「Low」と一致するもの

Chart by JAPONICA 2011.07.25 - ele-king

Shop Chart


1

IFEEL STUDIO

IFEEL STUDIO MORGENGRUSS III INTERNATIONAL FEEL / URY / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC

2

V.A. [LARRY HEARD / MOODYMANN / OSUNLADE]

V.A. [LARRY HEARD / MOODYMANN / OSUNLADE] MOXA VOL.1 - FOLLOW THE X REBIRTH / ITA / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
廃盤状態となっていたMOODYMANN"I'D RATHER BE LONELY"の再収録をはじめ、当コンピレーションのために制作された新曲となるLARRY HEARD"WINTERFLOWER"、そしてOSUNLADE"MOXA'S THEME"の豪華顔ぶれによる絶品アナログ・サンプラー!

3

GROOVEBOY

GROOVEBOY GROOVEBOY EP3 UNKNOWN / US / 2011/7/21 »COMMENT GET MUSIC
80S'R&B名曲ALEXANDER O'NEAL feat. CHERELLE"NEVER KNEW LOVE LIKE THIS"をMARK E/EDDIE Cばりにざっくりとミニマル・ビートダウン化したA面"LOVE LIKE DIS"、そしてこちらも80S'ソウル名曲にしてサンプリング・ソースとしてもお馴染みのMTUME"JUICY FRUIT"を斬新にもレゲエ/ダブ・テイストでリコンストラクトしてしまったB面"WHAT U ARE"の今回も現行シーンの流れを的確に突いたDJフレンドリーな好エディットを披露の最高すぎる2トラック!

4

JOHNWAYNES

JOHNWAYNES HOOMBA HOOMA LET'S GET LOST / UK / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYもプレイする85年リリースのアフロ/バレアリック古典PILI-PILI"HOOMBA HOOMBA"のエディットA-1にはじまり、GWEN MCCRAE"FUNKY SENSATION"のボトム・ファットなエレクトロ・ファンク・スタイルでのドープ・ビートダウン・エディットB-1、そしてレゲエ・ネタを駆使したダ ビー・ディスコ・エディットB-2と、どれもかなり良い!

5

V.A.

V.A. BLACK FEELING VOLUME 2 FREESTYLE / UK / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
LANCE FERGUSON率いるバンド・プロジェクトが様々な名義を使い分けて名曲の数々をファンク・カヴァー&コンパイルする人気シリーズ第2 弾。"NAUTILUS"のトロピカルなラテン・ファンク・カヴァーにはじまり、JORGE BEN"COSA NOSTRA"のディープ・ファンク・カヴァー、そしてJACKIE MITTOO"OBOE"、RONNIE FOSTER"MYSTIC BREW"まで、、鉄板ネタを極上ファンク・アンサンブルで再演してしまった最高すぎる一枚!

6

DENSE & PIKA

DENSE & PIKA BAD BACK / VOMEE DENSE & PIKA / UK / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
<PLANET E>周辺という情報のみで全く持って詳細不明ながらそのクオリティの高さにはついつい反応せずにはいられない漆黒ドープ・ハウス2トラック届きました!MOODYMANN/THEO PARRISH系のデトロイト・ブラックスネスにベルリン地下経由のダブ・テクノ・サウンドの質感を混ぜ合わせたドープ・ブラック・ハウス!

7

BUILD AN ARK

BUILD AN ARK THE STARS ARE SINGING TOO DISQUES CORDE / JPN / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
才人CARLOS NINO率いるスピリチュアル・ジャズ・コレクティヴ=BUILD AN ARK、結成10周年を記念するメモリアル・ニュー・アルバム!今作は過去のライブ・パフォーマンス、リハーサル、レコーディング・セッション、コラボ レーションにて残された未発表音源の数々からCARLOS NINO自身が厳選コンパイルしたというこれまでの活動歴10年での全ての年代における音源を収録したいわゆる裏秘蔵ベスト音源集的内容の一枚。

8

MURO

MURO DIGGIN' ICE -MURO'S BREEZY SOUL- KING OF DIGGIN' / JPN / 2011/7/21 »COMMENT GET MUSIC
90年代「DIGGIN'ICE」シリーズ制作当時に収録候補となった楽曲や、続編用に考えていた楽曲を中心にコンパイル/ミックスしたという今 作までの 10年以上の時間の隔たりを全く感じさせない当シリーズならではのクール&ブリージンな空気感をしっかりと保った、まさに当時の秘蔵ミックス的内容の一 枚。

9

COYOTE

COYOTE HALF MAN HALF COYOTE IS IT BALEARIC? / UK / 2011/7/16 »COMMENT GET MUSIC
COYOTE待望のファースト・フル・アルバム!全編に渡り揺らめくダブワイズが要所で効いた幽玄バレアリック~アコースティック・チル・トラック、ダウンテンポetc..野外/海辺での開放感ある現場やラウンジ空間でのゆったりしたDJプレイには勿論、リスニング・アイテムとしてもばっ ちり重宝する聴き心地の良い絶品内容。今夏の清涼音楽としてもいかがでしょうか。ジャケット・アートワークも◎

10

DR. DUNKS / JUSTIN VANDERVOLGEN

DR. DUNKS / JUSTIN VANDERVOLGEN SO GOOD FEELING / VERSIONS KEEP IT CHEAP / US / 2011/7/11 »COMMENT GET MUSIC
首謀者DR.DUNKSサイドは和やかなミッド・クラップ・グルーヴに流麗なストリングス、色鮮やかなギター/キーボード・リフが爽快に掛け合っ ていく最高に突き抜けた絶品サマー・ブギー・トラック。そしてB面の盟友JUSTIN VANDERVOLGENサイドもバレアリック・フィールなギター/キーボード・リフが軽快に織り成すこれまた夏仕様な絶品ディスコ・トラックで、こちら 終盤あたりでタイトな四つ打ちグルーヴへと移行する展開もナイスな逸品。

Various Artists - ele-king

 紙ele-kingのベース・ミュージック特集の飯島直樹さんの原稿には、このわずか半年のあいだにダブステップという言葉が消え、ベース・ミュージックという言葉に統一されつつある現状が書かれていたが、考えてみればダブステップというサブジャンル用語が登場してから、僕が知ってるだけでも8年は経っているので、まあ、そろそろ寿命なのかなという気がしないでもない。初めてダブステップという言葉を聴いたときは、それ以前の「スピード・ガラージ」や「2ステップ・ガラージ」という用語があまりにも短命だったがゆえに、ダブステップも同じ運命を辿ると思っていたから、いまはよくここまで拡大したものだと思う。ダブステップという言葉にはその出自である「2ステップ」と「ガラージ」が含まれているという点において良かったと思うが、さすがにこの1~2年における拡張された姿をみると、あれもこれもダブステップと括るには無理が生じてきているのも事実だ。とくにシーンにジョイ・オービソンのような、積極的に4/4のキックドラムを用いる作り手が出てくるとハウス・ミュージックとの境界がまず曖昧になる。そしてそれはこの音楽がいま間口を広げていることを告げている。ダブステップのごっついビートには、多くの女性が入って行きづらいという指摘がかねてからあったが、これなら貴婦人も踊れる。

