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Hidenori Sasaki (zoo tapes)

Jan 09,2014 UP

Hidenori Sasaki (zoo tapes)

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2011年からスタートした佐々木秀典によるAmbient、Drone、Noise、Industrialカセット・レーベル〈zoo tapes〉、Drone Chart。
80年代から10年代まで拡散、発展するimprovised/drone/noise recommend、東京のシーンを中心に2012年入手可能な盤をご紹介。
取り扱いshopはArt into Life、Meditations、S.O.L sound、Futarri CD shop、P.S.F. Records Modern Music、NEdS等。
〈zoo tapes〉は2013年よりDOMMUNEにて20代30代の音楽家を紹介するプログラム「Plateaux of NOISE」現代ノイズ進化論を主宰、現在vol.3まで開催。

http://www.facebook.com/zootapes
http://zootapes.tumblr.com/

13年は良い作品が多くリリースされた。
下記作品を制作したアーティストの事を想うと、作り手の緊張感が爆発し結実を始めた一年だったと言っては大袈裟でしょうか?

2014年はElectronicaとの接続を思案。

00年代以降ノイズの細分化=10年代地下Ambient,Drone,Industrial,Experimental=Plateaux of noise現代ノイズ進化論。


1
Steel Music - Untitled - zoo tapes
 自身が昨年から思案し続けてきた、新しい名義、音楽的には80年代new waveのダークなno vocal music+現在の北欧Industrialシーンに対する私的な返答、Industrial,drone。
販売店のlinkはこちらまで http://zootapes.tumblr.com/shop

2
V.A - 朝に唄えば Music from Le Matin - Neurec
 NeraeのメンバーだったReizen(guitar)その後の活動には常に注目しているのですが、そんな彼が参加したオムニバス作品。なんとIncapacitants美川さんと共に名前が挙がっている、これには驚いた、ReizenとはAndrew Chalkの影響やドローン、実験系のアーティストの話をした印象ばかりが強く残っていた。
美川さんと同列に一枚の作品の中にReizenが存在する、ここから何か始まる、、という予感、楽しみが湧いた一枚。
参加アーティスト、内田静男、康勝栄、Reizen、T.Mikawa、Neurecレーベル主宰はT坂口さん、なんというメンバーなのだろう。
世代を超えた激シブなオムニバスアルバム。

3
Reizen - Untitled - Fylkingen Records
 Reizenの新作が出てしまいました、さてこちらの新作上記オムニバスの参加等、更にそのオリジナリティを突き進めた彼の音世界、激シブです。
色々なところで書かれているので詳細などは割愛しますが、とにかく激シブです。
こちらもLPでのリリースお楽しみ下さい!そして四谷茶会記でのReizen&hakobuneライブシリーズ「音ほぐし」13年は新たにキュレーションとして笹島裕樹さんを迎え、東京では定着した企画になっている。

4
K2 / Hakobune - Disambient - Underground Pollution Rec
 Reizenに美川さんが並んだ事に驚くと同時にK2,hakobuneとのスプリットがリリースされたのも個人的には事件だった内容もK2コラージュnoise、hakobuneドローンとお互いの個性がいかんなく発揮されている、ノイズは日本で、東京でその形を、10年代以降更に進化、細分化している。そんな事を目の当たりにできる盤、しかもレコードで聴ける贅沢。

5
Downcasts - Necklace - Phage Tapes
 日本のノイズシーンの流れに対して、直系の担い手と言っても大袈裟ではないKubota Kazumaの存在を記しておきたい、
自身は00年代中期以降ドローンの状況に身を置いていましたが、彼の存在、名前は東京でのライブ活動、音源制作において、耳に入り続けていた、その活動からはノイズに対する思いがストレートに伝わってくる、今回作品はhakobuneとの共作名義でアメリカはPhage Tapesからリリース、カセットプレイヤーで聴くたのしみを彼らもまた提示してくれている。
他作品では12年にイタリアのレーベル、A Dear Girl Called Wendyからもリリースがある。
Phage Tapes,A Dear Girl Called Wendy知らない方も多いと思うが是非検索してみてほしい、彼らの動き、新しいアプローチでシーンがより重層的になっていく。

6
HARUHISA TANAKA - 88 - PURRE GOOHN
 00年、10年代以降のエレクトロニカを含め細分化されていくノイズ、その進化にまた別の側面を提示、挑戦し、実は12,13年最も分かり易く、実験的なサウンドへのアプローチを見せた田中晴久さん、自身周辺のアンビエント、ドローンのコミュニティにも積極的に参加、関係を築き、その結果生み出されようとしている1stソロ作品。この作品には様々な可能性が秘められている、田中晴久さんは並行してMERMORT sounds film(Bass,Laptop)での活動も行っているが、その経歴の中にNY地下との関係を築いている。
このソロ作品をきっかけに10年代中期に向けて東京のドローン、ノイズがNYに飛び火したとしたら??、未知の領域に挑む活動、今後も楽しみでならない。アルバムは14年2月を発売予定。
田中晴久さんは大久保にある展示、音楽liveも可能な空間、Art Space BAR BUENA のオーナーでもあり多くの企画に携わっている。http://bar-buena.com/

