「PAN」と一致するもの

mon-chuck ( communication! / electronic massage ) - ele-king

今月3.26satに、communication!@青山蜂が3周年を迎えます。そのメモリアルデーの記念すべきゲストは、STEREOCiTI、DJ SHIBATA、REMI、NEEMURA、瀬尾リンタロウ。東京のディープハウスシーンを牽引する百戦錬磨の猛者が一気に揃い踏みです!!圧倒的なヴォリュームと満足感をお届けします!!!
とても悲しい出来事が起こってしまいましたが、僕らは信じて来たものを大切にし、目の前のことに全力を注ぎます。人や音楽のつながりを実感できる夜になればと思っていますので、少しでも気持ちの向く方は是非遊びに来てください。
↓↓パーティー詳細はこちらです。
https://www.clubberia.com/

その他の関連リンクはこちらをご参照ください!(Mixなどあげてます。)
soundcloud | iflyer | twitter

Current Favorite Chart 2011 march


1
Ike - Supernatural - Philpot

2
Hardway Bros - The Flesh (Mugwump Remix) - Astro Lab Recordings

3
Rick Wade - Creeper (Sascha Dives DC Soulwax Dub) - minimood

4
Mike Dehnert - Timber Framing - Deeply Rooted House

5
Fenin - None Of Theme(Robags Wruhme Remikks) - Shitkatapult

6
Shed - With Bag A Baggage - Monkeytown Record

7
Pangaea - Inna Daze - Hessle Audio

8
Wunderblock - Become Free ep - FormResonance

9
Tim Xavier - Little Helper 08 - Little Helpers

10
agaric - Who Made Up The Rules - Ovum Recordings

Chart by JET SET 2011.03.21 - ele-king

Shop Chart


1

DJ AGEISHI & ACKIN'

DJ AGEISHI & ACKIN' RAIN PARADE »COMMENT GET MUSIC
ディスコ時代から現役続行中の重鎮らしいスキルと、たゆまぬ探究心で常にフロア・コントロールの第一線に活躍するDJ Ageishiと、プロダクションをサポートするAckin'のデュオが遂にPrins Thomas主宰Internasjonalからデヴュー!!

2

HERCULES & LOVE AFFAIR

HERCULES & LOVE AFFAIR MY HOUSE »COMMENT GET MUSIC
現在最も注目を集めているロンドンの新鋭DJ、Stopmakingmeによるキラー・リミックスA-1を特大プッシュ!!Andy Butlerによるセルフ・リミックスも最高です。

3

T&W

T&W GIRLS LIKE BOYS »COMMENT GET MUSIC
Tiger & Woods匿名トラックが緊急リリース!!昨年暮のRAポッドキャスト・ミックスにて使われていたBritney Spears"Boys"リエディットが限定500枚でアナログ・カット。間違いの無いT&Wクォリティです。お早めにどうぞ!!

4

SUPERLOVER

SUPERLOVER SUPERLOVER EP »COMMENT GET MUSIC
瀧見さん激押しのキラー・ディスコ・リコンストラクト・ハウスがこちら、ベルリンAutist Records発Superloverの第1弾。Bee Gees"Love You Inside Out"ネタA面"Romance"を筆頭にピークタイムを彩るキラーが3発の大推薦盤。元気が出ます。

5

V.A.

V.A. DEEP, RAW AND REAL PART 4 / »COMMENT GET MUSIC
ポスト・ビートダウン全世界中継基地、UK発Quintessentials発コンピEP、第4弾!!一昨年に出たパート1/2に続く第3弾に間髪置かずの第4弾には、Rekidsを筆頭に多作のToby Tobias、日本からヴェテランNo Milk、伊の注目株Marcello Napoletano、Neroliからの近作"Peace And Strength EP"も素晴らしかったシカゴのRicardo Mirandaが参加。

6

DJ VADIM PRESENTS THE ELECTRIC

DJ VADIM PRESENTS THE ELECTRIC LIFE IS MOVING »COMMENT GET MUSIC
才人DJ Vadimのニュープロジェクトthe Electricが遂にアルバムを完成!彼らが昨年末にリリースしたシングルも好評だった本プロジェクトのアルバムが遂にリリース。Vadimの音楽的進化が垣間見れる傑作1stアルバムです!

7

AGORIA

AGORIA IMPERMANENCE »COMMENT GET MUSIC
最もディープで最も透明感に満ちたエレクトロニック・ミュージックがここに!!

8

POOLSIDE

POOLSIDE DO YOU BELIEVE »COMMENT GET MUSIC
今年1月のBBC Radio 1でのAeroplaneによるミックスで初披露されるや、YouTubeに挙げられたPVが一週間で1万ビュー越えという、LA在住コンビによる 1st.シングル。バレアリックなピアノとアシッド・ラインがイイ味出てる105bpmの哀愁サマー・ディスコ。

9

BUDZILLUS

BUDZILLUS DER UNTERGANG REMIXES »COMMENT GET MUSIC
モントリオール系スウィンギン・ミニマル絶対要注目レーベルからの第5弾。こちらも当店大人気Stil Vor Talent主宰O. Koletzkiリミックスも収録です!!

10

ACHTERBAHN D'AMOUR

ACHTERBAHN D'AMOUR YOUR LOVE (IN A JAM) »COMMENT GET MUSIC
注目のカルト・シリーズ"Acid Test"最新作はIdjut Boys Remixを収録!!Sudden Dropからのスプリットが印象深いIron Curtisと、ドイツのEdit Piafraによる共同プロジェクト第一弾。思わぬダーク・サイドを披露したIdjut Boys、さらにはRashad, Dubplates & Masteringもクレジットされています。

Jeff Mills - Phoenix - ele-king

ジェフ・ミルズからの贈り物です!

■Phoenix.mp3 [Download]

読者へ - ele-king

 前略。
 被災地の方々のことを思うと言葉が出ませんが、地震の被害がこれ以上広がらないことを祈念するのみです。まだまだ予断を許さない状況が続いています。この先を思えば不安を拭いさることができないのが正直なところです。それでも僕たちはいま生きているのですから、前を向きましょう。あくまでも慎重に。そして、ひとり暮らしの音楽好きも多いと思いますが、助け合いましょう。とにかく......、くれぐれも気をつけて。希望を忘れずに!
 
