「MAN ON MAN」と一致するもの

 ジェフ・ミルズの『Man From Tomorrow』は、今年2月2日、パリのルーブル美術館オーディトリアムでのワールド・プレミア上映において、入れない人が続出するほどの盛況を博したという。電子音楽ファンにとっては興味津々の上映だっただろう。そのアート・ドキュメンタリー・フィルムが、限定でリリースすることが発表された。

 昨年は日本科学未来館館長の毛利衛氏(宇宙飛行士)の依頼で同館のシンボルゾーンに設置された地球ディスプレイをとりまく音を作成したり(毛利氏とは同時にコラボレーション・アルバムも制作している)、それを記念したトーク・セッションの折には、フリッツ・ラング『メトロポリス』に生DJで新たなサウンド・トラックを提供するなど、映像めぐる作品や活動がますます活発になっていることは、ここ日本における取り組みやイヴェントからもはっきりとうかがわれる。

 このたびリリースされる『Man From Tomorrow』は英文+和訳の解説もついており、日本盤にはサイン入りポスターも付属。アート・フィルムとして、またファンとしてもぜひ蒐集しておきたいアイテムだ。

『MAN FROM TOMORROW』トレーラー

 近年、音楽だけにとどまらず近代アートとのコラボレーションを積極的に行い、フリッツ・ラング『メトロポリス』への新たなサウンド・トラックや、パリ、ポンピドゥーセンターにおけるフューチャリズム展に唯一の生存アーティストとして作品を提供するJeff Mills(ジェフ・ミルズ)。

 テクノ/エレクトロニック・ミュージックによる音楽表現の可能性を拡大しつづける彼が、John CageからRichie Hawtinにいたる現代ミニマル・ミュージックに造詣が深く、デトロイトのElectrifying Mojoのドキュメンタリー作品『The Colours of the Prism, the Mechanics of Time』でも知られるフランス人映像作家、Jacqueline Caux(ジャクリーヌ・コー)とタッグを組んで今年発表した映像作品『Man From Tomorrow』(Axis Records / U/M/A/A)を、12月17日にDVD+CDの2枚組、日本500枚限定でリリースされることが決定した。

 アーティスティックでエクスペリメンタルなこの映像の中には、Jeff Millsの考えるテクノのあり方、音楽制作の過程、彼の想像する未来、また、大観衆の前でプレイする際に感じる不思議な孤独感(「One Man Spaceship」で表現しようとした宇宙における孤独感に通じるものでもある)などのすべてが凝縮されると同時に、テクノ・ミュージックの醍醐味を、DJイヴェントとは異なったスタイルで表現する試みで制作された作品。まさにJeff Millsの創造性・実験的精神をあますところなく体現する作品だ。

 今年2月にパリのルーブル美術館オーディトリアムでワールド・プレミアを行った後、ニューヨーク(Studio Museum of Harlem)、ベルリン(Hackesche Hofe Kino)、ロンドン(ICA)と上映を重ね、その後、京都、東京でも上映された本映像作品を、Jeff Millsによるサウンドトラック(16曲中12曲が未発表曲)を収録したCDとともにパッケージ。日本限定特典としてJeff Millsによるサイン入りポスターも封入される。

『Man From TomorrowなぜJeff Millsが音楽を作るのか、テクノとは何のために存在するのかという疑問の答えを解き明かす映像による旅路。エクスペリメンタルな映像美に彩られた斬新なスタイルのアート・ドキュメンタリー・フィルム作品を手にされてみてはいかだろうか。

Jeff Mills
https://www.axisrecords.com/jp/

Jacqueline Caux
https://www.jacquelinecaux.com/


■JEFF MILLS
『MAN FROM TOMORROW』(DVD+CD)生産枚数限定日本仕様

(日本オリジナル特典: JEFF MILLSサイン入りポスター)

品番:XECD-1132
価格:¥3,900(+税)
発売日:2014年12月17日

[DVD]
ドキュメンタリー映画(40分)
オーディオ:英語 / 
字幕:日本語、フランス語、イタリア語
ブックレット: 解説:門井隆盛/
ジャックリーヌ・コー(英文+和訳)

Produced by Axis Records & Jacqueline Caux
Starring Jeff Mills
Directed by Jacqueline Caux
Original Music by Jeff Mills

[CD]
1. The Occurrence
2. Multi-Dimensional Freedom *
3. The Event Horizon *
4. Gravity Drive *
5. Star Marked *
6. Us And Them *
7. Sirius *
8. The Man Who Wanted Stars *
9. The Source Directive
10. Actual
11. The Watchers Of People *
12. Searching *
13. The Warning *
14. Light-like Illusions *
15. Star People *
16. Utopia
(合計:71分)
* 未発表曲


AHAU - ele-king

グラフィックデザイナーです。
今年作業中に聴いていた音楽の中から選んでみました。順不同。

展示スケジュール
下北沢BROWNDOOR 作品常備展示中
11/8 ManMachine@幡ヶ谷FORESTLIMIT 作品展示

Facebook : https://www.facebook.com/AHAUts
ahau shop : https://ahau.thebase.in/


サタデー・ベース・ウェイト! - ele-king

 なんということだ。今週土曜、ジャー・シャカが〈ユニット〉を揺るがしに東京にやってくる。しかも、ファット・フレディーズ・ドロップも同じフロアに参加。さらに、〈サルーン〉ではなんとマムダンスやブランコまでもがプレイするときている。今日のサウンド・システム・カルチャーの土台を作り上げた始祖と、その意志を継ぎ前線で戦うプレイヤーの両方を同じ場所で目の当たりにできるというだけで、足がひとりでに代官山へ向かってしまうではないか……!!!

 だがここにひとつ、贅沢な問題がある。お隣は恵比寿〈リキッドルーム〉では、同じ日にUKベース・テクノの現在を語るうえで外せないペヴァラリスト、カウトン、アススの3人がついにリヴィティ・サウンドとしてのプレイを披露するのだ! 彼らに加え、早い段階から彼らの曲をプレイしてきたDJノブやムードマン、C.Eのトビー・フェルトウェルがパーティを加速させる。

 ベース・カルチャーをバックグラウンドに持つリヴィティの根源に何があるかを理解するためには、ジャー・シャカを体感することは必須条件。また、ジャー・シャカを聴いてしまったら、彼が伝えた「意志」が世代から世代へどう伝わっていったのかを目撃しないではいられません。人力でルーツを探求するファット・フレディーズ・ドロップから、マシーン・ミュージックで伝統に切り込むリヴィティ・サウンドやマムダンス。「ダブ」をキーワードにシーンには素晴らしい多様性が生まれているのですから。
 さぁ、あなたはどちらを選ぶ? いや、選ばなくたっていい。ハシゴするだけの価値がオオアリなサタデー・ベース・ウェイトだぜ!

