「ZE」と一致するもの

Bim One Production (1TA & e-mura) - ele-king

Roots / Dubフェイバリット

JAH SHAKA JAPAN TOUR 2015 - ele-king

 昨年ジャー・シャカが東京でプレイしたとき、日本には〈リヴィティ・サウンド〉の3人、マムダンス、DJフェット・バーガーらがいた。それぞれ現代のテクノ、グライム、ディスコ・ダブを語る上で外すことはできないプレイヤーたちだ。そこには重低音という共通点があり、そのタイム・ラインの上流にはジャー・シャカがいる。ステージ上で踊るシャカを見ながら、音だけはなく、その歴史の広がりにも圧倒されてしまった。
 今回の来日でジャー・シャカは6都市を巡る。東京公演は11月2日に開催。なんとオープニングからラストまで彼が巨大なサウンド・システムの前に立つ。
そのセレクトを通して、日本のどこかでダブの歩んできた道を感じてみたい。ちなみに、王様は30年前、こんな姿をしていた。



King of Dub
JAH SHAKA
DUB SOUND SYSTEM SESSIONS JAPAN TOUR 2015

- An all night session thru the inspiration of H.I.M.HAILE SELASSIE I -

東京公演

日時:2015.11.2 (MON/Before Holiday) open/start: 23:30
料金:adv.3300yen door 3800yen
会場:代官山UNIT
出演:
JAH SHAKA
JAH IRATION SOUND SYSTEM + JAH RISING SOUND SYSTEM

Saloon:
E-JIMA(DISC SHOP ZERO)
RIBE WORKS(ORANGE STREET)
YO-JI (UP DOWN RECORDS/MILITANT ITES),
JUNGLE ROCK
KENJI HASEGAWA
info.:
UNIT
03-5459-8630
https://www.unit-tokyo.com

Ticket Outlets:NOW ON SALE
PIA (0570-02-9999/P-code:277-802)、LAWSON (L-code:73499)、
e+ (UNIT携帯サイトから購入できます)
clubberia/https://www.clubberia.com/store/

渋谷/TECHNIQUE (5458-4143)、disk union CLUB MUSIC SHOP (3476-2627)、Coco-isle (3770-1909)
原宿/GLOCAL RECORDS (090-3807-2073)
代官山/UNIT (5459-8630)
下北沢/DISC SHOP ZERO (5432-6129)、JET SET TOKYO (5452-2262)、disk union CLUB MUSIC SHOP (5738-2971)
新宿/Dub Store Record Mart (3364-5251)、ORANGE STREET (3365-2027)、disk union CLUB MUSIC SHOP (5919-2422)、Reggae Shop NAT (5337-7558)
三軒茶屋/ふろむ・あーす & カフェ・オハナ(5433-8787)
吉祥寺/disk union (0422-20-8062)
町田/UP DOWN RECORDS (042-725-8325)
横浜/北中45レコード(045-324-3452)
Jar-Beat Record (https://www.jar-beat.com/)

JAH SHAKA JAPAN TOUR 2015
10.31 (土) 沖縄 残波 JAM-----https://zanpajam.org/
11.02 (月・祝前日) 東京 UNIT-----https://www.unit-tokyo.com
11.03 (火・祝日) 横浜 ex Bodega-----https://www.facebook.com/events/1223377354354382/
11.06 (金) 大阪 ROCKETS---https://nambarockets.com/
11.07 (土) 名古屋 X-HALL -----https://x-hall.jp/
11.08(日)福岡 MUSK-----https://www.facebook.com/CLUBMUSK

Total info: dbs-tokyo.com

(出演者)

JAH SHAKA
ジャマイカに生まれ、8才で両親とUKに移住。'60年代後半、ラスタファリのスピリチュアルとマーチン・ルーサー・キング、アンジェラ・ディヴィス等、米国の公民権運動のコンシャスに影響を受け、サウンド・システムを開始、各地を巡回する。ズールー王、シャカの名を冠し独自のサウンド・システムを創造、'70年代後半にはCOXSON、FATMANと共にUKの3大サウンド・システムとなる。'80年に自己のジャー・シャカ・レーベルを設立以来『COMMANDMENTS OF DUB』シリーズを始め、数多くのダブ/ルーツ・レゲエ作品を発表、超越的なスタジオ・ワークを継続する。
30年以上の歴史に培われた独自のサウンドシステムは、大音響で胸を直撃する重低音と聴覚を刺激する高音、更にはサイレンやシンドラムを駆使した音の洪水 !! スピリチュアルな儀式とでも呼ぶべきジャー・シャカ・サウンドシステムは生きる伝説となり、あらゆる音楽ファンからワールドワイドに、熱狂的支持を集めている。heavyweight、dubwise、 steppersなシャカ・サウンドのソースはエクスクルーシヴなダブ・プレート。セレクター/DJ/MC等、サウンド・システムが分業化する中、シャカはオールマイティーに、ひたすら孤高を貫いている。


As/SS/gZ、WHITE HOSPITAL - ele-king

 90年代、バンド・ブームの狂騒の後1、2年置いた頃。ソニック・ユース、ダイナソーJr.のメジャー移籍、ニルヴァーナの大ブレイクといったアメリカの動きに呼応するかのような形で日本でもUSインディの影響を受けたラウドなオルタナティヴ・ロックを演奏するバンドが現れた。

 そんな中でも、当時としては破格の爆音と、アンセインあたりを思わせる血塗れのイメージで独特の存在感を放っていたのがCo/SS/gZ(「コーパス・グラインダーズ」と読む。初期には「COPASS GRINDERZ」と表記)だ。
 21世紀に入ってからはほとんど動きがなかった彼らが昨年、唐突に活動を再開。その背景にはメンバーのひとりだったbloodthirsty buthchersの吉村秀樹の急死があったと思われる。
 2014年春の復活ライヴと前後して、butchersトリビュート・アルバム『Yes, We Love butchers 〜Tribute to bloodthirsty butchers〜』への参加、音圧を強烈に強化した旧譜のリマスター(「音圧鬼盤」と謳われている)、そして復活ライヴの模様を収めたCD+DVD『Co/SS/gZ "LIVE AKTION DOCUMENT5.25! "+FUCKING LIVE ARCHIVES! 』のリリースなどを経て、その後は年に2、3回程度のペースでライヴ活動を展開中。2015年4月に行われたCo/SS/gZ主催のライヴを収録したのが本作『録音鬼特別盤 ROKUONKI EXTRA!Live Aktion4.18 Live』である。

 今回はCD2枚組で、この日に出演した2組のバンド/ユニットが収録されている。1枚目は★As/SS/gZ★、2枚目はWhite Hospitalだが、当日の出演順に沿ってまずは2枚目を紹介していこう。

 White Hospitalは80年代に短期間活動したインダストリアル・バンドである。当時の主要メンバーは、現在GrimとVasiliskという2バンドに分かれて活動を続けている。Co/SS/gZのメンバーであるギタリストの名越由貴夫がかつて参加していたという縁があっての共演だったと思われる。
 シンセにベース、メタルパーカッション、ドラムという編成による反復リズムに呪術的な雰囲気で呻き叫ぶヴォーカルが乗るというシンプルな構成だが、このゴツゴツした金属音こそ「インダストリアル」と呼ばれるに相応しい。ライブ後半ではヴォーカルの小長谷淳はフロアに突入し、ほぼ終始客席を徘徊しながら叫び続けることで、ある種の宗教的とも思える祝祭感を強めていった。