 本日の月曜日、いつものようにreviewをupします。今週upするすべてのreviewは3月11日よりも前に書かれたものです。

 良い曲を見つけました。
 これはたぶん日曜日にupされた曲です。
 But This is Way / S.l.a.c.k. TAMU PUNPEE 仙人掌

 
 さらにこんな曲もありました。
 PRAY FOR JAPAN / HAIIRO DE ROSSI Track by EeMu ~ ONE / Aporia


interview with Epstein - ele-king


Epstein & El Conjunto
When Man Is Full He Falls Asleep

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Epstein
Sealess Sea

Asthmatic Kitty

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 21世紀に入って、ブルックリンは、ヴァンパイア・ウィークエンド、ダーティ・プロジェクターズ、アニマル・コレクティヴ、チック・チック・チック、MGMT......といった、数多くの実験的なインディ・ロックのアーティストたちが活動の拠点とし、次々と良質の作品を発表したことで、現在も注目を集めているエリアのひとつとなっている。

 この記事の主役、マイアミやアトランタで活動をしていたエプスティンこと、ロベルト・カルロス・ラングもまた、ゼロ年代の後半、ブルックリンへと移り住んでいる。彼の音楽は、インディ・ヒップホップや時折エクスペリメンタルとカテゴライズされるが、2010年3月にリリースされた前作『ウェン・マン・イズ・フル・ヒー・フォースル・アスリープ』には、スクール・オブ・セヴン・ベルスやイェーセイヤーのサポートメンバーとしてドラムを担当しているジェイトラムが参加しており、実際は、ブルックリンのインディ・ロック・シーンともそれほど遠い関係ではない。
 また、あまり知られていないが、彼は、プレフューズ73の『エヴリシング・シー・タッチド・ターンド・アンペキシアン』(2009年)とサヴァス・アンド・サヴァラスの『ラ・ラマ』(2009年)の制作においてスコット・ヘレンと共同プロデュースをおこなっている。遡れば、彼は、スコットとラ・マノ・フリアが共同設立したマイアミのレーベル、〈ボタニカ・デル・ヒバロ〉からエプスティン名義のファースト・アルバム『プニャル』(2004年)をリリースしており、彼らはみな古くからの友人でもある。

 現在、彼は、現代美術家のデイヴィッド・エリスと作品制作のパートナーとしてともに行動し、彼のインスタレーションや作品の音楽制作者として関わっている。このデイヴィッド・エリスとコラボレーションした作品たちを日本で直に見ることができないのは残念だが、YouTube等にアップされたそれらの映像を見るだけでも、私たちは、彼らの作品の圧倒的なクオリティの高さとブルックリンの文化的な層の厚みを感じることができる。
 2011年1月25日、彼はエプスティン名義でのニューアルバム『シーレス・シー』を〈アズマティック・ キティ〉よりリリースした。いまっぽく、LPとダウンロードのみのリリースである。ブルックリンには流行りのインディ・ロック・アーティストだけではない、まだまだ、日本人が知らない才能がたくさん存在しているのだ。

僕は君たちを記憶することができる

――ロベルト・カルロス・ラングのヒストリー

文:アダム・デイヴィッド

アダム・デイヴィッド/Adam David
ニューヨーク、ブルックリン在住のライター。音楽やアートから政治・経済まで幅広いテーマを取り扱い、新聞、雑誌等に寄稿している。

 ロベルト・カルロス・ラングの人生へようこそ。彼はあなたと同じです。食べ、呼吸をし、おならもするし、友人のように会話することもできます。一緒に食事をすると楽しい人物です。ロベルトは1980年にフロリダの南部でエクアドル人の両親のもとに産まれました。彼はいま、ブルックリンのクラウン・ハイツの近くに住んでいる、ある意味ニューヨーカーです。ニューヨーカーとしてクリエイティヴの波に揉まれ、都市の空気に馴染み、宇宙の鼓動のような喧騒に耳を傾けています。彼はバスキアのようなニューヨーカーでありグランドマスター・フラッシュであり、ルー・リードであり、ランDMCのようでもあります。彼のルーツは別のところにあるのですが、ニューヨークとこの男は納得の行く組み合わせです。ライスとビーンズと同じぐらい、相性がいいです。

 さて、先天的な遺伝子と後天的な周囲の環境と、受けた影響のコンビネーションの良さに恵まれて育った、ロベルトの作り出す音楽は真摯でリアルであり、彼のルーツを物語ります。その音楽はあまりにもさりげなく迫ってくるので、ラジオから流れてくるような単純なリフと明快なメッセージとはまったく違い、まるで通り過ぎる車のステレオから漏れ聴こえてきた、どこか懐かしいのに、初めて聴く音楽のように、気づいたら消えてしまうような感覚があります。それなのに、まるで小さな熱帯魚のようにあなたの頭の中をくるくると泳ぎ回って、知らぬ間に記憶にこびりついてすっかり好きになってしまうのです。

 ロベルトはデイヴィッド・エリス、プレフューズ73、ROM、サヴァス・アンド・サヴァラスといったサウンドアーティストと音楽を創ってきました。ロベルトのラテン・サイケ・バンドのヘラド・ネグロ(黒いアイスクリームという意味)はジャムっぽいダンス的な名作『オー・オウ』(2009)をアズマティック・ キティ(国内盤はプランチャ)からリリースしており、ロベルトのビートやサンプルのプロジェクトであるエプスティンは、同じレーベルから新作も旧作も発表し続けています。

 ロベルトは働き者です。ほとんど毎日何かしらを創り出し、何か自然に、楽しげに、彼のなかから音が流れ出てくるかのように、リリースごとに質を上げていきます。

 エプスティンの音楽は温かく包み込むようなビートの陽だまりと、フィルターのかかったノイズチョップの旋律と、無駄をそぎ落としたアイディアと、ヒップホップの過去、現在、未来の幽霊やヒーローたちで形成されています。ときとしてワードやサンプルがファズや陽気なベースやメロディのあいだから顔を出したり、夏のひと時のようにけだるく流れていってしまうこともあります。ほとんどは楽しかった夏の日のように、終わりが無いような錯覚にも似た、空気が金色に輝き、聴く音はすべてがヒットに聴こえる、そんな昔の日々を呼び起こすような音です。さて、そろそろ、ロベルト・カルロス・ラングをご紹介します。

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ラテン・コミュニティでは、サルサやラテン・ダンス・クラブには日常的に出入りしていました。母の好きな歌はどれもダンサブルで、情熱的なものばかりです。僕と一緒のときもその頃流行っていたラテン・ダンス・ソングを選曲して、僕と一緒に踊りました。


Epstein & El Conjunto
When Man Is Full He Falls Asleep

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記憶している限りで最初に心から愛した歌は何でしたか? そしてなぜそんなに愛したのですか?

