「CE」と一致するもの

Leviathan - ele-king

 数年前に〈ノイジー(noisey)〉から公開された孤独なメタル野郎3人の取材をもとに制作されたドキュメンタリー、『ワンマンメタル』を観られた方はおられるだろうか。この世にはバンドを結成することすら拒絶し、全パートを独りで演奏、録音までこなし、そして多くはライヴすらおこなわないというワンマン・ブラックメタルなる精神不衛生極まりないジャンルが存在する。『ワンマンメタル』は、それぞれ孤独で歪んだ3人の男の内面と音楽性に迫るインタヴューで構成される。ストライボーグは不治の中二病、ザスターはサイコパス、そしてこのリヴァイアサンは絶望といったところであろうか。これを観て、それまで聴いたリヴァイアサンの音源に対して異常な説得力を感じてしまった。

劇中のインタヴューと重複するので、興味を持った方はユーチューブで視聴していただきたいのだが、リヴァイアサンことレスト、本名ジェフ・ホワイトヘッドはカリフォルニア州オークランドで彫り師として働いている。ティーネイジャーで早々に学校をドロップアウトし、ホームレスとなったジェフは、友人宅のカウチを転々としながらスケート三昧の生活をサンフランシスコで送っていた。プロ・スケーターとして成功し、『スラッシャー』の表紙を飾り、スーファミ用のスケボー・ゲーム、『スケート・オア・ダイ2』のジャケにもなっていたそうだ。スケボー以外の居場所を見出せなかったジェフはスケート・ブランドのグラフィックを制作するなどして生活していた。本人いわく、「最高に楽しかったよ」──まるで絵に描いたようなサンフランシスコの悪ガキの夢を実現させていたと言えよう。

そのような生活の中、自然な流れでパンクやマスロックのバンドなどで活動していたジェフにとって、ブラックメタルとは、誰の力もかりずに完遂できるスケート・カルチャーに通じるDIYな方法論であったのかもしれない。ルーカー・オブ・チャリス(Lurker of Chalice)もまたジェフによるワンマン・ブラックメタル・プロジェクトで、リヴァイアサンの血なまぐさい暴力的なサウンドとは異なった美しいアンビエンスとメロディを聴かせる、USブラックメタルにおける重要なプロジェクトだ。

リヴァイアサンがジェフの憎悪であるのに対して、ルーカーの美旋律は彼のミューズへの愛である。彼は劇中で恋人がガンの長い闘病生活の末、脳への転移に苦しみ、自ら命を絶ったことを告白する。想像を絶する悲しみのなかで引き蘢り、がむしゃらに音楽制作に没頭した末、ジェフ自身も自殺を試みるが未遂に終わり、さまざまな思い出が詰まったサンフランシスコからオークランドへ拠点をうつした。

これほどまでリヴァイアサンのサウンドに説得力を与えるエピソードはないだろう。重すぎる。暴行罪で起訴された後に出された前作『トゥルー・トレーター、トゥルー・ホア(True Trator, True Whore)』以来4年ぶりに〈プロファウンド・ロア(Profound Lore)〉より『スカー・サイテッド(Scar Sighted)』がリリースされた。圧倒的な暴力性とエモ過ぎるメロディ、荒れ狂う大地に降り注ぐ月光のごときアンビエンス、疾走する黒い魂を聴くことができる。

本作はボックス・セットとして発売され、ダニエル・ヒッグスからの影響もうかがえる(そもそもスケート、タトゥー、パンクロックに育まれた生活の中で影響を受けない人間はいないと思うが……)秀逸なアートワーク/イラストレーションを存分に堪能できるスペシャルなパッケージとなっている。ジェフいわく二度とやることはないというルーカー・オブ・チャリスも、噂によると膨大な未発表音源が眠っているらしく、ぜひとも同レーベルから近い将来の再発を望む。

単なるメロドラマやファッション、エンターテイメントとは異なるブラックメタルがここにある。

ele-king vol.16 - ele-king

 見たまえ、ワトソン君。見渡す限りの広大な荒野から湧きあがる、これら生気溢れる音楽を。君が20年前に熱に浮かされたところのそれを探そうたって無駄なことなんだ。よもや4年前の暴動を忘れたわけじゃないだろうね。多くの文化が浸潤し、そして新しい音楽が鳴り響く。それでも君は、FKAツイッグスやスリーフォード・モッズ、ヤング・ファーザーズを無視するというのかね。ぐわははは……

 というわけで、UKの音楽が、面白いんです。 
 ele-king vol.16は、いまのUKミュージックを大特集しました。


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 話は、昨年末の年間チャートを考えていたときにさかのぼります。面白かった作品を挙げていくと、どうにも日本と英国が多かったことに気がつきました(vol.15参照)。これは、実は近年では、なかなか見られなかった傾向です。

 1960年代から1990年代までのUKミュージックの魅力が半端なかったのはたしかです。いまでも、いろんな雑誌で懐古的な特集が組まれています。再発モノ、90年代リヴァイヴァル、ノスタルジー、いろいろあります。
 しかし、現在の「UK」も面白いことになっているのです。

 まずは、先日、初来日ライヴを大成功させたばかりのFKAツイッグスがカヴァー・ストーリー。生い立ちから現在までを語った1万5千字インタヴュー+リキッドルームの楽屋での撮り下ろし写真。現在のUKのポップアイコンである、FKAツイッグスを大フィーチャーです!

