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Derrick May

Derrick May

デリック・メイよ、だからもう来なくても……いや来てくれてありがとう

Jun 30,2015 UP

 デリック・メイで踊ったことのない人の言うことを信用しちゃいけない。1年に1回はデリック・メイで踊らなければ気が済まないという人は世界中に多く、また、来れば必ず行くという人も少なくない。海外のクラブ・シーンからは、どんどん若手が出てくる。プロデューサーも、そしてDJと呼ばれている人も。良い曲もたくさん出てきている。しかし、本当に良いDJと呼べる人って、いったいどれほどいるの? 

 たとえば、つねに安易に使われている(そして僕も安易に使っている)「ジャズ」というタームがある。「ジャズ」を、もし、ヨーロッパとアメリカとの抜き差しならぬ文化的衝突の絶え間ない反復によって芽生えるものという、まあ、クリシェですが、この古典的なクリシェを使わせていただくなら、デリック・メイのDJはジャズである。このスリルは、申し訳ないが、EDMにはない。あの優秀なジェイミーXXにさえも、あるわけではない。
 音楽は、ただ詳しい奴が正しいってものではないし、あっさりと特定の文化で制度化されてしまうほど小さなものではないのであるよ。簡単に括られてしまうもの、そう簡単に模倣されるものではないんだ。つねに、制度化されるようとする力を突き破ろうとするものだ。無心になってデリック・メイを聴きな。

7/18(SAT) -TECHNO-
HI-TEK-SOUL JAPAN TOUR 2015
10PM | ¥3500 w/f ¥3000
AIR members ¥2500 Under 23 ¥2500
Before 11:30PM ¥2000 After 6AM ¥1000
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MAIN:
DERRICK MAY (TRANSMAT | from Detroit)
and more

<『Innovator』のリイシュー決定!>
デリック・メイの超名盤『Innovator (UHQCD edition)』は7月15日(水)にリリース。また本再発盤のリリースに合わせ、日本で初めてデジタル配信も解禁される。

デトロイト・テクノのオリジネーター、デリック・メイの80年代後半から90年代初頭の12インチを網羅したベスト盤的作品であり、正真正銘の大名盤『Innovator』が待望の再リリース!本CDには、デリック・メイ本人によって2008年にリエディット&リマスタリングが施された音源が収録され、通常のCDプレイヤーで再生可能なまま、オリジナルマスターの音質を極限まで忠実に再現するUHQCD(Ultimate High Quality CD)仕様を採用。究極の名盤を、最高音質で楽しめるプラチナム・エディションとなっている。さらに90年代のデトロイト・シーンを語る上で最も重要なデリック・メイの主宰レーベル〈Transmat〉の大判ロゴ・ステッカーが封入される。

<Derrick May>
クラフトワークやPファンク同様に、「これを知らずして音楽語れるの?」という次元のDJ/プロデューサー。デトロイト・テクノを一躍有名にしたというよりも、あまりにも多くの人間を幸せな気持ちにさせた「ストリングス・オブ・ライフ」の作者として知られている。
もちろん欠点もある。彼の最大の間違いは、1991年以降、まともな曲を発表していないことである。最大の武器は、人を踊らせること。うまいDJというものがどういうことかを知りたい人も聴いたほうがいい。素晴らしいDJとは、人間性そのものがファンキーなのよ。エロティックなのよ。人間として面白くない奴が、PCだろうがターンテーブルだろうがそつなくやっても、いろいろ情報を収集してDJをやったとしても、実はたいして面白くないでしょ。長年DJカルチャーを見てきて、本当にそう思う。