ロベルト:頭から離れない感覚を持った初めての歌は"カバロ・ビエジョ"というものでした。どのヴァージョンだったかは覚えていませんが、メロディと歌詞が忘れられなくなりました。たぶんクンビアのヴァージョンだと思うのですが、それからフォーク・ミュージックや地元の音楽を探して聴くようになりました。大学に行ってから知ったのは、この歌がベネズエラの詩をもとにしてできたベネズエラの古いフォーク・ソングだったことです。煙たい家の部屋に友人や家族が集まって踊ったり、みんなで出かけたりした、何となく懐かしい思い出を呼び起こす感覚があります。この歌は昔を思い出す歌のひとつでラテンの人間であれば誰でも知っていると思います。

ご両親はどんな音楽を聴いていたのですか? 楽器は弾いていましたか? 
祖父母やそのほか親族にミュージシャンはいましたか?

ロベルト:母は13歳のとき、たしか1965年にニューヨークに移り住みました。アッパーウエストサイドのセントラルパークから数ブロック先で育ちました。この頃のニューヨークではセントラルパークでのフリー・コンサートが盛んで、いろいろな人の音楽の思い出となっているようです。祖父母は厳しかったので、その頃のヒッピー的な思想には染まらずに、母はまじめに育ちました。でも、ラテン・コミュニティでは、サルサやラテン・ダンス・クラブには日常的に出入りしていました。母の好きな歌はどれもダンサブルで、情熱的なものばかりです。僕と一緒のときもその頃流行っていたラテン・ダンス・ソングを選曲して、僕と一緒に踊りました。リビングルームでラジオを大音量でかけて、スピーカーがブルブル震えるのを感じることでやっとラテン・ダンスの正しい踊り方を知ることができました。

 父は16のときにニューヨークに移り住みました。父はエクアドルにいる頃から音楽や文化に触れて育ちました。父はロングアイランドに住んでいました。そこにはエクアドル人の小さいながらも親密なコミュニティがあり、エクアドル人限定のパーティーを開いてはエクアドル国内と変わらない付き合いを続けていました。その頃聴いていた音楽はエクアドルの音楽でありラテン音楽で、僕が生まれてからも父はその頃の音楽を聴いていました。60年代~80年代のラテン・ポップスや、エクアドルのフォーク・ソングやラテンのトラディショナルな音楽です。

 思春期にも近所づきあいは続きました。うちの家族が中心になるときも、知り合いの家族が仕切るときもありました。ただ飲みながら、誰かがダンスナイトのときに流していたレコードの音を延々と録音したミックステープを聴いたり、スローなナンバーをかければみんなが歌いだし、最終的にはマイクがステレオにつながれ、親父がカラオケをかけて友だちと歌いだして夜が終わります。他にもミュージシャンの友だちが大勢いて、フォーク・ソングやトラディショナルな音楽を演奏しに来ました。いちばん近いミュージシャンの親戚は叔父さんのアドルフォで、クラシック・ギターを持っていました。ギターの弾き方を知りたいと思ったきっかけになった人です。興味を示したら叔父さんはギターを僕にくれました。

ギターをもらったのはいくつのときですか? 初めて書いた歌を覚えていますか?

ロベルト:たしか4年生か5年生だったと思います。その頃はただ闇雲にコピーをするだけでしたが。外でサッカーをして家でギターを弾いていました。ただ弾く以外はとくに何も降りてきませんでした。

初めて書いた歌でいまでも存在するものはありますか?

ロベルト:最初のレコーディングはROMというプロジェクトでした。12インチのシングルで「イントゥー・ザ・クラウズ」という〈カウンター・フロウ・レコーディングス〉から2003年に出したものです。ROMはマット・クラムと僕とでコラボレーションした作品です。

僕が、ニューヨークでもっとも興味深いことのひとつは、地下鉄のプラットフォームで演奏する人びとです。それらの場所は、奇妙な束の間の大聖堂のようなものです。彼らは、まるで奇抜な劇場のなかで、他で起こるいろんな出来事に匹敵する音響と音楽を聴かせてくれるので、僕はいつもその演奏に魅入ってしまうのです。

いつごろからエプスティンのプロジェクトははじまったのですか?

ロベルト:MPC 2000を初めて買って、それでレコードを買ったり、サンプリングをしはじめた頃にエプスティンははじまりました。

ニューヨークでの普通の1日の過ごし方について話してください。どこで食べるとかどこで遊ぶとか、何を見に行くかとか?

ロベルト:最近はずっと友だちのデイヴィッド・エリスとプロジェクトをやっているので、出かけていてニューヨークにはあんまりいないです。それと旅行もよくしています。なんとなく寒くなるとニューヨークから抜け出したい気分になるのですが、夏になるとニューヨークはすばらしくて出かけたくないと思いつつも、出かけなければならなくて、ここは暑くて死にそうです。ほとんどの時間は音楽を作ることに使っている気がします。屋内で作業することが多いのですが、だいたい適当に考え事をしたり、浮かんだアイディアを形にしたりして過ごしています。僕の音楽を通じていろんなことが平行にぶつかっていく気がします。1週間は大抵、1日中やる気の無い状態と、完全に自分の世界に入っている状態とかわりばんこに過ごしているような感じです。食べ物は、家の近くにひいきにしているメキシカンがありますが、だいたいライスとビーンズを家で食べるのと、スムージーとコーヒーをよく飲みます。