 UKの躍進を最初に印象づけたのは、ザ・XXです(そして、そう、ジェイク・バグです)。
 ザ・XXのサウンドをプロデューしているのは、いまやDJとしても売れっ子のジェイミーXXです。実は彼、5月末発売予定のソロ・アルバムを控えているのですが、本誌は、いち早く、ジェイミーの声をつかまえることができました。ずば抜けて無口な彼にがんばって喋ってもらい、彼のルーツについてもいろいろ聞けました。彼のルーツがDJシャドウとプラッドだったというのは、「なるほど」とうなずける話です。

 また、2015年の大注目、ヤング・ファーザーズとジャム・シティのインタヴューもどうぞご一読を。現代のマッシヴ・アタックと呼ぶに相応しい前者、チルウェイヴの現実逃避を見事に反転させた後者。彼らの発言を読むと、「何故いまUKなのか」わかると思います。自分たちが生きているこの「時代」について、すごく良いことを言っているのです。また、この連中はルックス的にも格好いいので、写真を見ながら音楽を聴いて、読みましょう。

 ポストパンクが再燃しているいま、35年ぶりに新作を出したザ・ポップ・グループも登場します。マーク・スチュワート御大の久しぶりのインタヴューです。
 その盟友、エイドリアン・シャーウッドにも出てもらいましょう。
 そして、名門〈ワープ〉が送り出す、マンチェスターのローンレディの取材もあります。先頃アルバムを出したばかりの、UKポストパンク・ファンクの新世代です。

 またしてもスリーフォード・モッズが登場します。彼らは7年前からやっているのに、私たちは「以前」にそれを聴かず、何故「いま」聴くのでしょう? オールド・エレキング読者にはお馴染みの、イギリス人のジョン・レイトが彼らの魅力を書いてくれました。

 女性ラッパーのケイト・テンペストは、昨年ニンジャ・チューンからアルバムを出しました。FKAツイッグス、ヤング・ファーザーズらと混じってマーキューリー賞にノミネートされたその作品は、むしろ文学として評価されています。ブレイディみかこが、この女性ラッパーのリリックのどこが素晴らしいのかを解説します。

 2013年にイギリスのペンギン社(由緒ある文芸出版社)から刊行されたモリッシーの自伝『Autobiography』は、欧米諸国ではたちまちベストセラーとなりました。その夥しいイギリスならではの固有名詞、文学性の高い表現力ゆえか、いまだに翻訳されていません。ならば、ブレイディみかこに読んでもらい、どんな内容か紹介してもらいましょう。

 UKの勢いを印象づけたことのひとつにエイフェックス・ツインの復活があります。そのAFXが見いだした才能のひとつが、スクエプッシャーなわけですが、AFXの快進撃に続けとばかりにスクエプッシャーの最新作がたいへんなことになっています。その予告編的インタヴューも掲載!
 
 特集の最後には、現在のUKミュージックを知るための30枚のディスクガイドがあります。暴動があり、景気が落ち込み、右翼が支持率を上げて、そしてEU圏内においては力が弱まった英国……いわば荒れ地となった英国、そこから湧きあがる、新しい音です。

 ちなみに、いまUKでもっとも勢いのあるレーベルといえば、〈Young Turk〉と〈Black Acre〉でしょう。その〈Black Acre〉が送り出したクラップ!クラップ!の貴重なインタヴューも掲載です。この記事は、飯島直樹が書いてれました。
 
 「UKの逆襲」のほか、小特集として「アラブ諸国の音楽を楽しむ」があります。
 アラブ諸国の音楽のどこが面白いのでしょう? どこから楽しむと、この深い音楽の魅力をより楽しむことができるのでしょう? ピーター・バラカンと赤塚りえ子が対談してくれました。
 また、アラブの春について、足立正生が語ってくれました。いわく「アラブの蜂起はヒップホップとサッカーから始まった」
 そして、テロ事件を契機に、いま欧州で拡大するイスラモフォビア (イスラム恐怖症)とミシェル・ウエルベックの『Soumission(服従)』について川本ケンが書いてくれました。

 web ele-kingで驚異的にアクセス数が高かった対談、トーフビーツ×砂原良徳の続きも掲載します。話は、トーフビーツの人脈、そして90年代への複雑な思いに至ります。いわく「90年代が良かったなんて言わないで!」

 さて、連載ですが、今回は磯部涼も原稿を落とさず全員揃いました。佐々木渉 大月壮 ブレイディみかこ 山田蓉子 水越真紀 SK8THG……好評の「NO POLITICS, THANK YOU! PART 3」は、IS事件から桑田佳祐まで、いつものように歯切れ良く喋っています。

