ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Jazzanova - Strata Records (The Sound Of Detroit Reimagined By Jazzanova) (review)
  2. Funkadelic - Maggot Brain (review)
  3. コーネリアス - (review)
  4. Raw Poetic - Laminated Skies (review)
  5. Ron Trent ──シカゴ・ディープ・ハウスの重要人物、ロン・トレントが11年ぶりに新作をリリース (news)
  6. Aldous Harding - Warm Chris (review)
  7. R.I.P. Klaus Schulze 追悼:クラウス・シュルツ (news)
  8. interview with Wool & The Pants 東京の底から (interviews)
  9. The Smile ──トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、トム・スキナーからなる新バンドがついにアルバムを発売 (news)
  10. Undefined ──日本発、気鋭のダブ・ユニットが初のアルバムをリリース (news)
  11. black midi ──ブラック・ミディの新作『Hellfire』がリリース、来日公演も再決定 (news)
  12. Syd - Broken Hearts Club (review)
  13. interview with Mamas Gun (Andy Platts) 70年代ソウルをアップデイトするUKのバンド (interviews)
  14. Thundercat ──サンダーキャット振替公演の日程が決定 (news)
  15. interview with !!! (Nic Offer) 踊れない時代にダンス・パンク・バンドが出した答え (interviews)
  16. Anteloper ──ジェフ・パーカー・プロデュースの新作が話題のユニット、日本限定盤が登場 (news)
  17. interview with Ravi Coltrane 母アリス・コルトレーンの思い出 (interviews)
  18. Hello Skinny - Watermelon Sun (review)
  19. RAINBOW DISCO CLUB 2022 ──日本が誇る野外フェスが3年ぶりに東伊豆へカムバック、ムーディマンも出演 (news)
  20. interview with Seiji Rokkaku 俳優・六角精児、70年代日本の埋もれた名曲を歌う (interviews)

Home >  Reviews >  Album Reviews > Pitbull- Rebelution

Pitbull

Pitbull

Rebelution

J/Sony

Amazon iTunes

三田 格   Dec 23,2009 UP
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 マイアミからキューバ系クランクの4作目。移籍第1弾となるせいか、以前よりも威勢がよく、ゲストにはエイコンやリル・ジョンなどが参加(予定していたファレルは見送り?)。先行シングル「アイ・ノウ・ユー・ウォント・ミー」は全米2位、デビュー・アルバムではミリタリー・ルックだったアルマンドー・クリスチャン・ペレーズもここでは007気取りにすっかり様変わりしている。"ガールズ"や"ジューク・ボックス"などタイトルを見た限りではパーティ系にフォーカス(?)しているようで、自信に満ちたプロダクションが矢継ぎ早に繰り出されたと思ったら(曲によってはほとんどテクノ)、あっという間に......って、全体で50分弱しかなかった(3ヵ月遅れの国内盤にはリミックスなど2曲プラス)。

 スティーヴン・ソダーバーグが映画を撮るまでゲバラのことは知らなかったというのはさすがにどうかと思ったけれど、キューバとアメリカの距離感がドラスティックに変化しつつあるなか、かつてはキューバ(の同性愛者迫害)に批判的な主張を掲げたアルマンドー・クリスチャン・ペレーズがアメリカのどのような層に支持されているのかはナゾだったりしつつ、『レベリューション』は過去最高のチャート・アクションを達成しているようで、シングル・カットが少なかった前作とは打って変わったウエルカム・モードにはたじろぐしかない(メジャー・レイザーやトッドラ・Tがいくらバカっぽいといっても、ここまでのエナジーはありませんよ。どうかしてますよ)。ちなみにソダーバーグは知らなかったとはいえ、何もあそこまでゲバラをカッコ悪く描くことはなかったのでは......。あれは意図がまったくわからなかった。もっといえば『パイレーツ・オブ・カリビアン』の海賊船は史実ではイギリス軍のカムフラージュで、襲う側と襲われる側が映画では逆に描かれています。なんで、そんなことをする必要があるのか。マイノリティの人権やアクセントのなまりまで忠実に再現するようになっているハリウッド映画が中南米に関してはアレックス・コックスを除いてこうもデタラメなことばかりやるというのは一体どういうことなんだろう......といったようなことを、このアルバムはまったく考えさせません! そして、"クレイジー"の間奏で微妙にウネるシンセ・ベースはさすがリル・ジョンです! バカ過ぎて書くことがなかった! 英語とスペイン語がチャンポン!

三田 格