 ライヴに通うことに慣れるのには時間がかかりました。ニューヨークではライヴの入場料にお金を使うことがすごいことみたいですが、行く人と行かない人とはっきり分かれます。音楽の会場としてはライヴのセッティングで見るのはやはり理想で、〈シカモアー〉というブルックリンのディトマス・パークにある会場は、音楽にすごく集中できるいい会場です。だいたいいつもの連中がいて、音楽を聴きにいくというより友達に会いに行くという感じ。彼らが何をどうやってプレイするのかもすごく興味があります。

 また、僕が、ニューヨークでもっとも興味深いことのひとつは、地下鉄のプラットフォームで演奏する人びとです。それらの場所は、奇妙な束の間の大聖堂のようなものです。彼らは、まるで奇抜な劇場のなかで、他で起こるいろんな出来事に匹敵する音響と音楽を聴かせてくれるので、僕はいつもその演奏に魅入ってしまうのです。このようなタイプの演奏をおこなう思考や喜びは、ウェブスター・ ホールでの用意周到に準備されたショウを超えるものです。フォーマルな現場というのは、本来ギャラリーや美術館のような場所であろうと思います。あなたは、そういったものを期待してそこに行くでしょう。また、あなたが、地下鉄へと降りるとき、家に帰ろうとか、仕事、食べ物、友人のことなどを考えますよね。そして、そんなに地下鉄を利用しないひとは、リラックスするために地下鉄に乗るのかも知れません。でも、そこは、僕にとってそういった場所ではないのです。僕がニューヨークでいちばん感銘を受けるのは、パブリックな場所での演奏者ではありません。僕は、地下鉄やそのプラットフォームで演奏している人びとによりニューヨークを感じるのです。彼らがたくさんの聴衆にさらされるこの街の慣習は、ニューヨークの最も魅力的なことのひとつであるし、もしかしたら、これが、僕がバスに乗る選択があるにしても、地下鉄を選ぶ理由のひとつなのかも知れません。

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ブルックリンのクラウン・ハイツに住んでいます。ユダヤ人のコミュニティとカリビアンのコミュニティがあります。ちょっと前には人種差別の問題があったのですが、ここの人たちはすごくのんびりとした気質なので僕はすごく好きです。ユダヤの休暇時期にはユダヤの楽器が狂ったように鳴らされて、スピーカーからはユダヤの音楽が大音響で流れます。


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住んでいるところの近所はどんな感じですか?

ロベルト:ブルックリンのクラウン・ハイツに住んでいます。ユダヤ人のコミュニティとカリビアンのコミュニティがあります。ちょっと前には人種差別の問題があったのですが、ここの人たちはすごくのんびりとした気質なので僕はすごく好きです。ユダヤの休暇時期にはユダヤの楽器が狂ったように鳴らされて、スピーカーからはユダヤの音楽が大音響で流れます。ウェストインディアンデーには家の前をパレードが24時間続きます。早朝からテントが立てられて、食べ物やアクセサリーなどを並べてパーティは1日中続き、いろんなコスチュームを着た人や山車が出て大音響で音楽を流しまくります。夜はまるでハリケーンが去ったあとのようです。ゴミが散乱してものすごい景色です。朝起きると何事も無かったかのようにすべての証拠は消え去り、みんな姿を消して、道にはいつものように車が走ります。

いまレコーディングしている歌は、住んでいるところから影響を受けているのですか?

ロベルト:意識的にも無意識にも影響は受けているでしょうね。ときどき一歩下がって何を参考にしたのかを、探し当てることもできます。ときどきは自分で作ったのにどうやって作ったのか、何で作ったのかがわからなくなって歌が自分の力で生きているような感覚になることがあります。

どれくらいの頻度でレコーディングしますか? どんなセットアップでレコーディングするのですか?

ロベルト:毎日できる限り何かをレコーディングしようと心がけています。自宅には、スピーカーとMPC 2000XLのサンプラーと、ARP OdysseyとPro Toolsと、Scullyの1/4"の2トラックとあとは適当なものがあるけど、とくに効率化を目指した内容ではありません。

エプスティン名義の前作、『ウェン・マン・イズ・フル・ヒー・フォースル・アスリープ』と最新作『シーレス・シー』のそれぞれのコンセプトを教えてください。

ロベルト:まず、『ウェン・マン・イズ・フル・ヒー・フォースル・アスリープ』ですが、このアルバムは、ファクンド・カブラル(Facundo Cabral)の名曲、"No Soy de aqui, Ni soy de all"に強い影響を受けて制作した作品で、タイトルも彼の歌詞の一部から名付けました。彼は、「歌手がひとり増えれば兵士がひとり減る」と言っています。そして、常識にとらわれず、時に視点を変えることで自分なりの見方を持ち、ポジティヴな結果を導き出すようにと語りかけます。僕は彼のメッセージに強く感動し、それを音楽で表現したのがこの作品です。
 『シーレス・シー』はそのタイトルが示すように、「海」がキーワードになっています。このアルバムは海のなかから生まれたような作品です。"Jellyfish"からはじまって、最後の"Orange in the Ocean"まで、不思議な海の生き物たちと出会いながら、海のなかを泳いで旅するような感覚を表現したかったのです。

あなたの作品における政治性について説明してください。例えば、あなたは最近のオバマ大統領をどう見ていますか?

ロベルト:実際は、政治は僕にとって、作品をつくる動機にはなりません。だから、それについての答えは、それ以上でもそれ以下でもないのです。

最後に、この先はどんなものを作る予定ですか?

