「IR」と一致するもの

DJ END (B-Lines Delight / Dutty Dub Rockz) - ele-king

Next B-Lines Delight 2011/09/18(sun) @SOUND A BASE NEST
Info:https://b-linesdelight.blogspot.com/
B-Lines Delight Mixes:https://www.mixcloud.com/BLinesDelight/

B-Lines Delightクルーのオリジナル・トラックのみで作成したMix CDが
DISC SHOP ZEROで販売決定!!
[B-LINES DELIGHT Exclusive Dubplate Mix / Mixed By DJ END ]
2011年9月10日入荷予定 【予約受付中!】
特典:BLDクルーによるオリジナル2曲のDLコード(Mix CD収録曲)、9/18イヴェントBLDのディスカウント
Info:https://discshopzero.tumblr.com/post/9823132013

DJ END REWIND CHART


1
DD Black - Charge(Alterd Natives Remix) - Dub

2
Sivarider - Nightfall Rework - Dub

3
Ryoichi Ueno - Arousal - Dub

4
Admiral Bailey - Jump Up (Terror Danjah remix) - Vp

5
Distal - Angry Acid - Tectonic

6
Chrissy Murderbot - Nice Lookin Bwoy (feat Mungos Hifi & Warrior Queen) - Planet Mu

7
Peverelist - Dance Til The Police Come - Hessle Audio

8
Boddika - Electron - Swamp81

9
Africa Hitech - 93 Million Miles - Warp

10
Wiley - 100% Publishing - Big Dada

interview with Girls - ele-king


Girls
Father, Son, Holy Ghost

True Panther Sounds/よしもとアール・アンド・シー E王

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 『アルバム』はふざけていた。ヴィンテージ・ポップスの意匠を借りて、女の子といっしょに泣いたり笑ったりしていた。いわばそれは、サンシャイン・ポップスのパロディだった。レトロ折衷主義の現代版だ。が、ローファイ版ビーチ・ボーイズはその1作で終わった。昨年の「ブロークン・ドリームズ・クラブ」はもう違っていた。クリストファー・オウエンスはマジだった。彼は、彼女のひと言ひと言をあまりにも敏感に感じ取ってしまう青年の声で歌った。「君があの音楽を聴いて涙してたときのことなど、彼にはわかりっこない/君があの映画で涙してたときのことなど、彼にはわかりっこない/君が最初から彼に抱いてた想いなど、彼にはわかりっこないだろう」――どこまでも潔癖で、胸いっぱいの声だ。
 斜に構えた『アルバム』以上に、「ブロークン・ドリームズ・クラブ」は真剣に恋するに値するミニ・アルバムだった。ポップスの黄金時代の意匠を借りてはいるが、しかしそれは"レトロ折衷主義"の妙味に満足するようなものではなかった。そしてそれは、クリストファー・オウエンスの魂から生まれるものだった。この度リリースされる『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』は、「ブロークン・ドリーム・クラブ」のあとに続く......ラヴ・ソングこそが音楽(ポップス)においてもっとも忘れてはならない主題であるといわんばかりの、ガールズにとっての待望のセカンド・アルバムである。

ロックンロールの可能性なんてぜんぜん感じていない。マドンナの"アメリカン・パイ"、知ってるよね? あの曲の歌詞に、「Do you believe in Rock'n' Roll」って部分があるんだけど、僕はいつもそこで「ノー」って答えてる。

「ブロークン・ドリーム・クラブ」には"サブスタンス"という曲がありますよね。そのなかであなたは「It doesn't have to be this way/I know something/To take the corners off/And help you rock and roll/Right down the road(こんなんでなくたっていいはずさ/そういうモノがあるってことは知ってるよ/尖った角が取れて、君をロックンロールさせてくれるんだ/この道のすぐ先でね)」と歌っています。何をいまさらと思うかもしれないけど、あなたにはロックンロールというスタイルに特別な気持ちがありますか?

クリストファー:ノー。僕はロックンロールじゃないよ。僕が思うロックンローラーたちとは違う。僕のスタイルは彼らのものとは全然違うんだ。この曲に出て来るロックンロールは......この曲は、ロックンロールのショーをやるためにサブスタンス(薬)を使ってる自分についての歌なんだ。だから、ロックンロールがテーマってわけじゃない。それよりも、僕はカントリーやジャズのほうが自分の好きな音楽って感じがするよ。そういう音楽は大好きさ。あとは日本の音楽。準備はいい?(さくらさくらを歌い出す)ハハハハ。この曲大好きなんだ。ロックより断然好き。っていうか、そっちのほうが自分らしいんだ。ミュージカルのオクラホマのほうが、よっぽど僕っぽいよ。

この取材の主旨のひとつに、「21世紀のロックンロール」というテーマを与えてみようかと思います。インターネット時代の、人が自分の好みを自由に選択できる状況のなかでロックンロールを選ぶというのは、50年代や1976年にそれをやるのとはまた意味が違ってくるんじゃないかと思うんですよね。いかが思いますか?

クリストファー:さっきの質問の答えの通り、僕はロックンロールを選んでるわけじゃないからね。だから、この質問はわからないよ。

でも歌を書くというのがあなたの音楽の前提にあると思いますが、この音楽のスタイルのなかにどのような可能性を感じているんですか?

クリストファー:ロックンロールの可能性なんてぜんぜん感じていない。マドンナの"アメリカン・パイ"、知ってるよね? あの曲の歌詞に、「Do you believe in Rock'n' Roll」って部分があるんだけど、僕はいつもそこで「ノー」って答えてる(笑)。僕が信じてるのはソウルだからね。

わかりました(笑)。さて、それではガールズの作品について訊きますね。昨年発表した、あなたの「ブロークン・ドリームズ・クラブ」がとても感情にひっかかりました。あなたは最初のアルバムでは、カリフォルニア・ポップスというか、女の子についてユーモラスに、そして恋について感傷的に歌いました。しかし、「ブロークン・ドリームズ・クラブ」にはデビュー・アルバムにはない悲しみ、喪失感、失意のようなものを感じます。そして新作『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』は明らかに「ブロークン・ドリームズ・クラブ」からの続きがあるように思います。あのミニ・アルバムはあなたにとってどんな意味があったのでしょうか? 何があなたにあの作品を作らせたのでしょうか?

クリストファー:僕のなかで、作品は全部繋がっているんだ。僕の曲の書き方は、とくに各アルバムとかEPのためって感じじゃないからね。EPのレコーディングで初めてスタジオを使ったんだけど、あのEPで、僕たちはいろいろ実験できたんだ。スタジオもそうだし、他のミュージシャンやエンジニアを使ったり、プロがまわりにいた。あのとき、いろいろ試してみたおかげで、今回のアルバム制作をそういうやり方(EPのやり方)で進めていきたいのかがわかったんだ。今回のアルバムも『アルバム』みたいに部屋じゃなくてスタジオでレコーディングしたいと思ったし。そう、結果的にアルバムの準備ができたんだと思う。いろいろと見極めることができた。そのためにEPを作ったわけではないけど、結果的にそうなったんだ。

"ジ・オー・ソー・プロテクティヴ・ワン"の歌詞も心を打たれましたが、タイトル曲の"ブロークン・ドリームズ・クラブ"にはとくに強いものを感じました。たとえば「So many people live and die/And never even question why/All of their dreams are gone/How do they carry on?(生まれては死んでいく、あまりに大勢の人々/「なぜ?」という問いさえ投げかけることもないままに/消し飛んでいったあらゆる夢 /うすればこれ以上頑張れると?」みたいな言葉はどこはから出てきたんですか?

