「PAN」と一致するもの

SND, NHK JAPAN TOUR 2012 - ele-king

 エレクトロニック・ミュージックのさまざまな局面で、IDM/アブストラクトの波がふたたび訪れている今日、1990年代末に高校生で〈ミル・プラトー〉からデビューしたコーヘイ・マツナガ......自らをNHKyxと名乗るこの青年こそ、UKの〈スカム〉、ベルリンの〈ラスターノートン〉などから素っ頓狂な作品を発表し、つい先日は英『ワイアー』誌にも記事が掲載され(その翻訳は次号の紙エレキングに掲載されます)、そして〈ラフトレード〉の新しいコンピに参加したり、センセーショナル(元ジャンブラ、ラッパー界におけるリー・ペリー)との共演を出したり、故コンラッド・シュニッツラーと共作したり......と、つい先頃はSNDとの共作を〈PAN〉から発表したりとか、大阪とベルリンを往復しながら作家活動をしている、いまもっとも勢いのあるエレクトロニック・ミュージックのプロデューサーです!
 コーヘイ・マツナガが3月初旬、シェフィールドのミニマル/IDMの大御所、SND(名作『Stdio』などで知られる)といっしょに日本ツアーをやります! コーヘイは......いまもっともユニークなIDMの作家であり、自由奔放な活動を展開する、ミステリアスな青年です。
 ツアーは3月2日の名古屋から出発。大阪ではアルツのレーベルから素晴らしいアルバムを出したaSymMedley、東京公演には〈ラスターノートン〉のレーベル・メイトでもあるAOKI Takamasaも出演する。

SND, NHK JAPAN TOUR 2012

■名古屋
3月2日 @ Club Mago
Open-22:00/End-05:00
ADV-2500 / Door3000
Live:SND、Mark Fell、 NHK、Araki
Dj:Tomoho (IWY)、Vokoi (ARch)
VJ:Vokoi
https://arch-project.com
https://i-want-you.jp

■福岡
3月3日 @ Blackout
Open-21:00 (50人限定)
Live:SND、Mark Fell、NHK、Kouhei Matsunaga、sho nakao
https://popmuzik.jp

■広島
3月5日 @ Club Quattro
Open-18:00/Start-19:00
ADV-2500 / Door3000
Live:SND、NHK、Stabilo (speaker gain teardrop)、Skip club orchestra、Hideride (pausemo)
DJ:AVOAVOA (aka kenji yamanaka)

■京都
3月7日 @ Club Metro
Open-19:00/ End-25:00
ADV/Door-TBA
Live:SND、NHK、SPsysEx
Dj:Tsukasa、Tatsuya
https://www.metro.ne.jp

■大阪
3月9日 @ Nuooh
Open-19:00 End-25:00
DOOR/3000
Live:Mark Fell、Kouhei Matsunaga
SOUND ACT:aSymMedley (ALTZMUSICA/Childisc/REPHLEX)、 NUEARZ (Skam Records)、Yuki Aoe (-:concep:-)、hypotic inc
VISUAL ACT: Ken Furudate (ekran/The SINE WAVE ORCHESTRA)、Kezzardrix (Bias Records)、Kazuhisa Kishimoto、イケグチ タカヨシ (haconiwa)
https://officials.tank.jp/concep

■東京
3月10日 @ WWW
Open-23:00
ADV-3000/Door-4000
Live:SND、NHK、Aoki takamasa + More more
https://bridge.tokyomax.jp/

3月11日 @ Soup
OPEN/START ???
Door-2500
(Reservation Required. Send your details to: ochiaisoup@gmail.com)
Live:Mark Fell、Kouhei Matsunaga、Miclodiet、Jemapur、Vegpher (Keiichi Sugimoto)
DJ:Nobuki nishiyama
www.sludge-tapes.com

■SND

SND

SNDはUK シェフィールド出身のMARK FELLと MAT STEELによるデュオ。 1998年に結成。"click&cuts現象"とまで呼ばれたシーンの中心となるアーティスト。 Mille Plateauxからアルバムを3枚, raster-notonからの2009年4thアルバムをリリース。 プログラマーでもある彼らの音楽は、ミクロに練り込まれたグリッチ音をミニマルかつ緻密に構成しながらも、常に躍動感を保持し続ける独自のミニマル・エクスペリメンタル・サウンドを展開している。
無機質でいて脈打つ自然のような、計算されている一方でバグと戯れるような、不思議なグルーヴ感とリズム、そして絶妙の間。今回、2008年以来4年ぶりの日本でのLIVEとなる。
www.makesnd.com

■Mark Fell
近年 "Edition Mego""raster-noton"から立て続けにアルバムをリリースし注目を集めているMark Fell。2008年にはバルセロナで開催されている世界最大級の音楽フェス"Sonar"へも出演。実験性と複雑さとシンプルが共存し、ユーモラスかつエンターテイメント性を持たせた絶妙なバランス感覚の上に成り立ったその音楽は、美しくマイクロスコピックなミニマルサウンドで空間性、歪なリズム、時間感覚を表現している。
また、アーティストエンジニアとして巨匠と呼ばれる人達の作品を影で支えている人物でもある。意外にもソロでの演奏は日本初披露となる。
www.markfell.com

■NHK
2006年, マツナガ・コウヘイとムネヒロ・トシオにより大阪で結成。 
2008年、ドイツraster-notonからデビュー作"Unununium"を発表の後、国際的に作品発表を続け、ヨーロッパを中心に活動している電子音楽ユニット。即興性の高いリズムアプローチにより型に嵌らない歪なダブ・テクノビートを展開している。
www.nhkweb.info

■Kouhei Matsunaga

Kouhei Matsunaga

フランクフルトの音響派レーベル Mille Plateauxから1998年に1st を発表後、ヨーロッパ・アメリカを中心とした前衛的なシーンにおいてジャンルの枠を超えた音楽活動を続ける中、Conrad Schnitzler, Merzbow, Sensational, AutechreのSean Booth, Mika Vainio, Anti Pop Consortium等をはじめとするアーティスト達とのコラボレーションを行なう傍ら近年はNHK名義でダブ・テクノ・ブレイクビーツを展開している。
www.koyxen.blogspot.com

Kurt Vile - ele-king

別に「クソゲー」なんてクリアしなくてもいい。
クリアをあきらめて、友だちとそれなりの楽しみを見つければ、
この社会はそれほど悪くはない。
古市憲寿『希望難民ご一行様』(2010)

 まずは、なんと言ってもその声だ。ルー・リード、ボブ・ディラン、あるいは、彼らに憧れたサーストン・ムーア以降のインディ・ロッカーたち......。ロックンロールの史学からすれば、まず間違いなくヴェルヴェッツ・スタイルを踏襲したトランス・ロッカーのそれだと推定されるであろう、けだるく、ナルシスティックな声を、カート・ヴァイル(31歳、ペンシルベニア州)は持っている。生まれた時代が違えば、アート・パンクの最前線で同時代の暗黒を歌っていたかもしれない。例えば、ノイジーなギター・ウォールに、時折、甘いメロディを載せて......。しかし、というか、実際のところ『Smoke Ring For My Halo』は、アコースティック・ギターの流暢なピッキングによって鮮やかに彩られた、丁寧なフォーキィ・ロック(欧米の批評では、"ストーナー・フォーク"ないしは単に"ヒッピー・フォーク")である。

 とはいえ、ヴァイル自身がかつて創設メンバーでもあった、The War On Drugsの『スレイヴ・アンビエント』と同期するように、ここにもスペイシーな、エレクトロニック・ミュージックを通過した感性がある。古典的なフォークやブルースを背景に持ちつつも、プロダクションには浮遊感、さらには清涼感までもが漂う。しかし、同時代のフォーク同業者に比していえば、例えばボン・イヴェールのスピリチュアリズム、あるいは、フリート・フォクシーズのナチュラリズムからすれば、ヴァイルにはどこか堕落したような人間臭い雰囲気があり、実際、「変わりたくはないけれど ずっと同じままではいたくない/どこにも行きたくないけれど 僕は走っている/働きたくはないけれど 渋い顔で1日中座っているのも嫌だな」と、素朴な二律背反を、"Peeping Tomboy"で歌っている。