 ロンドンの〈アウス・ミュージック〉を運営するウィル・ソウルは、もともとハウス・ミュージックの文脈にいた人で、その耳を惹きつけた新世代のプロデューサーが、ラマダンマン、アップルブリム、ジョイ・オービソン、そして最近ではジョージ・フィッツジェラルドといった連中である。このレーベルにおける大きな輝きのひとつはジョイ・オービソンの「The Shrew Would Have Cushioned The Blow」だが、ちょうど彼が〈ホットフラッシュ・レコーディングス〉から出した目の覚めるような「Hyph Mngo」(2009年)に続いたこの12インチのタイトル・トラックは、あぶくのようなチョップド・アップ・ヴォーカルと波打つシンセ、そしてガラージを最小限の音数で表すビートとベースで構成されている。それから温かいアンビエント系のコードがクラクラするループのなかに途中から挿入されるという、極上のディープ・ハウスの質感とメソッドが応用されたトラックだ。シングルに収録されたもう1曲の"So Derobe"は――個人的にはもっとも気に入っているトラックのひとつだが――、シカゴ・ハウスのバウンスするベースラインとミニマル化した2ステップ・ビート、控えめなパーカッション、そしてアシッディなチョップド・アップ・ヴォーカルによって構成されている。それはハウシーだがハウスではなく、完璧なまでに〈ヘッスル・オーディオ〉と〈ホットフラッシュ・レコーディングス〉にリンクしている。
 コンピレーション・アルバム『アウス・ミュージック・プレゼンツ・セレクテッド・ワークス』をもっとも特徴づけるのは、ラマダンマンとアップルブリムとの共作「Void 23 EP」に収録されたカール・クレイグによるエディット・ヴァージョンだろう。それはポスト・ダブステップがデトロイト・テクノと本格的に出会った記念碑的なトラックで、クレイグはこの若いダンス・ビートにメリハリを与え、勢いを強調している。
 また、レーベルの看板アーティスト、リー・ジョーンズのトラック"As You Like It"をリクルーズがリミックスしているが、それもこのレーベルの趣向を象徴している。それは......オールド・ファンにはお馴染みのペーパークリップ・ピープルにおける、あの長いイントロを経てあわてることなくアップリフティングしていくハウス・ミュージックで、途中から挿入されるジャズのコードのループといっしょにグルーヴが生まれていく......そうしたソウル・ミュージックの感覚こそが、ウィル・ソウルがもっとも愛するところである。
 アルバムには、他に〈ホットフラッシュ・レコーディングス〉の主宰者スキューバ、それからラマダンマンのもうひとつの名義、ピアソン・サウンド、そしてオービソンに次ぐ期待の若手、ジョージ・フィッツジェラルドらの曲が収録されている。フィッツジェラルドの"Silhouette"の、ミュート気味のシンセのループによるイントロは、まあもろにアリル・ブリカというか、ウィル・ソウル自身のトラックにも共通するスタイルの、いわばデリック・メイ好みともいえる美しいアトモスフィアを持っているが、ミニマルなビートにはUKベース・ミュージックの痕跡がある。後半に重ねられるR&Bヴォーカルのスムーズなループはブリアルのようにスリリングではないが、しかしより多くの人には馴染みやすい軽やかさを持っている。それは〈アウス・ミュージック〉にとって大きな魅力なのだ。

[MellowHype] - ele-king

 タイラー・ザ・クリエイターの『ゴブリン』に続いて、ホジー・ビーツとレフト・ブレインによるメロウハイプ名義のセカンド・アルバム『ブラックンドホワイト』もついにフィジカル・リリースされる!
 まずはこの不敵なPVを見て欲しい。彼らの挑発的な歌詞に関しては、すでにいくつかの人権保護団体から抗議が寄せられているという話だが、フェミニストからの抗議に対してタイラーたちは「硬いチンポが欲しければ立たしてくれよ」と返答したとか......。

 ご存じのようにオッド・フューチャーのメンバーにはレズビアンの女性もいる。彼らはスケーター集団で、旧来のマッチョなギャングスタ・ラップとは違う。"64"を聴いていると、彼らの音楽がウィッチ・ハウスとも親和性が高いことがわかる。


 

そしてタイラー・ザ・クリエイターの"she"......。こりゃたしかに怒られるわ。

interview with Seekae - ele-king

 夢見るシーケイは、コンピュータ・ゲームへの情熱とIDMによる叙情主義が融合する珍しいバンドである。スポーツ好きのオタク的な感性とギャグが奏でるメランコリーという言い方もできる。
 その美しく、そしてロマンティックな響きによって、アルバム『+Dome』のリアクションも好調だという話だが、謎に包まれたオーストラリアのこのバンドは、ビビオやマウント・キンビーに代表されるような、ここ2~3年のIDM/グリッチにおけるドリーミーな展開における珍種というか、以下のメール・インタヴューを読んでいただければわかるように、シーケイには"笑い"もある。なるほどー、それが彼らの"美"の背景にあるものだったのか......。

シドニーのエレクトロニック・ミュージック・シーンはそんな大きくないけど、少しずつ成長していると思う。僕らが最初ライヴをやりはじめた頃、どんどん知らないバンドを発見したり、知らなかったシーンを見つけてったりしたのを覚えているよ。

いまオーストラリアのどちらにお住まいですか?

シーケイ:シドニーだよ。


Seekae / +Dome
Rice Is Nice Records/Pヴァイン

Amazon iTunes Album Review

『+Dome』、とても興味深い作品でした。あの1枚のアルバムのなかにはIDM、フォーク、ヒップホップ、クラウトロック、アンビエントなどなど、いろんな要素があります。シーケイの音楽的な背景を知りたいと思うんですが、まずはどうやって3人が出会い、どういう経緯でバンドが生まれたのか教えてください。

シーケイ:3人とも共通の学生仲間なんだ。最終的には卒業して、ウェットTシャツ・コンテストで3人同時に再会したんだ。ステージ上で女の子たちがあり得ないことをやっているなか、僕らは機材の話をしたり、好きなIDMのプロデューサーの話とかをしていたんだ。シドニーに戻ったのと同時にバンドを組んだよ。

結成は何年で、SEEKAEという名前はどうやって付いたんですか?

シーケイ:2007年の頭に結成した。最初はコマンダー・キーンというゲームからそのまま名を取って名乗ってたんだけど、他にその名を使ったバンドがいるって知ってシーケイに変えたんだ。ジョージが喘息の発作を起こしたときに出す音と響きが似てるから、その名にしたんだ。

どんな編成なんですか? ドラム、ギター、エレクトロニクスって感じですか?

シーケイ:何度も変わっているんだけど、いまはドラム、ギター、メロディカ、ラップトップ、シンセ、ドラム・マシーン、MPD、MPC、APCとTLCだね。

2008年のデビュー・アルバム『The Sound Of Trees Falling On
People』は、今回のアルバムで言うと、2曲目の"3"のような、ドリーミーな感じだったんでしょうか?

シーケイ:そうだね。1枚目はよりクリーンで、どこかナイーヴないち面があったと思う。そのひとつの要因は、自分たちにそこまでプロダクションの技術が備わってなかったし、どちらかというとアルバムではなく、ミックステープという感覚で作ったからかもしれない。今作はそこから離れ、美学を追求して、よりダークな領域に進もうとしたものなんだ。

デビュー・アルバムのアートワークが熊だったのは何故ですか?

シーケイ:とくに理由はないよ。何かかっこいいな、と思っただけだね。ジョンの従兄弟が描いた絵なんだけど、見た瞬間アルバムのジャケにしようって決めたよ。

『The Sound Of Trees Falling On People』を発表してからの3年はどんな風に過ごしていたのですか?

シーケイ:たくさんライヴをして、ツアーをして、練習して、作業をして、飲んできたよ。

3曲目の"Blood Bank"や9曲目の"Two "みたいなアブストラクトなグリッチ・ホップみたい曲は、今回から新しく入った要素なんですか?

シーケイ:ある意味そうだね。この2曲はアルバムのなかでも踊れる曲になっているし、前作に比べるとよりベースに引っ張られてる曲だと思う。クラブやガレージ・ミュージックをすごく聴くようになって、その辺の影響が反映されているのかな。"Blood Bank"とかはアルバムでいちばん古い曲で、前作を出してからわずか1年後に完成した曲だね。

メランコリックな4曲目の"Reset Head"とか大好きなんですが、これはいつぐらいにいできた曲なんですか?

