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DUFF DISCO
SHAKE THAT LEG EP
DUFF DISCO / UK / 2010/5/27
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MOODY a.k.a. MOODYMANN
OL' DIRTY VINYL
KDJ / US / 2010/5/9
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BISON
SOUP FICTION
CLAREMONT 56 / UK / 2010/5/27
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ERDBEERSCHNITZEL
COTTON
3RD STRIKE / UK / 2010/5/27
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DJ NATURE
WIN LOSE AND DANCE / DESTINY REPRISE
GOLF CHANNEL / US / 2010/5/19
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MAXXI AND ZEUS
THE STRUGGLE / THE CELLl
INTERNATIONAL FEEL / URY / 2010/5/22
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KENNETH BAGER EXPERIENCE
THE KBE DUBS
MUSIC FOR DREAMS AMERICA / US / 2010/5/25
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MAXXI AND ZEUS
THE STRUGGLE
INTERNATIONAL FEEL(EU) /
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MAYNARD FERGUSON
PAGULIACCI-JOE CLAUSSELL REMIX
COLUMBIA (US) /
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H.FUTAMI PRESENTS『CONSCIOUS BLUES』
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ECD『TEN YEARS AFTER』»COMMENT
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HIRAGEN from TYRANT『CASTE』
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RAMB CAMP『Ramb Camp』
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BING『HOMENAJE A LA MUSICA COLOMBIANA』
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STARRBURST『INSTRUMENTALS』
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SEMINISHUKEI PRESENTS『WISDOM OF LIFE』
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SFP BRAND NEW Tee
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PAYBACK BOYS BRAND NEW Tee
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blahmuzik『ABNOIZ』
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永らく音信普通だった旧友とばったり再会したような......。面陳されたレコードのなかにこのシングルを発見したときには、そういう少し浮き足立った気分になってしまった。ステーシー・プレンの本作は、前作「ジ・エレクトリック・インスティトゥート・サンプラー(The Electric Institute Sampler)」から数えること5年、そして自身のレーベル〈ブラック・フラッグ〉からの作品としては実に8年ぶりとなるリリースである。その名も「アライヴ」ときたものだ。〈ブラック・フラッグ〉を復活させてのこのタイトル、否が応にも期待が高まる。
ステイシー・プレンはカール・クレイグと並んでデトロイト・テクノの第二世代を代表するアーティストだ。彼のサウンドは、デリックメイ譲りのエモーショナルなコードワークとパーカッシヴなリズム隊が持ち味である。しかし、ロマンティシズムのなかに隠しきれない猛々しさを孕んでいるデリック・メイのサウンドに対し、ステイシーは、そう......、デューク・エリントンのそれにも通じる漆黒の気品のようなものを纏っている。扇情的でありながらも、どこか一歩引いたようなクールさとスマートさが彼にはある。
今作は、そんな彼の一連の作品群の中でももっとも"熱い"部類に入る1作だ。彼の楽曲は浮遊感のあるシンセパッドを中心として構成されることが多い。しかし、今回楽曲の中心に据えられているのはソリッドで骨太なベースラインだ。2拍ループで突き進むベースラインにヒプノティックなシンセサイザーが絡み合うなか、「I'm back...」という彼の変調された声が響く。そこには彼独特のクールさはあまり感じられない。というか、ちょっと驚くほどストレートだ。サイドBに収録されたその名も"ハイテック・ソウル・ミックス"はアフロ・パーカッションがフィーチャーされたラフな作りになっており、さらにオールドスクールなデトロイトサウンドへの先祖がえりが進んでいるようにも思える。
折りしも今年はデトロイト・テクノが誕生して25年目の年だ。3月にはフロリダで行われたWMCに於いて『D25』と題された記念パーティも催された。そんな節目の年にステーシープレンは〈ブラック・フラッグ〉を通して何を見せてくれるのか? これは注目せずにはいられない。

前回紹介したアームやディクソンやヘンリック・シュワルツたち。いわゆる「ニュー・ハウス・ムーヴメントを牽引する〈インナーヴィジョンズ〉一派」の活躍を筆頭に、ゼロ年代から続くジャーマン・テック・ハウスの勢いはいまなおとどまることを知らない。そしてまた今月もドイツから非常にユニークなサウンドのEPが到着した。
アエラは、ゴールドウィル(Goldwill)のメンバーとして〈ワズ・ノット・ワズ〉や〈リーベ・ディティール(Liebe Detail)〉といった人気レーベルから意欲的に作品をリリースしているラルフ・シュミッツ(Ralf Schmidt)のソロ・ユニットである。ゴールドウィルではパーカッシヴなヴォイス・サンプル使いが印象的だったが、今作ではそういったファンキーな持ち味は影を潜め、より内省的な方向性を打ち出している。
サイドAに収録されている"フラワー・オン・ファイアー"は、ゆっくりと寄せては返す波のようなシークエンスと煌びやかなハープの音が織り成す音響世界がこの上なく美しいトラックだ。ヒプノスティックにこだまするシンセと、覚醒を促すかのようにときおり挿入されるノイズの配置も絶妙である。電気的でエッジーなサウンドと、フォーキーなチル感が共存している。そしてなにより、さじ加減ひとつ間違えると途端に土臭くなってしまうダブ処理を、トゥマッチになる一歩手前で優雅な側に留めているそのバランス感覚が素晴らしい。
続くサイドB収録の"エレヴェーター・ピッチ"は、水滴を連想させる電子音のアルペジオが印象的なミニマル・トラックだ。メインで鳴っているアルペジオ・フレーズは3連のリズムを基調としている。そしてそこにときおりピッチを倍速にしたり、反復周期をずらした音をミックスすることで、ポリリズミックなグルーヴが生まれる。そのサウンドがさらにディレイで飛ばされ、音のレイヤーはさらに複雑に重なり合う。そうすることによって、少ないの音色ながらも万華鏡のなかのビーズのように絶えず姿を変えて聴く者を惹きこんでいく。
アエラ、すなわちラテン語で「時代」を意味するそのユニット名に相応しく、今作はジャーマン・テック・ハウスのみならずビートダウンやニュー・ディスコ/コズミックといった、言わばモダンハウスの潮流そのものを飲み込もうかとしているかのようだ。個人的に2010年の上半期ベスト候補です!
