「K Á R Y Y N」と一致するもの

vol.77:NYのラフ・トレードは良いところ - ele-king

 雨の木曜日、リトル・ウィングスを見ようとラフ・トレードにやって来た。リトル・ウィングスは、カイル・フィールドのバンド名。サンフランシスコ在住のアーティスト、サーファー、自由人。2年前にケーキ・ショップで初めて見たときから、この人は存在が伝説、と密かに追い続けてきた。ビル・カラハン、ボニー“プリンス”ビリー、ニュートラル・ミルク・ホテル、そしてボブ・ディランなどを思い起こさせる、ブルージーでフォーキーなシンガー・ソングライター。
 リトル・ウィングスは、今年5月に、ウッシストから11枚目のアルバム「エクスプレインズ」をリリースした。ショーではリアル・エステイトのメンバーが参加したり、場所によって自由にバンドを変形する。
 会場は、8割入りぐらいで年齢層は30代~。グリーンポイント辺りに住んで、サーフィンが好きそうな男女が目立った。カイルは優しい息遣いのする歌を話しかけるように歌い、ときには観客に話しかける。彼の歌を聞くというより、流れに任せる彼の生きざまを聴く感じである。

 共演は、〈メキシカン・サマー〉から作品をリリースしているウェイス・ブラッド。彼女はジャッキー・オー・マザー・ファッカーのメンバーとしてツアーしたり、アリエル・ピンクの『マチュア・シームス』でヴォーカルを披露している女の子である。本名ナタリー・マーリング、見た目も歌も、ゾラ・ジーザスを思い起こさせるが、こちらはもう少し浮遊感があり隙がある。

 着いたときはウェイス・ブラッドの真っ最中だったが、外のレコード・ストアはまだ空いていて、意外にも購買意欲を奮い立たせた。N9ストリートの川岸にあり、繁華街からは少し離れ、不安になったところでサインが現れるこのお店は、雨とライヴだからか人は少なく、ひとりの店員とお客さんが雑談している中で、黙々とアイホンを眺めるユダヤ人のおじさんや、リトル・ウィングスまで時間潰しをしているカップルなどがいた。
1週間後の週末に戻ると、ライヴの合間を埋める人や、メインドラッグ・コーナーで機材を試す人、真剣にレコードを選ぶ人など、ボチボチ賑わっていた。95パーセントが男子。
店を一周してみたら、アザー・ミュージックでは見つからないような、イギリスのバンドのレコードも多く(ロイヤル・へディック、フートン・テニス・クラブ、アーリー・マンマルなど)、広さもありかなり楽しい。
インディ・ロック、ヒップホップ、エレクトロニック(イースト・インディア・ユース、ミリー・アンド・アンドレア、ボーズ・オブ・カナダ)、ニューウェイヴ、ポストパンク(あるいはクラフトワーク、ゲイリー・ニューマン)、ジャズ、フォーク、カントリー(クリス・ポッター、スティーブ・ガン)、ソウル(ディアンジェロ、アル・グリーン)、ラフトレ・エッセンシャル(リバティーンズ、MC5、スリント)などジャンルに分かれ面だしになっていて、古いものから、定番、最新リリースまでほど良く抑えている。
トートバッグやTシャツなどのグッズも何気なくおいてあり、試聴に使うヘッドフォンはbowers& wilkinsで、周りのノイズを完璧にシャットアウトし、聴こえの違いにすぐに欲しくなる。もちろんその場で購入できる。今時レコード屋で試聴なんて誰がする、と思いなかれ。このヘッドホンで聴くと、いつも聴いている音楽が何倍にも輝く。

 2Fは本のコーナーで、アート本、音楽本、有名人インタヴュー本、文学物、アート、音楽雑誌、プロテスト、アウトドア、豆知識、セックス、ドラッグ、ロックンロールコーナーなど興味深い品揃え。本を見ていると、店内音楽より、隣のバックルームのバンド演奏が丸聞こえなのだが。

