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Home >  News >  RIP > R.I.P. The Gift Of Gab (Blackalicious) - 追悼 ザ・ギフト・オブ・ギャブ

RIP

R.I.P. The Gift Of Gab (Blackalicious)

追悼 ザ・ギフト・オブ・ギャブ

大前至 Jun 28,2021 UP

 ベイエリアを拠点に活動するヒップホップ・デュオ、Blackalicious のメンバーであるラッパーの Gift Of Gab (本名:Timothy J Parker)が6月18日に自宅にて亡くなった。享年50歳であった。死因は明らかになっていないが、Blackalicious の代理人は “自然死” と説明。ここ10年ほど深刻な健康問題を抱えていた Gift Of Gab だが、2014年に腎不全と診断され、人工透析を続けながら、昨年1月には腎臓移植の手術を受けていたという。

 突然の訃報を受けて、Gift Of Gab とも繋がりの強い DJ Shadow や Lyrics Born を筆頭に、様々なアーティストがSNSにて追悼コメントを発表。Blackalicious の相方であるDJ/プロデューサーの Chief Xcel も Blackalicious の Instagram アカウントを通じてメッセージを発表しており、そのなかで1987年9月にサクラメントの高校で Gift Of Gab と出会い、その後、ふたりがグループを組むまでのストーリーを丁寧に綴っている。

 カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)内のラジオ局、KDVSのヒップホップ番組を通じて出会った DJ Shadow、Chief Xcel、Lyrics Born らが中心となって設立したレーベル、〈SoleSides〉から1993年にリリースされたEP「Melodica」によってデビューした Blackalicious。その後、〈SoleSides〉は一旦解散した後に、〈Quannum Projects〉として生まれ変わり、Blackalicious は同レーベルから1999年に 2nd EP「A2G EP」と 1st アルバム『NIA』をリリースする。特に「A2G EP」に収録された彼らの初期の代表曲 “Alphabet Aerobics” は Cut Chemist が手がけたBPMが徐々に上がっていくトラックに加えて、ラッパーである Gift Of Gab の優れたライミングのセンス、深い語彙力、多彩なフロウが高い評価を受け、Blackalicious は当時のアンダーグラウンド・シーンのなかで絶大な人気を誇るグループとなった。

 2002年にリリースされた 3rd アルバム『Blazing Arrow』ではメジャー・デビューも果たし、その後、『The Craft』(2005年)、『Imani Vol.1』(2015年)と Blackalicious は通算4枚のアルバムをリリース。さらに Gift Of Gab はソロ活動も活発に行なっており、これまで『4th Dimensional Rocketships Going Up』(2004年)、『Escape 2 Mars』(2009年)、『The Next Logical Progression』(2012年)と3枚のソロ・アルバムをリリースし、さらにラッパーの Lateef the Truth Speaker、プロデューサーの Headnodic と組んだユニット、Mighty Underdogs 名義でもアルバム『Droppin' Science Fiction』(2008年)を発表している。

 コロナ禍におけるパンデミックによってライヴやツアーなどが中止となるなか、Gift Of Gab は『Imani Vol.1』の続編となる Blackalicious のニュー・アルバムと自身のソロ・アルバムの制作を行なっていたという。特に Blackalicious に関しては100曲近くの新作音源があるとも報じられており、今後のリリースが待たれる。

大前至

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