梅雨時が近づいてくると暗いレコードを聴きたくなる。落ち着いた音楽、というよりも"暗い"音楽だ。自分の話でなんなのだが、どうも僕は人よりちょっとばかり季節ごとのテンションのアップダウンが激しいようで......。しかも、これまた恥ずかしながら結構ステレオタイプな方向に。大体毎年春先に浮かれていろいろとやらかしてしまい、梅雨が近づいてくる頃にはどっぷりと反省の海に肩まで浸かることになるのだ。そんなときにしっくり来るのは、やっぱり底抜けに明るいラテン・ハウスではないと思う。
そんな前フリで紹介するのは、昨年なんと9年ぶりにオリジナル・フル・アルバム『ザ・バーゲンランド・ダブス』をリリースしたイアン・シモンズの作品だ。彼は90年代にはアシッド・ジャズ・シーンでカルトな支持を集め、トリップホップにも多大な影響を与えたバンド、サンダルズの一員としても知られている。そんな彼がアルバムをリリースするのに選んだのは、ジャズ・ルーツの良質なミニマル/クリックハウスをリリースしているドイツの〈ミュージック・クラウス〉だ。そして本作は、このレーベルの看板アーティストであるクラウス・デュオ(Krause Duo)を筆頭とした気鋭のアーティストたちによるリミックスEPである。
まず1曲目に収録されているのはリミックスではなく、イアン・シモンズ自身の未発表曲"ルーサー・ストリート・ブルース"だ。沈鬱なノイズと深いエコーがかけられたトランペットが印象的なこのジャズ・ナンバーは、さながらコールタールの沼のなかで聴くトリオ・ジャズとでも言ったところだろうか。ひたすらにダウナーである。続いて収録されている"スピーク"のイーブントゥエル(Even Tuell)によるリミックスも、これまた暗い。ショート・ディレイによって金属的な響きに加工された電子音と、ピッチを低く落としたヴォイス・サンプルのリフレインは、シカゴハウスのなかでも突出してバッド・テイストだったバムバムの作品にも通じるバッド・トリップ感を醸し出している。
この時期、こういったダウナーなレコードに手が伸びるっていうのは、たぶん、少数派ではないと思うんだよなぁ。収録されている4曲どれをとっても、浮ついた気分など一瞬でかき消してくれる素晴らしい薬効を持っている。ちょっと浮かれすぎた? と思ったときには、一度お試しあれ。
浮かれすぎたときに聴きたい1枚を紹介したのだから、今度は落ち込みすぎたときに聴きたい1枚を紹介するのが筋と言うもの。そこで紹介するのがバブル・クラブという聴きなれない名前のこのアーティストだ。実はこのバブル・クラブというのは、ロンドン在住のDJ/プロデューサーであるダン・キーリング(Dan Keeling)とエンジニアのロビン・トゥエルブトゥリー(Robin Twelftree)によるバレアリック・プロジェクトだ。ダン・キーリングといえば、カーク・ディジョージオとのユニット、クリティカル・フェーズの片割れと言うとピンと来る人もいるのではないだろうか?
サイドAに収録されたオリジナルミックスは、BPM115くらいのゆったりとしたエレクトリック・ブギーだ。たっぷりと脈打つようなベースとアコースティックギターのアルペジオは、思わず「これがバレアリックだ!」と言いたくなるほどの夢心地。あげくはリバーブとディレイで飛ばされた口笛まで入ってきて、もう言うことなし! である。サイドBに収録されたエリック・ダンカンの変名プロジェクト、ドクター・ダンクスのリミックスは、極力原曲を保ちながらも上物をさらに厚くして、より深めの空間処理を施してあり、こちらも極上のチルアウトチューンに仕上がっている。
実のところ僕は、わけあってこういうバレアリックな音にはちょっとした思い入れがある。それは遡ること10年、まだ僕が10代も半ばで地元に居た頃に端を発している。僕の地元は青森県は八戸市という本州の北端にあるちょっとした港町だ。お察しの通り、バレアリックとは程遠い。基本的に寒い。そこには田舎ながら一軒だけ、ダンス・ミュージックを専門に扱うレコード屋があった。昨年1月に閉店したその店は、名前を「リミックス・レコーズ」という。
その店には「親方」と呼ばれる、サーフィンと夕日を愛する店員が働いていた。当時テクノ小僧だった僕は、必然的に毎日親方の世話になっていた。〈アクシス〉や〈トレゾア〉のバックカタログを血眼になって集めているような当時の僕に、「そんなんばっかじゃ色気が出ねーぞ」と親方が薦めてくるのは大体決まってバレアリック・チューンだった。「スエニョ・ラティーノ」あたりを入り口にして、当時のイビサ系プログレッシブからホセ・パディーヤの一連の仕事まで。「いま全部ピンとこなくても年取ればわかるさ」といつも親方は言っていた。たしかに当時はピンと来たものはそのなかの半分くらいだったかもしれないが、思えばおかげで随分音楽性を広げてもらった。感謝してもしきれない思いだ。
話が大幅に逸れてしまった。要は、こういう黄昏が似合うような曲を聴くと暑い国への憧憬とともに毎日レコード屋の片隅で過ごした、ボンクラながらも楽しかった日々を思い出して少し元気になり、そして少しノスタルジックな気分になるのだ。
ジュラシック5のチャリ・ツナ(Chali 2na)やビタミンD(Vitamin D)とのコラボレートにより、ヒップホップやR&Bリスナーのあいだで話題となったシンガー・ソングライター、チョコレート。シアトルを中心に活動する彼女がウェスト・ロンドンのクラブ・ジャズ・ユニット、リール・ピープルと手を組み、彼らのレーベル〈リール・ピープル・ミュージック〉からシングルをリリースした。表題の"ザ・ティー"は、彼女が昨年発表したアルバム『トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン(To Whom It May Concern)』のなかの1曲だ。このアルバムは前述のビタミンDや、メアリー・J・ブライジも手がけるジェイク・ワン(Jake
One)の手によるR&Bを昇華した生音のダウンビートが中心となっている。そのなかでもひときわディスコ・フィーリングに溢れ異彩を放っていたこの曲を、リール・ピープル人脈のアーティストたちがリプロダクトした本作は、――そう、言うなれば"ニュー・ソウル以降のブラック・ミュージックとしてのハウス"を好む人びとのハートを打ち抜くことうけあいだ。
A1に収録されたリール・ピープルによるエディットは、原曲のサウンドをほぼそのまま用いて4分間の原曲を6分にエクステンドしたものだ。オリジナルを尊重した作りになってはいるが、控えめながらも要所要所にダブやエフェクトを加えてチョコレートのシルキーでありながら力強いヴォーカルと、そしてある意味ヴォーカル以上に歌っているファンキーなベースラインの魅力をより引き立てている。A2に収録のラヤバウツ(Layabouts)によるリミックスはパーカッションとサウダージ感溢れるガット・ギターのカッティングが、この曲のエモーショナルな面をよりいっそう盛り上げている。B1のマヌーによるリミックスは、硬めのアコースティック・ピアノとオルガンのコンビネーションという90'sハウスの記号が随所に散りばめられたオールドスクールな作りになっており、ハウス界の大々ベテラン、トニー・ハンフリーズが絶賛したというのもうなずける出来だ。エレクトリックでトリッピーなサウンドが隆盛な最近のハウス事情だが、ときにはこういうオーガニックなヴォーカル物でホッと一息つきつつ体を揺らすというのもまた、乙なものだ。
オウテカの来日ライヴ公演が決定したとき、彼らが指名したDJのひとりがデトロイト・テクノのオリジネイター、ホアン・アトキンスだった。これは......なかなかいい話だ。つねにマニアの注目に晒されながら、ときにリスナーを困惑させることさえ厭わないUKの電子音楽における高名な実験主義者たちのオリジナル・エレクトロへの偏愛は良く知られた話である。だから、当然といえば当然の指名なのだろうけれど......。しかし、デトロイトのファンキーなテクノの生臭さはベッドルームのIDM主義者の潔癖性的な志向性とは、まあ、言ってしまえば180度違う......こともないだろう。昔から彼らはレイヴ・カルチャーを擁護し、その庶民性を見下す連中を批判してきたし、何よりも彼らがオリジナル・エレクトロへの愛情を失ったことはたぶんいちどもないのだ。とにかくオウテカは今回、決してトレンディーとは思えないデトロイトのエレクトロ・マスターの宇宙のファンクネスを引っ張ってきたのである。そんなわけで、6月4日の〈DIFFER有明〉のパーティを控えたホアン・アトキンスに話を訊いてみた。
■いまデトロイトですか?