 ラフ・トレードでは、バワリープレゼンツがショーをブックし、カスピアン、ユース・ラグーン、マリタイム、ジュリア・ホルターあたりのバンドがブックされていて、土曜日のお昼や、ランダムな夜にはプロモーション・イベントもやっている。イベントのときは人も多いが、普段はひっそりしているので、真剣にレコードを選びたい人にはお勧め。カフェもあるし、フォト・ブースもあるし、アート・ギャラリーも、NYとロンドン気分が一度に味わえる秘密の隠れ家。この立地(駅から結構遠い)だが、来る価値は十分にあり。

www.roughtradenyc.com

Morrissey - ele-king

 ロック・バンド、スミスの元フロントマンであるモリッシーの小説『リスト・オブ・ザ・ロスト』が、9月24日にイギリスで発売される。版元は小説、ノンフィクション、思想書など幅広く手がける、イギリスの老舗出版社ペンギン・ブックス。今作は執筆に2年を要したという。
 モリッシーのファンサイトによれば、物語は1970年代アメリカのリレー競技チームについて。チームは偶然にも貧相な悪漢を殺害してしまうのだが、その人物が実は悪魔であり、登場人物たちはその悪魔から呪いをかけられてしまうという設定だ。
 英紙『ガーディアン』に掲載されたマイケル・ハンのコメントによれば、「小説としては優れてはいないが、モズの古典的な言い回しが見て取れる」内容だという。またハンは、本作には会話だけでは登場人物を特定できないような手法や、リレーというモチーフと、モリッシーがかつて才能溢れるランナーだったことの関連性などを指摘している。
 モリッシーは2013年に同じくペンギン・ブックスから自伝『オートバイオグラフィー 』を発表しており、初週の売上が3万5千部を記録している。
現在、日本では『リスト・オブ・ザ・ロスト』はアマゾンなどで購入が可能

出典:Factmag
https://www.factmag.com/2015/09/24/morrisseys-debut-novel-is-about-a-1970s-relay-racing-team-cursed-by-a-demon/

 そう、あの集団のことだ。現在はツアーまっただ中で、明日には東京公演を控えている。昼はワークショップ形式ということだから、オープンリールに触れたりするのだろうか……?
音楽好きも、そんなに音楽には興味がないという人も、何かライヴに行きたいという人も、ただデートの行き先が見つからないという人も、まるごと楽しませてくれるのがOREだ!
新作アルバム『Vocal Code』から冒頭の奇曲"”のMVが公開されたということだから貼っておこう。ぜひライヴに参加されたし!


Open Reel Ensemble - 帰って来た楽園 with 森翔太

ツアー真っ只中!!
旧式のオープンリール・デッキと現代のコンピュータをドッキングさせた圧倒的なパフォーマンスで見るものを熱狂させ世界中から注目を集めるコンテンポラリーアート楽団、Open
Reel Ensembleが”声”をテーマにしたニュー・アルバム『Vocal
Code』から、「仕込みiPhone」の動画等でメディアアートでも注目を集める映像作家・パフォーマーの”森翔太が歌っているコラボ曲「帰って来た楽園」のMVが公開された。

映像はカメラ周りの360度全方位の風景を、撮影・共有・視聴できる「360度動画」に対応しており、PCでは画面左上に表示される矢印を、動かしたい方向にクリックすることでアングルを変更でき、スマートフォンからは本体を動かすことで映像が見れるので、実際にその場にいるような体験ができる。出演しているのは、ディレクターの森翔太の他、本物のご両親や親族も出演している。

また「帰って来た楽園」は、60年代に同じくオープンリールを使って作られたザ・フォーク・クルセダーズのあの名曲をOpen Reel
Ensembleが勝手な続編として作った曲とのことで、異色のコラボとそのコンセプトに注目が集まる。

9/20(日)には渋谷7th Floorで昼・夜2部構成でそれぞれ違う内容の東京公演が開催される!

【動画】
Open Reel Ensemble - 帰って来た楽園 with 森翔太

【LIVE】
Open Reel Ensemble presents 『巡回』~「Vocal Code」Release Tour 東京公演~

9月20日(日)東京 渋谷7th Floor
昼公演
OPEN/START 13:30/14:00
Act:Open Reel Ensemble, 市原えつこ×菅尾なぎさ
Add3,500yen+D 全席自由
Door4,000yen+D 全席自由
チケット取扱・問い合わせ先:
7th Floor 03-3462-4466, https://7th-floor.net/

夜公演
OPEN/START 18:00/18:30
Act:Open Reel Ensemble, 市原えつこ×菅尾なぎさ
Add3,500yen+D 全席自由
Door4,000ye+D 全席自由
チケット取扱・問い合わせ先:
7th Floor 03-3462-4466, https://7th-floor.net/

