「IO」と一致するもの

Haruka (FUTURETERROR) - ele-king

Impulse 10


1
Donato Dozzy & DJ Say - Your Transparent Eyes - Attic Music

2
Blakkat - In This World (Bkat Dtla Dub) - Mild Pitch

3
Space Dimension Controller - BBD Alignment - Royal Oak

4
Andre Zimma feat. Thief - Time Exists In Memories (Slope Dub) - Swedish Brandy

5
Lerosa - Plesso - Ost-Gut-Ton

6
Tiefschwarz - Renix - Classic

7
Dewalta - Eftive - Meander

8
Jacob Korn - Sand - Dolly

9
Sun Electric - Toninas(Fehlman / Meteo RMX) - Shitkatapult

10
Aybee - Ozzie Davis - Deepblak

Hot Warm House and Disco!


1
Giom and Derek Dunbar - Poulet Gauffre Original Mix - Amenti

2
Lenoardus - D.I.S.K.O. - Guesthouse

3
Go Go Bizkitt! - StutterFunk - Deepfunk Records

4
Groove Junkies & Joi Cardwell - What's Freedom (GJ's Classic Vox Mix) - More House

5
Andrew Chiable - Lincoln & Pennsylvania - Salted

6
Blackjoy - Jenny's Disco With Aqueel - Blackjoy

7
Gayle Adams - Baby Don't Make Me Do It - Unidisk

8
Artie Flexs - Sweet Nightfall (Get Up) (Original Mix) - Stilnovo Music

9
Mike Disco - Lifestyles Mark Farina Remix - Full Flavor Music

10
Ed Mazur featuring Alexandra Lojek - It's All About Laron a.k.a. Swan remix - House On The Hill

FUMI SATO - ele-king

最近グサッとキタ新譜&相性の良さそな中古※順不同


1
Seahawks - Omega Beach - Captains Log ('10)

2
Colored Mushroom And The Medicine Rocks -S.T - Wagon ('10)

3
Shackleton Vs. Kasai Allstars - Mukuba Special - Crammed Discs ('10)

4
Discodeine - Falkenberg (Pilooski Edit) - Dark & Lovely ('10)

5
Thierfeldt - S.T - MMR ('86)

6
Magic Aum Gigi - Starring Keiko - Fractal('07)

7
Treats Vol.2 - Session Victim -Retreat ('10)

8
Basso - Basso's EP - Blackdisco ('10)

9
Jolly Kunjapu - I love dancing - CMC'83

10
Julian Babiga - Mbongo Percussion - SafariAmbianence ('84)

PeaceMusicFesta!辺野古2010 - ele-king

 10月29日の夜、〈リキッドルーム〉でのSEEDAのライヴを観終わったあと、興奮冷めやらぬまま急いで家に帰り、荷造りをして、慌しく早朝の飛行機に乗って沖縄に向かった。那覇空港に着くと、僕はまずパーカーを脱ぎ、Tシャツになった。沖縄に来るのは5年ぶりと久々だが、陽光の眩しさと南国の熱気には、否応なく気持ちを上げられる。睡眠不足の疲労などあっという間に吹き飛んでしまった。さあ、ビールでも飲みながら、流浪のロックンローラー、ヒデヨヴィッチ上杉の借りたレンタカーで、いざ辺野古へ! と言っても、ただ浮かれているわけにはいかない。今回の、4泊5日の旅の目的ははっきりしている。やることはたくさんある。そのひとつがここでレポートする〈PeaceMusicFesta!辺野古2010〉(以下、PMF)の取材である。

 PMFについて簡単に説明しておこう。今年で5回目を迎えるこの音楽フェスは、2006年に沖縄のレゲエ・ミュージシャンがスタートさせ、2007年からソウル・フラワー・ユニオンの伊丹英子と沖縄のミクスチャー・ロック・バンド、DUTY FREE SHOPP.の知花竜海が実行委員に加わり、規模を拡大していく。昨年は宜野湾市で開かれ、UAや加藤登紀子やオゾマトリらが出演している。

 今年の会場は、沖縄本島北部の東海岸に位置する名護市の辺野古である。周知のとおり、普天間飛行場の移設候補地だ。小さな漁村のすぐ隣には、米軍の海兵隊基地、キャンプ・シュワブがある。会場となったビーチには、驚くほど低い、乗り越えようと思えば乗り越えられるほどの有刺鉄線が張られ、そこから向こうはアメリカ領だ。この国でいまもっとも政治的にデリケートな集落のひとつである。会場近くの電柱には、幸福実現党による「賛成!! 辺野古移設」のポスターの下にPMFの案内が貼ってあって思わず立ち竦んでしまったが......それはひとつの例としても、地元住民のなかに基地移設をめぐって賛成派と反対派が混在する一筋縄ではいかない土地である。そこで平和を訴える音楽フェスを果敢にも開催してしまう気概にまず率直に恐れ入る。しかも、今回の出演者はフェスのコンセプトに賛同して基本的に渡航費含めすべて自腹だったという。
 実際に現地で、「基地の移設の問題が先にあって、音楽は二の次でしょ」という主張を僕に力説する若い女性と出会った。少なくない時間と情熱をこの問題の解決のために傾け、最前線である辺野古の浜辺で座り込みをしたり、辺野古移設反対を訴えている人たちの切実さを考えれば、(それがすべての意見ではないにしろ)当然の主張だろう。それはリアルな政治の話である。僕はその話を真剣に聞き、受け止めていた。しかし、心のなかで、「音楽にしかできないことがあると信じているから東京からここまで来ているんだよ」と呟いていた。「とにかく観てみようよ、彼らのライヴを!」ということなのだ。ここで伝えたいのは、PMFでいくつもの素晴らしいライヴがくり広げられたということである。そう、PMFは熱気に満ちた素晴らしいフェスだったのだ!