ロベルト:未来を考えるとわくわくします。未来では必ず新しいものを作れるからです。毎日が何も書いていない黒板みたいです。何が起こるかはわかりませんが止まることなくやり続けることだけは知っています。

 それでは最後に、『ウェン・マン・イズ・フル・ヒー・フォースル・アスリープ』のために彼自身が書いたライナーノートを引用して、ブルックリンのラテンの断片の締めとしよう。 

 このアルバムのタイトルは、ファクンド・カブラルの"No soy de aqui, Ni soy de all"の歌詞の一部を英訳したものです。
 この曲はアルバム制作にあたり大きなインスピレーションをくれました。ポジティヴでいること、よくない出来事が起こってもそれによって得られることに目を向けること。ヴァイオレンスや悲観ばかりにフォーカスせず、何事も自分の行動の結果としてもたらされることなのだと理解すること、それを少し楽しむこと。
 ファクンド・カブラルは一節で「歌手がひとり増えれば兵士がひとり減る」と言っています。このアルバムが伝えたいことは、定説や凝り固まった考え方から少し離れてみようという声です。自分なりの答えや、ポジティヴな結果を導き出したいという、意思なのです。
 この一節の前のある部分にはこう綴られています。「わたしはこのすばらしい宇宙の一部でいられることに感動し、腹が減って眠れないことすら誇りに感じる」――ものすごいモチベーションです。同じような思いを言葉にすることは難しいので、音楽で表現することにしました。腹が減るという現象はさまざまなものに置き換えて考えることができます。それがこのアルバムを作るきっかけでした。それが今の自分が持つ精一杯の力と結びついて、このアルバムが完成しました。
 体と精神をリフレッシュするには、それが1分であれ1時間であれ1日であれ、一定の時間を要するものです。食べれば満腹になります。仕事をしたければ仕事の環境を与えられるか自分で作り出さなければなりません。考えればきりがなく、時に自意識過剰にもなりそうで、説教くさくもなりかねないことですが、このアルバムの核となる部分なのです。
 前作からこのアルバムができるまでのあいだに、クラウンハイツの小さな安売り店のほこりっぽい棚から、バージニア州のリンチバーグの先見的なレコードショップまで赴き、かき集めた素材をひとつのアイディアにまとめました。そうして作った歌は、周囲からの影響と頭のなかで作り出したことを、サンプルやシンセサイザーの音を借りて、物語にしたもの。画が浮かび上がるような感覚もあるかもしれません。
 「空腹」と「睡眠」というふたつの言葉をこのアルバムから届けたいです。どちらも毎日必要なことです。「空腹」はリヴァーブやディレイやスラップバックと合わさるフィードバック・シンセのスネアとキックのジャングルのなかを進み、やがて短めのパーカッションやフィールドレコーディングの深くてやわらかい落ち葉の上に「睡眠」が訪れます。

Translation by Kay Ichikawa

Chart by JAPONICA 2011.03.07 - ele-king

Shop Chart


1

MORITZ VON OSWALD TRIO

MORITZ VON OSWALD TRIO HORIZONTAL STRUCTURES HONEST JONS / UK / 2011/3/1 »COMMENT GET MUSIC
MORITZ VON OSWALDが中心となって結成されたインプロビゼーション・ダンス・ミュージック・トリオ=MORITZ VON OSWALD TRIO。09年のファースト・アルバム、10年のライブ・アルバムに続き2011年、早くもセカンド・アルバムが完成!今作はゲストにベーシスト MARC MUELLBAUERを迎えダブルベースのクインテット編成にて、テクノ/ダブをベースとしながらも洗練のエレクトロニック・サウンドと呪術的なプリミ ティブ・グルーヴの融合が生み出すノンカテゴライズな魅惑の音像の数々を創出。

2

MR RAOUL K

MR RAOUL K INTRODUCING MY WORLD MULE MUSIQ / JPN / 2011/2/27 »COMMENT GET MUSIC
ファースト・アルバム「INTRODUCING MY WORLD」からのセカンド・ヴァイナル・カットの今作はリズミカルなパーカッションにメロディアスなコラが躍動的に紡がれる、流麗アフリカン・ディー プ・ハウス"INTRODUCING MY WORLD"、そしてビート感控えめに、アフリカ独特の妖艶なチャント/ヴォーカルを際立たせた土着グルーヴ"AFRICA"というハイライト的2トラッ クをカップリングの美味しすぎる一枚!大推薦!

3

VAKULA

VAKULA SATURDAY 3RD STRIKE / UK / 2011/3/2 »COMMENT GET MUSIC
ウクライナの超新星VAKULA、好調<3RD STRIKE>からのセカンド・シングルとなる今作はデトロイティッシュな曇りがかったシンセ・コードに、メロウなキーボード・プレイが躍動する VAKULA流フュージョン・ハウスを見事紡ぎだした快作!メロウ/ジャジーなウワオトの奥底でしっかりとブラックネス・グルーヴが息づく至高の 逸品です。

4

WHITE ELEPHANT

WHITE ELEPHANT SIR JOHN REDUX / UK / 2011/2/27 »COMMENT GET MUSIC
<CLAREMONT 56>看板デュオSMITH & MUDDのBENJAMIN SMITHとCRAZY Pの中心人物JAMES BARONとCHRIS TODDの三者によるコラボレーション・プロジェクトWHITE ELEPHANT。そのデビュー作となる本作はSMITH & MUDDばりの流麗に爪弾かれるアコースティック・サウンドを主体とした緩やかに上昇していく美麗バレアリック・チル・ナンバー"SIR JOHN"に加えC/WにはMARK Eによるビートダウン・リミックスも収録の見逃し厳禁な激注目の一枚!

5

THE SHAOLIN AFRONAUTS

THE SHAOLIN AFRONAUTS JOURNEY THROUGH TIME / KIBO FREESTYLE / UK / 2011/3/1 »COMMENT GET MUSIC
UKの良質クロスオーヴァー・レーベル<FREESTYLE>が送り出すオーストラリア発、新星アフロビート・バンド=THE SHAOLIN AFRONAUTS、同レーベルからの来るファースト・アルバムに先駆けデビュー12inchシングルをリリース!

6

ROY AYERS & BAH SAMBA

ROY AYERS & BAH SAMBA POSITIVE VIBE REMIXIES FAVOURITIZM [UK] / 2011/3/3 »COMMENT GET MUSIC
往年のROY AYERSファンも余裕で納得のミスティック・ブギー傑作"POSITIVE VIBE"オリジナル・ヴァージョンは言うに及ばず、注目のASHLEY BEEDLEとキーボード奏者DARREN MORRISによるユニットAFRIKANZ ON MARZによるリミックスも、パーカッシヴ・ビートにディレイがかったキーボード・プレイが流麗に靡くフュージョン・ハウスに、そしてB面のDUBヴァージョンもこれまた絶品!

