「MAN ON MAN」と一致するもの

Chart by UNION 2010.06.17 - ele-king

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1

MALIK PITTMAN

MALIK PITTMAN From Jzz To Jlb WHITE / JPN / »COMMENT GET MUSIC
RE-STOCK!!! THEO PARRISH、MOODYMANN、RICK WILHITEに続く3 CHAIRSのメンバー、MALIK PITTMANNによるMIX-CD!! トラック・メイカーとしては、実験的でアングラテイストのDEEP BEATDOWNをプロデュースしますが、こちらのMIX CDは、彼のバックボーンの一つでもある80'Sのメロウ・フュージョンををMIXしたリスニング仕様のMIX CD!

2

INNER SCIENCE

INNER SCIENCE Theme of the Transitions BLACK SMOKER RECORDS / JPN / »COMMENT GET MUSIC
毎回、こちら側を飽きさせない、深いMIX CDをリリースし続けるBLACK SMOKERから、INNER SCIENCEが2年振りに再登場!! 大幅にダンスミュージックにアプローチした快作の流れをそのままに、MINIMAL、DUB、DISCO RE-EDITなど、ハメ+アゲのMIX CDになってます!!

3

CV313

CV313 Infiniti-1 ECHOSPACE / US / »COMMENT GET MUSIC
KING OF MINIMAL DUB、DUB TECHNOのトップ・レーベル「ECHOSPACE」の中心的アーティスト、CV313による新作!! 年内リリースのアルバムの先行12"との事。常に変わらない、深スギル、リヴァーヴ&ディレイの世界。REMIXERに、これまた独自のセンスを貫くSTLが参加。ECHOSPACE的アトモスフィック処理とインダストリアルな四つ打ちで素晴らしくハマる。

4

ROUND TWO

ROUND TWO New Day MAIN STREET / GER / »COMMENT GET MUSIC
RE-STOCK発見!!! BASIC CHANNEL傘下「MAIN STREET」レーベル!!2番は、今も現場でフルに活用されて、中古でも毎回即売れです。A面は、ソウルフルに歌い上げるNY HOUSE系のVOCALを活かしたDEEP HOUSE。B1がクラシック!! 渋いほどに、展開なしで、ねちっこいGROOVEのみで踊らせるTECH DUB。

5

ROUND THREE

ROUND THREE Acting Crazy Feat. Tikiman MAIN STREET / GER / »COMMENT GET MUSIC
RE-STOCK発見!!! BASIC CHANNEL傘下「MAIN STREET」レーベル!! 1番2番は、DEEP HOUSE的要素が強めでしたが、ここら辺からMAURIZIO節が効きはじめます!! TIKIMANをフューチャーし、トビ要素も高まり、ウラ打ちのハイハットと、おなじみのディレイの利いたリフは永遠に飽きない名曲です!!!

6

VARIOUS PRODUCTION

VARIOUS PRODUCTION Keep Her Keen VARIOUS PRODUCTION / UK / »COMMENT GET MUSIC
THEO PARRISH MIX CD" Suggested Use Pt.2"収録、FRANCOIS K WANT!! ACTRES REMIX!! 一度聴いたら忘れない、悪夢的なコーラスと、初期THEO PARRISH、OMARS あたりのLOW-FIなリズム。真っ暗なフロアで聴いたら、酩酊間違いない危険極まるダークな変態HOUSE。レコメンド!!!!

7

SLAM MODE FEAT.THE BAULS OF BENGAL

SLAM MODE FEAT.THE BAULS OF BENGAL Apreketa (Black Vinyl) SPIRITUAL LIFE MUSIC / US / »COMMENT GET MUSIC
SPIRITUAL LIFEが2003年にリリースしたコンピ「NEW BIRTH」に収録されていたSLAM MODEのJEFF MILLS REMIXが初のヴァイナル化!! JEFFらしい、ミステリアスなウワモノと、トライバルはリズム、浮遊するアフロ・チャント。異常なまでのトランス感を漂わせた三次元トライバル・ハウス!!

8

ALTZ VS DJ NOBU

ALTZ VS DJ NOBU Mariana JAPONICA / JPN / »COMMENT GET MUSIC
アフロジャズ・トライバルチューン傑作!!! ALTZとDJ NOBUによる脅威のジャパンアングラ合戦!!! フリーキーでアクティヴなトランペット、ファンキーなVOICEサンプル、ススペーシーで密林ジャングル系のリズムを擁するアッパートラック!! DJ NOBUによるREMIXは、チャント要素とミニマル要素をより強化し、クラップも気持ちいいRICARDO、LUCIANOラインのTOPチューン!!!

9

BRENDON MOELLER

BRENDON MOELLER Mainline EP ECHOCORD COLOUR / DEN / »COMMENT GET MUSIC
ヨーロッパにおける、DUB TECHNOの中心的レーベル「ECHOCORD」から、ベテランのBRENDON MOELLER A.K.A. ECHOLOGISTがリリース!! 曇りガラスの向こう側から鳴るような独特のキックと、NEW WAVE的なシンセのリフが気持ちいいDUB TRACK。逆面に、最近好調のROBAG WRUHMEがREMIXERとして参加。ぶっ壊れたビートと演説っぽいスポークン・ワードを使った流石の内容!!

10

CLAUDIO FABRIANESI & DONATO DOZZY

CLAUDIO FABRIANESI & DONATO DOZZY Disco Infecta MULE ELECTRONIC / JPN / »COMMENT GET MUSIC
PETER VAN HOESENはじめ数々のコラボーレーションを成功させてきた鬼才・DONATO DOZZYが今回タッグを組んだのは、同郷イタリアの新鋭・CLAUDIO FABRIANESI! ウォーミーなシンセと緩やかな打ち込みが身体に浸透していくタイトルトラックも良い出来ですが、ヘビーなキックが静かに変化していくドローンの海を切り裂くB面"Fade Out"が秀逸!

Chart by JETSET 2010.06.17 - ele-king

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1

TODD TERJE

TODD TERJE REMASTER OF THE UNIVERSE »COMMENT GET MUSIC
Remaster Of The Universeからのシングル・カット!!ニュー・ディスコ・シーンに新風を巻き起こしたリエディット職人"Todd Terje"のリミックス/エディット・ワークをコンパイル/ミックスした"Remaster Of The Universe"から、文句なしの選曲で12"カットをドロップ!!

2

BULLJUN

BULLJUN BULLJUN & FUNKY PRESIDENTS 2029 »COMMENT GET MUSIC
コレこそヴァイナルで欲しかった!2ndアルバムが遂にジャケ付2LPで登場!A.Y.B. イズムをクレイツに詰め込み、NY~東京~宮崎とさすらう中でかすかに覚えたゼロ年代への違和感と、無関係に加速するソウル~ファンク~ジャズ~ラテンへの愛情。それら全てを16パッドに込めることで自らのBボーイ美学を表明した、正に【Mo' Music, Less Talk】な2枚組です!

3

JOHN TALABOT

JOHN TALABOT SUNSHINE REMIXES »COMMENT GET MUSIC
トロピカル・フロウティン・サマー・ディスコ最高曲!!Delorean Remixもグレイトです。Permanent Vacationからの12"でオナジミのバルセロナの新鋭、John Talabot。地元レーベルHivern Discsからの超限定カラー・ヴァイナル!!

4

BINGO PLAYERS / EDWARD'S WORLD

BINGO PLAYERS / EDWARD'S WORLD TOM'S DINER / SOUL & ROOTS »COMMENT GET MUSIC
永遠のカフェラテ・アンセム"Tom's Diner"をダーティ・ダッチ・リミックス!!☆特大推薦☆Suzanne Vega feat. DNAによる歴史的アンセムを、大人気のダッチ・リミキサー・デュオBingo Playersがリミックスした特大ボムが登場っ!!

5

BIZ MARKIE

BIZ MARKIE TRIBUTE TO SCRATCH »COMMENT GET MUSIC
JET SET独占入荷!昨年以降噂になっていた垂涎の一枚・・・緊急入荷しました!Bizの1st収録曲ながら、12"化は勿論初!しかもインストやアカペラ、更にJackson 5やMarvin Gaye楽曲をふんだんに盛り込んだ危険過ぎるお蔵入りバージョンまで収録!

6

DVS1 (ZAK KHUTORETSKY)

DVS1 (ZAK KHUTORETSKY) LOVE UNDER PRESSURE EP »COMMENT GET MUSIC
Derrick May氏率いるTramsmat復活第2弾が早くも登場です!!Greg Gowの"Pilgrimage EP"でドラマティックな復活を果たしたTransmatがまたもや新作をリリース!!間もなくリリースが予定されているベルリン最高峰のクラブ BarghainからのBen Klockによる最新ミックスCD『Berghain 04』にも収録予定と話題です。

7

MYLES COOPER

MYLES COOPER GONNA FIND BOYFRIENDS TODAY »COMMENT GET MUSIC
超オススメです★スーパー・カラフルなベッドルーム・トロピカル・エレポップのニュー・ジーニアス!!快調リリースが続くTransparentから、またもや新しい才能が登場!!カリフォルニアの宅録シンガー、Myles Cooperのデビュー・シングル。今年のサマー・ポップ定番はコレです!!

8

DUBBEL DUTCH

DUBBEL DUTCH THROWBACK EP »COMMENT GET MUSIC
☆特大推薦☆ダーティ・ビーツをルーツに持つUKファンキー超新星が遂に正規デビュー!!ダーティ・ビーツ系US最強ブログが主宰する同名レーベルからのヴァイナル・リリース第2弾。Girl UnitのFactミックス収録で話題を集めたキラーA1を搭載ですっ!!

9

ERIC COPELAND

ERIC COPELAND DOO DOO RUN »COMMENT GET MUSIC
Gary Warを超える衝撃のグニャグニャ不定形サイコ・ポップ。これは普通じゃ作れません。ブルックリン最重要バンドのひとつBlack Diceの中心メンバーEric Copelandのソロ7"が、No Age主宰P.P.M.より!!大判ポスター・スリーヴの限定盤!!

