「!K7」と一致するもの

割礼 - ele-king

 CDプレイヤーのスタートボタンを押した途端、フラッシュバックを起こした。1曲目に流れてきたのは、1990年頃、吉祥寺のライヴハウスで膝を抱えながら聴いていた割礼の曲、"リボンの騎士"である。スローなテンポで紡がれていくダークで妖艶な演奏と、おどろおどろしくも少年的でロマンティックな歌声。演奏の細部こそ覚えていないが、当時に受けた強烈なインパクトがありありと思い出される。しかしこんなにエロかっただろうか......。チリチリに音を歪ませ、アームを痙攣させながら弾かれるギターは、まるで女体に侵入するヘビのよう。ジャジィな旋律でループを紡ぐベース&ドラムも、身体に巻き付き陰部を舐め回すようにねっとりとまとわりつく。まして宍戸幸司のヴォーカルにいたっては......(自粛)。10分を超えてもなおオーガズム寸前の快楽で責めるこの曲に、男の筆者も、身体が火照ってしまうほど。"リボンの騎士"は古くからの割礼の代表曲であるが、今回初めて正式なかたちで収録されたのである。

 割礼は1983年に結成、今年で活動27年に及ぶ。『星を見る』は7年ぶりにリリースされる6枚目のアルバムだ。前掲の"リボンの騎士"以外にも"ルシアル"、タイトル曲"星を見る"といった、以前から演奏されている名曲が収められており、ほかに収録されている新曲も、同じようにスローで(宍戸いわく)"平ら"なもので統一されている。2000年に発表された『空中のチョコレート工場』、2003年に発表された『セカイノマヒル』ではカラフルでポップな表現も聴かせていたが、今回の新作ではそれ以前の割礼のムードを全体に感じさせるものとなった。
 こう書くと「80年代の音?」だとか「前時代的なんじゃないか?」と思われるかもしれない。いやいや、このリッチな音の鳴りはどうだ。研ぎ澄まされた演奏はどうだ。何よりエキサイティングな刺激と、サイケデリックなトリップを与えてくれるではないか。ぼくが20年前に受けたインパクトはまったく薄まることなく、どころか、さらに長い年月をかけて磨き上げられた豊潤な演奏に完全にノックアウトされた。

 日本のサイケデリック・ロック・バンドといえば、アシッド・マザーズ・テンプル&ザ・メルティング・パライソUFOやゴースト、スターズ、そして解散してしまったゆらゆら帝国や羅針盤などが挙げられるが、"サイケデリックなギター・バンド"といえば、僕のなかでのいちばんは割礼だ。とくに、かつてテレヴィジョンのギター・プレイにハマった人ことがある人は、ぜひ聴いてもらいたい。

