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昨年で日本のインディ・ラップのモードは"ハスリング"から"スワッグ"へと、完全に切り替わったように思える。それは、敵対する法律が麻薬取締法から著作権法へ、舞台がストリートからネットへ、目的が金儲けから――レイチェル・ボッツマンとルー・ロジャースが提唱するところの――評判資本へと移行したとも言えるだろう。もちろん、ラッパーたちは常に評判資本(=プロップス)を求めて来たし、相変わらず、それをいつか金儲け(=ハスリング)に繋げたいと考えているのだろうが、YouTubeの再生回数やフリー・ダウンロードの数を競い合うそのゲームは、例えば、USではWiz Khalifaが上ったメジャーなステージが期待出来ないこの国では、閉塞的にも、逆に、オールド・スクールを連想させるピュアなシーンのようにも感じられる。
他方、ハスラー・ラップの次を模索する動きは、傑作『花と雨』(06年)でブームを起こした先駆者が、自身の名を冠した『SEEDA』(09年)で、より、アーバン・ミュージックを意識したトラックに乗って、政治的なメッセージを歌い出したことにも見られた。『Just Hustlin' Now』という、そのものズバリなタイトルのデビュー・アルバム(06年)に続いて、Avex EntertainmentからリリースされるはずだったD.Oの『Just Ballin' Now』(09年)も、また、同様である。メジャー・レーベルでは必須課題となっている有名曲のサンプリングに、ザ・ブルー・ハーツの"爆弾が落っこちる時"をチョイスしたり、TV番組で共演して話題を呼んだ中川家剛に、彼のゲトーな生い立ちをラップさせたり、それまでの、シーンでのハードコアなイメージと、メディアでのユーモラスなイメージを両立させ、さらにポップに展開したバランス感覚は実に見事だった。とくに、教師に世間一般の常識を、彼に忌み嫌われる自分自身にアウトローを象徴させ、同じような境遇の子供たちに向けて歌った"Lil Rampage'"は、まさに現代のザ・ブルー・ハーツに成り得るポテンシャルを持った名曲だったろう。しかし、ご存知の通り、同作は発売直前、作者の麻薬取締法違反での逮捕により、日の目を見ることはなかった。
それに比べると、D.O、2年振りのサード・アルバム『ネリル&JO』は、リード・シングルのタイトル"I'm Back"を、そのまま"復活"と取るか、あるいは"後退"と取るか、意見の分かれそうな内容になっている。つまり、本作のテーマは、言わば"ハスラー・ラップの逆襲"である。全体的には、裁判シーンを描いた"Shall We Blunt?"からはじまり、シャバで待つ恋人の健気さをシンガーに歌わせた"Lettr To Jail"や、釈放を祝う仲間の声をイントロに置いた"あとはカンに任せよう"を挟んで、事件を振り返る"He Said"で本編を閉じるというドキュメンタルな構成。事件で得た教訓は、クライマックスの「今までの一連の流れは物語の始まりに過ぎないが/イイ日に思えるあの日にすら後悔なんてねえぜ今更」というラインでポジティヴに昇華されているが、その実、"Shall We Blunt?"で「アイツ(筆者注:検察)を引っぱたいちまえよD!!」と悪魔に囁かせたり、スキット"A Bli"で緩和化しつつある世界の大麻事情を紹介したりと、影で舌を出し、"I'm Back"に至っては「拝啓警視庁始め全道府県警の皆様へ/僕はあなたたちが大嫌いでこう思ってます/くそ喰らえ」と、はっきり、中指を立てている。
また、アルバムの随所には、やはり"He Said"の「街中を走りビル風に乗り各土地をレイプした噂話/笑っちまう程デタラメばかりアイツは言ってたんだ確かに」というラインを逆手に取るように、「アイツサイキンナニヤッテルトオモウ?」と、ヘイターが陰口をたたくのに続いて、Craig Brewerの同名映画をリメイクしたようなピンプもの"Hustle & Flow"や、サディスティックな拷問描写が延々と続く"Gangsta Drive"が差し込まれる。ボーナス・トラックの"Bitch In Bed"等はブロウ・ジョブをねちっこく実況するだけのトラックで、その辺りを聴くと、D.Oの根っからのギャングスタ・ラップ好きが伝わって来るというか、ギャングスタ・ラップとは、そもそも、NWAがそうなように、現実をディフォルメした表現であって、彼がそのことに極めて自覚的なことがわかる。要するに、それらの楽曲は"デタラメ"で"笑っちまう"、"噂話"に過ぎないのだと。そんな風にフェイクとリアルを――"ネリル&JO"を?――混在させることで、D.Oは我々に突き付けているのだ。"果たして、真実とは何だ?"
