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Home >  Interviews > interview with Tadzio - 150分の11の騒音

interview with Tadzio

interview with Tadzio

150分の11の騒音

――これが話題のタッジオ!

橋元優歩    写真:小原泰広   May 27,2011 UP

見た目はブスでも中身がきれいな人を好きになるからあいつは素敵よ、みたいな。あたしはきれいだけど、中身はブス、という曲です。


Tadzio /Tadzio
Pヴァイン

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なんか、若い方って保守的だなあと思ったりすることが多いんですよ。それこそ古い音楽を参照したりして、すごくブルージーなギターを弾く女性サイケ・バンドとか。素でレトロ志向な若いバンドがけっこう多い気がして、そういう「いまっぽさ」に対する批評があるのかなって感じるんです。同世代とか見てて、かったるいなとか思いませんか?

部長:そういうのありますね。

リーダー:渋谷歩いててよくね(笑)。

部長:ふたりで歩いてて、悪口しか言わないんですけど(笑)。

リーダー:変なバスとか走ってて。

あ、バスレベルで駄目ですか(笑)。ツイッターとかは?

リーダー:部長はやってます。

つかいこなせてる感じありますか? 私ツイッターって全然活用できなくて。

野田:はははは。

部長:ライヴの感想見たりとか、イベントのお知らせ見たりとかって感じですね。

なんだか、私よりもずっと落ち着いていて、ずっと年上のように感じられてきますね......。音楽以外にハマっているものとかないんですか?

部長:うーん。

音楽ばっかりですか。レコード屋さんとかは行きます?

部長:レコード屋さんは行きますね。DJをやってたりしたんで。

あ、そうですね。ジャンル関係なくご覧になります?

部長:いえ、偏ってますね。機械で作った音楽ばっかり聴いています。バンドは全然知らないですね。

あ、じゃあまさに『エレキング』なんて......

部長:買ってましたね。

野田:さすが!

なるほどー。どんどんタッジオが見えてきました。私、おふたりは立ち姿もすごくかっこいいなと思うんですが、ここ3年ほど、海外の音楽はとくにそうなんですが、デュオが多いんですよ。こう、ふたり組が、ぶら―っと立ってる写真が多くて、それが妙にかっこよくて説得力があるんです。デュオってミニマルな単位で、まあ、ひとりがいちばんミニマルですが、いま複数人で音楽やろうとすると、ふたりっていうサイズになにか意味やカギがあるんじゃないかなってことを考えさせられるんです。3人以上のバンドってやれると思います?

部長:(小声で)たぶんできない......

リーダー:やりたくないですね。

部長:サポートで入ってもらうとか......

リーダー:そう、ゲストで出てもらうとかはアリだけど......

部長:一緒に曲作ったりとかは無理ですね。

リーダー:うん。めんどくさそう。

ああ、ふたりのあいだでの緊密な何かがあるわけですね。

リーダー:はい。そう。スタジオ風景とかは誰にも見せられないですね。

(一同笑)

リーダー:悪口しか言ってない。

(一同笑)

リーダー:自画自賛しかしない。

部長:褒めあって曲ができるから、聞かせられません。

リーダー:うん。けなすことはいっさいしない。

じゃあ、ふたりがいちばん動きやすいサイズなんですね。

部長:増えすぎるとちょっと。

リーダー:ちょっと、ですね。

部長:あんまり団体行動とかも得意じゃないし、3人以上になると支障も出てくるかなあ。

リーダー:そうですね。揉めるからね。

わりとプライヴェートでも一緒にいるんですか?

部長:はい。よくお茶とかはしてたんですよ。

その延長でスタジオに入るようになったって感じですか?

リーダー:そう、お茶がスタジオに変わったみたいな。

先に言った海外のぶらーっとしたデュオもそうなんですが、3人以上ではないリアルがあるんだなって思うんですね。高校のときは部活とかはされてなかったんですか?

リーダー:リーダーはされてないです(笑)。

部長:私はギター部でした。弾けないのに。しかも部長でした!

(一同笑)

部長:弾けないけど仕切るのが好きだったんで仕切ってました。

でも団体行動は無理......?

リーダー:無理ですね。だから大勢のバンドってすごいと思う。何がどうなってんのか。

話は変わりますが、資料によるとこのアルバムは一発録りだっていうことなんですが、「せーの」で一気に録っちゃったんですか? いつもライヴやってるみたいな感じで。

リーダー:はい。それを何回かやって録りました。

へえー。じゃほとんど1日とかですか?

部長:はい。1日だね?

次いくよ、次いくよって感じで?

部長:録りっぱなしです。頭から最後までずっと録りっぱなしで、それを何回かやって。

リーダー:そう。通して、それを3回くらいやって終わり。

へえー。それで1セットまるまるじゃなくて、そのなかからいいものをチョイスしているってことですね。

リーダー:そうです。

そんなところから想像しても、一見ライヴがすごく大事なバンドなのかなって思えるんですが、じつは家で聴いたり、再生されることが大事な音楽なんじゃないかという気もするんです。ライヴをやっているのと曲を作ったり録音したりしているのとどっちが好きですか?

リーダー:どっちも楽しい。どっちも大事なことです。違う種類の楽しさです。

ライヴも大事なことなんですね。

部長:やっぱり大きい音でやれるっていうのが。反応も見れるし。

スタジオは、曲作りというか、ふたりでいろいろ言い合っている場所なわけですよね。それに対してライヴは知らない人もいっぱいいるところです。どちらが居心地がいい場所なのかなと思って。

リーダー:居心地がいいのはやっぱりスタジオだよね。

部長:そうだよね。

リーダー:空気もいいし。ライヴ・ハウスは空気悪くて。

ははは! そうですよね。オーディエンスの方って年代や性別的にはどんな方が多いんですか?

リーダー:おっさんばっかりだよね。

(一同笑)

部長:CD出したばっかりだし、ライヴもまだ10回ちょっとしかやってないので、まだよくわからないですね。客層とかは。もっと若い人にも観てほしい。

ああ、それはまさにCDになってから、これからという感じですよね。

部長:うんうん。

しかし、おじさんばっかりなんですか。

部長:とりあえず、出す前までは......

野田:なんでおじさんばっかりなんですか(笑)?

いや、わかります! 私も思いますよ。ノイズ・ロックをやる若い女性って、おじさんの萌えポイントなんですよ!

(一同笑)

部長:あー、それ誰かも言ってた。

だから、そういうところにタッジオが取り込まれちゃうと悔しいなと思って。

野田:なんかディスクユニオン(橋元)が言うと説得力あるね。

(一同笑)

いやー、そうですよほんと。だから、そういうところに取り込まれるのではなくて、音もスタイルもあるわけですから、ぜひとも外にぶつけていっていただきたいなって。若い層に。ただ、若い人が音楽聴いてるのか?って話はありますけどね。

リーダー:ああ、そうねえ。

取材:橋元優歩(2011年5月27日)

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