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armchair reflection

armchair reflection

hoopla

SRCD007(UGCD-SR007) / shrine.jp

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デンシノオト   Feb 26,2013 UP
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 ポップ&ファニーなサウンドが幾層も重ねられ、聴き手を人形アニメのような世界に連れて行ってくれる作品だ。しかしその可愛らしい音響の奥深くに耳を澄ますと、その音のウラにある音のザワメキを感じ取ることができる。まるでドローンやノイズのような世界を裏返すような音。それもそのはず、本作は、curtain of cards名義で多数の作品をリリースしている大堀秀一の作品なのだ。大堀秀一といえばPsysExとのplan+e(リリースされたばかりのアルバムも最高!)も参加している、幅広い音楽性に裏打ちされた音へのこだわりは本作のサウンドの隅々にも感じられる。

テクノ・ポップとトライバルなサウンドを取り入れたファンタジックなエレクトロニカ。

curtain of cards名義で活動する京都在住のアーティスト大堀秀一による別名義ソロ・プロジェクトarmchair reflection(アームチェア・リフレクション)。これまでにcurtain of cards名義で東京の音響レーベルCommune Discから多数リリースしており、電子音響インプロヴィゼーション・ユニットplan+eのメンバーとしても活動している。 本作は2002年にshrine.jpからリリースした同名CD-R作品(SRCDR007)の再発盤。ロボットヴォイスと、拍子はずれなオルガンの音色が無垢なサウンドを作り出す"the paratrooper"、東南アジアの民族音楽をポップに消化したようなリズムが楽しい"small speaker"と"sculpture"など、アルバム内に様々な音楽性が混在。ドローンやノイズを用いたミニマムな音作りを得意とするcurtain of cardsのサウンドとは一線を画す、テクノ・ポップとトライバルなサウンドの要素を多分に取り入れたファンタジックなエレクトロニカ作品となっている。 当時の関西には東京中心のメジャー・シーンや、ストイック過ぎる前衛シーンへの反動によって、童心に立ち返るようなイメージの音楽を制作するアーティストが多数存在していた。本作はそういった時代の空気を捉えた一枚となっている。
大堀はplan+eとしてもshrine.jpからアルバムをリリースしている。
(中本真生/UNGLOBAL STUDIO KYOTO)

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