10

1000NAMES

1000NAMES ILLUMINATED MAN LP »COMMENT GET MUSIC
得意の壮絶カットアップに加え、明滅アルペジオ・シンセも組み込まれた大傑作!!Team AcreからのEP"Paradise"も当店ヒットしたブルガリアンDJデュオが、ウォンキー/ブロークンヒップホップ大人気レーベルBlack Acreからアルバム・リリース!!

interview with iLL - ele-king

 広尾の〈DOMMUNE〉のうえにある〈SUPERCORE〉という、このエリアに似つかわしくない怪しげなカフェで(入口にはスターリンの『虫』とプライマルの『スクリーマデリカ』が飾られている)、ここ最近はよくビールを飲んでいる。オーナーご自慢のカップに注がれた生ビールは格別に美味しい。

 明るい店内にはつねに音楽が流れているが、それは実はナカコーの選曲によるものだそうだ。実際、そのカフェで何度かナカコーを姿を見かけている。この、青森からやって来たサイケデリック・ロックの使者は、いわゆる猫背なので、すこしばかり酔っていると、ホントにネコと見間違えてしまう。彼の実験的なエレクトロニック・ミュージックのプロジェクトの名前を思いだそう。ニャントラ――である。

 これだけ世のなかが"健康"と"明るさ"ですべてを包み込もうとしている時代において、青森からやって来たニャントラは、その真逆の"iLL"なる言葉を自分のプロジェクトの名前に選んで、しぶとく活動している。かつてスーパーカーとして宇宙誕生の瞬間まで見てしまったであろうこの男は......iLLとして試行錯誤を繰り返しながら、彼のロック・サウンドを探求している。カフェから流れる音楽――ミニマル・テクノ、ヴェルヴェッツ、ザ・XX、あるいはビートルズやロキシー・ミュージック等々――は、ニャントラの毎日のサウンドトラックようである。


iLL / Turn a
Ki/oon

Amazon

 iLLは今回、ある意味では無茶なことをやっている。アルバム1枚をいろんなミュージシャン/DJとのコラボレーションによって作るというものだ。アルバムには、山本精一+勝井祐二、向井秀徳、POLYSICS、ALTZ、Base Ball Bear、DAZZ Y DJ NOBU、the telephones、MEG、RYUKYUDISKO、moodman、ABRAHAM CROSS、aco、ASIAN KUNG-FU GENERATION、clammbon......が参加している。このリストを見ても、ほとんどすべての人がいったい何のことなのか想像がつかないだろう。サイケデリックなニャントラは、いったい何を考えているのだろうか。

 〈SUPERCORE〉でナカコーと会った。

聴く前から、もうイメージで聴かないという人が多いでしょ。まずは聴いて欲しい......というのがありますけどね。知らないっていうだけで、価値のないモノとされるような感じはあんま好きじゃないので。ああいうモノもあるけど、別のモノもある、それは面白いけどな。

じゃあ、今日は夢のある話をしてもらいましょうか。

ナカコー:はははは。

やっぱ夢がないとね(笑)。

ナカコー:はははは。

何度も訊かれているだろうけど......、なんでこんな企画を考えたの?

ナカコー:段階があるんだけど、まずはやったことがないことをやろうと。それで、コラボ・アルバムはやったことがないと。最初はそこ。

なんでコラボ・アルバムを?

ナカコー:自分と日本のミュージシャンとの距離感というのがずっとあったから。てか、自分のなかにそれがあったから。一歩引いた目で見ていたというか。だから、コラボをやれば、逆にお客さん的な目線で作品を作れる。

そうなんだ?

ナカコー:それは面白いかなと。新鮮だし。

言い方悪いけど、他力本願というか。

ナカコー:はははは。そうだね(笑)。

DJ的とも言えるよね(笑)。

ナカコー:はははは、そうだね。

なるほどねー。自分がいままで距離を感じていたっていうのは、どういうこと?

ナカコー:いや、もともと邦楽あんまり聴かないから。アンダーグラウンドなものやオルタナなものは聴いてたけど、日本のポップスとかロックはそんなに聴いていないからね。バンド付き合いもあるわけじゃないし。だから、それを実際に経験してみようと。自分はやっぱ、日本の音楽の場所にいるわけだし、だけど、そこをいままであんまり見てなかったからね。自分と同じところでやっている人たちがどんな風に考えているのか知りたかったというのもあるし......そこは大きかったかな。

で、知ることはできた?

ナカコー:うん、できたかも。ある程度は。

それは夢のある話だった?

ナカコー:夢があるかどうか知らないけど、良い経験だったけど。良い気分転換だったし。

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会ったこともない人といっしょにやるのがスリリングなんですよ。向井くんとも会ったことなかったし、ポリシックスにも会ったことなかったし。ベースボールベアーも、ノブくんも、アジカンも、クラムボンも......ほとんど会ったことがなかった。

いろんな日本のミュージシャンやDJとコラボして、良かったところは何ですか?

ナカコー:やる前に、自分はきっと柔軟に違いないと思っていたんだけど、実際にやってみて柔軟だった。

はははは。なにそれ?

ナカコー:ちゃんと相手に合わせることができる。チューニングができる。それはコミュニケーションが取れるってことだから。

なるほどねー。最初にこの企画の話を聞いたときに思ったことがあるのね。たとえばDJやクラブというのはシーンがあると思うのね。DJだけではなく、オーガナイザーやクラバーをふくめて、自分はこのシーンのいちぶであることを自覚していると思うのね。多少の音楽性は違ってもだよ。やはりそこには風営法だったり、社会的に自分たちの"シーン"ということを自覚しなければやっていけないところがあると思うのね。翻ってロックはどうかと言うと、シーンという意識がすごく希薄に思えるんだよね。日本のロック・シーンと言われても、もうわけわからないでしょ? 

ナカコー:まあ、でも、下北のシーンとかありますけどね。秋葉とか。

ああ、そうか。ハードコアのシーンもあるよね。でも、UKやUSなんかと比較すると、この国のロックは何が最良であって、どんなバンドに未来が託されているのかよくわからないし、どのシーンにいま注目したらいいのかっていうのもない。向こうはロラパルーザとかさ、あるいはビースティーのチベット支援とかさ、なにか理想があってそれでバンドが集まるじゃん。日本でそういうのって知らないし......。だから、ナカコーが持っていた"距離感"は他のバンドも持っていたかもしれないなと思うの。だって、これだけたくさんのロック・バンドがいて、そして、言ってしまえばバラバラなわけでさ。だからね、そういう意味で、ナカコーが今回やっている試みは、極論すればシーンがないなかでやっているわけだからさ......すごいことだよ(笑)。

ナカコー:はははは。

甘くはないというか、そう簡単に理解されるものじゃないと思うんだよね。

ナカコー:ただ、今回ここにいるのが日本の音楽のすべてじゃないからね。これが日本の音楽シーンだとも思っていないし。

そうだよね。ナカコーがキュレーターを務めたプチ・フェスティヴァルみたいな。

ナカコー:そうですね。それはあるかも。海外の人に、これはいまの日本の音楽のひとつの姿ですって、そういう感じでは出せるかな。

iLLやっていて、対バンに困ることはある?

ナカコー:まあ。

正直なところ、仲間が欲しいって気持ちはあったのかな?

ナカコー:仲間というか......、まず何を考えているかわからないし、だけど、いっしょに音を出してみて、で、何を考えているかわかったという(笑)。

なるほど(笑)。あのー、今回の企画は、本当に冒険的なことをやっていると思うんだよ。こんなこといまどき誰もやらないし、自分が興味のない外の世界とはまったく関わりたくないというのがいまの日本社会だから、すごく世のなかに逆らっているとも思うんだよ。だけどさ......ポリシックス聴いている子がDJノブに興味を持つかな? アブラハム・クロスを聴いている子がアジカンを聴くかな? おたがいはなっから「自分とは違う」という意識でいるのがいまなんじゃない?

ナカコー:うーん、そうなんだけど、そこは聴いている人の感性によるし、ひょっとしたら"アリ"かもしれないし。うん、たしかにそうなんだけど、聴いてみないとわからない。

それはたしかにそうだね。

ナカコー:聴く前から、もうイメージで聴かないという人が多いでしょ。まずは聴いて欲しい......というのがありますけどね。知らないっていうだけで、価値のないモノとされるような感じはあんま好きじゃないので。ああいうモノもあるけど、別のモノもある、それは面白いけどな、それにどっぷり浸からなくても......。

そうだよね。やってみて、このコラボした人たち全員に共通しているモノって何だと思う?

ナカコー:うーん。

DJノブからベースボールベアーまで。

ナカコー::「すげー、わからない」ということと「すげー、わかる」ということが共存している。なんて言うか......「聴けばわかる、でも、聴かないとどうやって作っているのかわからない」、そういうところがあって。ベースボールベアーの音楽も何かをやろうとしていることはわかる。みんなに「わかる」と「わからない」がある。

"分断化された10年"という言葉があるんだけど、いまはとにかくみんなバラバラだと。たとえばアブラハム・クロスの小さなシーンとアジカンのシーンには回路がないでしょ。ナカコーはそこを繋げたいと思っているの?

ナカコー:できれば繋げたいと思っている。

それは夢のある話だね(笑)。

ナカコー:はははは。フェスとかで......、ロッキングオンのフェスでもなんでもいいんですけど、このメンツでやったらお客は揺れ動くよなーとは思うんですけどね。

揺れ動くって?

ナカコー:まあ、それが良いか悪いか別にして、こっちのほうが健全というか、同じようなバンドばかりが続くよりは、むしろこっちのほうが繋がるんじゃないかなと思うんですけどね。

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ナカコーはなんで日本の音楽を聴かないの?

ナカコー:なんでだろ? それわかんないですけどね。

僕があんま日本の音楽を聴かない理由は音が魅力的じゃないからで、やっぱ歌詞が重要だったりするんでしょ。で、その歌詞がさ......『脳内革命』ってわかる? いわゆる自己啓発本ってヤツなんですけど、「あなたは偉い」「あなたは間違ってない」「あなたは輝いている」とか書いてあるのね。それを読んでサラリーマンは前向きになるんだけど、で、だから売れているんだけど、音がつまらない歌詞重視の日本の音楽の言葉って、ほとんど自己啓発じゃない。それがすごくイヤなんだよね。

ナカコー:はははは。

ねぇ(笑)。「言われたくないぜ、お前には」、って(笑)。だから......ナカコーも「君は世界でいちばん輝いている」とか歌えば売れるよ(笑)。

ナカコー:はははは。そうかな(笑)。

もちろん歌詞も重要だけどさ。iLLもそういう意味では、まずは、たぶん音が好きなわけでしょ?

ナカコー:まあね。

だからね、今回のコラボ・アルバムはたぶん、純粋に面白い作品を生みたいことだと思うし、意外なほど音にまとまりを感じたんだよね。もっと支離滅裂になるかと思っていたけど、意外なほど整合性があったね。

ナカコー:そうっすね。自分が現場にいるし、どんな音を出されても自分がまとめるみたいな気持ちがあったから、最後の仕上げみたいのは自分でやるから、まあ、統一感は出るだろうなって思ってました。それはあったほうがいいと思っていたし、あるだろうなと思っていた。

いっしょにスタジオに入ったのは誰?

ナカコー:山本(精一)さん、勝井(祐二)さん、ポリシックス、ベースボールベアー、テレフォンズ、アブラハム・クロス、クラムボン......。

向井秀徳は?

ナカコー:データのやり取りだけだったね。忙しかったから。オレがリズムトラックとかオケを作って、それで向井くんが歌とシンセを入れてきて。

ミニマル・テクノだったもんね。

ナカコー:向井くんと話したときに、お互いムードマンが好きだということで、そこで「よく、わかった」と。作りやすかったですけどね。

たしかにインパクトがある曲だよね(笑)。

ナカコー:はははは。

DJに関してはみんなリミックスだよね?

