「AY」と一致するもの

ELECTRONIC TRIBE -YEBISU NEW YEAR'S PARTY 2011-
会場 THE GARDEN HALL/ROOM
開催日程 2010年12月31日(大晦日) - 2011年1月1日(元旦)
時間 20:30 OPEN / 21:00 start (ALL NIGHT)
料金 ¥6,800(前売券/枚数限定)、¥8,000(当日券)
出演者

DERRICK MAY (Transmat/USA)
DJ KRUSH (JPN)
GILDAS (Kitsune/FRA)
EYE (BOREDOMS/JPN)
rei harakami (JPN)
DEXPISTOLS (ROC TRAX/JPN)
DAEDELUS (Ninja Tune/USA)
FORCE OF NATURE (mule musiq/JPN)
AOKI takamasa (op.disc/raster-noton/commmons/JPN)
TREAD a.k.a. HIROSHI WATANABE (JPN)

VJ:
SO IN THE HOUSE (JPN)
TAKI KOHEI (JPN)
LIKI (JPN,HKG)

 ところで、入手困難になっていたデリック・メイのベスト盤的2枚組『Innovator』の再プレスが決定しました。解説には、私(野田)が1992年に弘石雅和にリズム・イズ・リズムの曲を録音したカセットテープをプレゼンした話から書きました。それはともかく、まだ聴いてない人は必聴ですよ。
https://shop.beatink.com/shopdetail/023005000001/

 ちなみに今回の「ハイテック・ジャパン・ツアー」の日程は以下の通り。私の故郷の静岡でもまわします。日本でもっともずぼらな男に会うためにも、行けたら行こうっと。

HI-TEK-SOUL JAPAN TOUR 2011
DJ: DERRICK MAY (TRANSMAT/DETROIT)

12/31(金)-東京 ELECTRONIC TRIBE @YEBISU GARDEN HALL
www.electronic-tribe.com

1/2(日)-群馬 SPROUT @RAISE
www.s-p-r-o-u-t.com

1/7(金)-静岡 @JAKATA
www.jakata.jp

1/8(土)-大阪 @GRAND CAFE
www.grandcafeosaka.com

Chart by JETSET 2010.12.13 - ele-king

Shop Chart


1

GALA DROP

GALA DROP OVERCOAT HEAT »COMMENT GET MUSIC
'10年大躍進プロデューサーTiagoのディープ・サイドが堪能出来るGolf Channel新作!!Chida氏主宰ene、DFAと引く手数多のリリース・ラッシュを掛けるポルトガルはリスボンのTiagoが、Prins Thomas主宰Internasjonal Spesial発"Night of the Bath"でもタッグを組んだ相棒Pedro AlcadaとのユニットGala DropでGolf Channelに参戦。サイケデリック!!

2

KIMONOS

KIMONOS S.T. »COMMENT GET MUSIC
180g重量盤ゲートフォールド・UVコーティング・ジャケット、インナー・スリーブに歌詞・対訳記載。Zazen Boysの向井秀徳と若き異形SSW、LEO今井による衝撃のニュー・ユニット、Kimonosがフル・アルバムを完成!!新曲8曲に加え、LEO今井のインディ時の名曲"Tokyo Lights"と、さらに細野晴臣の"Sports Men"のカバーまでを収録!!

3

FLOATING POINTS ENSEMBLE

FLOATING POINTS ENSEMBLE POST SUITE / ALMOST IN PROFILE »COMMENT GET MUSIC
Floating PointsバンドによるダブルサイダーがNinja Tuneから登場!彼がルーツとする伝統的な音楽をダンスミュージックにではなく、生楽器を用いてそのまま作品に落とし込んだ、彼の音楽IQの高さを証明した衝撃作!

4

NATHAN FAKE / DJ KOZE

NATHAN FAKE / DJ KOZE XMAS RUSH / MI CYAAN BELIEVE IT »COMMENT GET MUSIC
やっぱりPampaは最高です。エレクトロニカ通過後のイイ感じのポップ・センス。当店ではレーベル史上最高の売り上げを記録中の前作Axel Boman"Holy Love"に続く本作は、Border Communityが世に送り出した天才Nathan Fakeと主宰Kozeによるスプリット。

5

THE MACHINE

THE MACHINE REDHEAD »COMMENT GET MUSIC
Redio Slave変名プロジェクト、The Machineによる3枚組み12インチ!呪術的なアフロイズムを背景に持つようなアングラな民族音楽をベースに繰り広げるドープなパーカッシヴ・DJツール!!

6

LUVRAW & BTB

LUVRAW & BTB ヨコハマ・シティ・ブリーズ »COMMENT GET MUSIC
2010年の記録的な熱帯夜を席巻した金字塔的作品が遂に限定アナログ化!ご存知ハマのクルーPan Pacific Playaのトークボクサー・デュオ、Luvraw & BTBのアルバムが遂にジャケ付2LP化! 先日のシングル"On the Way Down"を買い逃したアナタにも朗報です!

7

TETE

TETE ROTOR EP »COMMENT GET MUSIC
I:Cube & Frank Wiedemann a.k.a. Ameによる新ユニット、第1弾!!ロングセラー中のEmmanuel Jal、Culoe De Songに続きInnervisionsからウルトラ・ディープなピュア・エレクトロニック・ハウスが登場!!

8

NOTTZ

NOTTZ YOU NEED THIS MUSIC »COMMENT GET MUSIC
誰もが認める実力派プロデューサー、Nottzの待望過ぎる1stソロ・アルバムが登場!!メジャー、アングラ、そしてジャンルをも越えた超豪華なゲスト陣を迎え、彼らしいソウルフルなネタ使いとレンジの広いバラエティに富んだプロダクションが堪能できる傑作!

9

JESSE BOYKINS III

JESSE BOYKINS III B4 THE NIGHT IS THRU / AMOROUS »COMMENT GET MUSIC
孤高のネオ・ソウル・シンガー、Jesseの新曲はあのMachinedrumとの一曲!さらに前作『Beauty Created』から"Amorous"をB面にカップリング収録しています。ハズレなしのAlalaレーベルらしい強力な一枚!