ホアン:そうだね。
■最近はどんな風に過ごされていますか?
ホアン:最近は〈Movement 2010〉に向けての準備で毎日忙しいな。〈Movement 2010〉は知ってるかい? デトロイト・エレクトロ・ミュージック・フェスで今年は5月29日~31にかけて開催されるんだよ。去年は......たしか83,000人くらい集まったって聞いたな。今年はモデル500名義でライヴで参加するんだけど、パーティを閉めなくちゃいけないからね。準備がけっこう大変で、最近はそれに向けてずっと準備を進めているという感じさ。日本のショウだって? まずは〈Movement 2010〉をキッチリやらなきゃいけないが、準備はもちろんしているよ。オレが日本を好きなことは知ってるだろ。
■体調のほうはいかがですか? DJは頻繁にやっていますか? 曲作りのほうは?
ホアン:ぼちぼちだね。曲作りに関して言えば、オレは取りかかるまでに時間がかかってしまうんだよ。シングルがもうすぐリリースされるけど、いまもまた新しいシングルに取りかかっている。正確に言えば、もうしばらくずっとそれに取りかかっているんだけどね。
■今回はオウテカ自らの指名で東京でのDJを依頼されたようですが、オウテカとは直接知り合いなんですよね? デトロイトにも来ていますし......。
ホアン:直接の知り合いではないよ。たしか過去にいちど会ったことがあるはずだけど。
■彼らはエレクトロ――といっても最近のファッション界で流行っているエレクトロではないですよ、マントロニクスやジョンズン・クルー、あるいはあなたのサイボトロンのようなオリジナル・エレクトロが大好きだから、それもあって依頼したんじゃないかと思うんですけど......。
ホアン:オウテカがマントロニクス、ジョンズン・クルーやサイボトロンが好きだっていうのは嬉しいね。オレを健全なラインナップのなかでやらせてくれて、彼らには感謝しているよ。
■実際、彼らとはエレクトロに関して話し合ったことがあるんじゃないですか?
ホアン:もしかしたら話したかもしれないけど、なにせオレが彼らに会ったことがあるのはおそらく過去の1回だけだっていうこともあって何を話したかはあまり覚えてないんだよ。
■オウテカに関して、あなたの評価を聞かせてください。
ホアン:正直、オレは彼らの音楽についてよく知らないんだ。彼らの音楽をあまり聴いたことがないんだよ。でも彼らがエレクトロを好きだと知って、オウテカに興味を持ったよ。次のときまでに必ず彼らのカタログをチェックしておく。アルバムも最近出たんだろ。日本に行くまでに必ずそれも聴いておくよ。
■2005年に『20 Years Metroplex: 1985 - 2005』をベルリンの〈トレゾア〉から発表しましたが、あれはまさにこの20年のあなたの歴史でした。あのコンピレーションに関するあなたのコメントをください。
ホアン:あれはオレが過去に作ったトラックのなかでもとくに人気があるものを集めたものさ。あれを出そうと思ったのはみんながオレに、「なんであの作品の収録トラックはどれもCDでリリースされてないんだ?」、「どうなってんだよ」ってしつこかったからだな。オレ自身としては、あの作品はオレのトラックがより広いところに行くためのプラットフォームになればいいと思って取りかかった。そう思って作った作品だよ、あれは。2枚のCDにあのトラックを入れ込むのには少し苦労したけど、それに挑戦しているときの気分は悪くはなかったね。
■どんな反響がありましたか?
ホアン:良いフィードバックを得ることができたと思っているよ。世界中で受け入れられたかどうかはわからないけど、オレのまわりからのあの作品に対しての反応はかなり良いものだったよ。
■あなたのレーベル〈メトロプレックス〉そのものはもう動くことはないのでしょうか?
ホアン:いや、動きだしたいと思っている。でもその前にギアをかけてアクセルを踏む準備に入らないとね。新しいトラックに取りかかりたいと思ってるよ。ショウももっとやりたいね。
■この10年の、つまりゼロ年代のエレクトロニック・ミュージックのシーンをあなたはどう見ていますか? 停滞していると思いますか? それともゆっくりでも前進していると思いますか?
ホアン:うーん、停滞してはいないと思うけどね。ゆっくりどころかオレはすごい勢いで進化していると思うよ。まわりではいろいろ起こっているみたいだし。
■具体的には誰がいますか?
ホアン:いまの前進の仕方からするとたくさんいるはずだけど、オレには今誰かの名前を挙げることはできないかな。
■例えば......フライング・ロータスのような新しい世代の音をあなたはどう見てますか?
ホアン:フライング・ロータスの名前は聞いたことがあるんだけど、彼の音楽はまだ知らないんだ。ごめんよ。正直に言うよ。オレには娘がいるんだけど、彼女が最近音楽を作っている。まだ作品の制作段階だがそれが発表された日には事件になる。彼女のスタイルはどこにもないもので、素晴らしい。彼女のアーティスト名はMilan Ariel。アトキンスをつけるかどうかは彼女もまだ決めてないようだけどね。
■あなたのなかに新作を発表する予定はありますか? もしあるなら具体的に教えてください。
ホアン:モデル500名義のシングルがリリースされる。〈Movement 2010〉で披露するつもりだよ。そのシングルは〈R&S〉から4週間から6週間後にはリリースされるはずだよ。
●今回の日本でのセットについて教えてもらえませんか? なにか特別なことをプランされているようでしたらそれについても教えてもらえればと思います。
ホアン:Very Groovy。Very Very Sexy Groovyなエレクトリック・ダンス・ミュージック・セットを披露しようと思っている。オレはいつだって一夜限りのスペシャルな夜を作り上げるために本気でショウに取り組む。今回は日本だっていうこともあって、オレ自身も正直楽しみにしているし、オレのショウはいつだって特別なんだ。どこでやっても全力で取り組むだけさ。ただ日本やオーディエンスのヴァイヴスがオレに伝わって、意識せずとも自分が特別に納得できてしまうようなプレイを繰り出してしまうことにもなりかねないと思っているよ(笑)。それに今回は特別にアンリリースド音源をいくつか持って行くつもりなんだ。過去にデモとしてしか存在しなかったトラックをね。他のアーティストのもオレの自身のも。もうすぐリリースされるシングルも、もしかするとプレイするかもしれないな。
■それでは最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
ホアン:愛してるぜ。オレたちはVery Sexy Funkyナイトをともにするんだ。準備をしておいてくれよ。オレは日本のファンを愛しているんだ。Don't miss it!
![]() Autechre |
![]() Claude Young |
出演 : Autechre, Juan Atkins, Claude Young and more.