 また、『SPIN』誌は、"偉大なる「No」の1年"と銘打った「The Best Of 2011」号にこう書いている。「カート・ヴァイル(とインディ・シンガー・ソングライターのひなたち)にとって、2011年は急浮上の1年となった。それも、混乱の季節にスポットを当てるのではなく、そこから距離を置くことによって、だ」。いわば、抑圧からも抵抗からも離れ、単なるフェードアウターとして生きること。低高度に降りて、俯瞰や巨視を徹底的にシャットアウトすること。夢から醒めることが、ある意味ではもっとも簡単な時代に、それでも音楽という時代遅れの夢をだらしなく見続けること。そう、現代ほど、反抗する理由に溢れ、かつ、反抗する虚しさに満ちた時代もない。例えば、『The Year Of Hibernation』(Youth Lagoon)が克服できずにいるような幼い虚無を、ヴァイルは自覚的に消化したうえで、自身の凡庸さや、世の不条理や、日々の平穏を憎まない。

 さらにまた、前掲同誌に、ヴァイルはこんなことも語っている。「この世界に、どうにもならないくそったれなことや、あらゆる種類の、ギリギリの不安があるのは、知っているよ。人々は闘っているけど、クレイジーで恐ろしいことだよね。僕は家族とか、友だちとか、身の回りの小さな世界のことを考えているだけさ」――それは、ヴァイルが選んだある種の生存戦略なのだろう(『Rolling Stone』誌曰く、「彼流の楽観主義」)。したがって、ヴァイルがノイジーなアート・パンクを必要としないのは、当然だともいえる。選ばれた天性のサイケ声を持つ、長髪の青年が小さな世界で紡ぐ歌は、ベッドルーム・ライオットでさえ、ない。賛否あるだろうが、それはなんとなく不安の尽きない時代に、それほど悪くはなさそうに鳴っている。これもひとつの達観なのだろうか。

「僕たちがいつ老いるかを 僕は知っている/僕は死に向かっている/だけど必要なものはすべて手に入れた/今はそれで満足なんだ」 "In My Time"

Chart by STRADA RECORDS 2012.02.07 - ele-king

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1

GEOFFREY ORYEMA

GEOFFREY ORYEMA KEI KWEYO-JOAQUIN JOE CLAUSSELL REMIXES ROBIN HOOD/SACRED RHYTHM MUSIC(US) »COMMENT GET MUSIC
Peter Gabriel主宰のワールド・ミュージック系レーベルReal World Recordsからもアルバムをリリースしていたウガンダ出身のアーチストGeoffrey OryemaをJoe Claussellがリミックス!野太いベースに怒涛のパーカッション類が独特のグルーヴ感を醸しだすディープなアフロ・ハウス!B面のダブも圧巻です!

2

DAVID GRAY/TRACY CHAPMAN

DAVID GRAY/TRACY CHAPMAN THE OTHER SIDE/CROSSROADS-NK RMX WHITE(JPN) »COMMENT GET MUSIC
【今回も限定プレス!】Dazzle Drumsによるリミックス・シリーズ待望の第2弾が入荷!UKの人気シンガー・ソングライターDavid Grayの大ヒット曲「The Other Side」と世界的フォーク・シンガーTracy Chapman「Crossroads」を見事ハウス・リミックス!どちらも極上なヴォーカルを最大限に生かしたパーカッシヴ&グルーヴィーな仕上がり!既にBody&SOULにてJoe ClaussellやDanny Krivitもプレイ!

3

DJ GARPHIE AND DIVINITI

DJ GARPHIE AND DIVINITI COULD YOU BE MINE SEASONS LIMITED(FR) »COMMENT GET MUSIC
人気女性ヴォーカリストDivinitiをフィーチャーした強力盤!パーカッシヴで走ったビートに温かみのあるシンセを配した上質なトラックに、彼女の可憐なヴォーカルがバッチリ合った文句ナシの一品!ドッシリとした雰囲気に仕上げたPirahnaheadによるリミックスもグッド!

4

VA(JOE CLAUSSELL)

VA(JOE CLAUSSELL) UNOFFICIAL EDITS AND OVERDUBS PROMO SAMPLER SACRED RHYTHM MUSIC (US) »COMMENT GET MUSIC
【限定プロモ200枚のみのプレス!】JOE CLAUSSELL自身がリエディット~ヘヴィ・プレイしてきたキラーな作品をコンパイルしたCDからの先行12インチ・カット!長らくリリースが待たれていたRADIOHEAD「EVERYTHING'S IN ITS RIGHT PLACE」のJOE CLAUSSELL EDITもようやく登場!

5

HELIUM ROBOTS

HELIUM ROBOTS JARZA EP-THEO PARRISH TRANSLATIONS RUNNING BACK(GER) »COMMENT GET MUSIC
UKの2人組ユニットHELIUM ROBOTSがRUNNNING BACKから12インチをリリース!注目はなんと言ってもB面に収録されたTHEO PARRISHによるリミックス!2ヴァージョン収録されており、いずれも実験的でぶっ飛んだ展開予測不可能なTHEOならではのエレクトリック・ハウスに仕上がっています!

6

TODD TERJE

TODD TERJE SNOOZE 4 LOVE-VERSION(10inch) RUNNING BACK(GER) »COMMENT GET MUSIC
【限定500枚のみのプレス!】人気シングル「RAGYSH」のB面に収録されていたディスコ・チューン「Snooze 4 Love」のアンビエント・ヴァージョンを収録!グルーヴィーなあの曲が極上のアンビエント・チューンになっています!B面には84年産エレクトロ名作Son Of Sam「Nature Makes A Mistake」のリミックスを収録!こちらも今っぽい仕上がりでグッド!

7

PATRICE RUSHEN

PATRICE RUSHEN MUSIC OF THE EARTH-DANNY KRIVIT EDIT ELEKTRA (US) »COMMENT GET MUSIC
【限定300枚のみのプレス!DANNY KRIVIT EDIT!】Patrice Rushenの1978年リリースのアルバム「Patrice」収録の「Music Of The Earth」を長尺化!、4分に満たないオリジナルを曲のメインリフでもあるストリングス・フレーズやギター・カッティングを多用し7分オーバーに!カップリングは同じく1978年リリースのTony Orlando「Don't Let Go」で、こちらはヴォーカル・パートをばっさりと削除し、コーラス部分を残しながら再構築したほぼインスト仕様の極上リエディット!

8

CUTTLEFISH & ASPARAGUS

CUTTLEFISH & ASPARAGUS VOLUME ONE BUOYANCY(GER) »COMMENT GET MUSIC
人気リエディット・レーベルGAMMからのリリースでもお馴染みのDJ Asparagusも絡んだ注目のリエディット作品が新レーベルBuoyancyから登場!D-Train「Tryin' To Get Over」そして再発12インチが出て話題のConnie Case「Get Down」等を収録!

9

THE BURRELL BROTHERS

THE BURRELL BROTHERS THE NU GROOVE YEARS RUSH HOUR (EU) »COMMENT GET MUSIC
伝説のNY地下レーベルNuGrooveで活躍していたThe Burrell Brothers関連の音源が正規復刻!90'sハウス・リヴァイバルな今、本物の当時のサウンドが堪能できる貴重な1枚!当時同じくNuGrooveで活動していたBobby Knodersがエンジニアとして参加したクールなトラックに男性のファルセット・ヴォーカルが配されたB1が特にオススメ!