7

LARRY TIGER

LARRY TIGER ALONE ON THE GREEN EP EDITAINMENT / GER / 2011/2/27 »COMMENT GET MUSIC
毎度トレンドを絶妙に組み込んだエディット・ワークで人気を博す<EDITAINMENT>第6弾。センス光る巧なループ・エディットで一気に上昇していくエレクトリック・ブギー" ALBATROSS"、煌びやかな80'Sシンセ・ディスコのエディットと思われるファットなミドル・テンポ・ブギー"EAGLE"の2トラックスに加え、それぞれをダビーに加工したボーナス・ビート(トラック)も収録の使える一枚!

8

FRANCIS INFERNO ORCHESTRA

FRANCIS INFERNO ORCHESTRA THE NIGHT HE CAME HOME EP SLEAZY BEATS / UK / 2011/2/27 »COMMENT GET MUSIC
艶やかなネオン色づく80'Sミッドナイト・ディスコ・エディットの"RUSH BACK"、力強いヴォーカルに雄大なストリングスが印象的なディスコ/ソウルをループ・エディットを駆使しつつビートダウン感覚でまとめた"THE FIRE IS REAL"、そしてシネマティックなメロウ・ループで心地よくハメていくスローモー・インスト・エディット"LOVERS"。どれも侮れないクオリティ・ トラック!

9

MARTIN BUSCAGLIA

MARTIN BUSCAGLIA JAULA DE MOTOS LOVE MONK / SPA / 2011/3/1 »COMMENT GET MUSIC
スペインの超雑食レーベル<LOVE MONK>新作はウルグアイの伝統的な音楽様式=カンドンベをモチーフに現行ダンス・ミュージック形式へアプローチする注目株MARTIN BUSCAGLIAによる昨年同レーベルよりリリースしたCDアルバムからのヴァイナル・カット作。

10

V.A.

V.A. REGGAE JET STREAM -FLIGHT NUMBER 001- REGGAE JET STREAM / JPN / 2011/2/24 »COMMENT GET MUSIC
日本が世界に誇る某"ジャマイカン・ミュージックのスペシャリスト"による平日深夜/不定期にUSTREAM配信されているというレゲエ・プログ ラム「REGGAE JET STREAM」から毎回各コンセプトに沿ってお届けするミックスCDシリーズがスタート!今回はその第1弾で80年代のジャマイカ/UK産ラヴァーズ・ ロックを中心に全てオリジナル盤7inch/12inchアナログを使用(!)という拘りの内容/セレクトで極上のリラックス・タイムをお約束す るスーパー・グレイトな一枚。

Chart by JET SET 2011.03.07 - ele-king

Shop Chart


1

EDDIE C

EDDIE C PARTS UNKNOWN »COMMENT GET MUSIC
限定特典付き!Nu Disco~ビートダウン・シーンにおいて、Mark EやThe Revengeと並んで、ヒットを連発するカナディアン・プロデューサー、Eddie Cの1stにして名盤が到着!

2

BUBBLE CLUB

BUBBLE CLUB THE GODDESS + QUIET VILLAGE REMIX »COMMENT GET MUSIC
バレアリック新世代Bubble ClubがInternational Feelに参戦!!Quiet Village Remixも最高!!自主レーベルからの過去作品がいずれもカルト・ヒットを記録しているUK次世代バレアリカBubble ClubによるInternational Feel最新作12番。Maxxi & Zeus名義での名作2作品も記憶に新しいQuiet Villageによるウルトラ・ディープなパーカッシヴ・ダブ・リミックスも収録された、ましてもの名盤が遂にリリース!!

3

NINI TOUNUMA

NINI TOUNUMA WOOLGATHERING EP »COMMENT GET MUSIC
アンニュイ&クールなフィメール・ヴォーカル・ダウンテンポ極美EP!!さらに、Dorianによる超メロウなフロウティン・スロウ・ハウス激烈最高Remixも収録!!

4

GLENN UNDERGROUND

GLENN UNDERGROUND ESCUCHAME / HI TECH SOUL »COMMENT GET MUSIC
Superb EntertainmentからGlenn Undergroundの傑作シカゴ・トラックが到着!ブラックなスポークン・ワードを用いた王道シカゴ・ハウスと"Escuchame Superb Special Extended Mix "などを収録した貫禄十分の1枚です!

5

JAMES BLAKE

JAMES BLAKE WILHELM SCREAM »COMMENT GET MUSIC
リプレスされた"CMYK EP"も爆裂ヒット中、一躍時代の寵児となったパウダーシュガー・ポップUKG天才James Blake。歴史的傑作アルバムからの祝カットです!!

6

AYATOLLAH

AYATOLLAH FINGERTIPS »COMMENT GET MUSIC
今現在ハードワーキンなプロデューサーの一人、Ayatollah渾身のビートアルバム!Mos Def, Talib Kweli, Ghostface Killahらのプロデュースでも有名な彼のブランニュー。サンプリング主体の王道を突き進んだ珠玉の全20曲をご堪能アレ。

7

TONY COOK

TONY COOK THE RAP »COMMENT GET MUSIC
Stones Throwによる好企画『Back to Reality』から待望の7インチ・カット!!注目はB-Side、Dam Funkがマイクを握り'10年代へアップデートした当企画屈指の傑作"What' On Your Mind"の別ヴァージョンを収録。オブスキュア感さえ漂うローファイ・エレクトロ・ブギー!!

8

FRANCESCO TRISTANO

FRANCESCO TRISTANO IDIOSYNKRASIA »COMMENT GET MUSIC
Derrick Mayも賛辞を贈る新世代ピアニストFrancesco Tristanoによる、Carl Craigをプロデューサーに迎えた話題の最新アルバムから、タイトル・トラック"Idiosynkrasia"のリミテッド・シングル・カットが登場!!

9

V.A.

V.A. ASSORTED ELEMENTS EP »COMMENT GET MUSIC
Theo Parrish, Loose Fingers、さらにKai Alce & KZRC名義でのトラックも寄せた漆黒の5トラックス。

10

VAKULA

VAKULA SATURDAY »COMMENT GET MUSIC
生音を盛り込んだウォーミーなディープ・ハウスを展開していくVakula作品屈指の名作出ました!!