■11月8日(土)
会場:代官山 UNIT
Red Bull Music Academy presents The Roots Commandment: Tokyo In Dub

UNIT :
Jah Shaka

Fat Freddy’s Drop
Cojie from Mighty Crown

SALOON :
Branko,Mumdance,Dengue Dengue Dengue!, Jah-Light 
UNICE :
Fred, Felix, JUNGLE ROCK, ZUKAROHI

Open/Start 23:30
adv.3,000yen / door 3,500yen
info. 03.5459.8630 UNIT

20歳未満入場不可、要ID

■11月8日(土)
会場:LIQUIDROOM
HOUSE OF LIQUID

LIVE:
LIVITY SOUND (Peverelist, Kowton, Asusu / Bristol, UK)

DJ:
MOODMAN (HOUSE OF LIQUID / GODFATHER / SLOWMOTION)
TOBY FELTWELL (C.E Director)
DJ NOBU (FUTURE TERROR / Bitta)

Open/Start 23:00
adv. 2,500yen[limited to 100] door 3,000yen(with flyer) 3,500yen

info LIQUIDROOM 03-5464-0800 https://www.liquidroom.net

20歳未満入場不可、要ID

■JAH SHAKA

ジャマイカに生まれ、8才で両親とUKに移住。60年代後半、ラスタファリのスピリチュアルとマーチン・ルーサー・キング、アンジェラ・ディヴィス等、米国の公民権運動のコンシャスに影響を受け、サウンド・システムを開始、各地を巡回する。ズールー王、シャカの名を冠し独自のサウンド・システムを創造、70年代後半にはCOXSON、FATMANと共にUKの3大サウンド・システムとなる。'80年に自己のジャー・シャカ・レーベルを設立以来『COMMANDMENTS OF DUB』シリーズをはじめ、数多くのダブ/ルーツ・レゲエ作品を発表、超越的なスタジオ・ワークを継続する。 30年以上の歴史に培われた独自のサウンドシステムは、大音響で胸を直撃する重低音と聴覚を刺激する高音、更にはサイレンやシンドラムを駆使した音の洪水!! スピリチュアルな儀式とでも呼ぶべきジャー・シャカ・サウンドシステムは生きる伝説となり、あらゆる音楽ファンからワールドワイドに、熱狂的支持を集めている。heavyweight、dubwise、steppersなシャカ・サウンドのソースはエクスクルーシヴなダブ・プレート。セレクター/DJ/MC等、サウンド・システムが分業化する中、シャカはオールマイティーに、ひたすら孤高を貫いている。まさに"A WAY OF LIFE "!

■LIVITY SOUND (Peverelist, Kowton, Asusu / Bristol, UK)
UKガラージからの影響を色濃く反映したブロークン・ビーツとヘビーな低音を組み合わせることによって今までにない独自のグルーヴを提唱し続けるペヴァラリスト。グライムのエッセンスをテクノ・ハウスに落とし込んだダーティーでざらついた音楽の在り方を新たに提唱し、1つのスタイルへと昇華させたカウトン。ダブワイズな音響処理と確かな技術に裏付けられたプロセッシングを硬質なビートに施した中毒性のある高純度のミニマル・ミュージックを展開するアスス。LIVITY SOUNDは、そうした3つの突出した個性による相乗効果によって、単なる足し算ではなく、三位一体となった1つの「個」を創出してきたライブ・プロジェクト兼レーベルだ。ダブステップの潮流が大型レイヴの方向へと進行し、サウンドシステムの起源から離れていく中、ダンス・ミュージックにおける既存の枠組を取り払い拡張する、という根幹となる視点を維持し続け、新たな領域を積極的に切り開こうとする三者の意思が結実したものだと言ってもいい。その意思はハードウェアを中心としたライヴセットの中でも有機的に絡み合い、ダブ・エフェクトと即興性を活かした、まさに"セッション"と呼ぶに相応しいパフォーマンスを繰り広げることにつながっている。3人がこれまでに受けてきた音楽的な影響を抽出したものから生まれたソロ作、および共作は、それゆえにUKガラージ、テクノ、ハウス、ジャングルなど多くの方向性へとリンクしていくことが可能な音楽性を孕んでいる。この点こそ、多くのリスナーを魅了している理由であり、Resident Adviserにおける2013年レーベル・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた要因の1つだろう。今年に入り、彼らの音楽が持つ拡張性を示すかのように、Surgeon、Nick Hoppner、Kassem Mosse、A Made Up Sound、Ron Morelli、MMMの他、広範囲に渡るリミキサー陣が、LIVITY SOUNDの作品を手がけている。現在進行形のUKアンダーグラウンドを体現するLivity Soundのライヴセット、またとないこの機会をぜひとも逃さないでほしい。

■Fat Fredy’s Drop

ファット・フレディーズ・ドロップはニュージーランドの音楽史を塗り替え続けているバンドである。インディペンデント・アーティストとして過去最大の売上を記録するなど、音楽賞は総なめ、そして世界中の名立たるフェスティヴァルにも呼ばれ続けている(グラストンベリー、SONAR、ベスティヴァル、WOMAD、ローランズやロスキルドなど)。そして世界の由緒ある会場でも満員のライヴを開催し続けている(ブリクストン・アカデミー、オランダのパラディソ、ロスのヘンリー・フォンダ・シアターやパリのル・トゥリアノンなど)。レゲエ/ダブをベースに、ソウル/ファンク/ジャズ、そしてミニマルなダンスミュージックのグルーヴをクロスオーヴァーした絶妙な塩梅のバンド+打ち込み・サウンド、そして嫌いな人は絶対いないビター・スウィートな美声で万人を虜にするジョー・デューキーのボーカルなど、彼らの魅力はジャイルス・ピーターソンをはじめとする著名人を虜にしてきた。1999年にウェリングトンのアンダーグラウンド・クラブ・シーンに、ファンクやハウス、ヒップホップなどのレコードをスピンするDJ Mu(akaフィッチー)と共に演奏していたバンドが13年経った今も、同じ友情と気持ちで演奏を続けている。その進化は今日も止まる事が無い。
1st Album『Based on A True Story
2nd Album『Blackbird

Serph x 河野愛 - ele-king

 サーフがこれまでわれわれに見せてくれた桃源の夢──それは毒に同義であることをサーフ自身が弊誌インタヴュー(『ele-king vol.』)にて語ってくれたのだが──は、もう一本の柱によって支えられている。河野愛のイラストだ。これまでサーフの作品や活動の多くに関わってきたイラストレーターである。古代ギリシャのモチーフ、架空の生物たちの跋扈、魚も鳥も家も同居する空間……時間と場所がねじ曲がり、あるべきでない時代とあるべきでない空間とが接続され、しかしそのことが奇妙な均衡を生み出す河野のタッチに、すでにサーフの音を連想してしまう人もいるのではないだろうか。一枚の絵の中に、微細な描き込みと神話的な圧縮性をもって世界を埋め込むようなその手つきは、サーフ版マジック・リアリズムとも呼ぶべき、あの強烈な世界構築にしずかに寄り添っている。

 そんなふたりのコラボレーションを、より純度の高いかたちで結晶させるようなプロジェクトがはじまっている。クラウドファンディングを利用したCD付きアートブックの制作だ。これまでのコラボレーションの記録に加え、書き下ろし&描き下ろしの作品、アルバム未収曲のコンピCDも付くようで、通常のパッケージ・リリースでは実現しにくい仕様を楽しめる。また、協力する度合いによって幾パターンものリターンが準備されているから、ファンならばじっくりと頭を悩ませながら参加したいところだ。
 募集期間は11月28日(金)まで。ダイレクトにこの素敵な作品を支えてみよう。

【Serph x 河野愛 コラボレーション・アートブック制作プロジェクト】

■情報掲載日:掲載中
■クラウドファンディング・サイト:CAMPFIRE
■プロジェクトURL: https://camp-fire.jp/projects/view/1267
■ 募集期間:10/15~11/28(45日間)
■ 目標金額:1,350,000円
■プロジェクト概要
このプロジェクトは、電子音楽家Serphとイラストレーター河野愛による、CD付きコ
ラボレーション・アートブックの制作を目指すものです。
Serphは、nobleへの移籍後初リリースとなる2ndアルバム『vent』(2010年作)以降、
今月6日に発表した最新EP『Spring Field EP』まで、その全作品のアートワークを、
イラストレーターの河野愛とのコラボレーションで制作してきました。ノベルティや
MVの為に制作したアートワークも含めるとその数は数十点にも及び、Serphの音楽を
世に問う上で、今や河野愛のアートワークは欠かせないものとなりました。
そこでこのたび、これまでの河野愛によるアートワークを数点の描き下しとともに一
冊の本にまとめ、Serphのレア音源集CDを付けた、Serphと河野愛によるコラボレー
ション・アートブックの制作を思いつきました。
Serphと河野愛のこれまでのコラボレーションの記録となるこのアートブックを、ク
ラウドファンディングを通じて皆さまと共に作り上げる事が出来ればと思っています。
このプロジェクトに参加してくださる皆さまの為に、ジャケットの原画やSerphによ
る書き下し楽曲のプレゼントなど、この場限りの様々なリターンをご用意しました。
少しでもご興味をお持ち頂けたら、ぜひ皆さまのお力をお貸しください。プロジェク
トが無事成立し、このアート本を世に送り出せる事を楽しみにしています。
アートブック制作の実現へ向け、皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願いします。