10

ART DEPARTMENT

ART DEPARTMENT TOUCH YOU GENTLY CROSSTOWN REBELS(UK) »COMMENT GET MUSIC
DJ Harveyリミックスを収録した「We Called Love」も記憶に新しいArt Departmentが、今度はBrennan Greenによるリミックスを収録した12インチをリリース!ディープ&ダビー なオリジナルに対しBrennan Greenはピアノのリフも軽快な走ったビートのストレートなハウスをクリエイト!これはピーク時にも対応したナイス・ミックス!

Chart by UNION 2012.02.06 - ele-king

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1

V.A.

V.A. Altering Illusions (5 Years of Echospace) ECHOSPACE / US »COMMENT GET MUSIC
レーベル5周年を迎えるECHOSPACEから届いた全曲未発表ヴァージョンという160グラム、ミックスド・カラー・ヴァイナル4枚組。CV313の大ヒットトラック"SECONDS TO FOREVER"のINTRUSION'S LOST DUB、DEEPCHORD PRESENTS: ECHOSPACE "SPATIALDIMENSION" のINTRUSIONによる2テイク、また、STEPHEN HITCHELLのドローン/アンビエント名義VARIANTによる3トラック、そして本作の中でもハイライトといえるダブテクノ傑作DEEPCHORD "ELECTROMAGNETIC DOWSING" のCV313 LIVE REWIREで、ボンゴがダブテクノへ溶け込んだニューミックスで、フロアへのアプローチを強めた抜群の仕上がり!

2

JOE CLAUSSELL

JOE CLAUSSELL Trembling Sending Space By Lidy Six (+Book) SACRED RHYTHM MUSIC / US »COMMENT GET MUSIC
2009年、アムステルダムのパフォーマンス・アーチストLIDY SIXとJOE CLAUSSELLがダンスフロアから離れた地下空間で、インスタレーションの世界へ向け楽曲を製作したスピリチュアルな実験的作品がDVD & ブックレット付きで到着!テーマとなるカラーに合わせ緩やかに変化する音色、プログラミングからピアノ、パーカッション、サウンドエフェクトをJOE CLAUSSELLが手がけ、幻想的な空間演出を行なっています。CDには今回のインスタレーション用に製作されたアンビエントアルバム、DVDにはアムステルダムで行なわれたインスタレーションの模様及びメイキング映像を収録。

3

REGIS

REGIS 1994-1996 DOWNWARDS / UK »COMMENT GET MUSIC
UKハード・ミニマルのリビング・レジェンド、REGISの初期~中期音源をまとめた3部作第1弾!15年以上に及ぶキャリアの中で12"のみで発表したトラック及び別ヴァージョン、更に未発表音源までをもまとめた3部作の第一弾となる本作は、彼の活動最初期の2年間に焦点を絞った作品で、世界中にフォロワーを生み出した名作M-1"Speak To Me"からスタート、同じくEP「Montreal」に収録されていたM-2"Model Friendship"、未発表曲で押し潰されそうなほど重くゴツゴツとしたキックがすさまじいインダストリアル・テクノM-5や1stアルバム収録の"Keep Planning"の別ヴァージョン、コンピレーションLP「HARD EDUCATION」収録のM-15等重要作目白押し!

4

DEMDIKE STARE

DEMDIKE STARE Elemental Part Three:Rose MODERN LOVE / UK »COMMENT GET MUSIC
ANDY STOTT、DEEPCHORDなど底なしにディープなサウンドを送り出しているマンチェスターのMODERN LOVEから、DAMDIKE STAREの限定盤が登場! 本作は"Elemental"と題された4部作のPART 3。ずぶずぶと地底深くのめり込むようなドープ極まりないエクスペリメンタル・ダブテクノ!

5

RAYKO

RAYKO Rayko's Doo Doo AMERICAN STANDARD / US »COMMENT GET MUSIC
RARE WIRIレーベルを主催しスペインを拠点に活動するRAYKOがAMERICAN STANDARDに初登場!80sモダンブギーを調理した本作は2種のエレクトロベース・レイヤーを軸に、哀愁漂うキー・コードとオールドスクールなシンセ&クラップで絶妙で心地良い横揺れのグルーヴを演出!全体をうまく纏め上げた、深くもクリアな鳴りを奏でるリヴァーヴ使いはフロア映え必至でしょう。リプレス無しの完全限定300枚プレス!

6

SHAMBHU & THE TRUE LOVE HEARTS/RUMMELSNUFF

SHAMBHU & THE TRUE LOVE HEARTS/RUMMELSNUFF Sadness/Machen Wir Den Tanz! OSTGUT TON / GER »COMMENT GET MUSIC
OSTGUTの記念すべきカタログ50番は、ベルクハインのバーテン&セキュリティのレーベル過去タイトルを大胆カバー...というジャケット込みで異形の7インチ&スプリット怪盤。SHAMBHU AND THE TRUE LOVE HEARTS名義で音楽活動も展開する(女装で)SHAMBHUによるどブルージーなSTEFFI"Sadness"、ドイツ弁丸出しのヴォーカルが乗ったNW全開のPROSUMER & MURAT TEPELI"Makes Me Wanna Dance"と、共に相当アクの強い内容に...。

7

LADY BLACKTRONIKA

LADY BLACKTRONIKA Ghost Spell According To...Fred P Rmx SOUND BLACK / US »COMMENT GET MUSIC
FRED Pリミックス収録!SOUND BLACKレーベルを主宰するLADY BLACKTRONIKA待望の新作が登場!!JENIFA MAYANJA主宰のBU-MAKOや、KINDA SOUL、DEEP EXPLORERといった気鋭レーベルからリリースする次世代アーティスト。オーガニックなウワモノに自身の??ソウルフルなVoフレーズが絡む"Lil Re Re"をFRED Pがダビーにマナー通りにReshape、フリーキーな展開を見せるB-1や漆黒のディープトラックB-2と濃厚な内容の間違いない1枚。

8

LOOPS OF YOUR HEART

LOOPS OF YOUR HEART And Never Ending Nights MAGAZINE / GER »COMMENT GET MUSIC
老舗KOMPAKTファミリーの実験的レーベルMAGAZINEが送る最新アルバムは、最新アルバムも大きな話題を集めるKOMPAKTの代表アーティスト・FIELDとして絶大な人気を誇るアクセル・ウィルナーが送る新プロジェクト・LOOPS OF YOUR HEARTのデビュー・アルバム。FIELDよりも実験的且つアンビエントなサウンドにフォーカスをあてたこのアルバムは、なんと彼の敬愛するCANのホルガー・シューカイやクラスター等、クラウト・ロックの偉大なる先人達に捧げられた作品集。FIELDよりもエクスペリメンタルなサウンドを展開していますが、彼ならではの独特な浮遊感が漂うシンセ/ループ・サウンドはここでも心地よくその音を鳴らしています。

9

JARAMILLO & BASTIAN

JARAMILLO & BASTIAN Candombe/Los Locos LIMONDA / FRA »COMMENT GET MUSIC
前作をVILLALOBOS、LUCIANO等がスピンし注目を集めるフランスLIMONDAレーベルの第四弾リリースは超ワイルドな強力トライバル・テック!南米エクアドル出身のJARAMILLO & BASTIANコンビによる本作はチリのバンドMATENLOをフィーチャーし、かなり肉感的な本格トライバル・ビートを展開したリミックス込みでパーカッションまみれの1枚。ブレイクのラフなビート乱れ打ちの展開等構成もかなり格好良く強烈なフロア・トラックです!