クリストファー:歌詞が出てくるのは、すべて僕のフィーリング。若いときにはやりたいことがたくさんあるのに、大人になると人はその夢を諦めてしまう。なんでそんなことができるんだ? その心理が理解できないって思う気持ちさ。僕にとっては、夢を持ち続けることが大切だからね。でも、ほとんどの人たちが諦めるだろ? この曲は、僕のそんな気持ちについて歌ったものなんだ。

"ブロークン・ドリームズ・クラブ"という言葉、何のメタファーなんでしょうか? 

クリストファー:ブロークン・ドリームズ・クラブの意味は、僕のまわりの友だちたちのこと。あと、僕自身もちょっと入ってるかな。人からは「バンドが成功しててスゴイね」とか、「人気者になったね」とか言われるけど、僕だって、それと同時に壊れてしまった夢があるから。他の友だちもそう。何かに満足していない、何か叶えたいものがあった人たちのグループって意味なんだ。「本当はもっと......」を求める人たちのグループさ。

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ユーモアが少ないってのは同感だよ。今回はもっとシリアスだからね。前回はユーモアをマスクとして使ってたんだ。フェイク・ヴォイスをジョークで使ったりとかね。でも今回はオープンで、もっとシリアスで正直なんだ。


Girls
Father, Son, Holy Ghost

True Panther Sounds/よしもとアール・アンド・シー E王

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さんざん取材で訊かれたと思うので、申し訳ないないのですが、いまいちど、当時の記憶をたどってもらえないでしょうか? "Children of God"()はヒッピーが作ったディストピアとも言えるようなものですよね? そうしたあなたの幼少期の経験に対するあなたの思いに、この数年で何か変化はありましたか? あったら教えてください。

クリストファー:子供の頃に対する思いは毎日かわる。説明するには複雑だけど......。僕は若いとき、良いことを含め何に対しても感謝できなかった。怒りでいっぱいだったし、自由になりたいとばかり考えていたからね。反抗的だったんだ。でもいまは、人生でいろいろと経験してきて、いろんな角度から物事をみたり、先を見るようになった。というか、見れるようになった。だから、何を自分が失ったかを振り返ることもあれば、何が自分を幸せにしているかを見つめることもある。自分は特別な経験をしてきたなとも思うし、そのおかげでいまの自分があること、そして同時にそのせいで特別なものを失ってきたこともわかってる。その繰り返しなんだ。

そのカルト教団を作ったヒッピーが愛していた音楽がロック・ミュージックだったという事実、そしていまあなた自身がロック・ミュージックをやっていることを我々はどのように解釈したらいいのでしょう?

クリストファー:さっきも言ったように、僕はロックンロールをやってるとは思わない。僕がやってるのはポップ。ロックンロールはヒッピーだし、自分はそのなかにいたけど、僕が好きなのはポップなんだ。僕たちの曲のなかで、ロックンロール・ソングはすごく少ないはずだよ。たぶん、ロックンロールの質問をしてくる人たちは、僕とロックンロールの解釈が違うんだろうね。アメリカでは、ロックンロールっていったら僕の姿勢とは違うものを意味する。君の意見が間違ってるとは思わないけど、もっと一般的にロックってものを考えたら、それがちょっと違うってことに気づくはずだよ。ロックンロールをもっと世界的に考えてみて。ロックは、自分にとっては全然違うことだし、僕はもっとジェントルマンだよ。

では、あなたにとってのロックンロールとはどういう意味なのでしょう?

クリストファー:自分勝手で、人に失礼な態度をとることを気にしない。ある意味、アグレッション(強引さ)を通した自由って感じだね。

自分がそうじゃないだけで、キライではない?

クリストファー:うーん......オールド・ロックンロールは好きだよ。そうだね、好きなロックンロールはたくさんある。ただ自分がそうじゃないだけだね。

そして『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』というアルバム・タイトルは何を意味しているのですか?

クリストファー:このタイトルは、聖書からの引用なんだけど、意味はちょっと複雑なんだ。このフレーズは、聖書の引用っていうのもあるけど、アメリカの人びとにとっては誰でも知ってる御馴染みの言葉なんだよ。イエスと精霊と神は三位一体なんだ。だから使うことにした。みんながすでに聞いたことのあるフレーズだからね。それがこれをタイトルにした理由のひとつ。もうひとつは、このアルバムは自分にとって......というか、このアルバムだけじゃなくてすべてがそうだけど、どんな作品でも、Origin(原点)とIdentity(アイデンティティ)、そしてSpirit(魂)があると思うんだ。だから、僕にとってFather、Son、Holy Ghostの3つは、原点、アイデンティティ、魂を意味してるんだよ。うまく説明できないけど、このタイトルの意味はそれなんだ。

アルバムのオープニング・トラック"ハニー・バニー"は、エネルギッシュで爽快な曲であり、直球なラヴ・ソングですが、しかしアルバムには"ダイ"というヘヴィーな曲もあるし、そして"マイ・マー"のような深いエモーションを持った曲もあります。何故いま、"マイ・マー"のような曲を歌ったのでしょう? 

クリストファー:この曲で、僕は自分の気持ちを認めてるんだ。いま、僕が母親を恋しがってることをね。歌詞もすごくシンプル。母親ともっと近くなれたらいいのにっていう願いがその内容なんだ。僕と母さんは親しいけど、複雑なんだよね。同じ街に住んでないし、僕はすごく忙しいし。恋しいってことを彼女に言いたいんだ。自分の人生に、母さんが必要だってね。

前よりもっと恋しいですか?

クリストファー:そうだね。最初に家をでたときは、自立することが目的だったし、家を出たからこそできることがたくさんあった。でもいまは、そういうのを超えたから、彼女の存在がすごく恋しいんだ。

"ヴォミット"もまた、とてもハートブレイキングな曲です。これはどんな思いで作ったのでしょうか? とくに後半のゴスペルのような展開がすごいのですが。

クリストファー:これは随分前にかいた曲なんだ。この曲で表現してるのは......人について。他人からの愛が必要すぎる人。彼は毎日毎日、愛を探して探して、探しまくってる。自分にとって良くないしがみつきがある人の歌なんだ。たとえば、誰かがアル中のグループのなかにいたら、最初に必要なのは、自分がアル中であること、問題を抱えてることを認めること。この曲は、自分にとってその"認めること"なんだ。オープンに、自分は問題があると曲のなかでみとめてるんだ。

あなたの音楽からはファーストにあったようなユーモアはなくなってしまったのでしょうか?

クリストファー:うーん......答えるのは難しいね。僕は、アルバム単位で曲は書かないから。だからいつもアルバム自体にテーマがないんだ。それぞれの曲は独立してるんだよ。共通してるのは、すべてのアルバムの曲が自分たちのお気に入りでできてるってこと。ユーモアが少ないってのは同感だよ。今回はもっとシリアスだからね。前回はユーモアをマスクとして使ってたんだ。フェイク・ヴォイスをジョークで使ったりとかね。ファニー・ボーイズをふるまってた。でも今回はオープンで、もっとシリアスで正直なんだ。

なぜそれ(ユーモア)をやめたんですか?

