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interview with TADZIO

interview with TADZIO

どこでもアウェー

──タッジオ、インタヴュー

野田 努    撮影:小原泰広   Apr 23,2014 UP

でも、ホントできない。友だちとか。ホント悲しい。


TADZIO
TADZIO II

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TADZIOって、つねに自分たちのホームがなくて、つねにアウェイでやっている感じじゃないですか?

部長:それはありますね。ホームがない(笑)。

凄いことですよね(笑)。

部長:なんでですかね(笑)。このバンドが出るときはこのバンドも出るみたいなことがあるじゃないですか? TADZIOと同じ時期に出てきたバンドにも何個かそういうグループみたいなものがあって、そのなかのどこにもTADZIOは入っていなくて……(笑)

恐れられてるんじゃないの(笑)?

部長:まあ別にいいけど。

リーダー:入りたくもないけど。なんか、ホームがいらない。

かっこいいね!

リーダー:ってことにしとく(笑)。

あまりにも毒づきすぎて、浮いているんじゃ?

部長:全然、毒づいてないですよ?

ずいぶん毒づいてるじゃない(笑)。

部長:まあ、歌詞はアレですけど、楽屋では大人しいもんですよ(笑)。

楽屋で暴れてたらね、部屋とか破壊して(笑)。

部長:やっぱ歌ですかね。みんな歌詞を「こわー」って思ってるんですかね。

リーダー:でも、ホントできない。友だちとか。

部長:(笑)

なんか悲しいですね(笑)。

リーダー:ホント悲しい。

部長:バンド仲間とかもね……

女性とかでもいない?

部長:そのくらいの人たちがいないんですよね。逆に、ちょっと上のバンドの人たちはTADZIOのことを気に入ってくれたり、こっちもすごく好きですね。

仲が良いバンドって誰がいます?

部長:仲が良いバンド(笑)。

リーダー:仲の良いバンドはいないよね。個人的に友だちとかはいるけど、バンド同士ってなると……

部長:でも、The Popsとかさ。

リーダー:あー。

部長:まあ、ちょろっと(笑)。

リーダー:久土'n'茶谷とか……

部長:The Popsていうバンドの茶谷さんがドラマーのバンドですけど。

リーダー:でもおじさんですね。40オーヴァー。

それはおじさんですね(笑)。

(一同笑)

部長:2マッチ(・クルー)もすごく好きですし。

それもおじさんだね(笑)。

部長:そう考えるとみんなおじさんだな(笑)。若い人、いるかな。同年代とかでいないよね?

リーダー:仲が良いのはいないよね。

部長:みんなおじさんですね(笑)。

いいじゃないですか、孤高の存在で。さすがですね。

リーダー:あんまよくない(笑)。

レコ発のときに誰と一緒にやるかってなったときには苦労するよね(笑)。

リーダー:苦労する。いっつも苦労する(笑)。

やっぱ、毒づいてばかりいるから。

リーダー:そんなに毒づいてはいないと思うんですが(笑)。

「おまえのねぇちゃんビッチ」とか。

リーダー:ちゃんと意味があってのことだから、毒づいているわけではないんですよ。

「みんなえげつない」とか。

部長:でも、そんなに……

「あとは死ぬだけ」とも言ってるよ(笑)。

リーダー:でも、本当にあった話とかもだし。

どういうの?

リーダー:頭の悪い男とか。頭の悪い人がいて……

嫌な思いをしたとか?

リーダー:そうです。

“Old Bitch”という曲はがあるじゃないですか。これは気の毒だと思いました。

部長:気の毒? 主人公が?

そうそう。だって、高齢化社会だし。

部長:えー! どこでそう思ったんですか?

「ジジババ、ファックユー」とかさ、最近、自分も歳をとってきたので、だんだんとおじいさんとおばあさんの方に感情移入することが多くなってしまって。

部長:でもディスっておいて、自分も歳をとってっちゃうっていう。

リーダー:これは自分たちに対する曲だから。

あー、そうなんですね。

リーダー:でも、ジジイとババアにも聴かせたい。

歌詞はリーダーが全部書いてるんでしょ?