シーケイ:2010年末に完成した曲だね。リズムは思い描いていたんだけど、メロディが無かったんだ。ジョンが家でギター・ラインを考えてきて、そこからもうすぐでき上がったね。

3人のメンバーにとって共通のテーマとは何だったのですか?

シーケイ:最初は"髭"のはずだったんだ。でもジョージがすぐ飽きてね。いまは"コンピュータ・ゲームと自由とその他もろもろ"だよ。

ボーズ・オブ・カナダとフライング・ロータスでは、どちらが好きですか?

シーケイ:どちらも大好きだよ! ボーズ・オブ・カナダはとくに最初のアルバムを作るときに、大きな影響を受けたね。でもその後はフライング・ロータスの大ファンにもなった。ちょうどジョンが先週ニューヨークで見てきたよ!

〈ワープ〉とか〈ニンジャ・チューン〉のようなレーベルの音とか、UKのシーンからの影響は大きいですか?

シーケイ:もちろん。あのようなレーベルから出てきた音はバンドがはじまった頃、すごく好きだった。だから、そうしたレーベルが無かったら、僕らも存在しなかったと言っても過言ではないかもね。

シーケイにとってのもっとも大きな影響は何ですか?

シーケイ:スタークラフト2(ゲーム)と冷凍のフィッシュ・フィンガーズ。

ビビオとかにちょっと似てるかなと思ったんですが、どう思いますか?

シーケイ:その繋がりはわかるね。『アンビヴァレンス・アヴェニュー』とかの美学は今回僕らが目指した方向と似ていると思うんだ。音に独特の温もりがあって、ゆえに生きた感じに聴こえるんだよね。

ダブステップは好きですか?

シーケイ:うん。でもSkrillexとかじゃないやつね。

マウント:キンビーとは仲良しなんですか?

シーケイ:FIFAのゲームで負けるまでは仲良かったよ。負けて以来ちょっと気まずい感じかな(笑)。

地元ではどんな活動していたんですか? シーケイのような音楽に理解のあるシーンは存在するんですか?

シーケイ:シドニーのエレクトロニック・ミュージック・シーンはそんな大きくないけど、少しずつ成長していると思う。僕らが最初ライヴをやりはじめた頃、どんどん知らないバンドを発見したり、知らなかったシーンを見つけてったりしたのを覚えているよ。今は48/4や104 CollectiveのCleptoclecticsというアーティストとかとは仲良くて、一緒にいろいろやったりしているよ。

こうした音楽をリリースするレーベルはありますか?

シーケイ:何個かね。〈Feral Media〉というのは面白いレーベルだよ。でもシドニーにいるほとんどのエレクトロニック系アーティストは海外での契約を目指しているね。

地元のシーンを活性化したいと思いますか?

シーケイ:もちろん。そして僕らの仲間のGhoulとかCollarbonesといったアーティストが少しずつ認知されてきているのは良いことだと思っている。最初の火花は見えたから、これからは爆発が起きるのを期待しているんだ。

自分たちの音楽を自分たちなりに言葉で定義すると、なんとなりますか?

シーケイ:もデロン・ウィリアムズ(訳注:バスケ選手)がKenny Calmuschi(訳注:ちょっと正体不明です。別つづりでジャズのベーシストは出てきますが......)の上で次から次へとダンクを決めている感じだよ。あとエレクトロニックだね。

"Reset Head"をはじめ"Mingus"や"Underling"、"Two"やタイトル曲の"+Dome"など、メランコリックな曲調が印象的なのですが、それはあなたがたの感情から来るモノなのでしょうか? それともメランコリックな音楽がただ好きだから?

シーケイ:難しいね。ある意味僕らの感情を表現している部分もあるし、逆にメランコリックな音楽の独特な美しさや素直さには昔から惹かれている部分もある。だから、自分たちが最高に気分が良くても、書く曲はメランコリクだったりもするしね。

目標としている音楽ってありますか?

シーケイ:つねに変動するけど、時と環境を選ばずに、何度も聴きたくなるような音楽を作りたい。どんな気分でも聴けるようなね。と言いつつ、完全なるクラブ・バンガーも書きたっかりするんだけどね(笑)。

アルバム・タイトルの『+Dome』ってどういう意味ですか?

シーケイ:スタジオで落ち込んだときにみんなで聴くケニー・GのB面曲なんだ。(訳注:たぶんでたらめな冗談)

アルバム最後に収録されているフォーク・ソング"You'll"はバンドが今後目指す方向のひとつと見ていいんですかね?

シーケイ:そうかもね。ま、お楽しみってことで。


Chart by JAPONICA 2011.07.10 - ele-king

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1

BEARS

2 BEARS CHURCH (DARKSTARR DISKOTEK REMIXES) BITCHES BREW / UK / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
HOT CHIPのメンバーJOE GODDARDがRAF RUNDALLと組むエレクトロ・ダンス・ユニットTHE 2 BEARSの昨年リリースされた"CHURCH"をASHLEY BEEDLEとCOSMOによるタッグ・ユニット=DARKSTARR DISKOTEKがバレアリック感あるアフロ/サイケなダビー・ディスコへとリミックス!C/Wにはさらにダブワイズを強烈に効かせたDUBヴァージョン を収録で、こちらTODD TERJE傑作ワークス"DIAMONDS DUB"なんかとも近い爽快オーガニック感も漂わせた文句無し最高な仕上がり!

2

TRIBE feat. JOAN BELGRAVE

TRIBE feat. JOAN BELGRAVE WHERE AM I PLANET E / US / 2011/7/3 »COMMENT GET MUSIC
大傑作アルバム「REBIRTH」より黒人女性ヴォーカリスト=JOAN BELGRAVEをフィーチャーした黄昏スロー・ジャズ・ソウル"WHERE AM I"がシングル・カット!前途のオリジナル・ヴァージョンは勿論、レーベル首領CARL CRAIGの盟友でもあるフレンチ・テクノ/ハウス・シーンの大御所AGORIAによるエレクトリック・ジャズ・ハウス・リミックス、そして同郷デトロイ トの次世代筆頭株=KYLE HALLによる原曲の質感を存分に活かした生粋のデトロイティッシュ・ジャズ・ハウス・リミックス(←最高です)の客演リミックス2テイクもめちゃ良いです!

3

VAKULA

VAKULA MAMA SAID GO SLOW / DEAF WORLD (DUB) SHEVCHENKO / UK / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
<UNTHANK>に続くUK<FIRECRACKER>からの新たなオフシュート・レーベル<SCHEVCHENKO>が始動!第1弾はその <UNTHANK>よりニュー・リリースしたばかりのウクライナの才人、鉄板VAKULA!ホワイトラベルにスタンプ仕様の重量盤限定プレスとな ります。お早めの確保を!

4

DUMB MACHINES

DUMB MACHINES FALLING UP / PROFESSIONAL WIDOW GROOVEMENTAL / UK / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
DUMB MACHINESなるジャズバンドによるテクノ/ハウス・クラシックスの生音バンド・カヴァーをリリースしていくというニュー・ライン <GROOVEMENTAL>。CARL CRAIGの傑作ワークスの一つでもあるTHEO PARRISH"FALLING UP"のヴォーカル・フレーズ、ギター・プレイをフィーチャーしたジャズ・ロック・テイストでのカヴァーに、人気フロア・トラックTORI AMOS"PROFESSIONAL WINDOW (ARMAND VAN HELDEN REMIX)"の渋いスウィング・ジャズ・ファンク・スタイルでのカヴァーを収録!