10

HELIUM ROBOTS

HELIUM ROBOTS Jarza EP RUNNING BACK / GER »COMMENT GET MUSIC
THEO PARRISHリミックス収録。DJ HARVEYやPRINS THOMASのプレイリストを賑わせたロンドンのレーベルDISSIDENTからのリリースの諸作がカルト的に支持されたHELIUM ROBOTSの新作がRUNNING BACKから登場!色鮮やかなシンセチューン"Jarza"を、B-サイドでTHEO PARRISHが2リミックス!荒々しくウネリをあげるベースラインにチープでスカスカのフレーズを絡めて展開されるマナー通りのスリージーなアシッド・トラック。

Chart by JAPONICA music store&cafe bar 2012.02.06 - ele-king

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1

THE UNITY SEXTET

THE UNITY SEXTET THE UNITY SEXTET LEGERE / UK / 2012/1/28 »COMMENT GET MUSIC
極上の漆黒スピリチュアル/コズミック・ジャズ・ファンク・アルバム!昨年末にCDリリースされていた本作がこの度アナログ・リリース!あの MADLIBの仮想ジャズ・バンド・プロジェクト=YESTERDAYS NEW QUINTETを彷彿とさせるとびきり黒い艶やかなジャズの世界を偏差値高めなヒップホップ感覚をも取り込み描き上げた濃厚スピリチュアル/ファンクネ ス・ナンバー全13曲収録。

2

THE REFLEX

THE REFLEX RE-VISIONS VOL.2 G.A.M.M. / SWE / 2012/1/25 »COMMENT GET MUSIC
永遠のモータウン・クラシックMARVIN GAYE & TAMMI TERRELL"AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH"の丁寧なリグルーヴ・エディットA-1、R&BシンガーAMY WINEHOUSEのヒット・ソング"REHAB"のどことなく50'Sジャイブ/オールドR&B風味を醸すスクリュード・エディットB-1、そしてラストにMARVIN GAYE"WHAT'S GOIN ON"のセミ・ビートレス・エディットB-2を収録でこれがホント最高。

3

J.M.F.G.

J.M.F.G. #1 J.M.F.G. / FRA / 2012/1/18 »COMMENT GET MUSIC
詳細不明"謎"のクリエイターJ.M.F.G.によるかなり怪しい体裁でのMOODYMANN音源リワーク集が緊急リリース!全4トラック共にオ リジナルのそれに勝るとも劣らない絶品にリメイクされた極々上盤。インフォには「Kenny Dixon Jr. Real work ! Limited」と記載あり。

4

THE MOLE

THE MOLE LOVE IS THE WAY HAUNT / GER / 2012/2/1 »COMMENT GET MUSIC
個性的なリリースの続くドイツの注目レーベル<HAUNT>第5弾!<PHILPOT>、< WAGON REPAIR>、<INTERNASJONAL>といった名門から多数の作品を残すカナダの奇才THE MOLEによる一枚。エクスペリメンタル・ミニマル~ソウルフル・スロー・ハウスetc..収録の注目作です!

5

DNT

DNT EOH COSMIC LAB / JPN / 2012/1/26 »COMMENT GET MUSIC
07年にリリースした「CELEBRATION VIBRATION」以来約5年ぶりとなる<COSMIC LAB>からのDNTニュー・ミックス!独特の色気と浮遊感のある艶やかなビートダウン・ハウスでしっとりと幕開け、根幹の太い安定感のある四つ打ちグルーヴでぐいぐいと心地良くハメていき、途中現場さながらのドキドキ/ワクワク感もあったりの前途「BEFORE THE WIND」の流れをも巧く汲んだ至極の内容。

6

THE REFLEX

THE REFLEX RE-VISIONS VOL.1 G.A.M.M. / SWE / 2012/1/25 »COMMENT GET MUSIC
不朽のキッズ・ソウル・ナンバーJACKSON 5"ABC"のクラップ・グルーヴが効いた絶妙な展開で再構築されたブレイクビーツ・エディット、そして疾走ファンク・ダンサーJAMES BROWN"I FEEL GOOD"のアフロセントリックな味付けも程よく相まったピッチダウン・ブレイク・エディットをカップリング!

7

PBR STREETGANG

PBR STREETGANG DOWNSTROKE HOT CREATIONS / UK / 2012/2/1 »COMMENT GET MUSIC
スイスの奇才テックハウサーDEETRONによるエレクトロ・ハウス感覚でのリミックスも乙な仕上がりですが、ここはアーリー・ハウス感も残る骨 太ディスコ・ダブ・ファンク・グルーヴにスクリュードされたスポークンワードが全編に渡りコラージュされていくド渋な一 発"DOWNSTROKE"オリジナル・ヴァージョンを断然オススメ!

8

ALFABET

ALFABET E/F RUSH HOUR / NL / 2012/2/1 »COMMENT GET MUSIC
<RUSH HOUR>のハウス部門筆頭TOM TRAGO&AWANTO 3による好評のアルファベット制覇シリーズ。既存のハウス・フォーマットから一皮剥けた異彩を放つ逸品に仕上がってます◎

9

V.A.

V.A. LUV 004 LOVE UNLIMITED VIBES / GER / 2012/1/24 »COMMENT GET MUSIC
ASHA PUTHLIの1976年名作"SPACE TALK"のグルーヴィーなディスコ・ハウス・エディットA-1をはじめ、メロウな鍵盤リフにミッド・テンポの心地良いハウス・グルーヴが弾むB-2等、 今回もリエディット/ハウス/ビートダウン・サイドのツボを突く粋な仕上がりとなっております◎

10

ANALOG PLAYERS SOCIETY

ANALOG PLAYERS SOCIETY I CAN'T WAIT REDBUD / US / 2012/2/2 »COMMENT GET MUSIC
メロウ・ダンスクラシックNU SHOOZ"I CAN'T WAIT"のゆるゆる絶品レゲエ・カヴァー7"!スウェーデン出身のヴォーカリスト=CECILIA STALINをフィーチャーしたA面に、そのインストとなるB面とどちらも最高◎意外なところからネタを引っ張っては絶妙なレイドバック調のレゲエ・サウ ンドでカヴァーするこのバンド、今後のリリースにも注目です!

Chart by JET SET 2012.02.06 - ele-king

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1

KEN ISHII PRESENTS METROPOLITAN HARMONIC FORMULAS

KEN ISHII PRESENTS METROPOLITAN HARMONIC FORMULAS MUSIC FOR DAYDREAMS »COMMENT GET MUSIC
Mr Fingersのハウス史に名を残す名曲"Can You Feel It"や、Alex From Tokyo率いる、Tokyo Black Starとのコラボ楽曲など名実共に十分の1枚です。

2

IFAN DAFYDD

IFAN DAFYDD TREEHOUSE / TO ME »COMMENT GET MUSIC
あのJames Blakeの覆面プロジェクトとも噂されたAmy WinehouseとUsherのホワイト・リミキシーズが爆裂ヒットしたウェールズの美麗UKベース超新星が遂に待望の正規デビューです!!

3

JAMES MASON

JAMES MASON NIGHTGRUV / I WANT YOUR LOVE »COMMENT GET MUSIC
James Mason傑作にして唯一のアルバム『Rhythm Of Life』から約20年後にリリースされたUK"Mighty Fine Records"に遺される貴重作。未発エクステンド・エディットを追加収録、ポートレートが描かれたオリジナル・ジャケット仕様にて待望の復刻です!!

4

MACHINE DRUM

MACHINE DRUM SXLND EP »COMMENT GET MUSIC
同名門LuckyMeからの限定ホワイト・リミキシーズ・プロモ12"や、ジュークを消化したPlanet Muからの傑作アルバム『Room(s)』もヒットを記録した絶好調男Machinedrumの新作が登場!!

5

ANGO

ANGO ANOTHER CITY NOW EP »COMMENT GET MUSIC
ご存じHudson MohawkeやTOKiMONSTAら時代を代表する才能を続々と輩出してきた『Red Bull Music Academy』出身の要注目新鋭が絶好調LuckyMeから遂にデビューです!!