注>>>昼公演と夜公演は内容が異なります。


【作品】
Open Reel Ensemble
Vocal Code
2015/09/02 release
PCD-25180
定価:¥2,500+税
https://p-vine.jp/music/pcd-25180

01. 帰って来た楽園 with 森翔太
02. 回・転・旅・行・記 with 七尾旅人
03. 空中特急
04. ふるぼっこ with クリウィムバアニー
05. Reel to Trip
06. 雲悠々水潺々
07. Tape Duck
08. アルコトルプルコ巻戻協奏曲 with 神田彩香
09. NAGRA
10. (Life is like a) Brown Box with Jan
11. Tapend Roll
12. Telemoon with Babi

 はっきり言って今年は当たり年です。とくに、いままでは日本で観られなかったヨーロッパの映画作家の作品が続々入ってきていて、しかも水準の高いものばかり。だからそれらを映画館で体感することは僕たちにとって幸福でしかなく、連休はあの暗闇のなかで旅をしましょう……ということで、公開中の作品と公開予定の作品を。

■EDEN/エデン

監督 / ミア・ハンセン=ラヴ
出演 / フェリックス・ド・ジヴリ、ポーリーヌ・エチエンヌ、ヴァンサン・マケーニュ 他
配給 / ミモザフィルムズ
2014年 フランス
新宿シネマカリテ、立川シネマシティ ほかにて、全国公開中。
© 2014 CG CINEMA – FRANCE 2 CINEMA – BLUE FILM PROD – YUNDAL FILMS

▼Side A 野田努
 映画のオープニングが最高。初めてクラブ・カルチャーを体験した青年は、お店が終わり人がいなくなったフロアにひとり残って、レコードを仕舞っているDJに歩み寄る。青年は、彼にとってその晩もっとも印象に残った曲が何という曲だったのかをDJに問う。DJはその曲のジャケを青年に見せる。画面に大きく写されるその美しいスリーヴ。そして曲がかかり、タイトルが出てオープニングがはじまる……。
 その曲名をここで明かしてしまうと見る楽しみが半減するので言わないでおくけれど、しかし、90年代初頭のクラブ・カルチャーを体験している人がこれを見たら、まず泣くだろう。ハウス/テクノの名盤中の名盤、「エデン」というタイトルに相応しい曲だが、ぼくはまさかのこのオープニングに涙した。クラブ・カルチャーが好きな人は、最初の30分のためだけにこの映画を見ても損はない。
 オープニングの次は、主人公の青年が親に嘘をついてウェアハウス・パーティに出かけるところだ。そこも時代をうまく描写している。いわゆるレイヴのシーンだが、かかっている曲はジ・オーブの“ラヴィング・ユー”と、まあ、わかっている選曲だ。
 そして時代は進み、90年代のクラブ黄金時代が描かれる。映画のなかでは、その時代その時代のアンダーグラウンドのヒット曲が流れてる。90年代以降のクラブ・ミュージックを聴いていた人は、クレジットを見なくてもほとんどの曲名がわかるだろう。
 ダフト・パンクの“ダ・ファンク”がかかるところも良い。あの曲は、当時は誰もが狂喜した完璧なアンダーグラウンド・ヒットで、多くのクラブ・ミュージック好きの耳をパリに向けさせる契機となった1曲だ。

 とはいえ、この映画は「フレンチ・タッチ」を描いているものではないし、パリのクラブ・カルチャー史を描いているものでもない(ロラン・ガルニエもDJディープも出てこない)。語られているのは、クラブ・カルチャーに心奪われDJとなったひとりの人間の、およそ20年の人生だ。
 90年代はよかった。が、移りゆく季節のなかで物事は思うようにはいかなくなっていく。時代に歓迎されたセンスも、時代が更新されるなかでズレていく。当たり前のことだ。ターンテーブルはCDJへと、そしてPCへと変わる……。

 残念なのは、この映画がDJカルチャー/ダンス・カルチャーのラジカルなところにはまったく無頓着な点だ。初期のクラブ・カルチャーの、未知の世界に繫がる扉を開けてしまったかのような興奮よりも、恋人との世知辛い別れや金銭的な現実が前景化されていくわけだが、実際のクラブ・カルチャーに関わっている多くの人たちはもっとタフに生きている……し、じつは現実にはもっとおもしろい話がいっぱいあるのだよ(長生きしたら、書いたる!)。
 せっかくこれだけの素晴らしいオープニングを作ったのだから、もったいなかったというか、話をもっと膨らませてもよかったのに……。まあ、それでも最初の30分は最高だけど。そう、オープニングですべてを許そう。

