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ツリーボーイ&アーク、ヤード・アクトの最初期にメンバーを共有していたこともあったイングランド・リーズのこのポスト・パンク・バンドはコロナでアルバムをリリースすることが難しくなってしまったバンドのひとつだろう。いくつかのシングルをリリースしファン・ベースを広げていくことが必要だった時期に活動することができず、既にアルバムをリリースする計画があったバンドが順番待ちを強いられて、そうこうしていくうちに時代もシーンの空気も変わっていった。同郷のドラーラ(Drahla)やヤード・アクトの1stアルバムがリリースされ、2ndアルバムはどんな感じになるのだろうと気になってくるような2023年のこの時期にやってきたツリーボーイ&アークのデビュー・アルバムはしかし他のバンドとは少し違ったユニークな魅力を放っている。
初期衝動にあふれた1stアルバムが最高だとその名をあげられるようなバンドの持つエネルギーと、方向性の定まった2ndアルバムで化けたと評されるバンドの、その中間にこのツリーボーイ&アークの『Natural Habitat』は存在する。ロンドンのバンドたちよりもより強くコペンハーゲン・シーンに影響されたような2017年の「Not Yet」期、〈Speedy Wunderground〉からリリースされた自ら不安を煽りイラだちの中に答えを見つけようとしたかのような2019年の傑作シングル “Concept” 、そこに存在していた10代の荒ぶるエネルギーがついに収まるべきところを見つけたかのようにアルバムの中で鋭く小さな爆発が起きている。太いベースとソリッドなギター、不穏な空気を撒き散らすシンセサイザーの音、心をせかせるドラム、そこに乗る小さくイラだったヴォーカル、ツリーボーイ&アークのそのバランスは何かが変わることを夢見るアート・パンクの興奮を生み出すのだ。
呪詛的なフレーズで幕をあけるオープニング・トラック “Midnight Mass” は否が応でもこれから起こることへの期待感を抱かせて、そうしてノイ!のようなクラウトロック由来の緩やかで力強い推進力を持つ “Retirement” へと繋がっていく。勢いのそのままに突っ走るようなことをせずにここで息を入れるようにしてペースを落とすのがツリーボーイ&アークの変化だろう。しかしスイッチは入ったままだ。「グラスは半分満たされている/だけど頭はほとんど空で/どうすることもできない」。空虚な日々と閉塞感、何も手にしていないわけではないがずっと同じところから抜け出せずにいる、そうしたフラストレーションがこの緩やかな曲の中に渦巻いている。“Behind The Curtain” ではそのフラストレーションがイラ立ったようなベースのフレーズの上でもっと直接的に発露される。理解はできるがそうであっては欲しくない現実、期待は裏切られ望みは薄れる、しかしその中にあってももがき続ける、その姿勢に心がかき立てられていく。ツリーボーイ&アークの音楽は時を経てより一層に強度を増したのだ。
このアルバムを聞いたときに最初に抱いた印象は上記のような時代とともに変化したバンドのデビュー・アルバムだったが、実際にツリーボーイ&アークは2019年にレコーディングしたアルバムを廃棄したという。バンドが言うにはその最初のアルバムはほとんどライヴ・アルバムのようなもので、パンデミックで全てが止まり、活動を再開した後のいまの自分たちを反映したものではないと考えてもう一度レコーディングし直すことを決めたという。そのときに存在していたうちの5曲は再びアレンジされてこのアルバムの中に収録されているらしいが、“Box Of Frogs” から “Human Catastrophe” にシームレスになだれ込むその瞬間にまるでライヴを見ているような気分になる。それはおそらく昔とは異なった種類のもので、ほとばしる衝動が暗い空気の中、内側で渦巻いているように感じられ、自らに言い聞かせるよう、あるいは理解のために状況を整理し直すかのように言葉が響き、そこで生まれた興奮が広がっていく。ふたりのシンガー、ふたりのソングライターがそれぞれの曲を繋ぐ、この瞬間こそがアルバムの最高の瞬間であるとそんなことだって言いたくなってしまう。
最初のアルバムのヴァージョンはどんな感じだったのだろう? そう気にならないこともないけれど、しかしこの渦はここまでの過程があったからこそ生まれる渦なのだろう。そうしたバンドの歴史と変化がポップ・ミュージックをより一層魅力的にする。選択と判断、理念と行動、新鮮さがなにより重要でタイミングが大きく作用する世界の遅れてきた快作、ツリーボーイ&アークのこのデビュー・アルバムは僕にはそんなアルバムに感じられるのだ。
Rainbow Disco Club、秋のオールナイト公演「Sound Horizon」。今年はセオ・パリッシュの登場です。9月22日(金)23時~、会場は2021年にオープンしたGARDEN新木場FACTORY。演出はREALROCKDESIGNが担当します。チケットは3カテゴリー用意されていましたが、すでに「1」と「2」の枠は完売、9,000円の「カテゴリー3」のみ販売中です。『Wuddaji』(20)に『DJ-Kick』(22)に『Free Myself』(23)にと、近年精力的に活動をつづけているセオ・パリッシュ。その最新型を目撃しましょう。