ナカコー:頼んだのはオレが大好きなDJですね。

ノブくん、ムードマン、アルツ、みんな良かったんだけど、なかでもアルツのミックスがちょっと素晴らしいと思ったな。よりサイケデリックなクラウトロックというか。

ナカコー:そうですね。原曲は3コードのロックなんですけどね。

ムードマンはクラスターがミニマルやったみたいな音だったね。ノブくんはダビーでアシッディなエレクトロニック・ダブ......。

ナカコー:どっちも格好いいですよね。

ハルカっていうのは?

ナカコー:それは曲名(笑)。

はははは。

ナカコー:はははは。

アジカンの"新世紀のラブソング"はiLLがミックスしたの?

ナカコー:そうそう。

それもアリなんだ。出たばかりのシングルなのに、よく許可してくれたね。

ナカコー:そうですよね。びっくりしました。

アジカンがいちばん浮いているよね。

ナカコー:それはまあ。

悪い意味じゃないよ。やっぱ歌詞がしっかりあるし。

ナカコー:たしかにアジカンがいちばん難しかった。

メッセージがあるというか、言葉が強いからね。

ナカコー:そう、それを消しちゃうと曲の意味もなくなっちゃうしと思って。最初はぶつぶつ切っちゃおうって思っていたっだけど、それだとアジカンをやる意味がないなと。しかもアジカンと自分がいちばん接点がないようにも思っていたし。それはわかっていたんです。でも、接点がない同士でやるのもいいかと。リミックスは、あと琉球ディスコもやりましたね。

それがMEGちゃんが歌っている"遙"という曲だね!

ナカコー:はははは。そうっす。

失礼しました(笑)。でもさ......ダンス色が強くない?

ナカコー:それは意識したわけないんですよ。やったらそうなっちゃった。なんかね、気がついたら4つ打ち聴いているみたいな、それが自分のモードでもあったし。

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自分が自分のことをやっているよりも、こうやって人と広がっていくほうの面白さというのもあるんですよね。参加してくれた人たちもみんなそういう感性を持っている人たちだと思うんです。だから参加してくれたと思うし......。

今回は実現できなかったけど、やりたかった人っていますか?

ナカコー:七尾旅人くん、瀧さんとか......。

ピエール瀧?

ナカコー:はははは。

はははは。

ナカコー:やっぱ電気グルーヴは巨大なんで(笑)。

たしかに。

ナカコー:影響も大きいし、日本の音楽の重要な要素だから。でも、ちょうど忙しかったみたいで。

残念だったね。それこそ彼の歌詞は聴きたかったかもしれない(笑)。ちなみにリミックス以外はぜんぶナカコーが曲を書いているの?

ナカコー:いや、ベースボールベアー、テレフォンズは彼らの曲ですね。

テレフォンズとはどういう関わりがあるの?

ナカコー:彼らのアルバムをプロデュースしたんで、今回はもっと深くプロデュースしてみたいなと思って。

AC/DCがディスコやったみたいなバンドだなという印象なんだけど。

ナカコー:いや、いろいろ考えていると思いますよ。

そのアイデア自体は面白いと思うんだけど。

ナカコー:もっと幅広く音楽を聴いているし。

じゃあ、この先もっと変化していくかもしれないんだね?

ナカコー:たぶん、そうだと思います。海外からの影響もあるし、ダンス・ミュージックとロックということの組み合わせを考えているし。

僕は唯一、このベースボールベアーっていうバンドを知らなかったな。どんなバンドなの?

ナカコー:『ロッキングオン・ジャパン』とかでよく見るバンドというか......すごく乱暴な説明ですけど。

なるほど。

ナカコー:20代半ばのバンドで、すごく人気ありますよ。前から名前は知っていたんだけど、自分のなかではさっき言った「わかる/わからない」の共存の度合いが強いバンドだったから、頼んでみようって。

「わかる」部分って?

ナカコー:やっぱバンドとしての結束力ですね。そこはオレもずっとバンドやってたからわかる。バンドとしての生き方......みたいなの。

じゃあ「わからない」ところは?

ナカコー:うーん。......「なんでそこまでバンドにこだわるの?」っていう。

はははは。

ナカコー:バンドを解散したオレからみると(笑)。

分裂しているものがあるんだね。

ナカコー:そうかも(笑)。

まあ、じゃあ、これは......とにかく作ったからあとは聴いてくれた人がどう思うか、というところに賭けているアルバムなんだね。

ナカコー:たぶん。きっと邦楽メインで聴いている人たちにいくと思うから。

そうだろうね。DJノブが千葉を拠点にどんな音楽活動をしているのか初めて知るとっかかりになるかもしれないしね。これを聴いてアブラハム・クロスのファンになる人がいてもおかしくないものね。

ナカコー:そうだね。そうなったら、すごく良いですよね。

ILLがいま見ている......でっちあげかもしれないけど、シーンのようなモノが見えればね。

ナカコー:うん、ただシーンというのが、まったく繋がっていないのがもったいない気がします。

ここ1年、何回かオム二バスのライヴに行ったんですよ。そうすると、自分の目当てのバンドが終わると多くのファンが帰ってしまう。そういう状況が僕はずっと不健全だなと思っていたのね。相対性理論のライヴが終われば客は帰る......とかね。でも、それってよく考えてみれば、シーンがないってことなんだよね。シーンがあれば、パンクでもテクノでもラップでも、オム二バスのライヴの最後まで見ようとするじゃない。でも、シーンがないから単体のアーティストにしか興味が集まらない。そういう意味では、まあ、勇気ある挑戦でもあったね。

ナカコー:はははは、そうかもしれないですね。

良くやったなーと思いますよ。

ナカコー:よく参加してくれたなーと思いますね。

そうだね。

ナカコー:参加した人たちも「これどうなるの?」って思いがあったと思いますよ。

それはそうだよね。

ナカコー:でもきっと、面白いものになると信じてくれたんだと思うんですよ。

中村くんの人徳でしょうね。

ナカコー:いや、これで初めて会う人ばっかだったし(笑)。

会ったこともない人とよくいっしょにやったね。

ナカコー:会ったこともない人といっしょにやるのがスリリングなんですよ。向井くんとも会ったことなかったし、ポリシックスにも会ったことなかったし。ベースボールベアーも、ノブくんも、アジカンも、クラムボンも......ほとんど会ったことがなかった。

そうかー。

ナカコー:音楽があるから、知らない人とも話せるからね。

なるほどね。ナカコーはこのアルバムで、たしかに他の人たちがやらない"努力"をしたんだろうなとは思いますよ。

ナカコー:努力というか、自分が自分のことをやっているよりも、こうやって人と広がっていくほうの面白さというのもあるんですよね。参加してくれた人たちもみんなそういう感性を持っている人たちだと思うんです。だから参加してくれたと思うし......。それをリスナーの人も共有してもらえたらいいんですけど。

大きく言えば、分断された島宇宙を繋げたかったんだろうし、そういう努力はもう日本では誰もしなくなったからね。ただし、ここまで努力してみても、誰もこっちを振り向かないかもしればいし、空振りするかもしれないでしょ。知らなかった音楽を知りたくない、そんなこと求めてないって人だっているわけだし。その覚悟はある?

ナカコー:もちろん。まったく空振りするかもしれないって覚悟はありますよ。

できれば夢のほうに話が進んで欲しいけどね。

ナカコー:はははは。ですねー。夢は夢だから(笑)。

最後のクラムボンとの曲が、なんかそんな感じだね。淡く終わっていくような......。

ナカコー:まあ(笑)。

CHART by STRADA RECORDS 2010.06.11 - ele-king

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1

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO ONE DREAM,OUR DREAM TRIBAL WINDS (US) »COMMENT GET MUSIC
TRIBAL WINDSから女性ヴォーカルものがリリース!パーカッシヴなビートにギターのカッティングやサックス、ピアノが絡むライヴ・フィーリング溢れるトラック、それにメロディアスなヴォーカルがフィーチャーされた盛り上がる作品!B面にはDJ UCHIKAWA a.k.a. LOFTSOULによるリミックスも収録!

2

JOINT MOVEMENT PROJECT

JOINT MOVEMENT PROJECT FIND A LOVE BALANCE ALLIANCE(FR) »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNのMAHOGANIやTRACKMODE等からのリリース、更には自身のレーベルN.D.ATLの運営で人気のKAI ALCEと、ニューヨークのアンダーグランド・シーンで古くから活動を続けるJOVONNとの強力コラボレーション!JOVONNによる陶酔系ヴォーカルにエレピが絡むグルーヴィーなオリジナルに加え、図太いビートで押しまくるSPENCER KINCY(a.k.a. GEMINI)によるリミックスをカップリング!

3

RON DEACON

RON DEACON SECRET GARDEN EP FARSIDE (GER) »COMMENT GET MUSIC
新鋭アーティストRON DEACONによる12インチが人気レーベルFARSIDEから登場!メランコリックな女性ヴォーカルもので、A面にはLOWTWCによるダブ・ミックスを収録!女性のヴォイス・サンプリングを絡ませた超ディープなハウス・チューンで途中で唐突に水が流れる音が入ったりするのも◎!NAKED MUSICのようなムーディーなB面もグッド!

4

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI ONCE AGAIN REMIXED-SOULPHICTION REMIXES MULE MUSIQ (GER) »COMMENT GET MUSIC
人気作「ONCE AGAIN」にリミックス盤登場!PhilpotやSonar Kollektivといったレーベルで活躍中のビートダウン系ユニットSoulphictionをリミキサーに起用し、パーカッシヴで渋みを増した仕上がりに・・・!しかしそれ以上に注目なのがKuniyuki自身によるインスト・ヴァージョン!ヴォーカルを省くことにより、研ぎ澄まされたビートやピアノがダイレクトに伝わってきます!

5

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON GONNA BE ALRIGHT OFF(EU) »COMMENT GET MUSIC
このレーベルではお馴染みのANDRE CROMがTWO ARMADILLOSの片割れMARTIN DAWSONとコラボレート!ディスコ・サンプリングにフィルターを効かせたB1、空間的な鳴りがカッコいいディープなハウス・チューンのB2が特にオススメ!

6

PHONIQUE

PHONIQUE OUR TIME OUR CHANCE-WAHOO REMIX DESSOUS (GER) »COMMENT GET MUSIC
USハウス好きをも反応させる音作りで当店でも人気のPHONIQUEがまたまたやってくれました!渋い男性ヴォーカルをフィーチャーしたテック・ハウスで、クール且つ繊細なトラックにヴォーカルがバッチリはまっています!一押しはオリジナル・ヴァージョンですが、バレアリックな雰囲気も併せ持ったWAHOOによるヴァージョンもグッド!Ben Watt、The Revenge、Brothers' Vibe、Will Saul、Laurent Garnier、Milton Jackson、Funk D'Voidらもプレイ!

7

PHLASH & FRIENDS

PHLASH & FRIENDS JUNGLE ORCHIDZ(feat.ALMA HORTON) DIPIU(ITA) »COMMENT GET MUSIC
Restless Soul名義での活躍で有名なPHIL ASHERによる別名義PHLASH & FRIENDSの12インチ!まるでKENNY DOPEのようなファットなビートが圧巻のA面もさることながら、パーカッシヴなアフロ・トラックのB面がキラー!ブーミーなベースや民族っぽいヴォイス・サンプリング等も入った熱い仕上がり!

