ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Mura Masa - Mura Masa (review)
  2. Quit Your Band! ──イギリス人ジャーナリストによるJポップ批評、『バンドやめようぜ!』刊行のお知らせ (news)
  3. AFX - London 03.06.17 [Field Day] / AFX - Korg Trax+Tunings for falling asleep / AFX - Orphans (review)
  4. Melanie De Biasio - Lilies (review)
  5. gifted/ギフテッド - (review)
  6. Lee Gamble - Mnestic Pressure (review)
  7. Nicola Cruz ──エクアドルの電子音楽家、ニコラ・クルース初来日決定 (news)
  8. L.A. Witch - L.A. Witch (review)
  9. Moses Sumney - Aromanticism (review)
  10. Taylor Deupree & Marcus Fischer ──〈12k〉のテイラー・デュプリーとマーカス・フィッシャーが来日、東京・奈良・岡山をツアー (news)
  11. King Krule - The Ooz (review)
  12. interview with Yukio Edano つまり……下からの政治とはいったい何なのか (interviews)
  13. Nils Frahm ──ニルス・フラームが年明けにニュー・アルバムをリリース (news)
  14. Shit And Shine - Some People Really Know How To Live (review)
  15. interview with Cosey Fanni Tutti スロッビング・グリッスルを語る (interviews)
  16. interview with doooo マッドでファニー、盛岡からやって来た気鋭のビートメイカー (interviews)
  17. Flava D ──フレイヴァ・Dが再来日、東京・大阪・高知を巡遊 (news)
  18. パーティで女の子に話しかけるには - (review)
  19. New Sounds of Tokyo 東京でもっとも尖っている音楽をやっているのは誰だ? (interviews)
  20. Keith & Tex ──ロックステディのレジェンド、キース&テックスのジャパン・ツアーが開催決定 (news)

Home >  News > 森は生きている『グッド・ナイト』のアナログ盤におけるまさかの展開

News

森は生きている『グッド・ナイト』のアナログ盤におけるまさかの展開

森は生きている『グッド・ナイト』のアナログ盤におけるまさかの展開

Apr 19,2016 UP

 森は生きているの、結局最後のスタジオ録音盤となった『グッド・ナイト』は最後にはならなかった。『グッド・ナイト』はこの度ミックスし直され、音も多少加わり、歌もパートによって多少変えられ、アートワークも変わり(裏ジャケが表に来ている)、つまり生まれ変わってアナログ盤としてリリースされる。言わば『グッド・ナイト』の別ヴァージョン。
 それは、本来ならこうだった、こうあるはずだったものに戻されているらしい……しかし、音楽において本来ならこうあるはずだったものなどない。大局的にみれば、すべてはそのときのすべての諸条件によって決定されるもので、結局のところ、このバンドが解散したのも、自らの幻をどこまでも追い求めてしまったからなのだろう。森は生きているには、最初から儚い感覚があった。
 が、そうした彼ら(首謀者は岡田+増村)だからこそ創出されたサウンドが森は生きているの魅力だった。このアナログ盤はその極みかもしれない(噂によれば、解散直前のライヴが素晴らしかったというのだけれど、いつか聴ける日が来るのだろうか……)。
 ソフト・ロックというジャンル用語は、ハード・ロック全盛の70年代における、ある種のイロニーも含まれていたかもしれないし、「ハード」に対立する「ソフト」だった。ところがソフト・ロックの内側の「ハード」を見たときに夢はさらに広がり、それを2010年代の日本で森は生きているという名前のバンドが演奏し、録音した。その夢をさらに完璧にするために、彼らは手を加えた。目が覚めないうちにやるしかなかった。2枚組アナログ盤ヴァージョンの『グッド・ナイト』、ぜひ聴いて欲しい。

森は生きている
グッド・ナイト [Analog]

Pヴァイン
Amazon


NEWS