![]() YOLZ IN THE SKY HOTEL Bayon Production/felicity |
ヨルズ・イン・ザ・スカイ……この、一度聴いたら忘れらないバンド名から、人はどんな音を想像するのだろうか。なんとなく広々したイメージを掻き立てるかもしれない。あるいは、“ヨル”、“ソラ”という言葉から、なんとなくロマンティックなものを重ねるかもしれない。しかし、残念。ヨルズ・イン・ザ・スカイは密室的で、アンチ・ロマン的。
ヨルズ・イン・ザ・スカイ・ウィズ・クレイジー・ダイヤモンドは、柴田健太郎(G)と萩原孝信(Vo)を中心に大阪で結成されている。最初のアルバムは2007年で、その頃は騒々しいギターとハイトーンのヴォーカルのハードなロックをやっている。それが長い歳月をかけながら変化を遂げて、最新作『ホテル』では、アシッド・ハウス・ロックとでも呼ぶべき、微妙にシュールな世界を繰り広げている。
ベースとドラムが居なくなり、トラックは柴田がひとりで作ることになった。すると……ストラヴィンスキーを愛するこの青年のどこかの回路が1987年のシカゴのDJピエールに通じてしまったのだろう。それはロックの予定調和もハウスの快楽主義も拒否した、世にも奇妙な音楽となっていま存在する。
地図を描いてみよう。いま、日本には、アンチ・ロック的雑食性としてのポストパンク……とも呼べそうな徒が散在している。広義では、オウガ・ユー・アスホールもゴートもにせんねんもんだいもその部類に入るだろう。メインストリーム(なんてないという意見もある。が、まあ、ここでは敢えて)への対抗勢力になり得ていないのは、良くも悪くも彼らがバラバラにそれぞれやっているし、残念ながらリスナーも重なっていないからだ。もったいない。徒党を組めばいいのにとまでは言わないが、ぼくたちは注視してみよう。いま、1979年のUKのような局面が日本に生まれつつあることは事実であり、それは、売れようが売れまいが、とにかく、自分たちの鳴らしたい音を貫き通している連中がいるということでもある。
ヨルズ・イン・ザ・スカイはそうしたポストパンクな時代のなかのひとつのバンドではあるが、彼らのジャンクな感覚は、実に独特な空間を創出している。昔、バットホール・サーファーズがザ・ジャックオフィサーズ名義でサイケデリックなエレクトロニクスに挑戦したものだが、もちろんそれとも違う……いったい彼らは……何者……なのか……ああ、たしかに悪ふざけもできない世のなかなんて、冗談じゃないよね。マイノリティとは、屈辱でも蔑称でもない。楽しみ方だ。柴田健太郎に話を訊いた。
【バンドのバイオ】
2003年結成。Less Than TVから1stアルバムをリリース後、Fuji Rock、SXSWなどに出没。2009年にはfelicityより2ndアルバム『IONIZATION』を2012年には3rdアルバム『DESINTEGRATION』をリリース。その後もライヴ活動を中心に、多種の音楽性を吸収しながら進化を続ける。たった2人よって作り出される音世界は自由自在、無機質なビート、ロック、テクノ、ミニマル、現代音楽、クラシックなどをブラックホールのように吸収に作り出される自由に踊るための音楽。
https://yolzinthesky.net/
Q:ますますヨルズ・イン・ザ・スカイのアイデンティティがわからなくなってきました。
A:ぼく自身もわからないんですよ。
■印象的なバンド名なので、名前は知っていたんです。ぼくみたいに名前は知っているけど聴いたことがないって人は多いと思いますよ。
柴田健太郎(以下、柴田):バンド名を決めるときに、ずっと続けるつもりはまったくなかったんです。とりあえずバンドをやろうという感じでした。だいぶ前なのでこの名前をつけた理由は忘れましたけど、やりはじめたのは大学の3回生のときやから、13、4年前ですかね。
■今日は、ヨルズ・イン・ザ・スカイがどういうバンドなのかをしっかり紹介したいと思っているので、よろしくお願いします。まずは、柴田さんが音楽をはじめる、あるいは音楽を続けているモチベーションはどこにあるんですか?
