「P」と一致するもの

DUBBY - ele-king

Chart


1
VSP Projekt - S.T. - Melodia

2
Per Tjernberg - They Call Me - Rub-A-Dub Records

3
Chateau - Breakers - Private

4
Degas, Weiser, Rodach - Xlame - veraBra Records

5
 Rumuncho Matta - Ecoute... - Cryonic Inc.

6
Joan Bibiloni - Vieja en el Tiempo

7
Katamaran - Cafe Florian - Plane

8
Pat Metheny - Secret Story - Geffin

9
Gasper Lawal - Abiosunni - Hot Records

10
10. Mario Negrao - Madeira Em Pe - Coomusa

[Electronic, House, Dubstep] #10 - ele-king

夜間照明に神々しく浮かび上がる燃えるようなオレンジとゴールドの軍団、それがぼくらだった。 ジョナサン・バーチャル『ウルトラニッポン』(2000)

 4月30日、味の素スタジアム、ゴール裏の興奮が忘れられない。あのとき......、高原直泰が走り、高木俊幸の蹴ったボールがゴール左上のネットに突き刺ささったときから、何かが変わってしまった......そして、気分良く、GWの合間に今年に入って買ったレコードを数枚聴ききながら、書いた。


1.James Blake - Love What Happened Here | R & S Records


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 2011年のプレスだが、日本に入ってきたのは今年の春先。ハイプに踊らされた人以外は、ブレイクに入った理由は"CMYK"にあるわけだから、いちおう誰もが期待するシングルだったと思う(実際、各レコード店で好セールスだったそうです)。A面の"Love What Happened Here"は、まあまあ良いが、あくまで「まあまあ」。サンプル・ネタを使った"CMYK"スタイルの曲というは、ジェームス・ブレイクにとっては久しぶりで、大人びたフュージョンを取り入れ、ガラージ風のビートに混ぜるアイデアも悪くはない。が、A面の曲にしては少し地味かな。家計簿をみるにつけ、買わなくても良かったなとも思った。

2.Burial + Four Tet - Nova | Text Records

 同じように、買わなくても良かったかもな思ったのがこの12インチ。「Kindred EP」を聴いたときはさすがだと思って、「これは売り切れる前にゲットしておかないと!」と燃えたのだが、収録曲は前作の延長で、ハウシーなブリアルといったところ。昔ならこういうトラックも、DJフレンドリーとか言って褒められたのだが、いまでは多くのDJがレコード買ってないし、どうでもいいか。いずれにせよ、「モス」の震えには遠くおよばない。

3.Burial - Kindred EP | Hyperdub


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 これは実は、ビートから出ている日本盤のCDの解説を書いているので、買わなくてもいいものの、曲の素晴らしさにヴァイナルでも欲しいと思い、買った。収録されている3曲すべてが良い。デムダイク・ステアのような、いま流行のダーク・アンビエントとも共振している。とはいえ、ガラージ風のビートを入れている"Kindred"にはインダストリアルな感覚、そしてスクリューまでもが注入されている。

4.Airhead - Wait/South Congress | R & S Records


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 10インチ。"Wait"は、R&Bサンプルのダウンテンポで、マウント・キンビーが好きな人なら絶対に好きだし、ボーズ・オブ・カナダ・リヴァイヴァルともリンクしている。要するに、サイケデリック・ロックのエクスペリエンスがある。新鮮さで言えば、ブリアルの「Kindred EP」を凌いでいる。"South Congress"はダビーな展開で、ちょっとそのドラマチックなテイストが自分にはまああまあだが、それでもこれは買って良かったと思う。

5.Claro Intelecto - Second Blood EP | Delsin


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 かつては〈Ai〉(ゼロ年代初頭のUKのデトロイト・フォロワーのレーベル)で、ここ数年は〈モダン・ラヴ〉から作品を出しているクラロ・インテレクトロのオランダは〈デルシン〉からのニュー・シングル。「なんでこれ買ったんだっけ?」と、取り置きしていたお店のスタッフに問いつめたほど、理由を忘れている。魔が差したのだろうか......。同時リリースされているアルバム『リフォーム・クラブ』を買う前に聴いておきたかったと、そういうことか。中途半端なBPM(遅くもなく、速くもない)による"Second Blood"は、カール・クレイグ風であり、アンディ・ストット風でもある。"Heart"のメランコリーも悪いくはないが、特筆すべき感じはない。家計簿を見ると、これも買わなくても良かった1枚。でも、アルバムはちょっと気になっている。

6.Disclosure - Tenderly / Flow | Make Mine


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E王 UKガラージがいま復活しているんじゃないのか? そう思わせる7インチ。男のふたり組で、リズムの組み方は最新型。ジェームス・ブレイクの次を狙っているようでもあるが、よりネオソウル風でもあり、こちらのほうがビートは面白そうだ。2年前に〈もしもし〉からデビューして、通算3枚目になるが、メジャーに行くんじゃないかな。いずれにしても、アルバムが楽しみだ。