7
.es - Void - P.S.F. Records
 モダーンミュージックのレーベルPSFから新譜としてvoidの音が飛びこんで来たのも今年の印象的な出来事だった、.esはalto saxの橋本孝之さんpianoのsaraさんから成るユニットである。
即興Freeシーンからまさか新鋭が、更に活動基盤を大阪に置くユニットが東京のレーベルでのリリース、.esの音楽は即興であり、構築された音世界、彼らの吹かせた風はどこに着地するのだろうか?また東京にあったFree improvisedの流れとの今後は??興味が尽きない。興味が尽きないのは音を聴けば明白であり、彼らの音楽で即興や生楽器でのimproの魅力を再発見する方が出てくる、又は復活してくる事を願いたい。
他今年リリースの作品は橋本孝之さんのソロ「colourful」、美川さんとのセッションを収録した作品T. Mikawa & .es/September 2012とリリース。個人的には13年出会った中での最重要ユニット!
覆すかもしれないが.esの音はrock=bluesなのではないかと考えを巡らす。

8
Chihei Hatakeyama - Minima Moralia - Kranky
 正直目標というか指針というか99年、2000年代初期、中期に実験的音楽シーン、メディアに登場したアーティストの皆様にはあこがれの気持ちがこの10年代に入っても消えないのだか、いや、おそらく生涯尊敬し続けるだろうアーティストの一人畠山地平さんの06年リリースの1st、アメリカは重要なレーベルKrankyからdroneとカテゴライズされた作品。
DOMMUNEの一回目を5月に終え落ち着く間もなく、murmur records代官山にて畠山地平さんと遭遇、これが実質初対面だったのですが、DOMMUNEの2回目は地平さんとやるしかないと確信した出会いであり、先輩との共同作業はそれは長年の希望だった。DOMMUNEでも紹介したMinima Moralia他、地平さんのレーベル White Paddy Mountainの諸作品fraqsea,Shellingが一時soldになった事が印象的だった。同レーベルではOpitope,neohachi,555,Asunaとリリースがある。

9
Moskitoo - Mitosis - 12k
 畠山地平さんとほぼ同時期、その名は07年からメディアに登場していたmoskitooさん、
新譜が前作と同じく12kから登場したのだ、今の高校生、大学生にはこのような音を聴いてほしい、現在とともに、00年代の空気感にひたれるノスタルジーかつ新しい音に触れる事ができる作品。
ここ数年、街を歩いてて感じる事がある、90年代末00年代初期にあった東京の街の力の衰退というか変化、何が言いたいかって重要なカルチャーの一つCD屋が経営できなくなっている状況、多くのCDショップが閉店してしまった。
経済や音楽を取り巻く状況、メディア、都市の風景は変わり果ててしまったように思う、しかし自力を持った作り手は今も新しい音を届けてくれる。音響派、エレクトロニカという呼称が言われ始めて10年以上経過した、その空気感を伝え続けてくれる作り手の世界に身を投じてみよう、時間は経過している、新しいと思われていたジャンルが型となっている、この項では紹介しきれない関連性のある作品も多い。
シーンを形成したミュージシャンはもっと評価(または再評価)されて良いと思う。discoverって言葉東京じゃ通用しないのでしょうか?そんなはずはない、東京を再発見する事が無意味であるはずがない。

10
hatis noit - Universal Beauty - Self-released
 13年DOMMUNEでの現代ノイズ進化論はvol.3まで開催したのですが、hatis noitさんはそのvol.3に出演。
上記紹介の田中晴久さんのnoiseにvoiceを重ねたパフォーマンスには多くの反響がありtwitterはハチスノイトという名で溢れていた。
vol.3開催の前に、田中晴久さんオーナー、Art Space BAR BUENA大久保にてその彼女のパフォーマンスは初めて展開された。自身のvoiceをエフェクトにてループさせ、リアルタイムで更にvoiceを重ねる、他に使用する楽器は無くvoiceのみ、そのliveは空間を一気に変えてしまうほどの力を持ったパフォーマンスだった。hypnotherapistでもあるhatisさんの表現力には脱帽するしかない、ECMのMeredith Monkの作品に近いような、ブルガリアンヴォイスのようだ、という意見もあった、個人的にはGittin' To Know Y'AllのB面にも近いと思った、ここでは書ききれない可能性がそこにはある。
彼女は夢中夢、Magdalaのvocalとして知られているが、popな側面とnoiseが断絶ではなく有機的に衝突した瞬間だった。
この作品ではhatis noitさんのvoice+loop voiceのみ収録、販売店はmore records,parabolica-bis,Art Space BAR BUENA。

上記に紹介出来なかった北欧の作品を一点
V.A - The Copper Roof Houses - Jartecknet
http://www.discogs.com/Various-The-Copper-Roof-Houses/release/3701156
なぜ海外の先鋭的な音、状況が東京の少数にしか伝わらないのか?その影響が都市に音として反映されないのか?
東京の様々なメディア、販売店、書籍、等々の動きは10年代中期どうなるのか?
引き続きその思いを巡らせながら30代を過ごす事にする。