 台風も過ぎ去り、天候にも恵まれた1日目。まず驚いたのが、ステージの音響設備の充実ぶりと、屋台や本部やPAブースに使われているテントに沖縄各地の地名が記されていたことだ。おそらくあちこちからかき集めたのだろう。そして入場料が安いこと。大人で前売り2500円、当日3000円、高校生は前売り1000円、当日1500円、中学生以下は無料である。こういうところから主催側の熱意とインディペンデント・スピリットは伝わってくるものだ。
 この日の空気を最初に変えたのは、昼の早い時間にアコースティック・ギター1本で登場した元・犬式の三宅洋平だった。彼の虚飾のないストレートなギター・プレイとヴォーカルは、まだ人がまばらな会場を静かに扇動していた。フェスの宣言のようなメッセージを勇ましくラップした沖縄のラッパー、カクマクシャカも砂浜の温度を上げていた。1日目のトリのソウル・フラワー・モノノケ・サミットの祝祭的なライヴは老若男女のオーディエンスの期待に文句なしに応えるものだったが、僕にとって最大のハイライトであり、喜ぶべき発見はRUN it to GROUNDという沖縄のスクリーモ・ロック系のガールズ・バンドだった。ギター・ヴォーカルの女性の、地獄の底から発するようなシャウトに、泡盛を飲んで夕涼みをしていた僕はびっくりしてステージに駆け寄った。彼女たちをもっと早く知っていれば、ele-kingの執筆者らと着手している『ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク編』(仮)でなんらかの形で紹介したかった。数十分のライヴを観ただけだが、そう言いたくなる特別な何かを感じた。

 ところで、僕がPMFのどのライヴにもっとも注目していたか。その答えは、2日目に登場したMISSION POSSIBLE(THA BLUE HERB×OLIVE OIL×B.I.G. JOE)と七尾旅人のライヴである。残念な話だが、いまだに「音楽と政治を結びつけるな」という野暮な難癖をつけてくる心の狭い音楽リスナーに対しては、「どーも、すいません! 俺は音楽オタクじゃないんでね!」と仕方なく答えるようにしている。まあ、ともあれ、彼らがこの状況、この現場にどのように切り込むのか、どんなパフォーマンスを見せ、どんな音と言葉を発するのかを楽しみにしていた。結論から言うと、彼らのライヴは会場に集まった多くの人が見過ごすことのできないものだった。詳しくはあとで書くが、いまのこの国の音楽シーン......、いや、音楽に"音楽以上の何か"を求めている人びとから信頼されている意味がさらに深く理解できる素晴らしいライヴだった。

 1日目のプログラムが20時過ぎに終わったあと、体の熱が冷めない僕は沖縄市まで足を運び、嘉手納基地の近くにある通称・ゲート通りにくり出すことにした。少し話は横道に逸れてしまうが、その町の夜の猥雑さは凄かった! 車で送ってくれた地元の女性も「外国じゃん!」と驚くほどだった。ハロウィンというのもあって、路上ではど派手な仮装をして酔っぱらった若い米兵らが大騒ぎしていた。爆音のヒップホップに釣られて、ふらっと入ったクラブはさらに異世界だった! 白人、黒人、スパニッシュ、日本人、韓国人らしきグループが入り乱れて、乱痴気騒ぎの真っ只中だった。バー・カウンターにはポールがあって、そこではセクシーな格好をした......というか半裸に近いあられもない姿の日本人の女性たちがポールに食いつくように腰をくねらせ、足の踏み場もないフロアではファンキーな黒人のカップルがエロティックにダンスしているではないか! 目を丸くする僕に、隣に座った常連らしき日本人のお姉さんは「毎週末、これなのよ」と呆れ顔で呟いていたが、そこでかかっていたドレイクやR・ケリーは、間違っても"聴く"ためではなく、もちろん踊るための、もっと言えば、男と女の出会いを演出するボディ・ミュージック以外のなにものでもなかった。
 僕は異文化が衝突することで生まれる乱痴気騒ぎを大いに楽しみ、「これも沖縄の魅力なんだよなぁ」と興奮していた。4、5日いただけでわかったようなことを言うつもりはないが、夜の歓楽街の熱気や息遣いを肌で感じてしまうと、基地の問題が一筋縄ではいかないことにまた別の角度から思いをめぐらしてしまう。"沖縄"や"基地"という単語を聞いたときに、本土の人間は必要以上にびびったり、怯んだりしてはいけない。ポスト・コロニアリズム的観点から真剣に物事を考えることだって大切だけれど、沖縄をロマンティックに語ったり、ナイーヴに受け止めたりするところから離れて、もっと無邪気に考えたり、行動することもときには必要だろう。妖しさ、下品さ、猥雑さがぐちゃぐちゃに混在する悪場所に人間は吸い寄せられ、そこでなにかしらの行動と思索の契機を掴むことだってあるのだ。僕はビールを飲み、屈強な米兵の集団にちょっかいを出されてもめげずに、まあ性懲りもなくそんなようなことを頭の片隅で考えていた。そして深夜、僕は敗残兵よろしく、ひとりゲスト・ハウスに帰って寝たのだった......。