 前号に引き続き、素晴らしい読者プレゼントも用意しました。

 
 ──あるいはこうも言えるだろう。何故われわれは「以前」ではなく「いま」UKに注目しているのかと。ワトソン君、その答えは3月30日の発売日にわかるかもしれないよ。

vol.16 CONTENTS

002 写真=鈴木親
008 特集=UKの逆襲
012 FKAツイッグス インタヴュー 写真=鈴木親
028 最近のブリテッシュ・ミュージックに関する編集会議 野田努×三田格
032 ジェイミー・XX インタヴュー
038 ジャム・シティ インタヴュー
046 ヤング・ファーザーズ インタヴュー
056 エッセイ ケイト・テンペスト 文・ブレイディみかこ
058 エッセイ スリーフォード・モッズ 文・ジョン・レイト
062 ザ・ポップ・グループ(マーク・ステュワート) インタヴュー
066 エイドリアン・シャーウッド インタヴュー
068 ローンレイディ インタヴュー
074 エッセイ モリッシー自伝を読んでみた。文・ブレイディみかこ
077 スクエアプッシャー インタヴュー
080 ブロークン・ブリテイン以降の30枚
084 ルポ ロンドンスケーター
087 SK8THGの原宿逍遥 PART3
092 転生バカボン 第1話 「ここはどこなのだ」の巻 三田格+オオクボリュウ
094 対談 アラブ諸国の音楽を楽しむ ピーター・バラカン×赤塚りえ子
107 アラブ諸国のディスクガイド
111 アラブの蜂起はヒップホップとサッカーから始まった。──足立正生に訊く
112 ミシェル・ウエルベックの『Soumission(服従)』はイスラモフォビア (イスラム恐怖症)の挑発なのか? 文・川本ケン
114 対談 90年代が良かったなんて言わないで! トーフビーツ×砂原良徳
119 クラップ!クラップ! インタヴュー
124 NO POLITICS, THANK YOU! PART3 ジョークを我らに(give peace a joke) ブレイディみかこ×水越真紀
135 REGULARS 佐々木渉 大月壮 ブレイディみかこ 山田蓉子 水越真紀  磯部涼
147 HYPER!──本 マンガ 映画 アニメ 武器 スポーツ 食べ物 ビジネス
156 編集課二係 ジョン刑事  


vol.71:RIP DIY - ele-king

 RIP DIY、などと書き出すと「また、この話題? ウィリアムスバーグが終わってるのはわかってる」と言われそうだが、DIY世界の近況である。たしかに、ウィリアムスバーグのDIY会場はほとんどなくなった。
 先週(3/5-3/15)、その時代のDIY会場のドキュメントを展示した「RIP DIY」というアートショーが、ウィリアムスバーグのクラウドシティ・ギャラリーで行なわれた。
https://facebook.com/events/412237698952966


ニッキ・イシュマエルと「RIP DIY」(Photo: Nicole Disser)


「RIP DIY」に集まってくる人びと。

 主催者は、自身も写真を提供しているニッキ・イシュマエル。
 彼女は2006年にNYに引っ越すと、すぐにアンダーグラウンド・ミュージック・シーンにどっぷり浸かった。デッド・ヘリングというDIYスペースに住んでいた彼女は、そこが2013年にクローズした後も、仲間と、ヴィジュアルアート展覧会、シアター・パフォーマンス、フィルム上映、小さなライヴなどを催すクラウド・シティ・ギャラリーを始めた(著者のスタジオの1ブロック先!)。
 「(DIY会場が)もちろん永遠に続くとは思っていないけど、この思い出をなんとか残せないか」と考えた彼女は、知り合いの写真家に声をかけ、今回の展示が開催されたのである。
 20アーティストによる30のブルックリンのDIY会場。
 285 ケント、ビッグ・スノウ・バッファロー・ロッジ、デッド・ヘリング、デス・バイ・オーディオ、フィットネス、グラス・ハウス、グラス・ランド、ホセ、モンスター・アイランド、サイレント・バーン(移転前)、パーティ・エキスポ、グラス・ドア、グッバイ・ブルー・マンデー、シークレット・プロジェクト・ロボット(移転前)、ウッザー……。
 全てここ10年間でクローズした会場である。

 ニッキは、デス・バイ・オーディオがクローズした後、何ヶ月もみんなに会わなくなった。このロスをただ受け止めるだけでいいのかと考え、あらためてこれらのDIY会場がシーンに与えた重要さに気づき、ただの写真展ではなく、コミュニティの「再結合」をキュレートした。
 実際、その当時ショーに通った層(最近ではあまり外出しない)、当時は知らないが興味のある層、その友だちなど、現代と過去のDIYを通しての交流場所になった。

 写真からは、今にも動き出しそうな、生々しいライヴ感、台所やリビングルーム、フロアでのぎゅうぎゅうになったバンドとオーディエンスの塊から発せられるエネルギーから、DIYのコミュニティにいる自分たちの存在を再確認しているようだった。