<Serphプロフィール>

東京在住の男性によるソロ・プロジェクト。2009年7月にピアノと作曲を始めてわず
か3年で完成させたアルバム『accidental tourist』をelegant discよりリリース。2010
年からはレーベルをnobleに移し、同年7月に2ndアルバム『vent』をリリース。以降、
2枚のフルアルバムといくつかのミニアルバムを発表している。
2014年1月には、自身初となるライブ・パフォーマンスを単独公演にて開催し、満員
御礼のリキッドルームで見事に成功させた。
より先鋭的でダンスミュージックに特化した別プロジェクトReliqや、ボーカリスト
NozomiとのユニットN-qiaのトラックメーカーとしても活動している。

<河野愛プロフィール>

1984年1月千葉県生まれ。2008年からフリーのイラストレーターとして、雑誌、広
告、映像、WEB、CDジャケットなど幅広いアートワークに携わっている。一部挙げ
るとソラリアプラザ、URBAN RESEARCH、Panasonic、Bunkamura、講談社、
KADOKAWA、ワコール、Serph、ほぼ日、その他多数。細密画をベースに形や大き
さや色、固定観念にとらわれず共存しあう空間を描く。
https://aikohno.com/

■河野愛からのメッセージ
これまでSerphのアートワークで様々な作品を生み出してきました。
それは、私が今迄自分だけの発想で描き上げたものとは違い、音のイメージにあった
テーマに沿ったもので、一人ではなくデザイナーやレーベル関係者の方とアイデアを
共有し、新しい発想の元、描いた事ないような描き方で描き上げ、素晴らしい仕上が
りとなって世に送り出してきました。
そんな作品も今では数十枚となり、それぞれ思い入れのある作品となり、一挙に集め
て、一冊の本になったら嬉しいな、って思っていました。
そんな中、レーベルの方に声をかけてもらい、一気に企画が進み、作品集として本を
販売する企画が実現するまで、あと一歩ということころまできました。
その、あと一歩、皆さんの力をお借りしたいです。
今迄、個人としての作品集を制作していないことから、この企画が実現出来れば、初
めての作品集が世に送り出せる事になります。
私の絵は、細密をベースにしているので、じっくり見て頂きたい想いがあります。
是非、ご協力頂けたら嬉しいです。

■Serphからのメッセージ
亜空間の原風景
蜃気楼の絵筆、デスティネーション・パステル
いつもSerphの作品世界を彩ってくれている河野さんの絵。
音に奥行きを与え、視界から音楽が流れていきます。
Serph体験をより濃厚にしてくれるアートワークを網羅する、必ず素敵な本になると
思います。皆様のご協力をお待ちしてます。

■アートブックの仕様について
・カラー40ページ+CD
・サイズ:A4変形(21cm x 25cm)
・シリアルナンバー入り
※新たな描き下し数点を含む、河野愛によるSerphの全アートワークを掲載予定。
★CD収録楽曲:
アートブック用に書き下ろす新曲含む、雑誌のサンプラー収録音源、ECサイトおよび
配信サイトの購入者特典用音源、1stコンサート用のリアレンジ音源など、全てアルバ
ム未収録の楽曲を8~10曲ほどコンパイルしたSerphのレア音源集。

■資金の使い道について
・本印刷代
・版下作成代
・デザイン代
・CDプレス代
・著作権使用料
・ ファンディング運営会社手数料

■プロジェクトがマッチング(成立)出来なかった場合:
商品の発売を中止とさせて頂きます。

■リターン内容
<500円>
・Serphと河野愛のお礼メッセージ
<3,000円>
・Serphと河野愛のお礼メッセージ
・完成した本を1冊
<5,000円>
・Serphと河野愛の直筆お礼メッセージ付きのオリジナルポストカード
・本のサンクスクレジットへお名前を掲載
・完成した本をSerphと河野愛のサイン入りで1冊
<8,000円>
5,000円のリターン内容に加えて、
・プロジェクト限定の非売品オリジナルTシャツ
・Serphの未発表音源2曲
※楽曲データのDLリンクを送ります。
<50,000円>限定1個
8,000円のリターン内容に加えて、
・Serph『Event Horizon』のジャケット原画を額装してプレゼント。
<50,000円>限定1個
8,000円のリターン内容に加えて、
・Serph『Winter Alchemy』の盤面に使用した原画を額装してプレゼント。
<100,000円>限定1個
8,000円のリターン内容に加えて、
・Serph『Winter Alchemy』のジャケット原画を額装してプレゼント。
<100,000円>限定1個
8,000円のリターン内容に加えて、
・Serph『Heartstrings』の中面に使用した原画を額装してプレゼント。
<100,000円>限定1個
8,000円のリターン内容に加えて、
・Serph『Candyman Imaginarium EP』のジャケット原画を額装してプレゼント。
<100,000円>限定5個
8,000円のリターン内容に加えて、
・あなたのテーマで河野愛が絵を描き、原画を額装してプレゼント。
<150,000円>限定3個
8,000円のリターン内容に加えて、
・Serphがあなたの楽曲を1曲リミックスします。
<200,000円>限定2個
8,000円のリターン内容に加えて、
・あなたのテーマでSerphが曲を作り、河野愛がジャケットを描きます。
・完成したジャケットと楽曲はデータにてプレゼント。
・描いた原画を額装してプレゼント。


DJ 威力 - ele-king

廉価で手に入れた古書10選

本とレコードを買うことの境目があまりありません。
最近、天神橋筋商店街の天牛書店にて、内容の割にかなり廉価で手に入れた古書10選です。
音の出ないレコード。

『dublub.jp OSAKA #11』at GalaxyGallery
Mark Frosty / MAYUMIKILLER / 威力

10.25.SAT
『TROPICAL HOLE』at PINEAPPLE EXPRESS
BING aka Toshio Kajiwara / Hobobrazil / 威力 / 池田社長 / GYOKU

11.1.SAT
『GORF meets ECHOES』at FROG
αAREA、PPMG、SPINNUTS、THE KLO、威力、KURITA、sonic、SB10、OLEO、NxOxT

11.23.SUN
『ECHOES』at atmosphäre
sonic、pulseman、orhythmo、DNT、SPINNUTS、CJ、行松陽介、威力

twitter.com/iiimmrrarrmmiii
https://yofukenoongakufan.tumblr.com/

Chim↑Pomに捧げる! - ele-king

 「三田さんは僕の音楽をいつも全否定するんですよ。だからプロデュースをお願いしようと思って!」「あはははは!」というやりとりののちに、制作者たちによるライナーを眺めて2度爆笑した。いや、黒笑というべきだろうか。三田格のブラック・ジョークが炸裂した名ライナー(しかもご丁寧に英訳されていて3度黒爆笑だ)も必見の、why sheep? 11年ぶりのサード・フル・アルバム『REAL TIMES』が〈U/M/A/A〉からリリースされた。

