
英紙から“国宝級”とまで呼ばれるロックスター、
その素晴らしい矛盾をいま聴くこと──
人気コラムニストがディスクガイド形式で描く、かつてないザ・スミス/モリッシー論。
ブレグジット後の「いま」だからこそ響く、もうひとつのUKポップ・カルチャーと地べたの社会学。
「これはアンオフィシャルなブレグジットのテーマだ」
「クソ左翼のバカな見解にすぎない」
このふたつのコメントは、この歌詞がいかに正反対の解釈で読まれることが可能かということを端的に示している。左と右、上と下、グローバリズムとナショナリズム。いろんな軸が交錯し、いったい誰がどっち側の人間なのやら、従来の政治理念の枠では語りづらくなってきた英国のカオスを、モリッシーは12年前にすでに予告していた。 (本文より)
ザ・スミス時代からソロ活動まですべてのアルバムを追いながら、30年以上にもわたるその歩みを振り返る。
UKでもっとも重要なロック・ミュージシャンと言っても過言ではない、モリッシーの痛切なメッセージが“いま”さらにまた私たちの耳に突き刺さる──
人気沸騰中のコラムニスト、ブレイディみかこ待望の書き下ろし新刊!
目次
なぜいまモリッシーを聴くのか
section 1: The Smiths
The Smiths(1984)
Hatful of Hollow(1984)
Meat Is Murder(1985)
The Queen Is Dead(1986)
Strangeways, Here We Come(1987)
section 2: 1988~1997
Viva Hate(1988)
Bona Drag(1990)
Kill Uncle(1991)
Your Arsenal(1992)
Vauxhall and I(1994)
Southpaw Grammar(1995)
Maladjusted(1997)
section 3: 2004~
You Are the Quarry(2004)
Ringleader of the Tormentors(2006)
Years of Refusal(2009)
World Peace Is None of Your Business(2014)
あとがきにかえて
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