 ディスク1収録の★As/SS/gZ★は「アストロ・グラインダーズ」と読む。Co/SS/gZの4人に加え、C.C.C.C.の長谷川洋とRohcoによるノイズ・デュオのASTRO、そしてマスコットの★GrinderS★ことMIKOという7人編成の合体ユニットである。
 当日はフロアにASTROの機材がセットされ、まずは二人だけのノイズ演奏からスタート。そこにツイン・ドラムが加わるところからしてもう鳥肌ものの格好よさである。ツイン・ドラムの魅力というと、dCprGのような複雑に絡むポリリズムがある一方で、このCo/SS/gZやかつてのボアダムスのようにミディアム・テンポのシンプルなリズム・パターンをユニゾン気味に叩き出す気持ちよさというのがあると思う。
 ASTROの演奏も、「ロックバンドとノイズバンドの合体」みたいなのをやる時にありがちな垂れ流しではなく、曲の展開によって緩急をつけたかなり緻密なものだ。筆者はこの時ASTROをかなり間近で見ていたのだが、細かく曲の構成をメモしたものを手元に置いて演奏しているのが印象的だった。そもそも曲が終わるとちゃんとノイズも止まるというのが意外と新鮮だったり(笑)。

 代表曲に新曲、ASTROのソロ演奏にアンコールで演奏された衝撃のカヴァー「ラジオスターの悲劇」、そして2度目のアンコールではヴォーカルのZEROによる「アストロ・ホワイト・グラインダーズ!!!!」という絶叫に呼び込まれる形でWhite Hospitalのメンバーも加えた「COBRA」へと雪崩れ込む大団円までたっぷり全16曲70分。

 ただでさえやかましいCo/SS/gZの演奏にASTROが加わることで、もうとにかく滅多矢鱈とやかましいのだが、特筆すべきは音がダマにならず極めてクリアーに録られている点だろう。彼らの場合、リフとか楽曲自体は意外とオーソドックスなロックだと思うのだが、それを他とは違うものにしているのが、その「計算された爆音」なのだ。

 なんといってもバカバカしい。そして謎の高クオリティ。何の見返りもなしに、いまの日本のどこにこんなことのできる余裕があろうというのか……? いや、敬意を込めて。

 1985年に第1作めが公開され、一大ブームを巻き起こした傑作SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。第2作となる『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』では、主人公マーティが30年後の未来──2015年10月21日を訪れる。そう、日本時間にして今日この日である。

 国内でも本シリーズに登場する車型のタイムマシン「デロリアン」の再現イベントなどが大きな話題となっているが、その『PART2』劇中にて“2015年”に上映されている『ジョーズ19』(歴史は異なる道をたどったが──)と、実際に存在している『ジョーズ4 復讐編』の間に存在するはずの『ジョーズ5~18』を勝手に製作するという、ちょっとどうでもいい作業にかまけている人々もいるようだ。

『JAWS 5 :NEW HOPE』~『JAWS 18:WORLD WAR JAWS』
アーカイヴ
https://jaws-complete.tumblr.com/



 禁断の多数決……どこかできいたことのある名前である。

 ご存知、スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット映画シリーズ『ジョーズ』。平和なビーチを襲うホオジロザメの恐怖をサスペンス的に描くスリラー映画の傑作だが、禁断の多数決によって撮られた、架空の欠番を埋める第1作めの名は『JAWS 5 :NEW HOPE』。カッコ笑と付け加えたい出落ちタイトルだが、笑えないほどよく作られた笑える作品で、まずは発句として、サメによる凄惨な襲撃事件とその復讐劇というモチーフがなぞられている。
 そうした笑いやお色気、また、うす柔らかいサイケデリアの中に現実世界のチープさないしはフェイクさをぺらりと露出させるこのバンドの手つきそのままに描き出された、奇妙なパロディだ。『JAWS 9 :SUPER DUPER』などフェイクドキュメンタリーとバラエティ番組を適当に組み合わせたような作品も、『ジョーズ』その後のシュミレーションとして穿っている。

 そして音楽ももちろんすべて禁断の多数決。シンセポップの甘美なリヴァイヴァル期は過ぎ去ったが、なるほどモードとしてではなく、彼らは本質的にシンセポップが好きなのだということが了解できる。ただチープなのでも懐古的なのでもない、フェティッシュに選択されたその音色が意外に沁みる。

 しかし、なんというか、これをつくってどうするんですか? と優秀な就活生諸氏などはツッコむことだろう。売り物でも、なにかのプロモーションでも、また、この企画自体をとくに宣伝しようという感じでもない。これだけの気合いが入っていながら、ソロバンの音がきこえてこない。つまりは損得や「いいね!」欲しさなどではないのだ。彼らはアーティスト。本気で遊ぶことのできる人々である。大人が、いい歳をして、なぜに──と頭の片隅では思いながらも、実験もハッタリもある、作品としての居ずまいをキリっと放ったこの楽しい「駄菓子屋映画」、そして彼らのどこかしら突き抜けたハローならぬグッバイワーク・メンタリティに一票を投じたい。

 さて、そもそもの『BTTF』を忘れかけてしまいそうだが、2015年を祝い呪うこの無償の作品群/作品愛にリスペクトを表しつつ、気まぐれに再生してみるとしよう。いまがご帰宅途中ならば、乗り換えまでに1本観られるかもしれません。

追記:
禁断の多数決は、もともとシアトリカルなライヴを行ったり映画をアルバムのモチーフにしたりと、映像表現へのモチヴェーションを強く抱いたバンドだったが、最近は本当にヴィジュアル制作に熱を傾けているようだ。中心メンバーのひとりであるほうのきかずなりも、近々アンディ・ウォーホルの『Kiss』にインスパイアされたというエロティックで幻想的なアートフィルムをリリース予定で(https://crbn.jp/)、音楽はもちろん禁断の多数決。サウンドトラックへと関心が向いているのも興味深い。そちらは80分に及ぶ「本腰の」作品であるようで、扇情的なトレーラーにびびりながらも期待される。

Kiss me, Kiss me, Kiss me
監督:ほうのきかずなり
出演:北見えり、みほの、湊莉久、水野しず、御茶海マミ
音楽:禁断の多数決
挿入歌:hakobune、Masaki Batoh、Rippei
カバーイラスト:大島智子
デコレーション:OLEO

