ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Ruby Rushton - Ironside (review)
  2. WxAxRxP POP-UP STORE ──〈Warp〉30周年を記念したポップアップ・ショップがオープン (news)
  3. New Order ──ニュー・オーダー、地元マンチェスターでのライヴ盤がリリース (news)
  4. interview with Ralf Hütter(Kraftwerk) マンマシーンの現在 (interviews)
  5. R.I.P. 遠藤ミチロウ (news)
  6. Anderson .Paak - Ventura (review)
  7. interview with TwiGy さ、みんなききなっよ! (interviews)
  8. Amgala Temple ──ジャガ・ジャジストから派生したグループ、アムガラ・テンプルが来日 (news)
  9. Columns UKの若きラッパー、ロイル・カーナーが示す「第四の道」 (columns)
  10. Helado Negro - This Is How You Smile (review)
  11. Matmos - Plastic Anniversary (review)
  12. Kelly Moran ──OPNのバンド・メンバー、ケリー・モーランが〈Warp〉と契約&アルバムをリリース (news)
  13. Logos - Imperial Flood (review)
  14. interview with Kelly Moran プリペアド・ピアノの新星 (interviews)
  15. Matmos & Jeff Carey ──新作をリリースしたばかりのマトモスが来日 (news)
  16. Columns いまだ眩い最高の夜 ──ニュー・オーダーのライヴ盤『NOMC15』を聴きながら (columns)
  17. THE STALIN ──ザ・スターリンのもっとも過激なときを捉えた作品が完全復刻 (news)
  18. 『バンドやめようぜ!』 ──日本、欧州のロック・ビジネスを考える日英大討論会 (news)
  19. Flying Lotus × Anderson .Paak ──フライング・ロータスがアンダーソン・パークを迎えた新曲を公開 (news)
  20. 田我流 - Ride On Time (review)

Home >  Reviews >  Album Reviews > The Men- Tomorrow's Hits

The Men

The Men

Tomorrow's Hits

Sacred Bones

Tower HMV iTunes

久保憲司   Mar 24,2014 UP
このエントリーをはてなブックマークに追加

 僕はザ・メンが大好きだ。クラウド・ナッシングスよりも好きです。クラウド・ナッシングスのディラン・バルディはライヴ終わりに話しかけてきたお客さんに年齢を訊かれて「22歳」と言ったら、「22歳に見えない」と言われてすごい落ち込んでいて可愛かったですが。
 ザ・メンのギターをジャングリングしている感じが好きなんです。僕は元パンクなので、ジャングリングするな、ストラミング(ストラマー)しろ、なんてふうに思っていたのですが、いまはジャングリングが大好きです。趣味がギターを弾くことになったからでしょうか。昔はダイナソーJRやティーンエイジ・ファンクラブのよさがいっこうにわからなかったんですが(この頃は、正確にビートを打ち込んでくれ! というふうに思っていたのでしょう)、いまはジャングリングしてよ、ニール・ヤングしてよ、という感じです。

 ザ・メンの音楽を聴いているとギターを楽しく弾いて、歌いたいなという気になってきます。これはけっこう不思議な感じなんですよね。ダイナソーJRを聴いていてもあんまりギターを弾きたい、歌いたいという感じにはならなかったのですが、ザ・メンはもっとシンプルだということでしょうか。でも、そのシンプルさがすごくいいと思うんだな。そんなザ・メンの新作『トゥモロウズ・ヒッツ』は、前作『ニュー・ムーン』(2013年)、さらにその前作『オープン・ユア・ハート』(2012年)のサイケデリックな混沌とした感じが抑えられ、テレヴィジョンな感じも出てきて、僕はますますいいんじゃないのと思ってしまいした(前作のタイトルは『ニュー・ムーン』ですけどね)。なんでも、約40曲もあるデモ音源から選りすぐったものを、時間をかけて仕上げたそうで、作曲能力もグンと上がったような気がします。ホーン・セクションなんかも加わっていますね。

 でも、ザ・メンを聴いていると、やっぱりいっしょに歌いたいな、ギターを弾きたいなと思えてきて、そういう魅力は健在です。ただ単にシンプルという部分に惹かれていたのではないのかもしれません。きっと、彼らの音楽に対するアテチュードにやられていたんですね。いまどき、こんなストレートで豪快なバンドをやるということがすごいことですよね。イギリスなんかを見ても、いまはなかなかこの手のバンドで目立つ存在がいないんじゃないかな。
 頑張れ、ザ・メン。僕は応援します。

久保憲司