とはいえ、その露悪的な振る舞いは、世間一般のみならず、日本のヒップホップの経済的成功を願う人にとっても、眉をひそめたくなる内容なのかもしれない。しかし、思い出して欲しい。本来、ヒップホップとはアウトロー、つまり、法の外に弾き出されてしまった人たち(out-law)のためのコミュニティではなかったかと。この国は、近年、ますます、法に抵触したものを徹底して叩き、追放し、謝罪させては憂さをはらすような、村八分的性格を強めている。なかでも、ドラッグは踏み絵として使われている節がある。ちなみに、そこで言う"法"とは、法律に準ずる世間の"法"だが、法律と世間の"法"は真っ向からぶつかることだってあって良いはずなのだ。それにも関わらず、市民が警察化しているこの狂った時代は一体、何なのか。D.Oは前作収録曲"Rhyme Answer"で言っていた。「逆に聞きたい事があるんだが 世の中か? 俺か? 狂ってるのは」。そこで、"狂っている"とレッテルを貼付けれた彼は、"I'm Back"で再び問う。「皆俺に大丈夫か?って訊くが/皆は逆に大丈夫か?」
一旦、法の外に弾かれた若者がカムバックし、しかも、わざわざ、反省していないと、法律と俺の"法"は違うんだと宣言する。こんな、痛快なことがあるだろうか。それだけではない。D.Oは、本作で同じような境遇の人びとにも手を差し伸べている。アルバム・ヴァージョンの"I'm Back"は、ともに逮捕され、各界腐敗の槍玉に上げられた元・若麒麟こと鈴川真一をフィーチャー。前述の「皆俺に大丈夫か?って訊くが/皆は逆に大丈夫か?」というラインを彼に歌わせることで勇気付けるのみならず、同曲に普遍性を与えている。そう、本作は言わば、不良讃歌だ。願わくは、日本のヒップホップ・シーンがアウトローの受け皿として機能していかんことを。「金バッチ もしくはM.I.C 選択を迫られた」D.Oが後者に救われたように。彼が名前を連ねる雷が、逮捕後、引退をほのめかしているYou The Rockに"帰って来い"と訴えかける新曲"2U"も感動的だった。人間は躓いても、何度だってやり直せる。そして、友だちが躓いたら手を差し伸べてやれ。友だちがいないならパーティに来い。それは、何となく繋がった気にさせてくれるサプリメントとしてのポップ・ミュージックではなく、実際に人と人を繋げるソーシャル・ネットワーキング・ミュージックだ。
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MORITZ VON OSWALD TRIO
HORIZONTAL STRUCTURES
HONEST JONS / UK / 2011/3/1
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WHITE ELEPHANT
SIR JOHN
REDUX / UK / 2011/2/27
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ROY AYERS & BAH SAMBA
POSITIVE VIBE REMIXIES
FAVOURITIZM [UK] / 2011/3/3
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V.A.