7.Tam Tam - Dry Ride | Mao/Jet Set


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 タム・タムは、新人とは思えない演奏力、そしてエネルギーを持っている。エゴラッピンをよりレゲエ寄りにした感じで、楽しく、そして力強さもある。プロデューサーはハカセサン。魅力的な声を持った女性ヴォーカリストが力いっぱい歌い、B面ではON-U風のダブ・ヴァージョンを聴かせる。アルバムも出来もよかったし、次こそライヴを見たい。

8.Slava - Soft Control | Software Records


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 いやはや......、三田格がチルウェイヴをけなしているお陰で、今年に入ってさらにまたチルウェイヴ系は売れている。〈メキシカン・サマー〉傘下の〈ソフトウェア〉(OPN主宰)は、この流れを逃すまいと今年に入って4枚の12インチ・シングルのリリースを続けている。なかでもひときわ目を引くデザインのスラヴァの「ソフト・コントロール」は、ドリーミーであると同時にトリッキーで、ビートに工夫がある。ちょっとハイプ・ウィリアムスを思い出すが、ハウシーで、セクシャルで、そして80年代的なテイストはない。

Jesse Ruins, Mop Of Head, Teeth - ele-king

 4月27日、この日は久しぶりのオールナイトのイヴェントにそなえ、夕方に起床。野田さんとの打ち合わせを終えた後、急いでタワーレコード新宿店に向かい、タワーレコード新宿で行われた、平賀さち枝さんの公開レコーディングに参加。最後までいたかったのだが、時間が来たので再度渋谷に移動。小雨が降るなか、渋谷から代々木公園に向かい、突き当たりの通りを右に曲がったところに本日のお目当ての会場、〈UNDER DEER LOUNGE〉はティースのメンバーが意気揚々と談笑をしていて、主催者やイヴェント・スタッフが忙しなく事前の打ち合わせをしいるのが見えた。200人くらいは入るであろう会場の内装はとてもお洒落で、会場スタッフの多田さんにお話を伺ったところ、普段はジャズやファンク、R&Bなどのアーティストをブッキングしているとのこと。「でもジャンルに縛られないで、気軽にいろんな方が来れる空間になればと思ってます」と多田さんは語る。本日は「STYLE BAND TOKYO」と「TOKYO INDIE」というふたつのイベヴェントが合同で企画したもので、アーティストやDJを見る限り、ダンス系のアクトが多いため、これは面白い空間になりそうだなあと期待が膨らむ。少しくつろいでいるとティースのメンバーが僕のところにやって来たので挨拶をして、いくつか気になっていた質問をしてみた。


さっそくですが、日本に来るのは初めてですか?

TEETH:うん、ずっと来たかったから私たち自身すごくエキサイトしてるよ。

すでに大阪や名古屋をツアーしてきて、本日が東京ですが、日本のシーンにはどういう印象を持ちましたか?

TEETH:私たちみんなジェシー・ルインズが大好きなんだよね。あと大阪のHappyってバンドも良かったし、あと、あの名前が凄く長い......えーっと......

Psysalia Psysalis Psycheですか?

TEETH:そう! Psysalia Psysalis Psyche! 彼らも良いよね! 私がすごく思ったのはイギリスのインディから影響を受けてるイメージがあって、ジョイ・ディヴィジョンとかザ・リバティーンズとか、音楽だけじゃなくって、ファッションからも影響を受けてる印象があるかな。

STYLE BAND TOKYOやTOKYO INDIEはこれまでいろんなアーティストを海外から招聘してるんですが、こういうイヴェントについてはどう思いますか?

TEETH:面白いと思うよ、東京は本当にエネルギッシュだし、今回はバンドにとっても良いチャンスや経験になると思うね。

Bichesのブレイクが「いまのイギリスのシーンには何もない」とSXSWで僕と話している時に言っていたのですが、TEETHの方々は現在のイギリスのシーンについてはどう考えていますか?

TEETH:実は私たちも去年アメリカに拠点を移したんだよね。私たちの場合はそこまでネガティヴなものじゃないんだけど、実際イギリスのバンドがアメリカや他の国に移るケースは増えていて、元々いた場所に属さなくなってきてはいると思う。

それは単純にアメリカのシーンや、他の場所に新しい価値を見いだしているからなんでしょうか?

TEETH:イギリスのシーンというよりか、問題はレーベルにあると私は思っていて、イギリスのレーヴベルってインディ、インディ、しすぎてるっていうか、難しいんだけど、アメリカのレーベはイギリスまで縛られていないし、シーン自体も解放的なのは否めないかな。

でも細かい部分にフォーカスすればたくさん良いバンドやアーティストもいますよね。

TEETH:それは間違いなくそうで、それがひとつのシーンとしてうまくまとまれなくて、いまは難しい状況が続いてるんじゃないかな。

TEETHの方々が現在共感できるバンドとやアーティストはいますか?