 著者は、ニッキの住んでいたデッド・ヘリング、グラス・ハウス(グラス・ランドの前身)、シークレット・プロジェクト・ロボットは、誰がプレイするなど関係なく、毎日のように通ったので、名前を見るだけで、当時の記憶が鮮やかに蘇る。


オヤジ大集合。ザ・ポップ・グループのライヴ。


@palisades bk


@bohemian grove


@bohemian grove


ザ・ポップ・グループ(photos by Greg Cristman)

 昨日(3/17)、ポストパンクのアイコン、ザ・ポップ・グループを見に行ったのだが、会場は90%おじさん(40アップ)で埋め尽くされていた。
 ザ・ポップ・グループは、タオルを振り回しながら、叫び、踊り、脅した。ショーはエネルギーの塊で、最後の音まで活きていた。オーディエンスの中には、「DIY」時代の人がたくさん来ていた。「最近どうしてる?」と尋ねたら、テック関係の仕事をしていたり、相変わらず音楽をやっていたり、様々だった。ひとつ言えるのは、ザ・ポップ・グループのショーが、80年代~90年代の世代、その時代を生きた人たちのその時代への感謝の場所となり、また、DIY精神の確認の場でもあったこと。
 オープニングのリーガル・ディーガルは、ノーエイジのPPMやテリブル・レコーズから作品をリリースしているし(DIY万歳)、DIY精神は、確実に次世代へと繋がっている。
 ザ・ポップ・グループは、今年インディ・バンドの祭典のSXSWでもプレイする。


曲目表(photos by Greg Cristman)

 「RIP DIY」は、「あの時は良かった」という懐古的なものではない。それぞれのDIYの時代を強調することで、過去のDIYと現在のDIYの間のライン(あやふやだが)を効果的に引く。そして、その記録を、次世代に繋げる、次世代にタイマツを手渡すようなものである。

 著者は最近、パリセーズ、グッド・ワーク・ギャラリー、ボヘミアン・グローヴなどのDIY会場に顔を出している。全てJライン沿いにあるブシュウィックのスペースである。ウィリアムスバーグに、このような場所が少なくなったのは事実だが、アーティスト、ミュージシャンは「RIP DIY」と同じバイブを持つスペースをあちらこちらに作り出している。

 新しいDIY会場は、今までと同じヴァイブの場所、新しいコンセプトから、DIYを卒業する人、やり続ける人、新しい人、やりたい人が集まり、その時代のコミュニティが生まれ、進化していく。
 「RIP DIY」は、DO DIYのリマインダーなのだろう。

DISQ CLASH - ele-king

 いや、ホント、すごいですね。何がって、あなた、90年代ハウス/テクノが熱いんです。ジェイミーXXだってプラスティックマンの「スパスティック」をかけて、ベンUFOがDJヘルの「マイ・ディフィニション・オブ・ハウス」をオールタイムの1位に挙げ、ジョイ・ベルトラムとジェフ・ミルズと初期URがミックスされている現在、ジャパニーズ・テクノのベテラン3人、Chester Beatty、DJ Shufflemaster、DJ YAMAが新プロジェクト、DISQ CLASHを結成しました。周知のように、ジャパニーズ・ハウス/ジャパニーズ・テクノは、いま旬です。

 3人は、昨年、クラブでならし運転をしながら、スタジオ・セッションをはじめました。そして、彼らのスタジオ・セッションには、ゲットー・シカゴ・ハウスの伝説=DJ FUNKも参加。こうして、DISQ CLASHの「Turbo Clash featuring DJ FUNK」が完成しました!
 この曲が、すでに海外で話題となって、4月中旬に、Tiga主宰の〈Turbo Recordings〉からリリースされます。3ヴァージョン入りです。超クールなシカゴ系のハウスなので、ぜひ聴いてもらいたいです。
 また、彼らは4月28日の「WIRED CLASH 」@ageHaにも出演します。

DISQ CLASH
TURBO CLASH

Turbo Recordings / Twin turbo

>>DISQ CLASH Oldschool DJ Mix
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DBS presents “Spring Funky Bass”は今週末! - ele-king

 UKブラック・ミュージックのストリート部門で活躍するスウィンドルとロスカが今週末に来日する。
 グライムとジャズ、ソウル、ファンクを繋げたスウィンドルの果たした功績はやはり大きい。2012年のフロア・ヒットとなった“Do The Jazz”と、翌年のアルバム『Long Live The Jazz』では(ともにリリース元は〈Deep Medi Musik〉)、卓越した鍵盤のテクニックとメロディとリズムのセンスを見せた。
 ロスカはリンスFMの看板DJとしてだけではなく、プロデューサーとしても好調で、今年に入り〈Tectonic〉テクノ色が強くなった「Hyperion EP」をリリース。UKファンキーの可能性を押し広げていく姿勢がシーンをリードしている。ちなみに、彼がロンドンで主宰するパーティ〈Roska Presents〉には、本誌で取り上げたピンチやジョーカーたちも出演してきた。細分化が進むUKベース・シーンを繋げる存在としても、ロスカからまだまだ目が離せない。
 東京公演にはPart2Style Sound、Prettybwoy、Hyper Juiceといった日本のベース・シーンの第一線でプレイするメンツが出演する。