 PMFの初日のステージには、実際に70年代前半のコザ(現・沖縄市)のライヴ・ハウスでベトナム戦争の過酷な戦場に送られる米兵たちを相手に過激なパフォーマンスを展開した、伝説のロック・バンド、コンディション・グリーンの元ヴォーカル、通称・ヒゲのかっちゃん(川満勝弘)が立っていた。南国のジョージ・クリントンのようなワイルドな風貌の彼は、"ホテル・カリフォルニア"のむちゃくちゃな日本語カヴァーを酔狂に演じ、笑いと歓喜の風を運んでいた。あとから考えれば、ヒゲのかっちゃんの年季の入ったトリックスター的な振る舞いも沖縄の混交的なアンダーグラウンド・カルチャーで鍛え上げられたものなのかもしれない。僕は彼を観ていてとても愉快な気持ちになれた。

MISSION POSSIBLEのライヴで会場は最高潮を迎えた。


 そんなこんなで、初日にバカみたいに飲んでしまった僕は、次の朝を二日酔いで迎えた。前日より晴れ渡った天気のなか、夕方まで波と戯れたりしてのんびりと過ごしていた。僕を最初にステージに向かわせたのは、美しくメロウなアコースティック・ギターの調べと夕方の空気を包み込むふくよかなヴォーカルをそっと差し出してくれた直江政広(カーネーション)だった。ああ、なんて素敵な演奏だろう。大それたメッセージなどなかったが、彼の音楽は雄弁に平和への祈りを奏でているように思えた。それまで我慢していたコロナ・ビールを買ってしまった。そこから、沖縄民謡とロックを力強くシェイクする知花竜海×城間竜太、ファンキーでソウルフルなレゲエ・バンドを従えて大御所の貫禄を見せるPAPA-U GEEが、解放的な雰囲気を作り出していく。この時間帯の流れはフェスのひとつのハイライトだった。そして、ここで登場したOLIVE OILのDJが一気に音圧を上げた。

 贔屓目に見なくとも、MISSION POSSIBLEのライヴの注目度は高かった。B.I.G. JOEがステージに勢いよく現れると、そこはもう彼らの独壇場だった。彼は挨拶代わりに自身のドラッグ・ディーラーとしての過去を物語化した"D.D.D. -DRUG DEALER'S DESTINY-"をやった。夕方の黄昏時にこんなハードボイルドな曲からはじめるなんて! しかし、僕の目の前では仮装したジャージ姿の女子高生たちがラップの真似をしながら大騒ぎしているではないか。僕は彼のちょっとした遊び心にニヤニヤしていた。が、B.I.G.JOEが「基地の米兵に届けるつもりでやる」というようなMCから、"WAR IS OVER"を英語でラップすると会場からは大きな歓声が上がった。座り込みの現場で見かけた女性たちも体を揺らし、たしかに声を上げていた。なんというか、それは理屈ぬきに美しい光景だった。そして、ILL-BOSTTINOがステージに登場して、"MISSION POSSIBLE"のファンキーなビートが疾走しはじめると、彼らの凄まじい説得力にやはり圧倒されてしまった。
 THA BLUE HERBのライヴの頃には、砂浜に弧を描くようにその日いちばんの人だかりができ、ひとつの小宇宙が完成していた。普段、ビールや焼酎ばかり飲んでいる俗の極みのような自分が柄にもなく、そんなスピリチュアルな気分に浸ってしまうほどだった。ILL-BOSTTINOは リリックにアレンジを加えながら、"ILL-BEATNIK"や"未来は俺等の手の中"をその場に確実に届く言葉でラップしていた。ILL-BOSTTINOは辺野古でライヴをやることの意味を魂の深いレヴェルで感受して、政治的領域ではなく人間の領域でオーディエンスのひとりひとりに向けて全力投球していた。コモンのソウルフルなトラックを使っていたのも印象的だった。これまで何度かTHA BLUE HERBのライヴを観ているが、それまでにない種類の、崇高な魂の叫びを感じる思いだった。勇敢な愚直さだけが切り拓ける領域とでも言えようか。彼は最後に、「沖縄のことを全世界に伝えてください」とオーディエンスに丁寧な口調で語りかけ、帽子を取り、深々と頭を下げた。そして、拍手の嵐が吹き荒れた。