TEETH:(僕のメモ帳を奪って必死に書き出す) Gross Magic 、Astrid Monroe 、Unicorn Kid 、Curtis Vodka 、Bottoms 、Extreme Animals
 ......あたりかな。イギリスだったら以前一緒にやったFactory Floorとか最高だね。ユウキはBo Ningenとも知り合いなんでしょう? 私はギターのコウヘイと仲が良いし、彼らも好きだよ!

最後にTEETHのバンド名の由来を教えて貰っていいですか?

TEETH:ノーリーズンだよ(笑)

ありがとうございます、ライヴ楽しみにしてます!


 会場の準備も整いはじめ、オープンの時間になり、お客さんも入ってきた。夜中の1時少し前、いちばん最初のアクト、ジェシー・ルインズが登場する。演奏がはじめる前、ジェシー・ルインズのメンバーも認めていたが、正直な感想を言うと、演奏を含め、ライヴ・パフォーマンス自体にはまだ未完な部分がたくさん垣間見れたライヴだったように思える。それでもメロディーセンスは間違いなくたしかなもので、エフェクトを抑えたヴォーカルも効果的で、かつシンセサイザーの音のなかに顔を覗かせる甘いヴォーカルが素敵だ。
 サウンド自体もどこかノスタルジーを感じさせるラインが至るところに散りばめられ、ドリーミーでかつロマンスに溢れている。会場も息を飲んで彼らを見つめる様子がとても印象的だった。ジェシー・ルインズはアメリカで僕が現地のリスナーに質問されたり、いろんなところで注目されているのも事実で、今後いろんな方法をライヴで試して、形にしていって欲しいと強く思った。

 ジェシー・ルインズが終わり、転換DJが会場を盛り上げるなか、次に登場したのは2年連続でFUJI ROCK出演を決めたモップ・オブ・ヘッド。小刻みにグルーヴを創出するギターとドラムが会場に鳴り響き、それに加わるようにシンセサイザーの重いビートが押寄せる。展開の速い演奏に僕はすっかり踊らされ、とても興奮した。会場全体も熱気に包まれていく。
 バンドの基盤にはダブステップやドラムンベースをからの影響もうかがえるが、ロックやポップなどいろんな角度からのアプローチも面白い。サウンドだけでなく、ブラーの「Song 2」のギターのリフを曲の途中に入れたり、遊び心のある。とにかく、彼らのエネルギッシュなパフォーマンスには好感が持てた。
 というわけで、この日のベスト・アクトはモップ・オブ・ヘッド。彼らの言葉によれば「人間が限界の状況で奏でるループが生み出す歪み、そこから生まれる快感」を追求すべく、ライヴではPCに頼らない演奏をする。今後が楽しみなアーティストだ。

 本日のトリ、ティースが会場に現れる。モップ・オブ・ヘッドの上をいく爆音ビート。そしてエフェクトをかけまくったヴェロニカの攻撃的なヴォーカルが炸裂し、ストロボが会場をより一層刺激的な風景に変貌させる。メンバーの衣装もタイツやチャイナドレスなど奇抜で、どこかスライ・ベルズを彷彿とさせた。
 インタヴュー後に彼らのパフォーマンスについて触れたとき、ヴォーカルのヴェロニカは「どんな会場でも楽しいステージになればそれでいい」と言っていたのを思い出した。ライヴ終盤、オーディエンスをたくさんステージに上げて楽しそうに歌う彼女を見て何か僕まで嬉しくなった。

 今回のような、人気のある〈もしもしレコーズ〉からのバンドと日本のバンドとの共演は、海外のインディ好きな子たちと日本のオルタナティヴなシーンとが出会う場所になる。未来を感じる素晴らしい企画だと思うので、「STYLE BAND TOKYO」や「TOKYO INDIE」にはこれからもどんどんやって欲しい。
 この日のオーディエンスは若い層が大半を占めていた。外国人も目立っているなか、最終的にみんなで盛上がった。その様子がとても微笑ましかった。すべての演奏が終わり、落ち着きを取り戻す会場で、僕は、Craft SpellsやBeach Fossilsなどが出演していたSXSWでの一夜を思い出していた。その日の渋谷でのライヴは、僕をあの広大な場所に連れ戻し、不完全のまま終わってしまったあのときを埋めてくれた。それぐらい興奮した夜だった。