DBS presents " SPRING FUNKY BASS!!! "

3.21 (SAT) @ UNIT x SALOON
UNIT:
SWINDLE
ROSKA
PART2STYLE SOUND
DJ RS
HYPER JUICE

Live Painting:
The Spilt Ink

SALOON:
DJ DON
DJ MIYU
PRETTYBWOY
ZUKAROHI
ANDREW

open/start 23:30

adv.3,150 yen / door 3,500 yen

info. 03.5459.8630 UNIT
www.unit-tokyo.com
https://www.dbs-tokyo.com

<UNIT>
Za HOUSE BLD. 1-34-17 EBISU-NISHI, SHIBUYA-KU, TOKYO
tel.03-5459-8630
www.unit-tokyo.com

SWINDLE (Butterz / Deep Medi Musik / Brownswood, UK)
13年に"MALA IN CUBA LIVE"のキーボード奏者としてDBSで来日、単独DJセットでフロアーを狂喜させたスウィンドルはグライム/ダブステップ・シーンのマエストロ。幼少からピアノ等の楽器を習得、レゲエ、ジャズ、ソウルから影響を受ける。16才の頃からスタジオワークに着手し、インストゥルメンタルのMIX CDを制作。07年にグライムMCをフィーチャーした『THE 140 MIXTAPE』はトップ・ラジオDJから支持され、注目を集める。そしてSO SOLID CREWのASHER Dの傘下で数々のプロダクションを手掛けた後、09年に自己のSwindle Productionsからインストアルバム『CURRICULUM VITAE』を発表。その後もPlanet Mu、Rwina、Butterz等からUKG、グライム、ダブステップ、エレクトロニカ等を自在に行き交う個性的なトラックを連発、12年にはMALAのDeep Mediから"Do The Jazz"、"Forest Funk"を発表、ジャジーかつディープ&ファンキーなサウンドで評価を決定づける。そして13年の新作『LONG LIVE THE JAZZ』(Deep Medi)は話題を独占し、フュージョン界の巨匠、LONNIE LISTON SMITHとの共演、自身のライヴ・パフォーマンスも大反響を呼ぶ。最新シングル"Walter's Call"(deep medi/Brownswood)でジャズ/ファンク/ダブ・ベースの真骨頂を発揮したスウィンドル、必見の再来日!

ROSKA (Roska Kicks & Snares / Rinse, Tectonic, UK)
トライバルハウス、ディープハウス、UKガラージ等のエッセンスを重低音でハイブリッドしたベースミュージックの新機軸"UKファンキー" の革新者、ロスカ。08年に自己のRoska Kicks & Snaresから"Elevated Level EP"、"The Climate Change EP"をリリース。彼のトラックはSKREAM、ZINC、DIPLO、KODE9を始め錚々たるDJのサポートを受け、一躍脚光を浴びる。09年にはシーンを牽引するRinse FMのレジデントに抜擢され、そのフレッシュでロウなダブ音源でUKファンキーの台頭をリードする。10年にはRinse Recordingsと契約し、キラートラックとなった"Wonderful Day"、"Love 2 Nite"を収録したアルバム『ROSKA』をドロップ。BBC Radio 1のEssential Mixにも登場し、その存在を確固たるものとする。11年にSCUBAのHotflushからのEP、PINCHとの共作発表、Rinseのミックスの監修等を経て、12年は更なる飛躍を遂げ、Rinseからアルバム『ROSKA 2』を発表、ハウスを基調にグライム、ダブステップ、ガラージを独自のスタイルで昇華する。その後は世界各地でのDJ、ラジオショーで多忙を極める中、TectonicからPINCHとの共作"Shoulda Rolla"、Rinseから"Shocking EP"をリリースし、Roska の快進撃はとどまる事を知らない。Tectonicから先頃リリースされた最新作"Hyperion EP"では新境地も伺え、来日プレイの期待は高まるばかり!


Joy Orbison - ele-king

 この5年、ずぅーーーっと評価され、そして、フロアでもヒット作を出していたジョイ・オービソンの初来日が決まった。UKのドラムンベースが「ポスト」期に入ったときに脚光を浴びたオービソンは、最近は、流行のジョイ・ベルトラム風の作品によってフロアヒットを飛ばしている。寡作でありながら、出るEPが必ず話題作になっているほどの大器だ。
 そして、オービソンと一緒にレーベル〈Hinge Finger〉を主宰するのがウィル・バンクヘッド、言うまでもないでしょう、〈The Trilogy Tapes〉で知られる男である。
 ファッション・ブランド〈C.E〉がお送りする4月のパーティは、この協力UKタッグに加えて、DJノブも登場。
 前売りは3月21日(土)より。当日には開催を記念したC.EのTシャツも販売するそうです。

The Trilogy Tapes, Hinge Finger & C.E presents
Joy Orbison & Will Bankhead

2015/04/24(Fri)
@ Daikanyama UNIT & SALOON

[UNIT]
Joy Orbison(Hinge Finger)
Will Bankhead(The Trilogy Tapes / Hinge Finger)
DJ Nobu(Future Terror / Bitta)