詳細 https://crbn.jp/

禁断の多数決『Kiss feat.あの (ゆるめるモ!)』MV


予告編『Kiss me, Kiss me, Kiss me』



メロウ大王の帰還 - ele-king

 アイズレー・ブラザーズ(THE ISLEY BROTHERS)のメロウ大王、シルキー・ヴォイスのロナルド・アイズリー。最近は目立った動きがないが、74歳の高齢だけに、元気にしているだろうかと気にしていたところ、この夏、ケンドリック・ラマーのアルバム『To Pimp A Butterfly』の“How Much 2 Dollar Cost”にゲスト参加して、だいぶかすれたとはいえ相変わらず魅力的な美声を聴かせてくれた。これはそろそろ新作が期待できるのでは、と思っていた矢先のつい先日、ネット上で突然の訃報が飛び交って驚いたが、もちろんこれはデマ。すぐさまロナルドは元気だとオフィシャルの声明が出された。そしてそのニュースの流れで、ロナルドは新作を制作中で、来年にはワールド・ツアーを計画していることがわかった。
 同じく『To Pimp A Butterfly』に参加し、冒頭の“Wesley's Theory”で、迫力のある語りをガッツリ聴かせた同い年のジョージ・クリントンが、近年すっきりと体重を落としてどんどん健康になっていることを思えば、同い年のロナルドもまだまだ元気で歌い続けられるはずで、心配など余計なお世話だったか。

 オハイオ州シンシナティ出身のアイズレー・ブラザーズの出発点は、ご多分にもれずゴスペルのファミリー・ヴォーカル・グループだが、世俗音楽に照準を合わせ、57年にNYに拠点を移した。その形態は、大まかにいって、60年代を通しては兄弟3人のヴォーカル・グループ、70年代はそこにギターとベースの弟2人、キーボードの義弟1人が加わった6人組のファミリー・グループだ。ミュージシャンが時代とともにスタイルを変化させるのは当然のことだが、アイズレーズは変化してもその都度、大きなヒットを出し、とくに70年代の全盛期にはファンクとメロウという対照的なスタイルを並行して打ち出しながら、その両方で頂点を極めた。
 さらに90年代には、彼らのメロウの名曲“Footsteps In The Dark”をサンプリングしたアイス・キューブの“It Was A Good Day”、同じく“Between The Sheets”をサンプリングしたビギーの“Big Poppa”を筆頭に、再評価の風潮が高まる。ロナルド自身も若いアーティストの作品のゲストとして引く手あまたとなり、その勢いで00年代にはアイズレー・ブラザーズを再始動させ、ミリオン・セラーとなるアルバムを連発するなど、第二次黄金期を築き上げるに至った。
 ヒップホップのおかげで90年代に息を吹き返し、新作を出したりツアーを再開したりしたアーティストはたくさんいるが、その多くが懐メロの域を脱しなかったのに対し、ロナルドは時代に沿ったトレンディーなプロダクションとがっぷり組んで第一線に返り咲き、他に類を見ない破格の復活劇を繰り広げた。サンプリング・ネタとしての人気もすっかり定着し、先のケンドリック・ラマーも、“I”ではアイズレーズの73年の大ヒット曲“That Lady”をサンプリングしている。


The Isley Brothers
The RCA Victor & T-Neck Album Masters(1959-1983)

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 さて、先ごろそのアイズレー・ブラザーズの『The RCA Victor & T-Neck Album Masters(1959-1983)』という、23枚組のとんでもないボックスが発売された。タイトルからもわかるとおり、59〜83年にRCAとTネックから発表された全23枚(2枚組があるので全22作)を網羅したボックスで、50ページにおよぶカラー・ブックレットと、初回版には限定特典として解説の邦訳も付いている。RCAとTネックの間の60〜69年に発表されたアルバム、そして再評価で改めて人気が高まった90年代半ば以降を含め、Tネック後に出したアルバムは対象外なので、全盛期を含むTネック期69〜83年の全21作22枚に、RCAからの59年に出た『Shout!』が付いている、と言った方が実態に即しているだろうか。以下、本ボックスに収録されたアルバムを1枚ずつひもときながら、アイズレーズの足跡を辿ってみよう。

 まずは初アルバムの『Shout!』。これはRCAからのセカンド・シングルだったタイトル曲がヒットして、それを軸に組まれた59年のアルバムだ。兄弟3人の作となる“Shout!”は、チャート・アクションこそ地味だったがロング・ヒットとなって、最終的にはミリオン・セラーに達したらしい。ここでの彼らは、いくらか節度のあるコントゥアーズと言いたくなるくらい、実にエネルギッシュなドゥーワップ・グループで、それは3人が飛び跳ねるジャケットにもよく表れている。シンプルな作りの陽気なドゥーワップに交じって、トラディショナルの“When The Saints Go Marching In”、R&Rの“Rock Around The Clock”なども歌っており、街角からそのままやってきたような活きの良さだが、それもそのはず、この年、一番年長のオーケリーでも22歳、ロナルドはまだ18歳だ。

 だがヒットはこれ1曲にとどまって、この後は前記のとおり、本ボックスには収録されていない10年間が挟まり、アイズレーズはいくつものレーベルを渡り歩く。その過程で、ワンド在籍時の62年には“Twist & Shout”が大ヒットし、翌年にはビートルズがカヴァーするに至った。
 また64年には、友人の紹介で故郷シアトルから出てきたばかりのジミ・ヘンドリックスに出会い、自宅に居候させて活動を共にするようになる。この頃の録音は、当時、彼らが住んでいたニュージャージ州ティーネックに立ち上げたレーベルのTネック、そしてアトランティックから、シングル4枚がリリースされているが、全く話題にならなかった。
 ジミが65年にUKに渡ったため共演は短期に終わったが、アイズレーズは翌66年、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったタムラ・モータウンとの契約を得て、最初のシングル“This Old Heart Of Mine”を大ヒットさせた。この曲を収録した66年の同名アルバムが手元にあるが、スプリームスの“Stop! In The Name Of Love”や“I Hear A Symphony”、マーサ&ザ・ヴァンデラスの“No Where To Run”などのカヴァーを含め、ここではホランド/ドジャー/ホランドによるモータウン・サウンドをバックに歌うアイズレーズという、彼らの歴史の中ではある種、異色な姿が確認できる。そしてよくも悪くも制作体制が完全にコントロールされたモータウンを3年ほどで離れると、アイズレーズはTネックを本格始動させて、すべてを自分たちで管理する活動形態に移行する。

 セルフ・プロデュース体制を手に入れたアイズレーズは、69年には勢い余って3作も発表している。スーツ着用が基本だったそれまでの面影が残って髪型はきちんとしているが、衣装はぐっとサイケに決めた姿がジャケットに収められた『It's Our Thing』には、モータウンの軽快なポップスとはひと味違う、深みのあるソウルが詰まっている。
 中でも実質的にタイトル曲であるファンキーな“It's Your Thing”はR&Bチャートで1位、ポップ・チャートでも2位の大ヒットとなった。これを受けて、ついこの間まで、モータウンのアーティストのカヴァーを歌わされていたアイズレーズの曲を、ジャクソン5やテンプテーションズがすかさずカヴァーするという逆転現象も起こり、アイズレーズにとってはさぞ痛快だったことだろう。
 またファンク色が一気に表面化しているのもこのアルバムの特徴だが、それはこの頃のJBのファンクやテンプテーションズのサイケなファンキー路線などを考えると腑に落ちる。とくに“Give The Women What They Want”は、JBの影響がストレートに表れたファンクだ。なお後にギターに転向する弟のアーニーが、このアルバムにはベースで参加している。