白石隆之 - ele-king

LOUNGE CHART


1
Ry Cooder - Paris,Texas - Warner Bros

2
This Heat - Sleep - Piano

3
Isophonic - Crystal Motions -EM

4
Terry Riley - A Rainbow In A Curved Air - Columbia

5
Joni Mitchell - Jericho -Asylum

6
Franco Battiato - No U Turn -Island

7
Max Roach - Troubled Waters - Atlantic

8
Don Cherry - Brown Rice - A&M

9
Fripp & Eno - Wind on Water - Island

10
Robert Wyatt - At Last I Am Free - Rough Trade

Q'HEY - ele-king

Q'HEY TOP 10 CHART AUGUST 2010


1
Umek / OMGWTF / 1605

2
Duca & DJ Slater / Virada - Manuel De La Mare Remix / Tribal Vision Records

3
Joseph Capriati / Galaxy Express / Drumcode

4
Funk D'Void / Flealife / Outpost Recordings

5
Sasha Carassi / White Sucker / Harthouse

6
Nihad Tule & Nima Khak / Framework / Drumcode

7
Marco Bailey & Tom Hades / Always Valid / Excentric Muzik

8
Hans Bouffmyhre / Mistake Me - Matador Remix / Perc Trax

9
m0h / Pink Elephant - Secret Cinema Remix / Weave Music

10
Mark Broom / If You / Saved Records

TETSUJI TANAKA - ele-king

DRUM & BASS / JUNGLE CHART


1
Danny Byrd -ツ黴€ Moonwalker - Hospital

2
Chase & Status - Let You Go(BROOKES BROTHERS RMX) -Ram

3
Shosone - Polygon(DIRTYPHONICS RMX) -Vpiper

4
Shosone - P Polygon(SHOCKONE VIP) -VpiperI

5
Mattix & Futile - Rising Up - Cyntax Error

6
Klute -ツ黴€ Music For Prophet - Commercial Suicide

7
The Qemists - Hurt Less -Ninja Tune

8
Netsky Fet. Jenna - Moving With You - Hospital

9
State pf Mind - Space Chase -Som Music

10
Testuji Tanaka & Nave - Crystal Laser -DUB

G.RINA - ele-king

ここのところのMELODY & DUBSTEP


1
Where You Should Be - Original Mix / Skream, Sam Frank

2
I Need Air / Magnetic Man

3
My Friends Will Always Say... / Faltydl

4
CMYK / James Blake

5
Maybe - James Blake Remix / Mount Kimbie

6
Better Off Alone / Kastle

7
Feel So Real / Rusko

8
Gaga / Dub & Run

9
The One / Terror Danjah ft Wiley & Sadie Ama

10

Cut You Down / High Rankin

Anchorsong - ele-king

CURRENT TOP 10 CHART


1
Squarepusher - Shobaleader One : Cryptic Motion - Ed Banger Records

2
Little Dragon - Little Dragon - Peacefrog Records

3
Tokimonsta - Midnight Menu - Listen Up

4
Mount Kimbie - Crooks & Lovers - Hotflush

5
Caribou -Bowls(Holden Remix)- City Slang

6
M.I.A - XXXO (SBTRKT Remix) - XL recordings

7
Nosaj Thing - Drift - Alpha Pup records

8
Four Tet - Angel Echoes (Caribou Remix) - Domino Records

9
Born Ruffians - Say It - Warp Records

10
Holy Fuck - Latin - Young Turks

School of Seven Bells - ele-king

 はい、彼女たちこそまさに"ウィッチ"系。アルバムの黒いケースのなかにはタロットカードまで入っている。なるほど、たしかにおっしゃるとおり。
 "ウィッチ"とは、そう、先日みんなで"ビッチ"について話していたら出てきたキーワードで、スクール・オブ・セヴン・ベルズはポップにおけるその代表格だと言えよう。アンダーグラウンドでは、以前レヴューしたフューネラル・フォークの妖星、シルヴェスター・アンファングがまさにそれだ。まあ、考えてみればビョークの『メダラ』もジョアンナ・ニューサムの『ハヴ・ワン・オン・ミー』も魔女的だっと言えなくもない。ヒップホップ/R&Bの"ビッチ"が幅を利かせるそのかたわらで、いつの間にか"ウィッチ"はやって来たのだ。
 
 伝説的な南米のスリ養成学校の名前をバンド名にしたスクール・オブ・セヴン・ベルズは、コクトー・ツインズとケヴィン・シールズのほうを向きながら、潔癖性的なエレクトロニカに片足を突っ込んでいる。シークレット・マシンのドラマーだったベンジャミン・カーティスとオン!エアー!ライブラリーのクラウディア&アレヤンドラの双子姉妹を中心に、2007年のニューヨークで誕生したこのバンドは、その年〈ワープ〉からリリースされたプレフューズ73のシングル「ザ・クラス・オブ・73ベルズ」にフィーチャーされたことで注目を集めているが、それはまるで......イースター島のモスラを目覚めさせるために歌うザ・ピーナッツのIDMヴァージョンだった!
 