6

COS/MES / RONNY & RENZO

COS/MES / RONNY & RENZO NARUTO (RONNY & RENZO TAKOTSUBO TAKE TEN) / TABOO »COMMENT GET MUSIC
ベルギーのカルト・レーベル"King Kung Foo"から既に大きな話題となっている10"+7"仕様のスペシャル・パッケージが世界限定100枚でリリース。10"へはCOS/MES「Naruto」のRonny & Renzoによるニュー・リミックスを、そして7"へは新録「Taboo」を収録。

7

TERRENCE PARKER

TERRENCE PARKER LOST TREASURES VOL.2 : LOVE'S GOT ME HIGH »COMMENT GET MUSIC
デトロイトハウス御大Terrence Parkerによる'95年名作「Love's Got Me High」のリミックス10"シリーズ、大好評頂いた第一弾の続編Vol.2がリリースされました。

8

K. ALEXI SHELBY

K. ALEXI SHELBY FINEST CUTS LEGENDS »COMMENT GET MUSIC
Marvin Gayeクラシック・エディッツ第一弾がロングラン・ヒットとなったフランスの新興レーベル"Amour Records"発、Mr. K Alexiによるリエディット・シリーズ待望の第二弾が到着。

9

MARVIN BELTON

MARVIN BELTON FIND A WAY »COMMENT GET MUSIC
Scott Fergusonが指揮する"Ferrispark"からのEPリリースやTheo Parrish率いるThe Rotating Assembly、さらにはJoy Of Sound Productionsでの活躍でお馴染みのヴォーカリスト、Marvin Beltonによる待望の"Mahogani Music"ソロ・デビュー作が登場。

10

UNION

UNION ANALOGTRONICS »COMMENT GET MUSIC
Talib Kweli&Sly Johnsonを迎えた"Time Leak"で既にクオリティの高さは実証済であるUnionが、これまたもの凄い客演陣を迎えた一発をリリース! ※ダブル・クリアバイナル、ダウンロード・コード付。

interview with Zola Jesus - ele-king


Zola Jesus
Conatus

Pヴァイン

Review Amazon iTunes

 エミール・ゾラは19世紀末のパリを生きた作家で、日本でも『居酒屋』や『ナナ』といった小説で広く知られる。下層階級出身の美しい娼婦ナナがブルジョワ階級を破滅してきたさまを描いた『ナナ』という物語に、ゾラ・ジーザスがどのような共感を抱いているのかまでは話してもらえなかったが、噂に聞こえる彼女の博学、そして理知的な側面はかいま見れたかもしれない。彼女の場合は一風変わった生い立ち、そして飛び級で進学したほどの才女ぶりが、黒く濃いアイラインの音楽よりも語られがちで、作品よりも存在のほうが目立ってしまっている。
 それでもゾラ・ジーザスは、2010年のセカンド・アルバム『ストリドラム ll(Stridulum ll)』とLAヴァインパイアとの共作「LA Vampires & Zola Jesus」が欧米ではすこぶる評判となって、まあ、彼女の望まないトレンドかもしれないが、スージー&ザ・バンシーズからリディア・ランチ、そしてコクトー・ツインズといった暗黒世界の女の系譜、つまり最近で言えばコールド・ケイヴやグライムスに代表される"ダークウェイヴ"の盛り上がりのなかで、それはさらにまた広まった。昨年リリースされた3枚目のアルバム『コナトゥス』は、Discogsを見ても多くの人の2011年のベスト・アルバムのリストに挙げている。
 『コナトゥス』をウィッチ・ハウスのカテゴリーに入れたくなる人もいるかもしれない。恐怖を誘発するかわりに、アルバムにはダンス・ミュージックが多分に含まれている。彼女の鍛えられた声は音程を滑らかに駆け上がり、そして感情的なうねりを走らせる。切なさは際だち、力のこもったバラードは夜にとけ込む。残念ながら「なぜ"ヒキコモリ"という曲を作り、歌ったのか」については答えてくれなかったけれど、22歳の売れっ子は、なかなか面白い話をしてくれた。

音楽は社会に対して神経質な、傷つきやすいような人の観点から作られていると思うの。みんな苦しんでる。経済的にも、社会的にも、感情的にも。人の大きな流れのたったひとりという現実、違う方向に自分を推し進めようとしている大きな「社会」という力に、どう対抗していいのか悩んでる。

100エーカー以上の森のなかで育っていうのは本当なんですか? 1990年代のアメリカだというのにTVもインターネットもない場所で暮らしていたというのがまず興味深い話ですよね。

ゾラ:田舎で育ったことで、自分の想像力や、実際興味を持ったものに対して、より時間をかけて追求することができたと思っている。

ソローの『森の生活』のような感じですか?

ゾラ:(笑)。そこまでじゃないわ。もう少しモダンで文明化していたよ。

7歳でオペラ・トレーニングをはじめたといいますが、どういう経緯であなたがオペラを歌うことになったんですか?

ゾラ:どういう経緯かははっきり覚えてないの。でも歌うことが大好きで、オペラというものはその欲求をいちばん自然に、そして率直に満たしてくれるようなものだと感じたんだと思う。

しかし、そんなあなたはどうやってニューヨークの〈Sacred Bones Records〉から作品を出すことになるのでしょうか? あなた自身はどうやってポップ・ミュージックやインディ・ミュージックのシーンと出会うのですか? 

ゾラ:音楽はずっと好きだったわ。作るのも、聴くのも。新しい音を探すのも大好きだったし、つねに好奇心旺盛だったと思う。自分の音楽を発表するようになってから〈Sacred Bones Records〉が私を見つけてくれた感じだったわ。

あなたが自分で音楽制作に向かう際に、あなたを勇気づけた音楽があったら教えてください。たとえばスージー&ザ・バンシーズとかコクトー・ツインズは聴きましたか?

ゾラ:他の音楽からインスピレーションを得ることはないわ。すごく制限されている感じがするの。自分は心のなかから湧き出るものをベースに音楽を作っている。他のアーティストにインスピレーションを求めると、自分独自の声を妥協している気がするの。

エミール・ゾラのどんなところが好きなんですか? 

ゾラ:リアルに対しての彼の熱心なところ。とても素直な人で、世界をありのままの姿で見つめるのを怖がらなかった人ね。

やはり作品的には好きなのは『ナナ』でしょうか? だとしたらあの物語のどんなところに惹かれますか?

ゾラ:彼の本でいちばん最初に読んだものね!

ほかに文学作品であなたに大きな影響を与えたものは何でしょうか?

ゾラ:フィリップ・K・ディック、ジョルジュ・バタイユ、太宰治、アンナ・カヴァン。

名前になぜジーザスを名乗ったのでしょうか? 神聖なモノへの冒涜のような趣も含まれているのでしょうか?

ゾラ:たんに名前の響きを気に入ったの。ジーザスという言葉に新たな角度を持たせられるかな、と。みんなジーザスという名に恐怖心を持ちすぎていて、もっと気軽に使える名にしたかったという意味もあるかな。

最初のアルバム『The Spoils』はどのように作られたのですか? 

ゾラ:自分のベッドで、安い、低質な機材を使って、たくさんの好奇心を合わせて4トラックで作ったわ。

あなたをゴシックというタームで形容する人がいますが、あなた自身としてはそれを受け入れられますか? 

ゾラ:この言葉は何かやすっぽいと思う。自分はその言葉は建築を指すこと以外使わないわ。

実際、あなたの初期の作品の主題には厭世的な暗闇の世界、"Devil Take You"のような、ある種の暗黒世界のようなものを感じるのですが、いかがでしょうか? あなたのゴシック趣味はどこから来ているのでしょうか?