 続く『The Brothers: Isley』からは、“It's Your Thing”のテンポを落としてヘヴィーにしたような“I Turned On You”がヒット。全体的にも前作よりヘヴィーな感触を増すとともに、サイケ色も加わっており、この頃、デトロイトではファンカデリックがレコード・デビューしていたことに思いを馳せる。

 その一方では、ルドルフの真摯なリード・ヴォーカルに、ロナルドの激しいバック・アップ・ヴォーカルが絡むスロー“I Got To Get Myself Together”もあるし、ロナルドの“Get Down Off Of The Train”での男臭い熱唱や、“Holdin' On”での部分的なシルキー・ヴォイス使いも聴きものだ。そしてこのアルバムでは、アーニーはドラムスとベース、もうひとつ下の弟のマーヴィンがベースで参加した。

 69年の3作目は、アナログでは2枚組だったライヴ盤『The Isley Brothers Live At Yankee Stadium』。この年の6月、アイズレーズは「若くてクリエイティヴなアーティスト」を集めた大規模なコンサートを開催し、そのドキュメンタリー映画『It's Your Thing』を製作するという大仕事をやってのけた。本作はその音源版で、アイズレーズに加え、ゴスペルのエドウィン・ホーキンス・シンガーズにブルックリン・ブリッジ、Tネックで売り出し中だった女性シンガーのジュディ・ホワイト(本ボックスでもボーナス・トラックで何枚かのシングルを聴くことができる)、そしてファイヴ・ステアステップスらのパフォーマンスが収められている。アイズレーズの演目は“Shout!”と“It's Your Thing”を含む4曲だけだが、アーニーはドラムス、マーヴィンもベースで参加し、喉を枯らして熱唱するロナルドをはじめ、当時の若いエネルギーと熱気あふれるパフォーマンスの一端を垣間見ることができる。

 1年に3作発表しても、乗りに乗っているアイズレーズは休むことを知らず、翌70年には『Get Into Something』を発表。ここからはアーニー(ds, g)、マーヴィン(b)、義弟(ラドルフの妻の末の弟)のクリス・ジャスパー(p)が全面参加するようになる。ホーン・セクションもストリングスも使った壮大な長尺ファンク・ロックの冒頭の2曲が耳を引くが、前年にアイザック・ヘイズが『Hot Buttered Soul』を発表していることを考えると、この流れも順当だ。そしてこの2曲はバーナード・パーディーとアーニーによるツイン・ドラムも聴きもの。全体的にはギターの役割が大きくなってサイケ色を増したのに伴い、ロナルドの歌にもナスティかつダーティーな味わいが加わっている。なおラストの“Bless Your Heart”は、どこから見ても“It's Your Thing”の別ヴァージョンとしか思えない。

 次の『In The Beginning… The Isley Brothers & Jimi Hendrix』は、一旦、時系列から外れるが貴重なアルバムだ。前記したとおり、64〜65年に録音され、設立したばかりのTネックから1枚、アトランティックから3枚リリースされたシングルの両面全8曲入りのアルバムだが、そのうちの6曲に、当時21〜22歳のジミが参加しているのだ。アトランティックとの権利関係の契約が満了して、アイズレーズの手に権利が戻ったため、やっとリリースできたそうだが、ジミの死の翌71年の発表なので、彼らなりの追悼盤でもあったのだろう。まだワウワウもファズも使ってないが、すでにジミは唯一無二のスタイルを確立しているばかりか、後の十八番のひとつとなる夢の世界のように美しいスローの萌芽も現れている。ここにはジミが歌った曲はないが、1曲目の“Move Over And Let Me Dance”は、ロナルドが明らかにジミの唱法をまねて歌っており、ブーツィー・コリンズの歌が、ジミのものまねから生まれたことが思い出された。なお当時のジミとの生活が、まだ12〜13歳だったアーニーに及ぼした強烈な影響は、後のアーニーのギター・プレイにくっきりと表れることになる。

 本筋に戻ろう。この後は、R&Bチャートのトップ20ヒットとなったサイケでファンキーな“Warpath”のシングル発表を挟んで、71年に『Givin' It Back』(“Warpath”もボーナス収録されている)が発表された。前作では主にファンク・ロックの流れを突き進んでいたが、今回はカーティス・メイフィールドやマーヴィン・ゲイらによってもたらされたニュー・ソウルの流れを捉えて、ニール・ヤング、ジェイムズ・テイラー、ボブ・ディランなど、男性ミュージシャンのカヴァー集だ。3人揃ってアコースティック・ギターを抱えたジャケットからも想像できるようにアコースティックな作りで、多用されたパーカッションが耳を引く。そしてロナルドは激しいヴォーカルだけでなく、シルキー・ヴォイスで切々と歌う場面も多い。ここからはCSNYのカヴァー“Love The One You're With”がヒットした。

 そのヒットに気を良くしたか、続く72年の『Brother, Brother, Brother』も半分はカヴァーで、今度は女性シンガーに照準を合わせ、キャロル・キングのカヴァーが3曲もある。そのうちシングル・カットされた“It's Too Late”は、歌にも演奏にも原曲の名残がほとんどない10分半の長尺版。ロナルドの独自の解釈による歌も含め、すっかり自分たちの曲のような佇まいだ。だが人気が高かったのはオリジナル曲の方で、R&Bチャート3位になった“Pop That Thing”をはじめ3曲がヒットした。またジミの死に思うところがあったのか、アーニーのギター・ソロは堂々として進境著しい。加えてクラシカルの正式な教育を受けているクリスも、全体に華やかさや重厚さなど、様々な彩りをもたらし、その活躍には目を見張る。

 急速に頼もしさを増した弟たちとともに、その勢いをダイレクトに刻んだのが、73年発表の『The Isleys Live』だ。オリジナルはアナログ2枚組で、前2作の収録曲からのセレクトに“It's Your Thing”を加えた曲目は、やはりカヴァーとオリジナルが半々。衣装もすっかりサイケになったヴォーカルのオーケリー、ルドルフ、ロナルド、ギターとベースに弟のアーニーとマーヴィン、キーボードに義弟クリス、このラインナップにドラムスとパーカッションを加えたバンドはとてもまとまりがあり、間もなく始まる絶頂期を予感させる熱い演奏が繰り広げられている。特に“featuring Ernest Isley, Lead Guitar”というクレジットに恥じず、アーニーは各曲で燃え上がるようなソロを聴かせる。ブックレットには、まるでジミのようにバンダナを巻いた頭の後ろにギターを抱える姿が見られるし、すべての曲が終わった後の独演は、もはやジミそのものだ。

 この後、アイズレーズは年長の兄3人のヴォーカル隊に、弟と義弟の3人が正式に加わったバンド体制となり、73年の『3+3』は、ジャケットにも6人が揃って写った記念すべき第一弾アルバムだ。半分ほどはジェイムス・テイラー、ドゥービー・ブラザーズなどのカヴァーでフォーキーな路線を残すが、その中で、ヴォーカル・グループ時代の64年にシングル発売したオリジナル曲“Who's That Lady”の新装版“That Lady”は、パーカッションとアーニーの唸るギターが映える、ファンキーさとメロウさを兼ね備えた名曲で、R&B/ポップ両チャートのトップ10に入り、69年の“It's Your Thing”以来の大ヒットとなった。クラヴィネットを交えたクリスの演奏の鮮烈な彩りも加わって、アイズレーズは明らかにパワーアップしており、他にもスライ&ザ・ファミリー・ストーンのリズム・パターンを流用した“What It Comes Down To”、シールズ&クロフツの曲を極上のメロウにリメイクした“Summer Breeze”がヒットし、アルバムはR&B/ポップの両チャートで初めてトップ10入りを果たした。なお余談ながら、“If You Were There”は、シュガーベイブ/山下達郎の「ダウン・タウン」の下敷きになった曲だ。