 タロットカードが入った本作『ディスコネクト・フロム・デザイアー』は彼女たちのセカンド・アルバムで、ポップ・メロディへの挑戦作となっている。シューゲイズとエレクトロニカの撹拌は、水晶の上を軽やかに滑り、そして妖しい光を放ちながらエレガントに展開する。いまこそ魔女の時代、そう言わんばかりの迫力だ。シングル・カットされた1曲目の"ウィズダム"はキュートなポップ・ソングで、彼女たちは歌のなかで暴風や炎を夢想する。10曲目の"ザ・ウェイト"はエレクトロニカをバックに展開する優美なバラードだが、彼女たちは現実感の喪失をきまぐれな絶望感とともに歌う。収録曲のいくつかにはチルウェイヴとも共通するディスコ・ビートがあり、それもまた『ディスコネクト・フロム・デザイアー』を特徴づけている。
 
 魔女の時代は実は、1980年代にもあった。ザ・スリッツやザ・レインコーツのようなポスト・パンクの男女同権主義の熱が下がるのを待っていたかのように、黒い服を着た彼女たちはやって来た。僕のまわりにも多くの魔女がいたし、夜となく昼となくタロット占いをされたものだった......が、初めて心を揺さぶられたのはティム・バートンの『ビートル・ジュース』に登場する若きウィノナ・ライダーだった。

High Wolf - ele-king

 自分が生まれた頃のL.A.が舞台になっていると記してあったので、それだけの理由で映画『シングルマン』の試写会に行き、帰りがけに買った小説『俺俺』(新潮社)の作者紹介を見ていたら「1965年ロサンゼルス生まれ」とあり、それを読みながら聴いていたCDが偶然にもハイ・ウルフの日本独自編集盤『シャングリ L.A.』だった。ライナーでは『シャングリ・ラ』となっていたけれど、末尾の「A」が大文字になっているので、見た感じは「シャングリ・ラ」でも、発音的には『シャングリ・エル・エー』と読ませるのが正しいのではないだろうか。いまやマリファナを合法化し、それを税収に当てるという法案が検討されているほど財政が破綻したL.A.を「シャングリ・ラ」(*キャンディ・クローズ『ヒドゥン・ランズ』のレヴューを参照)とダブらせるなんて、よほどアメリカが嫌いなミュージシャンなんだろうと思っていたら「マイ・スペースのプロフィールではブラジルのアマゾニア奥地で生活していると書いてあるが、一説によるとフラン在住らしい」と記してあった。さも、ありなん。ちなみに『シングルマン』は途中までは『ベニスに死す』のリメイク風で、星野智幸『俺俺』は、結論以外は中原昌也が花沢健吾『アイ・アム・ア・ヒーロー』をノヴェライズしたような小説だった(途中までは若い人が書いているのかと思うほど絶望的な小説だったので、思わず作者紹介を見たわけですね)。

 「奇怪な覆面アーティスト」ということになっているハイ・ウルフことマキシム・プリモールトは、実はアストラル・ソシアル・クラブのニール・キャンベルとも別プロジェクトを展開するなど例によって多面的なミュージシャンであり、アンファ・ボレアルの名義でも数え切れないリリースがあるものの、煩雑になるのでここでは割愛。ハイ・ウルフとしては〈ノット・ノット・ファン〉(以下、NNF)から『アニマル・トーテム』で09年にカセット・デビュー、続いて『エッセンシャル・エレメンツ』やセルフ・レーベル(wingedsun.blogspot.com)から同じくカセットで『ガボン』やほかに2枚のRをリリースした後、NNFに戻って『アセンジョン』でこの夏にアナログ・デビューを果たしている。

 『シャングリ L.A.』は『ガボン』をエディットし直したり、新曲を加えたものを日本で独自に編集したもので、なるほど「シャングリ・ラ」とひっかけたくなるような天国的なアンビエント・ドローンが次から次へと並ぶ。その理由のひとつとしてトライバル・リズムが使われていることがまずは挙げられる。いわゆる都会的なドローンの大半は荒廃したムードになりやすく、サン O)))でもナジャでも切羽詰ったような緊張感が基本になっているところをハイ・ウルフはあえてトロピカルなイメージを前面に出し、そのメッセージも「アマゾンからアフリカを見つめている。アマゾンとアフリカのジャングルに違いはない。我々は同じなのだ」ということになるらしい。ヒプノティックなループ・サウンドや美しいシンセサイザーが印象的な「バマー・オブ・ビューティー」などストレートに快楽的な面と、2部作からなる『ザ・シーパーズ』ではジャングルの魔境的なイメージも表現。ギターの音色はどこかスティーヴ・ヒレッジを思わせる。

