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マイマイ計画ブック かたつむり生活入門

野島智司

2015/7/29   本体1,850円+税   ISBN:978-4-907276-35-5

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いまを“あそびらく”プロジェクト、マイマイ計画とはなにか。

気鋭のネイチャーライターがつづる、
世界と生活を“あそびば”にするやりかた。

小・中・高に通わず、山中で自給自足を試みる一家に育ち、
大学では動物学や教育学など数々の研究室の門を叩いた著者。

現在は福岡県糸島市の住宅街の片隅で、
とってもミクロなあそびのプロジェクトを実践中。
驚きに溢れるその半生と、現在のユニークな活動の記録。


アサダワタルさん(『住み開き―家から始めるコミュニティ』筑摩書房、『コミュニティ­難民のススメ』木楽舎、など)に帯コメントをいただきました!
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「ひとり」と「つながり」の間に、素敵な橋が架かる。
それが野島さんの志す「あそびらき」なんだと思います。
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勉強も山菜採りも独学のMSXも、
農作業も、兄弟で撮ったケシゴム人形映画も、
すべてが遊ぶこと。ぜんぶ楽しかった──

一風変わった生育環境のもと、
生まれてからいままでずーっと“遊び”つづけてきた著者・野島智司さん。

現在はネイチャーライターとしてさまざまな執筆活動を行うとともに、
夕方には自宅ガレージを開放して過ごし、
身近な自然や、集まってくる子どもたちとのひとときを通じて、
遊びがひらき、それが生命をつなげていく瞬間を見つめ、記録しています。

マイマイ計画とは、
そうした“あそびをひらく”さまざまな活動(ワークショップやものづくりなど)や、
一連の活動の中から生まれてくる表現物などの総称。
“あそびらき”というコンセプトとともに、ひとりであそぶことからはじまった、
とってもミクロなプロジェクトです。

本書は、その「マイマイ計画」の全貌と、
野島さんのユニークすぎる半生のエピソードを追いながら、
本来“遊ぶこと”が持つ逸脱的で自由な力をつまびらかにする、
異色のノンフィクションにして哲学書。
その驚きにあふれるエピソードには、
生命と生活を輝かせるためのアイディアが詰まっています。

21世紀日本のための“遊ぶ”哲学。

さあ、のぞいてみましょう。
夕方になると、そのガレージのシャッターは、
ガラガラと音をたてて開きます──



■対談
東直子さん(作家)
“わたしたちの内側にいる子どもへ向かって”

■座談会
宮崎隆志先生(北海道大学教授)
山下智也先生(西日本短期大学准教授/子どもの遊び場「きんしゃいきゃんぱす」代表)
“教育研究者がみる「マイマイ計画」”

◎野島智司(のじまさとし)
1979年東京生まれ。東京農業大学農学部卒。北海道大学大学院地球環境科学研究科修­士課程修了。同大学院教育学研究科修士課程修了。九州大学大学院人間環境学府博士後期­課程中途退学。自然と人間の関わりについて、動物生態学、環境教育学、環境心理学など­多分野からの学際的なアプローチで実践的研究を行う。
マイマイ計画公式サイト http://maimaikeikaku.net/

メディア掲載情報

■青山ブックセンター六本木店さまにて
マイマイ計画×アサダワタル「間(すきま)をひらく生き方30冊」フェア開催中!

読書の秋は、ページとともに“すきま”をひらいてみましょう──


本書のテーマとなり、
また、マイマイ計画というプロジェクトの意義そのもの
とも言える、 野島さんの「あそびらく」(*1)という考え方。
これは、アサダワタルさんの「住み開き」(*2)という言葉が
大きなヒントになって生まれました。
「あそびらき」と「住み開き」 「ひらく」ことに大きなヒントを見出すおふたりに、
日常に「すきま」をひらき、
いつもとはちょっと違った考え方をしてみたり、
別の角度から生き方をみつめてみたり、
ふつうのことにもっと感動したり、
意外なものをみつけだしたりするための、
とっておきの30(+4)冊を選んでもらいました!
読書の秋は、
ページとともに“すきま”をひらいてみましょう──

*1)遊んでいる人の存在そのものが、誰かが遊ぶヒントとして開かれている(/他の誰かの遊びを拓いている)こと。
たくさんの子どもが集まる野島さんの「遊び場」は、まずなにより野島さんのプライヴェートな(=自律的な)遊びによって彼らの遊びを誘発している。

*2)住居や個人事務所といったプライベートな空間を、本来の用途や機能を保ちながら、
一部を限定的に開放しすることによって、セミパブリック化させる活動や運動、そのような使われ方をする拠点のこと。
『住み開き―家から始めるコミュニティ』参照。

アサダワタル/Wataru Asada
1979年大阪生まれ。作家、ミュージシャン。
2000年代初頭より「越後屋」(NMR)や「SjQ」(HEADZ)でのドラム担当、「大和川レコード」名義でのソロ活動にて、ライブやリリースを行う。
その後、表現活動を"音"から"場/事"に拡張し、スペースの運営や教育・福祉現場における音楽ワークショップの実施、それらに纏わる文筆活動を開始。
著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房)、『コミュニティ難民のススメ表現と仕事のハザマにあること』(木楽舎)など。
2013年に、ドラムを担当する「SjQ++」が、アルス・エレクトロニカ2013デジタルミュージック部門にて準グランプリ受賞。

*約30冊の選書リスト&コメント掲載リーフレットも配布しています

*青山ブックセンター六本木店さま 地図
http://goo.gl/9YyGA

■ジュンク堂書店福岡店さまにて「マイマイ計画ブック」フェア開催中! (2015年9月1日~)
「世界と生活を“あそびらく”ための30冊」

マイマイ計画(=著者・野島智司さん)による選書30冊フェア。
自然科学からマンガ、絵本まで、生活世界に“あそび”をひらく30冊+おまけの10冊がたっぷり揃っています!
展示場所では全タイトルのコメント入りリーフレットを無料配布。
シルバーウィークはちょっと変わった本とともに過ごしましょう!
http://www.junkudo.co.jp/mj/store/store_detail.php?store_id=21


■ショップ「糸島くらし×ここのき」さんにてマイマイ計画展
(2015年8月26日〜2015年8月31日)※終了

新しい“地方”としてもっともフレッシュな注目を集める、福岡県糸島市。
3.11以降は移住者も多く、さまざまなクリエイターや新しい農業などに取り組む人びとがゆるやかにつながりながら点在しています。
そんな作家さんや事業者さんたちの商品を紹介・販売しながら、おだやかなネットワーク構築を果たしているのがこのお店「糸島くらし×ここのき」さん。
マイマイ計画の誕生にも縁の深いこのお店で、本書刊行を記念し、
こうもり探検やへんてこどうぶつ作りなどの各種ワークショップをはじめとして、
マイマイ計画のあゆみをたどる写真や作品、商品の販売、マイマイ計画蔵書の本棚、参加型の展示物、トークライヴなど盛りだくさんの内容で開催されるフェアです。
どうぞお越しください! 
http://www.coconoki.com/news/entry/2330/


■朝日新聞福岡版にて本書と刊行記念個展についてお取り上げいただきました(2015年8月28日)

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