クリストファー:もっと成長したし、前より気持ちが楽なんだ。リラックスしてるから、マスクを被って何かを隠す必要はもうない。ときどき遊びでやったりはするけどね。前はシリアスになりすぎないためにユーモアを敢えていれたりしてたけどいまではもうやらないんだ。


(注)"Children of God(神の子)"とは"Family International"としても知られる欧米では有名なカルト教団。1968年に設立されたそれは、60年代のキリスト革命(反体制的なヒッピーイズムのなかに見たキリスト教的な要素とキリスト教のなかに見たヒッピー的な要素によってうながされている)というなんとも実に歴史的に皮肉なムーヴメントのなかから生まれている。科学療法を信用しない教団は、乳児だった頃にオウェンスの兄を死なせている。父親はどこかへ消えてしまい、母親は売春も強制させれている。世界で最初の反カルト団体の組織化の契機にもなっている。

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自分がハッピーなときに書くとこういう曲ができる。道でハッピーな人をみて、その人が自分に微笑んで、「ハロー」と声をかけてきたら、自分もちょっとハッピーになるよね? そんな感じ。ハッピー・ソングを書くときは自分がハッピーだから、人にもそれが伝わってハッピーに聴こえるんだ。


Girls
Father, Son, Holy Ghost

True Panther Sounds/よしもとアール・アンド・シー E王

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では、"ジャスト・ア・ソング"もとても印象的な曲です。イントロのギターのアルペジオがとても綺麗な曲ですが、歌詞はやはりある種の喪失感を歌っています。「it just feels like it's gone/like all of it's gone, gone away/it seems like nobodies happy now(消え去ってしまったような感覚/すべてが消えて、なくなってしまったかのような/もう誰もハッピーじゃなさそうで)」......何についての歌でしょうか?

クリストファー:前までは、サンフランシスコに住む同じたくさんの仲間たちと毎日、毎晩あそんでたんだ。ハッピーだったし、互いに愛し合ってた。でも2年後はそれが変わってしまったんだ。この曲は、その2年後、たくさんのツアーを終えたあとに書いた曲。ツアーのあいだにたくさんの友だちを失ったんだ。まったくといっていいほど家にいなかったからね。この曲はそれについて。喪失感と仲間についてだよ。彼らとは、本当に毎日つるんでたんだ。すごく近かったのに。いまでも友だちではあるけど、みんなばらばらなんだ。ニューヨークとかロスとかに引っ越してしまったりね。でも、人生にはそういうことがつきもの。これがリアリティなんだ。

クローザー・トラックの"ジェイミー・マリー"もギターによる弾き語り調の曲ですが、どうして今回のアルバムはこうした内省的で、バラード調の曲が多くなったのでしょうか?

クリストファー:昔書いた曲がたくさんあるからさ。これを書いたのもだいぶ前。4年前くらい。いまそれをレコーディングしても、作品自体は古いから、自分を振り返ってる感じがするんだと思うよ。でもこの曲は好きだ。"ヴォミット"もそう。書いたのは5年前なのに歌ってるのはいまだから、いまの自分が過去をふりかえって、自分を見つめてるかのように聴こえるんだ。歌詞がすべて自分のフィーリングからくるっていうのもあるしね。

"フォーギヴネス "という美しいバラードがあります。これもまた、とても胸が打たれる曲です。この曲の主題についても教えてもらえますか?

クリストファー:この曲の主題は明確。タイトルのまま、"許し"について。それだけだよ。もし自分が悪いことをして、「ゴメン」と君に言うとする。それもひとつの解決だけど、それだけではおわりじゃない。君が、「許すよ」と言って初めて解決するんだ。内容はそれについて。本当にそれだけなんだ。シスターとブラザーは友だちのことだよ。自分、友だち、両方の"許し"についてがテーマなんだ。

"マジック"は今回のアルバムで、"セイング・アイ・ラヴ・ユー "と並んで、とても親しみやすいラヴ・ソングですね。あなたはこうしたキャッチーなラヴ・ソングに特別な思いがありますよね。それにいついて話してもらえますか?

クリストファー:自分がハッピーなときに書くとこういう曲ができる。道でハッピーな人をみて、その人が自分に微笑んで、「ハロー」と声をかけてきたら、自分もちょっとハッピーになるよね? そんな感じ。ハッピー・ソングを書くときは自分がハッピーだから、人にもそれが伝わってハッピーに聴こえるんだ。でも、僕の場合、悲しい曲もキャッチーだよね(笑)。キャッチーに関しては両方ともそう。でも、ハッピー・ソングの魅力は、なかにハピネスがつまってて、すごくポジティヴなこと。自分を含み、人って悲しい気持ちのときが多いから、こういうハピネスは人の心をもっとハッピーにするんだ。キャッチーなラヴ・ソングに対しては、スペシャルな気持ちはないよ。悲しいのも好きだし、キャッチーなのは全部好き。キャッチーにしようと意識するわけじゃないんだけど、自然とキャッチーに仕上がることが多いんだ。

"ラヴ・ライク・ア・リヴァー"も良い曲ですが、あれはソウル・ミュージックをやりたかったという感じでしょうか?

クリストファー:そうだよ。ソウル・ミュージックからはたくさん影響を受けてる。僕たちは何でもトライするんだ。シューゲイズもトライしたことあるし、ビーチ・ボーイズっぽいロックやジャズなんかにも挑戦したことがある。好きな物はすべてやってみるんだ。やってみるのは自由だからね。決まりはなくて、ただやりたいことをするんだ。この曲は初めて書いたR&Bソングなんだよ。このアルバムには3つの"初めて"があるんだ。ひとつは"ダイ"のギターリフ。ふたつめは"ラヴ・ライク・ア・リヴァー"のソウル。3つめは"ジャスト・ア・ソング"のクラシック・ギター。この3つは新たに挑戦してみたことなんだ。

さて、そろそろ最後のほうの質問です。音楽の社会的な機能の仕方について訊きたいのですが、「21世紀のロックンロール」はどんな役割を果たしていくんだと思いますか?