 これは自慢だが、ぼくは映画の舞台となったシャンゼリゼ通りのリスペクトに当時行ったことがある。DJはジェフ・ミルズとディミトリ・フロム・パリスだった。最高のメンツだ。行って、朝までそこにいて──外国のクラブであのときほど女性から声をかけられたことはなかったので、「俺はパリならいけるのかも!」と思っていたら、友人からパリではこれが当たり前だと言われた。主人公もぼくのように大勘違いをしたのだろう──、まあ、とにかくリスペクトではずいぶん気をよくして、最後のひとりとしてそこを出た。通りから細い路地に入ると、いっしょに行ったフランス人は「ここがジャン=ポール・ベルモンドが『勝手にしやがれ』で倒れた場所だよ」と教えてくれた。(野田努)

▼Side B 木津毅

 オリヴィエ・アサイヤス一派であるミア・ハンセン=ラヴの映画では、残酷なほどにあっけなく過ぎていく時間がつねに描かれていた。ミアの兄であるスヴェンがDJとして経験したことがもとになっている本作では、90年代前半からのパリ、フレンチ・タッチ・シーンがその勃興から描かれる……のだが、「シーン」以上にここで映されるのは時間の経過そのものである。つまり、ガラージに夢中だった大学生がDJとなり、音楽仲間たちとパーティを開き、ドラッグをやっていくつかの恋をして、そして……それらをひとつひとつ失っていくまでを。おそらくこの映画の観客が期待するような、ポップ史に刻まれるドラマティックな出来事はここではほとんど起こっていない。だが、ハンセン=ラヴ監督の『あの夏の子どもたち』(2009)において映画プロデューサーの自殺がすべてのその横を通り過ぎていく人びとの人生を少しずつ変えたように、重ね続けられるパーティの夜は主人公たちとその恋人たち、友人たち、仲間たち……の人生を動かしていく。それは「栄光と挫折」なんて華やかなものではけっしてなく、ディスコとハウスの名曲が連投される横で、ちょっとした、しかし取り返しのつかない失敗ばかりが積み重なっていく。
 映画のなかでダフト・パンクはほんの少しだけ実名で登場するのだけれど、きわめて象徴的な存在としてそこにいる。彼らが巨大になっていくいっぽうでポール(=スヴェン)の人生からはありとあらゆるもの――人間関係だけでなく、音楽への情熱や未来への眼差しといったことも含めて――が退場していき、そして彼自身も「そこ」からの撤退を余儀なくされる。だからこれはフレンチ・タッチ版『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』(https://www.ele-king.net/review/film/003843/)だが、余韻は本作のほうがはるかに切ない。
それでもこの映画を観た僕たちは知っている……彼らがたしかにそこにいたことを。『あの夏の子どもたち』で流れた“ケ・セラ・セラ”に涙したように、エンド・クレジットのパーティの映像には目頭が熱くなる。だって僕たちもまた、その夜が二度と戻らないことを身を持って知っているのだから。 (木津毅)

予告編



■夫婦の危機

監督 / ナンニ・モレッティ
出演 / シルヴィオ・オルランド、マルゲリータ・ブイ 他
配給 / パンドラ
2006年 イタリア
下高井戸シネマにて、特集上映〈Viva! イタリア! Vol.2〉中の一作として公開中。また、全国順次公開。

 イタリア映画祭で上映されたきり、この映画が日本に入ってこないことをナンニ・モレッティ・ファンの僕はずっと怒っていた。が、この2015年の日本でこの映画がようやく正式上映されることに何か宿命めいたものを感じてしまう……なぜなら本作は、ベルルスコーニ政権下、イタリアの政治の危機に向き合って撮られた映画だからだ。原題は『カイマーノ』――強欲を暗示する「ワニ」のことだ。僕が今年日本で観るべき映画は何かを問われれば、絶対に本作を挙げるだろう。