柴田:音楽にしか興味がなかった。他のことをやっていても、結局は音楽に繋がっているような生活スタイルだったというか。音楽をやりたい、というよりも、音楽をやっていました。
■このいかにも大阪にいそうな雑食性というか……。
柴田:それは言われたことないな。大阪っぽくないと言われます。そう言われるのは初めてといってもいいくらい、珍しい。
■大阪って、独創的なものを生む土壌があるじゃないですか。いろんなものが混ざって、名付けようのないものになってしまった、みたいな。やっぱり東京にはスタイルがありますからね。
柴田:そういう意味では大阪かもしれないですね。やっぱりひとと被ったらいかんみたいな文化がありますからね。ちっちゃいときからそうですね。ひとのマネをしてたらダサい、みたいな。
■しかし、いったいどんな人たちが聴いているんでしょうね。基本、ライヴハウスで活動されていたんですよね?
柴田:基本はそうです。
■どんなお客さんを相手にしていたんですか?
柴田:あんまり見てないからわからないですね。
■音楽をやるときに、自分たちのパッションが掻き立てられるのはどんなところですか?
柴田:自分のなかで新しいものができて、それが積み重なっていくところですかね。
■どんな音楽を聴いていたんですか。
柴田:一貫して好きなのが、ストラヴィンスキーの『春の祭典』です。クラシックや現代音楽をよく聴きます。バレー音楽が好きで観に行ったりしてましたよ。
■しかし、実際は、どちらかというとジャンクな音楽をやっていますよね。
柴田:どちらかといえばジャンクな音楽はあんまり好きじゃないんですけどね。いうたら、関西でできた音楽もそんなに好きじゃないんですよ。
■じゃあ関西人と言われるのは心外ですか?
柴田:そんなことないですよ。まず、あんまり関西人っていわれないですからね。
■曲の発想はどんなところから?
柴田:現代音楽の作曲方法で使われる、図形や数列から作曲するやり方に興味があるんですよね。そのすべてがよいとは思わないし、ぼくはけっして詳しいわけじゃないんですけど。
■感覚で作るよりも、理屈で作っているんですか?
柴田:いまはそっちの方が多いですね。昔は感覚だけだったんですよ。でもやっていくうちに、決められたうえでやっていく方へシフト・チェンジしていっていますけどね。
■ますますヨルズ・イン・ザ・スカイのアイデンティティがわからなくなってきました。
柴田:ぼく自身もわからないんですよ。
■現代音楽からの影響は新作のなかに反映されているんですか?
柴田:新作にはまったく反映されていないです。新作は、どちらかといえば感覚的な面も少なからずあって。いや正確に言うと、感覚で良いと思った素材を緻密に作り上げ構築していくというか。その昔、パソコンのデータが消えてしまったときに、それを復元させるソフトを使ったんですよ。そうしたら音楽データがぶつ切りになっていたり、変に復元されていたんですよね。それを思い出して、データを一度消して、また復元させて、意図的にデータをバラバラにしたんです。それでこれは使えるなと思って今回のアルバムで音源として使ったりしました。ギターの音とかでも勝手にバラバラになっているのは、僕もどういう仕組みでそうなっているかはわからないんですけどね。全体ではないんですが、そういう素材を組み立てていったりしました。勝手に離散フーリエして音を分解したみたいな感じになってるのが面白いと思いました。
■それをたまたま今回のアルバムでおこなったと。
柴田:そうですね。いま現在は理詰めでやっているんですが、このアルバムに関してはその一歩手前です。
■ファースト・アルバムは何年なんですか?
柴田:えーと。ファーストはLESS THAN TVから2007年にリリースされてます。 セカンドが2009年で当時はハードコアやクラウトロックも感じさせるバンドでした。
■たしかにヴォーカルにはハードコアの名残があるのかな。
柴田:最初はヴォーカルがいなかったんです。あるとき曲を聴かせたら「俺、コレ歌える」と。ぼくは普通に歌うかと思ったんですよ。それに、普段のあいつはまさかなことをするようなヤツでもないんですよ。そしてたら、まさかの裏声で歌うという。それを聴いて「あ、これはいっしょにやろう」となりました(笑)。
■3枚目のアルバムではデザインに『メタル・ボックス』を模していますが、パンクについてはどうなんでしょう?