クリストファー:役割は変わらないと思う。ロックンロールには、ファンのためと、演奏する人たちのためのふたつの役割があると思うんだ。もしインターネットで見つけるのが簡単になったとしても、プレイヤーたちのなかでのマジックは存在し続けるだろうし、ファンにとっても、ラジオでロックンロールに出会おうが、インターネットで見つけようが、得る喜びは同じだと思うよ。これから先も同じさ。好きな音楽から得る喜びは変わらない。演奏する側と見る側、それぞれに違う喜びが存在し続けると思うよ。

Dum Dum Girls - ele-king

 ガールズの「ブロークン・ドリームズ・クラブ」でバッキング・ヴォーカルとして参加しているのが、ディー・ディーという、ラモーンズに捧げられた芸名を持つクリスティン・ガンドレッドである。ローファイ・ポップスを展開したザ・メイフェア・セットなるプロジェクトの作品、そしてダム・ダム・ガールズという、イギー・ポップへの敬意を表した名前のバンド名でのデビュー作『I Will Be』(2010年)をリリースしている。このアルバムはずいぶんと話題になった。シャングリ・ラスのようなガールズ・グループの甘く感傷的なメロディ、メリー・チェインのようなファズ、ラモーンズのような疾走感......、ダム・ダム・ガールズにおける彼女はロックンロールに対するフェティッシュな解釈――バイク、黒い革ジャン、ミニスカートといったクリシェをもてあそびながら、思春期の女心のオンパレードをずば抜けた歌唱力で歌っている。

 クリスティン・ガンドレッドが自らをディー・ディーと名乗っていることは注目に値する。ディー・ディー(・ラモーン)といえば、ヘロイン賛歌の"チャイニーズ・ロックス"の作曲者のひとりとしても歴史に名を残している人物で、彼はそれこそパンクとドラッグのファンタジーを地でいったひとりとなっている。が、クリスティン・ガンドレッドはそうした昔のバカげた夢を「バカだな〜」と認識しながら、しかし他方では、そうしたバカげた生き方のある部分においては深いところで共振しているように思える。永遠に大人になることを拒むような(良くも悪くも子供っぽい)ロマンティシズムに。
 古典的なロックンロールな生き方には、バキバキに決まってその"限界"に挑戦してこそヒップだという考えがある。と同時にロックンロールには、ラモーンズが"ニードルズ&ピンズ"のような甘いオールディーズをカヴァーするように、まったく手に負えないロマンティックな側面もある。対極にありそうなふたつの側面だが、実は同じカードの裏表だ。ドラッグが象徴するところの死を認識してこそ現在(いま)をぞんぶんに生きようというロマンスへと結ばれる。live now die later――せつなを生きようとする美学だ。

 クリスティン・ガンドレッドはこのセカンド・アルバム『オンリー・イン・ドリーム』を発表する半年ほど前、ザ・スミスの"ゼア・イズ・ア・ライト〜"のカヴァーを含むシングル「ヒー・ゲッツ・ミー・ハイ」をリリースしている。周知のように"ゼア・イズ・ア・ライト〜"は曲自体の魅力もさることながら、「今夜この町から連れ出してくれ」「バスに乗って、そのバスが激突して自分が死んだとしても、隣にいるのが君なら僕は本望だ」という、母国(故郷)への嫌悪とロックンロールの美学を重ねたという点において、そしてその曲が発表された時代背景(新自由主義時代)において、大名曲となっている。それは、オリジナルのディー・ディーも、イギー・ポップも歌っていなかった類の歌だ。クリスティン・ガンドレッドはきっと、素晴らしいロックのコレクションを有しているのだろう。
 ダム・ダム・ガールズは、反マッチョ主義がメキメキと顕在化するアメリカのサブカルチャーにおいて、すでに多くの中傷と批判を受けてきた昔ながらのロック文化(あるいはフィル・スペクターという"父"に育てられたガールズ・グループ)の名誉挽回に挑んでいるようでもある。『オンリー・イン・ドリーム』に収録されたどの曲もキャッチーで、ポップスとしての力がある。歌詞は感傷的な言葉がだーっと並んでいる。大地に根を張った母親など知ったことではない。男を求めて部屋のなかでひとりですすり泣くような、都会でひとり暮らしをしている女性の弱さを赤裸々に綴っている。

 中学〜高校時代にラモーンズやブロンディに夢中になった人間が、この音楽の魅力に逆うことは難しい。プロデュースを手掛けているのはブロンディのファースト・アルバム、「デニス」や「イン・ザ・フレッシュ」、リチャード・ヘルの『ブランク・ジェネレーション』、あるいはゴーゴーズのファースト・アルバムなどを手掛けている人。彼はこのアルバムでも完璧な仕事をしている。

Chart by JET SET 2011.09.05 - ele-king

Shop Chart


1

悪魔の沼

悪魔の沼 沼日和 -IMAGINARY 魔NDSCAPE- »COMMENT GET MUSIC
沼ミックス、遂に解禁しました!!コンピュー魔、A魔NO、Dr.NISHI魔RAの三沼人、"悪魔の沼"による話題沸騰のファースト・ミックスCD。

2

JASON GRIER & NITE JEWEL

JASON GRIER & NITE JEWEL HEART SHAPED EP »COMMENT GET MUSIC
極限まで甘いミッドナイト・インディ・シンセ・ファンク。最強コラボによる爆裂最高マキシ!!Gary Wilson、Ariel Pink、そしてNite Jewelのファースト・アルバム"Good Evening"をリリースしたL.A.最重要レーベル、Human Earの主宰者、Jason GrierがNite Jewelとコラボした危険な6曲入りEP!!

3

FUDGE FINGAS

FUDGE FINGAS WHAT WORKS EP »COMMENT GET MUSIC
1年振りのFirecracker新作は、1st.アルバムを発表して波に乗るFudge Fingasによる大傑作!!レーベル前作が市場価格高騰中の来日済Vakulaが素晴らしいリミックスを提供。今回も当然のことながら再入荷は難しいです!!

4

PUPKULIES & REBECCA

PUPKULIES & REBECCA KRICKOW EP »COMMENT GET MUSIC
レフトフィールド・ミニマル名門Normotonの看板ミニマル・ハウス・ユニットPupkulies & Rebeccaが、ご存じ辺境レフトフィールド・ミニマル名門Ackerから初登場リリース!!

5

WALLS

WALLS SUNPORCH »COMMENT GET MUSIC
2010年の1st.アルバムが大変な反響を呼んだUKデュオ、Walls。間もなくリリースされる2nd.アルバム『Coracle』からの先行カットがこちら。

6

FULBERT

FULBERT GARDEN STATE '92 EP »COMMENT GET MUSIC
現在は韓国はソウルに居住するというフランス人プロデューサーFulbertによる1st.リリースとなる本作、タイトルが指し示す通りのアーリー90'sフレイヴァーが活きたグッド・ハウス・トラックスです。

7

V.A.

V.A. TURNTABLES ON THE HUDSON VOLUME 8: REFLECTING CIELO PT.2 »COMMENT GET MUSIC
Nickodemous主宰レーベル、Wonderwheelから。世界一の無国籍パーティ・グルーヴを代表する名物コンピ・シリーズ第8弾のヴァイナル・サンプラーに続編が登場!!

8

SNOW SURFERS / UNITED BOPPERS UNIT

SNOW SURFERS / UNITED BOPPERS UNIT THE 8 NUMBER / R&B NO.1 »COMMENT GET MUSIC
大ヒット連発Funk Nightから登場したロシアからの新星Soul Surfers、Golpel Surfers名義に続き今回も変名リリース。で、またまたヤバいインスト・ハモンド・ファンクです!!

9

MICHAEL JACKSON / BOB MARLEY

MICHAEL JACKSON / BOB MARLEY BEAT IT (RUB A DUB REMIX) / IS THIS LOVE (ROOTS REMIX) »COMMENT GET MUSIC
マイケルの名曲"Beat It"と、ボブ・マーリーの"Is This Love"の良質Remix★オールジャンル系のDJにもオススメです!!

10

CLOUD BOAT

CLOUD BOAT LIONS ON THE BEACH »COMMENT GET MUSIC
ご存じ絶好調R&Sから、既にJames BlakeやMount Kimbieらのツアーへの同行で注目を集めてきた新鋭デュオCloud Boatによる待望過ぎた1st.シングルが到着しました〜!!