 とはいえ、この映画は単純なベルルスコーニ批判の映画ではなく、きわめて複雑な構造を取っている。まず、主人公は冷え切った夫婦関係に頭を悩ませ、また財政的にも窮地に陥っているB級映画のプロデューサー。そんな彼のもとに若い女性からある脚本『カイマーノ』が持ち込まれるのだが、斜め読みして企画を進めたら、なんてこった、ヒットなんてしそうもないベルルスコーニ批判の映画ではないか……。そもそも彼は「政治的な人間」ではない。だが気がついたときは映画制作は始まっている。何もかもうまくいかない――夫婦仲は悪化するいっぽうで、息子のサッカーの試合の応援にも行けない、映画の資金は集まらない、肝心のベルルスコーニ役は見つからないし、お土産のジェラートを買うことすらままならない。だが映画制作は動き出している。こんな映画を撮ったからって、経済も政治も生活も、何が解決するわけではない。だが、もう映画を作ることでしか何も始まらない。もう映画からは逃げられない。
 本作は政治映画であると同時にコメディでありメロドラマであり、それに映画と映画制作への愛の告白である。ナンニ・モレッティはとくに90年代の作品においてエッセイ的に「映画とともに生きる」ことを体現していたが、本作においてそれは徹底したテーゼになっている。映画は主人公ブルーノにとって仕事であり生活であり、悩みのタネであり災厄であり希望そのものでもある。自身の監督作に(それこそウディ・アレンのように)よく主演するモレッティが「今回はチョイ役だなー」と思っていたら、詳しくは書かないが、ラストで彼が映画そのものをすべて背負ってしまう様には感動を通り越して完全に打ちのめされてしまった。監督の映画作家として負った責任の重さがそこにはあり、と同時にこの映画が素晴らしいのは、撮影現場で叫ばれる「アクション!」を聞く瞬間を待つ喜びに満ちているからだ。意味があるか、勝てるかなんてわかりっこない。だけど、この映画でモレッティと向き合った僕たちは、とにかくやるしかないのだ。 (木津毅)

予告編(〈Viva! イタリア! Vol.2〉)


■わたしに会うまでの1600キロ

監督 / ジャン=マルク・ヴァレ
出演 / リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン 他
配給 / 20世紀フォックス映画
2014年 アメリカ
全国公開中。
©2014 Twentieth Century Fox

 女はひとりで南はメキシコ国境から北はカナダの国境まで約1000マイル歩くというバカな旅をしている。くじけそうになった瞬間に歌を口ずさみつつ、ひとり呟く。「ねえブルース、いっしょに歌って」……すると、そこにブルース・スプリングスティーンの“タファー・ザン・ザ・レスト”がほんの数秒重なってくる。いいシーンだ。いいシーンだし、音楽好きなら身に覚えのある光景だろう。
 本作はシェリル・ストレイドによる〈パシフィック・クレスト・トレイル〉の踏破体験の映画化であり、シングルマザーの母を喪い悲しみに暮れるあまりヘロインと行きずりのファックに溺れていた彼女が自分に向き合った旅を描いている。であれば、(邦題にあるような)自分探しの旅の映画だと思われがちだろうが、原題が『Wild』であることからもわかるように、それよりも「荒野」に出ることで「野性」を取り戻しつつ荷物を減らすことについて語られている。冒頭、立ち上がれないほどの荷物を背負っていた彼女は自身の記憶とともに旅をし、いくつかの出会いを通じて、少しばかり身軽になるだろう。
 過去の記憶がシームレスにフラッシュバックする映像はヴァレ監督らしい繊細な演出だが、そこでポップ・ミュージックが次々に流されるのもポイントだろう。とくにローラ・ダーン演じる母親との思い出はいつもサイモン&ガーファンクルの“コンドルは飛んでいく”とともにあり、だから気がつけば過酷な旅の道程でそのフォークロアのポップ・ヴァージョンが大音量で流れている。iPhoneではなく、記憶から音楽が流れ出す旅についての映画。観終えたら爆音でサイモン&ガーファンクルを聴きたくなる。それから荒野に旅立ってもいいだろう。 (木津毅)

予告編



■アメリカン・ドリーマー 理想の代償

監督 / J・C・チャンダー
出演 / オスカー・アイザック、ジェシカ・チャステイン 他
配給 / ギャガ
2015年 アメリカ
10月1日(木)より、TOHOシネマズ シャンテ 他にて全国公開。
© 2014 PM/IN Finance. LLC.

