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Jason Urick

Jason Urick

Husbands

Thrill Jockey

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三田 格 Nov 17,2009 UP

 エレクトロニカの〈カー・パーク〉から意外にもドローン系のエントリーだったWZTハーツからザムーンスティーリングプロジェクトの名義でもMP3などのリリースがあるリーダー格が解散後に初ソロ(オン・フィルモアと同じく、アナログ・オンリーかつパスワードでディジタル音源もゲットのパターン)。このタイトルでジョンとヨーコのジャケットをパロってるということは、やはりあれなのかなー......というのはともかく、どっちにしろ音には関係ないだろうし(?)、ゆらりふわりだらりなアンビエント・ドローンが4パターン。エマ・ウォルターズのハーモニカをフィーチャーした"ストライズ"は穏やかなうねりを基本に導入はなんとも甘美なブルーズ・ドローン。続く"レット・ゼア・ビー・ラヴ"はラ・モンテ・ヤングとヴァージン・プルーンズが合体したようなミニマル・ラーガの変り種で、実験性だけに落とし込まれない多様な効果を(スルメのように)内包している。Bサイドに移って、優美かつモーンフルな"ナショナル・トレジャー"は内省的なムードを物静かに促し(これがとにかく長い)、再びハーモニカを加えた"ジ・イターナル・リターン"では、かつてだったらジーザス&メリー・チェイン、いまだったらファック・ボタンズに匹敵するフィードバック・ノイズの乱反射がマイ・ブラッディ・ヴァレンタインをとことん弛緩させたような境地へと誘い出す。このイメージの壮大さはなかなかだし、タイトルもなるほどという感じ。もしかしてこの気迫で90'sを呼び寄せ、観念的な音楽のあり方を再びリヴァイヴァルさせてしまうかも? イエー。ボルチモアから。

三田 格