Chart by JAPONICA 2011.09.03 - ele-king

Shop Chart


1

HOLGER CZUKAY

HOLGER CZUKAY MUSIC IS A MIRACLE CLAREMONT 56 / UK / 2011/8/25 »COMMENT GET MUSIC
81年リリースのセカンド・ソロアルバム「ON THE WAY TO THE PEAK OF NORMAL」収録の"ODE TO PERFUME"、"FRAGRANCE"、"2 BASS SHUFFLE"、"WITCHES"のサンプルの上でHOLGER CZUKAYが自身の世界観を語る"MUSIC IS A MILACLE"は、30年もの間リリースされなかった超秘蔵トラック(しかも長尺18分!)。

2

FUDGE FINGAS

FUDGE FINGAS WHAT WORKS EP FIRECRACKER / UK / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
お得意のメロウなコズミック・フュージョン・サウンドを忍ばせたシンプルなハウス・トラック"WHAT WORKS"、煌びやかで壮大な鍵盤プレイによりノンビートで紡がれる"MASS X"と持ち味を存分に発揮したオリジナル2トラックに、売れっ子VAKULAによる"WHAT WORKS"のドープ・ビートダウン・リミックスも圧巻の出来映え!

3

DAPHNI

DAPHNI DAPHNI EDITS VOL.2 RESISTA / UK / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
第2弾もまたまたアフリカ・ネタで攻めてきました。A面はニュージーランドの現行バンドによる2010年作"HYPERSPHERES"をダン ス・トラック感覚でリエディットしたシロモノ、そしてB面に前途の通りアフリカ産ネタの辺境ヴァイブス詰まったチープなローカル・グルーヴがたま らない"BALLADINS"を収録。レアグルーヴ/辺境ディガーも是非。

4

V.A.

V.A. DIRTY DANCING SAMPLER SLEAZY BEATS / NL / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
エレクトロニカ/アブストラクト畑出身のフレンチ・クリエイターMODSLEEP、昨年UK<ELECTRIC AVENUE>よりデビューした新鋭DEAD ROSE MUSIC COMPANY、そして先日オウン・レーベル<LITTLE STRONG>からデビューした注目株LORD OF THE ISLESに、EDDIE Cのアルバムでそのクレジットが確認できるこちらも注目の逸材THE NOODLEMANと今後のリリースが楽しみすぎる新進気鋭クリエイター4組をフィーチャーしたフレッシュな一枚。

5

QUASIMODE

QUASIMODE HI-TECH JAZZ FLOWER / JET SET / JPN / 2011/8/27 »COMMENT GET MUSIC
説明不要の大名曲"HI TECH JAZZ"をその洗練されたバンド・アンサンブルでクラブジャズ・アレンジも取り込みつつ再演してしまった激最高な一曲。C/Wには日本が誇るダブ・トラ ンペッター=こだま和文を迎えたジャズ・ミーツ・ダブな黄昏スロウ・ナンバー"SEVEN COLORS"をアルバム収録ヴァージョンに加え、本盤エクスクルーシヴとなるそのダブ・ヴァージョン)を収録。

6

DIRTY GOLD

DIRTY GOLD ROAR AUTUMN TONE / US / 2011/8/26 »COMMENT GET MUSIC
US西海岸サンディエゴで活動する何と全員現役高校生というスーパー・フレッシュな新人バンドによるデビューEPが届きました。その年齢とは裏腹に60〜70'Sあたりのノスタルジック感を纏いつつも腰の座った絶妙なアンサンブル、抜群の哀愁メロディー・センスにラテン/アフリカ系も感じさせる何とも言えないアーシーな質感とで織り成すまさに燻し銀な、しかしそれでいて全く真新しいサウンドを聴かせてくれる驚愕の内容・・!

7

EDUARDO DE LA CALLE

EDUARDO DE LA CALLE ANALOGUE SOLUTIONS 9 ANALOGUE SOLUTIONS / GER / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
スポークンワードとソリッドな鍵盤音がスリリングに織り成すA-1、ジャズ・トランペットが渋く光るブラック・ミニマルB-1、ドープネス・ミニ マル・ダブB-2、と全溝もれなくキラー・トラック!人気レーベル/タイトルのため大幅ショートでの入荷です。。お早めに!

8

MARK ERNESTUS MEETS BBC

MARK ERNESTUS MEETS BBC NGUNYUTA DANCE REMIXES HONEST JONS / UK / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
<HONEST JON'S>が監修した南アフリカの現在進行形ダンス・ミュージック"シャンガーン・エレクトロ"にフォーカスしたコンピレーション収録曲BBC"NGUNYUTA DANCE"を持前のベルリン地下ミニマル・ダブ・フォーマットへ昇華させたリミックス12"。

9

BK-ONE

BK-ONE TEMA DO CANIBAL RHYMESAYERS / US / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
HYPNOTIC DRUM ENSEMBLEによる生演奏でのエディット・ヴァージョンA-1、EXILEとMF DOOMのタッグによるドープ・コズミックなヒップホップ・リミックスA-2、流麗なストリングスを込み入れたパート2のB-1、ラテン/カリブ〜南米テ イストも織り交ぜたTOM NOBLEによるディスコ・リミックスB-3等、クロスオーヴァーにアプローチ可能な好トラック多数◎

10

WASHED OUT

WASHED OUT WITHIN AND WITHOUT WEIRD WORLD / US / 2011/8/30 »COMMENT GET MUSIC
デビューEP「LIFE OF LEISURE」で一躍その名が知れ渡ったWASHED OUT、待望のファースト・アルバムとなるこちらも全編に渡り淡い白昼夢を想起させるサイケデリックでドリーミーなサウンドを纏い展開されるメロウ・バレ アリック、ダウンテンポ、コズミック・ディスコetc..多様な形態にて繰り出される魅惑の世界観を余すことなく収録。

Jinno (Enable Recordings) - ele-king

-schedule-
9/10(sat)-9/11(sun) open air psycology at 千葉・勝浦ふれあいの森キャンプ場
9/24(sat)-9/25(sun) SKYTEK -OPEN AIR PARTY 2011- at 宮城・田代高原キャンプ場
9/30(fri) TBA at 東京
10/8(sat) CrazyDieAmond at 東京・青山ever
10/15(sat) TBA at 東京
10/29(sat) ALL THAT PARTY at 長野・松本Mole Hall
11/12(sat) TBA at 千葉Crack Up Munchies