ゾラ:個人的に人生のなかでも辛い時期で、『The Spoils』を一種のカタルシス(浄化)として利用した部分があるの。いろんなことを乗り越えるために役立ったわ。

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ダブステップはまぁまぁ。正直あまり聴いてきてないかな。でもエレクトロニック・ミュージックは大好き。IDMやブレイクコアやミニマル・テクノはね。初期のクラッシックなエレクトロニック・ミュージックも。


Zola Jesus
Conatus

Pヴァイン

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デカダンスに惹かれますか?

ゾラ:チョコレートであれば......。

LAヴァンパイアズのアマンダといっしょにコラボレーションしていますが、それはどういう経緯で生まれたプロジェクトだったんですか?

ゾラ:良き友人で、いつか一緒に何かやりたいよねって話してたの!

〈ノット・ノット・ファン〉やアマンダがやっていることのどういうところに共感を持てますか?

ゾラ:〈ノット・ノット・ファン〉には憧れるし、尊敬している。大好きよ。

『コナトゥス(Conatus)』は、初期のローファイなサウンドからだいぶ変化したように思います。シンセサイザーとループ、そしてパーカッションが前面に出ていますね。時おり挿入されるストリングスも効果的ですよね。今回の音楽的な方向性はどのようにして決まったのでしょうか?

ゾラ:ソングライター、ミュージシャン、プロデューサーとしても成長してきたと思うし、新たに自分が何できるかを常に挑戦している感じだから、自分にとっては自然な進化だったと思う。

メンバーもみんな若いと聞きましたが、どうして集まったのですか?

ゾラ:ストリングスとは一緒にやりたいと思っていたから、アルバムの共同プロデューサーが良いヴァイオリンとチェロ奏者を見つけてくれたの。

ダブステップからの影響はありますか? ジェームズ・ブレイクとか、ブリアルとか? たとえば"Vessel"みたいな曲はビートが強調されてますよね。

ゾラ:ダブステップはまぁまぁ。正直あまり聴いてきてないかな。でもエレクトロニック・ミュージックは大好き。IDMやブレイクコアやミニマル・テクノはね。初期のクラッシックなエレクトロニック・ミュージックも。

"Ixode"や"Seekir"は4/4ビートのダンス・ミュージックですよね。とくに"Seekir"はアップリフティングな曲ですが、あなたはクラブ・カルチャーに関してどのように考えているのでしょうか?

ゾラ:クラブ・カルチャーは好きじゃないわ。でもダンス・ミュージックは好き。全身で感じれるところがとくにね。独特の高揚感があるのもね。

"In Your Nature"はドラマティックな曲ですが、何を主題にしているんですか?

ゾラ:何をやったとしても、自分自身の核、本当の自分は変えられない、ということかな。

"Skin"はバラードというか、ピアノの伴奏とあなたの歌によるとても美しい曲のひとつですね。同じようにこの曲の主題についてお願いします。

ゾラ:"Skin"は疎外感とかについて。このアルバムを作っているときに、ロサンゼルスでの生活に慣れようとしていて、密度の濃い街で孤独感や疎外感をよく感じていたからね。

"Collapse"もタイトルからして気になるのですが、何が"崩壊"していると感じているんですか?

ゾラ:んー、はっきりわからないけど......ギヴ・アップするか、このまま行くか、がかな。

『Conatus』というタイトルは何を意味しているのでしょうか? どうしてこの言葉をタイトルにしたのですか?

ゾラ:自分がすごく頑張って働いてたし、まじめにより良いものを作ろう、前進しようとしていたから、"Conatus(意欲/自存性)"という言葉はまさにそれを表現してくれていたと思ったから、付けたの。

あなたの音楽は社会の動きとどのように関係がありますか? それとも社会や政治とはまったく無関係でいたいというものでしょうか?

ゾラ:音楽は社会に対して神経質な、傷つきやすいような人の観点から作られていると思うの。みんな苦しんでる。経済的にも、社会的にも、感情的にも。人の大きな流れのたったひとりという現実、違う方向に自分を推し進めようとしている大きな「社会」という力に、どう対抗していいのか悩んでる。

あなたの音楽から聴こえる悲しみにはそうした背景があるのですね。

ゾラ:でも根底ではみんな一緒なの。私はひとりの人間だし、あなたもひとりの人間。ひとりの人間としてあることをどう受け入れるかに加えて、社会という大きなものの小さないち部であることもどう考えればいいのか。でも、ただ生きてるだけで多くの責任があって、それが精神的に我々にどういう影響を与えているにもっと目を向けるべきなんじゃないかな、とも思うわ。

なるほど。いま誰かの曲をカヴァーするとしたら、何を歌いたいですか?

ゾラ:言えないわ、実はもうそれに向けていま頑張ってるから!

最後にあなたから見た日本ってどういう風に見えますか?

ゾラ:日本は大、大大好き! 早く行ける日を楽しみにしているわ。長年の夢なの。

Chart by Underground Gallery 2012.02.02 - ele-king

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MADTEO

MADTEO Bugler Gold Pt. 1 (Hinge Finger / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
UG推薦盤!JOY ORBISONが新レーベルをスタート!第一弾を飾るのは、[Workshop]や[Morphine]からのリリースで知られるブルックリンの奇才MADTEO!話題の作品が遂に入荷しました。 JAMES BLAKEに次ぐ才能?として、本国UKはもちろん、ヨーロッパ全土で大きな話題を集めているダブステップ/ベース・ミュージック、注目の若手JOY ORBISONが遂に自身のレーベルをスタート!その記念すべき一作目となる本作は、[Workshop]や[Morphine]など、コアなテクノ/ハウス・ファンから支持を集めているカルト・レーベルからリリースしてきたN.Yはブルックリンの奇才MADTEOの新作12インチ。

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CUT COPY

CUT COPY Sun God (Modular / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
A Must Have! ANDREW WEATHERALLリミックス! ロック~エレクトロ~コズミック~ダブ、全ての要素を取り込んだ バレアリック・ダブ・ディスコ! 個人的にもリリース・インフォが届いて以来、リリースを待ち望んでいた1枚が遂に入荷しました!2011年のグラミー賞候補にもノミネートされた、CUT COPYの最新アルバム「Zonoscope」からの12インチ・カットとなる今作ですが、注目はなんと言っても 番長、ANDREW WEATHERALLによるリミックス! ロック~エレクトロ~コズミック~ダブなど、様々な要素が入り組んだバレアリック・ダブ・サウンドは、文字通り「圧巻」の一言に尽きます・・。既に多くの著名DJ陣もピックアップしているようですが、当然と言えば当然の内容です!ディスコ~エレクトロ~バレアリック・ファンの方は絶対にお見逃しなく。

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COS/MES / RONNY & RENZO

COS/MES / RONNY & RENZO Naruto Ronny & Renzo Takotsubo Take Ten / Taboo (King Kungfoo / 10inch+7inch) »COMMENT GET MUSIC
COS/MESの大ヒット作「Naruto」の RONNY & RENZOによる新リミックス + RONNY & RENZOによる新曲「Taboo」を収録した、超限定10インチ + 7インチ。 MUNGOLIAN JETSET、QUIET VILLAGEらのリリースで知られるカルトレーベル[King Kung Foo]新作は、同レーベルからリリースされた COS/MESのヒット作「Naruto」を、RONNY & RENZOがサイケ・アンビエンス・トラックへとリミックスした強烈盤! さらに7インチには RONNY & RENZOによる未発表作品「Taboo」を収録。10インチ + 7インチのダブル・クリアー・ヴァイナル、手書きナンバリングのスペシャル仕様にて、世界限定100枚プレスでのリリースです。値段はかなり高いですが、将来的にプレミアムが付くことは間違い無いと思われます。入荷枚数が少ないので、早い者勝ちですよ!

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V.A.

