ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Carl Michael Von Hausswolff - Addressing The Fallen Angel (review)
  2. Vladislav Delay ──ヴラディスラフ・ディレイがニュー・アルバムをリリース (news)
  3. JME - Grime MC (review)
  4. Jagatara2020 ──復活目前のじゃがたら、ライヴ会場先行販売ほか店舗限定特典&パネル展の開催が決定 (news)
  5. Oli XL - Rogue Intruder, Soul Enhancer (review)
  6. Jeff Parker ──ジャズ・ギタリストのジェフ・パーカーが新作をリリース (news)
  7. Columns 「ハウスは、ディスコの復讐なんだよ」 ──フランキー・ナックルズの功績、そしてハウス・ミュージックは文化をいかに変えたか (columns)
  8. Sefi Zisling - Expanse (review)
  9. Columns NYクラブ・ミュージックの新たな波動 後編:進化する現代のレイヴ・カルチャー (columns)
  10. Columns TINY POPというあらたな可能性 (columns)
  11. パラサイト 半地下の家族 - (review)
  12. φonon ──佐藤薫主宰の〈フォノン〉が新たに2作品をリリース (news)
  13. Daniel Lopatin ──映画『アンカット・ダイヤモンド』がまもなく Netflix で配信開始、制作ドキュメンタリーが公開中 (news)
  14. Columns tiny pop sound cloudガイド (columns)
  15. 編集後記 編集後記(2019年12月30日/野田努) (columns)
  16. MAE.SUN ──ネオソウルとジャズの新たな蜜月、ヘイリー・ニスワンガー率いるバンドが新作を発表 (news)
  17. tiny pop ──いまじわじわと広がりつつある「tiny pop」初のコンピがリリース (news)
  18. Ovall - Ovall (review)
  19. interview with J. Lamotta Suzume 自由であるためのレッスン (interviews)
  20. ralph ──気鋭の若手ラッパーがファーストEPをリリース、プロデュースは Double Clapperz (news)

Home >  Regulars >  編集後記 > 編集後記(2018年7月6日)

編集後記

編集後記

編集後記(2018年7月6日)

野田努 Jul 06,2018 UP

 ロンドンの高橋勇人からはいっこうにレヴュー原稿(NONのコンピ/sound patrol原稿)が送られてこないけれど、先日ロンドンの坂本麻理子さんから以下のようなリンクが送られてきた。

https://www.theguardian.com/football/live/2018/jul/02/world-cup-2018-japanese-language-liveblog-japan-belgium-last-16

 日本ではあまり知られてないが、今回ガーディアンはW杯特設ページにて、すべての日本戦を(もちろんイギリス人が)日本語で実況していたのである。リンクを読んでくれればわかるように、なかなか熱い。この実況者、世間から非難を浴びたポーランド戦も感情的にはかんぜんに日本の側だ。

 https://www.theguardian.com/football/live/2018/jun/28/2018w

 日本戦の実況をイギリス人の日本語で読むというのも21世紀的で面白いといえば面白い。ベルギー戦で、あんなルカクのような怪物がいるチームを(マリーシア=ずる賢さ、ナシで)ギリギリまで追い詰めた日本代表は、いっきに国際的な評価を高めたけれど、じっさい、いままでW杯で日本が評価されたことといえば、サポーターが席をたつときゴミを持って帰るだとか、そんなことぐらいだったので、今回の評価というか、試合を通じて世界にインパクトを残せたというのはほとんど初めてのことだったんじゃないだろうか。

 音楽の世界でも、今世紀に入って日本の音楽がいままで以上に、エキゾティシズムとしてではなく純粋に作品として評価されてきていると言われている。が、そのひとつの発火点に、たとえばWIREのような左翼系知識人が関わっているメディアが、おそらく英米中心主義に対するアンチも込めてだろう、それ以外の文化圏の音楽を積極的に取り上げ続けていることがあると思う。日本だけが評価されはじめたわけではない。同じように、東南アジアも南米もアフリカもオセアニアもカナダも中東も。
 しかしながら、たとえば昨日挙げたイタリアのテクノのコンピレーションの参加アーティストのほとんどがUK(ないしはNYないしはベルリン)のレーベルから作品を出している。これは、アンダーグラウンドのシーンにおいて長い時間をかけて培われてきたものがあるからだろうな。

 W杯の事実上の決勝戦というのは、だいたいベスト8からベスト4あたりにあるものだ。今夜……というか深夜から朝方にかけての2試合は、そんなような試合だ。今大会のひとつの山場だろう。盛り上がりたい人は、ON-Uサウンドとシュガーヒル(オールドスクール・ヒップホップのリズム隊)との融合体、タックヘッドによる1987年のこの曲を聴いて気合いを入れましょう。

Tackhead - The Game

COLUMNS