Tonosapiens - ele-king

 東京の〈ザ・プレジデンツ・ハイツ〉は、昨年、煙でむせかえるようなブッシュマインドのアルバムに続いたERAのデビュー・アルバム『3 Words My World』によって、強面の男たちが集う池袋のクラブの外の世界からも注目を集めている。ことストリートのロマン漂う『3 Words My World』は、彼らが危険と戯れているだけではないことを証明した。普段はラップを聴かないインディ・ロックのリスナーまでもが『3 Words My World』を耳からぶち込んで通勤している!
 〈ザ・プレジデンツ・ハイツ〉周辺から広がるシーンは、日本ではUKのグライムに相当とすると思われる。このレーベルの音楽的主成分にあるのは、ハードコアとヒップホップという、まあ、ある意味では、分厚い壁に包まれた要塞のようなジャンルかもしれない。愛想よく他者を迎え入れているとは言い難いだろうし、媚びることと平和的な態度との相違が曖昧になるとき、アンダーグラウンドはどこか慎重過ぎるきらいもある。
 そういうなかにあって〈ザ・プレジデンツ・ハイツ〉がこの1年で一歩踏み出していることは注目に値する。それは、世間を気にせずバビロン連中が嫌がらせをできる口実を、まあ覆すとまではいかないまでも、そこに屈しないばかりか、より積極的にやろうとしていることは、充分に前向きな意志表示だと思える。ERAは、どこにでもいるような若者――退屈をもてあまし、金もなく、途方に暮れた青春にアクセスし、トノサピエンスはファンクの力で自分たちを小さく閉じこめているコップを破壊し、宇宙に踊り出そうとしている。ちょうどスラックの音楽がそうであるように、そこが排他的な男社会ではないことを表しているわけだ。彼らの音楽には、ジョワ・ド・ヴィヴル(生きる楽しみ)がある。

 ハイデフとのC.I.A.として活動をはじめたトノは、初期の頃は低音の効いたスモーキーなダウンテンポに彼らの日常風景を重ね、その単調なリアリズム、ある種のミニマリズムによってリスナーを都会の夜の冷えた空気のなかに連れていった。スタイルこそ違えど、ブリアルとも似た真夜中の音楽だった。が、歳月の流れとともにトノはトノサピエンスへと進化すると、ストイックなミニマリズムの世界からコズミックなファンクネスへと向かった。彼のヒーローのひとり、ジョージ・クリントンの空飛ぶ円盤を目指したのかもしれない。10年以上も前の話だが、Pファンク軍団が来日したときに、彼らはステージの上で日本語で書かれた「吸うか!」というプラカードを大々的に掲げた。トノサピエンスは大酒をかっくらって、そしていま、「一緒に瞑想しよう」と笑っている。

 『ザ・プレジンデンツ・ハイ』は、ひと言で言えばご機嫌なアルバムだ。シンセサイザーを多用しているが、その電子音はクラフトワークではなくスライ&ザ・ファミリー・ストーンから受け継がれている。"Can You Feel it"のぼこぼこしたベースラインは見事なグルーヴを創出し、"E.Z.O State Of Mind"のブルース・ピアノは下半身を直撃する。"Fly Navigator"のミニマル・ダブではERAが、"Knock Town"のロボット・ファンクではハイデフが登場する。そして、あたかもロイ・エアーズのレコードを切り貼りしているかのような"Coffee Shop"や"Hell Yeah"では、彼らは、いわゆるジャズ・ラップを披露する。宇宙的なシーケンスがまわる"Flows Slowly2C"ではネオ・ソウル的な表情も見せる。アルバムは、ブラック・ミュージックへの多彩なアプローチでいっぱいだ。
 多くのブラック・ヒップホップはスラム街の現実を描写しているが、『ザ・プレジンデンツ・ハイ』はこの国の都会で暮らしている野蛮人、不良、疎外者、やる気のないダメ人間、酔っぱらい、ちんぴらの毎日を描いている。彼らはあるときはニヒリストだが、あるときは夢見人だ。インターネットよりもクラブを信用し、身近な言葉に耳を傾けている。そして彼らはときとして僕の知らない現実の美しさを見せてくれる。RUMIが"Space Cruising"という曲でトノサピエンスの粋なこのアルバムに祝福を与えているように(彼女のリリックにはどうにも拭いがたいオブセッションを感じてしまうのだが)、『ザ・プレジンデンツ・ハイ』は"東京"の埃まみれの路上から生まれた嬉しい1枚であることは事実だ。ピース。

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私たち『ele-king』は、音楽の話が大好きです。おそらく1日中、音楽や本や映画、ときには文化や政治の話で盛り上がっています。
音楽ならたいてい何でも好きですが、主に扱っているのは、ユニークで個性ある音楽です。インディ・ミュージックとクラブ・ミュージック、エレクトロニック・ミュージックが得意ですが、ポップス、実験音楽、ほかにも好きなモノはたくさんあります。新しい音楽にも古い音楽にも節操なく興味があります。
平日は毎日、音楽作品のreviewが更新されています。他にも話題のミュージシャンへのインタヴュー記事、ライヴのレポート、著述家によるコラム、DJの紹介、本の紹介、音楽チャート、意味のない戯言や問題提起など、ときには共感を呼び、ときにはヒンシュクを買いながら、平均的にはとても良いリアクションをもらっています。批評への脅迫観念にとらわれていることがあるかもしれませんが、基本的にすべては愛情を込めて書いています。