熱い演奏を繰り広げるソウル・フラワー・ユニオン。

 さすがの七尾旅人も彼らのライヴのあとではやりにくかったんじゃないだろうか。しかし彼は嵐のあとの静けさと暗闇が覆いはじめた海辺の幻想的なシュチュエーションを味方につけて、これまた素晴らしくコズミックなライヴを見せてくれた。僕は喫煙所の椅子に腰掛けて、じっと音に耳を傾けた。七尾旅人は最近ではお馴染みのアコースティック・ギターとサンプラーによるライヴを披露していたが、いつもと違ったのは虫や波や木々の織り成す自然のハーモニーが彼をバックアップしていたことだ。そんななか、七尾旅人は"どんどん季節は流れて"や"Rollin` Rollin`"をやった。どこかエロティックで魅惑的な演奏に多くの人が酔い痴れていた。いつもより冗談も少なかった気がする。彼は多くの言葉を語らなかったように思えた。それで充分だった。その頃には、何か濃密な空気が会場を覆っていた。
 そしてフェスのクライマックス、ソウル・フラワー・ユニオンから沖縄の陽気なサルサ・バンド、KACHIMBA DXへと続く有機的なリズムの渦のなかで、僕はアホみたいに気持ちよくなっていた。ピース系のイヴェントにありがちな、ある種の品行方正な平和の訴えに流れず、最後を情熱的なダンス・ミュージックでぶち上げる精神に僕は共感した。ここでこれ以上あれこれ書くのはとりあえず止めておく。来年もあれば、行きたいと思わせるフェスだった。そう、あそこに集まった1000人近くの人たちはわかっている。PMFにはたしかに音楽のマジックがあったということを――。僕はそのあと、沖縄でやることをやって、飲んで遊んで、心地良い余韻に浸りながら帰路についたのだった。

NDENDEKI - ele-king

野外でデカイシステムで爆音で聴きたいレコード TOP10


1
Muff & Tantrum-Suss,Year of the Pig-Dead Pig

2
Crystal Distortion-Wigger-Labrat Audiochemical

3
69db-How to get from here to now- Perce-Oreille

4
Subjex-Supersonic Mezze-In Vitro

5
Crystal Distortion-Labrat Audiochemicals 1998-Perce-Oreille

6
Seio-8bit Gaming Zone-Freeshuffle

7
Charles Tox & Krak In Dub-Sound Control-Galletas calientes

8
Subliminal Criminal-Funny in the head-nocturnalstate

9
MSD-Swinger-WAR

10
Les Boucles Etranges-T-Ozore Age

※こちらで全て購入できます >>> https://www.toolboxrecords.com/

■ライヴ・スケジュール
2010年12月10日(金)Reezent(Sunga&Ndendeki)
@新宿ANTIKNOCK https://www.nitro-x.net/

2011年2月11日@高円寺 STUDIO DOM
∞REEZENT/ME∞prezents 1st A
[LIVE]TEKNOIST / REEZENT
[DJ]DOPPELGENGER / BiYONBON /∞mugeME∞
[VJ]Digital Chakra
[DECO]COLUR GUNG vs アナスイ vs 先

https://corehead.main.jp/
https://corehead.blog66.fc2.com/blog-entry-65.html
https://universalmarginalradio.blogspot.com/2010/10/um-radio-006-aaaaaahmbient-ndendeki.html
https://www.discogs.com/MSD-2-Ndendeki-Vs-Mat-Weasel-Japanese-Teknival/release/1311857
https://www.discogs.com/Frazzbass-Hardcore-Inferno-Vol-1/release/1742730

Chart by JAPONICA 2010.11.12 - ele-king

Shop Chart


1

MOEBIUS & NEUMEIER RECONTRUCT BY DJ NOBU

MOEBIUS & NEUMEIER RECONTRUCT BY DJ NOBU ZERO SET II - RECONSTRUCT MULE MUSIQ / JPN / 2010/11/6 »COMMENT GET MUSIC
ジャーマン・テクノ古典「ZERO SET」の制作メンバーの一人である故CONNY PLANKへの追悼の意を込め2007年に発表した続編アルバム「ZERO SET 2」収録曲をRICARDO VILLALOBOS / PRINS THOMAS / DJ NOBUが解体/再構築し、リコンパイルしたCDアルバム「ZERO SET 2 RECONSTRUCTED」からの待望のヴァイナル・カットが国内限定でリリース!こちらはDJ NOBUリミックスのみ収録したもので、DJ NOBUらしさが前面に出たドープでへヴィ・ウェイトな深い奥行きを感じさせるディープ・テクノ2トラックス収録です!

2

SOFT VS DJ DUCT

SOFT VS DJ DUCT LOOP SEGUNDO / FEEL MORE NNNF / JPN / 2010/10/20 »COMMENT GET MUSIC
★JAPONICA限定!★「BACKYARD EDIT」シリーズが国内、そして海外からも好評のDJ DUCTがSOFTのライブ定番ナンバーにして人気曲"LOOP SEGUNDO"、そしてアルバム収録の壮大なスピリチュアル・ナンバー"FEEL MORE. KNOW"をブレイクビーツ感覚でDJユースにリエディットした限定7inch!共に所々でニクイ演出が利いた曲の構成もばっちりで DJフレンドリーなバリバリ現場仕様の使えるナイス・エディットです!マスタリングはもちろんKND!

3

PROJECT TEMPO

PROJECT TEMPO PROJECT TEMPO VOL.1 PROJECT TEMPO / UK / 2010/11/9 »COMMENT GET MUSIC
フランス/パリを拠点に活動する2人組のDJデュオ=PROJECT TEMPOによる初のヴァイナル・リリース作品!A面はCARLY SIMONによるレゲエ・エッセンスを加えたバレアリック・クラシック"WHY"のリエディットでインスト・パートを主体に強烈なダブ・ワイズを効かせつ つ再構築した"WHY NOT"を、そしてB面にはサンプリング・ソースとしてもお馴染みのダンス・クラシックTOM TOM CLUB"GENIUS OF LOVE"をインスト・ダブ的にリエディットした"TOM TOM DUB"を収録!