 ジャケットとなる作品は、きわどく社会への問題提起をつづけるアート集団Chim↑Pomによるものだが、3.11以前から彼らにジャケットを依頼することは決まっていたそうだ。震災は予定外の出来事だったが、その直後にChim↑Pomによって現地で制作された作品とその展示「Real Times」から大きく感銘を受けたwhy sheep? は、本作を『REAL TIMES -dedicated to Chim↑Pom-』として完成させた。ゲストにもUA、EYE(ボアダムス)、Cuizinier(TTC)など豪華な顔ぶれがそろう。また、ブックレットには渋谷駅にて撮影された写真も使用されている。

Chim↑Pomによるアートワーク
Red Card
2011 ©Chim↑Pom
Courtesy of MUJIN-TO Production, Tokyo

Why Sheep?
Real Times -dedicated to Chim↑Pom-

U/M/A/A

2014年10月8日(水)発売
UMA-1044 / 価格2,500円(税込)

Tower Amazon

■収録トラック
1.Rue Pierre Leroux
2.Radiation #1
3.11th (Away From The Borders, Close To The Borderless) feat.EYE
4.Somewhere At Christmas
5.Radiation #2
6.Grum Sai Grum
7.On My Answering Machine
8.relativisme extrême
9.Mandarake feat.Cuizinier(TTC)
10.Empathy feat.UA -PUSH-
11. Sênga (Empathy Reprise)

■プロフィール
Why Sheep? (内田学)
細野晴臣のレコーディング・アシスタント等を経て、WHY SHEEP? 名義でM.O.O.D(Moodman主宰)より1996年伝説的なファースト・アルバムをリリース。国内外のメディアで大きな反響を呼ぶ。その後アジア、ヨーロッパを中⼼に世界各国を放浪。7年間の沈黙の後、2ndアルバム『The Myth And i』が日・欧・米と世界発売される。数々のリミックスや映画等のサントラ、プロデュース等を手がけると同時にサマーソニック等、国内外での公演を精⼒的にこなす。2007年には、⾳を禅の作庭術になぞらえたサウンド・アートプロジェクト“枯⼭⽔サラウンディング”を⽴ち上げクリエイティヴ・ディレクターを務める。東急多摩川線全駅を使った多摩川アートラインプロジェクトでの作品「八水響」などが有名である。2010年には故マイケル・ジャクソンの伝記『マイケル・ジャクソン・レジェンド』(チャス・ニッキー=バーデン著)の監修も手掛け、初版1万部が予約のみで完売する。3.11以降、アーティスト集団Chim↑Pomの映像作品"気合い100連発"にリミキサーとして参画し、トークイベント"Rm311"を開始する等、⾳楽活動の領域を超えて勢⼒的に活動し、2014年秋、集⼤成ともいえる3rdアルバム「Real Times」をリリースする。

■Chim↑Pom の『Real Times』展とは
2011年5月20日-25⽇に無⼈島プロダクションで開催した芸術実⾏犯「Chim↑Pom」の個展。
2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発での事故を受けて制作された作品群。巨大な現実を前にアートの無⼒が語られ、多くの展覧会が⾃粛された中、Chim↑Pomは現地に赴いて作品を制作。また、渋谷駅に永久設置されている、日本の被爆/被曝のクロニクルとも言える巨大壁画「明日の神話」に福島原発の事故の絵をゲリラで付けたし社会的事件を引き起こした。それらの作品で構成された「Real Times」展は、日本における震災・原発事故への代表的なレスポンスとして、国内のみならず海外でも大きく報道された。
https://chimpom.jp


 すっかりと定着したインディ・ロックのライヴ・イヴェント、〈Hostess Club
Weekender〉。次回は来年2月21日(土)と22日(日)の2日間にわたって行われる模様で、ヘッドライナーには新譜のリリースを控えたベル・アンド・セバスチャン、そして第一弾のラインナップにはセイント・ヴィンセント、カリブー、チューン・ヤーズ、リアル・エステイト、ハウ・トゥ・ドレス・ウェルの名が見える。これははっきり言って当たり回!
 毎度良質なインディ・ロックを高密度で味わわせてくれるイヴェントだけれども、ビッグでありながらいまだ瑞々しく前線を走る、あるいはシャープなままポップ・フィールドにその存在を刻み付けている面々が揃っている。
 続報を期待しながらチケットの発売を待ちたい。

■Hostess Club Weekender

出演:BELLE AND SEBASTIAN / ST.VINCENT / CARIBOU / TUNE-YARDS / REAL
ESTATE / HOW TO DRESS WELL and more…!

日程:2015年2月21日(土)& 22日(日)

場所: 新木場スタジオコースト

オフィシャルサイト: www.ynos.tv/hostessclub

※2日通し券先行販売は11月8日(土)から!
チケット他詳細、後日発表!

出演アーティストプレイリストはこちら:
https://www.youtube.com/playlist?list=PLVFVd1


■セイント・ヴィンセントの単独公演も決定!
日程:
2015年2月19日(木)梅田クラブクアトロ
2015年2月20日(金)渋谷クラブクアトロ

単独公演詳細はこちら:
https://www.creativeman.co.jp/artist/2015/02stvincent/

チケット販売は11月8日(土)から!

Gr◯un土 (Chill Mountain) - ele-king

2014/10/15(wed)

Gr◯un土(ChillMountain)
◯S△K△生まれの古墳郡育ち。
今年10祭の誕生日を迎える大阪奥河内発のSoundCampParty (CHILL MOUNTAIN)主謀者。
全国各地大小様々なCLUB、LIVEHOUSE、BAR、CAFE、OPENAIRPARTY、寺社、はたまたTV塔展望台など。
DJをTOOLにRECORDSと供に年100回以上巡業するOSAKA UTORI世代 DJ。
大阪十三に四年間存在した幻しのDJ喫茶ChillMountainHutteを運営&プロデュース。
楽曲制作も行い
BLACK SHEEP ANTHOLOGY vol.1 LPにMOUNTAIN HOUSEが収録.
absolute timeとのスプリット12INCH(ChillMountainEp).
“御山△EDIT a.k.aTHE△EDIT”名義でMAGICWAND(UK)からの2枚の12inch.
ROTATING SOULS(US)からの1枚の12inch.
8枚のMIXCD.
FEELBACKRECからの計3枚のコンピCDにオリジナル楽曲を提供(ドイツのケーブルTVで使用放送される).
昨年ChillMountainRecより関西奇才19組大集合となる2枚組コンピCD
(ChillMountainClassics)をプロデュース。
自身初となるオリジナルALBUMが2015年の1月にリリース決定△

https://soundcloud.com/dj-ground

interview with Manners - ele-king


マナーズ
Facies

Pヴァイン

Jazz RockPopPsychedelic Rock

Amazon iTunes

 「はかなさ」という日本語では誤解を生むのだろう。こういうときは、ネットの類語辞典だ。ふむふむ、「何の甲斐もなく終わる」、これはいい、no good trying、シド・バレット……ああ、僕は、石原洋と会うと、シド・バレットやニック・ドレイクばかりを聴き漁っていた若かりし頃の自分に会ってしまうのだ。あまり言いたくは……いや、こういう時代だからこそ言うべきなのだろうか、サイケデリック・ロックと括れるロック以外には目むくれなかった頃の思いを。

 マナーズは、埋火(うずみび)を解散させた見汐麻衣が石原洋(+中村宗一郎)をプロデューサーに迎えての新プロジェクトである。以下は、そのふたりを迎えてのインタヴュー。取材において僕はかなり不注意にも、不躾に、しかし敢えて(多少ふっかけるつもりで)「シティ・ポップ」という言葉を使っている。若い人は、そんな当時の業界用語に囚われないでいただきたい。業界の関心の及ばない場所からこの音楽はやって来たのだから。

80年代頭の無意味さ、空っぽさみたいなものにも惹かれたんですよ。ポリティカルなものや思想的なロックとは実は無縁だったんです。ジャーマン・ロックにしてもフリー・ジャズにしてもサウンドの面白さという観点から入っていきました。──石原洋

マナーズはどうやってはじまったんですか?