 正式デビューといえる『アセンジョン』は『シャングリ L.A.』と較べていささか屈託があり、「上昇」というタイトルの意(「the」がつくとキリストの昇天の意になる)を裏切ることはないけれど、そのプロセスはそれなりの葛藤も含みつつ、トリップ・ミュージックとしては少し凝ったものになっている(この2作の変化は最近ではエメラルズのそれを思わせる)。ゆっくりと左右に揺さぶられるような"ディエゴ"、ゆっくりとしか上に向かって進めない"クラウド・ヘッド"、12分を越す"ファイアー・イン・マイ・ボンズ"では上昇しているのかどうかももはやよくわからない......。音楽的には少し手の込んだものになったのかもしれないけれど、イメージ的には突き抜けないこともたしかなので『アセンジョン』の最後から『シャングリ L.A.』のオープニングまで逆に聴いていくのがいいのではないかと。そのほうが話がL.A.でまとまるし。

THE BITE - ele-king

 もともとハードコア・パンクをやっていたミュージシャンが別の音楽をはじめる、という動きが日本でも珍しくなくなってきた。めんたいロックなどのルーツ・サウンドに向かった日本脳炎~THE BACILLUS BRAINS(現Ja Jou Ka)、レゲエ~ダブ・バンドとして復活したSUPER DUMB、アメリカのオルタナ・カントリーに共鳴しながら日本のフォーク・ロックに接近するMOD LUNG、スロウなポップスを奏でるTEASI、NICE VIEWのG/Vo・Shota Teraiによる弾き語りフォーク・ソロ、Gofish、などなど。なかでもMOD LUNGはレーベル〈POWER ELEPHANT!を〉主宰し、国内では散り散りで活動している(パンク流れの)オールド・ロック・テイストなバンドを積極的にリリースし、新たなシーン形成に力を注いでいる。
 60~70年代のフォーク・ロックやブルース・ロックを軸にしたサウンドを展開するTHE BITEもまた、これらのバンドらと交流しながら独自の道を歩んでいるバンドである。

 はじまりは2006年。アメリカン・ハードコア・テイストで異彩を放つBREAKfASTのギタリスト酒井が耳の病気にかかり、ラウドな音に対してドクター・ストップを受けたことがきっかけだった。酒井はハードコアのマニアックなファンでもあるが、もともとオールド・ロックに関しても熱心なリスナーである。昔から会えば「ボブ・ディランが○○○○」「やっぱりジョンよりポールだよね」みたいな話ばかりで、バイト先も西新宿のオールド・ロック専門のレコード・ショップで、古くさいレコードを磨いていた。だから、彼がそういったサウンドのバンドで復活したのは、ごくごく自然な流れと言えるだろう。
 最初の頃のライヴは、まるで学園祭バンドのようだった。その他のメンバーも、古くからパンク/ハードコアのシーンで活動していた人物ばかり。やはり勝手が違ったのだろう。アコースティック・ギターを手にミドル・テンポで歌うスタイルは、プレイするテンションから具合を探っているようだった。しかし、そんなあやふや感も含めて、古きよきロックに愛をもって真摯に向かう姿勢だったり、曲の良さ、唄心に泣けるようなところが愛されていた。その"あやふや感"に転機が見えはじめたのは、酒井がアコースティック・ギターからエレキ・ギターに持ち替えたときだった。水を得た魚のように、プレイが活き活きしだしたのだ。
 