Chart by UNION 2011.02.28 - ele-king

Shop Chart


1

V.A.(THEO PARRISH, KAI ALCE, LOOSEFINGERS)

V.A.(THEO PARRISH, KAI ALCE, LOOSEFINGERS) Assorted Elements E.P. NDATL MUZIK / US / »COMMENT GET MUSIC
DEMFのアフターパーティ会場のみで200枚だけ限定販売された、今や幻の7インチ『NDATL Special Edition 45』から約半年、一部トラックリストを差し替え再びあのメンツが集ったオールドスクールなシカゴ・デトロイトなコンピレーションEP!!!

2

RAHAAN

RAHAAN Rahaan Edits Vol.1 & Bonus Mix SPACEMACHINE / UK / »COMMENT GET MUSIC
Sadar Baharと並びシカゴのアンダーグラウンドのヴァイヴを世界へ届けるディスコDJ! 伝説のDJ Ron Hardyの精神やスタイルを引き継ぐDJ Rahaan初のアルバムがUKの新レーベルSpace Machine Recordingsより遂にリリース!

3

ARIL BRIKHA

ARIL BRIKHA Deeparture In Time - Revisited ART OF VENGEANCE / JPN / »COMMENT GET MUSIC
DERRICK MAY主宰のTRANSMATからリリースされたARIL BRIKHAの大名盤「DEEPARTURE IN TIME」が2枚組となって待望の再発!!初期衝動に満ちたエモーショナルなメロディーが躍動する、まさにARIL BRIKHAの原点を垣間見れる好内容。再発を待ち侘びていたファンにはたまらない究極のプレゼントと言える2枚組。

4

MORITZ VON OSWALD TRIO

MORITZ VON OSWALD TRIO Horizontal Structures HONEST JONS / UK / »COMMENT GET MUSIC
MORITZ VON OSWALD(BASIC CHANNEL)、MAX LODERBAUER (NSI/SUN ELECTRIC) AND SASU RIPATTI (VLADISLAV DELAY/LUOMO)によるスーパーグループ、MORITZ VON OSWALD TRIOのセカンド・アルバムが遂にリリース!! ブルージーなギターや緊張感溢れるメタルパーカッション、繊細なエレクトロニクスが自由度の高い演奏を繰り広げるダイナミズムに満ちた傑作の誕生です!

5

OMAR S

OMAR S Here's Your Trance, Now Dance FXHE RECORDS / US / »COMMENT GET MUSIC
長期欠番となっていた「AOS-009」としてアナウンスされた入魂のワンサイデッド!心地よいポイントを的確に刻むボトムをベースに、プリミティヴかつ浮遊感を備えたシンセリフとLate 80'sを彷彿とさせるアナログなキーの音色がバランスよく重ね合わせられたオールドスクール・ハウス。シンプルかつドープ、この手のトラックにおいてのポテンシャルの高さはやはり圧倒的!

6

RAHAAN

RAHAAN On & On STILOVE4MUSIC / US / »COMMENT GET MUSIC
シカゴハウスのオリジネーターの一人Jesse Saundersもかつてリミックスを手がけ、古くからシカゴアンダーグラウンドでプレイされ続けてきた究極のレア・ブートレグ「On & On」がDJ Rahaanによってエディット化!!Playback「Space Invaders」のベースライン、Lipps Inc「Funky Town」のSE、さらにDonna Summer「Bad Girls」の ヴォイスブレイクを絶妙にマッシュアップというあまりにもインパクトの強いトラックで、鳴らせばフロアはシカゴのたちまちマッドなヴァイヴス!!!

7

RICK WILHITE

RICK WILHITE Analog Aquarium MUSIC 4 YOUR LEGS / JPN / »COMMENT GET MUSIC
Theo Parrish、Moodymannと並ぶデトロイト・ハウス最強のユニット3 Chairs「第3の男」Rick Wilhiteがキャリア15年を経て放つ待望の1stアルバム。ディスコ、ジャズやアフロなど様々なサウンド・マテリアルを抽出し呪術的なビートに重ね合わせることによって溢れ出る濃厚な黒さ、デトロイトハウス特有の音の歪みや荒さとライヴミックスの中で偶発的に鳴らされるイコライジングが独特でプリミティヴな高揚感を生み出す傑作!

8

EDDIE C

EDDIE C Do It Yourself ENDLESS FLIGHT / JPN / »COMMENT GET MUSIC
ビートダウン~バレアリック系の良質な作品を量産、ポストMARK E, DJ COLE MEDINAとなる存在に間違いないカナダからの刺客EDDIE Cがまもなくリリースするアルバムから、待望のシングルカット!ヴォイスサンプルと巧みなエフェクトで、ジワジワとピークまで誘導するかのようなヴァイヴが最高なトラック。

9

JAMES BLAKE

JAMES BLAKE James Blake (LP) ATLAS/A&M / UK / »COMMENT GET MUSIC
誰もがアルバムを待ち望んでいた2010年代エレクトロニック・シーンの主役・JAMES BLAKE、待望のデビュー・アルバムがここに登場! 先行10"カットされた"Limit to Your Love"以外は全て新曲、ダブステップから派生したサイケデリック・ミュージックの極点が遂にその全貌を現す!

10

MARCO CAROLA

MARCO CAROLA Play It Loud! MINUS / JPN / »COMMENT GET MUSIC
RICHIE HAWTIN率いるMINUSからイタリアンTOP DJ/アーティスト・MARCO CAROLAのアルバムが登場!実に9年ぶりとなる本作「PLAY IT LOUD!」はDJ出身というキャリアに強い拘りを持つ彼らしく、全トラックがフロアユースなミニマルで構成されている。思わず身体が揺れてしまう現場感覚に溢れたトラックのオンパレード!!