見汐:最初は、石原さんのバンドに誘っていただいたんです。

前から接点があったんですか?

石原:そんなに接点はなかったです(笑)。

見汐:私が一方的に存じていました。

石原:ホワイト・ヘヴンのあとのスターズのことを知っていた、ということみたいです。

見汐:あと、石原さんと中村(宗一郎)さんが携わっている作品を高校生のときから聴いていたんです。ゆらゆら帝国はもちろん、朝生愛さんや栗原ミチオさんもです。とにかく好きだったんです。

石原ファンだったんですね?

見汐:いや、そういうわけじゃなかったんですけど(笑)。

ホワイト・ヘヴンやスターズが好きだったんなら相当なものですね。

見汐:ホワイト・ヘヴンのライヴは観たことがないんですけど、スターズはあります。大阪、東京でも拝見しました。

大阪にもいたんですね。

見汐:最初は佐賀、それから福岡にいて、姫路、大阪を経て東京に来ました。

埋火の解散後に見汐さんから石原さんに声をかけたんですか?

見汐:石原さんが不定期でやっている石原洋・ウィズ・フレンズに2年ほど前から最近までギターで参加させて頂いていたんですけど、そのときに初めてお話をしました。

そのときに見汐さんのなかでマナーズというコンセプトはあったんですか?

見汐:コンセプトはなくて、いままでやってきたものとは違うものを作りたいという話はしていたと思います。

石原さんが見汐さんをバンドにお誘いしたのにはどんな理由があったんですか?

石原:取り立てて理由はないんですけど(笑)。当時は3人でやっていて、ギターを弾きながら歌うのが面倒で、身近でギターを弾いてくれる人を探していたんですよ。それで、あまり弾きまくらず、かといって素人でもない人を探していて、軽く誘ったという感じですね。どういうギターを弾くかも知らずに(笑)。

見汐:そうなんですよ(笑)。だからとても大変でした。

マナーズのコンセプトはどのように生まれたんでしょうか?

見汐:埋火を12年やっていてメンバーに対してということではなくて、自分自身がやっていて、なんだろうな、おもしろくないなと思うようになっていて。そんなときに石原さんに誘っていただいたので、いろんな話をするようになりました。そのなかで、あらためて新しいことをはじめたいと思うようになり制作に気持ちが向かうようになりました。

埋火に限界を感じたのは音楽的にですか?

見汐:それもそうですし、物理的に距離の問題もありました。埋火の後半はとくに思ったように動けなくて。曲を作ってもなんか違うななんだろうなとかいうものが増えて。

埋火からマナーズに移行する期間に音楽的なものに関してこうしたいとか、マナーズに繋がるようなアイディアはあったんですか?

見汐:明確にあったわけではないですね。ないんですけど、いままでの作り方じゃない、別のやり方を考えるようになっていて。

石原さんだったら絶対におもしろいだろうという考えはありましたか?

見汐:石原さんとお話をさせていただく前は、作品を介してしか石原さんという人を音楽的にしか知れなかった。とにかく作品が好きだったんです。だからこの人にお願いして何か一緒にやっていただけるんだったら、もうゆだねようと。

石原作品のどんなところが好きなんですか? 

見汐:それはもう、いっぱいありますけど……。まず、音が好きというのが一番大きいです。そこは中村(宗一郎)さんの作りだす音が好きなんだと思います。埋火の最後のアルバム『ジオラマ』はピーススタジオで録音して、すべて中村さんにお願いしましたし。後は作品に潜む「暗さ」みたいなものですかね。光を当てる場所と加減が絶妙というか。ポップな曲でもはしゃいでない。つねに低温というか。上等な絹のような手触りがあって、安易に触らせてくれないような。一定のラインがあって、そこを突き抜けたら解放されて広がる手前をジリジリと攻めてくるアレンジの感じとか。または突き抜ける場所を選択するセンスとか、聴いてる人を拒む、突き放すような雰囲気というか。「人に向けてではなく、誰もいなくなったパーティ会場で演奏しているバンド」みたいな虚像が浮かんでくるんですけど。自分が知っている日本人の音楽でそういう感触を持てるバンドをあまり知らなかったので。

石原さんとしては、ポップスというものに真正面から向かい合った作品と言っていいんですかね?

石原:それをやってみようと思ったわけではないけれど、ゆらゆら帝国やオウガもそうだけど、極端にポップなものも入ってるし、ある種、実験的なこともやっている。結局、もらったもとの曲に対して自分なりの解釈をしてそっちのほうにグッと持っていくんです。それは僕が思う心地よいポップス、またはロックに近づいていく作業なんですけど。

誤解を恐れず敢えて極論すれば、マナーズの作品はゆらゆら帝国よりもシュガー・ベイブに近いと思うんですよ。

石原:相対的に見ればそうかもね。

ホント、極論ですけどね。シュガー・ベイブに毒はないので、オルタナティヴ・アーバン・ポップと言いますか……。

石原:ただ、そういう感覚は、僕のなかに、昔からあったテイストなので、否定はしないですね。シティ・ポップっぽいとか言われるんじゃないかということは、作っているときは全く思わなかったんです。作り終わってから、現在そういうシーンがあることを知ったんです。リヴァイヴァルであるとか若い子たちがやっていることとかね。

それと一緒にしないでくれっていう気持ちが石原さんにはあるでしょうから。

石原:それはありますよ。でも、何よりもまず洗練されたものを作りたかったんですよ。洗練されたポップス、でもチャラくない。洗練されててチャラいものっていうのはいっぱいあるんです。洗練されているけどチャラくなくて、ある程度メンタリティとしての重さも持ち合わせているんだけど、ヘヴィーすぎない、ドロドロしないものをこのプロジェクトでは作りたかったんですよ。

まったくそういう音だと思います(笑)。洗練されているけど、チャラくない。わかります。

石原:どうしてもそっちのほうへいけないんですよ。

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ずっとやりたかったですし、埋火をやっているときからも一貫したテーマでした。「場所」というか、「街」というか。今回はそこに「都市」というものも含まれてます。──見汐麻衣


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チャラさとはどういう意味なんですか? 媚びているっていうことですか?

石原:うーん、そうじゃないですね。例えば、確実に背景として何か異質なもののあるポップさと、どこかで聴いたいい曲を何曲か組み合わせて出来上がり、というのとは違うじゃないですか?

プロセスが結果には表れるものであると。

石原:曲が流れているぶんにはわからないかもしれないけど、聴く人によってはわかるんです。誰に聴かせたいかという問題は難しいですよ。表面的に似たようなサウンドでもある特殊な視点から見るとたちどころに峻別されていくものがあるじゃないですか? そこで簡単に峻別されて捨てられていくものは作りたくなかった。その神経質さは自分の属性だと思っているからしょうがない。

しかし、ゆら帝やオウガにないものがマナーズにはあるわけですよね?

石原:ゆら帝などに比べれば、良くも悪くも思想的な重さがない。重さというか、観念的な部分って言ってもいい。今回は女性っていうのもあるし。かつて朝生(愛)さんもやっていますけどそれと比べても、昔の言葉でいうヘヴィーさみたいなものはないので。そういう意味でアレンジはしやすいという気はしました。

いつかやってみたかったことでもあるんですよね?

石原:まぁ、実際はいろんなことをやってみたい気持ちはあります(笑)。

見汐さんと石原さんは世代が違います。いま石原さんがおっしゃったことで見汐さんが補足したいことはありますか?

