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interview with 5lack

interview with 5lack

震災後

――スラック、超ロング・ロング・インタヴュー

二木 信    写真:小原泰広   Mar 12,2013 UP

けっこう身内のことばっかり否定してて、オレもカッコ悪いかもしれないけど、ただ身内だからとりあえず「カッコいい」ってなってる状態も変だと思うから。そこで調子に乗っちゃってる友だちも危ないとオレは思うから。

それで思い出したけど、あのアルバムに"I Can Take it(Bitchになった気分だぜ)"って曲があったでしょ。スラックくんが男と女の一人二役やるじゃない。

スラック:はいはいはいはい。ビッチ本人と説明にまわってる自分という設定でやったやつですね。

そうそうそう。ビッチになりきって女の子の気持ちをラップして、フックでスラックくん本人が出てきて、「オレはそうとは思わない」って優しく語りかけるでしょ。歌謡曲だと、男が女の恋心や気持ちを歌うパターンがあったりするけど、ヒップホップで男が女の気持ちをああいう形でラップをするっていうのはなかったことでしょ。あれは革新的な試みだと思った。

スラック:ビッチになった気分だったんですよね。

しかも、ビッチっぽい女の子の心の機微を上手く表現してるんだよね(笑)。

スラック:そうなんですよね。あの曲、いわゆる自称ビッチみたいな娘たちに評判が良くって。

いい話だなあ。

スラック:「わかる~」みたいになっちゃって。

野田:ねぇなぜ、あのときに愛っていうテーマを持ち出したの?

スラック:愛情を感じてたんだと思いますね。いろんなものから。しかもその後、めっちゃ地震とリンクしていったことは、まったく不意だった。

野田:そうだよね。よく覚えてるのが、ちょうどあのアルバムが出て、しばらくして311があって、〈ドミューン〉に出演してくれって頼んだ。それこそ、シミラボ、パンピー、K・ボムが出てくれた。

そう考えると、あのメンツはすごかったなあ。

スラック:そうですね。

野田:あのとき、1曲目で、アルバムの1曲目("But Love")をやったじゃない。

スラック:うんうん。

野田:あのときはすごく力を感じた。

スラック:そうっすね。愛っていうか、愛って言葉自体、たぶんあのときはもう日本化してたんですよね。

野田:ふぅーん。

スラック:愛っていう言葉が、響きとしてもいいだろうって思ったんです。オレ的には『我時想う愛』で一周した感じだったんですよ。あそこで『My Space』くらいに戻ったなって。『我時想う愛』を作ってるときは、「死ぬ気でやってないと後悔するぜ」ってことに仕事柄気づいたんです。そういう哲学は常に考えちゃうタイプなんです。そしたら、地震がたまたま起きて、ほんとに死ぬ気がしたから、あのアルバムと気持ちがリンクしたんじゃないかなって思うんですよ。だから、そうですね、うん、そういう本気で生きる、みたいなタイトルだと思うんですよね。タイトルはちょっと邦楽っぽいですね。東京事変じゃないけど。

野田:アハハハハ。

スラック:ニュアンスで言えば、中島みゆきとかウルフルズとかエレカシとかの言葉に近いのかもしれない。エレカシとか好きっすね。エレカシとかの言葉のニュアンスをラップで使いたかったんですよね。そこに日本人としての自然さ、侍とか忍者とかじゃない、日本人のオレらの自然さを出したかった。

なるほどね。

スラック:ブラック・ミュージックとかソウルで「~オブ・ラブ」って言葉やタイトルがあるじゃないですか。

うんうんうん。

スラック:それを日本で表現したら、ああなった感じです。ソウルのバラードにはバラの絵があったり、そういう時代のソウルのイメージですね。

へぇぇ。

野田:アナログ盤にしなかったのはなぜだったの? 

スラック:たしかに出そうと思ってたんですけど、この島が動いてそれで忘れてましたね。アナログにするっていう話はあったんですよね。いま自分の行動を振り返ってみても、やっぱり地震のあとは熱くなり過ぎたなーって思うんですよね。


大きなベッドにダーイブ
オレは人生を変える夢を見た
ふざけてる現実に手を振り
イカしたデザインの船で目指すのさ
そこは東京、アメリカ、中国にコリア、UK、ジャメイカ、帰り道、レイバック
光る星の近くを通る
クソも離れて見れば光るらしい
だけど本物も転がってる
そいつに触ると目が覚める
ここがトゥルーだぜ
まだオレはベッドの上
まだオレはベッドの上
"BED DREAMING"(2013)


5lack x Olive Oil 「- 5 0 -」 のrelease party

-平日にもSPECIALは転がっている!!―

この街、福岡で生まれた奇跡のSESSION !!

5lack x Olive Oil 「- 5 0 -」 のrelease partyを本拠地BASEで開催!!

第3月曜日はO.Y Street で祝福の杯を交わしましょう!!

*終電をご利用の方も楽しめるタイムテーブルとなっています*

2013.03.18 monday@福岡CLUB BASE
open 18:00 - close 24:00
ADV : 2,000yen (w1d) 【LIMITED 70】
DAY : 2,000yen
** 20:00までにご来場の方には1drinkをプレゼント!!

RELEASE GUEST: 5lack x Olive Oil

GUEST VJ: Popy Oil

CAST:
HELFGOTT
WAPPER
LAF with PMF
ARCUS
DJ SARU
MOITO
DJ KANZI

上映: 『LATITUDE SKATEBOARD』

** 当日「- 5 0 -」アイテム販売あり!! **

<WEB予約>
当日の18:00までに contact@club-base.netヘ『件名:5O release party』『本文:代表者名と予約人数』
をメールしていただいた方は前売料金での入場が可能に!!

【チケット取扱店舗】
Don't Find Shop 福岡市中央区大名1-8-42-4F 092-405-0809 http://www.oilworks-store.com/
TROOP RECORDS 福岡市中央区大名1-3-4シェルタービル3F 092-725-7173 http://trooprecords.net/
DARAHA BEATS 福岡市中央区天神3-6-23-203 092-406-5390 http://darahabeats.com/
TICRO MARKET 福岡市中央区大名1-15-30-203 092-725-5424 http://www.ticro.com/
famy 福岡市中央区警固1-4-1 2F 092-732-6546 http://www.portal-of-famy.com/

CLUB BASE
福岡県福岡市中央区天神3-6-12 岡部ビル5F
MAIL : contact@club-base.net
TWITTER : @BASEfukuoka

特設HP:http://0318-50-releasepartyatbase.jimdo.com/

取材・文:二木信(2013年3月12日)

Profile

二木 信二木 信/Shin Futatsugi
1981年生まれ。音楽ライター。共編著に『素人の乱』、共著に『ゼロ年代の音楽』(共に河出書房新社)など。2013年、ゼロ年代以降の日本のヒップホップ/ラップをドキュメントした単行本『しくじるなよ、ルーディ』を刊行。漢 a.k.a. GAMI著『ヒップホップ・ドリーム』(河出書房新社/2015年)の企画・構成を担当。

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