MOST READ

  1. Island people - Island people (review)
  2. interview with Songhoy Blues マリの夜街を照らすブルース (interviews)
  3. Bullsxxt ──牛田が泣いて牛田が暴れる、ブルシット只今アルバム録音中! (news)
  4. Alan Vega - IT (review)
  5. interview with Subarashika この素晴らしか世界 (interviews)
  6. Okada Takuro ──岡田拓郎が思考を重ねに重ね、その果てに完成させたソロ作品とは? (news)
  7. ドメニコ・ランセロッチ/Domenico Lancelotti - オルガンス山脈 (review)
  8. 電気グルーヴ - TROPICAL LOVE (review)
  9. interview with Shingo Nishinari 大阪西成人情Rap (interviews)
  10. special talk : Shota Shimizu × YOUNG JUJU 特別対談:清水翔太 × YOUNG JUJU (interviews)
  11. Random Access N.Y. vol.93:ブルックリンのインディ・ロックは死なず Pill, Bambara, Weeping icon, Hubble @Alphaville 7/15/2017 (columns)
  12. デイヴィッド・トゥープ(little fish訳) - フラッター・エコー 音の中に生きる (review)
  13. Adam Rudolph's Moving Pictures - Glare Of The Tiger (review)
  14. KANDYTOWN - ──キャンディタウンがついにメジャー・デビュー (news)
  15. Loke Rahbek - City Of Women (review)
  16. Washed Out - Mister Mellow (review)
  17. interview with IO - KoolBoyの美学 (interviews)
  18. Aphex Twin ──エイフェックス・ツインが新曲“korg funk 5”を公開 (news)
  19. Father John Misty - Pure Comedy (review)
  20. Mount Kimbie ──マウント・キンビーがニュー・アルバムをリリース (news)

Home >  Reviews >  Sound Patrol > Leftfield Groove 4 逸脱するグルーヴ5選(4)- 逸脱するグルーヴ5選(4)

Sound Patrol

Leftfield Groove 4 逸脱するグルーヴ5選(4)

Leftfield Groove 4 逸脱するグルーヴ5選(4)

逸脱するグルーヴ5選(4)

文:Yusaku Shigeyasu   Jun 23,2016 UP
このエントリーをはてなブックマークに追加

 世のなかにはいろんなタイプのダンスミュージックが存在するが、ハウスとテクノの区別が難しく感じられることはないだろうか。その主な理由は楽曲の構造とBPMが近い関係にあるからだろう。とりわけ、素材を削ぎ落としたミニマルなトラックになってくると、表面的な違いが少なくなり、トラックの芯となるグルーヴの違いが楽曲の印象を大きく左右することになる。さらに言えば、ひとつのジャンル内にも多様なグルーヴが存在する。
 そうした違いごとに名前をつけてカテゴリー化する行為に意味があるかどうかは、ここでは置いておくとして、グルーヴの違いを意識し、その違いが何なのかについて考えてみることは、DJセットのような、ある程度の時間にわたってダンス・ミュージックを紡いでいく作業において、その指針となる有意義な視点を与えることにつながると思う。そうした視点がなければ、変化に乏しい、平坦なパフォーマンスに陥ってしまう可能性があるからだ。
 そしてDJというのは面白いもので、単体で聞くと全く異なるグルーヴの楽曲同士でも、そこへミックスという人為的要素が加わることで、まったく違う印象のグルーヴへと変化させて混ぜ合わせることができる。今回ここに挙げた5曲も、どこかのカテゴリーへ綺麗に収まる類のトラックではないが、ミックス次第で様々なセットの一部として組み込むことが可能だ。


Bruce - Summers Gotta End Sometime | Idle Hands

吹き抜けるような爽やかなパッドときらびやかな電子音が漂う中、低音の塊が鼓動するキックレス・トラック。ウワモノが折り重ねられることで陶酔感が増していく。キックが使われていないので、様々なビートの楽曲と組み合わせが可能。

Burnt Friedman - Masque | Risque

素材を削ぎ落として楽曲のムードを浮き彫りにしたものがダブだとするならば、必要最小限の素材だけを残してグルーヴを浮き彫りにしたのがこのトラックだ。変拍子のためロングミックスには向かないが、ミックス心をくすぐられる。

Leif - Moment Beat | Galdoors

ハーフのキックとベースラインによるタメの効いたリズムはハウスと相性がいい。マリンバ系のサウンドと低域のコントラストが心地いい。中盤になると『ワイルド・スタイル』でおなじみの(https://www.youtube.com/watch?v=l0ZAnUN9U_A)ヒップホップ・クラシックを思わせるビートが挿入される。

J.A.K.A.M. - Guidance | Malka Tuti

トライバルなビートにバグパイプ(?)とヴォイス・サンプルが投入されるJ.A.K.A.M.らしさ溢れるトライバル・トラック。底部で起伏するシンセベースにより、独特の印象を持つグルーヴが生まれている。

Tom Ellis - Tarantism (In Modo Di)

リード・シンセの奏でる泣きのメロディラインが気だるくエレガントな魅力を放つ極上チューン。少し枯れたムードはダンスフロアに至福の酩酊をもたらしてくれそう。こちらもハウスとの相性が◎。

http://www.juno.co.uk/products/tom-ellis-modo-01/603608-01/

文:Yusaku Shigeyasu