5

BUGGE WESSELTOFT & HENRIK SCHWARZ

BUGGE WESSELTOFT & HENRIK SCHWARZ DUO MULE MUSIQ / JPN / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
古くから地元オスロをはじめとしたダンス・ミュージック・シーンとの交流を持ち独自でクラブ・サウンドの要素を取り入れた楽曲制作にも取り組んで きたBUGGE WESSELTOFTと、ディープ/エレクトリック・ハウス・シーンで名を馳せるもソウル/ジャズといった生音感覚を柔軟に取り込んだ作風が多くの支持を 得るHENRIK SCHWARZの二人が必然的とも言える邂逅により創り上げたエレクトリック・ジャズ・セッション・アルバム。

6

VALENTIN STIP

VALENTIN STIP ANYTIME WILL DO EP CLOWN AND SUNSET / US / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
USニュー・ディスコ/レフトフィールドの新星、天才NICOLAS JAAR率いる<CLOWN AND SUNSET>から激激激注目新人デビューEP!ダウンテンポ/ミニマル・ハウス/音響/レフトフィールド・・自在に繰り出す全4トラック!

7

YE MIGHTY

YE MIGHTY BEYOND CAIRO FIRST WORD / UK / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
UK/ブライトンを拠点とするRICHARD 'DUTCH' HALLIGANとMAX WHEELERの二人によるマルチ・ミュージシャン・ユニット=YE MIGHTYの何ともハイクオリティな激注目デビュー作!独特のエスノ感覚にアブストラクトなジャズ・テイスト、そこに無骨なファンク・ビートが突き刺さ る、NATURAL YOGURT BAND、HELIOCENTRICS、KARL HECTOR & THE MALCOUNS辺りの美味しいとこを贅沢にもごった煮で一纏めにした感じ・・!

8

SOUNDSPECIES

SOUNDSPECIES BAMANA PROJECT ROUND IN MOTION / UK / 2011/6/30 »COMMENT GET MUSIC
ジャズ/ファンク/アフロを主体としたクロスオーヴァー・セッション!ロンドン在住邦人クリエイターKAY SUZUKIが主宰する新興レーベル<ROUND IN MOTION>からハイセンスなプロデューサー/ミュージシャン集団=SOUNDSPECIES新作が登場!

9

BEAUTIFUL SWIMMERS

BEAUTIFUL SWIMMERS OPEN SHADOW FUTURE TIMES [US] / 2011/7/6 »COMMENT GET MUSIC
当レーベルではもうすっかりお馴染みのBEAUTIFUL SWIMMERSによるソウル/AORテイストのヴォーカル・ネタを被せたバレアリック~スローモー・ブギー・ファンクの"OPEN SHADOW"を、UKの黒指ディガー/エディター集団SOFT ROCKSが80'Sダンスホール・ノリで大胆にもダビーに料理!そしてこれがホント最高!レゲエ/ダブ・サイドも絶対に見逃せない一枚です。

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V.A. [MOODYMANN / JUAN ATKINS / ALTON MILLER / ABACUS]

V.A. [MOODYMANN / JUAN ATKINS / ALTON MILLER / ABACUS] MUSIC INSTITUTE 20TH ANNIVERSARY SERIES PT.3 OF 3 NDATL MUZIK / US / 2011/6/21 »COMMENT GET MUSIC
デトロイトの伝説的パーティー/クラブ「MUSIC INSTITUTE」20周年コンピ第3弾!ガラージ/ロフト、そしてイタロ・クラシックとしても有名なダンス・ミュージック史にその名を刻む超大名曲 ALEXANDER ROBOTNICK"PROBLEMES D'AMOUR"をMOODYMANN、JUAN ATKINS、ALTON MILLER、ABACUSとデトロイト周辺の実力者達がリエディット/リミックス!

Alfred Beach Sandal - ele-king

 アルフレッド・ビーチ・サンダル(以下、ABS)の音楽性を説明するとしたら、とりあえずは、シャムキャッツの夏目知幸による「カリブ海のキャプテン・ビーフハート」というコピー以上に的確なものはないだろう。あるいは、元〈ロウ・ライフ〉の浜田淳が編集人を務める『音盤時代』創刊号に二見裕志が寄せていた、70年代後半から80年代前半にかけて、プログレッシヴ・ロックのアーティストたちが、インプットをそれまでのジャズや現代音楽からワールド・ミュージックに、アウトプットを"重く暗い"ものから"軽く明るい"音楽へ切り替えたことについてのテキスト「トロピカル洞、その陰と陽」がそれを代弁してくれる。曰く、「この距離感、遠い異国のフレーズを自前の楽器で奏でることの快楽と違和感がないまぜになった確信のなさが、ぼくにはとても重要に思える。それはぼくの距離感でもあるからだ。照明や家具、さらにはカーテンの柄を変え、BGMの音楽を変えたところで、ぼくの生活は依然としてきのうのままなのだ」。

 ABSは北里彰久のソロ・ユニットで、この『いつかの、カリプソ』がデビュー・フルレンスになる。ちなみに、前身のバンド、モグサ・デルタは、サン・シティ・ガールズが『トラウト・マスク・レプリカ』をカヴァーしているような、ノイジーなローファイ・ファンクだったが、本作では、以前までディストートしていたエキゾティシズムへのこだわりを、よりアコースティックに表現することで、解放的な響きを獲得している。しかし、それは、"本物"に近付くのではなく、むしろ、変態性が露になったという意味で、だが。

 ただし、北里とドン・ヴァン・ヴリートが違うのは、バックのマジック・バンドが決して奴隷ではないということだ。それどころか、日々、セッションを繰り返し、複数のユニットを掛け持つ彼等のコミュニケーションの残像は、実に健康的なシーンのようなものさえ浮かび上がらせつつある。メンツを順に紹介すると、まずは、スティール・パンとトランペットでMC.sirafu。インディ・ポップ・シーンの顔役として知られるこの髭面の男は、コンテンポラリー・エキゾチカ・ロック・オーケストラこと"cero"や、NRBQとスライ&ザ・ファミリー・ストーンが合体したような"片想い"、中川理沙とのデュオ"うつくしきひかり"等、そのバイオグラフィーを書き出すだけで、ちょっとしたフェスティヴァルのようだ。次に、ベース、ギター、ピアノで伴瀬朝彦。ハートボイルドだが、チャックを閉め忘れているようなチャーミングさもある"アナホールクラブバンド"を率いる他、前述した"片想い"や、フランク・ザッパの意思を受け継ぐ"ホライズン山下宅配便"等、癖のあるバンドに名前を連ねている。そして、ABSのマス・ポップとでも名付けたくなる複雑なサウンドの要を担うドラムは、フリーフォームなプレイで注目を集めている一樂誉志幸。他にはサックスで遠藤里美、トロンボーンで川松桐子も。ちなみに、レーベルはイベント・スペース〈七針〉が運営する〈鳥獣虫魚〉で、八丁堀のオフィス街の地下にある、この、まるでアジトのような空間は、mmm、王舟、oono yuuki、麓健一といったモダン・アシッド・フォーク・ミュージシャンが出入りするライヴ・ハウス、またはスタジオでもあって、本作の楽曲の多くもここでレコーディングされている。コンクリートの下で、南の国を夢見ながら。