 続く74年の『Live It Up』は、タイトル曲を筆頭とする激しいファンク、Tネック期では最後のカヴァー曲となるトッド・ラングレンの“Hello, It's Me”を含むメロウを二本柱とした方向性が示され、絶頂期の音楽性の基盤が固まった手応えが感じられる1枚だ。ファンクとメロウのいずれでも、アーニーとクリスが力強さ、美しさの両面を膨らませて強化し、大いに貢献しており、中でもクラヴィネット、モーグと、順次、新しい機材を導入してきたクリスが持ち込んだアープ・シンセの美しく繊細な音色は、以後のアイズレーズには欠かせないトレードマークのひとつとなる。

 そしてアーニーがドラムスを兼任し、名実ともに3+3の6人だけの録音体制となった翌75年の『The Heat Is On』は、弟たちが曲作りにも力を発揮してカヴァー曲を排し、ついにR&B/ポップの両アルバム・チャートを制覇した。後にパブリック・エネミーが同名曲を出す“Fight The Power”では、“Bullshit is going down”というストレートかつ強烈なメッセージを発信されているのに驚く。作詞をしたアーニーは“nonsense”と書いたのだが、それでは生易しいと感じたロナルドが、録音時に急遽“bullshit”に変えて歌ったとのことだ。初めてかどうかはわからないが、この時期に“bullshit”という言葉が歌詞で歌われるのは異例。そしてそのロナルドの本気がみなぎる歌を、クリスのクラヴィネットのバッキングが熱く盛り上げている。この曲を含めアナログ盤のA面にあたる前半はファンク、B面にあたる後半には、後年サンプリングで大人気となる“For The Love Of You”をはじめとするメロウが収録されており、クリスのアープ・シンセの格調高く甘い音色が加わったメロウは、とろけるような威力を身につけた。なおボーナス収録されている“Fight The Power”のラジオ・エディットでは、やはり“bullshit”にピー音がかぶせられている。

 翌76年の『Harvest For The World』は、クリスのピアノを軸とした壮大な前奏曲で始まる。前作と比べるとファンクの比重は抑え気味で、ヒットしたのも、アーニーのギターともどもスムースな疾走感で駆け抜ける“Who Loves You Better”と、フォーキーなメッセージ・ソングのタイトル曲だ。だがクリスのクラヴィネットによる同じフレーズの繰り返しのバッキングが高揚感を煽る“People Of The Today”や“You Still Feel The Need”など、ヘヴィーなファンクも健在で、この辺りはスティーヴィー・ワンダーの「迷信」や「回想」などの作風がベースになっていそうだ。そしてまどろみを誘う“(At Your Best) You Are Love”をはじめとするメロウともども、音の幅をどんどん広げるクリスの手腕が随所に活かされている。

 続く77年の『Go For Your Guns』ではファンクが盛り返す。ヒットした“The Pride”はEW&Fを意識したようなファンクで、マーヴィンが拙いスラップ・ベースで頑張っているのが愛おしい。もう1曲のファンク“Tell Me When You Need It Again”は、久々に外部のメンバーがアディショナル・キーボードとベースで参加しており、マーヴィンにはまだ無理そうなこなれたスラップなどを加味。またファンク・ロックの“Climbin' Up The Ladder”は、ファンカデリックの“Alice In My Fantasies”が下敷きになっているのは明らかで、アーニーのギター・ソロも、ジミとファンカデリックのエディ・ヘイゼルが混ざり合ったイメージだ。もっともエディもジミの大ファンだったので、3人のプレイにはもともと共通点が多いのだが。一方のメロウも名曲が揃い、特に“Footsteps In The Dark”と“Voyage To Atlantis”の2曲は、神秘的なメロウという新境地を切り開いた。今になって思うと、アイズレーズはドリーム・ポップの先駆者でもあったのかもしれない。

 再度6人体制に戻した78年の『Showdown』も、ファンクとメロウのバランスが取れたアルバムで、前者は“Take Me To The Next Phase”、後者は“Groove With You”という名曲を生んだ。この2曲を聴くだけでも、ロナルド、ひいてはアイズレーズの、ファンクでの力強さとメロウでの繊細さ、その対照的な両者を極めた高い表現力を実感できるだろう。また、多数のカヴァー曲に取り組んでいた頃から一貫して、他者のいいところを自分たちの流儀にあてはめて取り込むことに長けていたアイズレーズだが、この頃は、当時のファンク・バンドが当然のように使っていたホーン・セクションやストリングスを、何故か取り入れていない。アーニーが“Groove With You”のドラムスでハイハットを入れていないことに言及しながら、アイズレーズの場合は「あるものがないところが特徴」と語っているが、その言葉は核心をついている。歌3人、楽器3人でできることに敢えてこだわり、その結果、音数の少ない組み立てでオリジナリティが確立されているのだ。ただアーニーの言葉には、ひと言付け加えて、「あるものがないが、足りないものは何もない」とさせてもらいたい。

 こうしてアイズレーズは自分たちの流儀で、『Live It Up』からの5作を連続してR&Bのアルバム・チャート1位にし、そのうちの4作はポップ・チャートでもトップ10に送り込んだ。この勢いに乗って、79年の『Winner Takes All』は2枚組と大きく出た。1枚目はファンク主体、2枚目はメロウ主体で、細かいところでは、クリスがペンペンした特徴的な音のアレンビックのベースを弾くなどの新しい試みや、フレーズの幅を広げたアーニーのギターの成長といった部分的な変化はあるが、大筋ではこれまでのアルバムの拡大版だ。となると若干の冗長さを免れず、セールス的には後退。そうはいってもアルバムはR&Bチャートで3位、ポップ・チャートで14位だし、3曲のシングルのうち、ファンクの“I Wanna Be With You”はR&Bチャートで1位になっているので、セールスの後退の主な要因は2枚組の高価格だったのだろう。だがディスコの隆盛やエレクトロの発展によって、セルフ・コンテインド・バンドによるファンクの時代の終焉が徐々に近づいていた、という背景も、じわじわと影響を及ぼし始めていたのかもしれない。

 いずれにせよ次作、80年の『Go All The Way』は1枚組に戻し、ファンクとメロウをほぼ交互に収録。さらにこれまで先行シングルはファンクと決まっていたが、今回はメロウの“Don't Say Goodnight”を選択した。この曲が“It's Your Thing”以来のR&Bチャート連続4週1位となり、その人気に引っ張られて、アルバムもこれまでで最高のR&Bチャート連続5週1位を記録、前作でのつまづきを帳消しにした。メロウを前面に出した背景には、AORやクワイエット・ストーム人気の高まりがあるのだろうが、骨太のファンクも、とろけるようなメロウも、どちらも独自の流儀で超一流のレベルに高めていたアイズレーズだからこそのなせる業だ。

