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R.I.P. Mike Kelley

R.I.P. Mike Kelley

マイク・ケリー、R.I.P.

Feb 02,2012 UP

 マイク・ケリーの屍体が2月1日、ロサンジェルスの彼の自宅で発見された。享年57歳、自殺だという話だ。
 マイク・ケリーは、どこか不吉で、そして不快なインスタレーションで知られる現代美術のアーティストとして、あるいはパンク・ロックの青写真となったデストロイ・オール・モンスターズ(伝説のロック評論家、レスター・バングスのお気に入り)のオリジナル・メンバーとして知られている。
 1960年代のデトロイトの大学生によって生まれたデストロイ・オール・モンスターズ――バンド名はゴジラの英語版タイトルに因んでいる――は、ことマイク・ケリーが1976年にミシガン大学を卒業してロサンジェルスに引っ越すまでのあいだは、MC5/ザ・ストゥージズの同胞であると同時に、ヤマタカ・アイ、そして中原昌也における先達とも言える存在だった。彼の名前をより多くの人に広めたのはソニック・ユースの『ダーティ』(1992)のアートワークだが、1994年にサーストン・ムーアの〈エクスタティック・ピース!〉からリリースされたCD3枚組のボックスは、マイク・ケリー在籍時のこのバンドがポップ(大衆文化)とノイズ(前衛)を挑発的に、そしていち早く結合させていることを証明している。
 マイク・ケリーは、自身のことを「下層階級のアナーキスト」と定義している。以下、『ガーディアン』からの孫引き。「若かった頃、私がアーティストになった理由は、落伍者になることを望んだからである。もし君が自分自身を社会から徹底的に追放したかったら、アーティストになりたまえ」
 
 1976年、ロサンジェルスに移ってからのマイク・ケリーは美術学校でローリー・アンダーソンの同級生だった。長いあいだ不当な評価にあったが、1990年代なかば以降、とくにゼロ年代は、作家としては充分に売れっ子だったと記憶している。ほんの数年前は、中原昌也をロサンジェルスに呼んでライヴをしている。そういえば、年末に渋谷のタワーレコードの最上階で、宇川直宏といっしょにデストロイ・オール・モンスターズのアート集を買ったなー。(野田 努)
 
 R.I.P. Mike Kelley (October 27, 1954 - January 31, 2012 or February 1, 2012)

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