 自主音源や7インチ、コンピレーションへの参加を経てリリースされる今回のファースト・アルバム『ポケットにブルース』は、サロンミュージックの吉田仁がサウンド・プロデュースを担当している。どんな話し合いがあったのかはわからないが、予想以上にアグレッシヴな内容となった。エレキ・ギターがフィーチャーされた演奏はラウドだし、グルーヴは前のめり、ヴォーカルもシャウト寸前のテンションだ。録音も、ささくれ立った質感はパンク/ハードコアそのものである。それまでのレイドバックしたムードはここにはない。ちょっとびっくりしたが、しかし、彼らのルーツであるハードコア色を無理に排除することなく自然に表現したことで、"2000年代に鳴らされるフォーク/ブルース・ロック"として説得力をもったように思うし、THE BITEとしての落としどころもはっきりと見えたんじゃないだろうか。
 彼らの最大の武器は、曲そのものの魅力だ。いいメロディといい歌詞がある。それは音楽にとってごく当たり前のことかもしれないが、パンク/ハードコアでは軽視されがちなことでもある。THE BITEの音楽性がパンク/ハードコア・シーンへ逆流して影響を及ぼせば、また面白くなる。

interview with Sherard Ingram (a.k.a. Urban Tribe) - ele-king

ネット上で他人になりすましたり、他人のプライバシーに立ち入る、デマを流す、ネット詐欺といったIT技術の誤った使い方も氾濫している。思うに、社会の成熟が科学技術の進展の速さに追いつくことはないだろうから、こういったモラルの問題はどんどんおこるだろう。


Urban Tribe
Urban Tribe

Mahogani Music

 

 シェラード・イングラム、またの名前をDJスティングレー、より多くの音楽ファンのあいだではアーバン・トライブの名で知られる男......それはホアン・アトキンスからはじまるもうひとつのデトロイト・テクノである。それは地上を呪ったドレクシアであり、アメリカを"ファシスト・ステイト"と定義したドップラーエフェクトであり、そして"モダン文化の崩壊"をデビュー・アルバムのタイトルにしたアーバン・トライブ、すなわちオリジナル・ドレクシアの3人のメンバーであり、そのうちのひとりがシェラード・イングラムというわけだ。
 ドレクシアの死後、つまりゼロ年代以降、これら"もうひとつのデトロイト・テクノ"は、主にUKの〈リフレックス〉、ベルリンの〈トレゾア〉、ミュンヘンの〈インターナショナル・ディージェイ・ジゴロ〉、あるいはオランダの〈クローン〉によってプロモートされている。〈リフレックス〉はドレクシアの変名トランスリュージョンやアーバン・トライブ、〈ジゴロ〉はドップラーエフェトやジャパニーズ・テレコム、〈トレゾア〉はドレクシアとその変名のシフテット・フェイシズ、〈クローン〉はジ・アザー・ピープル・プレイス、ラブ・ラットXLなどといったドレクシアの変名......を出している。これらデトロイト・テクノにおける奇妙なダーク・エレクトロはヨーロッパにおいてそれなりの高い評価と人気があったのである。
 
 シェラード・イングラムによるアーバン・トライブは、1998年に〈モワックス〉から最初のアルバムを発表している。それから〈リフレックス〉で2枚のアルバムを残し、2010年の夏には4枚目のアルバム『アーバン・トライブ』を〈マホガニー・ミュージック〉から発表している。
 
 そしてこの9月、デトロイトとヨーロッパでのみ知られているアーバン・トライブとしてのライヴPA、そしてDJスティングレーのプレイ(筆者の知る限りでは、より深いアンダーグラウンドなフィーリングを持っている)がようやく日本で聴けるわけだ。以下、来日を控えたシェラード・イングラムへのメール・インタヴューである。

あなたが1998年に〈モワックス〉から発表したアルバム・タイトルが『The Collapse Of Modern Culture(モダン文化の崩壊)』でした。それから10年以上経った現在、あなたは"collapse"をどのように捉えていますか?

シェラード:資源の奪い合いや文化や宗教の違いによる衝突といったことは昔からあることだけど、最近の科学技術の急速な進歩は社会的・経済的な不確実性を世界規模でもたらしたと、多かれ少なかれ言えるのではないかと思っている。科学技術というのもは両刃の剣のようなものだ。30億塩基からなるヒトゲノムが解読されということは、何千年も人類を苦しめてきた疾患の治療にたしかにつながる。が、しかし、その新しい治療法は誰でもすぐにうけられるわけではないし、お金もかかるし、実際に臨床でつかうにはいろいろと技術的な整備も必要であるし、なによりも人体で(実際に効くかどうか)実験しなければならないという問題もまた生じる。また、いわゆるIT革命は、インターネットがないような地域は除いて、いろいろな人たちと情報を共有したり交流したりするのを可能にした。が、そのいっぽうで、ネット上で他人になりすましたり、他人のプライバシーに立ち入る、デマを流す、ネット詐欺といったIT技術の誤った使い方も氾濫している。思うに、社会の成熟が科学技術の進展の速さに追いつくことはないだろうから、こういったモラルの問題はどんどんおこるだろう。