10

AMBER OJEDA

AMBER OJEDA HERE I AM »COMMENT GET MUSIC
要注目! ジャズ・ポップ・ボーカリストの要素を全て持ち合わせたニュー・ディーヴァ!Giovanca、Norah Jones、Nina Vidalの要素を持つUSで今最も注目されるダイヤの原石、ニュー・ディーヴァAmber Ojedaによる珠玉の全9曲。

Chart by JAPONICA 2010.12.13 - ele-king

Shop Chart


1

THEO PARRISH

THEO PARRISH JUST1LOVEBUG DOPE JAMS / US / 2010/12/7 »COMMENT GET MUSIC
NYのアンダーグラウンド・ダンス・ミュージック・シーンを牽引するレコードショップ/レーベル「DOPE JAMS」が今年のハロウィンにたった100枚のみプレスし話題となった限定EP「MONSTER MASH UP:DOPE JAMS HOLLOWE'EN 2010」のA面収録曲"JUST1LOVEBUG"がこの度片面プレスにてまたまた超限定でリリース!LIL'LOUIS & THE WORLDによる"NYCE & SLO (THE LOVE BUG)"にR&BシンガーAMERIEの大ヒット・ナンバー"1 THING"のアカペラを大胆にもマッシュアップさせた強烈チューン!

2

HOLGER CZUKAY

HOLGER CZUKAY DREAM AGAIN CLAREMONT 56 / UK / 2010/12/8 »COMMENT GET MUSIC
絶好調<CLAREMONT 56>より、またもやホルガー・シューカイの強力な一枚が登場!JAH WOBBLEも参加した87年のソロアルバム「Rome Remains Rome」収録の「Music In The Air」「Sudetenland」、CANのドラマーで解散後はBill LaswellやBernd"Burnt"Friedmannとの共演でも知られるJAKI LIEBEZEITと共作の名曲「The East Is Red (Der Osten Ist Rot)」の3曲をホルガー自身がリミックス。コレクターズアイテム化必至の豪華ダブルジャケット、10インチ2枚組というプレミアム仕様で限定リリー ス!

3

NABOWA

NABOWA フォーキー FEAT. NAOITO / 凪と宴 MOGIE / JPN / 2010/12/7 »COMMENT GET MUSIC
FUJI ROCK FESTIVAL、FESTA de RAMA、SUNSET LIVE、Natural High!、渚音楽祭など数々のビッグフェスにも出演、今年、バンドとして大きく躍進したNabowa。5月にリリースされたセカンド・アルバム 『Nabowa』より限定7インチ・シングル第2弾がリリース!KINGDOM☆AFROCKSのヴォーカリストであり、ソロでも活躍中の NAOITOを迎えたボーカル・チューン『フォーキー』と、アルバムの中でも特に人気が高くライブでも定番となっている『凪と宴』の2曲をカップ リング!

4

THEO PARRISH / ISOUL8 & MARK DE CLIVE-LOWE

THEO PARRISH / ISOUL8 & MARK DE CLIVE-LOWE STOP BAJON ARCHIVE / ITA / 2010/12/7 »COMMENT GET MUSIC
TULLIO DE PISCOPOによるイタロ~バレアリック・クラシック"STOP BAJON"をTHEO PARRISHと<ARCHIVE>主宰VOLCOV a.k.a ISOUL8がそれぞれリミックスしスプリット収録にてリリース!THEO PARRISHサイドはこれぞデトロイト(THEO)・サウンドと言わしめる黒々しい本家ビートダウン・トラックにて16分にも及ぶロング・ライ ドでアップデート&リメイク!そして首領VOLCOVサイドもキーボードにMARK DE CLIVE-LOWEを迎えこちらもTHEOに負けず劣らずの黒さを放ちつつビートダウン化!

5

EDDIE C

EDDIE C MIGRATION EP SOUND OF SPEED / JPN / 2010/11/30 »COMMENT GET MUSIC
ソウル/ディスコ・サンプルを巧に再構築したミニマル・ビートダウン・ブギー"MIGRATION"、プレイの瞬間その場を至福のメロウ・ヴァイ ブスで満たすこと請け合いのソウルフル・ダウンテンポ"KEEPIN' ON"、ディスコ・ネタのダンサブル・ナンバー"GIVE IT TO ME"にアコースティック・ギターの音色が優しく包むフォーキー・ダウンテンポ"DAYS LIKE THESE"と全てハズシ無し!EDDIE Cの現在進行形の旨み所を凝縮した気合の一枚!

6

MAXXI & ZEUS

MAXXI & ZEUS AMERICAN DREAMER / MZ MEDLEY INTERNATIONAL FEEL / URY / 2010/11/28 »COMMENT GET MUSIC
同レーベルからの前作も大好評のQUIET VILLAGEの別名義プロジェクト=MAXXI AND ZEUS新作もこれまた問答無用即買い級の一枚に!サイケデリック・ロック・バンド「THE DOORS」のヴォーカリスト=JIM MORRISONのポエトリー・サンプルをフィーチャーした幽玄で激ディープなエキゾチック・アンビエント・トラック"AMERICAN DREAMER"をA面に、そしてB面には一変フロア・ウォーミンなディスコ・エディットのメガミックス・トラック"MZ MEDLEY"を収録!

7

EASY STAR ALL STARS

EASY STAR ALL STARS DUBBER SIDE OF THE MOON EASY STAR / US / 2010/12/9 »COMMENT GET MUSIC
重鎮ADRIAN SHERWOODから中堅どころGROOVE CORPORATION、そしてカナダで絶大な人気を誇るDUBMATIX、NYのルーツ・レゲエ・バンド10 FT GANJA PLANTといった新世代まで新旧ダブ・マスター達が独自の色付けで再構築させたオリジナル・カヴァーに勝るとも劣らない完成度で堂々登場!ルーディーな ルーツ・レゲエ・トラックから強烈なダブワイズが炸裂したダブ・ミックス、そして勢い止まらないダブステップ・リミックスまで、リミキサー陣の幅 広いラインナップだからこそ成し得る広義で扱える重量級ダブ・アルバム!