リーダー:ふたりです。全部スタジオで。

歌詞書くの楽しいでしょ?

リーダー&部長:楽しい!

好きな女性アーティストっていますか?

リーダー:スリッツは好きです。

どんなところが好きなんですか?

リーダー:全部。女子バンドだったら一番好きかな。ビキニキルも好き。

部長は?

部長:スリッツは好きですけど、スパッと出てこないな……、最近は友人がやっているのを聴きに行ったりとか、そういうのは多いんですけど。

リーダー:SOKO。最近ではその人が好き。全然TADZIOと違う。ひとりでやってる。

歌ってる人?

リーダー:歌ってる、レズ。見た目もかわいい。

TADZIOは、自分たちの内面を出している感じ?

リーダー:なんか、思い出とかをね。

部長:うん、思い出とか! タイの思い出とか。あと何だろう……。別にそんなにキツいメッセージ性はないと思っているんですけど。

言葉がたくさんあっても言葉が入ってこない音楽があるんだけど、TADZIOの場合は、嫌なくらい言葉が入ってくるんだよね。憎たらしいほど言葉が入ってくるんで。

リーダー&部長:(笑)

だからみんな自分のこと言われているみたいになって、しょぼーんとしちゃうんじゃないのかな(笑)。

部長:それはやだー。最悪ですね。ネガティヴ・ライフやだ……。

ポジティブな曲もやればよかったね(笑)。

リーダー:「えげつない」とか結構明るいと思うんだけど。

えー(笑)! だって、「えげつない」って何度も言ってるんだよ?

リーダー:「えげつない」が悪い言葉だと思ってなかった。

これは、前向きさを表していたんだ?(笑)

部長:(笑)

リーダー:だから曲調が明るい。

でも、やっぱTADZIOは、もっとダーティーな言葉、「Bull Shit」とか「Bitch」とかさ、そういう、いわゆる強い言葉が耳に残るという、妙な才能があるよね。絶対にラジオでかからないでしょ。

リーダー&部長:しょぼーん(笑)。

でもそれだけ、何か力があるんですよ。

リーダー:でも、ポップだから良いかなって。ポップに悪口。

大げさに言えば、日本社会が求めていない女性を地でいっている感じがあるじゃないですか。たとえば日本のアイドルや女性シンガーに「おまえ」とか「ファッキンクソムシ」とか、そんな言葉を言える自由なんてないでしょう。

部長:なるほど。

だから、立派なもんですよ、TADZIOは。

(一同笑)

ここまで日本社会に逆らっているんだから。

リーダー:そうかな。

部長:全然そんなことは……。思い出とか多いですけどね。ふざけた歌詞だし。

リーダー:ちゃんと意味があって。

過去の嫌な思い出とかをさ、ここまでなんか……。

リーダー:面白いからね。

部長:語感の響きで作っている部分もあるんです。だからビッチってネガティヴなワードかもしれないんだけど、普通に言えば、リズム感が良いというか。

リーダー:ビッチってだけ聴くと(語感が)かわいいしね。

部長:そうだね。えげつないとかもそうだし。でも、「えげつない」も、意味は多少後から付けましたけど、言葉がキッカケとしてあって、そこからリズム的な感じで作っているし、そんなにネガティヴじゃないと思う。

(一同笑)

リーダー:基本的にネガティヴじゃない。

部長:そうそう。でも、そう取られちゃうのかな。

いやいや、ネガティヴとは言ってないですけど、反抗的だっていうね。

リーダー:でも、真実だから。

部長:(笑)

「ファッキンクソムシ」とかさ、歌っていると気持ちいい?

リーダー:うん、まあ、ライヴは気持ちいいよ。

絶対にNHKではかからないもんね。

リーダー:ピーだまた。

部長:ははは。

リーダー:でも、なんか言いやすいしね。

取材:野田努(2014年4月23日)

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