当時、あなたは何故、どういう理由からあの言葉をアルバム・タイトルにしたんですか? 

シェラード:当時の世界や1990年代初期、中期の出来事を自分の視点から見たものに基づいている。都会のスプロール現象、政治的動揺、犯罪率の上昇、モラルの欠如や欲深さが世界の生命体を消耗していると思っていた。

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ミスター・オバマの選出は国の選挙や社会構成の信頼性を再生したと思うが、直面する国家の急務のために、一般的には都市の大きな変化に影響を与える充分な時間はなかった。人はみんなもう少し辛抱して、過程を見守るべきだと思う。

オバマ大統領になって時間が経ちますが、デトロイトに変化がありましたか?

シェラード:アメリカ国民のある階層の人たちのあいだには、ミスター・オバマの選出は活気のある影響力があり、国の選挙や社会構成の信頼性を再生したと思う。これはデトロイトにも同じく広がった。正直にいうと、直面する国家の急務のために、一般的には都市の大きな変化に影響を与える充分な時間はなかった。人はみんなもう少し辛抱して、過程を見守るべきだと思う。

あなたの名前を最初に知ったのは、〈レトロアクティヴ〉のコンピレーションに収録された"Covert Action"でしたが、あなたにとって公式に発表された最初の作品は何ですか? NASA名義で1987年に出した「Time To Party」?

シェラード:ははは! そうだ! 「Time To Party」は私の最初のレコードで、〈Express Records〉からリリースされた。

ホアン・アトキンスとはどういう風に知り合ったんですか? 彼があなたの音楽活動のきっかけだったんですか?

シェラード:ホアンとは私が〈Buy Rite Records〉(ケニー・ディクソン・ジュニアもリック・ウィルハイトも働いていたことがある)で働いていたときに出会った。我々(リック・ウィルハイト、スキャン7、ドネル・ウィリアムス)はホアンのスタジオでレコーディングをし、ホアンがミックスをした。

あの当時のあなたはどんな風に生活をしていたのですか? 音楽活動はしていたんですか?

シェラード:「Covert Action」は1990年に〈レトロスペクティヴ〉(カール・クレイグとデイモン・ブッカーのレーベル)からりリースされた、1990-1998年のあいだは〈MASS〉というデトロイト・ベースのレーベルから12インチを1枚出したり、レーベル〈KDJ〉の1枚の12インチ(Emotional Content。KDJ002とミスプリントされているが実は001)のミックスをやった。またNFDというプロジェクトの1曲をミックスした。バイカーズ・クラブみたいなところでDJもやってたよ。

DJスティングレーとしての活動が最初だったんですか? また、どのようにドレクシアと関わりを持ったのでしょうか?

シェラード:ジェームズ・スティンソンとジェネラル・ドナルド(ドップラーエフェクトほか)とは〈Buy Rite Records〉で出会った......。

1998年の『The Collapse Of Modern Culture』から2006年の『Authorized Clinical Trials』までのおよそ8年間は何をしていたんでしょうか? 

シェラード:音楽は続けてずっとやっていたが、無意味なプロジェクトに巻き込まれて、くだらない問題で気が動転してたんだ。いまはもう克服したけどね。

Mystic Tribe A.I名義では〈クローン〉レーベルからの1枚だけですか?

シェラード:そうだよ。ジェームズ(ドレクシア)とサージ(〈クローン〉の主宰者)のおかげだ。あの曲は『Collapse~』LPに収録されるはずだったんだが、外れて、ジェームズに聴かせると彼が気に入ってくれてね......。

音楽シーンから身を引こうと考えたことはありますか?