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  • Writers

MAMAZU (HOLE AND HOLLAND) - ele-king

schedule
5/14 スケボー音楽倶楽部@DOMMUNE (
6/2 BUENA SUERTE Anniversary! @ AGEHA
RIDE MUSIC EP Release Tour↓ (
6/8 SUPER X@渋谷SECOBAR
6/16 SUPER X@仙台PANGAEA
6/29 SUPER X @ 神戸TROOP CAFE (
6/30 THIRD CULTURE @ 静岡EIGHT & TEN

Chart


1
Cortney Tidwell - Palace(Micbel Cleis is Too Late remix)- Simple Records

2
Fausto massina - boungaville - Diyamic Music

3
Daniel Steinberg - SIlvertune - Supdub

4
Dapayk&Midnight - emergency - mo`s ferry

5
Sante&Sascha Sibler - Ce Loca - Be chosen

6
Tenjoe - Jibli - Unreleased

7
Terry Laird - Kibontemps(Ethnic mix)- Justhouse

8
Abacus - Idrum this djemebe - NDATL

9
EDO KANPACHI - Tokonoma ずっとここに - Unreleased

10
Petter - Everyday Balloon - Extremamusic

Chart by JET SET 2012.05.07 - ele-king

Shop Chart


1

Slow Magic

Slow Magic Triangle Lebensstrasse »COMMENT GET MUSIC
ポルトガルのLebensstrasseから、注目の新鋭Slow Magicによる傑作1st.アルバムが到着です!!

2

V.A.

V.A. Kutmah Presents Worldwide Family Volume 2 Brownswood »COMMENT GET MUSIC
Flying Lotus, Samiyam, Mono/Poly等、彼のLaにおけるファミリー達から、Hudson Mohawke, Slugabed, Mo Kolours等のUkベースシーンの気鋭アーティストまで見事にコンパイルした全19曲!

3

Calm Presents K.F.

Calm Presents K.F. Dusk Ep Music Conception »COMMENT GET MUSIC
Calmのダンスミュージックの要素を強めたプロジェクトが再始動。最高傑作といっても過言ではない2トラックを収録した贅沢な1枚です。

4

Soul Clap

Soul Clap Efunk The Album Wolf + Lamb »COMMENT GET MUSIC
現行NYハウス・シーンのシンボルWolf + Lambの顔を担うボストン出身のDj/プロデューサーズ・ユニット、Soul Clapによるファン待望の1stアルバムが遂にリリース。

5

Best Coast

Best Coast Boyfriend - Lindstrom Remix Feedelity »COMMENT GET MUSIC
Lindstrom主宰レーベルFeedelityからの完全限定12インチが到着。

6

Norah Jones

Norah Jones Little Broken Hearts Blue Note »COMMENT GET MUSIC
Danger Mouseがプロデュースを手がけた話題の5th.アルバム。Us盤アナログ入荷しました!!

7

Dela

Dela Whatuwanna Drink Water Music »COMMENT GET MUSIC
4年振りとなる新作アルバム『Translation Lost』から、Bluとタッグを組んだ目玉曲が、Dj Spinnaにリミックスされ7"リリース! ジャケットはフランスのペインター、Leyによるもの。

8

Vedomir

Vedomir S.T Dekmantel »COMMENT GET MUSIC
Vakulaによる話題のVedomir名義でのフル・アルバム!!Vakula名義とは一味違った側面が垣間見えるオールド感満載の地下ハウス・トラックス全10曲を収録。

9

Ron Trent

Ron Trent Raw Footage Part One Electric Blue »COMMENT GET MUSIC
シカゴ・ディープハウス重鎮Ron Trentによるセルフ・レーベルからの最新アルバム『Raw Footage』。ミニ・アルバム形式にて4楽曲を抜粋したアナログ2枚組Pt.1が入荷しました!!