日程 : 2010.6.4(Fri) OPEN / START 22:00
会場 : ディファ有明
料金 : 前売り ¥5,500 / 当日¥6,500
*20歳未満の方はご入場出来ません/
入場時に写真付身分証の提示をお願いします。
YOU MUST BE 20 AND OVER / PHOTO ID REQUIRED
企画・制作 : BEATINK / BEAT RECORDS
MORE INFO >>
https://www.beatink.com/events/autechre2010/
小野島 大 / Dai Onojima
音楽評論家。隔月(奇数月)にジャンルレスなパーティ「bug III」を渋谷Lazy Worker's Barで開催。次回は5/21(金)。
詳細はhttps://onojima.txt-nifty.com/まで。
twitterはhttps://twitter.com/dai_onojima
ジェフ・ミルズの新作『The Occurence』は、「宇宙」をテーマにしたここ最近の一連のコンセプト・ワークの集大成とも言うべき力作だ。前作『Sleeper Wakes』のストーリーから宇宙遊泳中に起こった出来事をモチーフとして展開する。また彼にとって6年ぶりのミックスCDでもある。手塚治虫『火の鳥』のカットをスリーヴに引用し、日本初の「ヴァイナル・ディスク」を使用するなど、このプロジェクトへの並々ならぬ力の入れようがよくわかる。そして音楽の内容もまた、いかにもジェフ・ミルズらしい、ジェフ・ミルズにしかできない、深遠にして唯一無二の硬質なテクノ美学が繰り広げられる。まさに宇宙空間を彷徨っているような謎めいた音像、どこまでも幻想的かつ覚醒したイメージ。そこには難解で思索的な世界観があるが、決して聴き手を排除するようなものではなく、むしろその音の波のなかでゆったりと遊ばせてくれるような懐の深さがある。まさに音による別世界旅行である。本作に先駆け、去る1月1日に東京・渋谷〈WOMB〉で開かれた「宇宙からの帰還」を祝うパーティでは、全曲新曲のみで6時間のセットを構成するという意欲的な試みもおこなっている。
![]() Jeff Mills / The Occurrence Third Ear |
だが、高度にコンセプチュアルで壮大な世界観をみっちりと組み上げることでますます孤高の念を強めつつある、このテクノの哲学者は、一方でダンス・フロアの最前線からは少し距離を置いているようにも見える。『Sleeper Wakes』でも本作でも、いわゆるフロア・コンシャスに展開するフィジカルなダンス・トラックはほとんどなく、リズミックな曲も、全体のスペース・シンフォニー的な超然とした流れの中での起伏がつけられるぐらい。クラブの現場ではハードでファンキーな楽曲も多くプレイされクラウドを熱狂させる場面もあるのに、リリースものにおいては、そうした側面を見せなくなってしまった。かって誰よりもハードでファンキーでフィジカルな、恐ろしいほど研ぎ澄まされたダンス・トラックを連発して世界中のフロアを熱狂させたこの男は、いま、なにを考えているのか。
テクノ自体、フューチャリスティックな面をもっていて、そこに向かって自由に想像力を働かせることができる音楽だということです。ですが現実的にはダンスフロアに止まってしまっている。
■新作を拝聴しました。このようなコンセプトのアルバムをいま作られた理由はなんだったんでしょうか?
ジェフ:今作は『Sleeper Wakes』からの抜粋で、『Sleeper Wakes』の物語のなかでももっとも重要だと思われる出来事(The Occurrence)をフィーチュアして焦点をあて、それをさらに広げたものを、アルバムという形で表現したいと思ったのです。今回のミックス・アルバムを作った目的のひとつは、『Sleeper Wakes』の曲(「Space Walk」)をいかに物語を語るように伝えるか、ということでした。スポークン・ワードのような効果を出すために、そういった曲を足してみるなどいろいろ工夫してみました。こうした試みは初めてだったので、とてもチャレンジングで、やり甲斐がありましたね。今後も、『Sleeper Wakes』のなかから別のパートをフィーチュアして新たなアルバムを作る可能性もあると思います。
■あなたは3年の間宇宙を旅して、2010年1月1日0時0分1秒に東京・渋谷〈WOMB〉のパーティに帰還した、という設定でコンセプトを進めてきたわけですが、その「帰還」の瞬間は、あなたにとってどんな体験でしたか?
ジェフ:3年という長いあいだ日本に戻っていなかったわけですからね。しかもその前まではかなり頻繁に日本を訪れていましたから。なのでちょっと緊張していました。でも、その瞬間に向けてかなり綿密な準備を重ねてきましたし、細かいディテールまで全部決め込んでいきましたから、そういう意味では自信を持ってチャレンジできました。セッティングなども自分にとっては新しいやり方を使ってのイヴェントでしたから、新しい体験をすることができました。でもその新しいチャレンジに対して日本のクラウドがどんな反応をするかは、予想もつきませんでした。
■実際にプレイしていかがでしたか? クラウドの反応も含めて。
ジェフ:ちょっといままでとは違っていましたね。3~4年(日本では)プレイしていなかったから、以前のクラウドとは多少違っていることは予想できましたが、今回はかけた曲がすべて新曲でしたから、お客さんにとっても初めて聴く曲ばかりだったわけです。なのでクラウドの共感を得るまで少し時間がかかったんですが、0時から6時までひと晩中ひとりでプレイしたので、じっくりと時間をかけて、最終的にはクラウドだけではなくクラブのスタッフなど、イベントに関わった人たちすべてとともに、なにかひとつの結論のようなものを見いだせたんじゃないかと思います。
■その「結論」とは?
ジェフ:4年以上かけて、〈WOMB〉のレジデンシーからこの『Sleeper Wakes』のプロジェクトまでの一連のコンセプトのシリーズにひとつ終止符を打つことができたこと。レジデンシーだったりアルバムだったり、いろんな側面からこのプロジェクトを完結させることができました。そしてお客さんの側も、新しいサウンドを受け入れる許容量が十分にあるという手応えを得ることができました。『Sleeper Wakes』のコンセプトにしても、これを日本のみならず世界中で進めることができるという確実な自信を得ることができました。実際、ヨーロッパなどいくつかの国で、同じようなコンセプトでいくつかパフォーマンスをやっています。そうした繋がり、自信めいたものを得て、このコンセプトを続けることができるという「結論」を得られて、少し安心しているところです。
■『Sleeper Wakes』のプロジェクトをやることで、あなたが得たものとは何だったんでしょうか?
ジェフ:いちばん大きいのは、つねに新しいサウンドを作り出していくということに、自分自身なにも抵抗を感じずにできるようになったし、お客さんもそれを受け入れてくれる、というたしかな自信を得たことでしょうね。とくに日本に関しては、あえて4年間のブランクを作って、自分はつねに新しいサウンドを作り、新しいものを探し求めているというメッセージを送り続け、実際に4年後にまったく新しいものを提供することができました。結果として今回のプロジェクトは成功したということで、これからは、レコードを出してツアーをやって......という手続きを経ずともオンタイムで新しいものをお客さんに伝えることが、当たり前のこととしてできるようになったということが、今回のいちばんの成果です。
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■それまであなたの活動において、「新しいものをやる」ということの困難さを感じていたことがあったわけですか?