シェラード:その日が来るのは我々アーティストの情熱が無くなってしまったときだと思う。自分にはまだまだ提供したいモノがあるし、みんなに聞いてもらいたいモノがある。

当時、いきなり〈リフレックス〉からあなたの作品が出たときはびっくりしたものでしたが、〈リフレックス〉とはどうやって出会ったんですか?

シェラード:〈リフレックス〉のグラントとは〈ワープ〉の「Magic Bus Tour」にDJスティングレーとして参加したときに出会った。そして忘れてしまったが、どこかの空港で彼と会ったときいろいろと話し込んで、その2年後コネクトしたわけだ。

2006年に〈リフレックス〉から『Authorized Clinical Trials』を発表し、続いて翌年の2007年にもサード・アルバム『Acceptable Side Effects』を出しています。12インチ・シングルも〈リフレックス〉や〈プラネット・E〉、そして昨年は〈トラスト〉から出しています。今年に入ってからも〈プラネット・E〉からシングルを切っていますね。なぜ最近になってから堰を切ったようにリリースが続いているのでしょうか? 過去の20年よりも、ここ数年になって、あなたはますます熱心に音楽活動をしているように見えるのですが。

シェラード:気持ちが変わって、ネガティヴなところがなくなったんだと言っておこうか。またラップトップとAOLのアカウントも取得したしね! 機材もアップロードしてもっといろいろと表現できるようになったし、他の人やスタジオに頼ることなく、もっと時間をかけて、プロジェクトを完成できるようになった。

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デトロイトの人たちは逆境に強く、また用心深いが、メディアの差別的な要素が違うイメージにデトロイトを塗り替え、バランスの取れた報道を正直に試すことなく、ネガティヴなことだけを引き出した。

あなたの音楽の背景からは、ジャズやソウルなどからの影響も感じますが、やはり根底にあるのはエレクトロじゃないかと思います。ホアン・アトキンス、ドレクシア、ドップラーエフェクトといったデトロイト・エレクトロの系譜にいるんじゃないかと思うのですが、もしそうだとしたら、あなたにとってエレクトロが特別である理由はなんでしょうか?

シェラード:1980年代、1990年代当時"electro"という言葉に出会ったとき、"electro"は自分にとって他と違う何かを意味した。「自分はエレクトロのトラックを作ろう」と思ってやったわけでなく、いまのカテゴリーでは自分の音楽はそうはめこまれた。キミの言うグループや音楽ジャンルだけでなく、産業や自分の環境から結論を出している。自分自身をエレクトロのアーティストだとは思っていないし、もし自分の作品の全体像を聴いてもらえればわかってもらえると思う。けれども、自分は自由さを好むし、良いエレクトロという意味合いでの公然上のアプローチでなら大歓迎だ。個人的には4つ打ちでなく、フィルターのかかったシンセラインがあるものならなんでもエレクトロという言葉が使われているような気がするけどね。

あなたの音楽にはダークでメランコリックな要素があります。優美さや躍動ばかりではなく、悲しみ、怒り、醜さ、汚さのようなものも表現しているように思いますが、そうしたダークサイドは純粋にデトロイトという環境から来るものなのでしょうか? あるいは、具体的に影響を受けた作品がもしあるようであればぜひ教えてください。

シェラード:デトロイトはならずものや犯罪者によって動かさせていると認識されていると思うが、それだけではないと言わせていただこう。デトロイト市民の多くは勤勉で、家族を愛しており、彼らは税金もちゃんと払って、町を愛している。政治的な立場にいる人のなかには欲深く、町を改善するための資源(富)を分配しない人もいる。"醜さ"は都市圏を作り上げたコミュニティのいち部の人たちの差別や冷酷さであって、"汚さ"は町があまりにも急速に改善されると利益が無くなり困るいち部の人たちがいるからだ。こういった事柄が自分のサウンドに衝動を与えている。犯罪で支配されていて、仕事もなく、ここに住むのを拒んでいる、みたいな典型的なありきたりの見方ではなく。デトロイトの人たちは逆境に強く、また用心深いが、メディアの差別的な要素が違うイメージにデトロイトを塗り替え、バランスの取れた報道を正直に試すことなく、ネガティヴなことだけを引き出した。

"Low Birth"がとても好きなんですが、あれはどんな思いが込められているのでしょうか?