V.A. Derive Vol.3 (Derive / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
UG推薦盤![Smallville]ファンへ!CHRISTOPHER RAUが主催するハンブルグのレーベルDerive第三弾。やっぱこのレーベルは凄くいい! ハンブルグのディープ・テック・シーンを牽引する、CHRISTOPHER RAUが主催するハン ブルグのレーベル[Derive]第三弾。 過去2作品しかリリースしていないにも関わらず、そのいずれもが、高く評価され、未 だに沢山の「再入荷希望」を頂いている(既にどちらも廃盤で入手不可能なんです)、 まさに"カルト"な地下レーベル[Derive]、今回もかなり濃厚な内容で、素晴らしいで す。[Sender]レーベルで活躍するA DIFFERENT JIMIがBJORNSKIとコンビを組んだA1は、 ムーディーなサックスや、エレガントなピアノが響く、傑作と言えるディープ・テッ ク・ハウスで、この曲だけの為に買っても損は無い!と言い切れる、オススメの作品。 その他のトラックも[Smallville]周辺のサウンドが好きな方なら、必ず満足出来る、 ディープ・フローティングなテック・ハウスばかり。今回もプレス枚数は少ないので、 お早めに。

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GIORGIO MORODER

GIORGIO MORODER E=Mc2 (MB Disco / 2x12inch) »COMMENT GET MUSIC
79年リリースの名作「E=MC2」をイタロディスコ先駆者 ALEXANDER ROBOTNICK、コズミック巨匠 DANIEL BALDELLI & DIONIGI、「Dirty Talk」のKLEIN & M.B.O.らがリミックス。 LARRY LEVANを筆頭に、今もなお多くのDJ陣がプレイする GIORGIO MORODER 79年発表 の超名作「E=MC2」を、イタロ縲怎Rズミックシーンの巨匠、気鋭アーティスト等がリミッ クスした話題の2枚組がこれ!ドープなエレクトロ・グルーブを軸に、よりディープ・ なシンセを鳴らしたスペーシー・ディスコ・リミックスの、ALEXANDER ROBOTNICK のA1を筆頭に、コズミックの代名詞、 DANILE BALDELLIが、DIONIGIとのコンビでリミッ クスを手掛けたC2、イタロ古典「Dirty Talk」で知られる KLEIN & M.B.O.による、オー ルド・アシッド・エレクトロ・グルーブなD2など、2枚組全6ヴァージョンを披露。イ タロ・コズミック縲怎Gレクトロ・ディスコファンは是非お見逃しなく!

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TR ONE

TR ONE Drum Dance (Apartment Records / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
JOHN HECKLE、JUJU & JORDASH リミックス!トライバル・ビート・ダウ ン・チューンのオリジナルが一押し! 2007年に[Fine Art]からデビューしたアイルランドのトリオ・ユニットTR Oneが、 JOHN HECKLE、JUJU & JORDASHのリミックスを搭載し、ダブリンの注目レーベ ル[Apartment]から新作をリリース! リズミカルかつダンサブルに打ち鳴らされたコンガが弾けるように響く、土着的なア フロ・パーカッションを軸にしたリズム・ワークが渋い、トライバル・ビート・ダウ ン・チューンのオリジナルが一押し!![Dekmantel]レーベルのコンピレーションに収録 された楽曲も、凄まじくカッコよかった、JUJU & JORDASHによる、空間性と深みを強 化したディープ・ダビーなリミックスも圧巻で出来!オススメの12インチです

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N.O.I.A / GAZ NEVADA

N.O.I.A / GAZ NEVADA BAND AID / Stranger In A Strange Land (Italian Records / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
[Italian Records]が残したカルト・イタロ・クラシック 4作をコンパイル!いずれも原盤は今も人気の高いレア作品なだけに、このリリースは見逃せません! イタリアの80'sシーンを引っ張った名門レーベル[Italian Records]が、83年にリリー スし、そのいずれもが当時のダンス/ディスコ・シーンを熱狂とさせ、今なお多くの現 場でプレイされ続ける不朽の名作4作をコンパイル! A1には、空間を見事に掌握した、TONY CARRASCOならではの、ぶっ飛んだシンセメロ が◎な、N.O.I.A.最大のヒット作「Stranger In A Strange Land」(I-ROBOTSのMix CD にも収録)、A2、B1には、80'sイタロ・ディスコを代表するアーティスト、GAZ NEVADAによる傑作クラシックがそれぞれ収録。MORGAN GEISTのコンピや DJ HARVEYの プレイでも御馴染み「Special Agent Man」のA2、特にDJ陣に人気の高いダビーな 「Female Version」、DAVID DE PINO、MUNKらのリエディット、LARRY LEVAN、RON HARDYらのプレイで知られる「I.C. Love Affair」のB1、そしてB2には何年か前にUKの 老舗問屋の倉庫からオリジナル盤が発掘され大きな話題となった、UK版"We Are The World"な、BAND AIDによる、心地の良い鍵盤が◎なバレアリック系ディスコ「A Tour In Italy」の人気ダブ・ヴァージョン(Claremont 56のコンピCDにも収録)を収録。 この内容、間違いないでしょう縲怐I!いずれもオリジナル盤は今なお、高値で出回るも のばかりですので、これはかなりお得ですよ!

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CABIN FEVER

CABIN FEVER Trax Vol. 21 (Cabin Fever / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
HERBIE HANCOCKのクラシックネタを使用した前作「Vol.20」も大ヒット中の中、間髪入れず新作「Vol.21」が登場。今回は、躍動感のあるファンキーなリズム/グルーブに 黒人男性によるものと思わせるヴォイス・サンプルを絡め、グルーヴィーに展開させた Side-A、ちょっと KERRI CHANDLER辺りの往年の作品を彷彿とさせる ボトムへヴィーでシンプルなディープ・ハウス・グルーブ Side-Bの2作を収録

9

V.A

V.A Altering Illusions (5 Years Of Echospace) (Echospace / 4LP) »COMMENT GET MUSIC
2007年に始動し5周年を迎えるレーベルECHOSPACEから全曲未発表ヴァージョンという4枚組カラーヴァイナルがリリース! 収録曲にはCV313の大ヒットトラック「Seconds To Forever」のINTRUSION'S LOST DUB、DEEPCHORD PRESENTS: ECHOSPACE 「Spatialdimension」のINTRUSIONによる2テイク、また、STEPHEN HITCHELLのドローン/アンビエント名義VARIANTによる3トラック、そして本作の中でもハイライトといえるのは、かつてMIKE HUCKABYがリミックスしたことでも知られるダブテクノ傑作DEEPCHORD「Electromagnetic Dowsing」のCV313 LIVE REWIREで、ボンゴがダブテクノへ溶け込んだニューミックスで、フロアへのアプローチを強めた抜群の仕上がり!フルカラー・ゲートフォールド・ジャケットに160グラムのミックスド・カラー・ヴァイナル仕様というこだわりのマテリアルでリリース!

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RROSE

RROSE Artificial Light (1969 -1909) (Sandwell District / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
ドープ・エクスペリメンタル・ミニマル!UG推薦盤! ハイペースなリリースが続く、UKを代表するドープ・テクノ・レーベル[Sandwell District]の新作は、今年突如現れた新鋭?ながら、レーベル一のドープさを誇る音響とグルーヴで、早くもファンを掴んでいる、ミステリアス・アーティストRROSEが再登場!

Chart by JET SET 2012.01.30 - ele-king

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1

KHAM LINGTSANG BAND

KHAM LINGTSANG BAND SOLAN »COMMENT GET MUSIC
ESP Instituteのレーベル1stを華々しく飾ったSombrero Galaxyに続くJonny Nashによる新ユニットKham Lingtsang Bandによる"Elevator People"からのデビュー・シングル。

2

CUT COPY

CUT COPY SUN GOD »COMMENT GET MUSIC
最新アルバム"Zonoscope"からのリミックス・12インチ。後半にあの独特の女性コーラスが入るB面のヴァージョンが相当ヤバいです。やっぱり本物は違います!!