4

THE POPES feat. SHANE MACGOWAN

THE POPES feat. SHANE MACGOWAN BASTARDS (IDJUT BOYS & MUDD REMIXES) CLAREMONT 56 / UK / 2010/11/5 »COMMENT GET MUSIC
1980年代後半、パンク精神の熱気とアイリッシュ音楽の大衆感覚を融合して、イギリスはもちろん世界的な人気を誇ったUKバンドTHE POGUES(ザ・ポーグス)のフロントマン、シェーン・マガウアンが1993年に自身のバックバンドとして結成したTHE POPES(ザ・ポープス)。現在はいちバンドとして活躍しているTHE POPESが、昨年リリースしたニューアルバム『Outlaw Heaven』で、12年ぶりにシェーン・マガウアンと共演を果たした1曲「Bastards」のリミックス・シングル。

5

DANIEL SOLAR

DANIEL SOLAR 13TH HOUR EP SLEAZY BEATS / UK / 2010/11/9 »COMMENT GET MUSIC
ポスト・ビートダウン系レーベル筆頭<SLEAZY BEATS>第5弾!この手の音が好きな方なら文句なしでレーベル買いできてしまう良質ミニマル・ビートダウン作品のリリースで人気の<SLEAZY BEATS>、今回もバッチリな人選、内容で高品質な一枚に仕上がっております!A面には昨今すっかり定着した分厚いミニマル・ビートダウン・ハ ウス・トラック"MID FIDELITY FUNK"を、B面にはフィルター使いが光る同じくループ・ミニマルなディスコ・ハウス"TWINKLE LOVE"に"LA FLEUR"を収録!

6

WILL SESSIONS

WILL SESSIONS KINDRED THE FEW / US / 2010/11/5 »COMMENT GET MUSIC
SLUM VILLAGE、BLACK MILK、MAYER HAWTHRONE、GUILTY SIMPSONなどといったヒップホップ~ソウル・アーティストらとも積極的に共演/レコーディングを行ってきたというクロスオーヴァーな活動展開をする デトロイトの注目ジャズ/ファンク・バンド=WILL SESSIONSによる偉大なジャズマンら先駆者達へのトリビュートの意を込め制作したコンセプト・アルバム!

7

RICARDO VILLALOBOS

RICARDO VILLALOBOS PECULIAR / 3 ZUGE SEI ES DRUM / GER / 2010/11/3 »COMMENT GET MUSIC
デジタル配信一切無し!RICARDO VILLALOBOS主宰<SEI ES DRUM>待望の最新作です!MARVIN GAYE"AIN'T THAT PECULIAR"のアカペラを淡く被せどことなく妖艶な趣で展開し絶妙な音使いも光る"PECULIAR"、ノイズ(?)テイストの音を無数に散りばめ た奇抜なプログラミング・センスが発揮された鬼ディープ・ミニマル"3 ZUGE"、共にズッブズブにハメられること間違いなしの危険すぎる一枚!!

8

TEEBS

TEEBS ARDOUR BRAINFEEDER / UK / 2010/11/5 »COMMENT GET MUSIC
期待の大注目次世代ビートメイカー=TEEBSフル・アルバム!ご存知FLYING LOTUS主宰<BRAINFEEDER>からのリリースです!優雅なストリングスによるメランコリックでドリーミーなウワ音を漂わせつつ心地良いグルー ヴを育むビート・プログラミングにより凛とした空気感で全体を包むアンビエント~エレクトロニカを軽く超越したハイブリッド・トラック全18曲! 他とは一味も二味も違ったこの温故知新なセンスには脱帽です。

9

DAVID LEE JR.

DAVID LEE JR. EVOLUTION UNIVERSAL SOUND / UK / 2010/11/1 »COMMENT GET MUSIC
80年代ROY AYERS関連作品のリイシューに続き、今回はニューオーリンズ出身のドラマー/パーカッショニスト、そしてキーボード奏者でもあるマルチ・ミュージシャ ン=DAVID LEE JR.が1974年にNYのマイナー・レーベルからリリースした幻のスピリチュアル・ジャズ大名盤をリイシュー!鬼黒ブレイク炸裂のスピリチュアル・ジャ ズ~ジャズ・ファンク大名盤です!

10

V.A.

V.A. GROOVE MERCHANT 12" EDITS LUV N' HAIGHT/UBIQUITY / US / 2010/10/30 »COMMENT GET MUSIC
先日リリースされたDEE EDWARDSのエディット12inchに続きまたしても<UBIQUITY>傘下の復刻専科<LUV N' HAIGHT>がレアグルーヴ・エディットEPをリリース!BING JI LINGとCHRISのニュー・ユニット=COPPA、そしてDJ ENKIによるエディット3トラックに加えそれぞれのオリジナル・ヴァージョンも収録の限定プレス盤!