 このタイミングで、これまでのヒット曲をライヴ用のアレンジでスタジオ録音した擬似ライヴを2枚組で出したいと考え、アイズレーズはドラマーとパーカッション奏者を迎えて『Wild In Woodstock: The Isley Brothers Live At Bearsville Sound Studio 1980』をレコーディングした。しかしこのアルバムは配給元のCBSから発売を却下されてお蔵入りとなったため、これまでに5曲を除いてボーナス・トラックなどでバラけて発表されてきたが、完全な形で陽の目を見たのは今回が初めてだ。そもそも何故スタジオ録音の擬似ライヴを録りたかったかというと、実際のライヴでは機材の不調や故障、ノイズといった不測の事態が起こりがちだし、一概に悪いこととは言えないが、勢い余って演奏が荒れることもある。そうした可能性を排除した状態で、ベストの演奏を残したかったようだ。冒頭の“That Lady”を聴くだけでも、バンドの力量がオリジナル録音当時とは比べ物にならないほど上がっているのがわかるだけに、彼らがそうした思いを強く持ったことには何の不思議もない。余談ながら、Pファンクも77年のアース・ツアーのリハーサル風景を収めたアルバム『Mothership Connection Newberg Session』を95年に発表しているが、観客のいない空間で、ある程度の冷静さと緊張感を保ちながら、自分たちの演奏とインタラクションの力だけで熱くなるパフォーマンス特有の雰囲気が、私は結構好きだ。人前で披露するためではなく、自分たちで最高の演奏を目指して一丸となって楽しむ、そんな心持ちの演奏の魅力だろうか。だからこのアルバムも、私は大好きだ。

 お蔵入りでつまずいたか、純然たる新作としては2年ぶりとなった82年の『Glandslum』には、時代の変化が明確に感じ取れる。以前のアイレーズは、先行シングルをファンクにするだけでなく、アルバムの1曲目にはファンクを配するのが通例となっていたが、今回は静謐なハープの音で幕を開けるスローが冒頭に配されている。ここに至るまでの80、81年には何枚かのシングルを発売しており、80年末に出したファンクの“Who Said?”がR&Bチャートで20位どまりだったことも手伝って、メロウを主軸とする方針を定めたのだろう。実際にこのアルバムの中でゴリゴリのファンクは、この“Who Said?”のみで、それもアルバムの最後の曲としての収録になった。結局、本作から大きなヒットは出なかったが、そのわりにアルバムはR&Bチャートで3位と健闘している。

 その流れを引き継いで、同年、発表された『Inside You』からは、ジャケットこそ勇ましいが生粋のファンクは姿を消し、アップ・テンポはファンクというよりもディスコ寄りのダンス・チューンとなって、ロナルドもファルセットで歌う場面が多くなっている。そしてスローではクリスのアレンジによるストリングスが全面的に導入され、アルバム全体のイメージがメロウに大きくシフト。またクリスは“First Love”のコーラスをひとりで担うなど、歌にも意欲を見せて、より積極的に関わっている。統一感のある流麗なアルバムだが、ヒットはタイトル曲がR&Bチャート10位となったのが最高で、残念ながらセールスは思わしくなかった。

 そのためか翌82年の『The Real Deal』では、ファンクをエレクトロに衣替えして復活させ、以前のようにメロウとほぼ半々の構成となった。カジノを舞台にしたジャケットも、これまでになくアーバンぽさが漂っており、時代に沿ったイメージの演出に心を砕いた跡が見受けられる。繊細な情感をたたえて美しさを増したアーニーのギターと、ロナルドのシルキー・ヴォイスの饗宴“All In My Lover's Eye”、アーニーが遠慮無く弾きまくる渋いブルース“Under The Influence”などの名曲/名演もあるが、エレクトロ・ファンクのタイトル曲がそこそこヒットしたのみ。時代の変化の中で、ちょっとした不調の連鎖に苛まれるアイズレーズであった。

 そしてTネックからの最終作となる83年のアルバム『Between The Sheets』のジャケットは、真紅の薔薇に寄り添うようなサーモンピンクのシーツ。どちらかといえば無骨なメンバーの姿は裏ジャケットに隠された。音を聴くまでもなく、アーバン&メロウに照準を定めたことが察せられ、実際に本作からは、今でもメロウの名曲として聴き継がれるタイトル曲と、“Choosey Lover”の2曲がトップ10ヒットとなった。甘美な香りを放つサウンド・プロダクションにはクリスの貢献が大きく、ロナルドのシルキー・ヴォイスにはさらに磨きが掛かってトロトロである。そうした中にあって、胸を強烈に揺さぶるメッセージ・ソングの“Ballad For The Fallen Soldiers”は、決してメロウなだけではないアイズレーズの骨太の一面を表わした、面目躍如たる1曲だ。そしてアルバムは久々にR&Bチャートの1位となり、アイズレーズはTネックでの有終の美を飾った。

 本ボックスに収録されたアルバムはこれで全部だ。残念なことに、85年には、ヴォーカル隊の3人によるアイズレー・ブラザーズと、バンドの3人によるアイズレー=ジャスパー=アイズレーに分裂し、それぞれの道を歩み始めることになる。だが86年には長兄のオーケリーが他界、89年にはルドルフが引退して聖職に就いたため、前者で残ったのはロナルドひとり。後者もアルバムを2枚出して88年に解散し、クリスはソロとなり、アーニーも90年に唯一のソロ作『High Wire』を発表、残った4人はバラバラになってしまった。そんなところへやってきたのが先述した再評価の波だ。その波に乗って、ロナルド、アーニー、マーヴィンの3兄弟は再度、結束し、96年にアイズレー・ブラザーズとしての活動を再開。その直後にマーヴィンは持病の糖尿病の悪化で引退を余儀なくされるが、ロナルドとアーニーのふたりはアイズレー・ブラザーズ名義で活動を続けた。

 だが、いい時期は長く続かないのが常。ロナルドは脱税の罪で07年からの3年間、まさかの獄中生活を送ることになる。60代後半とそこそこ高齢だし、以前から腎臓を患っているという報道もあったので心配されたが、無事に刑期を務め上げて10年には釈放されたのがせめてもの救いだ。その直後、長い闘病の末、マーヴィンが他界するという不幸があったが、ロナルドは年内に初のソロ名義で新作『Mr. I』を発表。これまでずっと兄弟とともにアイズレー・ブラザーズを名乗ってきたが、デビューから50年以上のキャリアを経て、健在の兄弟も少なくなったところでの初ソロ名義作ということで、若干の寂しさを感じさせるものの、世界はロナルドの元気な復活に湧いた。続く13年の『This Song Is For You』が、現時点でのロナルドの最新作で、近況はこの記事の冒頭に書いたとおりだ。

 というわけで、このボックス、もし1枚も持っていなければ完全にお買い得だし、仮に半分近く持っていても一考の余地があるのでは。ライナー邦訳には知らないことがたくさん書いてあったし、時系列に添って1枚ずつ聴き進んでいくのは単純に楽しく、つい盛り上がってこんな長編記事を書いてしまったくらいだ。