 70年代のニューヨークを描いた優れたギャング映画の空気を彷彿とさせつつ、本作は1981年のニューヨークを舞台として『もっとも暴力的な年』とのタイトルを持っている。つまり、燃料業界で成り上がることを夢見た男の物語でありながら主役は「その年のニューヨーク」に他ならず、フレームの外で起こっていること――「時代」そのもの――に翻弄され、あがき続ける人間たちのドラマである。監督は1971年生まれの気鋭J・C・チャンダーで、だからリアルというよりは彼が憧憬した街の荒涼さが画面に充満している。実際にはドンパチやるギャング抗争映画ではなく、30日間の期限のなか資金を集めるために奔走するという大変地味な話なのだが、それでもグラフィティだらけの電車のなかで追跡劇があったりとどうにもスリリングだ。
 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』で浮上したオスカー・アイザックの弱々しい発話が印象的で、貪欲に成功を追いながらもそのこと自体に疲弊しているようにも見える。その両義性がアメリカということなのだろう。 (木津毅)

予告編


HOLY (NO MORE DREAM) - ele-king

~HR/HM 狂熱のVISUAL SHOCK 10選~

ご無沙汰upな10曲(順不同)

Levon Vincent - ele-king

 アンダーグラウンド・ハウス/テクノのシーンを牽引するアーティストのひとり、レヴォン・ヴィンセント。彼が今年の1月に自身のレーベル〈ノヴェル・サウンド〉から発表したファースト・アルバム、『レヴォン・ヴィンセント』が日本限定でCD化される。同作は『ピットフォーク』や『RA』といったメディアでも高く評価された。
ダークなインダストリアル、ファンキーなベースライン、ときにはダブ・テクノまでを披露する彼の手腕は、ベルリンのマルセル・デットマンから、ブリストルのペヴァラリストに至るまで、ジャンルを越え数多くのDJたちを魅了してきた。
〈ノヴェル・サウンド〉からのリリースはデジタルでの販売はなく、毎回極小数しかプレスされず発売後すぐにソールド・アウトになってうケースが多い。今回初めてCD化されるアルバムも、レコード4枚5000円という価格にも関わらず追加プレスも含めて完売してしまったほどだ。
CDは11月4日発売予定。情報は以下の通り。

LEVON VINCENT
“Levon Vincent”

Release: 2015/11/04
Novel Sound / Pヴァイン
PCD—24424 解説付き

〈トラックリスト〉
01. The Beginning
02. Phantom Power
03. Junkies On Hermann Street
04. Launch Ramp To The Sky
05. For Mona, My Beloved Cat. Rest In Peace
06. Her Light Goes Through Everything
07. Black Arm W/Wolf
08.Confetti
09. Anti-Corporate Music
10. Small Whole-Numbered Ratios
11. Woman Is An Angel


Zomby - ele-king

 UKのアンダーグラウンド・シーンを担う孤高のアーティスト、ゾンビが〈XLレコーディングス〉と契約し、来月2枚のEPをリリースすることが発表された。彼は〈ハイパーダブ〉や〈ランプ・レコーディングス〉といった日本でも馴染みが深いレーベルからもリリースを重ねており、これまでに2枚のアルバムを〈4AD〉からリリースしていた。
 直近のリリースは〈ビッグ・ダダ〉からのもので、ゾンビがついにワイリーと組んだ“ステップ2001”。
EPタイトルは「Let’s Jam EP1」と「Let’s Jam EP2」。トラック・リストは以下の通りで、リリース日は10月5日を予定している。

Tracklist
Let's Jam EP1
01. Surf 1
02. Surf 2
03. Slime
04. Acid Surf

Let's Jam EP2
01. Neon
02. Bloom
03. Peroxide
04. Xenon

Via RA
<https://www.residentadvisor.net/news.aspx?id=31339>


Clap! Clap! - ele-king

 Clap! Clap!すなわち拍手!拍手!は、手拍子の人力ダンスではない。この洒落っけのあるアートワークが匂わすように、アフロ、ジューク、ベースなどなど、好き勝手にモダンなダンス・ビートを混合して、胸が高まるエキゾティックな体験を1枚のアルバムを通して実現させた。快適な砂漠旅行なんて、誰が想像できる?
 その華麗なるデビュー・アルバム『TAYI BEBBA』は2014年でもっとも重要なアルバムの1枚に数えられるわけだが、日本でもロングセラーになった。そのClap! Clap!がついに来日する。共演者は、妖しいサイケデリック・ハウスを展開するブラジリアンDJ Thomash。そして、ボアダムスのEYヨ。

root & branch / FRUE presents
“It's a Jungle in Here“

11.7 SAT @ 代官山 UNIT / SALOON
Live: Clap! Clap! (Black Acre - Italy)
DJs: EYヨ (BOREDOMS)
Thomash (Voodoohop - São Paulo)
and more to be announced!!
Open/ Start 23:30
¥3,500 (Advance)
Information: 03-5459-8630 (UNIT)
https://www.unit-tokyo.com/