8

ERDBEERSCHNITZEL

ERDBEERSCHNITZEL SUAVE 4 LUX / NL / 2010/12/4 »COMMENT GET MUSIC
今作もこれまでの作品同様にソウル/ジャズ/ディスコ等からのエッセンスを独自解釈でビートダウン・サウンドへと落とし込んだ好トラック3本収 録!カラフルなシンセ・リフのレイヤードを纏い強靭なキック/グルーヴで展開する"SUAVE"や淡くソウルフルな女性ヴォーカル・サンプルと ジャジーなエレピ/シンセ・リフとでスペイシー・コズミックな面持を醸しだす極太ビートダウン・ブギー"ULTIMATE MARGOT"等やはり間違いない!

9

DJ ROLAND CLARK

DJ ROLAND CLARK RUN RUN RUN PURPLE TRACKS / CHE / 2010/12/4 »COMMENT GET MUSIC
NYのベテラン・ハウサーDJ ROLAND CLARKによる新作4トラックスEPはスイス<PURPLE TRACKS>より!跳ねるパーカッシヴ・ビートに力強いアフロ・ホーンをフィーチャーしたモダン・ハウス調トラックに自身のアフロ・フィーリンなヴォー カル・ワークが炸裂したトライバル・グルーヴの"AFRO SOUL MIX"、"VOCAL DUB"のB面2トラックが特にオススメ!レアグルーヴ・セットにも違和感無くフィットしそうなユーティリティ性も持ち合わせた一枚です!

10

OPEN FORAINA WITH JACK QUINONEZ

OPEN FORAINA WITH JACK QUINONEZ FALA TANTO LOVE MONK / SPA / 2010/12/4 »COMMENT GET MUSIC
OPEN FORAINAが実に15年ぶり(!)となる新作を話題の注目レーベル<LOVEMONK>よりリリース!ブリージンなスポークン・ワード/ヴォーカルを フィーチャーしたラテン・グルーヴなファンク・ブレイクビーツ"FALA TANTO"、C/Wにはよりもったりしたビート/グルーヴにレイドバックしたシンセ/エレピ・コード、咽び響くトランペットが心地良く交わる珠玉のジャ ズ・ダウンテンポ・ナンバー"FALA TAN POCO"を収録!ラウンジ空間に投下したい一枚です!大推薦!

[soul & dubstep] - ele-king

 2010年の2月にアルバム『アイム・ニュー・ヒア(I'm New Here)』で素晴らしい復活を果たした詩人、ギル・スコット・ヘロンだが、来年早々そのリミックス・アルバムのリリースが予定されている。しかも......アルバムをすべてをザ・XXのジェイミー・XXがリミックスするという企画だ。

 たしかに『アイム・ニュー・ヒア』は、ブリアルをはじめとするダブステップからの影響を取り入れていた作品だったけれど、それを丸ごとジェイミーが手を加えるとなると話はまた別だ。彼が2010年の来日時にDOMMUNEでプレイしたDJは、現在のUKのダンス・サウンド(ダブステップ、ファンキー、グライム、ウォンキー)を親切に手際よくパッケージしたもので、僕にとっては忘れがたいものだった。

 まずは手はじめに"NY・イズ・キリング・ミー"のリミックスが届いている。さあ、聴いてくれ。UKファンキー以降のビートを取り入れたこの音を聴いてしまったら......君はジェイミーのビートとスコット・ヘロンの声から逃れられなくなるだろう。

 

Primal Scream - ele-king

 プライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』が発売されたのは1991年のことだ。1990に先行してリリースされた「ローディッド」と「カム・トゥゲザー」をリアルタイムでチェックしていた僕は、この2枚の時点で面食らっていた。ファースト・アルバムでは12弦ギターの美しいアルペジオを中心とした60'sサイケデリック、セカンド・アルバムではMC5やザ・ストゥージズのようなガレージ・パンクだったプライマル・スクリームだが、それらのシングルではハウスのビートを取り入れていた。そして、それが唐突に思えなかったのは、海の向うのイギリスではなにかとてつもないことがおきていることを感じとっていたからだった。

 1987年のスミスの解散から1996年のオアシスの『モーニング・グローリー』がリリースされ、そしてブリットポップが終わるまでの10年は日本のUKインディ・ロック・ファンにとって幸せな時代だった。多くの新人バンドは最初の数枚のシングルで注目されると、すぐに国内盤のリリースが決まっていた。来日するタイミングも早かった。来日はおろか、もはや国内盤もめったなことではリリースされない現在の状況とは大きな違いだ。その10年のあいだは、日本とイギリスの距離はいまより近かったのである。
 ニューウェイヴやネオアコ、ギター・ポップのシングルを毎週チェックしていた僕は、スミスのデビュー以降、どこかすっきりしない空気に息苦しさを感じていた。しかし、1988年のストーン・ローゼズの「エレファント・ストーン」をはじめ、インスパイラル・カーペッツの「プレイン・クラッシュ」やハッピー・マンデイズの「W.F.L」あたりから、いままでとは違う空気を感じていた。そしてその翌年、ストーン・ローゼズのデビュー・アルバムが発売されてからというもの、新しいスタイルの12インチ・シングルが都内のレコード店の壁を変えていった。
 僕が初めてロンドンに行ったのもこの時期だった。1989年の12月、ヴァージン・メガストアもタワーレコードもHMVも、壁一面がストーン・ローゼズの「フールズ・ゴールド」、808ステイトの『90』、ソウルIIソウルの「キープ・オン・ムーヴィン」、そしてデ・ラ・ソウルの『3フィート・ハイ・アンド・ライジン』で埋め尽くされていた。ダンスの季節が到来したのだ。
 1990年になると、僕は毎週2回はZEST、WAVE、CISCOそれにLiverpool、レコファン、Vinylなど渋谷、新宿のレコード店をぐるぐる回った(まさかHMV渋谷がなくなる日がくるとは夢にも思わずに)。あの時代、同じようにレコード店を回遊していた人は少なくない。
 『スクリーマデリカ』に収録曲された4曲、"ローディッド""カム・トゥゲザー""ハイヤー・ザン・ザ・サン""ドント・ファイト・イット、フィール・イット"は、そんな毎日のなかで巡り会った。当時はまだイギリスでなにが起こっているのか知るための情報源はなかった(もちろんインターネットなど一般的ではなかった)。レコード店の棚にならんだ12インチ・シングルと『NME』が頼りだった。幸せな時代だったのかもしれない。何が起きているのか想像することがほんとに楽しかったから。
 "ローディッド"と"カム・トゥゲザー"の幸福な肯定感、"ハイヤー・ザン・ザ・サン"のダブとハウスのサイケデリック、"ドント・ファイト・イット、フィール・イット(闘うな、感じろ)"のソウルフルなダンス......。アンドリュー・ウェザオール、ポール・オークンフォルド、テリー・ファーリー、ジ・オーブ、ボーイズ・オウン、アシッド・ハウス、エクスタシー......そしてクラブ・カルチャー。