柴田:初期のパンクも聴いていましたし、好きでした。でもポストパンクの方が雰囲気は好きだったというのもあって、そういう影響が音楽には入っているんですよ。
■柴田さんからすると、ポストパンクの魅力って何ですか?
柴田:空気感。熱いんだけれども同時になんか冷たい感じもするんです。それが音の処理とかに出ているんだと思うんですけれども、殺伐とした無機質なイメージがぼくのなかでは強いというか。テクノとはまた違いますよね。テクノも無機質ですが、ポストパンクの場合はひとが関わっているにもかかわらず無機質なのがいいというか。
■聴いていてPILがよかったんですか?
柴田:他にどんなのがいましたっけ(笑)?
■ディス・ヒートとか、スロッピング・グリッスルとか、たくさんいますよ。
柴田:あー、そのふたつはけっこう近いですね。
■当時は、ポストパンクないしはニューウェイヴという、ひとつのムーヴメントとしての括りがあったんです。そのなかにスリッツもポップ・グループもニュー・オーダーも全部入っていたわけです。そのポストパンクの船にたくさんのアーティストが乗っていた時代だった。でも2000年代には大きな船はなくて、みんな小さなボートに乗っている。このひとはインディ・ロック、このひとはポストロック、このひとはディスコとかね。こういう状況で、ポストパンク的なアプローチをするっていうのは空しくないですか?
柴田:ポストパンクは6、7年前に聴いていたけれど、いま意識しているわけではないですからね。あんまりジャンルを意識しないんですよ。
■ジャンルにこだわることによって、未知なるリスナーとの出会いがあると思うんです。例えばテクノにこだわっていれば、どんなに無名な人間でもテクノ好きのところへたどり着ける。あるいは、ポストパンクやニューウェイヴという大きな船があって、ぼくはその船が好きだったからスリッツもスロッピング・グリッスルも聴けた。でもいまそういう聴き方はない。だからヨルズ・イン・ザ・スカイを見ると、「いやぁ、よくやってるなぁ」って思うんです。
柴田:たしかにライヴもやりにくいですからね。
■自分たちでムーヴメントを作ってやろうという気持ちにはならないの?
柴田:そういう気持ちにはならないですね。ホンマにひとりよがりというか。周りのことはあんまり考えていない。ひとといっしょに何かをやってよくなりたいとかも思わないですね。そこで誘われて興味をもって何かをやりたくなることはあるんですけれども、自分自身ではただ単に曲を作ったり、こんなライヴができたらいいなとか、そういう発想しかない。
■そういう意味では時代に挑戦しているのかな?
柴田:全然意識はないんですけどね。
■アップル・ミュージックはだって「あなたの好きなジャンルは?」って最初に質問してくるじゃん。ヨルズ・イン・ザ・スカイは、テクノでもないし、パンクでもない。いまの音楽市場のニーズ分けに当てはまらないことをやっているわけじゃないですか。
柴田:いま言われて、「あっ、そうやな」と思いました。
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Q:友だちがほしいなとは思わないんですか?
A:まったく思わないですね。喋りかけてくれたら話すんですけど。
■話題を変えましょう。柴田さんが音楽で一番気持ちよくなくところって、どんなところなんですか?
柴田:やっぱり自分がやりたい理想があって、それができたときがベストですかね。
■機材は何を使われているんですか?
柴田:昔はいろんな機材を買っていろいろ試していましたね。
■最初の楽器は何だったんですか?
柴田:ギターですね。
■そこからエレクトロニクスへいったんですね。転換期は何だったんですか?