ジェフ:以前からセットのなかにいくつか新曲を組み込む実験はやっていたんですが、過去の経験では、まったくふだんと違うセットをやるときには、オーガナイザーから「そういうことは事前にお客さんに知らせて欲しい」と言われるんです。でもそんなのは馬鹿げている。お客さんはその日どんな体験をするかはわからないけれども、それを楽しみに来る、という環境を作りたかった。そのひと晩のためにテーラーメイドされた曲をプレイする、すべてはその日のための曲をかける。それがスペシャルなイヴェントではなくて、いつもそうであるような、そんな環境を作りたかったのです。
■パーティでのDJプレイというのは、ある種の芸能/エンタテイメントという側面もあると思います。お決まりの定番曲をかけてお客さんに喜んでもらう、というような。そうした部分に嫌気が差していたということもあるんでしょうか
ジェフ:そういうお決まりのダンス・イヴェントを否定するつもりはまったくありません。これだけテクノロジーの発達した現在、いろんなオプションがあってもいいのではないか、ということです。私はDJや音楽を作ることに関して、長いことプロフェッショナルとしてやってきました。なのでその両方を提供するというスタンスをとっていきたい。ほかのDJがどういうやり方をするにせよ、自分としてはその時その時のイヴェントのために曲を作り提供するというやり方を自分のスタイルとして作り上げていきたいのです。今回のプロジェクトが成功したことで、そうしたスタイルが日本のみならず受け入れられつつあると実感しています。
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テクノは今後ハードでフィジカルに訴えるものというよりも、もっとメンタルに働きかけるものが大きくなっていく。サイケデリックで、メンタルにトリッピーなものが主流になっていくような気がします。
■以前あなたは、もうミックス・アルバムは出さないと宣言し、実際に長いこと出していなかったわけですが、今回なぜあえてミックスCDという形で出したのでしょうか。
ジェフ:今回に関して言えば、ミックスは結果としてそうなったというだけです。いままでのものはクラウドを踊らせるためにスムーズに曲を繋げる、いわばディスコ・ミックスだったんですが、今回に関してはミックスというよりはトランスレーションですね。サイエンス・フィクションのシナリオを語っていくに過程で、結果的に曲がミックスされたということです。それというのも、物語のバックドロップとしてこの音楽が流れているというシナリオだから、必然的に曲と曲が繋がっていくんです。だから、今までのいわゆるDJミックスがディスコ・ミックスだとしたら、これは「ストーリー・ミックス」とでも言えるようなものと言えるでしょう。
■なるほど。さきほどあなたは、言葉を紡ぐようにストーリーを語った、とおっしゃいましたが、そういう物語的な表現にこだわる理由とは?
![]() Jeff Mills / The Occurrence Third Ear |
ジェフ:ひとつに、プロダクション的な面。音楽をストーリー・テリングのように使うことで、より良いプロダクションの結果が得られ、自分のプロダクション能力も上げることができる。そうしたことを常に意識し努力することで、音楽で何かを語ることが可能になっていくと思います。もうひとつは、もともとテクノ自体、フューチャリスティックな面をもっていて、そこに向かって自由に想像力を働かせることができる音楽だということです。ですが現実的にはダンスフロアに止まってしまっている。なので私は人びとの気持ちを刺激してイマジネーションを喚起して、自分たちの現実からはなかなか届かない別世界に引き込むような、そういうテクノ本来の世界を表現していきたいと思ったのです。現代社会ではあらゆることが目まぐるしく起きていて、なかなか現実の能力だけではすべてを理解しきれない。そのために想像力が必要なんですが、テクノはその一助になるということを再認識させたいのでです。
■サイエンス・フィクションという言葉が出ましたが、あなたは宇宙に限らず、「タイムマシーン」や「メトロポリス」など、SF的なモチーフにこだわってきました。あなたにとってサイエンス・フィクションとはどういう魅力があるんでしょう?
ジェフ:テクノとサイエンス・フィクションは切っても切り離せない存在じゃないかと思います。SFのBGMとしていちばんマッチするのがテクノじゃないでしょうか。というのも、テクノの、構成があってないようなオブスキュアな感じというのが、SFのなかで表現される、現実ではないような想像を超えたストーリーとうまく合致するんです。もちろん私だけではなく、ホアン・アトキンスとかケニー・ラーキンといった多くのテクノのプロデューサーがそうしたことを意識して曲を作っています。テクノの素晴らしさを一般にアピールするには、SFと関連づけるのがいちばんわかりやすいのではないでしょうか。
■今作のアート・ワークに手塚治虫の「火の鳥」を使ってますね。
ジェフ:テクノとサイエンス・フィクションというふたつのアート・フォームを結びつけるためのステップとして、今回手塚さんの絵を使わせてもらえることになったのはラッキーでした。もともとのコンセプトは同じようなもので、彼はヴィジュアルで表現しているし、私の場合は音楽で表現している。根本にあるものは同じだと思うし共感しています。
■さきほど「ダンスフロアに止まらないテクノ本来の魅力」ということをおっしゃいましたが、あなたはここ最近ダンス・フロア向けのシングルをほとんど出していません。それはダンス・トラックスだけではないテクノを追求していきたいという意欲のあらわれなんでしょうか
ジェフ:アナログ12インチのシングルは出していますが、ダンス・ミュージックという観点であまり考えてないことはたしかです。リリースするものに関しては、リスナーが何かを感じ取って、それが頭の片隅に残って、またなにか新しいものを聴きたいと思ってくれればいい。あとは、この音がどういう風に作られたのか、この先どういう風に発展していくのか、まったく予想ができないようなものを作っています。
■ふむ。あなたのクラブでのプレイではかなりハードでファンキーな面も出ているのに、リリースされるものでは、今回のCDも含めそうした面はほとんど出てきません。これは現場でのプレイと録音物を分けて考えているということですか。
ジェフ:たしかに意図的に分けて考えています。ダンスフロアで人びとが踊りたがっているいるのに、それなりの曲をかけないわけにはいかないでしょう。ハードな曲やファンキーな曲をかけて、その場のクラウドが肉体的になにかを分かち合って一体感を生むことを、ことダンスフロアにおいてDJはひとつの目的にしていますからね。そこで初めて自分のプレイを自分の表現したいものへと発展させていくことができるようになる。でもアルバムに関してはお客さんが目の前にいるわけではないので、もう少しフリーな気持ちで自由に表現できるし、アルバムを聴いてくれるリスナーは踊るというより、聴くという環境で接してくれていると思うので、音にさまざまなヴァリエーションを加えることができると考えます。
■なるほど。しかし個人的な要望なんですが、もう少しハードでファンキーな曲もアルバムで聴きたいと思います。
ジェフ:(笑)なるほど。これは個人的に感じているんですが、テクノが今後どうなっていくか考えると、日本だけじゃなく世界的に、ハードでフィジカルに訴えるものというよりも、もっとメンタルに働きかけるようなものが大きくなっていくんじゃないでしょうか。サイケデリックで、メンタルにトリッピーなものが主流になっていくような気がします。なので、これからハードとかソフトとか、そういうジャンル分けはなくなってくると思います。クラブの現場ではDJとして、その夜の流れを作っていくなかで、どこかのタイミングでクラウドをプッシュする必要があってハードな曲もかけますが、アルバムでもストーリーテリングのために、ダンスフロアほどハードでなくても、そういった強弱やメリハリはつけているつもりです。
■最後の質問です。メタモルフォーゼでX-102として来日されるということでいまから楽しみなんですが、どんな内容になりそうでしょうか。また今後X-102としてレコードを作る予定がありますか?