2011 Summer Chart


1
Arnaud Le Texier - Ingredients - Children Of Tomorrow

2
Conforce - Vulcan - Clone Basement Series

3
Vizar - The Time - Jato Unit

4
Rossella - Burning - Aimersse.Org

5
Iori - Lapis 2 - Prologue

6
Levon Vincent - 1000 Miles From Home

7
Rejected - For The People (Ben Klock Remix) - Rejected

8
Silent Servant - Immolare (Version) - Sandwell District

9
Takkyu Ishino - Mgm On A Guest List - Loopa

10
Plastikman - Plasticine - Plastikman

Haiiro De Rossi - ele-king

 僕が最初にハイイロ・デ・ロッシに深い関心を抱いたのは、彼が台湾系日本人のラッパー、タクマ・ザ・グレイトと昨年の11月28日にYouTubeにアップした「WE'RE THE SAME ASIAN」を聴いたときだった。尖閣諸島の領土問題に端を発した渋谷の反中国のデモにレスポンスしたこの曲は、いわばヒップホップ・アゲインスト・レイシズムだ。ラップ・ミュージックによる人種差別や排外主義への的確なカウンター・パンチだった。インターネット上のニュース・サイトのコメント欄は炎上した。しかし、彼らは音楽によってリスクを冒してでも議論の場を作ることに覚悟があった。詳しくは本サイトの彼のインタヴュー記事を読んで欲しい。東日本大震災が起きた翌日に「PRAY FOR JAPAN」という曲をいち早くYouTubeにアップしたのもハイイロ・デ・ロッシだった。

 言葉に重きがあるという意味において、一般的に日本語ラップは言葉が強い音楽だ。純粋に音だけを聴こうとすれば、相対的に国内外の他のジャンルより退屈だという意見もよく聞く。言わんとすることはわかる。実際に少なくないラッパーが「他のジャンルに音楽として舐められている」という思いを抱いていることも知っている。
 では、純粋に音を聴くとは何か? いまこの問いを掘り下げることは避けるが、音楽は音だけではないというのはもうひとつの真実である。グッチ・メインやリル・ウェインのミックステープは逮捕や釈放のニュースとともに届くし、NYのジェイ・Zや京都のアナーキーの地元意識は彼らの音楽を磨いている。ナズがオバマに向けた曲やシーダが日本を憂う曲に私たちは感動し、タイラー・ザ・クリエイターやメロウハイプの猟奇性と乾いたサウンドの秘密を読み解こうとする。ECDに至っては......(以下、省略)。
 ミュージシャンの人間性、背景や人生、あるいは思想や政治性も音楽文化の重要なファクターである。そもそもいまの日本でこれほど積極的に"社会に開かれた"音楽ジャンルが他にあるだろうか。それが日本語ラップの魅力でもある。ハイイロ・デ・ロッシのような勇敢な表現者が登場する音楽文化がこの国にも存在することを僕は嬉しく思う。

 「右翼だろうが、ギャングスタだろうが、オレはラップだったらやりますよ」。筆者のインタヴューにハイイロ・デ・ロッシはラップだったら誰とでも勝負すると語り、自分は音楽主義者であると強調した。本作『forte』に収められたミドル・テンポのファンク・トラック"Ultimate Arts"で、彼はこんなことをラップしている。「HustlerやPimp以外がProps得る方法を教えてやる/それはRap出来るか出来ないか」
 ファースト・アルバム『TRUE BLUES』を2008年に発表したとき、彼は流麗なジャジー・ヒップホップの上で巧みにラップするラッパーだった。音の隙間を縫うようにドリブルするフロウには、計算された美しさと華麗なフットワークがあった。件の取材でも彼はエミネムやタリブ・クウェリのラップのリズム分析を饒舌に語った。
 ファーストのスタイルを洗練させた2010年のセカンド・アルバム『SAME SAME BUT DIFFERENT』は、国内のインディ・ヒップホップを取り扱う恵比寿のレコード店〈we nod〉の2010年上半期ベスト・リリース20枚に選ばれた。エクシーがトラックを制作した表題曲を聴くと、「WE'RE THE SAME ASIAN」の伏線になっていたことに気づかされる。慈悲に溢れたこの曲は彼のキャリアにおいてもっとも重要な1曲に入るだろう。

 サード・アルバム『forte』は現在25歳のハイイロ・デ・ロッシの人間的成長と音楽的展開が落とし込まれる形となった。タイトルは自身が運営するインディ・レーベルからきている。Pigeondust、EeMu、HIMUKI、Legro、YAKKLE、JUELS、%Cといったトラックメイカーが参加している。
 ドラッグを否定する"Good Bye Kidz HipHop"や"夕陽が落ちて行く前に"のなかで歌われるナイーヴな態度に僕は馴染めない部分もあるけれど、深く傷ついた経験は人を過剰に防衛的にもする。これらの鬼気迫る感覚は、彼がハードな経験を乗り越えてきたことを思わせる。
 「ACID MDMA コカイン/オプションが無きゃ語れないPain/そんなに急いで何処へいくHipHop?/つきまとう暴力イリーガル/はく付けるよりスキル付ける」"Good Bye Kidz HipHop"
 印象でしかないが、例えばダンス・ミュージック・シーンよりヒップホップ・シーンのほうがネガティヴな形でドラッグや暴力の問題が噴出する場合が多いと感じる。ここまで言わせる現実があるのもまた事実なのだ。

 ハイイロ・デ・ロッシのラップは鋭く切れるペーパーナイフのようだ。繊細さと大胆さがあり、言葉の端々からは彼の野心が漲っている。タクマ・ザ・グレイトやバン、万寿といった彼らのクルー、BLUE BAGGY HOO RE:GUNZの仲間を迎えた"S.K.I.L.L.Z" で、下手なラッパーを蹴落とすかのように自分たちのラップの上手さを誇示している。ネプチューンズとJ・ディラの間を行くようなLegroの渋いトラックも面白い。
 Graceという女性シンガーをフィーチャーしたラヴ・ソング"Honey"はスウィートなソウル・ミュージックのサンプリングとチョップから構築されている。JUELS というLAのトラックメイカーによる1曲だ。また、"Blue Bird Classic"ではミニー・リパートン"インサイド・マイ・ラヴ"をサンプリングしているが、彼らはこの定番ネタの淡いピンク色とブルーを溶け合わすことで独自の色を出している。

 アルバムは全体的にメランコリックなトーンが強い。これまでにあまり見せることのなかったソウル・ミュージックの感性やBボーイらしいセルフ・ボースティング、攻撃性も聴くこともできる。また、慈悲というのは現在のハイイロ・デ・ロッシの主題かもしれない。いずれにせよ、「WE'RE THE SAME ASIAN」で脚光を浴びたラッパーの注目の新作である。

Chart by JET SET 2011.08.29 - ele-king

Shop Chart


1

DAVID WOODS

DAVID WOODS ON THE GREEN ALONE EP »COMMENT GET MUSIC
Running Backからの集大成的アルバム『Through the Green』も好評、カットアップ・ディスコ表現領域の先端を開拓中のEditainmentが送る最新7番。相変わらず、凄いです!!

2

SEAHAWKS

SEAHAWKS ANOTHER SUMMER WITH SEAHAWKS »COMMENT GET MUSIC
Seahawksの勢いはまだまだ留まることを知りません。今度は完全に夏を意識した極上トロピカル・ナンバーを収録した7"EPと7曲を収録したCDから成る限定500セットのパッケージです!!

3

TAL M. KLEIN

TAL M. KLEIN DEEP DARK PLACE »COMMENT GET MUSIC
Aniligital Musicの新作44番は、レーベル・オーナーTal M. Kleinによるディープ・アシッド・ハウスお勧め盤。Wolf Musicからのリエディット傑作をはじめ、"Kolour LTD"レーベル・コンピ4番においても素晴しい楽曲を披露した注目の逸材がリミキサー参戦。

4

FEMI KUTI

FEMI KUTI POLITICS IN AFRICA »COMMENT GET MUSIC
以前にもQuentin Harrisリミックスで"Traitors of Africa"がヒットしたアフロ・ビート後継者Femi Kutiですが、今度は'10年度アルバム『Africa for Africa』収録曲のシェルター・リミックスが登場です!!