 そしてあれから20年が経った。『スクリーマデリカ』はスタイルがころころ変わるプライマル・スクリームの作品のなかで、もっとも時代の空気をパッケージしたアルバムだ。当時は5曲が発表済みの音源だったこともあって、寄せ集めのアルバムという評価もあったが、いまになって思えば、だからこそ優れたアルバムなのだ。アルバムを作るためにレコーディングされたのではなく、1曲1曲彼らが突っ込んだパーティで気付いたアイデアを随時形にしていく過程がはっきり見てとれるからだ。今回の渡英ではボーイズ・オウンのテリー・ファーリーにこの時代のことを詳しく取材してきた、いずれアップするのでチェックして欲しい。
 

 11月26日、20年目の"スクリーマデリカ・ライヴ"。当日は本格的な寒波がイギリスを包んで、本格的な冬のはじまりとなった。会場のオリンピアは幕張メッセのような展示場で、コンクリートの床に高い天井を擁している。
 開演が7時半と書かれていたので、7時過ぎに会場に着いたのだけれど、場内にはまだほとんど人がいなかった。8時を過ぎたところでステージにメンバーが登場するものの、会場はようやく半分強が埋まっている程度だった。
 それでもバンドは演奏をスタートする。前半は『スクリーマデリカ』以降のヒット曲中心の構成だったが、どうも盛り上がりに欠ける。"カントリー・ガール"や"ジェイルバード"、そして"ロックス"、オーディエンスは余裕でビール買ったり、待ち合わせの相手に電話したり、てんでばらばらにその場所にいる。
 いままで何度も見ているロックンロールなプライマル・スクリームによる40分程度のステージがまるで前座のようにあっけなく終了する。そしてアンドリュー・ウエザーオールのDJらしき音が小さく流れはじめる。途中でチアメン・オブ・ザ・ボードの1974年のアルバム『スキン・アイム・イン』に収録の"モーニング・グローリー"から続く8分のメドレーが流れる......この高揚感のあるソウル/ファンクはウエザーオールが『スクリーマデリカ』制作時の参考にした曲としてラジオ番組で紹介していた。
 

 コズミックなソウルが鳴り響くなか、ステージ全面のスクリーンに『スクリーマデリカ』の巨大なロゴが映される。ステージ上手には6人編成のゴスペル・コーラス、下手には4人編成のブラス・セクションを従えて、メンバーが登場する。アンドリュー・イネスが"ムーヴィング・オン・アップ"のイントロを弾き出す。場内からは大歓声があがり、観客の様子は打って変わって、どんどん前に突進する。そして大きな会場は一瞬にしてパーティ会場へ変貌した。
 
 誰もがこの瞬間を待っていたといわんばかりに弾ける。あっけにとられていた僕も思わず笑い出してしまった。バンドのメンバーにもわかっていたようで、演奏の熱がまるで違う。ボビーも踊り、オーディエンスを煽る。
 2曲目の"スリップ・インサイド・ディス・ハウス"のダンス・ビートがはじまった。去る4月にベーシストのマニはこう話している。「『スクリーマデリカ』は打ち込みの曲をカラオケのように使うのではなく、当時のマルチテープから、それぞれのパーツを抜き出して、ちゃんとライヴでやるためにアレンジをするんだよ」。"スリップ・インサイド・ディス・ハウス"は過去、ライヴ演奏はしていないはずだ。
 3曲目の"ドント・ファイト・イット、フィール・イット "でデニス・ジョンソンが登場する。彼女が「ラマラマラマ・ファファファ~」を歌うとフロアはどよめき、ティンパレスのフィルからキックとベースが入るとはやくも肩車があちこちで立ち上がる。僕も自然と笑いがこみ上げてくる、こんな楽しさまったく想像してなかった。
 4曲目はアルバムの曲順なら"ハイヤー・ザン・ザ・サン "だが、ここで"ダメージド"、"アイム・カミン・ダウン"、そして"シャイン・ライク・スターズ "とバラードが続く。90年代初頭のパーティ・ライフのアフターでチルアウトするために良く聴いた曲がいまはライヴで演奏されている。
 続いて"イナー・フライト"、ステージ後方の巨大なスクリーンがサイケデリックに変化する。洗練された映像が曲にあわせて揺らめいてゆく。僕がこの音とヴィジアルのほんとうの意味を知ったのは『スクリーマデリカ』の発売から5年後だったけれど......。