10

Daniel Kyo

Daniel Kyo It's Alright Ep Lovemonk »COMMENT GET MUSIC
Basic Fingersの第一弾にて披露されたStevie Wonderエディットが印象深い、スペインはバルセロナの新進気鋭Daniel Kyoによる初の12"作品が"Lovemonk"より限定リリース。

Current top 10 2012.4.29


1
Shifted - Colour Of The Fall - Mote Evolver

2
IORI - Moon - Phonica White

3
Morphosis - Silent Screamer - Delsin

4
DB1 - Vanguard - Hidden Hawaii

5
Demdike Stare - Demdike Stare Meets Shangaan Electro - Honest Jons

6
IORI - Spread - Phonica White

7
Magic Mountain High - Untitled - Workshop

8
MM/KM - 6 Track Mini - The Trilogy Tapes

9
Architectual - Looking Ahead - Semantica

10
Madteo - Very Sweaty Palms (Kassem Mosse Remix) - Meakusma

Washed Out/Memory House @ Highline Ballroom 4/22/2012
Here We Go Magic @ Knitting Factory 4/26/2012

Photo by Dan Catucci

 4月21日のレコード・ストア・ディの翌日(ブラック・ダイス、フォー・テットなどのゲストが1時間毎に出演した、アザー・ミュージックには、2ブロックを超える長い行列ができた。)ウォッシュト・アウトをハイライン・ボール・ルームに見に行った。この場所はマンハッタンのミート・パッキング・エリア(ちょっとしたファンシーエリア)にあり、ジャズ、フォーク、R&B、ワールド・ミュージック、インディ・ロックなど(4月のカレンダーはスザンヌ・ヴェガ、レイチェル・ヤマガタ、チック・コレア、アタリ・ティーンエイジ・ライオットなど)、ジャンルはバラバラ、ベテランから新人まで出ている。近くの観光名所ハイライン・パークから名前がつけられた、700人を収容できる比較的新しい会場だ。
 私はウォッシュト・アウトについては、この日までノーマークである。チルウェイヴという言葉くらいは知っているが、自分がよく見に行くバンド(エンターテイン重視で、フレンドリーなバンド)にはあまりないタイプだ。チルウェイヴには、いろんな評価があるだろう。だから、ウォッシュト・アウトに関しては「いまの時代を表す新世代の音だろう」という知識だけでライヴを見て、自分がどう感じるか興味あった。
 ショーはソールド・アウト(翌日のブルックリンでのショーもソールドアウト!)。少なくとも700人がチケットを前もって買っている、つまり評価が高い、期待も高まる。

 オープニングはウォッシュト・アウトと同じ〈サブ・ポップ〉にサインした、オンタリオ出身のデニースとエヴァンのドリーミー・ポップ・デュオ、メモリー・ハウス。女の子(デニース)の穏やかで、湖にこだまするようなヴォーカルが乗り、憂さ、そしてストリングスの音がせつなく響く音楽だ。個人的にはオ・レヴォワール・シモーヌのエリカ嬢(ソロが出ました!)を彷彿させるが、可愛い女の子が見れるというだけでもテンションはあがる。
 なのに、会場に到着すると、ちょうどメモリー・ハウスが終わったところだった。がっかりしながら、せめて物販だけでもと物販テーブルに行く。ドットのワンピースの女の子がいたので、「今日のショーはどうだった?」と尋ねて見ると、彼女はその本人! デニース。とっても気さくに今日のショーのこと、ツアーのこと、ギアーを盗まれてしまったこと(!)などを話してくれた。近くで見るとより可愛い。

 そして、ウォッシュト・アウトに戻る。ジョージア州出身のアーネスト・グリーンのプロジェクト、きちんとしたバンド編成でのライヴだ。

 セッティングに20分あまりを要し、照明が落ちたところでメンバーが登場する。フロントにシンセが3台、左からアーネスト、ブレア(アーネストの奥さん)、ベース・プレイヤー(キーボードもプレイ)、そして後方いち段上がったところにドラマー。アーネストは白のパリッとしたボタンダウンシャツに黒のパンツというシンプルな出で立ち。観客は「ウォッシュト・アウトがプレイするよ。これ行かないといけてないでしょ」とでも吹聴しそうな(?)、20台前半のパーティ好きが大半を占めている(大体バドライトを飲んでいるか、ここぞとばかり、ファンシーなカクテルをオーダーしている)。いちばん前で見ていたので、後方はあまり見えなかったが、フロントのいち部の観客がノリノリなのはよく見えた。
 アーネストはiPadを一時も(どの曲でも)離さず、キーボードを弾き、トラックを進める。ベースとドラムはずっしりお腹に響くが、シンセの音は儚く、ノスタルジックな夢心地で頭のなかを駆け巡る。そんな浮遊中に、「どう、そっちは、元気?」と、曲間に突然、アーネストが観客を煽ったりするから、どこまでが夢でどこまでが現実なのか、はっとさせられてしまう。
 ウォッシュト・アウトのニュー・アルバム『ウィズイン・アンド・ウィズアウト』は、パンダ・ベアの『パーソン・ピッチ』に影響を受けている。ライヴノスタルジアなダンシーなシンセを展開する。新しいけど古めかしく、実験的要素のなかにハーモニーやコーラス部分もあり、観客をダンスさせる......たしかにパンダ・ベアのアルバムにも共通する、クールな音楽が好きな、新世代感覚を持った音楽で、「ちょっと懐かしいけど新しい」という感覚を持っている。そして、これは何でもミックスするいまの時代を表してもいる。
 全体的に気だるく、ドラマティックで、内に秘めた音楽、これこそがチルウェイヴなのだろう。曲間に「ヘイ! 気合いれてダンスしよう!」などと煽りを入れたり、キャラクターあるベースとドラムをいれ、バンドのバランスを保っているのは、彼自身のなかに表面には出さないが、ものすごく熱い「ダンス・パンク」精神が息づいているからだろう。