5

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS THE DEATH OF YOU AND ME »COMMENT GET MUSIC
10月リリース予定のアルバムに先駆けてのカット。自らの新レーベル、Sour Mashからの完全限定盤。B面はアルバム未収録ですので、絶対お見逃しなくー!!

6

MURO

MURO DIGGIN'HEAT REMASTER EDITION »COMMENT GET MUSIC
『Diggin'Ice』シリーズの復刻で、巷でにわかに期待されていた『Diggin'Heat』シリーズの復刻も遂に実現! 冬目がけて順次リリース予定とのこと。まずはこちらが一発目です!

7

UNDERGROUND RESISTANCE

UNDERGROUND RESISTANCE GALAXY 2 GALAXY »COMMENT GET MUSIC
9月3日のメタモルフォーゼ2011で再来日も決定!!デトロイトが誇る最強ユニット、Galaxy 2 Galxyによる傑作がリマスタリングで再発!!

8

GILLES PETERSON

GILLES PETERSON MASTERPIECE »COMMENT GET MUSIC
これまでFrancois K.等が担当して来た人気Mix CDシリーズ『Masterpiece』に、遂にジャイルスが登場。3つのテーマにそったジャンルレスな選曲を披露!!

9

PAUL WELLER

PAUL WELLER STARLITE »COMMENT GET MUSIC
80年代後半のStyle Council後期〜ソロ初期を思わせるシンセ・サウンドで込み上げソウル・フィールが大爆発するスーパー・ダンサブル・キラー!!

10

HONEY B'S

HONEY B'S WHAT LOVE CAN DO »COMMENT GET MUSIC
フィンランド最強のファンク/ソウル・レーベルTimmion、今回はモダン・ソウル〜ブギー・ディスコ・ファンも直撃のスピーディー&グルーヴィーな激レア最高曲を再発!!

Greg G (7even Recordings) - ele-king

1997年、フランス ナントにてラジオ番組運営やイベント・プロモーションをスタートさせると同時にジャングルDJとしてのキャリアをスタートさせたGreg G。フランスではUKアンダーグラウンド・ミュージックのパイオニアとしてドラムンベース、UKガラージ、ダブステップといった多種多様の音楽スタイルの発展に貢献してきた。2007年には盟友Synapticと共に今では伝説として語られるほどの高い人気を誇った "Basement Ltd." をパリにてスタートし、Malaを中心としたDMZクルー、Kode 9、Shackleton、DJ Pinch、Skreamらを初めてフランスに招く。翌年、自らが体験してきたフランスや日本のダブステップシーンを紹介していくことを目的にセルフレーベル [7even Recordings] を始動。F、Helixir、Likhan、Joaan、Enaらがタイトルに名を連ね、Ramadanman、Untold、Millieがリミックスを担当するなど、レーベルは発足間もなく、国際的な認知を獲得し、2009年1月に放送されたBBCラジオ1の "Mary Anne Hobbs' Experimental Show" にScubaが手掛ける [Hotflush Recordings] と共に [7even Recordings] がフィーチャーされ、その評価を確固たるものとした。Greg Gは新たなパートナーYusaku Shigeyasuと共に "Basement Ltd." を再始動。香港やバンコクにおいても精力的に活動を展開し、今もっともフレッシュなダブプレートとアンダーグラウンドミュージックを提供し続けている。


1
F - Full Throttle (forthcoming 7even Recordings)

2
JOAAN - Nocturnality (forthcoming 7even Recordings)

3
ENA - The Third Man (dub)

4
LIKHAN' - The Dawn (forthcoming 7even Recordings - free compilation project)

5
HELIXIR - Colly Dub (forthcoming 7even Recordings - free compilation project)

6
GOTH TRAD - Man In The Maze

7
MAKOTO - Different Rhythm (forthcoming 7even Recordings)

8
PANGAEA - Inna Daze (Hessle Audio)

9
JULIO BASHMORE - Battle For Middle You (PMR Records)

10
ZOMBY - A Devil Lay Here (4AD)

Chart by Underground Gallery 2011.08.27 - ele-king

Shop Chart


1

UNDERGROUND RESISTANCE

UNDERGROUND RESISTANCE Galaxy 2 Galaxy (UNDERGROUND RESISTANCE) »COMMENT GET MUSIC
テクノ / ダンスミュージックという枠を遥かに超え、もはやブラックミュージックの歴史を語る上でも外すことが出来ない重要クラシック作品として、世界中の音楽ファンに愛され続けているURの代表作「Galaxy 2 Galaxy」が、ラベルを新たにし、リマスタリングされ待望のリイシュー!1993年に12インチ2枚組としてリリースされていた作品の中から、重要作品4曲が抜粋され12インチ化! テクノだけに留まらず、世界中ハウス、ジャズファンをも虜にし続けているクラシック中のクラシック「Hi-Tech Jazz」、コズミックなシンセの響きと、エモーショナルなメロディーで銀河旅行を体感出来る「Return Of The Dragons」、RED PLANETのテクノクラシック「STARDANCE」同様のフランジング・シンセと、倍音の効いたシタールの旋律が響く、ネイティブ・アメリカンの血を引くMAD MIKEの母の影響の下、製作された「Astral Apache」、「Hi-Tech Jazz」路線を更に突き詰めたジャズ/フュージョン・トラックで、メロディックなフルート・ソロと大胆な展開で繰り広げられた、このレコードのハイライトともいえる名曲「Star Sailing」の4トラック!

2

DEEP SPACE ORCHESTRA

DEEP SPACE ORCHESTRA Ghetto Science Institute Ep (Use Of Weapons) »COMMENT GET MUSIC
早くも AME、UNABOMBERS、OOFT!、RED RECK'EM、LUKE SOLOMON、JAZZANOVAらがプレイ中の話題作がコレ!アシッド・ハウスマナーなリズムに、オールドな音色を奏でるヴィンテージシンセ、子供によるヴォイスサンプル、パーカッションなどを交えた「Ghetto Science Institute」は、B1の LARRY HEARDライクな アーリー・シカゴ・ハウス・スタイル NEVILLE WATSONによる極上リミックスとの 2ヴァージョン。A2には どこか幻想的なムードを醸し出す鍵盤の音色が◎な「Vanishing Point」は、B2で イタリアのハウスプロデューサー MARCELL NAPOLETANOのリミックスとの 2ヴァージョン。どれも良いですよ〜。