Chart by UNION 2010.11.10 - ele-king

Shop Chart


1

RICARDO VILLALOBOS

RICARDO VILLALOBOS Au Harem D'archimede PERLON / JPN / »COMMENT GET MUSIC
ミニマル・シーンに留まらずクラブミュージック全般において、もはや別格といえる存在へと昇り詰めたカリスマ・RICARDO VILLALOBOS。そのVILLALOBOSが、歴史的ファースト・アルバム「ALCACHOFA」に続いて世に送り出した問題作がこの作品「THE AU HAREM D' ARCHIMEDE」。モダン・ミニマルの基本とも言えるマスターピース、待望の再発である。

2

MAGDA

MAGDA From The Fallen Page MINUS / JPN / »COMMENT GET MUSIC
RICHIE HAWTINと並びレーベルの顔といえる存在へと登り詰めた"MINUSのファースト・レディー"ことMAGDAが、「SHE'S A DANCING MACHINE」・「FABRIC 49」という2枚の傑作MIX CDを経て、遂に辿り着いたオリジナル・アルバム!

3

RECLOOSE

RECLOOSE Early Works MUSIC 4 YOUR LEGS/RUSHHOUR / »COMMENT GET MUSIC
カール・クレイグに見出され、インナー・ゾーン・オーケストラにも参加。ジャザノヴァのリミキサーを努め、ジャイルス・ピーターソンにもヘヴィーローテーションされた才能の持ち主リクルースの素晴らしさをあらためて知る1枚。強烈なアブストラクト感覚溢れるデトロイトハウス「MYM230 (R.I.P.)」は今なお輝きを失っていない。

4

RICK WADE

RICK WADE Requiem For A Machine Soul HARMONIE PARK / US / »COMMENT GET MUSIC
本作は現在ベルリン~オーストラリア~そして日本で行われているツアープロモーション用に製作された限定100枚のレア化必至のミニアルバム。そしてジャケ、中ジャケ、ラベルデザインを手がけているのはURはもちろんPlanet E、Transmatといったデトロイトのレーベル、そして初期R&SやMaurizio諸作品のアートワークを手がけてきたAbdul Haqqによる書き下ろし。Rick Wadeの奏でるディープな音と共に楽しめるプレミアムアイテム。

5

MOEBIUS & MEUMEIER

MOEBIUS & MEUMEIER Zero Set 2 Reconstruct (Reconstruct By DJ Nobu) MULE MUSIQ / JPN / »COMMENT GET MUSIC
話題騒然「ZERO SET 2 RECONSTRUCT」からのシングルカット! こちらのDJ NOBUリミックス収録盤のみ日本先行発売!アンビエンス漂う小宇宙と強烈な鳴り物ブレイクの2リミックスを収録!

6

A.MOCHI

A.MOCHI Primordial Soup II FIGURE / GER / »COMMENT GET MUSIC
アルバムリリースが待ち遠しいばかりの(リリースはあのLEN FAKI主宰FIGUREです!!)大注目日本人アーティストA.MOCHI、その最新アルバムからのシングル・カット第二弾が到着!!!スパスティックさながらの怒涛のリズム転がしにいやおうがなしでもアがってしまうA-1を筆頭に、彼らしい迫力の重低音を唸らせたソリッドなサウンド、圧巻のロング・ブレイク、深く、そしてタフな強力フロア・ユースを本作も3曲収録。アートワーク含めて◎の一枚!!

7

JAZ

JAZ A Mix By Jaz CLAREMONT56 / UK / »COMMENT GET MUSIC
これまでにリリースされたJAZのエディットを含むクラシック・レアディスコ名曲が満載のこのCDオリジナルの新たなJAZエディット全50曲をJAZがミックス。MUDDによるアートワークデザインに包まれて、限定200枚プレスで、UKと日本のみでの発売です。

8

JENIFA MAYANJA

JENIFA MAYANJA Exclusive BU-MAKO / US / »COMMENT GET MUSIC
ディスクユニオン限定MIX CD-R!!!! USディープ・ハウスシーンの注目レーベル『BU-MAKO』からJENIFA MAYANJAのミックス!!JUS-EDの妻でもあり、BU-MAKOレーベルのオーナーでもあるJENIFA MAYANJA。こちらは彼女が、ディスクユニオンの為に録り下ろしたオリジナルMIX。自身の音源のようなアトモスフィックな空気感と女性らしい思い切りの良いミックスセンスによって、じわりじわりと浸透するBU-MAKO SOUND。限定50枚プレス!!!!

9

TIMO MAAS

TIMO MAAS Balance 017 BALANCE / JPN / »COMMENT GET MUSIC
数多くのミックスシリーズが氾濫する現在において、「FABRIC」や「DJ KICKS」などと並び不動の人気を誇る名物シリーズ「BALANCE」、今作ではなんと世界的人気を誇るDJ/プロデューサーTIMO MAASを起用! かのPAUL OAKENFOLD に見出され、90年代~00年代にかけてトランス/プログレッシブハウスシーンを席巻した天才が、現在主流であるテックハウス~ミニマルハウスを中心に、このコンピのみのエクスクルーシブ・トラックもふんだんに盛り込み創り上げた圧巻の2枚組!