柴田:転換期はまさにこのアルバム(『DESINTEGRATION』)を作ったあとです。最初はギターだったんですが、ぼくの世代ってギターの機材にこだわって、ヴィンテージとかを集めてるやつってそこまでいなかったんですよ。だからそこで真新しさを求めることもできたわけです。でもいまってそうじゃない。これはぼくが勝手に思っているんですけど、ギターという表現方法に行き詰まっているからみんな機材の方向に目が向いているように見えるんです。新しく出てくる機材も変なものが増えていったので、ぼく自身はそこに興味がなくなっていったんですよ。ギターやアナログ機材でニュアンスを表現するよさもあるんですけど、数字でピッタリ表現するんだったらパソコンとかで自分で作るしかなくなってしまうんです。
■パソコンを使いだしたのはいつからなんですか?
柴田:ちょうどこのあと(『DESINTEGRATION』リリース後)ですね。
■じゃあ新作がその変化のあとなんですね。音的には完全にそうですもんね。
柴田:そうなんですよ。機材に関しては自分でプログラミングしてやってます。C言語から作っていったりとか。ひとが作った機材よりも、自分でこうしたいという方向に興味が移っていったんです。
■プログラミングは誰かに習っていたんですか?
柴田:独学ですね。自然のなりゆきで勉強も進んだというか。トラックは基本的にぼくが作ってます。
■エレクトロニクス・ミュージックをやっていて、C言語というのはまだ少数派でしょうね。
柴田:大変なのはたしかですよ。ノイローゼになるかもしれないです。でもギターはけっこう好きで、まだその可能性を模索しています。今回もビート以外は基本的にギターで作っているんですよ。
■ゴート(goat)とは繋がりはないんですか?
柴田:喋ったことはあります。
■オウガ・ユー・アスホールとの接点はないんですか?
柴田:対バンをしたことはありますけど、接点というところまではないです。
■日本のバンドで共感しているひとたちはいますか?
柴田:あんまりつるまないので、音楽友だちがいないんですよ。
■友だちがほしいなとは思わないんですか?
柴田:まったく思わないですね。喋りかけてくれたら話すんですけど。
■相当なへそ曲がりですね。その感じが音にも出ているというか。
柴田:そうかもしれないですね。
■ヨルズ・イン・ザ・スカイはどこにカタルシスを感じているんですか?
柴田:考えたこともないな……。基本的に飽き性なんですよ。自分で面白いと思ったことにしか興味がいかないんです。これをやったら受けるちゃうか、みたいなことは一切考えないですね。世間的に流行っている作り方があったとしたら、それは絶対にやらないです。
■じゃあいまも世の中なんて気にしないで今日もストラヴィンスキーを。
柴田:単純に好きですからね。もちろんそれだけじゃないですけど。
■どういうひとがファンなのか気になりますね。
柴田:ハードコアっぽいアルバム出したときのファンは、今回みたいな音を求めてはいないですよね。もちろんずっと好きでいてくれるひともいるんですけど、聴くひとも移り変わっているので、そこでどなっているかはまったくわからないです。
■PCを取り入れてギター・サウンドを押し広げたりとか、今回のアルバムを作る上での重要なポイントがいくつか出ました。それに加えて、さっきも言ったように、ぼくはダンス・ミュージックっぽくなっていると感じたんですが……
柴田:ちょっとずつそうなっている感じはあります。それは何かを軸に作っているからかもしれないですね。やっぱりギターなので、基本はドラムありきで考えるんです。最初はスタジオへ行ってあわせるとか。その名残でドラムが主体のノリで作っていることが影響しているのかもしれないですね。とくにダンス・ミュージックを意識しているわけではないんですよ。
■過去の作品も抽象的なデザインで、曲のタイトルもアブストラクトなものが多いといいます。新作も……何で『ホテル』というタイトルなんですか?
柴田:よくホテルに泊まっているからです。
■ほぉ、ラブホテルに。
柴田:いや……。
■ホテルの清潔感というか、無菌室的な感じでしょう? そういうのはサウンドにも出ていますけど。
柴田:ラブホテルばかりに行っているわけじゃないです。
■柴田さんのなかには自分のサウンドに対して映像的なものがあるんですか?