3

YURI SHULGIN

YURI SHULGIN Flow Ep (Ethereal Sound) »COMMENT GET MUSIC
[Black Sunshine Recordings]からMISTANOMISTA名義でリリースされた2作品が高く評価された、タジキスタン生まれ、ロシア在住、ベース / ギター/ キーボード を自在に操るマルチ・ジャズ・プレイヤーYURI SHULGINが本名名義では初となる12イ ンチをリリース! 「Detroit Session」「Another Day」の2作品で、その実力を決定づけたマルチ・ジャ ズ・プレイヤーMISTANOMISTA aka YURI SHULGINの新作!今回もMISTANOMISTA名義の昨 品同様に、自身がプレイする生楽器をふんだんに取り入れた、本格派ジャズ・ハウス を披露したオススメの一枚!MOODYMANNの作品を思わせるようなライブフィールなイン トロから、流れるような美しいピアノでスタートし、中盤からフリーキーなトランペッ ト・ソロでスリリングな展開を魅せたA1「Cinematic Brooklyn」、ビートダウン・マ ナーなミッド・テンポ・グルーヴで、ソウルフルにキメたB1「What A Track」、シカ ゴ・ハウス的なアルペジオ・フレーズをバックに、フュージョン・ライクなシンセ・ ソロを流れるように浮かばせたオールド・スクーリーなB2「Flow」の3トラック、全 て◎!!やはりこの人、只者ではありません...。今回も完璧!オススメです

4

PSYCHEMAGIK

PSYCHEMAGIK Feelin Love (Psychemagik) »COMMENT GET MUSIC
DAVID CROSBYの 1stソロアルバム収録作「Orlenans」を使用した「Valley Of Paradise」が大ヒットを記録した、UKの注目新鋭デュオ PSYCHEMAGIKが、自身主宰レーベルから2作目となる新作をリリース。今回は、グラミー賞を獲得したことでも知られる PAULA COLEによる 96年リリースのアルバム「This Fire」に収録された「Feelin Love」と HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTESによる76年リリースのスウィート・フィリー・ソウル「Wake Up Everybody」を極上バレアリック・リエディット!!どちらも美し過ぎる響きを持った鍵盤、ストリングスらのダヴィーな音色がとにかく気持ち良過ぎ。今回も限定プレスでのリリースとなっていますので、絶対にお見逃しのないよう、お早めのチェックをオススメします。大・大・大推薦!

5

LOVEBIRDS

LOVEBIRDS Honeybadger Ep (Teardrops) »COMMENT GET MUSIC
LOVEBIRDS新作、かなり良いです!ビートダウンマナーなA1、Steve Reich「Electric counterpoint」ネタのアコギ・ミニマルのA2、FIRST CHOICEネタのB1など、全て◎![Freerange]や[Winding Road]といった、モダン・ハウス・レーベルからの作品群でも人気を博すSEBASTIAN DORINGによるプロジェクトLOVEBIRDSの新作が、バレアリック・シーンでも知名度が高まったきた[Teardrops]からリリース!3曲入りのシングルなのですが、全ての曲が◎!ビートダウン・マナーなコード・シンセと、ブギー・ディスコ・ライクなサンプルを散りばめたA1、STEVE REICHの名作「Electric Counterpoint」をサンプリングした、ミニマルなアコースティック・ギターのアルペジオを軸に展開されるモダンハウスのA2、RON HARDYクラシックとしてもお馴染み、FIRST CHOICE「Let No Man Put Asunder」のグルーヴィーなディスコ・ベースを使用したB1など、捨て曲無し!

6

SKIRT

SKIRT Itmuts Remix (Horizontal Ground) »COMMENT GET MUSIC
T++ aka TORSTEN PROFROCKリミックス! [Horizontal Ground]の新作。詳細不明ながら、確実なリリースが続く、UKのミニマル/テクノ・レーベル[Horizontal Ground]の新作は前作に続きSKIRTが登場!GASやENOばりのアンビエンス・テクノ「In The Meadow Under The Stars」を、元[Chain Reaction]の実力派、ドイツのビートサイエンティストTORSTEN PROFROCK aka T++がリミックスしたA1をプッシュ! 音響的な響きを効かせながら転がるように配置されたウワ音が、ダブステップ/UK G的、ビートに絡む、繊細さとダイナミズムが共存した、流石のリミックス!文句なし!

7

SASCHA DIVE

SASCHA DIVE Jam Sessions #1 Remixes (Deep Vibes) »COMMENT GET MUSIC
大ヒットを記録した SASCHA DIVEの1stアルバム「Restless Night」からの12"リミックスカット。手掛けるのは NY[Sole Channel]を主宰する ALIX ALVAREZとフランスの人気レーベル[Real Tone]オーナーのFRANCK ROGER。 ファンキーにうねるベースラインにアップリフティングにシンセとSEを絡め、盛り上げるALIX ALVAREZによるA1、御大FRANCK ROGERによるコズミカルな空間性のあるデトロイ ティッシュなグルーヴが気持ちイイA2、オリジナルのグルーヴ感を再抽出し更に一捻じり加えたツール・トラックB1もかなり使えそう!

8

NICOLAS JAAR

NICOLAS JAAR Nicolas Jaar Edits Vol 1 (White) »COMMENT GET MUSIC
昨年突如シーンに現れ、早くもRICARD VILLAROBOSの後継者と囁かれる ブルックリン在住の新鋭 NICOLAS JARRが、NEW ORDER、NINA SIMONEの楽曲をハウス・リエディット!昨年リリースされた数枚のシングル、そして1stアルバム「Space Is Only Noise」が大絶賛され、英・ガーディアン紙で、RICARDO VILLALOBOS/APHEX TWINと比較されるなど、今後の活躍が期待される大型新人、ブルックリン在住の現役大学生 NICHOLAS JARR新作!今回はN.W古典としても御馴染み、NEW ORDER「Blue Monday」を、ダヴィーなエフェクトやよりエッジを効かせたトビ感で展開させたA1と、NINA SIMONEの名作「Feelin Good」をダブっぽい質感のあるディープハウスへ再構築したA2の2作を収録。限定プロモリリースとなってますので、是非お早めに!

9

THE MOLE

THE MOLE Extended Hug Ep (Fur Trade) »COMMENT GET MUSIC
カナダのミニマル・ディスコ・マスターTHE MOLE、久々の新作が、独[Fur Trade]からリリース!やっぱりMOLEはカッコイイです!いやらしくしつこい反復と、もったりしたロウ・ベースが織りなす、粘りのあるグルーヴは、THE MOLEの真骨頂!ファンキーでアップリフティングなトラックから、高度感の低いミニマル・ハウスまで、3トラック、全て◎![Playhouse]のLOSOULの"アノ"感じにも似た、中毒性のあるB2のトラックが、個人的にはイチオシです!

10

MOD.CIVIL

MOD.CIVIL Funktionen (Part 2) (Ortloff) »COMMENT GET MUSIC
フロートする電子音が有機的なグルーヴを奏でるディープ・テック・ハウス! テクノ〜ハウスを横断するディープなスタイルで今注目を集めるドイツ発のアングラ・ユニットMOD.CIVIL新作!! 地元ライプチヒ[Ortloff]からの「Funktionen」シリーズ第二弾となる今作ですが、彼ら独特のアプローチが今回も炸裂しています!!クリアーな音像で太く腰を掴むグルーヴにデトロイティッシュなシンセワークを絡め展開していくA1「C-Funktion」、フリーキーかつメランコリックにうねるビートにアブストラクトなボイス・サンプルを重ね上昇していくロウなテンションが素晴らしいA2「D-Funktion」、夜の森を彷徨っているかのようなナイティーなシンセ・ワークと虫の声ライクな電子音の粒子がうねりながら展開していくエレクトリック・ディープ・ナンバーB2「F-Funktion」と極めて音楽性に富んだディープ・トラック計4曲!
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