 ここまで来るともうあとは3曲しか残っていない、"ハイヤー・ザン・ザ・サン"のイントロが響く、鼓動のようなキックとオーロラのようなシンセがすべての感覚をさらってゆく。宇宙に投げ出されてしまったような浮遊感のなかでボビーのヴォーカルがもう戻れなくてもいいと言っているように聴こえる。あまりのトリップ感のなかで呆然としていると"ローデッド"のサンプリングが静寂を破る。コーラスが高らかに歌われ、ホーンセクションが鳴る。もうこの最高のパーティもあと2曲で終わってしまう......。
 "ローデッド "は伝えてくれている、「それははじめからわかっていたこと、終わりであり、はじまりでもある」、そんな答えにならない問いかけが心にこだまする。まわりは仲間同士で肩を組んだり、抱き合ったり、思い思いにたしかめ合っている。
 ラストの"カム・トゥゲザー"はもうはじめから大合唱だった。この曲で歌われている通りのフィーリングのすべてが溢れている。20年前のプライマル・スクリームがセカンド・サマー・オブ・ラヴの歓喜に素直に飛び込んだように。
 "カム・トゥゲザー"が終わって会場内には明かりが付く。それでもオーディエンスの合唱はやまない、会場の外に出て、通りの向かいにあるパブでは外まで人が溢れながら、そしてここでも合唱している......。

「キスして/どうかどうかキスして/僕を持ち上げて、世界の外側に出して欲しい/トリップさせて/どうかどうか僕をトリップさせて/僕を持ち上げて、星に乗せて欲しい/いまや僕たちは完璧に自由/さあ、おいで/僕に触って/それがありあまるほどのすべてだ」"カム・トゥゲザー"

Chart by BEAMS 2010.12.08 - ele-king

Shop Chart


1

Kuniyuki Takahashi

Kuniyuki Takahashi Dancing In The Naked City Mule Musiq »COMMENT GET MUSIC
BEAMS RECORDSではもはや説明不要の存在、クニユキ・タカハシ4枚目のアルバムが遂にリリース!今作はデビュー作以来初となるダンス・フロアにフォーカスしたアルバムとのことで、収録曲のほとんどがフロア即戦力なディープかつプリミティブなハウス・トラック。アフロ、ミニマル、パーカッシブ、ダビーと、スタイルは多用なれど、その全てにクニユキ氏ならではの美学が凝縮された、アップリフティングでグルーヴィーな楽曲揃い!クニユキ氏自身が撮り下ろした写真を収録した16ページの豪華ブックレットも見ドコロです!もちろん大推薦盤!

2

黒木千波留

黒木千波留 過ぎ去りし日の... Rambling »COMMENT GET MUSIC
実力派ピアニスト、黒木千波留による瑞々しいシネマティック・ピアノ・サウンド。カフェオーナー兼ブラジル音楽愛好家として知られる堀内隆志氏が彼のピアノに惚れ込んだ事から実現した本作は、堀内氏が若き日に心酔していたヨーロッパ映画の音楽を中心に構成されたコンセプチュアル・ピアノ・アルバム。トリュフォーの「大人は判ってくれない」のテーマ曲(2)やアルバムタイトルにもなったフランス映画「すぎ去りし日の...」の挿入歌に吉田慶子のサウダージなヴォーカルを乗せた(7)、そして映画「DIVA」から何時の時代も愛される名曲(9)等を清らかなトーンで聴かせてくれます。いつ何時でも心を浄化してくれる様な、そんな魅力を秘めた1枚です。

3

Nick Rosen

Nick Rosen Into The Sky Poter »COMMENT GET MUSIC
Build An Arkファン必聴のスピリチュアル・ジャズ作品!Build An Arkのベーシストを務めるニック・ローセンが、Build An ArkはもちろんJ Dillaトリビュート作品などでもカルロス・ニーニョと共に素晴らしい作品を残すMiguel Atwood-Fergusonプロデュースの元にアルバムをリリース!これが、Build An Ark同様にピアノ、ハープ、ストリングスを交えた大所帯にてピースフル&ハートウォーミングなスピリチュアル・ジャズを奏でた素晴らしい内容!心安らぐ1枚です!

4

San Soda

San Soda Immers & Daarentegen Wph »COMMENT GET MUSIC
ラリー・ハード~ビートダウン系を匂わせる良質ダンス・アルバム!ここ最近にわかに世界各地のDJ達のチャートを賑わせているクリエイター、San Sodaのデビューアルバムが、ベルギーのアンダーグラウンド・レーベル、We Play Houseから登場。セオ・パリッシュやムーディーマン、はたまたハービー・ハンコックやスティービーらに影響を受けたと言うそのスタイルは、シンセのコードワークとシンプルなビートが見事な調和で鳴り響く、極上の渋知ハウス!We Play House主宰のRed DによるミックスCD付!

5

Zoot Sims

Zoot Sims Zoot Sims On Ducretet Thomson Atelier Sawano »COMMENT GET MUSIC
オリジナルのレコードは極稀少プレスな為、マニア達が血眼になって探し求めたという、アメリカ出身のテナー・サックス名手、ズート・シムズの最高傑作!ビッグ・バンド~ビバップ期のJazzシーンで活躍した彼が、相棒であるトランペット奏者ジョン・アーレイと共に56年の訪仏の際に現地のミュージシャンと録音した異色のコラボレート作。コール・ポーターのスタンダード曲(3)やクインシー・ジョーンズのバラード(4)といった楽曲をはじめ、全編通じてまろやかなテナーをムーディーに聴かせてくれる、珠玉の1枚!音質も最高です。

6

Jeb Loy Nichols

Jeb Loy Nichols Strange Faith & Practice Modesty Music »COMMENT GET MUSIC
ゆっくりと聴きたい極上のアコースティック・ジャズアルバム!エイドリアン・シャーウッドのプロデュースでOn-Uよりリリースされたアルバムでもオーガニックな楽曲を披露していたシンガー・ソングライター、ジェブ・ロイ・ニコルス。クラブジャズ以降のジャズ界にて高クオリティの作品を連発しているノスタルジア77のベン・ラムディンがプロデュースした本作は、元来の温かい作風に、チェロ、ヴィオラなどのストリングスが加わり、ソウルとジャズ、フォークが美しく交じり合って一層味わい深い作品に。末永く聴ける名盤の誕生です。

7

V.A.