柴田:映像はないんですけど、イメージはあります。無菌室的な感じとおしゃっていましたが、音楽の博士が誰とも喋らずにやっているようなイメージがありましたけどね(笑)。
■昔の作品だと歌詞カードがついていますけど、メッセージみたいなものをヴォーカリストの萩原さんはもっていらっしゃるんですか?
柴田:あんまりもっていないみたいですよ。
■歌詞に関してはおまかせなんですか?
柴田:ぼく、歌詞を知らないんですよ。ぼくが曲を作ったらそれを相手に丸投げするんです。それでヴォーカルが歌詞と歌をつけてくれる。
■シュールな世界ですよね。ヴィジュアルにしても、シュールレアリズムですよ。ジャケのインナーには爆弾があって電球がある。これはいったいなんだろう……で、ここに共通を見出せっていわれてもね(苦笑)。
柴田:そこに数式はないですね。最近は音楽の「楽」が「学」になっているんです。ずっとこういう音ばっかりを考えていますからね。ノイローゼになりそうになる。
■メンバーのなかで、柴田さんの作業が一番多いんですよね?
柴田:そうですね。ずっと部屋に閉じこもってます。人とも喋らないですからね。
■精神のバランスを失いながらやるんですね。
柴田:それはあんまりないですね。どっちかっていうといつも躁状態なんですよ。うつにはまったくならないんです。
■サウンドがうつじゃないから。
柴田:悩みごともないんです。今日の飯どうしようかとか、小さい悩みはありますよ。
■大きな悩みを抱えている音楽には思えないです。
柴田:だからメッセージを発したくもないというか。
■ぼくなんか悩みだらけですけど……。しかし困ったなぁ。読者にヨルズ・イン・ザ・スカイを紹介したくていろんな質問を投げているんですけど、ますますわけがわからなくなってきました。
柴田:すいません。
[[SplitPage]]Q:大きな悩みを抱えている音楽には思えないです。
A:だからメッセージを発したくもないというか。
■目標にしている音楽ってありますか? 理想というかね。
柴田:理想ですかぁ……。
■「(理想は)ヨルズ・イン・ザ・スカイに決まってるだろ!」とかって答えないんですか?
柴田:それいいっすね。
■志しているところがきっと高いんですね。目標意識というか、自分が作りたいものというか。ぼくはは計り知れないな。ぼくはエレクトロニック系のミュージシャンにインタヴューすることが多いんですが、そういうひとって大体ひとりでやってるんですよね。だからひとりで音をコントロールできる。でもヨルズ・イン・ザ・スカイはバンドじゃないですか? ヴォーカリストもいるし、そこが他とは違いますよね。
柴田:ちょっと気持ち悪い話なんですけど、ヴォーカルは一番の親友なんですよ。
■愛し合っているんですね。
柴田:そうなんですよ……っていってみたりして。一番の親友であるところはすごくデカい気がしますね。いっしょに音楽をやりたいっていうところが一番デカい。ひとりだと寂しくなるみたいな。
■大阪はどちらにお住まいなんですか?
柴田:天王寺に近いところに住んでます。ヴォーカルの萩原は点々としていて、いまは京都にいます。
■大阪の方が住みやすいですか?
柴田:比べたことはないんですけど、住みやすいですね。まぁ、どこでもいいんですけどね。思い入れが強いわけでもないし、大阪を好き嫌いっていう基準で見たことっもないです。
■地元でもライヴをやるんですか?
柴田:イベントに誘われたら出るくらいですね。あんまり自分らでやることはないです。4人のときは企画をやったりしていましたけどね。
■その当時はどんなイベントをやっていたんですか?
柴田:もう辞めたメンバーがいろいろやってくれていたので、何ともいえませんね……。
■マネージャー・タイプの方だったんですね。
柴田:そうですね。経理とかもやっていました。残ったメンバーは何もしません。
■ヴォーカルの方も柴田さんと同じようにあんまり音楽を聴かないんですか?
柴田:聴かないですね。まずふたりで音楽の話をしないですね。
■どんな話をするんですか?