[SALOON]
Uncontact-Tribe(C.E)
Toby Feltwell(C.E)
1-Drink
and more

Open/Start 23:30
Early bird 2,000yen(Resident Advisor only) / Adv. 3,000yen / Door 3,500yen

Ticket Outlets: LAWSON / diskunion 渋谷 Club Music Shop / diskunion 新宿 Club Music Shop / diskunion 下北沢 Club Music Shop / diskunion 吉祥寺 / JET SET TOKYO / TECHNIQUE / DISC SHOP ZERO / Clubberia / Resident Advisor / UNIT / min-nano / have a good time

※20歳未満の方のご入場はお断り致します。年齢確認のため顔写真付きの公的身分証明書をご持参願います。(Over 20's Only. Photo I.D. Required.)

More Information : Daikanyama UNIT
03-5459-8630 www.unit-tokyo.com https://goo.gl/maps/0eMrY


2015/04/28(Tue)
@CLUB CIRCUS

Joy Orbison(Hinge Finger)
Will Bankhead(The Trilogy Tapes / Hinge Finger)
and more

Open/Start TBA
Door TBA

※20歳未満の方のご入場はお断り致します。年齢確認のため顔写真付きの公的身分証明書をご持参願います。(Over 20's Only. Photo I.D. Required.)

More Information : CLUB CIRCUS
06-6241-3822 https://circus-osaka.com

■Joy Orbison
2009年にHot Flush から〈Hyph Mngo〉をリリースしデビューを飾ったのち、〈The Shrew Would Have Cushioned The Blow(Aus Music)〉や〈Ellipsis(Hinge Finger)〉、Boddikaとの共作による〈Swims(Swamp81)〉など精巧かつ念密に構築された楽曲を次々とリリースし続ける傍ら、Lana Del ReyやFour Tet、José Jamesといったアーティストのリミックスを手がけている。ハウスや2ステップ、ジャングル、テクノ、ダブステップ、これらの要素が融合し生まれた〈ガラージハウス〉とはJoy Orbisonの作り出した“音”だと言っても過言ではないだろう。レーベル〈Hinge Finger〉 をThe Trilogy TapesのWill Bankheadと共に立ち上げるなど異質かつ独自な動きを行う中、最近ではBBC RADIO 1の人気プログラムである〈Essential Mix〉に登場するなど、トラックメーカー/プロデューサーとしてはもちろんDJとしても高い人気を誇っている。
https://soundcloud.com/joy-orbison
https://www.residentadvisor.net/dj/joyorbison

■Will Bankhead
メイン・ヴィジュアル・ディレクターを〈Mo’Wax〉で務めたのち、〈PARK WALK〉や〈ANSWER〉といったアパレル・レーベルを経て、〈The Trilogy Tapes(TTT)〉を立ち上げた。現在、前述したTTTやJoy Orbisonとのレーベル〈Hinge Finger〉の運営に加え、〈Honest Jon's Records〉や〈Palace Skateboards〉などのデザインを手がけている。2014年10月には、渋谷ヒカリエで行われた〈C.E〉のプレゼンテーションのアフターパーティでDJを行うため、Anthony NaplesとRezzettと共に来日した。
https://www.thetrilogytapes.com

■DJ NOBU(FUTURE TERROR / Bitta)
FUTURE TERROR、Bitta主宰/DJ。NOBUの活動のスタンスをひとことで示すなら、"アンダーグラウンド"――その一貫性は今や誰もが認めるところである。とはいえそれは決して1つのDJスタイルへの固執を意味しない。非凡にして千変万化、ブッキングされるギグのカラーやコンセプトによって自在にアプローチを変え、 自身のアンダーグラウンドなリアリティをキープしつつも常に変化を続けるのがNOBUのDJの特長であり、その片鱗は、 [Dream Into Dream]〈tearbridge〉, [ON]〈Musicmine〉, [No Way Back] 〈Lastrum〉, [Creep Into The Shadows]〈Underground Gallery〉など、過去リリースしたミックス CDからもうかがい知る事が出来る。近年は抽象性の高いテクノ系の楽曲を中心に、オーセンティックなフロアー・トラック、複雑なテクスチャーを持つ最新アヴァ ン・エレクトロニック・ミュージック、はたまた年代不詳のテクノ/ハウス・トラックからオブスキュアな近代電子音楽など、さまざまな特性を持つクセの強い楽曲群を垣根無くプレイ。それらを、抜群の構成力で同一線上に結びつける。そのDJプレイによってフロアに投影される世界観は、これまで競演してきた海外アーティストも含め様々なDJやアーティストらから数多くの称賛や共感の意を寄せられている。最近ではテクノの聖地〈Berghain〉を中心に定期的にヨーロッパ・ツアーを行っているほか、台湾のクルーSMOKE MACHINEとも連携・共振し、そのネットワークをアジアにまで拡げ、シーンのネクストを模索し続けている。
https://futureterror.net
https://www.residentadvisor.net/dj/djnobu