8

JEPHTE GUILLAUME

JEPHTE GUILLAUME DEJA VUE(feat.WILTRUD WEBER) TET KALE (US) »COMMENT GET MUSIC
100枚限定のプロモも話題だったこの曲が遂に正規リリース!SPIRITUAL LIFEやIBADANからのリリースで知られるJEPHTE GUILLAUMEが久々に自分のレーベルから放つ強力盤で、彼らしいパーカッシヴなハウス・トラックに伸びやかな女性ヴォーカルがフィーチャーされたシリアス且つカッコイイ作品!

9

MASSIVE ATTACK

MASSIVE ATTACK PARADISE CIRCUS-GUI BORATTO REMIX WHITE (US) »COMMENT GET MUSIC
MASSIVE ATTACKのアルバム「Heligoland」収録曲を、KOMPAKTなどからのリリースでもお馴染みのブラジル生まれのクリエイターGui Borattoがリミックス!メランコリックなディープ・ハウス・リミックスで、繊細なバック・トラックに可憐な女性ヴォーカルがグッとくる最上級の仕上がり!DOMMUNEでDJ AGEISHIさんがプレイしてました!

10

ALEEM

ALEEM RELEASE YOURSELF NIA(UK) »COMMENT GET MUSIC
映画「MAESTRO」でも使われ大人気のこの1枚がオリジナル仕様で復刻!オリジナル盤は中古市場で高騰していたので嬉しい!A面以上に人気のB面ダブ・ミックスはMARLEY MARLが手掛けています!

CHART by DISC SHOP ZERO 2010.06.07 - ele-king

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1

V.A.

V.A. JAHTARIAN DUBBERS VOL.2 JAHTARI / GER / 2010.5.3 / »COMMENT GET MUSIC
ドイツはライプツィヒのラップトップ・レゲエ集団JAHTARIのコンピ・シリーズ第2集。堂々とした貫禄さえ感じる内容で、外部参加も含めた彼らの音への美意識が凝縮。

2

KAZAMATSURI KENTA

KAZAMATSURI KENTA ALTITUDE IMPROVING MIX RUDIMENTS / JAP / 2010.5.11 / »COMMENT GET MUSIC
"遅れてきた若手"最重要DJのひとりによるDJ MIX。世界各地の標高高めの音楽から独自のセンスで選ばれた多幸感に溢れたナイスなトリップ。6/11のリリパ(https://bit.ly/bYiW80)も大注目!

3

RAMADANMAN

RAMADANMAN GLUT / TEMPEST HEMLOCK / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
"ポスト・ダブステップ"注目の才能。808のブーミンなサブ・ベースとチャカポコ・リズムが最高!な、RAMADANMAN流エレクトロ~ゲットー・テック1。キック&ベースがテック・トライバル感を倍増させる2も◎。

4

MENSAH

MENSAH UNTITLED FUTRURE FUNK EP HENCH / UK / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
所謂"紫御三家"とも交流あるブリストリアン。ヒップホップ/R&B感の強い黒いビートにレトロな風合いのシンセのメロディが不思議な中東感の1、ファンキーとブレイクスがレイヴの下で混ざり合った疾走グルーヴ2、など全3曲。

5

AKIO NAGASE

AKIO NAGASE DUBPLATE-R #2 : BLUE BEE DUB RUDIMENTS / JAP / 2010.5.4 / »COMMENT GET MUSIC
現在の日本でも最も注目すべきレーベルのひとつから提案されたシリーズの2作目。現場にも即対応できるトラックも素晴らしいが、こういう作品をフットワーク軽くリリースできる姿勢も素晴らしい。

6

ROOMMATE / NIBE

ROOMMATE / NIBE DREADER THAN DREAD / GUAVA RUM (VON D GINGER REMIX) LUTETIA DUBZ / FR / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
1は文句無しのレゲエ・ダブステップ。2はジャングルなブレイクビーツからの血を感じるスネアが印象的なリズムに、メロウな上モノ、女性ヴォイスが絡むリミックス。

7

PROFESSOR SKANK

PROFESSOR SKANK OUTER SPACE / DUBWISE CHAMP RENEGADE / GRE / 2010.5.15 / »COMMENT GET MUSIC
70年代末~80年代にリリースされ埋もれていった実験的ダブにも通じるナゾなスペイシーさがあるダブ。 2はリミックス提供経験のあるZION TRAIN直系のホーンが活きたトラック◎。

8

CONQUEST & HARRY CRAZE

CONQUEST & HARRY CRAZE REAL LOVE EP BREAK THE HABIT / UK / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
シャッフルするリズムがUKファンキー的な跳ねにも聴こえる1。生っぽいドラムと自然音のSEが清涼感ありつつメロウな空気を生むドラムンベース2。J.B.「FUNKY DRUMMER」を新たに組んだようなスロウなドラムの3。いずれもアーバンな夜の感触が◎。

9

TOKIMONSTA

TOKIMONSTA COSMIC INTOXICATION EP RAMP / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
L.A.の女性プロデューサー。エレクトロなサウンドが前面に出たブレイクビーツなんだけど、どこか人肌というか人間の持つ"エラー感"のような味が滲み出ていて、不思議とアコースティックな感触。

10

SRC

SRC GOIN OUT EP RWINA / DEN / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
レトロな8bitフレイヴァとニュースクールなグライムの感覚が混ざり合った面白い1枚。4はまさにゲーム音楽のジャンプ音のようなサウンドを多用したキラめくリズムに、タメの効いた8ビート調のリズムが面白いグルーヴ。

Hole - ele-king

 安盤の箱からホールを見つけ出すことはそう難しいことではない。特価表示され、もはや防犯タグすら外され、ヤニで汚れ、破損したケースもごろごろと混じる、いわゆる中古屋の"餌箱"のなかには、けっこうな確率でグランジの名盤『リヴ・スルー・ジス』が混じっているものだ。それはホールに、コートニー・ラヴに、まことに似つかわしい。くすんだ安盤の山と、たくましく不屈なコートニーのアゲハ姿。なかなか気の利いた皮肉ではある。それを見るかぎり、彼女には永遠的な輝きがあるというように思えるからだ。

 1998年発表の『セレブリティ・スキン』以来、12年振りとなるホールの新作『ノーバディーズ・ドーター』がリリースされた。もともと流動的なメンバー編成だったが、本作にはコートニー以外にオリジナル・メンバーはひとりも参加していない。スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、ジェイムス・ブラントのプロデュース等で有名な元4ノン・ブロンズのリンダ・ペリーとの共作を軸に、英サイケ・ポップ・バンド、ラリキン・ラヴのミッコ・ラーキンをギターに迎えている点がトピックとなるだろうか。

 音は、とにかくグランジだ。時代がかったディストーションに懐かしさを感じる人は多いだろう。ラリキン・ラヴなど"テムズ・ビート"を謳われていたものだが、ミッコ・ラーキンのギターにはその影もない。昏く重いギター・リフの奥から、ドラマチックなメロディが這い上がってくる。
 冒頭の表題曲"ノーバディーズ・ドーター"はグランジの教科書のような曲だ。8分音符でルート音をなぞる、単純でぶっきらぼうで、力強いベース。コートニーのひび割れたシャウト。ニルヴァーナはもちろん、ダイナソー・ジュニアにもパール・ジャムにもR.E.M.にも通じる。ニルヴァーナへの参加願望があったというショーン・レノンのファースト・アルバムにも、こんな曲があった。続くシングル曲"スキニー・リトル・ビッチ"にも、はっきりとニルヴァーナの輪郭がうかがわれる。彼らの影響力は計り知れないが、フォロワーということになるとほとんど知らない。やろうとすると似過ぎてしまうのではないかと思う。「ニルヴァーナのようだ」と言われるのは、ロックをやる人間にとっておそらくかなり居心地の悪いものであるはずだ。シューゲイザーならいざ知らず、ニルヴァーナに、とくにカート・コバーンに似てしまうということに対して、多くの人は何か畏れのようなものを抱くのではないだろうか。直伝と言うべきか、ここまで臆面もなくそっくりな曲を書けるのは、彼女の特権かもしれない。

 米インディ・ミュージック批評サイト『ピッチフォーク』は、名物の点数制新譜レビュー欄において、本作を2.9点という驚くべき低評価で迎えている。
「ギターは時代遅れで、品がなく、大げさすぎて、どの曲もグランジへのノスタルジアというよりは戯画化されたロックだというふうに感じられてくる。(略)ラヴの音楽を生き生きとさせるために、浮薄さや狂暴さ、ユーモアやトラウマといった彼女の心の原野(Wilderness)を求めるのは欲張りだろうか? それ以上に私たちは何を彼女に求めることができるだろう? だが、『ノーバディーズ・ドーター』はものすごく平凡だ」
 執筆者のAmanda Petrusich(アマンダ・ペトルシクと読むのだろうか)は、コートニーの"お騒がせセレブ"としてのキャラクターが持つ両義性を鋭く観察しつつ、本作の音楽的な野心の薄さと、自己模倣的なポーズに堕してしまったそのキャラクターのために、彼女本来の魅力が削がれてしまっているということを指摘したいのだろう。いずれももっともである。

 しかし、彼女自身の魅力という点では我々国外の人間のほうが受け入れやすいのかもしれない。タブロイド的な需要を引き起こすとはいえ、彼女はやはりロック・スターであるように見える。ケイト・モスの写真と並べてみればいい。コートニーがロックをファッションに利用しているなどとは言えまい。彼女はロックの内側を生きている。音楽的な深みこそないが、決して人に作らされ、歌わされているのではないということは、終曲"ネヴァー・ゴー・ハングリー"を聴けばよくわかる。シンプルな弾き語りの、フォーキーなナンバーだ。メロディがしみじみとよく、ほとんど男性のような声で疲れきったように歌われる短い曲。手許のEU盤、国内盤ともにボーナス・トラック扱いになっているが、この曲が最後になければアルバムの評価も何割減かで下がるのではないだろうか。

 とはいえ、実質的にコートニーひとりのホール新作というインフォメーションにそう熱くなれるわけでもない。期待しないで聴いたらわりとよかった。1曲目がおそらくアルバムのピークだけれど、ラストもよかったし、1枚通して悪くない作品だったな。というのが大方の意見ではないかと思う。10点満点で5~6点。だからコートニーに対する期待や愛着という点では、アメリカのリスナーの方が大きいのだろう。2.9点とはそういう点数である。