https://www.brooklynvegan.com/archives/2012/04/washed_out_play_1.html


Here we go magic w/glass ghost @ knitting factory 4/26(thu)


HERE WE GO MAGIC Photo by Dan Catucci

 こちらも新世代バンド(と著者が解釈)、ヒア・ウィ・ゴー・マジック。5月8日に新しいアルバム『A Different Ship』が発売されるので大忙しだ。彼らは1年前にも野外で見ていてほんわりするバンドという印象だった。以前の曲は、ウォッシュト・アウトに通じるところ(浮遊感、シンセ音)も多々ありなのだが、新しいアルバムはよりポップでトロピカル、暖かい。チル(ウォッシュト・アウト)とトロピカル(ヒア・ウィ・ゴー・マジック)ならちょうど良い。
 このニュー・アルバムにはエピソードがある。2010年、彼らは、グラストンベリー・フェスティヴァルでお昼前にプレイした。彼らのコンディションは悪い(前の日にほとんど寝ていない)、お客さんもほとんどが二日酔いというシチュエーションのなか、いちばん前にいたふたりだけがノリノリだった。それがレディオヘッドのトム・ヨークとプロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチ。これがきっかけでナイジェル・ゴッドリッチが、このアルバムをプロデュースすることになった。

 シングル曲「How Do I Know」は、私がよく聴いているカレッジ・ラジオでもヘヴィーローテーションで、シンプルなギター、ヴォーカル、ドラム・コンボで、クルクル回るシンフォニーが心地よい日当たりの良いトラック。いちど聴くと「おっ、またかかっているな」と、ついつい口ずさんでしまう。

 この日もウォッシュト・アウトと同じくソールドアウト。観客は、みんな彼らの友だち(?)かと思うほど、彼らのことをまるで自分のことのように一生懸命話していた。いちばん前には、カメラを一時も離さないノリノリなメンバーの両親がいた。
 メンバーは、白を基調した衣装で登場。少し緊張も感じられたが、演奏がはじまるとリラックスし、良く見せようとすることもなく、自分たちにできる精一杯を出し切っているように見えた。それが好感度の秘訣なのかもしれない。ラ・ラ・ライオット、ガールズあたりと被るところが多々あった。
 "How Do I Know"はラストから2番目に演奏した。ここまで、ほとんどMCのなかったメインガイのルークが、「今日は来てくれて本当にありがとう、あと2曲演奏します」と丁寧に言った。

 ウォッシュト・アウトは彼らの両親の世代には理解し難いかもしれないが、ヒア・ウイ・ゴー・マジックはどの世代でも受け入れる包括力がある。メンバーのキャラ、演奏力(少し音を外したりするのがまたいい)、応援したくなる要素が満載だ。アンコールでは観客一緒にハンド・クラップしたり、昔の曲を出してきたり盛り上がり、最後はギターのディストーション音、ノイジーサウンドが白く続いたあと、ピタリと終了した。

 ウォッシュト・アウトとヒア・ウィ・ゴー・マジック。行った場所がマンハッタンとブルックリンという決定的な違いもある、来ている観客も違っただろう、一緒にプレイするのは、フェスティヴァル以外にないだろうが、このふたつのバンドはなぜか私のなかでリンクしている。共通点がたくさんあるというわけでもなく、正反対でもない。そして互いに新しい音を生み出そうとする新世代の代表で、同世代からの支持を得ている。

オノマトペ大臣 - ele-king

 日常における割り切り、葛藤、小さな喜び、ささやかな発見、あるいはベッドルームでのジレンマ、うんざりするようなナイーヴィティ、そしてダンス・フロアがもたらすキラキラの恍惚を詰め込んで......ポップ・ミュージックはやがて、マジックへと変貌する。これはその、社会的には何の役にも立たない魔法の一つである。さあ、何か新しいことをはじめよう。この眩しさが、誰かに終わらされてしまう前に――。

 サイダーの泡がはじけとんだら
 透き通る風が吹いた気がした
 キャッキャはしゃいで廻る子の声が
 蝉の音とぶつかり合う夏
 "サマースペシャル"