シェラード:ありがとう! スペルは正しくは"Low Berth"なんだけど、(注:〈モワックス〉からのシングルには"Low Birth"、アルバムには"Low Berth"とある)。社会的に不利な立場にいて、絶えて頑張ってそこから這い上がろうとする人を意味する。リスナーにインスピレーションを与えつつ哀愁の漂ったムードを沸き立たそうとした。

もうすぐ〈マホガニー・ミュージック〉から4枚目のアルバムが出るそうですね。すべて曲名が"Program"という言葉で統一されているらしいですが、コンセプチュアルなアルバムなのでしょうか? それはどのようなコンセプトのアルバムなのでしょうか?

シェラード:このLPはリスナーに音楽に集中してもらうのが目的だ。

いままでのどのアルバムとも違ったものになったと思うのですが、参加メンバーはカール・クレイグ、アンソニー・シェイカー、ケニー・ディクソン・ジュニア、そしてあなたの4人でいいんですか?

シェラード:私自身、アンソニー・シェイカー、ケニー・ディクソン・ジュニア、カール・クレイグ、それから何人かの新人も参加しているよ。

素晴らしい女性ヴォーカリストも参加していますね?

シェラード:これは機密情報。悪いね。

とても素晴らしい音楽だと思うのですが、1曲がすべて3分未満で、レコードでは片面に6曲ずつ入っています。これはどんな理由からですか?

シェラード:伝統を踏襲した分割とでも言おうか。

ケニー・ディクソン・ジュニアとはどんなところで気が合うんですか?

シェラード:自分と同じデトロイトウェストサイド出身の長年の友だちだよ!

来日でのライヴを楽しみにしています。どんな感じのショーになりますか? あなたの音楽のように、ハードで、ダークな演奏になるのでしょうか?

シェラード:今回は初来日なのでとてもエキサイトしているよ! 忘れられないsonic experience (音響体験)をしてもらえるのを楽しみにしているよ。

Urban Tribe (DJ Stingray, Sherard Ingram)

デトロイトのシーンに25年もの間関わり続けており、またデトロイトテクノ/エレクトロのカルト的存在であるDrexciyaのDJ、DJ Stingrayとしての活動歴をもつ。Urban Tribeとしても知られ、〈Mo Wax〉からリリースされた「Eastward」、アルバム『The Collapse Of Modern Culture』、また〈Retroactive〉からリリースされた「Covert Action」はUrban Tribeの代表作である。Aphex Twinのレーベル〈Rephex〉からは、よりエレクトロな作風で2枚のアルバム『Authorized Clinical Trials』と『Acceptable Side Effects』をリリースしている。2008年、自主レーベル〈Micron Audio Detroit 〉を始動。今年夏には、Anthony Shake Shakir、Carl Craig、Kenny Dixon Jr(Moodymann)が参加したUrban Tribeとしての最新アルバム『Program 1-12』を〈Mahogani Music〉からリリースしている。またその素敵なアルバムアートワークは『Wax Poetics』のアートディレクターJoshua Dunnによるもの。さらに今後は、Heinrich Mueller (aka Gerald Donald/Dopplereffekt)、Nina Kraviz (Underground Quality/Rekids)らが参加のUrban Tribeのアルバムをリリース予定とのこと。

https://www.myspace.com/djstingray313
https://www.myspace.com/micronaudio
https://planet-e.net
https://www.mahoganimusic.com
https://www.myspace.com/mahoganimusic313

DJ Stingray DJ MIX
(AT THE CAID DETROIT W/EGYPTIAN LOVER NOVEMBER 4, 2006 MEMBERS ONLY DETROIT/MICRON-AUDIO)
https://soundcloud.com/futurityworks/dj-stingray-c-a-i-d-stereotype-mix

DJ Stingray RA Podcast
https://soundcloud.com/futurityworks/dj-stingray-ra-podcast-190

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