 彼女はこの後どうしていくつもりだろうか。成長し美しくなった愛娘フランシスの親権を奪われ、同居を拒否されるなど、もう若くはないコートニーにとって痛々しいゴシップが続く。本作のジャケットはマリー・アントワネットの肖像だが、首から上がない。若き日の放恣と馬鹿騒ぎが、いずれ手痛いしっぺ返しとなって過酷な結末を招き寄せるという王妃の悲劇を、自らに重ねたものだろうか? ミッコ・ラーキンはさしずめフェルセンといった役割になるのだろうか? "ノーバディーズ・ドーター"というタイトルは、マリア・テレジアという巌のような、出来過ぎた母親を持ち、きわめて政治的な重要性を背負って大国に嫁がされ、歴史の犠牲となった彼女へのオマージュであるようにもとれる。かの王妃を描く筆は、現在に至っても決まって彼女の本能的な直感の鋭さや魂の自由さと、それが引き起こすゴシップに言及する。それは彼女のいちばんの魅力であるように描かれるのだが、前掲のレヴューにおいては、コートニーのなかに似たものが見つめられている。がらくたのようになったとしても、彼女には人の目を引くものがあるだろう。餌箱のマリー・アントワネット。画になっている。

 今年はペイヴメントが復活した。ダイナソー・ジュニアのJ.マスシスはまた新たなバンドを始動させたし、スマッシング・パンプキンズも来日する。ヨーロッパやオーストラリアではここ3年ほどグランジ・マナーな新人バンドが続々と現れており、本場USでは、ローファイ再評価という少し屈折した形で、90'Sロックの見直しが進められている。アナログ盤の価格も上昇傾向だ。計算があったかどうかはわからないが、ホールの新譜というのはこの気運に乗じている。90年代のホログラムはいまという時代にどのような物語を描き出してくれるのだろうか。それは、今後10年にとって有効なソースを含んだ物語となるのだろうか。

interview with DJ Nobu - ele-king

 ゼロ年代、地方のクラブ・シーンにエネルギーを注入したのは千葉の小さなパーティ〈フューチャー・テラー〉の首謀者、DJノブだった。アシッディなミニマルをかけようが、ソウルフルなハウスをミックスしようが、彼はつねに羽目を外すことを賞揚する。まさに「バカになれ」、そう言い続けているとも言える。そんな彼の評判はこの10年で広く知れ渡り、そして彼の「クレイジー」なプレイも相変わらず熱い支持を得ている。

 かれこれ2月以上前のことだ、DJノブがベルリンの〈ベルグハイン〉でまわすらしい、そのニュースはele-king内で素早く話題となり――といってもたったふたりのあいだでだが――よしそれじゃあ、DJノブが帰ってきたら話を訊こう、ということになった。律儀にも、千葉の男はその話を覚えていてくれた。我々はDOMMUNEの上のSUPER COREで会うことになった。

あのね、優しさとかいっさい出しちゃダメなんですよ。ホントにゴリゴリで、グルーヴでもっていって、何も起こらないなかで何を起こすのかっていう話なんですよ。

どうっすか、最近。

ノブ:最近、面白いっすよ(笑)。

面白い(笑)?

ノブ:テンポ良く遊べているというか、やりたいことができているというか。

ベルリンから戻ってきたのはいつ?

ノブ:4月28日ですね。

まわしたのは?

ノブ:24日。ベルリンを27日に出て28日に戻りましたね。実質三泊ですか。火山の影響で、最初に取っていたチケットがキャンセルになってしまって。4日前になってようやくチケットが取れた。

DJだけやってすぐ帰ってきたの?

ノブ:ちょっとは遊んだ。

ベルリンは?

ノブ:13年前に遊びで行って以来。もう全然違ってた(笑)。

浅沼優子さんの原稿読んでいると、ベルリンがいかにすごいかビシビシ伝わってくるんだけど(笑)。

ノブ:はははは、そうっすね。

で、〈ベルグハイン〉でのプレイはどうでしたか?

ノブ:まあ、自分なりに合格点かな。常連の人たちも褒めてくれたし。観光客もいるけど、ローカルな人たちに受けたのが良かった。やる前はちょっと心配だったから(笑)。

千葉とくらべてどうですか?

ノブ:はははは、それは全然違いますよ(笑)。そこは......日本であれやるの無理じゃないですか。やろうとおもってもできないから(笑)

行ったことないからわからないんだよね。

ノブ:あれは日本では100%不可能です。すべてにおいて。

アレックスは〈パノラマ・バー〉でライヴやったんだよね。「どうだった?」って訊いたら、目をまん丸くして「ホント、クレイジーだよ」って言ってた(笑)。もちろん褒め言葉なんだけど。

ノブ:クレイジーな世界だけど、ルールは守られているというか、お客さん同士でマナーは守られているというか。

ノブ君が〈ベルグハイン〉でまわすって決まったとき、エレキングの更新をやってくれている鎌倉君という子からすぐにメールが来てね、「すごい!」って。だから「よし、じゃあ、話を訊いてみるよ」って。

ノブ:だって電話くれるの早かったすよね。

〈フューチャー・テラー〉がついにインターナショナルな舞台に立つというね。素晴らしいですね。だってさ、ジェフ千葉がヘルタ・ベルリンとチャンピオンズ・リーグで試合をするような(笑)。

ノブ:はははは。たしかにそんな感じっすよね(笑)。

どのくらいまわしたの?

ノブ:3時間。最初は4時間って言われてたんだけどね。3日前に3時間にししょうってなった。

ふーん。その、アレックスいわく「クレイジー」なクラブ、ノブ君いわく「日本では絶対に実現不可能」なそのクラブって、ノブ君には肌にあったんじゃないかなと思うんだけど。

ノブ:合いますね。素晴らしいですね。いや、素晴らしいっていうか(笑)、まあ、あれは病みつきになっちゃいますよね。またすぐに行きたいと思ってますからね。

 

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そもそも何で〈ベルグハイン〉に行くことになったの?

ノブ:デットマン。マルセル・デットマンが初来日したときに〈フューチャー・テラー〉でやってくれて、それで千葉をすごく気に入ってくれて、去年のベスト・パーティにも挙げてくれたんですよ。浅沼さんもマルセルと仲が良いし、「やろうよ」みたいなことを言ってくれて、で、すぐに決まっちゃいましたね。マルセルのアルバム『Dettmann』のリリース・パーティだったんですよ。

まあ、ノブ君の場合は、より「クレイジー」な場所に行けば行くほど相性が良くなるような気がするし。

ノブ:そうですね。日本も「クレイジー」な部分を無くさないように、ちょっとがんばりたいですけどね。


この方がデットマンさんです。

でも、世界的に有名な〈ベルグハイン〉のレジデントやってるデットマンが千葉をそこまで理解したっていうのはいい話だね。

ノブ:そうなんですよね。ホントに気に入ってくれたみたいで。

さすがだね!

ノブ:いやいや、まだ勉強中ですよ。

はははは。

ノブ:そういえば先週、〈フューチャー・テラー〉が東京に初進出だったんですよ。

ああ、〈リキッド・ロフト〉で、〈フューチャー・テラー〉名義でやったんだ。

ノブ:そうなんです。けっこうやりたいことやりましたね。

でも、東京でやると〈フューチャー・テラー〉でなくなるっていうことはないの?

ノブ:それないっすね。だってもう、千葉だけで考えていてもしょーがない......っすよ、やっぱ、他の街でも千葉と同じような状況のところがあるし、そこはもうこだわらずにやろうと。千葉でやるのは基本だけど、もうどこでやってもいい。千葉だけで完結している場合ではないっていうか。

〈フューチャー・テラー〉のヴァイブレーションが他の場所でも充分に通用するってことで自信もあるだろうし。

ノブ:そうですね。そこはありますね。

さすがだね。

ノブ:まあ、だから呼んでくれる人もいるんだろうし。

ところでベルリンでの何か面白いエピソードない(笑)?

ノブ:いや、だから普通にセックスしている(笑)。

書いていいんですか(笑)?

ノブ:言っておくけど、オレじゃないですよ(笑)。

そうか(笑)。

ノブ:13年前はやっぱベルリンのゲイ・カルチャーを知らなかったから。

ああ、そうか。

ノブ:〈ベルグハイン〉は完全にゲイ・カルチャーなんですよ。ゲイじゃないとあそこまでのことできないと思うし。

よく「現代の〈パラダイス・ガラージ〉」って言うものね。

ノブ:そうそう。ゲイの人たちの瞬間の瞬間の快楽の追求のすごさって......、もうあれは完成型だと思うんですよ。

ほー。

ノブ:なおかつ白人文化の究極のカタチだと思うんですよ。テクノをファンクション・ワンで世界でいちばんすごい音で出している。「ここまでやっちゃうんだ」みたいな。やっぱすごいっすよ。

女性もいるんでしょ?

ノブ:女性もいますよ。でもやっぱ6~7割は男。門番の人もそこはコントロールしている。キャピキャピした女の子はまず入れない。

なるほど。で、何か面白いエピソードはないですか? 喋ってくださいよ。

ノブ:面白いエピソード(笑)。うーん、なんだろうな? なんかあったかなー。〈ハードワックス〉のダブステップのパーティに行ったんですけど、大阪のキラサン(・ムーヴメント)のサウンドシステム使っていて、面白かったですよ。そこで今回初めて、やっと黒人に会いましたね。ベルリンは黒人をあんま見かけないっすよね。

あれだけ黒人音楽好きがいるのにねー。デトロイトのバズ・ゴーリーなんかも移住してたわけでしょ。そういうコミュニティ感はやっぱあった?

ノブ:それはある。感じましたね。〈ハードワックス〉周辺の人たちとしか遊んでいないですけど、その辺の兄ちゃんの家に遊びに行ったときに、「オレの曲聴いてくれ」って、クオリティの高い曲を作っていたりするし。やっぱそこはすごい。

ちなみに〈ベルグハイン〉はどんなので盛りあがるの?

ノブ:あのね、優しさとかいっさい出しちゃダメなんですよ。ホントにゴリゴリで、グルーヴでもっていって、何も起こらないなかで何を起こすのかっていう話なんですよ。テクニックがめちゃくちゃ重要だし......、かなりベルリンを意識してやりましたね。

ハード・ゲイ的なの?

ノブ:超ハード・ゲイ。ハード過ぎます。〈ベルグハイン〉の常連の日本人の男の子の友だちができたんですけど、〈ベルグハイン〉でたまにやっているセックス・パーティがあるらしいんですよ。そのときは50人ぐらいが数珠繋がりになって......(笑)。

それはすごいねー(笑)。

ノブ:何か塊が見えると思ったら、数珠繋がりだったと。〈ベルグハイン〉の下の階にセックス・クラブがあって、そこに連れてってくれると言われたんですけど、ちょっと行けなかったです、やっぱ(笑)。

ダンス・カルチャーの発明家たちのほとんどがゲイだったというのは......。

ノブ:いや、もう、そこは絶対にある。そこはすごく思った。ゲイ・カルチャーはホントにすごいっす。それがいちばんの衝撃かな。快楽の追求の仕方がすごい。

 

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いや、あれはスキルのことを言っているのに、話がでかくなっちゃっただけで、オレは別にパソコン使ってても良いDJは良いと思っているし。オレもそのうちPCでDJやるかもしれないし。

話を変えましょうか? 最近はiLLとのコラボレーションをやったけど、他に何かあった?