Ticket Outlets: PIA (277-030), LAWSON (76761), e+ (eplus.jp), diskunion CLUB MUSIC SHOP (渋谷, 新宿, 下北沢), diskunion 吉祥寺, TECHNIQUE, JET SET TOKYO, DISC SHOP ZERO, clubberia, RA Japan, UNIT
* 9/26 から上記プレイガイド、チケット取扱レコード店及びサイトにて一般発売。

Clap! Clap!
クラップ!クラップ!は、ディジ・ガレッシオやL/S/Dなど多数の名義で活躍するイタリア人プロデューサー/DJ、クリスティアーノ・クリッシが、アフリカ大陸の民族音楽への探究とサンプリングに主眼を置いてスタートさせたプロジェクト。様々な古いサンプリングソースを自在に融合し、そして極めてパーカッシヴに鳴らすことによって実に個性的なサウンドを確立している。彼は伝統的なアフリカのリズムをドラムマシーンやシンセといった現代の手法を通じて再生することにおいて類稀なる才能を持っており、その音楽体験におけるキーワードは「フューチャー・ルーツ/フューチャー・リズム」。クラップ!クラップ!の使命は、トライバルな熱気と躍動感に満ちていながらも、伝統的サウンドの優美さと本質を決して失わないダンス・ミュージックを提示することである。

EYヨ

コンテンポラリーアーティスト。80年中期より、主にパフォーマンスアートの流れからロックグループフォーマットのBOREDOMSをオーガナイズ。SONIC YOUTHのサポートツアーからスタートし、以後海外での活動が多く、初期のJUNK MUSICやAVANT JAZZよりの表現から、さらに包括的、根源的な表現へと変化。現在10人程のドラマーやギターによる編成になっている。ボアドラムのプロジェクトを2007/7/7にNYで77台のドラムセットによりスタート、以後毎年、'08年88台、'11年111台、'13年91台、複数のドラムセットにより、各国で行う。アート関係のコラボレーションやエキシビジョン、画集刊行も各国で多数おこなってきており、ジャケット制作もBECKをはじめ多数。DJは90年中期よりスタート。当時のNU HOUSEやETHNO BEAT, DISCO EDIT, JUNKなACID HOUSE, EXIOTICなGOA TECに影響を受けおり、それらを高速ハイブリッド濃縮したMIX-CDをDJ光光光の名儀でリリースしている。それを含め現在までに6枚のMIX-CDとLIFT BOYS名儀で2枚のCD、5枚のアナログをリリースしている。

Thomash(Voodoohop)

ブラジルはサンパウロにおいて毎回数千人を集めるアンダーグラウンドDiYパーティ『VOODOOHOP』。Thomashはその首謀者であり、DJ、トラックメイカー。異常に遅いスローテクノ、国籍不明の民族音楽、トロピカルサイケデリア、レインボーカラーのシンセサウンド、ラテンのリズム、ダブ、アシッドロックにディープハウス等を比類無いセンスでミックスし、ディープサイケデリックな呪術感を持ちつつ、全てを優しく包み込む太陽のようなオーガニックダンスグルーブ。現在はサンパウロを中心に活動しているが、出身はドイツのケルン。古くはCANなどの多くのクラウトロックを産み、近年はKompaktのお膝元として、60年代から常に革新的な音楽を生み出してきた街で生まれ育った。そのジャーマンブラジリアンのルーツ、ヨーロッパの前衛エレクトロニックダンスミュージックの感性と、ブラジルの南国快楽主義的な空気感が混じり合った、まだ生まれたばかりの不思議なダンスミュージック。2014年3月にカナダのMulti CultiからリリースされたファーストEPは、その名も『Camdomble』。ブラジルの黒人系民間信仰宗教の名前であり『神をまつるダンス』という意味を持つ。地球の裏側、ダンス大国ブラジルの意識を"一歩先"に進めた、Thomashの再来日!