ジェフ:それは言えません(笑)。もともとX-102は「土星の輪(ring of saturn)」をテーマにしているプロジェクトなので、そういうテーマのライヴになると思います。それ以外は、残念ながらシークレットだ(笑)。
スカイプ越しに聴いたジェフの声は、こちらの挑発的な質問にもあくまでも冷静であり知的であり、静かな自信に溢れていた。たんなるダンスフロアの道具としてのテクノを拒絶し、あくまでもアート・フォームとしてのテクノを厳しく追求しながら、電子音楽の可能性と未来を提示しようとする。彼によってテクノはただの快楽装置ではなく、何事かを語りメッセージを投げかけるだけの幅と深みを得るに至った。そしてその作業はさらに深度を増しながら、いまだ終わる気配がない。
8月のメタモルフォーゼに先駆け、5月30日には、2012年5月21日(月)午前7時34分、東京にて観測される金環日食にむけてのカウントダウン・イヴェント〈SOLAR FREQUENCY〉にも出演が決定している。いまこそその姿を確認せよ。
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"In a Strangeland"はカーボンコピーではない。アンドレア・エンブロのドラミングは、深く突進する足音とパキっとしたエナジーとの特徴的な組み合わせである。ヴォーカルは死にものぐるいの声とカレン・Oとキム・ゴードンの溝を手玉に取る。"In a Strangeland"はイミテーションではなく、インスピレーションの結実である。 『Pitchfork』
ノーウェイヴがもしいまも生きているのなら、ブルックリンのデュオ、トーク・ノーマルがその目安となる。ドラマー、アンドレア・エンブロの驚くべきほど正確なパーカッション。ギタリストのサラ・レジスターは彼女のオノから不協和音ノイズとおぞましさを引き出す。 『Lost At E Minor』
トーク・ノーマルはライト級ではない。ダークでムーディで、リズミカルだ。しかしそれは我々が好んで耳にするようなフレンドリーな音ではない。 『Time Out New York』
芸術気取りの音楽が野蛮さへと奇妙に変換される進化の歴史がある。ニューヨークのふたり組、トーク・ノーマルはこのヘドロ状の葬送歌というブランドの耳を維持し続けている。それはもっとも素朴なやり方で完璧に実現しているのだ。 『The Fader』
彼女たちの音楽の背後にはNYのノイズ・ロックの系譜が広がる。烈しいギターと声があり、他方ではまるでミュータント・ディスコを思わせるようなドライヴするビートもある。が、もっとも重要なことは、女性ふたりによるこのバンドの音楽が素晴らしくパワフルであるということだ。『ピッチ・フォーク』は彼女たちの音楽を「いまはヴェルヴェットの次元にまでは到達していないかもしれないが、将来そのぐらいの魔法を引き起こすことも可能であることを保証しよう」と評価する。
今回のジャパン・ツアーは彼女たちだけではない。各公演における共演者たち――待望のアルバムのリリースを控えている七尾旅人、コラボレーション・アルバムを完成したばかりのiLL、同じくアルバムを発表したばかりのあふりらんぽのPIKA、空間現代とオオルタイチ等々にも注目して欲しい。
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|---|---|
| 6/9 | SHIBUYA O-NEST w/オオルタイチ、空間現代 他 open/18:30 start/19:00 ¥3500(tax in) ドリンク別 O-nest 03-3462-4420 |
| 6/13 | 京都METRO w/iLL、OUTATBERO 他 open/18:00 start/18:30 ¥3500(tax in) ドリンク別 METRO 075-752-2787 |
| 6/14 | 心斎橋FANDANGO w/iLL、太愛鼓(PIKA drum solo) open/18:30 start/19:00 ¥3500(tax in) ドリンク別 FANDANGO 06-6308-1621 |
| 6/15 | 新代田FEVER w/iLL, 七尾旅人 open/18:30 start/19:00 ¥3500(tax in) ドリンク別 FEVER 03-6304-7899 |
| チケット | e+ / ローソンチケット / チケットぴあ |
ブルックリンのふたりの女は実験的なノイズ・ギターとドライヴするドラミングを容赦なくぶちまける。ブルースの偉人、サン・ハウスの曲を残忍な都会の地響きへと変換する。ローリー・アンダーソンの芸術を絶え間ないフィードバックのなかに爆発させる。圧倒的にパワフルな音をかき鳴らす噂のトーク・ノーマルが突然来日することになった!
![]() Talk Normal / Sugarland Rare Book Room |
ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークスやソニック・ユース......とかくそれらの名前を引き合いに語られるトーク・ノーマルは、ドラマーのアンドレア・エンブロ(77ボア・ドラムに参加している)、そしてギターのサラ・レジスタ(マスタリング・エンジニアとしてのキャリアを持ち、ソニック・ユースの『ダーティ』をはじめ多くの作品に関わっている)のふたりからなる。昨年末にデビュー・アルバム『シュガーランド』を発表、これが都内の輸入盤店で評判となって、あっという間に売り切れている。今年に入ってからはCDRのみの発売だったシングル「シークレット・コグ」がヴァイナルとして発売され(1曲目がサン・ハウスのカヴァー)、これもまた話題となった。トーク・ノーマルはいま日本で流行の"ブルックリン系"と表象されるアーティでソフトなバンドと違って、鋭くやかましいバンドである。雑誌の表紙を飾るファッショナブルな男の子バンドの影に隠れながらも、しかしライヴハウスで力強い"音"を演奏しているふたりの女性によるバンドだ。その生の音をどうかこの機会に聴いて欲しいと思います。
トーク・ノーマルは、ローリー・アンダーソンが本で着ていたTシャツにインスパイアされたの。"Talk Normal"って書いてあったんだけど、サラがそれを組み立て直して、その単語をテープで冷蔵庫に貼ってあったの。
トーク・ノーマルのアルバム『シュガーランド』が出たとき、東京の輸入盤店で話題になって、わりと早く売り切れてしまったんですよ。知ってましたか?
アンドレア:とてもスィートね。
まずは、トーク・ノーマルの結成までの経緯を知りたいのですが、サラさんはすでにマスタリング・エンジニアとしてのキャリアがありますよね。
サラ:私はミュージシャンとしては、まだ4年ぐらいだけど、エンジニアは18歳のときからはじめたの。そう考えるとかなり長いわね。基本的にフリーランスだけど、いまでもスタジオでマスタリングをすることもあるわ。アンドレアもプロフェッショナル・エンジニアよ。
ふたりは、同じことをしているのですか。
サラ:いいえ、アンドレアは基本的にライヴ・サウンドやパフォーマンスに関連したことが中心。他にラジオなど、いろんなヴァラエティがあるわ。
例えばどんなところでやっているのですか?
アンドレア:私は長いあいだトニック(エレクトロ、アンビエント、ノイズなどNYの老舗ライヴハウス)でライヴ・サウンドを担当していたの。あと、バワリーボール・ルームとか。大きなビッグ・バンド、例えば、ミシェル・ンデゲオチェロ(R&B)、ダイアマンダ・ギャラス(アヴァンド・オペラ)や 最近はオ・ルヴォアール・シモーヌなど。ミシェル・ンデゲオチェロとは、2回日本にも行ったことがあるのよ。彼女は90年代の人でとてもナイスよ。
サラ:私は、ずっと音楽で何かやりたいと思って、エンジニアになってレコードを作りたいという、大きなアイディアがあったの。ミュージシャンかエンジニア、どちらもなりたかったんだけど、後になって、ミュージシャンになることにもなってよかったわ。
ふたりはどこであったのですか?