日本のロック、がんばってくれ! - ele-king

 弊紙ではHocoriのインタヴューを掲載したことが記憶に新しい。時宜を得た“トレンディ”なスタイルのポップ・ソングを、映像表現においても現シーンの前線で活躍するプロデューサー関根卓史とともに、軽やかに、楽しげに追求する桃野陽介。とくにその歌唱スタイルには、テレビとCDの時代を過ぎてもまだ脈々と受け継がれる、「J-POP」の生命が力づよく息づいている。tofubeatsらしかり、むしろ今日においてますますJ-POPの参照性が高まっていることを象徴する存在のひとりだ。
 その桃野がフロントマンを務めるバンド、モノブライトの方に新しい動きがあったようだ。体制をあらためてのワンマン・ライヴが、来年1月に開催となる。メンバーそれぞれによる旺盛なソロ活動からのフィードバックに期待が集まる。

 今年6月に瀧谷翼(Dr)の脱退を受けたツアーを実施した後、その動向に注目が集まっていたロック・バンド、モノブライトがついに沈黙を破る。
 新体制となって初のワンマン・ライヴとなる『モノブライト LIVE 2016 bright eyes』が来年、1月11日(祝)大阪・梅田CLUB QUATTRO、1月17日(日)東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催されることがオフィシャルサイトにて発表された。

 モノブライトは2006年に桃野陽介(Vo / Gt)[モモノヨウスケ]を中心に、松下省伍(Gt)[マツシタショウゴ]、出口博之(Ba)[デグチヒロユキ]らと共に北海道の専門学校時代の同級生で結成され、2007年にメジャー・デビュー。2013年にリリースされたオリジナル・アルバム「MONOBRIGHT three」を筆頭に、オリジナル・アルバムとしてはこれまでに6作品を発表。2014年にはZepp Tokyoでのワンマン・ライヴも開催。今年6月のドラムの瀧谷翼が脱退後は、それぞれにソロとして精力的に新しいフィールドで活動しながら、並行して水面下で新境地を追求した新作のレコーディングも進められていた。年明けに行われる、今回のライブのタイトル『bright eyes』には、Art Garfunkelの名曲“Bright Eyes”と、90年代を代表するシンガーソングライターConor Oberstが在籍するバンド名より、桃野陽介(Vo / Gt)が付けたタイトルである。バンド結成から10年めを迎えようとする中で、これまで数多くのサプライズを、音楽を通して巻き起こしてきたモノブライトが示す『bright eyes』とは、はたして。

 なお、この公演のチケット最速先行もスタートしている。リニューアルされたバンドのオフィシャルサイトにて10月21日(水)23時まで受付中だ。モノブライトの新章は、新年のクアトロからはじまる。

■モノブライト PROFILE
2006年に桃野陽介(Vo / Gt)を中心に、松下省伍(Gt)、出口博之(Ba)の北海道の専門学校時代の同級生で結成。UKロックシーンを背景にした、感情と刹那がたたずむ音像は桃野陽介というシンガーソングライターの手によって、ひねくれポップロックへと変遷していく。その象徴ともいえる作品、「未完成ライオット」で2007年にメジャーデビュー。これまでオリジナルフルアルバムとしては2013年にリリースされた「MONOBRIGHT three」などを筆頭にして6作品を発表している。さらに、精力的なライブ活動と共に2014年にはZepp Tokyoでのワンマンライブも開催。2015年メンバーのソロ活動を経て、同年10月に新体制で新境地を目指す。

■「モノブライト LIVE 2016 bright eyes」
2016年1月11日(祝) 梅田 CLUB QUATTRO
2016年1月17日(日) 渋谷 CLUB QUATTRO

OPEN 17:15 / START 18:00  ※両公演共通

【TICKET】
前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(DRINK代別)
オフィシャルサイト先行受付期間:10月15日(木)21:00~10月21日(水)23:00まで
オフィシャルサイト先行URL:https://eplus.jp/monobright-2016hp/
★一般発売:11月28日(土)10:00~

■楽曲
「MONOBRIGHT three」
発売日:2013年11月13日
品番:ASCU-6100
価格:¥2,381(tax out) 9曲入りfull Album

■関連リンク
オフィシャルサイト https://www.monobright.jp/
オフィシャルYouTube CHANNNEL https://www.youtube.com/channel/UC0hpHTHCkLsmCiGdjIXo1sQ
オフィシャルTwitter https://twitter.com/monobright_mo(@monobright_mo)
オフィシャルFacebook  https://www.facebook.com/monobright.mo

Obscure Rural Laid Back Rock Bandit Buggy Classics

Regis - ele-king

 〈ダウンワーズ〉総帥として、またブリティッシュ・マーダー・ボーイズ(BMB)としてサージョン(Surgeon)とともにハードテクノの一時代を築き上げ、ファンクション(Function)、サイレント・サーヴァント(Silent Servant)、フィメール(Female)らとのレーベル・コレクティヴ、サンドウェル・ディストリクト(Sandwell District)によってポストパンク/パワエレ/インダストリアルとテクノをノワールなイメージとミニマリズムで繋いだカール・オコナーことリージス。

 暗黒電子音界最高峰プロデューサーとしての近年の秀逸な仕事をまとめたコンピレーション『マンバイト』が〈ブラッケスト・エヴァー・ブラック〉から発売された。アイク・ヤードやヴァチカン・シャドウ、ダルハウスにファミリー・セックス、レイムらのトラックを完全に我が物に扱い、ほぼオリジナルとして再構築される敏腕エディット術。凍りつくように美しいミニマリズムはリージスにしか出しえないのだ。え? ヴァージョン違いばっかりじゃなくって新たなオリジナル曲はどうしたの? という疑問を忘れるくらい、あらためて関心させられる。ま、ほぼ聴いた音源で被りまくることでお馴染みのBEBですから。

 もちろん、本人としても近年はプロデュースとコラボレーション・ワークを中心に据えての活動を好んでいることに間違いはないが、誰もが彼の完全新録トラックを待ち望んでいるだろう。

 ぜんぜん関係ないけど、最近ゴッドフレッシュとのライヴ・コラボレーションを披露するとかしたとか。そこまでもろなインダストリアル・メタルとの邂逅はなにげに初めての試みなんじゃないか?