V.A. Next Stop... Soweto Volumes 1-3 Limited Edition Box Set Strut »COMMENT GET MUSIC
アフリカン・レア・グルーヴの決定版!60~80年代の南アフリカ産の貴重な音源を発掘してきた本シリーズ、なんとこれまでリリースされた3作品を1パッケージに纏めたボックス・セットがリミテッドでリリース!一際リズミカルなアフリカン・ミュージック~ジャイブを収めたVol.1、R&B、FUNK&PSYCHにフォーカスしたVol.2、そして南アフリカ産の驚くほどモダンなジャズを選りすぐったVol.3(2枚組)と、いずれも永久保存版と言える素晴らしい内容。全4枚でこのグッド・プライス、お見逃しなく!

8

中島ノブユキ

中島ノブユキ Melancolia Spiral Records »COMMENT GET MUSIC
中島ノブユキ氏渾身の3rdアルバム、遂にリリースです!BEAMS RECORDSでは1stアルバムから全作永久定番入りなピアニスト、中島ノブユキの新作は、これまで同様クラシックとジャズの狭間をたゆたいながらも、音楽の世界を巡る旅へと誘うような幽玄な雰囲気を宿した、その名のとおりメランコリーな作品。いつまでも、そしてどこまでも、こんな音楽を聴き続けたいと想わせる、素晴らしい1枚です。

9

Teebs

Teebs Ardour Brainfeeder »COMMENT GET MUSIC
フライング・ロータスのレーベルからリリースの逸材!ライフワークだったスケートを怪我で断念した後、アート、音楽の世界に足を踏み入れたというティーブス渾身のデビュー・アルバムは、ボーズ・オブ・カナダのフォロワーとも言うべきエレクトロニカ×ブレイクビーツ!フライング・ロータス直系のエッジーなビートと音空間を舞うキラキラとした電子音は、まるで雪山に舞う粉雪、あるいは爽やかな春風の様に有機的な美しさを感じられる事でしょう!

10

Boris Gardiner

Boris Gardiner Every Nigger Is A Star P-Vine »COMMENT GET MUSIC
JAZZMANからジャマイカン・ファンクのお宝音源がリリース!アップセッターズのベーシストとしても知られるシンガーソングライター、ボリス・ガーディナーが74年に残した幻のサウンドトラックが奇跡のCD化。同タイトルの映画が興行的に大失敗に終ってしまった為、全く注目される事のなかった作品ですが(笑)、内容は実にハイクオリティ。皮肉にもBig Youthのカヴァーがヒットしてしまったものの、それに劣らないソウルフルな主題歌(1)、ジャマイカ流の緩いファンク(6)等、レアグルーヴ・ファンの心も鷲づかみにしそうなお宝音源集です!

[Dubstep & Techno & others] #3 - ele-king

1. Pariah / Safehouses | R & S Records


iTunes

E王ロンドンの、ジェームス・ブレイクに次いで注目を集めている若きポスト・ダブステップ・プロデューサーのセカンド・シングルで、前作におけるブリアルやジェイ・ディラへのリスペクトを残しつつ、よりダンスフロアへとアプローチしている。キックドラムから入るA1の"The Slump"は今回のシングルを象徴する曲で、2ステップ・ガラージとディープ・ハウスの美しいブレンドで、魅惑的なグルーヴを展開する。背後から人びとの声が響くB1の"Prism"はディープなレイヴ・スタイルへと流れ込んでいく。C1の"Crossed Out"は2ステップ・ビートと重たいエレクトロとの競演、そしてトラックの後半にはメランコリックなR&Bヴォーカルとともに導入されるロスカにも似た野太いビートがダンスを駆り立てる。D1の"C-Beams"はアシッド・ハウスへの冒険だ。ヒップホップ・クラップとR&Bヴォーカルの断片のなかをアシッド・べーすがうねっている。D2の"Safehouses"もパライアーらしいソウルフルなフィーリングのディープなトラックで、全盛期のシカゴ・ハウスが持っていた最良の瞬間に彼は近づいているようだ......。
 いや、とにかくもう、まったく素晴らしい2枚組だ。

2. James Blake / Limit To Your Love | Atlas Recordings


amazon

E王モダン・クラシックが10インチで登場。You Tubeではなく、ようやくヴァイナルで聴ける......この喜び、これが音楽っすよ。いやね、『SNOOZER』で田中編集長と話していたら、ロックを聴いている子は音楽に救いを求めているっていうのだけれど、僕は音楽はまずはとにかく楽しみを追究するためにあると思う。
 さて、これはもうご存じ、ネット上でさんざん話題になった、2007年にファイストがリリースしたセカンド・アルバム『ザ・リマインダー』に収録された曲のカヴァーで、片面のみのプレスにてリリース。アルバムは来年の2月だとか。この曲を聴いたら期待するなというのが無理な話だ。

3. Untold / Stereo Freeze / Mass Dreams Of The Future | R & S Records


iTunes

 これはDJ御用達でしょう。上物だけ聴けばアシッド・ハウスそのもの。が、しかし、イントロのスネアの16の連打、そして最高のダブステップ・ビートがどかーんとやって来る。フロアの狂騒が聴こえてくる。かなり格好いい。大邸宅に住んでいるDJメタルが愛して止まない"エナジー・フラッシュ"のモダン・スタイルとでも言いましょうか。
 フリップサイドの"Mass Dreams Of The Future"もまた......、イントロはアシッドのべースライン、それからダブステップのうねりが蛇のように絡みついてくるとトランシーに飛ばしていく。新世代によるアシッド・ハウス解釈というか、これもかなりのキラー・チューン。まあとにかく、これもシーンの盛り上がっているということなのだろうけれど、パリアーにしてもアントールドにしても、最盛期におけるダンス・ミュージックが持ちうる素晴らしいグルーヴがある。
 それにしても〈R&S〉は見事にダブステップのレーベルへと転身したな。