ノブ:アルツのリミックスをやりましたね。自分の曲の12インチが神戸の〈グラス・ワックス〉というレーベルから出ます。〈グラス・ワックス〉っていうのは、K・アレクシーとか出しているレーベルなんですけど。すごく良い感じでできました。もうすぐ出ると思いますよ。あれは聴いて欲しい。誰もやってないことやったつもりだから。

おー。

ノブ:それが受けるかどうかは別として、挑戦したつもりです。

それは注目だね。

ノブ:あと......なんだろう。また余計なことを言うと面倒くさくなるけど、ベルリンはみんなレコードでしたね(笑)。

はははは、人から聞いたよ。例のPCの件だね。

ノブ:いや、あれはスキルのことを言っているのに、話がでかくなっちゃっただけで、オレは別にパソコン使ってても良いDJは良いと思っているし。オレもそのうちPCでDJやるかもしれないし。

だからデリック・メイと同じことを言ってるだけでしょ。

ノブ:そうそう。ただね、オレが言いたいのは、パソコンでピッチ合わせをやっても良いと思うんですよ。楽だし。サージョンがPC使ってDJしていたんですけど、それは素晴らしかったし、ヘンリック・シュワルツやDJソデヤマも良いし。ただオレは......いまはレコードやCDでないと自分が思う緊張感が作れないからそうやっているだけで。

でもベルリンって、いまどきヴァイナルなんだ?

ノブ:ホントにびっくりしましたね。〈ベルグハイン〉も〈パノラマ・バー〉も。

ブースにちゃんとターンテーブルがどんとある感じ。

ノブ:そうっすね。でも実際......ヴァイナルは音が本当にいいっすよ(笑)。

なんかね(笑)。

ノブ:あれは無くしちゃいけないと思うんですよ。

そうだね。

ノブ:もちろん新しいことも受け入れるし、だけど、古くて良いものを守るってことも大切だと思うんですよ。そこのバランスは絶対に大事でしょ。

CDJは使っているでしょ?

ノブ:使いますよ。でも、いまは7割がヴァイナル。自分なりにCDJを使いこなせるようになったらもっと使うかもしれないけど。

データで良い音源もあるからね。

ノブ:そうなんですよ。オレも1年前からビートポートでちょこちょこ買ってますけど、良いのはありますからね。でもマスタリングなどして工夫しないと音が良くない。

浅沼さんが最近やったダニエル・ベルのインタヴューで、彼が良いこと言ってたんだよね。90年代ですでにヴァイナルはカルトなものだったと。みんなCDに移行してたから、すでにヴァイナルは時代遅れだった。でも、それが逆に自分は特別な世界に関わっているという気持ちにさせたと。自分はこの文化の時代遅れのもので新しいものを生み出す側面が好きなんだと。

ノブ:そうっすね。ハーヴィーも最近のデジタル・カメラに喩えて良いこと言っていたよ。オートフォーカスのデジタル・カメラがいくら出回っても、プロは存在するって。そういうことをオレも言いたかったんですけど。でも、思い切り勘違いされて......。

やっぱ影響力が大きいから(笑)。

ノブ:オレ、頭悪いからうまく文章書けないし。

はははは。

ノブ:オレの戯言をそんなに気にする人がいるんだなって感じですよ(笑)。

 

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で、オレの今後5年間の目標は、そこにいかにもっと多くの若者を呼び込むかってことなんです(笑)。20代前半が来ないわけじゃないけど、もっともっと来て欲しいっすね。

いま、DJは月にどのくらい?

ノブ:6~8本っすね。疲れが取れないっすよ(苦笑)。

じゃ、毎週末どっかでやってるんだ。

ノブ:そうっすね。

今週末はユニットじゃなかった?

ノブ:ノーマン・ノッジと一緒にやります。彼も〈ベルグハイン〉のレジデントのひとりっすね。で、翌日が熊本。

週に2回ぐらい。

ノブ:来週は3回。土曜日に1回で、日曜日2回。

どうっすか、日本をまわって。

ノブ:いや、いいんじゃないっすか。こないだも大阪、平日まわしたけど、100人以上来たし、求めている人は求めているから。ぜんぜん良いのかなって思いますね。

それはDJノブだからでしょ。

ノブ:それはわからないっすけど。

でも、間違いなく地方を元気づけたじゃない。

ノブ:あ、それはよく言われる。それこそ熊本なんかめちゃくちゃハードコアっすよ。九州はホントに、「クレイジー」なシーンがある。福岡にもノブ君っていて、そいつもすごいがんばってる。

へー、じゃあノブ君の現場は元気なんだね。人によっては最近の日本のクラブは元気がないって言うからさ。

ノブ:ただ、さっき言った「クレイジー」な部分は少なくなっているように感じてますね。だからそれを〈リキッド・ロフト〉でやれたのは良かった(笑)。かなりめちゃくちゃだったけど、超まとまってた。オレとローカルDJだけで400人以上入ったし。あれは大成功だった。〈フューチャー・テラー〉の3人と名古屋のローカルでがんばってるヤツと、それだけで人が集まったから。

たいしたものだね。

ノブ:そういう意味では「クレイジー」なものを求めている連中もいるんですよ。で、オレの今後5年間の目標は、そこにいかにもっと多くの若者を呼び込むかってことなんです(笑)。20代前半が来ないわけじゃないけど、もっともっと来て欲しいっすね。元気がない20代前半にこの遊びの面白を広めたいっすよ。

でもいるでしょ、そういうヤツはいつの時代でも。

ノブ:若くてやんちゃなヤツ、もちろん〈フューチャー・テラー〉にもいるんですけど。でも、絶対に減っているように思いますよ。

そういう時期なだけなんじゃないの。今後増えるかもよ。

ノブ:そういえば、こないだハーヴィーの〈オッパーラ〉に遊びに行って、オレ、やらかしちゃんですね(笑)。

派手に遊んでしまった(笑)?

ノブ:そうなんすよー(笑)。

ノブ君は自分で踊るの好きだもんな。

ノブ:自分で踊らないDJは、DJがつまらないっすからね。遊んでないDJはダメっすね。オレはだって、フロアで踊る人のためにDJやってるから。やっぱね......。

はははは。

ノブ:はははは。

まあ、〈フューチャー・テラー〉が屈託が無さ過ぎるんだよ(笑)。

ノブ:はははは。でもまあ、やっぱベルリンでその原点を見たというか。

快楽への欲望の?

ノブ:浅沼さんと〈ベルグハイン〉で午後の3時まで踊ってましたからね。(注)

ひぇー、3時まで! それはオレには無理だ。

ノブ:はははは。

(注)浅沼優子さんいわく「3時まで踊ったけど、私は途中2時間くらい居眠りしましたよ(笑)。いちばん踊ってたのノブ君ですよ!」

 

DJ NOBU @ Berghain - ele-king


浅沼さんから送られてきたベルリンののどかな風景。

 「ノブ君を〈ベルグハイン〉にブッキングするまで帰って来ないから!」、ベルリンに引越す直前、ノブ君にそう言った。別にノブ君に頼まれたわけでも何でもなかったが、私は勝手にそれをひとつの目標としていた。〈ベルグハイン〉に初めて行ったときにから、「ここでDJノブが聴きたい」と思っていたし、私が知っている日本のDJでは、ノブ君以上にここにハマる人は他にいないと思った。

 私がベルリンに引越した最大の理由は〈ベルグハイン〉である、と言っても過言ではない。そんなことを言うとどんだけ頭のおかしい女かと思われるだろうが、それほど衝撃的なクラブだった。そのクラブに毎週通いたいからというわけではなく、こんなクラブが存在し得る街、こんなクラブを作り上げることができる人たちがいる街は魅力的な場所に違いないと思ったのだ。

 ひと言でいうと「完璧」なクラブ。理想のクラブかと問われれば、私の理想とは少し違う。音楽的な好みなども加味すると、個人的な理想はもっと別のところにあるように思う。ただ、実在しているクラブとしては「完璧」であり、完成された、ひとつの究極であることは間違いがない。

 客がフロアでセックスしているとか、「ダークルーム」ではもっとすごいことが繰り広げられているとか、そういうスキャンダラスな側面は正直、私にとってはどうでもいい。クラブの「怪しげ」な雰囲気を演出している要素でしかない。ただしそれは、このクラブ内独自の圧倒的な解放感、「各々が好きなように、好きなやり方で楽しめばいい」というアナーキーさの表れであり、それがこの場所の特別なところだ。

 自由奔放な雰囲気と、プロフェッショナリズムに徹した超ストイックな設備とスタッフと音楽。それがここまで高い次元で共存している場所は世界中見渡しても絶対に他にない。あり得ないと思う。

 ベルリンのクラブは、いまだにレジデントDJを大事にしているところが多い。それぞれのクラブには何人か「ハコ番」のDJがいて、彼らがそのクラブの雰囲気を代弁し、守っている。〈ベルグハイン〉はとくにそこにこだわっているクラブだ。マルセル・デットマン、ベン・クロックが現在もっとも高い人気を誇るツートップと言えるが、他にもレン・ファキ、アンドレ・ガルッツィ、DJピート、マルセル・フェングラー、ノーマン・ノッジ、シェッド、フィーデル、ボリス、アンディ・バウメカーといった面々のいずれかが、土曜日(日曜日)は必ずプレイし、パーティの運命を決める。

 〈ベルグハイン〉は基本的に、土曜~日曜にかけてはつねにハード・テクノが流れている(金曜日にはたまに少し趣向の違うパーティが開かれる。ダブステップのSub:stanceなど)。そこから大きくブレることはない。毎週豪華なゲストDJ/アーティストがブッキングされているが、ここで力を発揮する人と、クラブの個性の強さに負けてしまう人がいる。初めて行ったときにプレイしていたルーク・スレーターなどは、レジデント並みに場に馴染み、客をコントロールしていた。クリス・リービングも他では(私は)聴く気はしないが、ここでは輝く。逆にフランソワ・Kは彼のスタイルの持ち味が映えなかったし、デリック・メイも(私はプレイを聴いていないが)まったく合わなかったと自分で言っていた。というか、まったく彼の好みではなかったようだ。

 ......以上の話は全部ノブ君には事前に伝えていた。思っていたよりもずっと早く実現してしまったノブ君の〈ベルグハイン〉出演。私と、ノブ君を呼ぼうと言ってくれたマルセル・デットマンだけが、「ノブ君なら間違いない」と確信していたが、当然ベルグハイン関係者を含むベルリンの人は誰もDJ NOBUなんて名前すら聞いたこともなければ、彼がどんなスタイルのプレイをするのか、どの程度スキルがあるのか、どれだけ経験を積んでいるのか、全く知らなかった。それでもマルセルの「呼ぼう!」の一言でブッキングは決定。「マルセルが太鼓判を押すなら心配ない」、「リリースがあるかどうか、有名かどうかは全く関係がない。プレイがいいかどうか、ただそれだけ」と、当たり前のようにブッキング担当者は言った。

 この話もノブ君に伝えた。そう、プレイがすべて、本番がすべてだと。最高の舞台であると同時に、絶対に失敗できないチャンス。私は意識的にプレッシャーをかけまくった(笑)。本人には迷惑な話だが、私はノブ君がプレッシャーに強く、窮地に追い込まれたときに馬鹿力を発揮すると信じていたから! 〈ベルグハイン〉は、いちどのチャンスを掴まなければ、二度と呼ばれないと。ノブ君が日本人で初めてあそこでDJするんだから、日本のヤバさをベルリンの連中に見せつけてやってくれと。

 逆に「ハウスはかけないほうがいいか」、「こういう曲はかけてもいいか」等々、ノブ君からの相談にも乗った。なんせノブ君は〈ベルグハイン〉を見たこともなければ、フロアで踊ったこともない。ただ去年千葉の〈フューチャー・テラー〉で聴いたマルセルのプレイと、〈Ostgut-Ton〉や〈MDR〉のレコードの音から、来る日の夜をイメージしていたのだ。だから私はできる限り言葉であの独特のノリと雰囲気を説明した。(説明し切れないけども。)

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マルセルも「グレート!」を連発。ブース目の前に陣取ってるうるさ方の常連さんらもみんな笑顔。「後ろのほうまですごい盛り上がってるよ!」とノブ君に伝 えると、ガッツポーズ! 完全に「オン」になった! 