見汐:私の世代は名盤といわれるものが並列に聴ける時代になっていたので、音楽の話をする時に石原さんによく言われたのは「リリースされた順番にあらためて聴いてみたら?」という話をされました。ランダムに聴くから発見できることもあるんですが、順立てて聴いていくと時代背景やその時代のムードもそうですし、この人がこのアルバムに参加した過程とか何枚目でこのプロデューサーに依頼してる、その意味とか、そのサウンドが生まれてきた必然性みたいなものが解ってくるというか。

石原さんの言う「チャラくない」ものの解釈として、70年代的なメンタリティがありますよね。ロックが、ものすごく雑食的に、いろんなものに化けていくような感じとう言いますか。プログレもクラウトロックもパンク・ロックもそうだし。

石原:80年代初頭のニューウェイヴにはそういうものを捨てた時期があるじゃないですか? いわゆるパンクからオルタナへの急激な流れのなかでロックのメンタリティがピークに達して、その反動でニューウェイヴが軽く意味のないものを目指した時期が短いながらもあった。

ディーヴォとか?

石原:ディーヴォはコンセプチュアルなことをやっていたんだけれど、もっと意味のないものもあったでしょ? それがよしとされている時期もあったんですよ。それは70年代の重みに対する反動ですよね。思想とか。

ある意味70年代のなかで否定されなければいけないものもあったんだろうなと思います。

石原:僕は当時その80年代頭の無意味さ、空っぽさみたいなものにも惹かれたんですよ。ポリティカルなものや思想的なロックとは実は無縁だったんです。ジャーマン・ロックにしてもフリー・ジャズにしてもサウンドの面白さという観点から入っていきました。歌詞に反応するようなことはそんなになかった。文学と音楽は別物と捉えてたので。だから、80年代の空虚さがすごく肌に合ったんです。84、5年を境にロックは無くなったのでやることが無くなったんですけど(笑)。
 そういう音があっても不自然ではなかったと思っているんですよ。去年やったにせんねんもんだいのリミックスも面白いのができたなと自分でも思ったんですけど、あれも作り終わってから、なんでこの音が80年代の初めになかったんだろうと思いましたね。

それはどういうことですか?

石原:80年代の初頭はサウンドも混沌としていてまだ細分化されてなかった。テクノ・ポップとかポストパンクやノイズ、ジャズっぽいのとか。そういう未分化な空気がニューウェイヴの時代にはあったわけですよね。そのなかににせんねんやマナーズみたいな作品があっても違和感はない。手法としてもすでにあったわけだし。当時の雑食性を現在において考えてみれば、プログレッシヴ・ロックというよりもむしろそっちのほうに近い。

ジェイムス・チャンスみたいなものではないですよね?

石原:違いますね。もっと表層的なモードみたいなものです。ポップ・グループみたいにラディカルなものでもないです。例えばウィークエンドみたいなものもあったわけじゃないですか? そういう形としてなら80年代にあっても不思議じゃなかったかもしれない。でも基本、古くさいロックを作りたくはないんですよね。つねに新譜を聴いているわけではないけど、肌で感じる時代性ってわかるじゃないですか。

そこでルーツに戻ってしまう人もいます。

石原:ルーツには戻りたくない(笑)。

ルーツに戻りたくない理由とはなんですか?

石原:自分になかに確固とした、思想面をも含むルーツがないんだと思います。やっぱりスートンズだとかジョン・レノンだとかがいる人は幸せだと思います。僕らの世代、グラム・ロックとかプログレって、そういうものが終ったあとですからね。

レピンク・フロイドやキング・クリムゾンもですか?

石原:フロイドやクリムゾンも70年代の人にとってはルーツなんだと思います。僕の場合は聴いてきたものが多岐に渡りすぎていたので。70年代にプログレを聴いていた人はいまだにみんなプログレですよ。ハード・ロックを聴いていた人はいまだにハード・ロックです。アメリカン・ロックもそう。でも僕はブリティッシュ・ロックもアメリカン・ロックも、シュガー・ベイブも、ちょっとおかしいチョイスの仕方で聴いていました。アモン・デュールとシュガー・ベイブは普通は一緒には聴かれないですよね(笑)。

ははは(笑)。レコメン系とかはどうですか?

石原:それはちょっと後なんですよ。高校、大学のときですかね。思想的な匂いが強かったので、レコメン系のクリス・カトラー、ヘンリー・カウやアートベアーズはそんなに好きじゃなかったんですよ。もっとダメなものが好きでしたね。

それはどうしてですか?

石原:そういう属性だから、としか言いようがないですね。何回も考えたことはあるんですけど、やはり明確な答えはでない。

作品には、元ゆらゆら帝国の亀川千代さんをはじめ、石橋英子さんのバンドでも一緒に演奏されている坂口光央さん、あだち麗三郎さんなど、腕利きの人たちが参加されていますね。 

見汐:メンツは自分が一緒にやりたいひとでなおかつ、プレイヤーとして本当に好きな人に声をかけてお願いしました。あだち君や坂口君はマナーズを始める以前に別のバンドなどで一緒にやっていたりもするんですが、録音に参加して頂くメンバーについてはすごく考えました。やってくれるかもわからなかったので、お願いするときはとても緊張していたんですけど、みなさん快く引き受けてくれました。

作曲は見汐さんが全部担当されているんですか?

見汐:4曲目以外はそうですね。最初にデモを作って、石原さんに投げて、話し合いながら作っていく作業でした。

今回はミニ・アルバムというか。4曲入りですもんね。

石原:本当はアルバムを作ろうと思ったんですけど、単純に曲が足りなかったんですよ(笑)。

この間ライヴをやられていたじゃないですか(笑)。

見汐:あれは録音後に作りました(笑)。

さっきから、シティ・ポップスという言葉を使っているのは、読者に誤解を生むかなと恐いと言えば恐いのですが、実際、「街」は、見汐さんの歌のなかで主題になっていますよね?

見汐:なっていますね。曲が先にあって作詞をするときに、いままで作っていた方法では書けないなと思いまして。どうしようかといろいろ考えて、テーマをひとつ決めるというのはいつもだいたいそうなんですが、そのテーマをどう広げていくか、言葉を書き出す前に頭のなかでごにゃごにゃと想像して、具体的に頭に浮かんでくる画像を待つという時間に比重を置いて、それがはっきり映像になった時点でそれを言葉にしていくというふうにして書きました。自分はいろいろな場所を点々としていて、8年前から東京に住んでいるんですけど、同じ場所に留まって暮らしている自分が考えていることが、年々自分から離脱していく感覚があるんですけど、そうう感覚を抽象的になりすぎないように具体的になりすぎないように含んで書けたらいいなと思っていました。まだまだできてないですけど……。

「街」という主題はずっとやりたかったんですか?

見汐:ずっとやりたかったですし、埋火をやっているときからも一貫したテーマでした。「場所」というか、「街」というか。今回はそこに「都市」というものも含まれてます。

石原さんもサウンドと歌詞の関連性を考えられてアレンジしたんですか?

石原:歌詞が先にあったわけではないので、とりあえず都会的な感覚のものを作りたかった。それで「シティ」なわけだけど「ポップ」かどうかはわからない。

いい意味でポップだと思いますよ。

石原:さっき言った洗練されたものというか、アーバンな感じっていうのは、自分のなかでは一貫してコンセプチュアルなものとして今回はありました。だから、歌詞と呼応してそうなったわけではなく、サウンドがそういうふうになったのは必然というか。

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いつでも音楽から逃げられるようにはしてあります。どこにも属したくないってつねに言っているけど、居場所はここではないよな、って思いながら何十年も経っていますから。つまり、ここからいつでも逃げられる状態でなければ音楽をやっていられないんです。──石原洋


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ジャズの要素はゆらゆら帝国やオウガにはないものだと思うんですが、そこは意識されましたか?