<CLAP! CLAP! 大阪公演>
11.6 FRI @ 大阪 心斎橋 CIRCUS
Open/ Start 23:00-
¥2,500 (Advance)
INFORMATION: 06-6241-3822 (CIRCUS)
https://circus-osaka.com/
* Clap! Clap! 以外の出演者は東京公演とは異なります。


「ポストロック」なる用語はいつ生まれ、その要件はどのようなものだったのか──
バトルスの新譜から遡る、ポストロック21年めの新定義。

「ポストロック」なる音楽用語は、1994 年、UKの音楽誌「Mojo」でジャーナリスト、サイモン・レーノルズの筆によりはじめてお目見えし、同氏の『The Wire』での記事でその概念は拡張され世に広まったとされるが、諸説紛々、現在にいたるまでさまざまに文脈を変化させてきた。
仮に、その代表格と目されるトータスの音楽になぞらえ、「複数の音楽的要素」を「テクノロジーにより折衷」し、「既存にロックの価値観への対抗軸を提示」した音楽と定義するなら、その背後にはサンプリング・カルチャーの擡頭とそれによる音楽の細分化、さらには録音技術の発展といった、90年代的の磁場もかいまみえるにちがいない。

90 年代リヴァイヴァルの波に同調して、いままたホットな「ポストロック」。
そこに隠れている“ポストロックの三要件""の可能性。
その現在性と歴史を、2000 年代、ポスト・ポストロックとしてのオルタナティヴ・ミュージックを提示したバトルズの新作から考える!
そしてポストロックとともに90 年代音楽のもうひとつの大きな潮流だった「音響派」も取り上げ、両者の接着面から現在を炙り出しみる、“別エレ""新刊。

テーマは定義と歴史だ。

Contents
インタヴュー バトルス 4年ぶり3作目『La Di Da Di』の表も裏も網羅するトリプルインタヴュー
    デイヴ・コノプカ/イアン・ウィリアムズ/ジョン・スタニアー 松村正人
考察1 ハードコア、金科玉条 松村正人
考察2 『La Di Da Di』で極まったアンダーグラウンドの理性の時代 三田格
基調インタヴュー 佐々木敦に金子厚武が訊く ポストロック新3要件!? 松村正人
君はサーフィンをしたことがあるかい? ポストロックの自由と快楽 野田努
再録1 ポスト・ロッキン・オン 三田格
再録2 ブリストルのポストロック 飯島直樹
考察3 レッド・クレイオラ的 You Can Connect to Anything 湯浅学
考察4 サウンドテクノロジーと身体 ありがたや、PT 山口元輝
考察5 ポスト・ヘドバン・ミュージック The Changing Same 倉本諒
PostRock Early Works ポストロックの初期衝動 アーティスト・ファイル
    ペレ/ディラン・グループ/マイス・パレード/ジ・アルバム・リーフ 木津毅/加藤直宏/橋元優歩
源流探訪1 ジム・オルーク、スティーヴ・アルビニを語る 松村正人
My Favorite Post’n’Sound わたしの三枚 井手健介/須藤俊明
インタヴュー サンガツ ポストロックと、サンガツの18年間 松村正人/小原康広
インタヴュー スパングル・コール・リリ・ライン(藤枝憲) ばるぼら
ディスクガイド うたものポストロックの5枚 ばるぼら
インタヴュー にせんねんもんだい 松村正人/菊池良助
ディスクガイド ポストロック・ファンに聴かせたいクラウトロックの15枚 小柳カヲル
論考 写真家=サム・プレコップを考える 杉原環樹
ディスクガイド ミレニアムの10枚 松村正人
ディスクガイド ポスト・ポストの20枚 木津毅/倉本諒/橋元優歩
源流探訪2 岸野雄一の90年代講義 松村正人
インタヴュー タイヨンダイ・ブラクストン 松村正人/タイコウクニヨシ
論考 「音響」の分子分母論 大谷能生
考察6 音響前夜もしくは後夜 松村正人
鼎談 goat×空間現代ふたたび 日野浩志郎+野口順哉+山田英晶 松村正人
論考 90年代の池田亮司から音響派へ畠中実
論考 テクノロジー(とそのエラー)と電子音楽 刀根康尚とオヴァルのスキップ 川崎弘二
論考 音響派の再発見 虹釜太郎
My Favorite Post’n’Sound 私の三枚 蓮沼執太
ディスクガイド 音響とIDM、はざまの15枚 デンシノオト

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