REGGAE JET STREAM -FLIGHT NUMBER 001-
REGGAE JET STREAM / JPN / 2011/2/24
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BUBBLE CLUB
THE GODDESS + QUIET VILLAGE REMIX
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MORITZ VON OSWALD TRIO
Horizontal Structures
HONEST JONS / UK /
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RAHAAN
On & On
STILOVE4MUSIC / US /
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『ガーディアン』に載ったPJハーヴェイの『レット・イングランド・シェイク』のレヴューを読んでいたら、「これと同じ主題のアルバムをかつてナイニー・ジ・オブザーヴァーが作っているが~」という一節に出くわして、ああ、UKの音楽文化においてレゲエとは、ある種の基礎知識として、あるいはいまだ語り継がれるべき芸術として扱われているのだなと感心した。僕はレゲエの専門家ではないが、レゲエを愛するひとりとして、思えば30年以上もこのジャンルを買い続け、聴き続けている。ゆえに『ラフガイド・トゥ・レゲエ』の翻訳が出版されることは、心の底から嬉しい。
手元にある原書、『Rough Guide To Reggae』は1998年の第二版で、すでにボロボロになっている。いっぱい傍線が引かれ、付箋が貼られている。貧しい英語力で一生懸命に読んできた。が、これからはこのぶ厚い翻訳書を読めばいいのだ。この訳本によって、わが国のレゲエに関する教養も飛躍的に高まるだろう。いつか新聞のロックに関する記事を読んでいたら、ナイニー・ジ・オブザーヴァーの名前を見つける日が来るかもしれない。
とにかく、このぶ厚い、600ページ以上にもおよぶ『ラフガイド・トゥ・レゲエ』を、これから毎日ちょっとづつ読んでいけるのかと思うと嬉しくてたまらない。本書は、レゲエの歴史とその背景、アーティスト紹介のみならず、レコードガイドとして決定的に機能する。値段は高いが、それだけの価値は充分にある本だ。(N)
■目次
序文
1. The beginnings: mento to ska 始まり:メントからスカへ
ジャマイカの民俗伝統
メントとジャマイカのレコード産業の誕生
サウンドシステムの誕生
スカ・オーセンティック
ジャマイカン・ジャズ概要
2. Rudeboys and rocksteady
ルードボーイとロックステディ
ルードボーイ・ミュージック
ゲット・レディ、イッツ・ロックステディ
キャッチ・ディス・ビート:新しいプロデューサーたち
3. Early reggae
初期レゲエ
レゲエ時代のビッグ・スリー
プレミア・リーグへの昇格
新しいプロデューサーたち、スタジアムへ
ウェイク・ザ・タウン:いかにしてディージェイたちが国を制したか
反抗の音楽とラスタ・チャント
4. Roots reggae
ルーツ・レゲエ
ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズ
UK・コネクション
総監督するプロデューサー
スモール・アックス
カルチュラル・トースターズ
ザ・メインストリーム
ルーツ・ハーモニーズ
思索するラスタマンたち
5. Dub
ダブ
インストゥルメンタル、チャプター、そしてバージョン
ダブワイズ・シャワー
ダブ・エクスプロージョン
000 1980年代におけるダブの動向
6. Dancehall
ダンスホール
ルーツ・トラディション、ルーツ・ラディックス、そしてバーリントン・リーヴィ
ディージェイの支配
ダンス・ポン・ザ・リディム
ヘンリー・'ジュンジョ'・ロウズ、ダンスホールを制す
プリンス・ジャミー
シュガー・マイノット
スライ・アンド・ロビー
チャンネル・ワンとジョー・ギブス
ウォリーズ・イン・ザ・ダンス: さらに多くのプロデューサー参戦
7. Ragga
ラガ
ラガの誕生
キング・ジャミー
ジャミーの最初のライバルたち
ガシー・クラーク
独立するジャミーの従業員たち
ドノヴァン・ジャーメイン
ヒット・ソングを歌うラガ
ディージェイ対決
8. Rasta renaissance
ラスタ・ルネッサンス
ボボ・ドレッドのディージェイ、チャンター、そして歌手
新世代のカルチュラル・シンガーたち
9. Reggae in Britain
イギリスのレゲエ
初期のサウンド1954年から74年
ルーツ、ロック、レゲエ、UK・スタイル
ラバーズ・ロック
ディージェイからラガへ
ルーツの復興
10. Reggae in the USA
アメリカのレゲエ
アメリカのレゲエが根を張る
ニューヨークのダンスホールとラガ
ラガとヒップ・ホップの結婚
モダン・ルーツとラバーズ
11. African reggae アフリカン・レゲエ
用語集
レゲエ年表
書籍、雑誌、ウェブサイト
索引
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HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS
I WANT IT / NEXT TO YOU
INTERNATIONAL FEEL / URY / 2011/2/12
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DEEP SPACE ORCHESTRA
RIDING IN MY IMAGINARY JEEP
FOTO / UK / 2011/2/14
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SHAWN LEE
WORLD OF FUNK
UBIQUITY / US / 2011/2/12
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EUGENE HARRINGTON
THE LIFE OF EUGENE HARRINGTON
NOECHO / UK / 2011/2/14
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RYO KAWAHARA
GOTTA GIVE IT ALL FEAT. GEORG LEVIN
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