 それにしても、ceroの『world record』、アナホールクラブバンドの『泥笛』、ヴィデオテープミュージックの『Summer of Death』......と、この周辺で、屈折したエキゾティシズムがリアリティを持ちつつあるのは、一体、どういうことなのだろうか。とりあえず、この、変拍子に乗せて少年のような声で歌われる、何処かの国のいつかの物語は、放射性物質が降り注ぐプールサイドよりも、節電の要請を無視して、寒いぐらいクーラーをかけた部屋がよく似合うのはたしかである。こんな国に、こんな時代に関わりたくないんだ、とばかりに爆音で鳴らすことにしよう。

interview with Takeshi "Tico" Toki - ele-king

 数年ぶりの国立。駅は改装中だった。
 土生"Tico" 剛は「腹減ったからカレー食べる」と言った。僕はビールを頼んだ。ウェイトレスのお姉さんは土生君にも「お飲み物は?」と訊いたが、彼は「水があるからいい」と答えた。「もったいないし」......。
 『太陽と花嫁』は日々の暮らしに必要とされるであろう愛を誘発する音楽だ。アルバムにはいろんな愛が詰まっている。
 6月後半の曇天の昼下がり、国立の古くて品が良い喫茶店で、土生"Tico" 剛と会った。

家族は早めに九州に逃がして、俺は家にひとりでいてテレビ見ていたの。そんで頭おかしくなってきたから、ちょっと自然のヴァイブスを取り戻そうと思って、温泉に行って、そこで冷静に考えたの。


LITTLE TEMPO
太陽の花嫁

PヴァインE王

Amazon iTunes

さっそくだけど、今回も良いアルバムで......、素晴らしかったですよ。

土生:ヤーマンっす。

聞いた話だと、レコーディング中にちょうど地震があったんだって?

土生:そうだね。制作期間中にそれがあって。

どんな感じだったんですか?

土生:それね、録音してるときじゃないけどね。その日にリハーサルがあって、で、俺は外で弁当食おうと思って...食おうと思った瞬間に来て。

外で弁当食おうと思った瞬間というと?

土生:立川の警察署に出頭してて。

ハハハハ、なんで?

土生:罰金のカネ払わなくて、呼び出し食らってたの。

なんの罰金?

土生:交通関係。

あー、交通関係。

土生:で、その帰りに国立で腹減ってたからカキフライ弁当大盛り買って食べようとした瞬間に、ガーっと(地震が)来て。カキフライ2コ落ちたんだよ。夜にリハーサルだったから、がんばってスタジオに行ったんだけど、誰も連絡取れずで。

携帯繋がらなかったからね。

土生:ものすげー時間かかったね、スタジオまで。で、誰も来るわけないよね。電車もストップしてるから。(田村)玄(一)さんは車でスタジオに向かったらしんだけど、すごい渋滞で途中で断念して、結局家に帰るまで8時間かかったって言ってた。

スタジオは遠いの?

土生:吉祥寺だから近いんだけど。

じゃあまあそんなに。

土生:スタジオにポツリとひとりで、ふと、俺も練習してる場合じゃねぇじゃんと思って、また2時間ぐらいかけて帰ったの。

リハっていうのは、もうアルバムを録音しはじめていたの? 録る前の段階?

土生:録る前の段階で、リハして良い感じになった曲は録っていって、また次の2~3曲をリハして録音するって感じで、いっきに全曲録るわけじゃないんだよね。震災前に録音してた曲も、もちろんあるよ。

途中だったんだね。だいたい完成まで、どのぐらい残していたの?

土生:半分ぐらいかなぁ。

半分ぐらい。

土生:震災直後でパニックだったから、いろいろメンバーと話したんだけど、「こんなときだから逆にやりましょう」みたいな。熱い想いがメンバーそれぞれにあったね。

心強いね。

土生:そうそう。あらためて契りを交わしたんだよ。ちぎり......。

福島第一原発の影響は?

土生:もちろんあったよ。家族は早めに九州に逃がして、俺は家にひとりでいてテレビ見ていたの。そんで頭おかしくなってきたから、ちょっと自然のヴァイブスを取り戻そうと思って、温泉に行って、そこで冷静に考えたの。

なるほど。そういう大きなことがあったから、当初予定されていたものとは違った箇所が出て来きたと思うんだけど、どうなんですか?

土生:いや、自分ではわからない。たぶん意識していなくても、音に出ているんじゃないかと思うんだけど、とくに意識して何かを変えたってこともないから。

あらかじめ曲は決まっていたから?

土生:そう、年明けに、たこ焼きパーティしながら、みんなでデモテープを聴いて。2月は練習して、アレンジして、で、良くなって来たら録音するって流れになってた。

じゃあ、やることは決まっていたんだね。

土生:そう。

とくに何か変えようとは思わなかったんだね。

土生:ただ気持ち的には強くなったね。みんな。

ああ

土生:だから音にも、そんなところが出てるんじゃないかなと思うんだけど。

『太陽の花嫁』っていうタイトルも決まっていたの?

土生:決まってない。

それはあとからなんだ。

土生:うん、曲名はいっさい決まってなかったから。

あー。

土生:最後の最後まで。

なるほどね。

土生:デモの段階では曲名を決めないんだよね、言葉でイメージが固まっちゃうから。どんどんセッションしてくなかで変わっていくものだから、曲は。

で、どうして『太陽の花嫁』っていうタイトルにしたの?

土生:究極の幸せっていうか、愛......溢れ出る愛。太陽は生命の源だしね。

まあそうだね。生命の象徴というかね。

土生:そうなの。

曲名も土生君がつけるの?

土生:いや~、曲名で俺の出番はないよ。リトテンは曲名の検閲が厳しくて。

民主制だから(笑)?

土生:そうなんだよ。なかなか通らない。とにかく曲名決めるのが難関で、曲作るよりたいへんだっていう

でも、さすがに今回は満場一致だった?

土生:そうだね。泣いてたね、みんな。号泣してたね。

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『太陽の花嫁』っていうタイトルは、究極の幸せっていうか、愛......溢れ出る愛。太陽は生命の源だしね。


LITTLE TEMPO
太陽の花嫁

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リトルテンポって、すごくキャリアがあるバンドで......。へたしたら結成して20年ぐらい経っているでしょ。

土生:余裕で経っているね。学生の頃にいっしょにバンドやってた連中もいるからね。

92年に結成だっけ? ラティチュードが1995年ぐらいでしょ。

土生:かなー。その前にシングルを出してるんだけどね。

まあ、とにかくそのぐらいのキャリアがあるわけだけど、アルバムも10枚以上出してるし。で、『山と海』(2008年)以降、なんかすごく吹っ切れた印象受けるんだよね。

土生:うん。

それまでのアルバムも俺はみんな好きなんだけど、『山と海』より前は、アルバムごとに工夫しているというか、初期の頃はヒップホップの影響が強いし、『ケダコ・サウンズ』(2001年)の頃は、こういうこと言うと嫌がるかもしれないけどラウンジーな感じもあるし、『スーパー・テンポ』(2005年)の頃はもっと躍動感が強調されている感じがするんだけど、『山と海』からは、タイトルが象徴的だと思うんだけど、削ぎ落とされた感じがあるんだよね。あえてベタな言葉を使っているというか。

土生:敢えてってこともなくて、自然に出てくるんだよね。

そこはやっぱ、何か吹っ切れたってところじゃない?

土生:そうだね。うん。

どういう部分が。

土生:自然でいいんじゃないかなっていう。何かこう大きな野望を抱いてとか、「ブチかましてやる」とかって感じじゃなくて。自然体でいたいな。

その前は野望があったの(笑)?

土生:野望あったよ。紅白歌合戦に出演するとか(笑)。

過去の作品を聴き直すと凝っているんですよ。

土生:すごい凝っているね。あの時代はサイケだった。

なぜ『山と海』になったの?

土生:自然そのものに憧れてたね。街を否定するわけじゃないけど、いちばん必要なのは、ありのままの自然。ベタだけど、俺、ホントにそう思うんだよね。自然のなかで遊ぶのが好きなの。本来は自然といっしょに生きているわけだけど、都会で生活していると人間本来の感覚が麻痺してきちゃうんだよ。だから、なるだけ山と海に行って遊びたいなっていう気分だった。

そういう、自然のままでやる、ありのままの自分たちで良いって、言葉でいうのは簡単だけど、実際にやっていくのって、また別のことだと思うんだけど。

土生:何も考えていない。考えていたらできないから。感覚じゃない。

それは経験から来るものなのかな?