10

DJ JURI

DJ JURI Remixes 1 & 2 フラワーレコーズ / JPN / »COMMENT GET MUSIC
DJ JURIの作品を日本国内の気鋭のプロデューサーたちがリミックスをした作品集でリリースツアー会場だけでしか手に入れることが出来なかった限定盤。どうしてもツアーに足を運べなかった皆様からの多数のお問合せにお答えする形で限定数入荷。まとめ買いセットをご購入の方のみに、ディスクユニオン限定DJ JURIの最新ミックスCDをプレゼント!

#8:白く黒い魂に捧げる...... - ele-king

 昔から洋楽ばっか聴いて日本の音楽を聴かなすぎる、と言われる。サッカーはJリーグばっか観ているクセに......。
 そうした指摘はある意味では当たっているが、はずれてもいる。たとえ割合が低いとはいえ、日本の音楽を聴いていないわけではないし、あまりそれを繰り返されると強制されているようで気分が良いものでもない。そもそも洋楽とは邦楽の対義語で、西洋音楽の略であるから、すでにこの二分法自体がウチとソトを区分けする日本の因習にちなんでいることになる。こうした日本的因習に齟齬を感じていたがゆえに海外文化に魅力を覚えたわけだから、洋楽というタームそれ自体を洋楽ファンと言われている人たちは捨てなければならない。僕自身も、洋楽リスナーと言われれても面倒くさいからそのまま受け流してきたけれど、ザ・クラッシュとRCサクセションを同時に聴いてきた自分のなかでは洋楽/邦楽を区分けしてきたわけではないので、正直言うと清々しない。だから「最近洋楽でいいのある?」と訊かれたら、「あなたのような人が聴いて面白がれる音楽は知らない」と答えている。

 日本的因習はやっかいだ。そっくり否定できるものでもないし、もちろん肯定できるものでもない。たとえばデトロイトのマイク・バンクスを見ていると、いかにポッセを保つことが彼らの社会では大変かを思い知る。個人主義の社会では集団行動は魅力的だろうが、維持が困難なのだ。わが国では逆だ。ヒップホップのポッセ文化もこの国に落とし込まれれば日本的集団主義に変換される。集団内においては番付が発生するかもしれないし、いわば部活のりになるかもしれない。部活というのは、それがとくに運動部の場合は、簡単に休んではいけないというプレッシャーがある。それは個人より集団、情より義理が優先されるこの国の文化と絡み合っている。近松門左衛門の浄瑠璃の時代から現在にいたるまで、この国では集団や仲間意識を捨てて色恋に走ることそれ自体が、反社会的なのだ。

 ザ・クラッシュの有名な"ホワイト・ライオット"の有名なフレーズに「俺たち白人は学校に行ってバカになるけど、黒人は警官に石を投げることができる」というのがある。ジョー・ストラマーはその歌のなかで、反英国的なメンタリティに飢え、憧れている。こうした異文化への激しい衝動を描いたもっとも古典的なアーカイヴに、ノーマン・メイラーによる1957年の「ホワイト・ニグロ」がある。オレら白人と違ってビバップの黒人は崇高な野蛮人である。連中は堂々と大麻を吸って、破壊的なジャズを演奏するいかした連中だ。彼らこそ世界を変えうる反順応主義者である......という話である(いや、本当はもっとややこしい話で、とても堅苦しい日本語で訳されている)。
 そのエッセイで「モデルにしたニグロは白人の想像力の産物だ」とジャック・ケルアックから批判されたものの、"白い黒人"という言葉で表現されるコンセプトこそ、われわれが洋楽と呼んでいるものと重なる。白い黒人――ヨーロッパとアフリカの北米大陸における衝突とその混合による成果、そのハイブリッドな結実――ブルース、ジャズ、ロックンロール、ヒップホップ、ハウス等々である。イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国から日本にいたるまで、今日の音楽文化におけるもっとも重要な種子はアメリカ合衆国の"白い黒人"という雑食文化から発生している。