WIRED CLASH - ele-king

 日本最大規模のテクノ・パーティのワイヤーとクラッシュのコラボレーション・イベント、ワイヤード・クラッシュの開催が今月24日に迫るなか、リッチー・ホゥティンやレディオ・スレイヴらスターDJに加えて、さらに石野卓球とケン・イシイがB2Bで出演することが発表された。長年日本テクノ代表を務めてきたふたりの共演を、是非スタジオ・コーストの音響で。DJソデヤマといった先鋭的なプレイヤーから、東京のローカルで活躍するスンダまで実に多彩な顔ぶれが揃っており、4つのステージを往復するのに忙しくなりそうだ。詳細は以下の通り。


 みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 
 連載が開始した9月内に早くも数件、借りパク音楽エピソードをいただきました。読者の皆さん、ありがとうございます!! ご紹介の前に、まずはアサダワタルの借りパク音楽全集より、渾身の作をお届けして参りたいと思います。

 さて! 本日ご紹介するのはこちら。


(注:手書きポップに書かれているイニシャル「W.A」とは僕のこと。このポップを書いた2012年当時は33歳だったが現在はもう少し歳をとっている。以後すべて同。)

 僕は、南大阪の某ニュータウンで育ち、なかなかのヤンキー養成中学に通っていたのですが。中一のときに引っ越ししてきて中二でいっしょのクラスになった守屋くん(たぶん、この字。ひょっとして守谷かな?)は、一見大人しく、人見知りの激しい朴訥とした少年だったんだけど、実はものすごく音楽好きで熱い男でして。洋邦問わず、最新のポップ・チューンに詳しかった彼のミュージック・リソースは、関西屈指のFM局「FM802」。いわゆる月一の「ヘビーローテーション」で流れる曲はもちろんのこと、当時夜22時から放送されていた『ミュージックガンボ』という番組をこよなく愛していた彼。曜日ごとにさまざまなミュージシャンがパーソナリティを担当するこの番組を欠かさず聴きながら、「金曜のちわきまゆみってじつは芸歴長いよね」とか「日曜のKANと槙原は本当はあんまり仲がよくないんじゃないか」とかそんな痴話話も交えて、いろいろと音楽を聴き合っていたのだった。

 そして、そんな彼がもっとも愛していたのが、当時水曜日のパーソナリティを担当していた谷村有美嬢。昼休みに放送部のクラスメイトに頼み込んで、名曲『一番大好きだった』を流してもらうようネゴしたり、近所のCD屋で不要になった有美嬢のポスターをもらってくるなど、精力的なファン活動を遺憾なく発揮してきた彼から、「アサダも絶対好きになるから、有美聴いてや。な!?」と言われて、アルバム『Docile』を借りることに。そして、僕もまんまとはまってしまい、毎朝目覚めはアルバム1曲め「ありふれた朝」からスタートし、昼休みはダビングしたカセットをウォークマンに入れて3曲め「たいくつな午後」を聴くというお決まりコースを確立。(いま思えば、なんとも「終わりなき日常」感漂う気だるいタイトルの曲たち……)。すっかり有美の内面(わかりもしないのに)にまで惚れ込んでしまったのだった。

 そうこうしているうちに、徐々に守屋くんはヤンキーの友だちに囲まれはじめ、ある日気づけばすっかり「ちょいヤン」(ちょっとだけヤンキーにかぶれた、質(たち)の悪い状態のこと)へ。そして、僕に向かって「おい! お前さ、いつまで有美のCD持ってんねん! ええ加減返せや!」って言われたので、なんだかカチンと来て、「お前も、俺のE-ZEE BAND持ったままやんけ!」ってやりあって、そのまま返せず終いに……。

 それから十年近くたった2002年、有美嬢が当時Appleの社長だった原田泳幸と結婚するという話を聞いて仰天。「じつは有美ちゃん、年齢サバ読んでた?」って話にもなってW仰天。そして思い出したわこのCD。守屋、ごめんな。キミはちゃんとE-ZEE BANDのCD、返してくれたのにね。


Illust:うまの

パクラーのみなさまからのお便り

お名前:バッドアップル
性別:女性
年齢:34

借りパクした作品:
Guns N' Roses / Use Your Illusion I(1991)

借りパクした背景、その作品にまつわる思い出など:

アサダワタルさん、はじめまして。
15年ほど前になります。大学1年生の頃、学校にはまだ親しい友人もおらず、語学の授業で顔を合わせる人たちとのあいだにかろうじて薄い縁がありました。その中のひとりが貸してくれたのがGuns N' Rosesの『Use Your Illusion I』です。私は洋楽を聴きはじめで、「音楽を知ってる」という感じのその子と仲良くしようと思いました。ただ、当時はレディオヘッドがいちばん知的なバンドだと思っていたので、ガンズを聴くというその子に対して意味不明ながら優越感を抱いていました。彼氏の趣味かなぁみたいな……(相手も女性です)。その後すぐに試験期間と夏休みに入ってしまい、お互いにサークルの仲間もできたりして、自然とつきあいが消滅しました。それでなんとなく返すタイミングを見失ってしまったのですが、いまから思えば、それは「べつにガンズは返さなくてもいっか」みたいなありえない傲慢や若さのせいだったようにも思います。

借りパク相手への一言メッセージ:
本当に傲慢でした。いまではガンズを聴けるようになり、“November Rain”のPVで泣けるようになりました。いまなら語れます! ご結婚とかされてますか。いまでも音楽聴いてますか!

※文字表記等は一部編集部にて変更させていただいております


Guns N' Roses ?/ Use Your Illusion I (1991)


アサダからのエール

バッドアップルさん、お手紙ありがとうございます!! いやぁ、僕と完全同世代の方ですね。

僕も『Use Your Illusion』のワンとツーともどもよく聴いてましたよ。僕の場合は姉貴がハードロック好きで、いつも隣の部屋からガンズやらデフレパードやらヨーロッパやらがガンガン聴こえてきて勝手に拝借してた(借りパクはしませんでした)……という思い出がありますね。そして、何よりも『Use Your Illusion』については、『T2(ターミネーター2)』でサラ・コナーの息子役ジョンが、不良少年とつるんでバイクぶっ放しているところで、爆音で“ユー・クッド・ビー・マイン”が流れるシーン、あれめっちゃ覚えてますよ。僕らの世代はガンズが洋楽を聴くきっかけって人、けっこう多いんじゃないかな。

で! 何よりも……、おっしゃっているその「優越感」。それって中2くらいで芽生えて大学1回生くらいでピークを迎える「私だけがほんとにいい音楽知ってるんだよ」っていうあの捻くれた自意識ですよね。それってこじらせると大人になってもけっこうその空気感が出ちゃうんですよねー苦笑。その昔『PATi PATi』(雑誌)で渋谷系の某アーティストがBY-SEXUALのメンバーが髪の毛立てるのに数時間かけるって話を思いっきり小馬鹿にしながらニヤニヤ話しているのを読んだ記憶がありますが……。それとともに、女性の場合(もちろん男性の場合もあるんですが)「明らかに彼氏の影響だろ!」ってことがけっこうあるんでしょうかね。付き合う相手によって急にゴスロリになったり、急にリネン系になったりする方がいるように、音楽的な影響を明らかに恋人から受け取っているなぁと思われる現象を見れば、なんだか余計に優越感を抱いて、こっちもさらにイヤな奴になってしまうというバッド・サイクルに……。

もちろんタイミング問題もあったとはいえ、その感覚が「べつにガンズ“は”返さなくてもいっか」に繋がったというのはまさにそういった謎の傲慢さが煮えたぎった若気の至り! でも、大丈夫です。まだブックオフに売らなかっただけましだと自分を鼓舞しながら、相手に償いの思いを馳せましょう。
“November Rain”。たしかにもうすぐ11月ですね。


■借りパク音楽大募集!

この連載では、ぜひ皆さまの「借りパク音楽」をご紹介いただき、ともにその記憶を旅し、音を偲び、前を向いて反省していきたいと思っております。
 ぜひ下記フォームよりあなたの一枚をお寄せください。限りはございますが、連載内にてご紹介し、ささやかながらコメントとともにその供養をさせていただきます。

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