■Uncontact-Tribe
イラストレーター・グラフィックデザイナー。2011年にToby Feltwell、Yutaka.Hとストリートウエアブランド〈C.E〉を立ち上げた。www.cavempt.com

■Toby Feltwell
英国生まれ。96年よりMo'Wax RecordsにてA&Rを担当。
その後XL Recordingsでレーベル を立ち上げ、Dizzee Rascalをサイン。
03年よりNIGO®の相談役としてA Bathing Ape®やBillionaire Boys Club/Ice Creamなどに携わる。
05年には英国事務弁護士の資格を取得後、東京へ移住。
11年、Sk8ightTing、Yutaka.Hと共にストリートウエアブランドC.Eを立ち上げる。
https://www.cavempt.com/

■1-Drink
TECHNO、HOUSE、BASS、DISCOの境界を彷徨いながら現在にいたる。 DJユニット"JAYPEG"を経て現在は個人活動中。 ときどき街の片隅をにぎわせている。
https://soundcloud.com/1-drink


ASHRA - ele-king

Moduleでの多国籍パーティ「Laguna Bass」でレジデントを務め、同時にトラック制作をスタート。14年NO/Visionist EPでIRMA recordsよりデビュー。09~2年間Jetset RecordsでのDJチャートを担当。6月位から新たにレギュラーパーティーやる予定です。徒然ここをチェック。
https://soundcloud.com/ashra-3
facebook.com/ashradj

3/16(月)TBA@Le Baron
4/25(土)TBA@Solfa
5/16(土)No Surface@ DJ BAR HIVE(小倉)

王道にDJで良くかけている/かけたいTOP10チャート

“ディレイ”対決は加速する! - ele-king

 オウガ・ユー・アスホールとマーク・マグワイヤ。ありそうでなかった貴重なライヴである。両者をつなぐキーワードはひとまずクラウトロック(そしてイヴェント・タイトルのとおり“ディレイ”)だと言えようが、エメラルズを離れたのちのマグワイヤの活動はよりパーソナルに、より自由に柔軟に展開をつづけているし、オウガ・ユー・アスホールも一枚ごとに音楽性を深めひとつところに留まる様子がない。ロックのイヴェントではまちがいなく最高峰のステージを堪能することができるだろう。めくるめくようなディレイ体験を期待したい。

 ということで、ele-kingでは大好きなふたつのアーティストたちの競演を祝福して、みなさんをライヴへご招待いたします。以下のガイドにしたがってご応募(ele-kingツイッターアカウントの該当ツイートをRT)ください!

■応募方法
※twitterサービスをご利用されている方を対象とする企画です

・ele-kingアカウントをフォローし、同アカウントによる本件についてのツイートをRTして下さい
・3月15日(日)24時を締切として、RTをしてくださった方から抽選で3名様をライヴにご招待いたします
・当選のご連絡はツイッターのDM機能を利用して行います。3月16日(月)にご連絡予定ですが、3月19日(木)までにご返信がない場合は無効とさせていただきますのでご注意ください。
・チケットの送付はありません(受付でお名前を頂戴いたします)ので、DMにてご住所をお知らせいただくようなやり取りはございません

本件についてのお問い合わせはele-king編集部までお願いいたします。
(※アーティストやレーベル、UNIT側ではご対応できません)

■"" DELAY 2015 ""
OGRE YOU ASSHOLE × Mark McGuire

オウガ・ユー・アスホール OGRE YOU ASSHOLE
マーク・マクガイヤ Mark McGuire


OGRE YOU ASSHOLE


Mark McGuire

日程:
2015年3月29日(日)
会場:代官山UNIT
開場:17:15 / 開演:18:00
料金:ALL STANDING \4,000(1ドリンク別)
主催:HOT STUFF PROMOTION / UNIT 企画・制作:Doobie / UNIT
協力:ele-king / root & blanch / Office ROPE
INFO:HOT STUFF PROMOTION/Doobie 03-5722-3022 https://doobie-web.com
UNIT https://www.unit-tokyo.com/
チケット:
主催者先行予約受付
1月21日(水)20:00~1月29日(木)23:59
受付URL:https://doobie-web.com
一般発売日:2015年2月7日(土)
●チケットぴあ 0570-02-9999 t.pia.jp Pコード:254-739
●ローソンチケット 0570-084-003 l-tike.com Lコード:79252
●イープラス eplus.jp
●GAN-BAN 03-3477-5701 ●diskunion各店 ●Jet Set Records


OG from Militant B - ele-king

港に帰ろう 2015.3.3

ヴァイナルゾンビでありながらお祭り男OG。レゲエのバイブスを放つボムを日々現場に投下。Militant Bでの活動の他、現在はラッパーRUMIのライブDJとしても活躍中。
今回のランキングは初のノンレゲエ、ノンレコードで送る、俺の家にある女性ボーカルCDたちを紹介。やっぱ歌ってる女って最高じゃん?なあ男ども!こうやって並べると自分は分かりやすいものが好きだし、結局男は女に支えてもらってばっかなんだなあと。女の子はイケてる女性を感じてほしいです。You Tubeでも良いし、アルバムgetしてランキングに挙げてる曲以外も聴いたら楽しさ倍増!無限大!そしてお洒落してパーティーにGO!!