https://rainbowdiscoclub.zaiko.io/e/soundhorizon0922
そして追加情報です。上述のモーリサ・ローズとのコラボ作がフィジカルでもリリースされることになりました。3LP、ディジパックCD、カセットの3形態です。9月下旬ころに入荷とのこと。こちらもお見逃しなく。
さらに追加情報(8/20)です。大阪公演も決定しました。
2023.9.23(土) 大阪 @ Club Joule
- Theo Parrish Japan Tour in Osaka -
DJ: Theo Parrish, YAMA (Newtone Records), SHUN145 (tide and time / Jazzy Sport Kyoto)
PA: Kabamix
Coffee: edénico
Open 22:00
Advance 4,000yen Ticket Link e+ https://eplus.jp/sf/detail/3923880001-P0030001
Door 5,000yen
U-23 3,000yen
Info: CLUB JOULE www.club-joule.com
大阪市中央区西心斎橋2-11-7南炭屋町ビル2F TEL06-6214-1223
ファッション・ブランドC.Eによる最新パーティが9月8日(金)に開催される。ヴェニューはVENT。パリからロウ・ジャック、ロンドンからレゼット、上海/台北からツーシンとなかなかに強力な面子で、これは楽しい一夜になること間違いなしだ。詳細は下記よりご確認を。
[9月4日追記]
当日、会場限定のTシャツが販売されるとのことです。これは行くしかない!


C.E presents
Low Jack
Rezzett
Tzusing
C.Eのパーティが9月8日金曜日、VENTで開催。
洋服ブランドC.E(シーイー)は、2023年9月8日 金曜日、表参道に位置するVENTを会場にパーティを開催します。
Skate Thing (スケートシング)がデザイナー、Toby Feltwell(トビー フェルトウェル)がディレクターを務めるC.Eは、2011年のブランド発足以来、不定期ながら国内外のミュージシャンやDJを招聘しパーティを開催してきました。
2023年3度目となる今回のパーティでは、3組のアーティスト、Low Jack(ロージャック)、Rezzett(レゼット)、Tzusing(ツーシン)をゲストに迎えます。
Low JackとTzusingの2名はDJ、Rezzetはライブパフォーマンスでの出演です。

C.E presents
Low Jack
Rezzett
Tzusing
開催日時:2023年9月8日金曜日 午後11時
会場:VENT vent-tokyo.net
料金:Door 3,000 Yen
Advance 2,000 Yen (9月7日木曜日 午後11時59分 販売終了)
t.livepocket.jp/e/vent_ 20230908
Over 20's Only. Photo I.D. Required.
20歳未満の方のご入場はお断り致します。年齢確認のため顔写真付きの公的身分証明書をご持参願います
■Low Jack
Low JackことPhilippe Hallais(フィリップ ハライ)は、ホンジュラス生まれのフランス人エレクトロニック ミュージック アーティストで、現在はパリを拠点としています。Jean Carval(ジャン・カルヴァル)とともに2つの音楽レーベル、Editions GravatsとLes Disques De LaBretagneを運営しています。
ダンスホールレゲエやサウンドアート、テクノといったジャンルを流動的に行き来しながら、独自のクラブ コンストラクションを構築することで知られています。
2017年以降、HallaisはHospital ProductionsのDominick FernowのプロジェクトであるRainforest Spiritual Enslavementのメンバーです。2018年3月、彼は自身のレーベルEditions GravatsからミニLP「Riddims du Lieu- dit」を、2019年には、BFDMやEditions Gravatsから多くのプロジェクトをリリース。2020年には、Brodinskiと共作した4つの楽曲を収めたEP「BZH009」、2022年にはPANよりLala &ce, Low JackによるLP「Baiser Mortel」を発表しました。
https://soundcloud.com/low-jack
https://www.instagram.com/hallaisdelaboue/
■Rezzett
TapesことJackson Bailey(ジャクソン ベイリー)とLukidやRefreshersとしても知られるLuke Blair(ルーク ブレア)の2人によるグループです。2013年に楽曲をYouTubeへアップロードしたのち、Will Bankhead(ウィル バンクヘッド)の音楽レーベルThe Trilogy Tapes(TTT)より、ひずみが特徴的なテクノとジャングルのEPを5枚リリースし高い評価を得ました。Rezzettは現在のダンス ミュージックにおいて珍しいものでなくなくなった「ローファイ」サウンドのパイオニアといえます。
