ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Lucrecia Dalt - No Era Sólida (review)
  2. interview with Oneohtrix Point Never(Daniel Lopatin) OPNはいかにして生まれたのか (interviews)
  3. Oliver Coates - Skins n Slime (review)
  4. interview with Meitei 海外で評判の新進電子音楽家、日本文化を語る (interviews)
  5. Wool & The Pants ──ウール&ザ・パンツのNTSラジオでのミックスショーが格好いいので共有させてください (news)
  6. Sound Patrol 久々にやります - (review)
  7. James Ferraro - Requiem For Recycled Earth (review)
  8. Autechre - Sign (review)
  9. Richard Spaven & Sandunes - Spaven x Sandunes (review)
  10. Bill Callahan - Gold Record (review)
  11. Planet Mu's 25th anniversary ──プラネット・ミュー、25周年おめでとうございます (news)
  12. Bruce Springsteen ──ブルース・スプリングスティーンが急遽新作をリリース、発売日は大統領選直前 (news)
  13. R.I.P. 加部正義 (news)
  14. interview with Trickfinger (John Frusciante) ジョン・フルシアンテ、テクノを語りまくる (interviews)
  15. interview with Jessica Care Moore いまは沈黙するときではない (interviews)
  16. Young Girl - The Night Mayor / V.A. - A Little Night Music:Aural Apparitions from the Geographic North (review)
  17. ralph ──気鋭の若手ラッパーがファーストEPをリリース、プロデュースは Double Clapperz (news)
  18. interview with Wool & The Pants 東京の底から (interviews)
  19. BIM - Boston Bag (review)
  20. 11月7日、川崎の工業地帯での野外パーティ、Bonna Potあり (news)

Home >  Reviews >  Album Reviews > Black Knights- The Almighty (Produced by John F…

Black Knights

Black Knights

The Almighty (Produced by John Frusciante)

Record Collection / RUSH! / AWDR/LR2

Tower HMV Amazon

倉本諒   Sep 03,2015 UP
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 N.W.A.の伝記映画、『ストレート・アウタ・コンプトン(Straight Outta Compton)』が先月半ばに公開され、大ヒットを記録しているようだ。ヒップホップ史に残る同名タイトルの名盤も26年ぶりにアルバム・チャート上位に食い込んでいるとか。ぜひとも日本公開が待たれるこの作品、ポリス・ブルタリティーへの抵抗の声が高まる本国の若者にはどのように映るのだろうか。

 ブラック・ナイツのラグド・モンクと射殺された元メンバーのドック・ドゥームもまたコンプトン出身のラッパーであるが、ブラック・ナイツのラップは西海岸のサグさと東海岸の哲学性を合わせ持ったドープなリリックが特徴でもある。ジョン・フルシアンテによる2作めのプロデュース作品である本作で聴けるNWAやブギー・ダウンのようなオールド・スクール・ヒップホップが彼の感性で変容したトラックとの相性は抜群だ。

 BPMが変容してゆくトラックやジョンのギター・ソロが大々的にフィーチャーされるトラックなど、ロック畑のヒップホップ・アルバムのプロデュースを超えた実験的な内容となったのは、近年におけるジョンの電子音楽製作からの影響も大きいのかもしれない。

 また、ヒップホップ音源の製作においても対面することなくインターネット上でのトラックとラップのやり取りが通常である近年において、このコラボレーションのように生活をともにしながら製作された作品は素晴らしい。僕の知るLAのミュージシャン・シップこそここにあるのだ。

 じつは前作、『メディエヴァル・チェンバー』のリリースの時点で本作と次作アルバムまで完成しているようで、われわれはこのコラボレーションのさらなる変容を聴けることを約束されている。

倉本諒