 アイスランドの火山灰騒動でノブ君のフライトがキャンセルになり、いちどは今回は諦めて何ヶ月後かに仕切り直した方がいいんじゃないかという話も出たほど、直前は大混乱となった。でも結局、ノブ君が少し自腹を切ってでも、航空券を買い直して今回のパーティに出たいというので、慌ててパーティ前日である金曜日に到着する便を手配することになった。本来はローディーも兼ねたふたりの友人と一緒に来るはずだったが、彼らのフライトもキャンセルになったのでノブ君ひとりで来ることになり、重量制限があるので3時間のプレイぎりぎりのレコードしか持って来れなくなってしまった。だから直前、ものすごく慎重に選曲をしてきたようだ。行ったこともないクラブで、他はシェッド、マルセル・デットマン、ベン・クロックというレジデントのみのパーティ。ノブ君は普段から、どんなパーティでもすごくその場所やお客さんのノリ、自分の出番や役割を考えて綿密に選曲をしていることを私は知っている。だから今回などは、本当にいろいろ考えと想像と妄想をめぐらせたに違いない。

 正直、私も不安がなかったわけではない。ノブ君の実力は誰よりも評価しているけど、「あそこ」でそれが発揮できるのかどうか、そしてそれがベルリンの客に伝わるのかどうか。日本全国いろんなパーティを経験したノブ君でも、ベルリンの客を相手にやった経験はない。日本でやっていることをそのままやっても、客が違うので伝わらないかもしれない。でも、逆にベルリンのノリを意識しすぎてノブ君の個性や持ち味が出せなかったら意味がない。そのバランスをどう取ればいいのか、私もわからなかった。ノブ君には、「あとは現場でお客さんの反応を見て判断して」としか言えなかった。

 パーティ当日の夜のノブ君は、いままで見たことがないほど緊張していた。呼ばれた出演者との夕食会も両脇にマルセルとベン、向かいに〈Ostgut-Ton〉のレーベル・マネージャーであり当日〈パノラマ・バー〉のほうでプレイすることになっていたニック・ホップナー、その隣にはレジデントDJでありブッキング・マネージャーであるアンディ・バウメカー、シェッドを含む〈ハードワックス〉のスタッフ、そんな彼らと個人的に仲がいいライアン・エリオット、〈Ostgut〉のブッキング・スタッフ、とイカツイ面子がずらりと揃っていて、私ですら緊張した(笑)。ノブ君の出演時間である3時よりもだいぶ早めに、1時頃には会場に入った。夕方じっくりサウンドチェックもしたが、やはり営業時間の雰囲気、音の鳴りはその場に行ってみないとわからない。

 トップバッターだったシェッドがプレイしていたが、フロアはがらがらだった。普段から客足は遅い方だが、それにしても人が少なかった。火山灰騒動で多くの格安航空便がキャンセルになり、観光客が少なかったからだと思われる。これほど人が少ないのは予想外。シェッドも淡々とウォームアップをしている感じ。ノブ君は緊張顔でソワソワ。ところが交代30分前くらいになって、シェッドがピッチもボリュームも上げ出して、いっきに客も踊りはじめた。そして急激にテンションを上げ切ったところでノブ君に交代。それでもガチガチに顔がこわばっているノブ君(あんな顔見たことない!)に、「いつものノブ君らしくやれば、絶対大丈夫だから!」と最後に言った。心なしか、お客さんもこの無名の日本人DJがどうくるのか、好奇心をもってこちらを見ているようだった。いつの間にかマルセルやその友だちの常連さんたちがブースの前に集合していた。

 ノブ君のプレイがはじまった。最初の30分は、恐る恐るという感じが伝わって来た。でも〈ベルグハイン〉の客にはなじみ深い〈Ostgut-Ton〉のレコードをノブ君のセンスでプレイし、お客さんも少し安心したようだった。明らかにフロアに人が増え、みんなが踊っていた。最初の30分が問題なく過ぎたので、ブースから出てフロアを偵察しに行った。バッチリ。後ろのほうのお立ち台上のマッチョのゲイたちもがっつり踊っている! この人たちを踊らせたら、〈ベルグハイン〉のフロアは制したも同然。ブース内のマルセルも踊りまくっている! 「みんな踊ってるよ!!」とノブ君に言いにいくと、少し緊張が解けたような笑顔になった。開始1時間で、このクラブの要領とお客さんのノリは掴んだようだった。さすが。

 〈ベルグハイン〉のノリは掴んだようだったけど、まだノブ君らしさは発揮されていなかった。まだ硬かった。いつもの伸び伸びとした感じがない。せっかく日本から来てるのに、「他の〈ベルグハイン〉のDJたち」と同じことをやっても仕方がない。〈ベルグハイン〉の世界観を理解しながら、そのなかでどれだけ自分らしく遊べるかどうか。そう考えるとやはりDJにとって難しいハコだと思う。しかし4時を過ぎた頃から、フロアは満員、がっつりと客がついてきている手応え。マルセルも「グレート!」を連発。ブース目の前に陣取ってるうるさ方の常連さんらもみんな笑顔。「後ろのほうまですごい盛り上がってるよ!」とノブ君に伝えると、ガッツポーズ! 完全に「オン」になった! そこで1回、「やったね」の硬い握手をしたのを覚えている。そこからは、いつものノブ君。とくに最後の1時間は本当に楽しそうにプレイしていたし、それがフロアにも伝わって最高潮の盛り上がりを見せた。一緒に夕食を食べた面々も、納得の表情。この夜の主賓であるマルセルがめちゃくちゃ楽しそうに踊っていたことが、何よりの証拠だった。

 後半はあっという間に過ぎて、気づけばもう6時。マルセルと交代の時間だ。交代前に、この日にリリースされた『Dettmann』アルバムの3枚組LPをマルセルが持って来てノブ君に渡した。そしてノブ君最後の1曲が終わるといちど音を止めて、お客さんに紹介するようにノブ君に拍手を送った。あっという間に、私のひとつの「夢」だった"DJ NOBU @ Berghain"は終わっていた。ぶっちゃけ、終わる頃には相当酔っぱらっていた(笑)。だから、その後のことはあまり覚えていない。後は遊んだだけ。ノブ君もめいっぱい遊んでいた。何人かが私のところに、「NOBUがすごく楽しそうにフロアで踊ってるよ!」と言いに来たほどだ。プレイを終えて初めて、ノブ君は〈ベルグハイン〉の客の感覚をフロアで味わっていた。最強のレジデント、マルセル・デットマンとベン・クロックのプレイを彼らのホームグラウンドで体験していた。

 さすがに昼くらいで帰るだろうと思っていたのだが、結局午後3時過ぎ、〈ベルグハイン〉の音が止まるまでいてしまった。上階の〈パノラマ・バー〉は、まだまだそこから夜中まで続くのだが、〈ベルグハイン〉を味わい尽くしたところでこの日は満足。ほとんど〈パノラマ・バー〉をチェックしにも行かなかったが、どうやら〈ベルグハイン〉のほうに客が集中していたようだ。昼くらいまでいた私の友人は、「NOBUのときがお客さんの入りも盛り上がりもピークだった」と言っていた。私はそれ以降の記憶があやふやなのでどうだったか判断できないが、ノブ君が「〈ベルグハイン〉のためのDJ NOBUセット」を絶妙なバランスでプレイし、それが読み通りの反応を得たことはたしかだと思う。ノブ君のセットの終盤、私は酔っぱらいながら「this is one of the happiest moments of my life!」といろんな人に言いまくっていたことも記憶している。本当に鼻が高かったから!

 ありがとう、ノブ君。
 そして、またやりましょう!

浅沼優子

DJ Nobu Current Chart

  • Juju & Jordash / Deep Blue Meanies / Dekmantel
  • Mirko Loko / Tahktok (Villalobos Hilery's Chant Remix - Edit) / Cadenza
  • Claro Intelecto / Back In The Day / Modern Love
  • Marcel Dettmann / Dettmann / Ostgut Ton
  • Mike Parker / GPH14 / Geophone
  • Dasha Rush / Sonic State / Sonic Groove
  • James Kumo / Kumomusic Vol.1 / Delsin
  • Crue-L Ground ohcestra / Endbeginning(NOBU'S DUB) / Crue-L
  • Peter Van Hoesen / Entropic Minus Six / Time To Express
  • ??? / Desperation / Do Not Resist Beat!

Shop Chart


1

NABOWA

NABOWA S.T. MOGIE / JPN / 2010/5/12 »COMMENT GET MUSIC
数々のライブを経験し、たくましく成長したNABOWAがお届けする渾身のセカンド・アルバム「NABOWA」が遂にリリース!いままで以上に表情が豊かになったヴァイオリンとバンド・サウンドのアンサンブルを軸に、大都会や街中から、海、空、草原、はたまた近所の河などの自然、更には過去から現在、そして素晴らしき未来まで期待させるような、場所と時間と感覚のミュージカル・ジャーニー。未発表ライブ映像を収録した特典DVDR付き!

2

DUFF DISCO

DUFF DISCO SHAKE THAT LEG EP DUFF DISCO / UK / 2010/5/27 »COMMENT GET MUSIC
絶好調DUFF DISCO第3弾!A面"GIMME SOME BUCKS"はJB'Sによる大クラシック"YOU CAN HAVE WATERGATE~"というドFUNKな一曲をお得意のファットなミッド・ブギー・トラックへとリエディットさせた、斬新な好ワークス!そしてB面にはファンク/ロック/ディスコ/レアグルーヴと幅広い層から人気を集めるUKカルト・ロック・バンドSTRETCHによる名曲""WHY DID YOU DO IT?"をこちらも極太ブギー・ロック/ディスコへと再構築!

