MOST READ

  1. Campanella - PEASTA (review)
  2. interview with Jeff Mills100年先の人びとへ (interviews)
  3. Gabriel Garzón-Montano - Jardín (review)
  4. Arca──アルカが〈XL〉と契約、4月にニュー・アルバムをリリース、新曲も公開 (news)
  5. yahyel - ──この一風変わった名前のバンドをきみはもう知っているか? ヤイエルが500枚限定の初CD作品をリリース (news)
  6. Clap! Clap! - A Thousant Skies (review)
  7. Columns 映画『サクロモンテの丘』に見るフラメンコのDNA (columns)
  8. Kid Cudi - Passion, Pain & Demon Slayin' (review)
  9. Eccy――エクシー、7年ぶりのフルアルバムが〈KiliKiliVilla〉からリリース! (news)
  10. KANDYTOWN - ──キャンディタウンがついにメジャー・デビュー (news)
  11. interview with IO - KoolBoyの美学 (interviews)
  12. ROCKASEN──これストリートの夢心地かな、ロッカセンの素晴らしい新作が無料配信です (news)
  13. interview with Arca - ベネズエラ、性、ゼンとの出会い (interviews)
  14. Clark──破壊を超えた先の絶景……クラークがニュー・アルバムをリリース (news)
  15. yahyel(ヤイエル)を聴いたか? - ──マット・コルトンがマスタリングを手掛ける“Once”MVが公開 (news)
  16. Visible Cloaks - Reassemblage (review)
  17. interview with Sampha心を焦がす新世代ソウル (interviews)
  18. Dirty Projectors──ダーティー・プロジェクターズが4年ぶりとなる新作のリリースを発表 (news)
  19. interview with Alex Barck (Jazzanova) - ソウル・ジャズ・ハウスへと (interviews)
  20. Arthur Verocai - No Voo Do Urubu (review)

Home >  News >  RIP > R.I.P. Bernie Worrell

RIP

R.I.P. Bernie Worrell

R.I.P. Bernie Worrell

野田努 Jun 28,2016 UP

 イギリスのEU離脱のニュースのかたわらで、アメリカでは、バーニー・ウォーレルが6月24日、72歳で永眠した。偉大なるキーボーディスト、ファンカデリック/パーラメントの主要メンバー、ファンクに華麗な光沢を与えたひとり、ホアン・アトキンスをして「真のゴッドファーザー・オブ・テクノ」と言わしめた人物である。
 デトロイトが他の街と違っているのは、Pファンク臭の強さだ。それはすなわち、政治性、社会性、ある種の知性だが、Pファンクの偉大さは、もちろんファンクであることで、庶民をバカにはしなかったこと、こいつら、バカ正直者で品性も欠いているんだけど悪いヤツらじゃないから……などという上から目線ではなく、むしろそんなヤツらの輪の中に入って、そして一緒に楽しみ、政治性、社会性、ある種の知性をばらまいたことだった。教会の神父がジョージ・クリントなら、横で鍵盤を弾いていたのがバーニー・ウォーレルだった。そして、彼はもっとも初期にMoogシンセサイザーを手にしたミュージシャンのひとりだった。Pファンクの宇宙船がスラム街に着陸したように、ウォーレルのシンセサイザーは、しかし、ヨーロッパの進んだ音楽とは少々無縁の、いなたい連中のために鳴ったのである。
 80年代、Pファンクでの活動に終止符が打たれると、彼はトーキング・ヘッズやPiLにも参加した。90年の『Funk Of Ages』をはじめ、多くのソロ・アルバムも発表している。フェラ・クティやモス・デフなど様々なアーティストの作品で演奏し、精力的な活動を続けていた。今年の1月に肺がんと診断され、静養中だったという。ご冥福を祈ります。

野田努

NEWS