アンドレア:大学で、ふたりともNYU(ミュージック・テクノロジー科)に通っていたの。
同じクラスですか?
サラ:いいえ、私はエンジニア、彼女はパフォーマンスを勉強していたの。
トーク・ノーマルはどのようにスタートしたのですか。
サラ:アンドレアはAntonius Blockというバンドをやっていて、私はそのバンドが好きで、そこに加入することになったの。そのバンドが終わって、私たちは続けて練習をしたり、プレイしていたの。それがトーク・ノーマルになったの。
アメリカといえども、女性でエンジニアを目指すというのもまだまだ少数じゃないですか?
サラ:そうは思わない。たぶん、多くはなってきているのかな。この仕事をやっているからかもしれないけど、私はまわりでいつも見ていると思う。
バンド名の由来は?
アンドレア:トーク・ノーマルは、サラが、ローリー・アンダーソンが本で着ていたTシャツにインスパイアされたの。"Talk Normal"って書いてあったんだけど、サラがそれを組み立て直して、その単語をテープで冷蔵庫に貼ってあったの。その単語は私のなかでも成長していって。バンドに名前が必要になったとき、これを使うのは自然なことだったの。
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私はこの"トライバル"という言葉に対して、何か平和なものを見つけたいけど、その用語に対しては憤慨している。なぜなら、私はロック・シンコペーションがプレイできるけど、あえて選んでいない。
最初からふたりでやろうと思ったんですか?
アンドレア:私たちは、よく誰かとプレイしているわ。この前のアルバムは3人だった......? いいえ、ふたりね。レコーディングでは、友だちなどゲストミュージシャンを招いて、ベースやいろんなサウンドを加えていっているの。新しい曲はベースやサックスや他の音が入ったりしているわ。7月の末にソニック・ユースとプロスペクト・パークでショーをするんだけど、このときは何人かと一緒に音を組み立てていってプレイしたいと思っているの。
なぜデュオ・バンドが最近増えたと思いますか?
アンドレア::簡単にバンドが組めるからかな? じゃあ、一緒にプレイしようか、とか。でも、ふたりだけで音の隙間を埋めるのは簡単じゃないと思うけど。この形態は最近はじまったことじゃないし、日本のルインズといちど一緒にショーをしたことがあるんだけどすごいと思う。あと、ミック・バーとかね。
トーク・ノーマルの音楽を手短に言うならば、ノイズとトライバル・ビートだと思うんですけど、いかがでしょう?
アンドレア:OK、じゃあトライバルについて話そう。
サラ:たまに言われることがあるんだけど、トライバル・ビートという意味がいまいちわからない。私たちの典型的なドラムセットは、スネアドラム、そんなにシンバルを使わないけど、それがトライバルなビートかしら、それよりシンコペーションを使うと思うけど。
ちなみにックンロールの8ビートにある種の違和感のようなものがあるんでしょうか?
アンドレア:すでに自分は長いあいだやっているけど、とくにドラムプレイに関しては、伝統的でないアプローチにいく傾向があるの。はっきりしていないことをするのは、クリエイターとしての自分にとっていつでも重要なことよ。"トライバル"という言葉に関しては、ドラマーとしての女性に、より一般的に投げられる言葉で問題もあるわよね。彼女たちが、キック、スネア、ハイハット、シンコペーションを少なく、タムを中心としたビートを選ぶからかしら。私はこの"トライバル"という言葉に対して、何か平和なものを見つけたいけど、その用語に対しては憤慨している。なぜなら、私はロック・シンコペーションがプレイできるけど、あえて選んでいない。たんに女性のドラマーの、大きな分類にひとまとめにされている。これが"ダンサブル"や"地球の"という意味なら受け入れるけど......、でもこれが人びとをダンスさせるかしら。たぶん、これはダンスという意志ではなく文脈ね。少なくとも私たちトーク・ノーマルは、私たちのアイディアの文脈を与えようとしている。
それではトーク・ノーマルの音楽をふたつの単語で表して下さい。
サラ:ノイズ&ポップ
アンドレア:ノイズ&ドライヴィン・ビート
ホント、すごいパワフルなノイズですよね。『シュガーランド』もヒリヒリしたノイズからはじまる。トーク・ノーマルのノイズはどこから来るんでしょう? あなたがたの感情から?
アンドレア:みんなオリジナル・サウンドを作ろうとしているし、ノイズって言う音楽は人びとが毎日聴くような音楽じゃないわね。よりレアで、魅力的で、エッジなサウンドだと思う。
リディア・ランチなどノーウェイヴからの影響はどの程度あるんですか?
サラ:そんなにないわ。
アンドレア:私たちの音楽が、ニューウェイヴから影響を受けているとは思わないけど、彼女の作った音楽が、私たちが好きな音楽だというのはわかる気がする。
ビキニ・キルのようなライオット・ガールからの影響はありますか?
アンドレア:名前は知っているけど、ビキニ・キルはほとんど聴いたことがない。
サラ:私はまったく聴いたことがないの。でもいつかは聴いてみたいわ。
トークノーマルはどのような音楽に影響を受けているのですか?
サラ:自分の聴く音楽すべてに影響を受けていると思うのだけど、私の音楽の趣味の範囲はとても広いの。この仕事(エンジニア)をしているからもしれないし、すべてのことに興味があるからかもしれないけど、ほとんど何でも聴くわ。トップ40から、ビヨンセにもインスパイアされるし、スモール・バンドまで、点数を付けたりもしないし。私はたんに音楽が大好きなの。
では、最近好きなバンドはいますか?
サラ:この質問はアンドレアが担当ね。彼女はリストを持っているの。
アンドレア:Air Waves、PC Worship、Future Islands、US Girls、MNDR、 Zola Jesus、Rainbow Arabia、Antimagic、Jana Hunter、Coldcave、Real Estate、Xeno & Oaklander、Wet Dog、Explode Into Colors、3rd Law、 Golden Grrls、Peepholes、Trash Kit、tuneyards......。
サラ:このあいだ、アザー・ミュージックの横に出来た新しい会場(Annex)でマーサ・ウェインライトと共演したんだけど、普通にしていたら遭遇しなかったかもしれないけど、すべての瞬間がとても良かったわ。
トーク・ノーマルには政治的なところ、いわゆるフェミニズム的なところはありますか?
アンドレア:フェミニズムはないわね。
サラ:政治的に大きなメッセージがあるとしたら、たぶん来年ね(笑)。
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女の子はいつも真剣に実験音楽を作っていたと思う。ただ、いままで露出がなかったから、気にもされなかったんだと思う。
なんか最近のブルックリンのバンドを聴いていると、アニマル・コレクティヴやMGMT、ヴァンパイア・ウィークエンドのような男の子のバンドがソフトになって、トーク・ノーマルのような女性のバンドがアグレッシヴになっているような......というのは早とちりですかね?