3

MOODY a.k.a. MOODYMANN

MOODY a.k.a. MOODYMANN OL' DIRTY VINYL KDJ / US / 2010/5/9 »COMMENT GET MUSIC
「DET.ROIT」、「ANOTHER BLACK SUNDAY」に続くMOODY名義での第三弾!所々に出没するチリノイズ風(?)演出がアナログ感むき出しで◎なファンキー・ブラック・ハウス"OL' DIRTY VINYL"、90年代後期に制作された蔵出し音源となるジャズ/ソウル・ナンバー"WE DON'T CARE"、そしてキーボードにAMP FIDDLERを迎えロンドンで制作されたジャズ/ファンク・ハウス"IT'S 2 LATE 4 U AND ME"等、計5トラック収録!どれも格別の黒さ!やはり"ホンモノ"は違います!

4

BISON

BISON SOUP FICTION CLAREMONT 56 / UK / 2010/5/27 »COMMENT GET MUSIC
好調なリリースを重ねるPAUL MURPHYことMUDD主宰の<CLAREMONT 56>より、CANのHolger Czukay、シンガーのUrsa Major、そしてレーベル主宰Paul "Mudd" Murphy とSmith & MuddのBenjamin SmithによるNewユニットBISONによるセカンド・シングル!前作でも見せたマッドなロック・グルーヴ全開、さらに今回はLIQUID LIQUIDのオリジナルメンバーSAL Pをボーカルに起用、より強力でダーティなオブスキュア・スローモー・ロック・ディスコ傑作となってます!

5

ERDBEERSCHNITZEL

ERDBEERSCHNITZEL COTTON 3RD STRIKE / UK / 2010/5/27 »COMMENT GET MUSIC
ソロ・デビュー作となった新設レーベル<3RD STRIKE>からの前作「4 MONTHS」も大好評だったドイツの新鋭ERDBEERSCHNITZELによる新作が早くも登場!今作はブギー・ディスコ・テイスト強めな楽曲から KDJ/THEO PARRISH等にも通じるソウル/ジャズのエッセンスを散りばめたブラック・ハウス、そしてもちろん<JISCO>クルーのフックアップも頷ける極太ビートダウン・サウンドまで、ずば抜けたプロダクション・センスの光る漆黒トラック計4本収録!!

6

DJ NATURE

DJ NATURE THIS SIDE OF HEAVEN / IT'S OVER GOLF CHANNEL / US / 2010/5/19 »COMMENT GET MUSIC
リヴィング・レジェンド、DJ MILOによるダンスミュージック・ラインでの別名義プロジェクトDJ NATURE新作!こちらは二種同時リリースの第一弾!土着的なヴォイス・サンプルや鳴物を散りばめパーカッシヴ・ビートを主体としたミニマル・グルーヴで展開する"THIS SIDE OF HEAVEN"、ジャジーなリフレインが心地良く響き渡るビートダウン・トラック"IT'S OVER"とどちらも隙の無い完璧な仕上がり!!

7

DJ NATURE

DJ NATURE WIN LOSE AND DANCE / DESTINY REPRISE GOLF CHANNEL / US / 2010/5/19 »COMMENT GET MUSIC
リヴィング・レジェンド、DJ MILOによるダンスミュージック・ラインでの別名義プロジェクトDJ NATURE新作!こちらは二種同時リリースの第二弾!持前の黒さを発揮したジャジーなエレピ・リフに土着的グルーヴを織り交ぜ展開するビートダウン・トラック"WIN LOSE AND DANCE"、そしてソウルフルなヴォイス・サンプルを配しビルドアップしていくファンクネス度高めなブラック・ハウス"DESTINY REPRISE"と両面共にこちらも完璧!!!

8

NABOWA

NABOWA キッチンへようこそ / SUNPEKO MOGIE / JPN / 2010/5/12 »COMMENT GET MUSIC
インストルメンタル・バンド・シーンにおいて今年最大の話題作になるであろうNabowaのセカンド・アルバムより、限定7インチが到着!『悦びに咲く花』やDragon Ash『Grateful Days』の大ヒットで知られ、昨年より本格的に活動を再開したACOをヴォーカルに起用した会心のポップチューン『キッチンへようこそ』、軽快なバンド・アンサンブルに、表情豊かなヴァイオリンが高揚感を加速するNabowa流ポストロック・ナンバー『sunpeko』の2曲を収録!

9

MAXXI AND ZEUS

MAXXI AND ZEUS THE STRUGGLE / THE CELLl INTERNATIONAL FEEL / URY / 2010/5/22 »COMMENT GET MUSIC
毎度完売!人気レーベル<INTERNATIONAL FEEL>新作!ハードディガー/コレクターであるJOEL MARTINと世界で最も多忙なDJ/プロデューサーのひとりRADIO SLAVEことMATT EDWARDSによるユニットQUIET VILLAGEの別名義プロジェクト=MAXXI AND ZEUSでのディープ・チルアウト・トラック!ASHLEY BEEDLE、MIXMASTER MORRIS、GILES PETERSON、SOFT ROCKS等実に幅広いDJ/クリエイター陣からも大絶賛中の本盤、毎回ですが限定プレスのためお早めに~!

10

KENNETH BAGER EXPERIENCE

KENNETH BAGER EXPERIENCE THE KBE DUBS MUSIC FOR DREAMS AMERICA / US / 2010/5/25 »COMMENT GET MUSIC
A面には89年リリースのテクノ・クラシックDR.BAKER/KAOSのダビーなリミックスを収録!そして注目はやはりC/Wに収録の "FRAGMENT EIGHT (DJ DISCO DUB MIX)"で、レーベル・メイトでもあるDJ DISSEによる"FRAGMENT EIGHT"を激ダビーなディープ・トラックへとリミックスした逸品!レゲエ・サイドはもちろんディスコ、ブレイクビーツ・ファンにもオススメできる振り幅の広いナイス・トラックです!

Shop Chart


1

SHOES

SHOES Shoes Your Illusion Vol 1 & 2 SHOES / US / »COMMENT GET MUSIC
再入荷!MOODYMANN"SHADES OF JAE"を始め、JB、AL GREEN、MILES DAVIS、BILL WITHERSなど名だたるクラシックをRE-EDITしてきたSHOESが初のCDリリース!GARAGE系ならずとも、一度はフロアで聞き覚えのあるクラシックを料理してきた、CHICAGOのRE-EDITレーベル。12"で再発する予定はないので、2枚組でのCD化は嬉しい限り!

2

MAXXI AND ZEUS

MAXXI AND ZEUS Struggle/Cell INTERNATIONAL FEEL / BEL / »COMMENT GET MUSIC
絶好調!INTERNATIONAL FEELです!RADIO SLAVEも参加するQUIET VILLAGEの新プロジェクト"MAXXI AND ZEUS"による12"!60年代の野外でのフェスを思わせる、あまりにサイケ、あまりにドラッギーなブルースを鳴らすA面。コラージュ的な要素で圧倒的な世界観を作りこんだ極上のチルアウト・ナンバーのB面。PSY高すぎる一枚!

3

TODD TERJE

TODD TERJE Remaster Of The Universe PERMANENT VACATION / GER / »COMMENT GET MUSIC
切った張ったのRE-EDIT業界において今最も旬な男、TODD TERJEによる初のRE-EDIT集をリリース!初CD化音源のみ収録のDISC 2と、DJ MIXされたDISC 1の2枚組。SIMON BAKER、JOSE GONZALEZ、FELIX LABAND、DOLLE JOLLEなどヒットした音源が多数、CHAZ JANKELやM"POP MUZIK"などのクラシックも多く八方敵なし!

4

MASOMENOS

MASOMENOS Orange Balloon WELCOME TO MASOMENOS / GER / »COMMENT GET MUSIC
リリースラッシュの止まらないフランスを代表するアーティスト、MASOMENOSによる風船シリーズ「オレンジ」。GROOVE感重視のトラックに、様々な趣向をこらした個性的な4 TRACKS。コメントでは伝えづらいのですが、じっくりと聴けば、彼らのセンスが分かります。個人的にもオススメ!

5

REBOOT

REBOOT Rambon EP CADENZA / GER / »COMMENT GET MUSIC
間もなくリリースされる1STアルバムからの先行12"カット!LUCIANO REMIX!!!CADENZAのレーベルカラーを写し込んだような、美しい中域と細身のパーカッションは、レーベル50番を飾るに相応しい内容。LUCIANO REMIXは、肩の力が抜けた低音重視のドープなTECH MINIMAL。

6

TECHNASIA

TECHNASIA Espercance TECHNORIENT / HK / »COMMENT GET MUSIC
「POPSODA」以来4年ぶりとなるNEW ALBUM「CENTRAL」からの先行12"カット!とてもポジティヴでシンセの音色の「気持ちよさ」を表現した、まさに"TECHNASIA SOUND"と言えるテクノ・トラック!MINIMALや、DEEP HOUSEが主流となった現在のテクノシーンにおいて、CHARLESの作るストレートなテクノ・サウンドは一際魅力的に映るでしょう!

7

KUNIYUKI

KUNIYUKI Remixed Vol.2 MULE MUSIQ / JPN / »COMMENT GET MUSIC
RE-STOCK品入荷!北の至宝、KUNIYUKIの音源をCOBBLESTON JAZZとA MOUNTAIN OF ONEがREMIXしたオススメの一枚!COBBLESTONEらしい、エネルギッシュなベースラインと原曲のエレガントさを損なわないレベルでダンサブルにしたA面。アウトドアでナイトライフな、極上のチルアウトを約束するB面。A.M.O.O REMIXはNOBUさんもMIX CDに収録してました。

8

MARTINEZ

MARTINEZ Paradigm Shift MOON HARBOUR / GER / »COMMENT GET MUSIC
近年どこからのリリースでも、外れを引くことがなかったMARTINEZのサード。引き締まったリズム・トラックとアトモスフェリックなウワモノが絶妙にブレンドされた"Soralis"はじめ、ミニマルハウスがさらに洗練され、ディープハウスの最新形とも言えるサウンドへと昇華された傑作アルバム!

9

SLAM

SLAM Maffaking DRUMCODE / SWE / »COMMENT GET MUSIC
自身のレーベル・PARAGRAPHからのリリースに顕著に表れているダークでエクスペリメンタルなミニマル路線を突き詰めた一作。ブーストする低音、脳を揺さぶるドラッギーなシンセリフがたまらない極悪なトラック! B面はグルーヴを重視したバウンシーなミニマルで、こちらもフロアで威力を発揮するキラー・チューン!

10

JOAQUIN JOE CLAUSSELL

JOAQUIN JOE CLAUSSELL Sacred Rhythm Music and Cosmic Arts Promotional Sampler / »COMMENT GET MUSIC
7月リリースのレーベルコンピからの先行アナログカット。先日のBody&SOUL終盤でもプレイされた軽快なインストA1、イーノ的なピアノ・アンビエントB1、得意のドラムをバッチリ重ねドープなダブ処理が素晴らしいB2と異なったテイストの楽曲を3曲収録。限定500枚カラーヴァイナルでリリース。(Y)
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