DJ Monolith - ele-king

最近のベスト。


1
K' Alexi Shelby - I Can Go/Vol. 1 - detelefunk

2
V.A. - Philpot Records 50 - Philpot

3
Robag Wruhme - Proviant - Circus Company

4
DJ Duke - Techdisco EP Vol.3 - Power Music

5
Terry Hunter - Madness EP - House Music Records

6
Mike Dearborn - Back To the Future - House Music Records

7
Leron Carson - Red Lightblub Theory - Sound Signature

8
Grimpse - Runner Remix EP - Crosstownrebels

9
Delphic - Doubt - White

10
Dahlback & Krome - The Real Jazz - DK Records

I'll Be Your Mirror - ele-king

 ここで彼のイ二シャルを書いたらわかる人にはわかってしまうので、Xとしておこう。Xとは、昼の1時に渋谷のモヤイ像前で待ち合わせた。僕は待ち合わせの時間と締め切りはかなり守るほうなので、1時ちょい前に着いた。僕の隣ではお父さんが自分の子供にモヤイ像の説明をしている。「これね、イースター島というところにあるんだけど、これがいったい何の目的のために作られたのかまだわからいんだよ。ナスカの地上絵を知っている?」
 お父さんは宇宙人について喋りたくてうずうずしている。こっちはそれを全否定したくてうずうずしてくる......と、そのときXはやって来た。酒臭い息をはきかけながら、「いやー、すいません」と言うので「いや、ぜんぜん大丈夫だよ」と言うと、「ちょっと友だち紹介していいですか」と言うので、あ、いっしょに行くのかなと思ったら、Xが前日の夜からずっといっしょに呑んでいた友だちだった。「いやね、俺は5時ぐらいに抜け出したんですよ。いちど家に帰って着替えようと思ったから。そうしたらもう、電話がガンガンにかかってきて」
 暖かい日差しが照りつける日曜日の渋谷を歩きながら、Xは説明した。ということは、ふたりの友だちはいままで呑んでいたのか......。「おたがい内臓を大切にしよう」と僕は言った。
 「Xの内臓はすごいな。俺はもうそんなに呑めない。40過ぎたあたりから量が呑めなくなったんだ」と47歳の僕は43歳のXに言った。日曜日の渋谷駅にはいろいろな人がいる。酒臭い40代がいても不思議ではないだろう。しかしいまから「I'll Be Your Mirror」に行く酒臭い40代はおそらくXだけだろう。

 新木場に着くとXは駅構内のコンビニを見つけて、「煙草を買ってきますよ。ついでに酒を買って飲みながら行きませんか」と言った。そしてXは350のビールを2缶持って出てきて、1缶を僕に渡すと、今度は煙草のケースを空け1本を取り出して、近くにいた人に火を借りて火を付けて、煙を思い切り吸い込んで吐いた。僕は40前に煙草を止めて以来すっかり嫌煙家になってしまったが、さすがに「俺の前で吸うな」とは言えない。「Xはロックンローラーだなー」となかば皮肉を込めて言うと、Xは陽気に「イエー!」と奇声をあげるのだった。

 「I'll Be Your Mirror」はいまやオルタナ・ロックの、純粋な音楽主義的イヴェントとして世界的に有名な「All Tomorrow's Parties」の日本での最初の試みである。出演者は、ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー!、ボアダムス、灰野敬二、ボリス、メルト・バナナ、エンヴィ、ファック・ボタンズなどなど。チケットは即ソールドアウトになったという。GYBE!がそこまで人気があるとは思えないので、これはイヴェントそのものへの期待の表れだと解釈すべきだろう。それはXの真っ黒な肺と違って、健康的な態度だ。
 そして我々は、最初のボアダムスがはじまるまで、少なくともビールを二杯、ウォッカトニックを二杯飲んだ。Xは「100円多く払うから、ウォッカを多く入れてくれ」と、カウンターのお兄さんにしつこく懇願した。「もっとウォッカ入れようよ、パンクになろうぜ!」とわけのわからないことを罪のない従業員に話しかける40代がいま僕の目の前にいることは、充分にオルタナティヴだ。
 会場内はまだみんな入ったばかりということもあってか、やや緊張している様子だった。友だちの家に初めて遊びに来たばかりのように、気持ちがまだうまくイヴェントに入れ込めていない。もちろんXは別だが......。つまりボアダムスは、いつもならもっと踊り狂ってるオーディエンスがそこにいるものだが、どちらか言えば多くの人が「観ている」感じだった。続くボリスもそんな様子だったが......僕はボリスを初めて聴けたのが嬉しかった。驚いたのは灰野敬二のライヴだった。別のステージでやっていた灰野敬二のライヴは、入場規制がかかるほどの満員だった。入れないオーディエンスはあの轟音を会場の外で聴いていた。インディ・ロックとなかなか接点を持つ機会がなかったということかもしれないけれど、その光景は日本のアンダーグラウンド・シーンのゴッドファーザーへの関心の高さを示していたし、灰野さんのライヴ終了後のガッツポーズも実に格好良かったなぁ。
 というか、灰野敬二に続いたエンヴィも、そしてまたメルト・バナナのライヴも大盛況だった。メジャー・レーベルと契約しているバンドがひとつもいないなかで、チケットが売り切れて、そして千人ぐらいのインディ・ロック・キッズが灰野敬二のノイズを浴びて声を挙げている姿は、いつの間にか行方不明になってしまったXと比べるまでもなく未来を感じさせるものだ。僕の知り合いには、結局日本のバンドばかりを聴いてしまったという人もいて、ああ、その気持ちわかるなーと僕も思った。夜暗くなって、メルト・バナナの演奏がはじまる頃には、GYBE!が最後に控えていることなど忘れてしまっていた......。

 会場内では簡単なパンフレットが配られていた。ページをめくると、最初に「ルール」が記されている。「ATPはロクデナシゼロの方針で運営しています。ロクデナシにならないように注意してください。マジにロクデナシになるなってことです」とある。ロクデナシ(英語でアスホール)かぁ......ひとり強烈なのがいたなぁ......帰りの新木場の駅のホームでそれを読みながら、最初からルールを破ってしまったかもなぁと思ったのである。結局Xはファック・ボタンズのライヴ中に消えていって......そしてひとり泥酔のぬかるみのなかを彷徨っていたという話だ。ごめんX、いくら電話しても出ないから帰るよ、日本には本当に素晴らしい音楽がたくさんあるよな。お互い内臓を大切にしよう。

私はあなたの鏡になろう
あなたがちゃんと家に帰れるように灯りになろう
"I'll Be Your Mirror"

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