ヒップ -アメリカにおけるかっこよさの系譜学
ジョン・リーランド (著)
篠儀 直子 (翻訳)
松井 領明 (翻訳) P‐Vine BOOKs

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 翻訳されたジョン・リーランドによる『ヒップ――アメリカにおけるかっこよさの系譜学』(篠儀直子+松井領明・訳)は、その邦題の通り、われわれを惹きつけてやまないアメリカ文化における"かっこよさ"に関する優れた分析である。それは"白い黒人"の物語だ。
 さて......、まずはこの物語のルールからだ。奴隷貿易は中南米でもおこなわれている。が、"白い黒人"文化はアメリカ合衆国で生まれた(その理由は本書で説明されている)。それは白対黒という二分法で説明できるような単純なものではない。われわれは物事を単純化したがるときに誤って「これは黒いグルーヴだ」などと表現しているが、それはエルヴィス・プレスリーはたんなるの文化の盗人と見なす発想で、本質主義者的な思想である。ムーディーマンのリズムが黒いのであるなら、白人との出会いを果たす前のアフリカのリズムと同質でなければならない。ドレクシアは西欧の植民地主義を呪ったが西欧そのものであるクラフトワークを手本にしていた。このように、"白い黒人"文化は複雑性に基づいている。そして繰り返すが、その複雑性の上に成立した音楽が、今日もわれわれを惹きつけているものの源である。
 もうひとつのルールを説明しよう。日本やイギリスのように伝統のある国が抱く愛国心とアメリカのそれとの違いだ。パティ・スミスやブルース・スプリングスティーンのような人たちがなぜ星条旗をまとうかと言えば、アメリカという(歴史を持たない)国は自分たちのアイデンティティを再発見していくという回路を持っているからである。アメリカとはこうあるべきだという考えを主体的に身にしているがゆえに、彼らのような反抗者と星条旗は結びつくのだ。
 ジョン・リーランドは、19世紀にはじまった、のちに"ヒップ"と形容されることになるアメリカ文化の"かっこよさ"の100年を実にスリリングに描いていく。『ハックルベリー・フィンの冒険』で、家出した少年が川を下りながらさまざまな文化経験を果たしていくように、ブルースからはじまり、ソローやメルヴィルといった文化的アウトサイダーの先駆者を通過しながらニュー・オーリンズのジャズへと進む。ロスト・ジェネレーションを経て、ハードボイルドをめくりながらビートへと突き進む。モハメッド・アリやマイルス・デイヴィスを追跡しながら、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの"ヘロイン"を吟味する。ライオット・ガールにリスペクトを示して、それから本書は最終的に21世紀の現代へと辿り着く。
 本書に描かれているすべてが面白いが、もっとも印象深いのは著者が認識するところの"ヒップ"の終焉の話である。リーランドによれば、その原因のひとつは市場経済に"ヒップ"が飲まれたことにあると説明する。つまり、酔って誤って妻を射殺したヘロイン中毒の文学者たるウィリアム・バロウズがいまもしファッション広告になっても誰も驚かないということだ。ドラッグディーラーだった50セントがこの華やかな消費社会で素早くマーケティングされるとき、"ヒップ"は弱まるのである。
 もうひとつ、世界がミクシィ化したこともその理由に挙げている。"ヒップ"すなわち"白い黒人"文化、アメリカ的なかっこよさの根源にあるのは反抗心だが、ミクシィ的文化が普及したとき、追放される者やメインストリームの文化の不適応者はいなくなり、そしてデスチャのリスナーとニルヴァーナのリスナーの違いなど(せいぜい趣味の違い程度のものでしか)なくなる。まあ、これも納得のいく話だ。原書が2004年に出版されているので、イラク戦争の真っ直なかということになるが、願わくばオバマ当選後の現在についての論考も読みたかった。"白い黒人"文化はさらに新しい局面を迎えているからだ。が、しかしそれは、状況を見定める時間がもう少し必要なのかもしれない。

 "白い黒人"文化がイギリスに渡ったときに、どうなったかと言えばモッドになった。外見は伝統的なイギリス人のスタイルで、しかし中身はホワイト・ニグロというトリックである。これがビートルズからオアシスまで続くイギリス文化の"かっこよさ"を特徴づけている。日本はむしろ外見的なところでは勤勉なまでに"白い黒人"文化を模倣しているが、中身については保守的だ。ハイブリッドではあるが、因習に飲まれがちである。どこかで融合を恐れているのかもしれな いし、あるいは、ミク シィでも赤ちょうちんでも、新しい出会いを追加することよりも毎度同じ顔ぶれであることの居心地の良さに浸っていたいのかもしれない。日本人である自分にはその感覚が理解できるけれど、結局は ムラ社会文化なのだと思うとやるせない。アメリカの"ヒップ"が弱体化するずっと前から、流動性が低く移動が難しいこの社会では、動くこと(move on)より留まりながら生きていくことの知恵を身につけ、いや、身につけすぎたのだ......。そんな表層的な文化論を考えながら、人気テクノDJであるメタルと同居しながら世話をやいている桑田晋吾と近所の本屋で立ち読みをしていたら、わが国では数少ないアウトサイダーのひとりを再確認した。『文藝』に掲載され ている中原昌也の小説を読んで、人目をはばからず爆笑してしまった。

You Kobayashi (SWC) - ele-king

YOUKOBA's CHOICE October.2010


1
Marc Houle - The Next - Minus

2
Andrei Fiber - I Want To Have 5 Noses - Indeks Music

3
Mar-T - Propaganda(Marc Marzenit Remix - Wow! Recordings

4
Fantastic Explosion - 血と掟(Blood And Rules) - ExT Recordings

5
Elad Emek - Dansvloer Bloedbad - Magic Powder Music

6
Egbert - Open - Cocoon Recordings

7
Bob Holroyd - African Drug(Four Tet Remix - Phonica Recordings

8
Traks Boys - Yellowbirds(TBD Remix) - Internasjonal

9
Mugwump - Losing Game - Kompakt

10
Mount Kimbie - Field - Hotflush Recordings

弓J(NYE/S) - ele-king

真っ暗なフロア専用 BEST 10


1
Oliver Huntemann & Dubfire - Fuego - Ideal Audio

2
Levon Vincent - Double Jointed Sex Freak(Part1) - Novel Sound

3
Roman Lindau - Sonnerie - Fachwerk

4
Alexander Kowalski - Reset - Damage

5
Brendon moeller - Mainline - Echochord Colour

6
Daniel Stefanik - Transmediale Reshape - Statik Entertainment

7
Robag Wruhme - Colbi Nekk - Musik Krause

8
Mike Sheridan & Mads Langer - Too Close - R&S Records

9
Tom Demac - In Your Eyes - Murmur

10
Onur Ozer - Oval - Cocoon Recordings
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