2018年にデビュー アルバムを前述したTTTからリリースした後、突如としてリリースは止まり、時折ライブをおこなうことだけがRezzettがまだ存続している証拠でした。しかし2023年6月、記念すべきTTT100番目となる2ndアルバム「Meant Like This」を突如リリースし、ライブパフォーマンスを収録したカセットテープ、4曲からなるEPがアルバムのリリース後間もなく発表しました。
https://rezzett.bandcamp.com/
https://www.facebook.com/itsrezzett
■Tzusing
Tzusingはマレーシアで生まれ、シンガポールと台湾の製造業の中心地である台中で形成期を過ごしたのち、シカゴで学び、現在は上海と台北を拠点に活動。
DJとしてのTzusingのセットは、流線型のテクノ、インダストリアル・エレクトロニクス、非西洋的なダンス・ミュージック、現代的なクラブ・ミュージックがミックスされています。
また、ポップ・ミュージックが持つ救済の力に対する真摯な信念を持ち、クラシックなアジアン・ポップスをクラブ・セットの真ん中に取り入れています。Tzusingは自身のプロダクションにおいて、これらの影響をアグレッシブでカタルシス溢れる音楽へと再構築し、歪んだハーフステップのリズム、奇妙なハーモニーのテクスチャー、太く不自然に響くドラムに反映させています。きらびやかなチューニングのパーカッション、リード楽器のようなシンセサイザー、そして音楽のイメージが「中国らしさ」の感覚を呼び起こすかもしれませんが、それは「本物の文化」の場所を指し示すためではなく、ディアスポラが国境を越えて変異する中で、これらの記号が何を意味し、誰のものであるかを問うためなのです。
2011年、Tzusingは伝説的クラブであるShelterで開催された上海の「Stockholm Syndrome」を立ち上げ、2014年にL.I.E.S. RecordsからリリースされたEP 3部作を通じて世界へと紹介されました。その後、Cititrax、Bedouin records、PANといったレーベルからリリースを重ね、2023年初頭には2枚目となるフルレングスLPがPANよりリリースされました。
https://soundcloud.com/tzusing
https://www.instagram.com/tzusing_/
すべてはナムコからはじまった
『パックマン』『ギャラクシアン』『ニューラリーX』『ゼビウス』『マッピー』
いまや世界中で親しまれているゲーム音楽、その出生の秘密を探る
「今となっては信じられないことだが、初期の時代のビデオゲームにはゲーム音楽が存在しなかった。〔……〕では、いったいどのようにしてゲーム音楽が誕生し、やがて世界に類を見ない、日本独自のゲーム音楽市場が形成されるに至ったのか? 今までほとんど顧みられることがなかった、ゲーム音楽誕生から今日まで至る過程の歴史を紐解くにあたり、とりわけ絶対に避けて通れないのが、ナムコの黎明期の作品である」(まえがきより)
効果音から音楽へ──
多くの取材・証言から浮かびあがる、先駆者たちの試行錯誤と草創期の真実
四六判並製/256頁
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★刊行記念トーク&サイン会開催!
『ゲーム音楽家インタヴュー集』
『ナムコはいかにして世界を変えたのか』
2023年10月9日(月・祝)12:00~14:00(予定)
@秋葉原 書泉ブックタワー 9Fイベントスペース
https://www.shosen.co.jp/event/12953/
目次
まえがき
第1章 「ゲーム音楽」前史
第2章 伝説のメーカー、ナムコの参入
第3章 「ゲーム音楽の父」大野木宣幸
第4章 ゲーム音楽専門コンポーザーの誕生
第5章 「ゲーム音楽」市場の形成
あとがき
参考文献・サイト
【著者プロフィール】
鴫原盛之(しぎはら・もりひろ)
1993年に「月刊ゲーメスト」の攻略ライターとしてデビュー。その後、ゲームセンター店長やメーカー営業などの職を経て、2004年からゲームメディアを中心に活動するフリーライターとなり、近年では文化庁のメディア芸術連携促進事業 連携共同事業などに参加し、ゲーム産業史のオーラル・ヒストリーの収集・記録も手掛ける。主な著書は『ファミダス ファミコン裏技編』『ゲーム職人 第1集』(共にマイクロマガジン社)、共著では『デジタルゲームの教科書』(SBクリエイティブ)『ビジネスを変える「ゲームニクス」』(日経BP)などがある。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表を務める。
【オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧】
◆amazon
◆TSUTAYAオンライン
◆Rakuten ブックス
◆7net(セブンネットショッピング)
◆ヨドバシ・ドット・コム
◆Yahoo!ショッピング
◆HMV
◆TOWER RECORDS
◆diskunion
◆紀伊國屋書店
◆honto
◆e-hon
◆Honya Club
◆キャラアニ.com
◆BEEP
【全国実店舗の在庫状況】
◆紀伊國屋書店
◆三省堂書店
◆丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
◆旭屋書店
◆有隣堂
◆くまざわ書店
◆TSUTAYA
◆大垣書店
