
こんな不条理な時代は、
人生の不条理から生まれた素晴らしい音楽を聴け!
ブルース研究の草分けが書き下ろす
極上のブルース・プレイリスト100曲100話の物語
半世紀におよんで、日本にブルースを紹介しつづけてきた日暮泰文が
これからブルースを聴く人のために
いまでもブルースを好きな人のために
「変わってゆく同じもの」の原点を知るために
アメリカのもうひとつの歴史を知りたい人のために
そして、この厳しい時代を生き抜くために
100曲を選び、その100曲について語る。
ことブラック・ミュージックが好きであれば必読の、最新ブルース・ガイド!
ブルース衝動という言葉がある、近頃はほとんど耳にもしないので、あった、といったほうがいいのかもしれない。しかし21世紀の今、この男が持っているものこそブルース衝動だと捉えるしかなかった。そして、それは形となって体から噴き出し、幸いなことに記録媒体上にも捉えられることになった。それは、この世の中でさまざまな辛くてキツイ経験をし、体にため込んだものを外へ吐き出そうという衝動、そうしないことにはどうにもならない、といった気分状態であり、またそうすることによって過去のハードシップをなんとか乗り越えようとするものである。黒人の置かれた状況からそれは経験されることになり、そこからブルース衝動、ブルース・インパルスという言葉が使われるようになった。(本文より)
日暮泰文
1948年東京生まれ、神奈川県育ち。ブルースを始めとするブラック・ミュージック逍遥に生きる。慶応義塾大卒。ブルース愛好会設立、雑誌、ライナーノーツ等への寄稿を続けながら、ブルース・インターアクションズ(Pヴァイン・レコード)を1975年に創業。2007年のリタイアまでLP、CD、雑誌、書籍等、多数のリリースを続ける。著書に『ブルース心の旅』、『RL──ロバート・ジョンスンを読む』、『のめりこみ音楽起業』、訳書に『ブルースと話し込む』等。
ご注文は最寄の書店でもお取り寄せが可能です。
また、バックナンバー、お取り扱い店、募集中です!
ele-king Books
-
別冊ele-king 渡辺信一郎のめくるめく世界
-
あたらしい散歩──専門家の目で東京を歩く
-
恋愛は時代遅れだというけれど、それでも今日も悩みはつきない
-
別冊ele-king VINYL GOES AROUND presents RECORD――レコード復権の時代に
-
別冊ele-king ゲーム音楽の最前線
-
「土」の本
-
すべての門は開かれている――カンの物語
-
はじめての老い
-
つくって食べる日々の話
-
ele-king presents HIP HOP 2024-25
-
ele-king vol.34 特集:テリー・ライリーの“In C”、そしてミニマリズムの冒険
-
変わりゆくものを奏でる──21世紀のジャズ
-
別冊ele-king 日本の大衆文化はなぜ「終末」を描くのか――漫画、アニメ、音楽に観る「世界の終わり」
-
ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造
-
K-PUNK アシッド・コミュニズム──思索・未来への路線図
-
ele-king cine series 誰かと日本映画の話をしてみたい
-
DUB入門――ルーツからニューウェイヴ、テクノ、ベース・ミュージックへ
-
ele-king vol.33特集:日本が聴き逃した日本の音楽と出会うこと
-
さあ、本屋をはじめよう 町の書店の新しい可能性
-
K-PUNK 自分の武器を選べ──音楽・政治