土生:そう、みんなそういう感覚だと思う。言葉じゃない世界。

録音がやっぱ違うと思った

土生:そうだね。スタジオや録音の仕方で変わる部分は大きいと思うけど、結局、精神的な部分が大きく作用するよね。

そこはミュージシャンが鍛えられていくってことなんだろうね。

土生:日々、修行です。

曲は土生君が作ってるんでしょ? どんなふうに?

土生:俺ね、ゼロワンっていう時代遅れのキーボードがあって、16チャン打ち込めるのよ。それで、ベースラインだったり、リズムだったり、あとメロディだったりを軽くスケッチしておいて、で、そういうスケッチがいっぱいあるのよ、俺。

へー

土生:そのなかで、イケてるなと思ったヤツを育てるわけ。で、ある程度まで自分で育てたら、みんなのところに持って行って、曲を育ててもらうの。

そのスケッチっていうのは日常的にやってるの?

土生:毎日、定期的にはできないよ。突然の合コンもあるからね(笑)。

ふーん。

土生:だからアレだよ、理論とか楽典みたいなので作っている人がいるかもしれないけど、俺はまったくそういう部分で作らないから。なんだろうな......ホントに......言葉では言えないね、それは。

ああ。

土生:そんな高度なことをやってるつもりはぜんぜんないけど、とにかくイメージが膨らんでいくだけだからさ、いかにそこを広げるかって作業だね。

『太陽の花嫁』は最近のスケッチを編集したって感じなのかな?

土生:いや、昔にできてた曲もあるし、1年なのか2年なのか、その期間はわかんねぇな。

まあとにかく、土生くんの毎日の、その気分になったときのスケッチがベースにあるんだね。

土生:今回にいたるまで、いろんな人とセッションして、そんななかで曲が生まれたってこともあったし、アルバム用に新たに作ったヤツもあるし、すべて流れだね。

作り方に変化はある?

土生:変わらない。

変わらないんだ。

土生:うん、ぜんぜん変わらない。昔からデモ作るのはゼロワンだし、楽器弾きながやることが多いね。リズム流して、ベース弾いたり、パン叩いたり、ギター弾いたり。

もともとはギターだもんね。

土生:そう、サイコビリー。

ちょっと話しが戻るんだけど、福島第一原発がボカーンといったとき、けっこうミュージシャンみたいに自由に移動できる立場の人で東京離れた人は多かったじゃん。土生くんはそのときどう考えてた?

土生:俺はぶっちゃけ、仲間のいるところからは逃げられなかった。自分だけそうゆうことはできなかった。ただ、家族は避難させたよ。まだちっちゃい子供がいるから。放射能ヤバいから。でも俺はレコーディングを延期する気はなかったし、やりたくねぇってヤツがいれば、そうしたけど、そういうこと言う人はいなかったからね。

でもミュージシャンという職業なら、わりと移動しやすいわけじゃん。

土生:俺個人で言うと、東京の人間だし、国立で生まれ育っているから、俺のふるさとは多摩、武蔵野なの、だから、そこを簡単に離れる感じではないね。あと俺は東京にいる仲間といっしょに音楽やってるから、それは大事な縁だと思ってるから、その縁を大事にしたいっていうのもあるよ。そこが俺の最大のポイントだね。縁で繋がっていて、金で繋がっているわけじゃないからさ。

曲名の言葉のなかに、そういう......なんだろう、一生のうちに一度か二度あるかないかのような大きな出来事は反映されている?

土生:しているはず。

ああ、そっちではしてるんだ。

土生:自然賛歌だから、リトテンは。

ああ。

土生:どんくらい伝わってるのかわからないけど。"ときめき☆リダイアル"とか(笑)。

はははは、それは自然賛歌とは言えないかもね(笑)。最高の曲だけどね。こういう名曲をおちゃらけたタイトルにするところがリトテンらしいね。

土生:いや、でもね、真剣に考えてみて、片思いの好きな子にリダイアルするときの気持ち、もう忘れてるでしょ? その感じ。

リダイアルって携帯の文化だからね。俺はいまでもときめき☆手紙って感じだから。

土生:そこは融合してるんだよ。現代社会と。

じゃあ、2曲目の"雨の日には"とか、含みがあるんだ?

土生:その先にストーリーがあるからね。雨の日には......野田さんは可愛いギャルとデートしました。相合い傘がとっても楽しかったで~す。とか。

原発問題でいえば、雨の日には恐怖も加わっちゃったじゃない、僕らの日常のなかで。

土生:でも雨は本来綺麗なもんだからね。放射能の雨はイメージしてないね。もっとその先の綺麗な雨をイメージしてるよ。

たしかに曲自体も綺麗な曲だし、それで、"水平線"とか"そよかぜ通り"とか、自然を連想させる曲名が多いんだね。

土生:そう、イメージしてるね。すごくポジティヴに。

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自然そのものに憧れてたね。街を否定するわけじゃないけど、いちばん必要なのは、ありのままの自然。ベタだけど、俺、ホントにそう思うんだよね。自然のなかで遊ぶのが好きなの。

表現者って自分が抱えた重たさを表に出す人と出さない人がいるけど、土生くんは後者だよね。

土生:重たいもの、別にないからね。

はははは、、そんな事ないでしょう(笑)。そこにリトテンの、大袈裟に言えば哲学みたいなものを感じるんだよね。

土生:そんなこと考えてないけどね。

そんなことないでしょ。

土生:そんな暗くないからね、俺。

それは暗い暗くないって......。

土生:うん、わかるよ、言ってる意味は。俺は確実に後者だね。

でも、自分で聴いてる音楽には、そうした重さを出してるものだってあるじゃん。

土生:もちろん。

でも、自分が作る作品は絶対にそうはならないんだよね。

土生:性格じゃないのかな。

ホントに性格的なこと?

土生:だと思うよ。

ますますそうなってる感じもするんだよね。10年前はもうちょっと重たさを出していたじゃん。子供たちに歌ってもらったりとか(VOICES OF FLOWERS )。

土生:だから天然になったんだよね。天然の状態に近づいたんだと思うよ。

はははは。

土生:マジで。

なるほど。

土生:ジャンルもどうでも良くなった。

それは音楽に出てるよね。

土生:ジャンル越えだね。

リトテンの音楽は、もはやエキゾティックに聴こえないんだよね。この国の音楽に聴こえるんだよ。

土生:DNAから発してるからね。

はははは、

土生:俺も演奏で出稼ぎが多いから、日本のいろんなところ行くしさ、そういうところでたくさん自然のヴァイブスや人の情けを受けるからね。

おそらくリトテンが表象している日本とは、そういう日本なんだと思うよ。

土生:東京以外はホントに面白いね、日本。

前も言ってたよね。

土生:そういうエキスが入っちゃってるんだよ。理屈や言葉じゃない世界だね。

土生くんはさ、片目が見えないじゃない。そのことは土生くんのなかでどれくらいの......。

土生:忘れてたね(笑)。片っぽが見えてれば充分じゃねーの。

はははは、去年、こだま(和文)さんが本(空をあおいで)を出したじゃん。そのなかに土生くんの話しが再録されているんだよね。タケシの話しとして。

土生:まあしょうがないよね。自分で勝手にやっちゃった話だから。

こだまさんが、そういうことを引き留めなかった自分を悔やんだって書いてたけど。

土生:無理無理そんなことは。

ふーん

土生:まあでも、半分死にかけたからね。

どのくらい入院してたの?