3/3 吉祥寺ceeky "FORMATION"
3/6 札幌plastic theater "SOUND TRAP"
3/7 函館cocoa"MUSICALITY DEMANTA SPECIAL"
3/11 新宿open "PSYCHO RHYTHMIC"
3/14 吉祥寺warp "YougonnaPUFF?"
3/15 池袋bed "GRIND HOUSE"
3/20 吉祥寺cheeky
3/21 渋谷asia "IN TIME"
3/25 池袋bed "BED ANNIVERSARY"
3/27 吉祥寺cheeky "MELLOW FELLOW"
4/7 吉祥寺cheeky "FORMATION"
4/10 中野heavysick
4/11 渋谷roots
4/25 那覇loveb

Soichi Terada - ele-king

 ようやく、寺田創一のワークが世界中で評価される時代がやってきたようです。
 ここ6ヶ月で、寺田の旧作が3枚リリースされた。2014年末、イタリアのFabio Monesiによる“Do It Again”のリミックスを収録した「The Far East Transcripts」が〈Hhatri〉からリリースされると、今年に入って、Manabu Nagayamaとの共作「Low Tension」がUKの〈Utopian〉からリリースされました。私は、かねてから“Low Tension”を高く評価していたので、やっと再発されて、ものすごく嬉しい。
 そして、今回目玉となるのが、オランダの〈Rush Hour〉からリリースされた「Sounds from the far east」というコンピレーションです。

 寺田は日本人なのに、上記のプロジェクトはすべて海外からリリースされています。

 Far East Recording (FER)のアンダーグラウンド性は相当高いので、知らない方が多いのは仕方がないでしょう。
 FERは、1988年、寺田によって創始されました。アナログからCDへのシフトのピークタイムだったので、比較的にプレス代が低くなっていました。自分の曲をDJにプレイしてもらいたかったが、当時アナログレコードで落とさないとDJがプレイできなかったため、寺田はレーベル活動を始めたそうです。しかし、ディストリビューション先がなかった。当時のレコードショップは個人取引もやっていなかった。なので、自分のレコードを販売できなかった。
 そこで寺田は、その一部をいろいろなDJに直接あげたり、店にこっそりおいたり(いわゆる万置き)していました。
 いま現在、FERのレコードが非常にレアで、高価になっている原因のひとつです。

 本コンピに揃っている曲は、FERの初期音源(1988年から1995年まで)になります。寺田のプロダクションスタイルのひとつの大きいな特徴は、ベースの使い方です。あのころの彼の曲を聞くと、「寺田プロダクションだ!」と、ベースから判明できます。ベースが必ず曲の主要エレメントになっているのです。彼は、ドラムキックと同じように、ビートを刻んでくるスレーミングなベースを使います。“Low Tension”や“Hohai Beats”が良い例です。
 寺田は完全にサンプリングの子供です。彼がプロダクションに入ったきっかけもそうでした。友だちからLED ZEPPELINのレコードをもらい、それが気に入ったからサンプリングして、初めてリミックス作りました。今回のコンピにおいても、“Purple Haze”では、ジミ・ヘンドリックスをサンプルしています。“Saturday love Sunday”ではCherelle & Alexander O’Nealをサンプルしています。、Shinichiro Yokotaの横田“Shake yours”はI.C Love Affairの89年リミックスをサンプルします。
 とはいえ、サンプルの仕方も独特です。カットした分をほぼエディットせず、そのまま自分の曲に使います。あくまでその曲が好きだから、トリビュートする気持ちでそうしています。
 寺田はすごく素直でやさしい人です。自作について語ると、そのサンプルで使った曲への愛が伝わります。ピュアな気持ちがそうさせるのでしょう。
 そして、寺田のスタイルの大きいな特徴は、やはりディープとムーディーな雰囲気づくりです。パッと聞いて「あ! 90sハウスだね!」と思わせるキーズの使い方(“CPM”や“Voices from Beyond”)。Downtempoに近いビートを使った“Binary Rondo”も、パッドのカットでムーディーで懐かしい気持ちを体験させてくれます。

 結論を言いますね。このコンピを見逃したら大間違いです。寺田は日本のアンダーグラウンド・ハウス・シーンを創始した数の少ない人のひとりです。いまでもOMODAKAという名義の下で、まだアンダーグラウンドシーンで活動しています。ジニアス・プロデューサーであり、島田なみの“Sunshower”リミックスは、NYCのParadise GarageとLarry Levanにも影響を与えました。収録曲はすべてオリジナルではアナログ・レコードはとして存在していますが、人生で一度見たら奇跡だと思えるほどレアな盤です。
 今回のコンピは、寺田がプロデュースした、素晴らしい曲をVinylで手に入れる最高のチャンスだと思ったほうがいいでしょう。

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