アート・リンゼイは底しれない!
ブラジル音楽の官能、ノーウェイヴの雑音、アヴァン・ポップの華麗なる試み
──その偉大なる全貌をたどる、必読の1冊!
ソロ・アルバムとしては2004年の『ソルト(Salt)』以来13年ぶりとなる
新作『ケアフル・マダム(Cuidado Madame)』を発表するアート・リンゼイ。
坂本龍一やオノ セイゲン、三宅純といった日本人ミュージシャンとの親交も厚く、
官能的なブラジル音楽とパンク以降のNYノイズとを繋げることができる、
唯一無二のアーティスト。それがアート・リンゼイです。
『別冊ele-king』第5号は、そんなアートの幼少期から現在までを
あますところなく語ったロング・インタヴューを皮切りに、
その表現の核をかたちづくったアートや文学、
現在の活動拠点を置くリオでのサンバ・プロジェクトなどを詳述する、
日本はおろか世界にも類をみないアート・リンゼイを総覧する試みです。
カエターノ・ヴェローゾとの特別対談も必読!
2017年はアート・リンゼイ再評価の年です。
目次
【LONG INTERVIEW】
●アート・リンゼイ、新作『ケアフル・マダム』とヒストリーを語る
Part 1:ニューヨーク前史から90 年代へ(松村正人/高橋龍)
Part 2:ソロ活動期(中原仁)
Part 3:付言と断片もしくは解題(松村正人/高橋龍)
【CROSS REVIEW】
●『ケアフル・マダム』クロスレヴュー(高見一樹、吉本秀純、松林弘樹)
【INTERVIEW】
●メルヴィン・ギブス「音の干渉主義者の名参謀」
●イクエ・モリ「いつでも、自分にすごく近い音楽をやってきた」
●菊地成孔「ジョイフルなのにエレガント」
●今福龍太「ブラジルから広がるアメリカの地平」
●オノ セイゲン「誰も聴いたことのない音楽をつくるとなったとき
最初にコラボしたのがアートだった」
●三宅純「彼の魅力は自己矛盾を抱え込みそれを隠さないところです」
【COMMENT】
●大友良英:アート・リンゼイのギターを語る
●ドローイング、コラージュ、テキスト:やくしまるえつこ
【DIALOGUE】
●中原昌也×湯浅学「ノーウェイヴ放談」
【CRITIQUE, COLUMN, ESSAY】
●畠中実「初期アート・リンゼイにおける特異性」
●吉田ヨウヘイ「フェイクジャズは、その後本当のジャズになった」
●佐々木敦「歌えるか歌えないのか、弾けないのか弾かないのか、
そんなことはどっちでもいいじゃないか」
●吉田雅史「イニシャルAL の裂け目たち」
●恩田晃「都市の変調」
●ケペル木村「アートをアートたらしめるもの」
●江利川侑介「ブラジルの混淆」
●ケペル木村「ディスクガイド アート・リンゼイから聞こえるブラジル音楽」
●松山晋也「表層の官能」
【SPECIAL】
●アート・リンゼイ「トロピカリスタたち」
●特別対談:
アート・リンゼイ×カエターノ・ヴェローゾ(松村正人/宮ヶ迫ナンシー理沙)
【DISCOGRAPHY】
●アート・リンゼイ セレクテッド・ディスク・ガイド
ご注文は最寄の書店でもお取り寄せが可能です。
また、バックナンバー、お取り扱い店、募集中です!
ele-king Books
- 別冊ele-king 日本の大衆文化はなぜ「終末」を描くのか――漫画、アニメ、音楽に観る「世界の終わり」
- ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造
- K-PUNK アシッド・コミュニズム──思索・未来への路線図
- ele-king cine series 誰かと日本映画の話をしてみたい
- DUB入門――ルーツからニューウェイヴ、テクノ、ベース・ミュージックへ
- ele-king vol.33特集:日本が聴き逃した日本の音楽と出会うこと
- さあ、本屋をはじめよう 町の書店の新しい可能性
- K-PUNK 自分の武器を選べ──音楽・政治
- キング・タビー――ダブの創始者、そしてレゲエの中心にいた男
- 本に出会ってしまった。私の世界を変えた一冊
- 新装版 ゲーム音楽ディスクガイド1──Diggin' In The Discs
- スパイシーカレー魯珈ストーリー 小さな大行列店ができるまで
- ele-king cine series 音楽映画ガイド──ロックからソウル、ジャズまで、伝記&ドキュメンタリー最新40選
- ザ・ビートルズ vs ジェームズ・ボンド
- ジャック・デリダ──その哲学と人生、出来事、ひょっとすると
- メンフィス・アンリミテッド──暴かれる南部ソウルの真実
- ele-king cine series 2023年間ベスト&2024注目映画
- ele-king vol.32特集:2010年代という終わりとはじまり
- SPレコード博物館──明治・大正・昭和のレコードデザイン
- 別冊ele-king ヒップホップ誕生50周年記念号