柴田:どんな話だろう……。
■「空がきれいだ」とか?
柴田:まぁ、たわいもない話ですね。家族間で喋るような脳みそをまったく使わない話です。
■今回のアルバムでいろんな実験をやっていると思いますが、とくにこだわったところがあれば教えて下さい。
柴田:ギターにはやっぱりこだわっています。ギターってフレットが決まっているじゃないですか? それで弦が6本あって、チューニングがあって……。だから普通に弾いても面白くないんですよ。響きも結局は同じになってくるから、妙なコード進行をしても真新しさは感じられなくて……。そこから数学的に分解していくことを考えて、出る音の組み合わせを増やしていくというか。それはコンピュータでやるしかないんです。伝わりにくいかもしれないんですが、自分でリズムマシーンみたいなものを作って、そこにギターの音を当てはめているんです。それをランダムに鳴らして音を抽出したりもしていました。ずっとランダムなままでも流れができないから、そこでプログラムをしてランダムの範囲を指定したりとか。そうすると結果的に違った響きになるんです。
■正直にいって、これまでのアルバムのなかで一番好きです。でも最初の質問に戻ると、この音楽はいったい誰が聴くんだろうとも思いました(笑)。
柴田:そうですよね(笑)。自分の世界を作っていただけですからね。
■さて、何か言い残したことはありますか?
柴田:何かあるかな……。
■「とにかくこの内ジャケットの謎を解け」とか?
柴田:うーん。
■マスタリングはPOLEなんですね。
柴田:大阪のレコ屋のナミノハナ・レコーズの方に教えてもらったんです。ちなみに、アルバムのタイトルはラブホテルとは関係ありません。
■外国人から見るとラブホテルってすごいんですよ。海外にはないものだから、町中にこんなものがあるのかって驚くんです。ヨルズ・イン・ザ・スカイも、ワシントン・ホテルというよりも、そのいかがわしさから言えば、ラブホテルの方が近くないですか?
柴田:なるほど(笑)。
■前のアルバムから3年ぶりだから、すごく時間がかかっているんですよね。
柴田:やっぱりドラムが抜けたことが大きかったかもしれないですね。作品の目的に到達するためのプロセスよりも、時間を縦軸で考えるようになったといいますか。決められたことだったら排除してもいいんじゃないかというか。それでいまの瞬間でできることを重要視するようになりました。メンバーが3人から2人に減ってから、そこも考えるようになりましたよね。バンドでやりつつもコンピュータも導入して、面白いことができないか模索してましたね。それで時間がかかりました。
■この先はどんな活動をしていくんですか?
柴田:ぼんやりしかないんですけど、先に何かを作って時間差で出して、いまやっていることが次の小節に出てくるというか……。本当にぼんやりなんですけどね。押したら何か音がでるタップゲームみたいなものがあるじゃないですか? それをギターでやってみようかとか、違ったアプローチを考えてますね。
■よくわからないですが……。
柴田:それでどうなるかわかんないけどね。普通にギターをジャーンと鳴らすことには興味がないですね。どんどん人気がなくなっていくでしょう。誰が聴くねんっていうか(笑)。
2015年1月31日(日)京都・METRO
僕の京都を壊して~YOLZ IN THE SKY『HOTEL』RELEASE PARTY
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000 +1D
LIVE : YOLZ IN THE SKY / group_inou / FLUID
チケット : ぴあ(P:284-164) / ローソン(L:57371) / e+
info:METRO https://www.metro.ne.jp/
2015年2月4日(木) TSUTAYA O-nest 03-3462-4420
YOLZ IN THE SKY『HOTEL』RELEASE PARTY
18:30OPEN 19:00START
前売¥2,800 ドリンク代別途 当日¥3,300 ドリンク代別途
LIVE:YOLZ IN THE SKY / skillkills / 快速東京
チケット 11月14日発売開始
ぴあ(281-981) / ローソン(74125) / e+ / O-nest店頭
info:TSUTAYA O-nest 03-3462-4420