 エモーショナルなヴォコーダー・ソウル、"S.U.B.urban"で幕を開けるオノマトペ大臣(@onomatopedaijin)の『街の踊り』は、ウェブ・レーベル〈Maltine Records〉のカタログ・ナンバー「098」にラインナップされている。同レーベルの他のアップロードに、新世代によるフリー・フォームなビート・ミュージックが多いことを差っ引いても、一つのボーカル・ポップスとして、『街の踊り』はずば抜けて親密なヴァイブレーションを放っている。

 すでにアンセムとしての雰囲気が漂うシティ・ポップ"サマースペシャル"は、個人的にも100回以上聴いたニュー・クラシックだが、この国のアーバン・クラシックを速めに回すエアリーなディスコ・ビート、バルーンを飛ばすようなキュートな電子音、そのスムースな展開に一味加える元ネタのブラス・サンプル、そしてさりげないドゥーワップ・コーラスが4分間のマジック・ポップを賑やかに彩っている。オノマトペの少年期と青年期の境界をうろつくようなフロウ/歌にマッチした、この何とも絶妙なゆるふわトラックは、クレジットによればDJ CAROLIECUT(@tnhrk)による大金星で、大げさではなく、音楽業界の氷河期に産み落とされたゼロ円音楽が、少なくともそのポップ・ミュージックに対する愛情の深度において、メジャー・レーベル・ミュージックになんら劣るものではないことを証明している。ちなみに、DJ CAROLIECUTによる"水星"のリミックスも彼のSound Cloudで聴ける。

 一体何に誘われてここまで来たのか
 随分遠くに来ちまった
 だだっ広く 抜ける青空
 目的地も知らずに進む道
 "CITY SONG"

 そして、次なる決め手は、こちらもやはり100回以上聴いた"CITY SONG"だ。軽快なハンズ・クラップ、重量感のあるベースと鍵盤のループが大胆にリズムを刻むメランコリックなトラックは、盟友・トーフビーツ(@tofubeats)が手掛けるもので、シャウト気味の発声になった途端、青年の中で助けを待つ失われた少年のような、エモーショナルな雰囲気を急に帯びるオノマトペの独特のヴォーカリゼーションとは流石の相性を見せている。そして、照れや戸惑いなどなしに、どこまでも感情に流れていく実直な詩作も、そよ風のような軽さを見せた"サマースペシャル"とはまた違った、ブリリアントな魅力を備えている。ほぼすべてがパンチ・ラインだが、平日/昼の仕事、そして夜/週末の解放という二重生活、あるいはなぜ私たちが凝りもせずに音楽という夢に魅せられ続けているのか、その謎に捧げられた言葉として、兼業音楽家が珍しくないいまにおいて、極めて同時代的な、瑞々しくもスタンダードな想いを叫んでいる。

 さて、野田努が言うところの「歌詞マニア」、それをもう少し柔らかく「ヴォーカル・ポップの愛好家」と訳すのなら、そんな私を限りなく遠くまで連れ去るのは以上の2曲だが、しかし〈Maltine Records〉の総力は、むしろこの他の楽曲でこそ発揮されている。ラパン(Lapin)による、4/4ビートの上で激しい明滅を繰り返すような、エグいほどのエディットが利いた金属的なシンセ・ループが気持ちいい"FRIDAY NEW ONE"、そして、三毛猫ホームレスの柿本論理(@mochilon)がトラック・メイク/フィーチャリング・ヴォーカルも務めた、あらゆる楽観を頭から追い払うような悩ましいダウナー・ハウス"Sence of Wonder"と、23分というランニング・タイムながら、音は多様に遊びまわり、聴きごたえは十分だ。

 末筆となったが、2011年にダウンロード・リリースされたこのEPは、来たる5月中旬、〈JET SET〉からヴァイナル・リリースされることがすでに発表されている。グッド・ニュースだが、それだけじゃない。トーフビーツ"水星"のバズを祝う〈suisei is high〉を、私はUSTREAMを通じてしか見られなかったが、それはラップトップ越しに見ても、馬鹿みたいに感動的な光景だった。このEPで描かれているような、どこか「ここじゃない場所」に行きたい、でもなんら明確な目的地を持たない、それでいてそこに苦しさを感じることなく、今いる場所で思いっきり笑うことができる、そんなコミュニティを持った男たちの素晴らしい夜に見えた。当たり前の話、終わっていく音楽もあれば、始まっていく音楽もある。それを自分の目で見定めるには、いまは決して悪くはない時代だ。あなたが今、何歳であって、どこでどんな暮らしをしているかは関係ない。無論、業界のせいでもない。私が決めることでも、ない。ポップ・ミュージックは終わったのか? 音楽の魔法はもはや昔話なのか? それはいつだって、あなたの耳だけが決める。

 They wanna dance dance with dream.
 Fly me,Fly you to the new moon.
 "サマースペシャル"

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