石原:ドラムのあだちくんはサックスができるから、ソロではなくて、ブラスっぽくして欲しいなと。それはたとえばニュークリアス(※UKのジャズ・ロック・バンド)とかは頭の中にあったかもね。

アーバンと言っても、いまのアーバンに浮かれた感じはないですからね。街の空気感も昔とは別モノですからね。

石原:早い話が落ちていってる感じがします。それは日々感じることで、おそらく多くの人も感じているでしょう。だから、ポップだけれどチャラくないのはそれが滲み出ているからかもしれない。そういう意味では時代性はあると思います。

見汐:石原さんと話すなかで、いま話していたチャラくないということが、最初どういうニュアンスなのか漠然としかわからなかったんです。石原さんがオススメしてくれるレコードなんかを聴いているうちに、感覚的に石原さんの言わんとしていることが理解できるようになってくるというか。石原さんの知識や経験のなかからアウトプットされる考えやアイデアに疑問を持たずすんなりうなずける事が増えるというか。私が言わんとしていることも一瞬で汲み取ってもらえますし。

見汐さんにとって表現のモチヴェーションになっているものはなんですか?

見汐:出来上がったものを聴いたときに、それが自分で作ったものだとは思えない、他人の作品と思えるものになるといいな、ということですかね。

言葉を綴る上でのモチヴェーションは?

見汐:「言わないなかでどれだけ言えるか」を考えていたことですかね。レコーディング中に石原さんに「もうちょっとサウンドを信じなさい」って言われたのが印象的でした。たぶん、自分は言葉に頼りすぎてマスを埋めてしまうというか……。そこは音で歌っているのに、そこに言葉を乗せる必要はあるのかとか。言葉を削るっていう作業が今回は難しかったです。
 もともと自分は小中学生のときから叔父の影響でURC、ベルウッド関連が好きで。ヨーロッパ、アメリカのSSWものとか好んでよく聴いていましたし。埋火のときはまず歌(言葉)があってという考えで作っていて。それがいままでとは違うやり方だったので、言葉の削り方、言い過ぎないよにするなど、考えて作りました。

アホな質問ですが、見汐さんは何で音楽をやっているんですか?

見汐:他にやることがないからです(笑)。

他にやることがあったら、音楽じゃなくてもよかったんですか?

見汐:どうだろう……よかったと思いますね。歌うことや(歌詞を)書くことに関してその行為事体が「音楽」だという意識が希薄なところがあって。楽器を弾く、曲を作るというのは自分にとって「音楽」なんですけど。他に切実に取り組めるものがあればそれをやっていたと思います。ただ「唄う」だけなら、歌はどこでもいつでも歌えますし。書くこともしかりで。

石原さんを見ていると音楽以外はありえないって感じがするんです。

石原:いつでも音楽から逃げられるようにはしてあります。どこにも属したくないってつねに言っているけど、居場所はここではないよな、って思いながら何十年も経っていますから。つまり、ここからいつでも逃げられる状態でなければ音楽をやっていられないんです。みんな自分探しとか、ここは自分がいるべき場所だとか言うじゃないですか? でも、そんなもの最初からどこにも無いのはわかっているんです。だからひとつの場所にたどり着いたとしても、「俺はここに属していないぞ」という意識がつねにある。そうじゃないと成り立たない。

そうした漂泊感はマナーズからは感じられます。

石原:言葉を信用しないわけではないですが、言葉に感化される自分が許せない部分はあります。

ははは(笑)。それは一般的にそうですよね。ですが、サウンドも人を感化させる力があります。

石原:でもサウンドはもっと感覚的で抽象度が高いですよ。

抽象度が高いからタチが悪いんです。言葉みたいにロジックは要らないから信じやすいし、コマーシャルな音楽はそこに突っ込むわけで。

石原:でも、「これいいでしょ?」っていうのと、「◯◯さんがXXって言っている」って言葉で引用するのでは意味が違いますよ。

僕は、音だから優位であるとは思いたくないんです。

石原:優位だとは思っていないですよ。ただ、どうしても言葉がインチキに思えることがあるんです。

音だってインチキなやつが多いじゃないですか(笑)。

石原:そりゃそうだ(笑)。騙すんならもっとうまくやれよって感じだよね。

ちなみにマナーズはどうしてマナーズという名前なんですか?

見汐:マナーズという言葉自体が持ってる意味はありますが、この名前にした意味はないです。意味があるものがあまり好きじゃないということもあるんです。ただ単に「マナーズっていいな。これにしよ!」って感じで決めました。名前を決めなきゃいけなくて迷っていたときに呼んでいた本にかいてあったような気がします。

石原:野田さんがやっているele-kingが扱っている音楽のなかで、マナ—ズはどういう位置にありますか?

ele-king的に言えば、ゆらゆら帝国、オウガの次に石原洋が何をやっているかということがデカいですよ。で、さっきから言ってるように、石原さんがポップスを試みているって感じです。

石原:それもわかるんですけど、でもポップスだったら僕がやらなくてもいいわけで。知識や技術があればやれることではなくて、自分のなかにはもう少し切実なものがあるんですよね。それはポップスの職人的なひとや、敏腕のアレンジャーや、深い知識を作品に流用できるひともいるわけですが、僕はそういうタイプじゃない。

最近の日本のポップスは消費者を飽きさせないためにコード展開がコロコロ変わるんですね。そういう意味でのポップスとは真逆ですよね。かといって、成熟した大人の音っていうことでもないんでしょうね。

石原:今回の作品を聴いて、「昔はこういう音あったよね」という受け取り方だけではなく若い世代にも響くんではなかろうかという自負があったんですよ。いわゆる、オヤジのロックに接近したくないんです。渋みとか言い出したら終わりだと思っていますから(笑)。パンクからもはや何十年も経っているじゃないですか。当時、パンクやノイズ、ノイズっていう言い方は好きじゃないですけど、そういうサウンドに興奮していたヤツらが、いま言った渋さのほうへいってしまうのを僕は見てきたから。「なんだよ、パンクが好きだったのは気の迷いだったのかよ」ってなるわけですよ(笑)。ただ、いまパンクをやるというのとはまったく意味が違いますけど。

石原さんは、洒落まくっている感じがあるからなー(笑)。

石原:僕は貧乏臭い、というかショボくれて同情を引こうとするような音楽が嫌いなんですよ。

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マナーズという言葉自体が持ってる意味はありますが、この名前にした意味はないです。意味があるものがあまり好きじゃないということもあるんです。ただ単に「マナーズっていいな。これにしよ!」って感じで決めました。──見汐麻衣


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ちなみにマナーズには今後どのような予定が組まれているんですか?

見汐:曲を作ります。ライヴをやる必要性は感じるんですけど、それと自分がライヴをやりたいと思うことは違うので。リリース・ツアーなど以外ならライヴは最低でも年に6回くらいできればいいかなと……。いや、でもわかりません。たくさんやるかもです。

石原さんは、プロデューサーとしてつねに自分自信に高いハードルを課しているんですね。

石原:自分がやっちゃいけないこと、やってみてこれはやるべきじゃないこととか、そういうことはありますよね。それは音のチョイスもそうだけど、自分のなかにサウンドの扱いに対する基本理念みたいなものがあるんです。それに従ってやらないことはありますね。アレンジがある程度進んでいても途中でやめたりもします。いろんなことをやっているけど、それがあるから自分の色が出ているんだと思います。

(※以下、余談です)自分をストイックだと思いますか? 