4. Addison Groove / Footcrab / Dumbsh*t | Swamp 81

 2007年にURが「フットウォーズ」を出したときに、マイク・バンクスに「これって何?」って訊いたら、笑いながら「いや~、これはシカゴやデトロイトのキッズのあいだで流行っている新しいダンス・バトルのために音楽だよ」と教えてくれたものだが、それがいつの間にか広がっていた。
 これは半年以上前のリリースだけれど、shitaraba君がDJネイトのレヴューのなかでUKにおけるダブステップ方面からのフットワークへのリアクションとして、たいして面白くないと紹介していた1枚がこのアジソン・グルーヴの"フットクラブ"で、僕はけっこう面白いと思っている。そのように一掃されてしまうにはもったいない可能性がここにはあると思うので紹介しておきましょう。
 シカゴのゲットー・ハウスの豪胆な野蛮さ(〈ダンス・マニア〉から綿々と続くあれの現代版)がロンドンのクラブ・カルチャーの雑食性のなかで再解釈されたもので、この混沌のなかから来年は何か発展しそうな気配もある。
 踊らせたいぜーというDJはチェックしてみて。

5. Joe / Claptrap / Level Crossing | Hessle Audio

 これはジェームス・ブレイクの"CMYK"と並んで2010年のクラブ・アンセムとなった、いわば時代を象徴する1曲なので紹介しておく。完璧にダンスフロアのためにあるトラックで、ソカのリズムを笑えるほど極限まで削ぎ落としながらも、UKファンキー、それからフットワークやジュークともリンクするような不思議なグルーヴを持っている。
 ハウス世代がこれを聴いたら驚くんじゃないかな。そして、この音がクライマックスでかかることを知ったら、自分のレコードバッグを見直すかもしれない。あるいはこの最小限の音でここまで陽気であるという事実に嬉しくなるかもしれないね。

 以上、いまダンス・ミュージックを聴くならUKが面白いというこの1年を代表する5枚でした。

Chart by JETSET 2010.12.06 - ele-king

Shop Chart


1

TIMMY REGISFORD

TIMMY REGISFORD OLD LANDMARK EP »COMMENT GET MUSIC
Kenny Bobienとカナダのフィーメール・シンガー、Jaidene Vedaをフィチャーしたヴォーカル・ハウス2トラックを収めた先行12インチ!重鎮の貫禄を感じます。

2

SEAHAWKS VS BADLY DRAWN BOY

SEAHAWKS VS BADLY DRAWN BOY YOU LIED (LIES AND MANIPULATION) »COMMENT GET MUSIC
最新7th.アルバム"It's What I'm Thinking"収録曲を、激人気Seahawksがリミックス!!戻ってこれないサイケデリック・ロング・ジャーニー。最高です!!

3

JAMES BLAKE

JAMES BLAKE LIMIT TO YOUR LOVE »COMMENT GET MUSIC
盟友Airheadとのタッグ名義で放った"Pembroke"が、いまだに誰も越えることの出来ない山としてそびえ立つ天才James Blake。新興レーベルAtlasの?落としリリースとなる今作で遂に、その"Pembroke"をも越えていきます!!徹底した引き算の向こう側から響き渡るUKソウル未来形がここに。名盤の誕生です!!

4

TOLGA FIDAN

TOLGA FIDAN BALLADS »COMMENT GET MUSIC
傑作連発のCadenzaに鬼才Tolga Fidanが参戦!!Vakantを拠点に深遠な傑作を量産してきたパリの鬼才Tolga Fidanも遂にCadenza参戦。メランコリックな叙情を前面に打ち出したスタイルで今回もハウス・ファンの皆様にも自信を持ってオススメ出来る傑作です!!

5

EDAN

EDAN EDAN'S "ECHO PARTY" MOVIE »COMMENT GET MUSIC
2009年に評判を呼んだ問題作『Echo Party』の、以前から噂されていた完全映像版が登場! しかも手掛けたのがあのTom Fitzgerald! ということで映像版は危険度3割増しです!

6

EDDIE C

EDDIE C MIGRATION EP »COMMENT GET MUSIC
Eddie C、待望の新作は"Sound Of Speed"から!!過去作にも増して色濃く反映されているように思えるルーツのヒップホップ~ビートダウン・センスでエディットが施された、新鋭カナディアン・ヒットメイカーEdward Currellyによるいずれも大推薦の4楽曲!!

7

SATYR / WAREIKA

SATYR / WAREIKA ROADRUNNER / RUMBA SWING »COMMENT GET MUSIC
Perlon発アルバム『Harmonie Park』、Mr Raoul Kとのコラボ"Le Triangle Peul"、と素晴らしいリリースが続くWareikaの、Matthias Meyerとのスプリット"Smiles"以来となるLiebe*detail第2弾。

8

JAY HAZE FEAT.LAILA / RICARDO VILLALOBOS

JAY HAZE FEAT.LAILA / RICARDO VILLALOBOS I WAIT FOR YOU »COMMENT GET MUSIC
奇才、Jay HazeがRicardo Villalobosとのコラボ作品をリリース!!

9

BAKEY USTL

BAKEY USTL EP 1 »COMMENT GET MUSIC
Firecrackerオフシュート"Unthank"第1弾。凄まじい物が届けられました!!謎の新人Bakey Ustlによるデヴュー・リリースとなった本作ですが、Linkwoodのお眼鏡に適うだけのことはある異様な存在感を醸し出しています。クリア・ヴァイナル10"、シルクスクリーン・ジャケ、リプレスは無しとのことなのでお見逃しなく!!

10

MARK E

MARK E ESCAPE »COMMENT GET MUSIC
Soft Rocks派生ユニットRoots Unitによる主宰レーベル"Vibrations"第1弾はMark E!!ドスの効いた重低音キックとアブストラクトなシンセ・リフでミニマルな表情の前半とゴリゴリのハード・ベースが凄まじいグルーヴを生んだ後半の対比も面白い、問答無用のキラー・チューンA-1!!