土生:けっこう入院してたかな。路上に止まって駐車してた車にぶつかったんだけど、すぐに記憶なくなって、その車の人が救急車呼んでくれて。

いい人だったね。

土生:仁義がある、すごくいい人だったね。

相手は大丈夫だったの?

土生:その人は、車から出てたんだよ。

じゃあ、土生くんがひとりで突っ込んじゃったわけか。

土生:そう。

その経験はやっぱ大きかったわけでしょ?

土生:そりゃそうだよ。死にかけたからね。三途の川でバーベキューしてきたよ。

どんな思いだったの?

土生:あんま覚えてねぇかな。

ブライアン・イーノが交通事故に遭って、入院先の病室のベッドのなかで雨の音を聴きながらアンビエント・ミュージックのコンセプトを考えたっていうエピソードがあるけど。

土生:へー、いい話だね。

きっとそういう大きな事故って、音楽で表現している人にとって大きな契機になるでしょ。『ラティチュード』の頃はまだ事故してないでしょ?

土生:いや、『ラティチュード』の頃かなぁ。たぶんその頃だと思う......だったような気が......。頭を強打したんで覚えてねぇな。

それでスティールパンにしたの?

土生:事故ったからじゃなくて、その頃まだ玄さんが正式メンバーじゃなくて、アルバムにゲストで参加してもらったりしてて、俺、パンすごく好きだったけど金がなくて買えなかったんだよね。そんな話したら玄さんが中古で安く譲ってくれて、それが縁で、そっからこう、花が開いていった。

練習はどこでやったの?

土生:家でやってたよ。ぜんぜん問題ないよ。近所のバアちゃんも、「綺麗な音ねぇ~」とか言って、みかんくれたりしてたから。

でも、そういう死にかけたことって、自分にどんな変化をもたらしたと思う?

土生:どうかなー。......まだ余計なこと考えるしね。(小さな声で)合コンしたいとかさ

え?

土生:合コンしたいとかさ!

はははは、またそんなこと言って。

土生:だから事故した当時は煩悩を削ぎ落としていたんだよね。それでも俗世間に戻ってくると、人間とはバカなもので、煩悩が生まれてくるんだ、やっぱり。あれしたい、これしたい......って。

『ロン・リディム』はそう言われると、いちばん澄んでるのかな?

土生:そうかもしれないね。言われてみれば、めっちゃピュアだったかもしれない。

じゃあ、『ケダコ・サウンズ』ぐらいは?

土生:『ケダコ』ぐらいになると、もう煩悩まみれなんだよ(笑)。

そうは言いながら、その煩悩を捨てたときの土生くんも残っているでしょ。

土生:残ってるよ。そのイメージはつねに持っている。なかなかそうはいかないんだけどね。

合コンは照れ隠しでしょ?

土生:なかなか実現しないからね(笑)。

はははは、

土生:ぶっちゃけ、そんな時間ないんだけど。

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俺個人で言うと、東京の人間だし、国立で生まれ育っているから、俺のふるさとは多摩、武蔵野なの、だから、そこを簡単に離れる感じではないね。あと俺は東京にいる仲間といっしょに音楽やってるから。

あと......結婚して、子供ができたっていうことも、リトルテンポを変えた要素だよね。

土生:それは大いにあるね。子供が生まれ、そこでやっぱ愛がでかくなるわけだから。

物事を発するときの足下みたいなのが違ってくるしね。

土生:自分に対しての音楽じゃなくなっちゃうね。若い頃は、自分が心地よいとか、俺がいちばんカッコいいとか、そんなことばっか考えていたんだけど、逆にいま他人を笑かそうとか、楽しませようとか、なんかそういう気持ちのほうがでかいね。

「ワイワイ祭り」もそうだよね。あれも『山と海』以降でしょ。そういうこともぜんぶリンクしてるでしょ。

土生:そうだね。

あれはなぜ「ワイワイ祭り」なの?

土生:あれはもう、人間本来の歓喜を取り戻そうという。

素晴らしいね、それは。

土生:マジにホントそうだよ。だから、ワイワイなんだよね。

ワイワイって?

土生:ワイワイ、ガヤガヤ。みんなでワイニーダンス!

俺、一昨年の日比谷野音でやった「ワイワイ祭り」は行って、すごく楽しかった。
今年はやるの?

土生:今年はリキッドルームで、9月16日(金)に、レコ発とワイワイ祭りをかねてやるから。

今年で何回目?

土生:4回目だね。

また野外でやって欲しいね。

土生:地方でもやりたいけどね。去年は国立でやって、さすがにキャパが狭いだろうって。

ライヴハウスでしょ。

土生:そこがいいんじゃん、超ライブ&ダイレクトで。地元で、みんな一体となって、汗だくになってやるっていうね。


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太陽の花嫁

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なるほどね。土生くんは『太陽の花嫁』のなかで1曲選ぶとしら何を選ぶ?

土生:やっぱタイトル曲だね。

ああ。

土生:やっぱいちばん愛があふれてたね。あふれ具合がハンパじゃなかった。みんな泣いてたからね。

今回はこのジャケットにも泣いたけどね。すごく良いよね、この絵。

土生:ジャケットのアイデアはベースの白水(生路)とテレパシー交換して小鳥が出てきたの。タイトルも何も決まってないときにパッと俺の心に飛んできたんだよ。いつもはタイトルが決まってから描くんだけど、今回はタイトルも何も言葉がない状態で、小鳥が出てきたね。しかもそれ......日本画だからね。

いい絵だね。

土生:ベースの白水が描いてるんだよね。希望だね。

たしかにね。じゃあ、最後に月並みで申し訳ないんだけど、読者にメッセージを言ってもらおうかな。

土生:あのー、随時合コン募集中だよ、みなさん。気軽に、現場であったら僕に声をかけてください。

CDを買うように言わないと。

土生:いや、CDはコピってくれればいい。いいんだよ、買わなくたって。金ねぇよ、みんな。だからコピって聴いてくれ。

アナログ盤も出るからね。

土生:そうだよ。若い子は音楽を携帯みたいのばっかで聴いてると耳が腐るから、アナログでいい音を体感してください。

カッティングもロンドンなわけだよね?

土生:あったりめぇーよ(笑)。ケヴィンといっしょにね。間違いないよ、なにせ〈グリーンスリーヴス〉のカッティングやってた人だからね。

それは間違いない。じゃあ、そこには〈グリーンスリーヴス〉と同質の溝が。

土生:そうなんです、刻まれている。ただ、正確な発売日が見えないんだよね。アメリカのプレス工場が混んでいるんだよ。

あ、だっていまUSのインディはアナログばっかだよ。

土生:そうみたいね。

あとカセットテープね。

土生:カセットいいね。俺もそれやりたいな。みんな、デッキ持ってるんですか?

買ってるみたいよ。

土生:俺はずっとカセットだよ。デモテープ渡すのもカセットだし、カーステもカセットだし。炊事はカセットコンロだし(笑)。

それはすごいね。決して贅沢な費用があるとは思わないけど、リッチな音を作っていると思うよ。

土生:気合いがあれば、そんなに金かけなくてもできるんだよね。

そこはやっぱ熟練していくんだね。

土生:そこはやっぱ中央線沿線が鍛えてくれた。だって間違いないもん。俺たちが使っているスタジオも吉祥寺で、もともとは国分寺にあったし。中学でパンクやってたときに、そこで練習してたんだよね。それがいま吉祥寺に移って、録音とリハができる老舗スタジオになっているんだよね。それもやっぱ縁だよ。話し変わるけど、野田さんは配信で聴くの?