石原:そんなことないですよ。

見汐:ストイックだと思います。

石原:ストイックという言葉はちょっと違うと思うな。

完璧主義者?

石原:終ったあとに、こうすりゃよかったって思いますね。

見汐:私はこの1、2年で話をするようになったので、先生みたいなところはありますけどね。

そう言われるのは嬉しくはないでしょう(笑)。

石原:でも、そう言われることも多いんですよ。年齢も上なほうなので。でも出来れば対等でいたいですよね。

見汐:ここ2年の間に、いままで聴いてきた石原さんが関係した作品もですし、いままで聴いていたレコードもそうなんですけど聴いていると聴き方が変わってくるんですよ。アレンジだったり、緩急の付け方だったり。いままで自分が意識して聴かなかったところに注目するようになってきてて、知らず知らずに影響を受けているんだなと思います。やっぱり先生みたいな感じですね。

石原さんは、レコードを全部で何枚くらい持っているんですか?

石原:すごく少ないですよ。多分2,000枚くらい。でもこの先、一生聴かないなってやつは処分してしまいますね。

尊敬できるプロデューサーは誰ですか?

石原:何かの作品をやっているときに、あの人だったこうするだろうな、とは考えます。だけど、プロデューサーにこだわって聴いたことはないんです。例えば、70年代にボブ・エズリンとか、ロイ・トーマス・ベイカーとか、現在プロデューサー としてあまり研究されたりかえりみられない人もいるわけですよ。ルー・リードの『ベルリン』みたいなドラマチックなものを作っちゃうボブ・エズリン、クイーンのセカンドやサードみたいに中域がみっちり入っていて、こみ入ってるけど理路整然と考え抜かれたアレンジをするロイ・トーマス・ベイカーとか。音のつまり方がすごいわけです。

オーディオ・マニアでしたか?

石原:レコードを買うのに忙しくて、普通のステレオを使っていた気がします。僕の場合は、中学のときにドイツ・ロックを聴いたのがデカかったと思います。ほとんどのライナーノーツを間章を書いていました。日本コロンビアのヴァージンも間章が書いていましたから。クラウス・シュルツとかファウストとか。当時は何を言っているのかよくわからなかったですけど、やばいものに手を出したと思いましたね(笑)。シュルツの『タイムウィンド』を評するのに、どうして西脇順三郎の詩が引用されるんだろうって思いました(笑)。いまみたいに情報もないしね。例えば、ライナー・ノーツに出てくるウィンドウペインとかカリフォルニア・サンシャインの意味を解するのに何年要したことか……(笑)。

あははは、そこは僕も同じです(笑)。カンの『タゴ・マゴ』の日本盤はどこでしたっけ?

石原:東芝ですね。『タゴ・マゴ』と『エーゲ・バミヤージ』が東芝。東芝はタンジェリン・ドリームやアモン・デュールも出してましたね。

リアル・タイムで買ってましたか?

石原:結構買いましたね。イギリスのプログレに飽きた友だちも買っていました。ファウストの『IV』の邦題が『廃墟と青空』ですからね。

すごいっすね(笑)。

石原:バタイユですからね(笑)。間章の入れ知恵でしょう。

実際のファウストには、もっと諧謔というか、ギャグも入っていましたよね。

石原:でも、間章的にはバタイユだったんでしょう(笑)。

アモン・デュールを中学のときに聴いてどうでしたか?

石原:よくわからなかったです。でも、わかんないから何回も聴くじゃないですか。最初に聴いたのは『野ネズミの踊り』の2枚組で、『ロック共同体』って邦題でした。

『Yeti』の邦題が『地獄』でしたっけ?

石原:『地獄』です。14、5歳とかだったから怖かったですね。

UKのプログレは聴かなかったんですか?

石原:ピンク・フロイドとかクリムゾンとか聴いていましたよ。ただ、友だちにひとり、クリムゾンでは満足できないという早熟なヤツがいて、もっとすごいものはないかと探したときに「俺はこれからドイツの音楽を聴く」と言ってね。僕はそいつに感化されて、レコード屋でアモン・デュールを見つけました。当時は、ドイツ・ロックと言えばノイとかよりもアモン・デュールのイメージが強かったんです。アモン・デュールは何故か今野雄二がライナーを書いていたし。間章はその頃はまだジャズにいたんじゃないかな。

マグマとかそっちのほうはいかなかったんですか?

石原:マグマは日本盤が1枚しか出てなかった。『呪われし地球人たちへ』っていうタイトルだったんだけど(笑)。それは立川直樹がライナーでしたね。

ジャズを聴くのは、そのあとですか?

石原:フリー・ジャズは70年代末から80年代半ばまでよく聴いていました。デレク・ベイリーとかエリック・ドルフィー、ミルフォード・グレイブスとか。ありがちですけど。

この話をはじめると終わりそうにないので、ぜひ、近々続きをお願いします。今日はどうもありがとうございました。


V.A.
Fresh Evil Dead

Pヴァイン

Tower HMV Amazon

 現東京のアンダーグラウンド・パーティ・シーンから新しいパーティのかたちを発信しつつ、その営みごとパッケージングするように作品リリースも行い、自身らと参加者との生命の火を燃やしつづける〈SCUM PARK〉〈歌舞伎町Forever Free!!!〉とその周辺。あなたもその激しくも切なくもバカバカしくも最高に楽しい場所の、生きた記録・生きた記憶になろう!
 これまでに登場したアーティストを中心に収録し、彼らの活動と価値観とが示されたコンピ『FRESH EVIL DEAD』の発売を記念した完全無料パーティ〈歌舞伎町Forever Free!!!〉がいよいよ明日にせまっている。出演者・タイムテーブルが公開されたのでチェックしてみよう。
 Have A Nice Day! 、Nature Danger Gang、GORO GOLOなどコンピレーション参加アーティスト12組に加え、Limited Express (has gone?)、MANGA SHOCK、BOOLをゲストに招いて金曜の夜から朝まで入場完全無料だ。

■音楽前夜社 & SCUM PARK presents
歌舞伎町Forever Free!!!

新宿LOFT
10/17(金)
19:30-28:30
入場完全無料!!!!!
-V/A FRESH EVIL DEADレコ発編-

Have A Nice Day!
Nature Danger Gang
GORO GOLO
チミドロ
Fat Fox Fanclub
Limited Express (has gone?)
MANGA SHOCK
D.J.APRIL(BOOTY TUNE)
Harley&Quin
ALchinBond
RAP BRAINS
Y.I.M
GLOCAL PUSSYS
mirrorball inferno
BOOL
(順不同)

■タイムテーブル
Open/Start19:30

Floor:20:00-20:30 D.J.APRIL
Stage:20:30-21:00 Fat Fox Fanclub
Floor:21:00-21:30 mirroball inferno
Stage21:30-22:00 GORO GOLO
Floor:22:00-22:30 Y.I.M
Stage22:30-23:00 Limited Express (has gone?)
Floor:23:00-23:30 BOOL
Stage23:30-24:00 NATURE DANGER GANG
Floor:24:00-24:30 Rap Brains
Stage24:30-25:00 Have A Nice Day!
Floor:25:00-25:30 ALchinBond
Stage25:30-26:00 Harley&Quin
Floor:26:00-26:30 GLOCAL PUSSYS
Stage26:30-27:00 MANGA SHOCK
Floor:27:00-27:30 D.J.APRIL
Stage27:30-28:00 チミドロ


今回で4度めとなる同パーティの本質に迫るドキュメンタリー映像も公開中。撮影/編集はYEALO!



FRESH EVIL DEAD tumblr
https://welcome2scumpark.tumblr.com

音楽前夜社 tumblr
https://ongakuzenyasya.tumblr.com

YEALO!
https://yealo.jp


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