Leftfield - ele-king

 今年の夏に彼らがライヴ活動を再開したことは知っていたけど、まさかこんなに早くツアーをするとは思ってなかったのでレフトフィールドはまったくノーチェックだった。「スクリーマデリカ・ライヴ」が目的の渡英だったけど、もし見ることができるならレフトフィールドも絶対見たかった、来日公演なんて実現しないだろうし。それにしてもなぜ日本では彼らの復活ツアーがほとんどニュースにもならないんだろう。

 ダンスビートが希望と目眩に溢れた混沌のなかから大きなうねりを作りオーディエンスの心に革命をおこしていた90年代前半、レフトフィールドはまさにその名の通りのシーンのエッジにいた。彼らはまだヒップホップもレゲエそしてテクノまでもミックスして新しいビートとしてハイブリットできた、ほんのわずかな時代のタイミングに奇跡的なトラックを連発してダンスビートを大きく進化させた数少ないアーティストのなかのひとつだった。

 今回のツアーにオリジナル・メンバーであるポール・デイリーは参加していない、脱退したわけでなくこの先のプロジェクトでは合流するということらしい。
 自分の日程に合うのがグラスゴーでのライヴだけだったので、出発1週間前にライヴとフライトのチケットを押さえ、グラスゴーへ飛んだ。会場はグラスゴーの中心から2~3キロはなれた幹線道路沿いにポツンと立つ〈O2 アカデミー〉、ちょうどゼップの天井を高くしたような感じ。開場から30分ぐらいでなかにはいるとまだ人はほとんどいない、しばらくして前座のブレイケージがスタート、それにしても人は入ってこないし音は小さいし、ちょっと不安になりながら広い場内に響くシリアスなダブステップを聴いていていると、早く会場に来た人たちはガンガンにビールをあおっている、イギリス人はほんとにビールが好きだ。
 スタートから40分ぐらいで場内はいい感じに埋まってきた、50ぐらいのヒッピーのようなおじさんからまだ10代の若者まで幅広い層のお客さんがきているけど、中心はやはり30代から40代のレイヴ/パーティー世代。ブレイケージの終盤にハッピー・マンデーズの"ハレルヤ"のサンプリングが飛び出すと場内から歓声が......。やっぱり年齢層高いかも! 

 ブレイケージによる1時間のDJが終わる頃には場内は超満員に、DJ終了と同時にいい感じで拍手、そしてステージ全面のLEDスクリーンが点灯すると"ソング・オブ・ライフ"のイントロが鳴り響く。ドラムセットにドラマーが座り、ニール・バーンズがシンセの前にくると爆音ベースが響く......。まず驚いたのはブレイケージとの音量差、ここまで前座とヴォリュームに差があるとは!
 かつてライヴで爆音を出し過ぎて〈ブリクストン・アカデミー〉の天井に亀裂を入れただけのことはある。この時点で場内はもう沸騰寸前だ、そして"ソング・オブ・ライフ"のビートがブレイクスから4つ打ちになった瞬間に場内は完全にスパーク、つづいて"アフロ・レフト"で完全にパーティ状態へ突入!
 "オリジナル"では女性ヴォーカルが登場、ニールがベースギターを持って、重たいビートが強調される。それから"ブラック・フルート"へ。そしてついに"リリース・ザ・プレッシャー"のイントロからラガMCが登場、ここで場内は最高の盛り上がりを見せて、いわばパーティの午前3時状態、まさにレイヴ。隣で踊ってるヤツの踊りがあまりにも懐かしい動きだったので、フラッシュバックしてしまう。こんな光景を見るのほんとに久しぶりだ。続いて"インフェクション・チェック・ワン"、この頃には僕も完全に飛ばされてしまった。シンプルなビートが、突き刺さるように響いてくる。

 レフトフィールドの曲はDJのとき、どうも使いずらいことが多かった、その使いずらさはビートや曲の構成の問題ではなく、音のタッチの問題としてそう感じていた。もちろん『リズム・アンド・ステルス』は当然そういう作りなのだけれど、『レフティズム』のシンプルな4つ打ちの曲でもそうだった。
 このライヴを見てその理由が理解できた、というよりも思い知らされた。レフトフィールドは楽曲をDJツールとして作ってはいないのだろう。 DJに使ってもらうことを前提としてトラックを作ることも、ビートをフォーマットとして捉えていることもしていない。単純なビートですら自分たちの刻印を刻みつけるようにして作っている。それがマッシヴ・アタックと同様に、オリジネイターとしての凄みであり、メッセージだ。ブレイケージを前座に起用したところにもレフトフィールドの意思を感じる。ダブステップが現在彼らの意思を正しく受け継いでいるというメッセージでもある。
 アンコールでは"メルト"、美しいシンセの眩暈だが、夢よりも現実が迫っていること感じさせる音色だ、しかしオーディエンスはそこに信じるべき明日を予感する、これこそ夢を見ながら現実を飛び越える瞬間の表現。ラスト・ナンバーは音圧で割れるようなベースの"ファット・プラネット"、最高のドラマの締めくくりに相応しい名曲だ。"オープン・アップ"をやらなかったのは残念だったけど、彼らが現役であることを証明する、気迫充分のライヴだった。このハードコアなビートのフィロソフィーに最大の歓声を持って応えているオーディエンスも最高! イギリス人はなんて音楽好きなんだろう。

KAZUHIRO ABO - ele-king

最近の"いいっすねぇ"もしくは"やべぇっすねぇ"10選(順不同)


1
HUMANDRONE - ACID IN THIS TOWN (original mix) - Canaria Schallplatten

2
BD1982 - Trails ( Gunhead remix ) - Seclusiasis

3
BOY 8 BIT - Suspense is Killing Me (Philipe De Boyar Remix) - MAD DECENT

4
GOTAN PROJECT - Rayuela (Man Recordings Disco Mix) - YA BASTA

5
Makam - You Might Lose It (Kerri Chandler Kaoz 6:23 Again Mix) - Sushitech Purple

6
AERA - Daidalus - ALEPH MUSIC

7
AERA - Week of Fear - ALEPH MUSIC

8
AWANTO 3 - Get That BDB - Rush Hour

9
JAY HAZE - After Hours Breaking - FINALE SESSIONS

10
BRAWTHER - LE VOVAGE - BALANCE PROMO
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377