Home > News > FREE PUSSY RIOT TOKYO - ――収益金はプッシー・ライオットの解放に
政治的なメッセージ性の強いゲリラ・ライヴを、モスクワ地下鉄や赤の広場などで展開してきたロシアのライオット・ガール集団、プッシー・ライオット。今年2月、モスクワの大聖堂に乱入してパフォーマンスを行った際に、メンバー数人が取り押さえられ、のちに逮捕、「宗教に対する憎悪または敵意によるフーリガン行為」などの罪で起訴された事件が報じられると、瞬く間に世界的な関心と注目を浴びるようになった。これ受けるかたちで、欧米などでは自由な表現活動を擁護しようと彼女らを支持する動きが広がる。人権団体やドイツ連邦議会の議員有志をはじめマドンナやポール・マッカートニーなど、多数の有名アーティストたちも支持を表明。この事件への注目は加速度的に上がっていった。
そんななか、イヴェントの収益を、収監されている彼女たちの裁判・弁護費用にあてようという取り組みも行われている。SHATTERJAPAN、POPULAR COMPANY、WHITE ON WHITEが主催し、イギリスで行われたFREE PUSSY RIOT LONDONでは、イギリスポンド525.35の寄付が集まった。11月、その一環として東京開催となる「FREE PUSSY RIOT TOKYO」が予定されているようだ。
SHATTERJAPAN presents
FREE PUSSY RIOT TOKYO
開催日:2012年11月4日(日)
時間:18時オープン、18時30分スタート
会場:LAS CHICAS 地下1階「東京salon」
入場料:2000円(学生割引:1000円)+ドリンクチケット500円
ゲスト:SPEAKERS:Chim↑Pom(アーティスト)、東宝製作「RENT」2012年版キャスト、岡田裕子(アーティスト)、毛利嘉孝(社会学者)、アンドレイ・ボルト(ロシア人エディター)、小林香(演劇プロデューサー)、and more...
事件当時がロシア大統領選前であったことや、YouTubeにアップされた動画には実際の現場に流れていないコーラス・パート「プーチンを追放して」が挿入されていることもあり、「反プーチン政権の曲のために起訴された」というニュアンスで報じられることが多いが、どちらかというと教会やキリスト教そのものへの批判の意味合いが強く、起訴の理由や彼女たちの意図がやや曲げられて捉えられているのではないか、あるいは、ロシアの文化や宗教観のなかで、教会におけるこれらの行為がどのような意味を持つものなのか、他国の人びとが十全に理解した上で支持/批判をしているのかという点を疑問視する意見もある。表現の自由という論点もふくめ、問題の中心をぐるぐると攪拌させながら拡大させる、この目の離せないgrrrlたちを応援する方はぜひ!