3

WILL SESSIONS

WILL SESSIONS MIX TAKES »COMMENT GET MUSIC
今回は、B-Boyならずとも知ってる名曲の数々をミックス・テープ感覚でカヴァーしたBreakestraに通じるブツ! 今のところLPオンリーだそうなのでお早めに。

4

UNITY SEXTET

UNITY SEXTET S.T. »COMMENT GET MUSIC
UKの大人気ファンク・クリエイターLack of Afroプロデュースによるデビュー作。Madlib以降のセンスが炸裂するスピリチュアル・ジャズ・グルーヴ超傑作!!

5

ACTRESS

ACTRESS ACTRESS MEETS SHANGAAN ELECTRO 1/2 »COMMENT GET MUSIC
チリアン・ミニマル勢やジューク勢とのコラボ盤も凄いことになった同コラボ・シリーズに、脱臼エレクトロUKベース人気者Actressが降臨。異次元まで吹き飛ばされます~!!

6

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS UNKLE REMIX EP »COMMENT GET MUSIC
Noel自身のレーベルSour Mashからの超限定プロモ盤!!ヴォーカルを活かし、どこまでも盛り上がるダイナミックな仕上がりのロッキン・ダンス・キラー。新たなフロア・アンセム化必至です!!

7

G-SIDE

G-SIDE RELAXIN' »COMMENT GET MUSIC
アラバマの超注目ヒップホップ・デュオ、G-Sideの初の7インチ!!

8

BULLION

BULLION SAY ARR EE »COMMENT GET MUSIC
なんとBullionがUKベース強力盤を連発リリース中のベルジャン老舗R&Sから初登場リリース!!

9

V.A.

V.A. BLACK JUKEBOX 02 »COMMENT GET MUSIC
Doctor Dru & Adana Twinsによる第一弾が大好評となったShir Khan主宰"Exploited"発のリエディット・シリーズVol.2も大推薦!!

10

V.A.

V.A. ANNIVERSARY SERIES: PART 2 »COMMENT GET MUSIC
Juju & Jordash、Morphosisの鬼才コンビによる前作Vol.1が大好評を頂いた"Dekmantel"の設立5周年アニヴァーサリー企画の続編第二弾。Lone、Makam、Awanto 3のダッチ・シーンを賑わす気鋭3組による本作も漏れなくお勧めです!!

Drexciya - ele-king

 ドレクシアとはデトロイトのゲットーで暮らす黒人が安物の電子機材を用いて紡いだ物語(ファンタジー)である。それは1992年からゼロ年代初頭にかけて、青年漫画の連載のように展開された。
 ときは大航海時代、暴風雨にさらされた奴隷船が大西洋のまんなかで揺れている。奴隷貿易の商人たちは病気持ちの妊婦と赤子たちを海に落とす。胎内の羊水で泳いでいた胎児たちは、海中へと押し出され、やがてドレクシアなる変異体となって生き延びた。
 彼らは深海を居住区として、海底に彼らの都市を造った。彼らはそして、彼らをドレクシアにした人類に向かって復讐を果たす機会を待っていた。1992年に〈UR〉傘下の〈ショック・ウェイヴ〉レーベルから最初の反撃がはじまった――。暗い憤怒に満ちたいち撃である。ドレクシアはそれから、彼らがどれほど人類を憎んでいるのかを、気色悪いヴォコーダーを用いながら数年間かけて話した。
 彼らは人間の強欲さの犠牲となった哀れな突然変異なのかい? 彼らがなぜこのような不気味な音楽を作っているのかわかるかい? 彼らの探索は何だと思う? これはおまえたちが知ることのない問いかけなのだ。1997年の2枚組のベスト盤『ザ・クエスト』にはそう記されている。

 音楽的な観点で言えば、ドレクシアの主成分はまずはクラフトワークに言及される。同時にサイボトロン(モデル500)やジョンズン・クルーといったオリジナル・ブラック・エレクトロの流れを汲んでいる。デトロイトにおいて、クラフトワークの退廃的なアンチヒューマニズムがファンクの好戦的な態度と結びついたことでこの神話は生まれたと言えるが、欧米のインディ系のメディアがこの機会をいいことにドレクシアに賞賛を送っているひとつの理由には、まずはこれがアフロ・フューチャリズム理論の代表例であること、そしてもうひとつにその音響――アナログ電子音の凄まじい広がりをエメラルズやOPNと繋げてみたいという抑えがたい欲望があるからだ。試しに"ウェルカム・トゥ・ドレクシア"のアルペジオをいま聴けば、なるほど、これはたしかにエメラルズ(とくにジョン・エリオット)である。

 しっかし......デトロイトは本当にしぶといなぁ。噂のノー・UFOズも早く聴いてみたいけれど、その名義があるというだけでもわくわくする。ドレクシアは、日本での人気はいまひとつだが、ヨーロッパでは絶大だ。再発やリリース量を見ればわかる。〈ワープ〉と〈リフレックス〉、そして〈トレゾア〉からも出ている。もっともドレクシアは、いわゆるDJフレンドリーな音楽ではない。DJには媚びていない......と言ったほうがドレクシアに関して言えば正確だ。昔、URが逆回転の溝のヴァイナルを出したとき、あるDJが「使いづらいじゃねーか」とケチを付けていたが、使いやすさという価値に支配されたくないからこそ彼らはわざわざそういうことをした。使いやすさはラップトップのDJスタイルへと結実したが、モーターシティのアナログ純粋主義はいまでも健在だ。
 そんなわけもあって、ドレクシアが存続していた時代に彼らが発表した唯一のベスト盤でありCDは『ザ・クエスト』のみだが、現在は廃盤であるがゆえに本作『ジャーニー・オブ・ザ・ディープ・シー・ドゥウェラー・1』は価値あるリリースとなった。1992年のデビュー・シングル「Deep Sea Dweller」、1993年の「Bubble Metropolis」、1994年の「The Unknown Aquazone」、1996年の「The Return Of Drexciya」(以上は〈UR〉からのリリース)、そして1995年に〈ワープ〉からリリースされた「The Journey Home」から選曲されている。要するに『ザ・クエスト』までのドレクシア......ふたり組時代の音源だろう。ドレクシアのふたりとは、故ジェームズ・スティンソン(最後までドレクシアを名乗った男)、そしてもうひとりはドップラーイフェクト名義やジャパニーズ・テレコム名義などで知られるジェラルド・ドナルドだ。

 彼らのベスト・トラックの"ウェイヴジャンパーズ"や"バブル・メトロポリス"をはじめ、そして「Deep Sea Dweller」に収録された大いなる"シー・クエーク"......不朽の名曲が揃っている。TR808による素晴らしいドラム・パターンの"ラードッセン・ファンク"のようなファンキーな曲を聴くと、この音楽が戦闘ばかりではなく、喜びをも表現していることを知る。
 いまここで彼らの神話性を無視する。論文向きのアフロ・フューチャリズムやブラック・アトランティックも頭から追い出す。ただ音のみに集中して、鼓膜のみを頼りにする。潜水してみる。『ピッチフォーク』は「今日ドレクシアを聴くことは、最初からやり直すことである」とまで言っているが、僕が思うのは、もしデトロイト・テクノがなんたるかを知りたければこれを聴けということ。デトロイト・テクノの本質とはナイーヴな叙情主義でも感傷主義でもなく、それはもっとハードなものだ。『1』というからには『2』もあるのだろう。ロッテルダムの〈クローン〉がどんな選曲するのか楽しみである。

おまえもドレクシアンの波跳人になるというのなら
まずはラードッセンの黒い波を浴びなければならない "Wavejumpers"

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