サラ:ハハハハ。
アンドレア:それは面白い意見ね。私は、これらのバンド(アニマル・コレクティヴやMGMT、ヴァンパイア・ウィークエンド)と同じレヴェルにいるとも思っていないんだけど。
これは日本から見た意見ですが......。
アンドレア:日本の人たちが、こういう風に思っているならとてもワイルドね(笑)。ただ、アグレッシヴな音楽をやっている男の子のバンドもたくさんいるし、ソフトな音楽をやっている女の子のバンドもたくさんいるわよ。
ちなみにアニマル・コレクティヴ、MGMT、ヴァンパイア・ウィークエンドの3つのなかで好きなバンドはいますか?
サラ:聴いたことがあるのは、MGMTかな。アニマル・コレクティヴは是非、聴いてみたいわね。
アンドレア:アニマル・コレクティヴは好きよ。
じゃあ、パティ・スミスとコートニー・ラヴとではどっちが好きですか?
サラ:どちらも平等に好きよ。違った角度で。
アンドレア:インスパイアという意味ではパティ・スミスだけどね。
昨年、〈Not Not Fun Records〉が女性バンドばかりを集めた『My Estrogeneration』というコンピレーションを出しましたよね。トーク・ノーマルも"Warrior"を提供してましたが、ああいうコンピを聴いていると、実験的な音楽をやる女性バンド(USガールズ、サン・アロウ、ポカハウティッドとか)がどんどん増えてきているんじゃないかと思うんですけど、どうです?
サラ:単純な話、たくさんの女の子バンドがノイジーな音楽を作っているわ。でもそれが男の子バンドよりも多いかどうかはわからない。
アンドレア:女の子はいつも真剣に実験音楽を作っていたと思う。ただいままで大量の露出がなかったから、気にもされなかったんだと思う。おかしいのは、人びとがすべての女の子をひとつのプールに放り込んで、彼女たちが勝手に自分の好きなように泳いでいるのが良いみたいに言うの。この分類や区別には気をつけたいと思う。新しいことを盛り上げようとするのはわかるけど、それが本当にあるのかないのか......。個人的に、レコードは、男性中心、男女混合のものを、女性中心のものと同じぐらい見るわ。
この10年でUSのインディ・ロックはどのように変化したと思いますか?
サラ:たぶん人びとはいろんな方向に向かっていると思う。よりたくさんのジャンルができたし、たくさんのレーベルがあるけど、オリジナルなレーベルはなくなったわね。何でもピック・アップするようになったし。本当の意味でメジャー・レーベルもなくなったし。バンドはあまりツアーをしなくなってきたわね。やっぱりインターネットの影響は大きいわね。
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希望をなくした、特定の感情からインスパイアされている。私は"戦う曲"が書きたくて、怒りに乾杯し、モチベーションを動かすつもり。
トーク・ノーマルの言葉について話を訊きたいのですが、歌詞の面では誰の影響を受けたんですか?
サラ:違う方向からいろいろね。すべてが断片的で、私とアンドレア、両方が何かを持って来て、それを組み合わせていく。でき上がったものをまた、いろいろ変えてみたり......。
"Hot Song"や"In A Strangeland"のような曲、あるいは"Warrior"のような曲にもパンキッシュというか、ものすごい熱を感じるのですが、歌詞はどんなことをテーマにしているのですか?
サラ:"Hot Song"はね、私たちが練習をしている場所の近所に、たくさん子供がいるんだけど。この曲では、子供たちにスマイルを与えることはできなかったということがテーマ。子供は子供、違う文化だからね。
アンドレア:"In A Strangeland"は、20世紀の作家、ジェイムズ・ボールドウィンの小説『もう一つの国』からの影響よ、とてもエナジーを受けている。
サラ:"Warrior"は、何か具体的なことをしたいと思っていて、自分たちを強く、エキサイトさせようとしていたのね。
"Warrior"はまた狂った曲ですが、あの曲の狂おしさはどっか来ているのですか?
アンドレア:クレイジーさはすべて私たちのなかにあるの。PILのジョニー・ライドンは、自由なヴォーカル表現に特定の焦点があったわ。歌詞は、希望をなくした、特定の感情からインスパイアされている。私は"戦う曲"が書きたくて、怒りに乾杯し、モチベーションを動かすつもり。
"Uniforms"みたいな曲には社会風刺が込められているんじゃないですか?
アンドレア:いいえ、たぶんどこかのラインに"政治的な"ことが含まれているのかもしれないけど、全体的の曲の意志は、政治的でなく、むしろただたんに、社会的、政治的、個人的ないらだちなどの、心の底からの確信したリストなの。
"Transmission Lost"が大好きなんですが、あの曲の主題を教えてください。
アンドレア:さっきも言ったように、このテーマは、サラが見た霞んでいる夢から来ているの。彼女が選んだこの言葉は、夢をとても美しく描写し、曲のすべてだと思うし、その後、私たちでいくつかの言葉を当てはめていったの。最初にサラが、まどろみから覚め、夢を書き留められないぐらい、長く待ったように、ゆるいコンセプトが、そのメモリーをフェイドアウトさせるのでなく、より明確に待っていたことを発展させたの。
『シュガーランド』というアルバム・タイトルは何を意味していますか?
アンドレア:"シュガーランド"という言葉には、いろんな意味があって、元々は"Transmission Lost"の歌詞からとったの。歌詞がタイトルにあれば賢いし、ファンが自分の方法で見つけたら、より面白いと思ったの。この歌詞には、"ドリームランド"という詩的なテーマがあって、さっきも言ったようにサラが見た夢にインスパイアされているの。彼女のドリームランドだけは、本当にどこかにあって、"Transmission Lost"にあるドリームランドは、より曖昧な意味なの。そして"シュガーランド"という単語は、トニ・モリソンの本『ソロモンの歌』から引用したの。彼女は本の中で、詩的に"シュガーマン"という言葉をよく使っていて、私はいつも彼女の文章に、詩的なものを感じていたし、彼女の文章を口ずさむようになったの。あとはたんに"Sugarland"という言葉が好きだったの。シンプルで定番で、ちょっと遊び心もあって......。みんなはトーク・ノーマルを激しいサウンドと見ているだろうけど、これが私たち自身を表すと考えているの。
ゆらゆら帝国がお好きだそうですね。残念ながら彼らは解散してしまいましたが。
アンドレア:彼らがアメリカツアーをしたときにいちどサウンドを担当したことがあるの。サイケデリックでとても良いわよね。
1曲誰かのカヴァーをやるとしたら何をやりたいですか?
アンドレア:デペッシュ・モードなら何でも。あとは......The Ampsかな。
オールタイム・トップ・5のアルバムを挙げてください。
サラ&アンドレア:ロキシー・ミュージック『フォー・ユア・プレジャー』、ザ・クリーチャーズ『フィースト』、ローリー・アンダーソン『ビッグ・サイエンス』、デペッシュ・モード『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』、カニエ・ウェスト『808's & ハートブレイク』、ロバート・フラック『ファースト・テイクス』、ブライアン・イーノ『テイキング・タイガー・マウンテン』......他にもたくさんあるけど。
それじゃ、日本で会えるのを楽しみにしています。最後にこれを読んでいるリスナーにメッセージをお願いします!
アンドレア:日本に行くのはとても楽しみ。この機会を頂けたのはとても光栄なことね。
サラ:とにかくエキサイト。待ちきれないわ。