基本的には聴かないけど、最近、アメリカのオッド・フューチャーっていって、配信でばっか作品出してるヒップホップの子たちの音楽にハマっちゃって、それを何本もダウンロードしたよ。そいつらの音楽はきっと土生くんも好きだと思うよ。パンクだよ。

土生:そういう風に新しいものが出てくるのは良いことだね。

ホントにそうだね。じゃあ、今日はどうもありがとうございました。

LIVE情報
7月29日(金) 新潟: FUJIROCK 2011
9月16日(金) 東京: リキッドルーム 『太陽の花嫁』レコ発記念LIVE
Info : https://www.littletempo.com/ | https://twitter.com/#!/Little_Tempo

YUSAKU SHIGEYASU - ele-king


1
Pev & Kowton - Beneath Radar (Peverelist mix) - Livity Sound

2
F - Slowdown - 7even Recordings

3
Morphosis - Androids Among Us (Just For One Day Remix) - Morphine Records

4
Objekt - Objekt #2 - Objekt

5
Knowing Looks - Abandoned Skip - West Norwood Cassette Library

6
Pearson Sound - Stifle - Hessle Audio

7
Irrelevant feat. Brad Sucks - Better off in me - Kokeshi

8
Blawan - Kaz - R & S

9
Margaret Dygas - Country Way of L - Perlon

10
Roska - Error Code - Hot Flush

 元あふりらんぽのピカチュウが、6/11~6/19までニューヨークで4本ライヴを敢行した。5月に光宙★魔呼斗(ピカチュウ&マコト)でアメリカをツアー、その後にニューヨークにやってきた。
 今回は共演バンドにあわせて、ドラム・ソロやフォーク・ソロを披露。Gals Forever、Man Forever、Soft Circle、Pika ☆Yuka と、全部で4バンドと共演した。一緒にプレイしたバンドは、みんなピカに共通するヴァイブを持っているバンド。

6/11 @Gutter
 初日は、ボーリング場でもあるGutterでドラム・ナイト。女の子のドラマーが集まったギャルズ・フォーエヴァー、オネイダのキッド・ミリオンがやっているマン・フォーエヴァーがピカとコラボレートした。
 ギャルズ・フォーエヴァーはピカと3人の女の子ドラマー(トム・トム・マガジンのミンディ、ハード・ニップスのエミ、シンダーズのケリー)からなる。基本、他の3人がビートを刻み、ピカが所々で、びっくりするようなおかずを入れる構成だ。ピカと女子ドラマーのコラボレートは、華やかで動きがあって面白かった。
 マン・フォーエヴァーは対照的に、かなりインテンス。ピカとマン・フォーエヴァー(オネイダのキッド、ヤーヤーヤーズのブライアン、トール・ファーのライアン)の4人が、静かにスネア・ドラムに向かい合って座り、ただただ延々とスティックで音を刻み続ける。途中ベースが入り、少し変化をつける。ギャルズ・フォーエヴァーとは対照的なマス的ドラム演奏で、違う面でのドラムの可能性を見せた。




6/11(sat) @ Gutter: Drum Night
オープニングのドラムナイトは、ピカがNYのガールズ・ドラマーとコラボレートした今回の特別企画、ギャルズ・フォーエヴァー。NYのサイケ・バンドの重臣、オネイダのキッドのドラム・アンサンブル、マン・フォーエヴァーは、今回はカルテットとして,ヤーヤーヤーズのブライアン、トールファーのライアンなど,凄腕ドラマーを起用。そして、NYのガールズ・メタル・ロック・バンド、ハード・ニップスが出演。

● Man Forever Quartet (With Brian Chase, Ryan Sawyer)
www.myspace.com/manforeverusa
● PIKA☆ & GALS Forever
www.myspace.com/moonmama2013
● Hard Nips
www.hardnipsbrooklyn

■Gutter: 200 N 14th street, Brooklyn, NY 11211 9pm $7
www.facebook.com/event.php?eid=132388193503159
www.thegutterbrooklyn.com/

6/16 @ pianos
 聖なる少女の夜、と命名された夜。ピカはフォーク・ソロのムーン・ママ(Moon♀mama)名義。共演は湯川潮音と元ライツで〈ドラッグ・シティ〉のアーティストでもあるソフィア・カナップ。大阪、東京、ニューヨークを代表するフォーク・ソング、しかも女の子という共通点の彼女たち。この夜は、『ピッチフォーク』の兄弟サイト「Altered zone」からエミリー・フライドランダーがDJとして出演した。
 湯川潮音は、ニューヨーク初ライヴで、天使のような透き通る歌声で観客を魅了した。小さい体から、驚くべきパワーを放ち、いちど歌に入ると最後まで止まらない。ソフィアはお似合いのサンドレスで、エフェクターを多用し愛らしいヴォイスを披露。とてもスウィートだった。
 Moon♀mamaは、ギター・フォーク・ソロで、ピカの歌声には心に強く感じるものを残した。日本語もあったがどの曲も観客をつかんで話さないパフォーマンスはさすが。

● Moon♀mama(Osaka...PIKA guitar folk solo)
● Sophia Knapp (NY) 
www.dragcity.com/artists/sophia-knapp
● Shione Yukawa (Tokyo)
www.yukawashione.com
www.myspace.com/yukawashione
● DJ:Emilie Friedlander (La Big Vic, Altered Zones)
www.myspace.com/labigvic
alteredzones.com

■Pianos: 158 Ludlow Street, New york, NY 10 pm $8
www.facebook.com/event.php?eid=147681128637541
www.pianosnyc.com/

6/17@ union pool
 ノースサイド・フェスティヴァル(ハイライトはガイデッド・バイ・ヴォイス)の一部のショーで、共演は、スター・スクリーム、ハード・ニップス、ソフト・サークル。
 スター・スクリームは、19歳(!?)のゲーム音楽にインスパイアされた、男の子たち。音的にオーディオ・ドレッグスのE*rockを彷彿させる。ハード・ニップスは、ブルックリン発の日本人女子へヴィー・メタル(!?)・ロック・バンド。このふたつで会場を盛り上げ、元ブラック・ダイスのヒシャムのソロ、ソフト・サークルへ続く。最近はふたり体制らしいが、今回はまったくのソロで、ヒシャムはキーボードをプレイ。その後、ピカのドラム・ソロ、続いて、ふたりのコラボレート。ヒシャムがギターで、ピカがドラム。お互い長く知っているふたりだが、今回初のコラボレートで、ふたりとも、何か新しい面がみえた。





6/17(fri) @ Union pool: NORTHSIDE FESTIVAL #1
ノースサイド・フェスティバルの一部。バッジホルダーを優先。
共演は、元ブラック・ダイスのヒシャム率いるソフト・サークル(1)、ゲーム音楽に深い影響を受けたスター・スクリーム(2)、NYのガールズ・メタル・ロックバンド、ハード・ニップス(3)で,ノースサイド・フェスティヴァルを盛り上げる。

● PIKA ☆( ex. afrirampo)
● Soft circle
www.myspace.com/softcircle
● Hard Nips
● Starscream
starscreamband.com

■Union pool : 484 Union Avenue. Brooklyn, NY 11211 8 pm $8
www.facebook.com/event.php?eid=166462670081394
unionpool.blogspot.com

6/19@ coco 66
 最後の日もノースサイド・フェスティヴァルの一部。ブラウン・ウィング・オーヴァー・ドライブ、フェアリーヴィジョン、SLZRD WZRD(ライトニング・ボルトのブライアンのベース・ソロ)とチボ・マットの本田ゆかさんとのコラボレートのPIKA☆YUKA(ピカ☆ユカ)。ブラウン・ウィング・オーヴァー・ドライヴは〈Tzadik〉などから作品もリリースしている、アヴァンギャルドでエクスペリメンタルなトリオ。
 フェアリー・ビジョンは、窓ごしに化粧する女子、望遠鏡でのぞく男の子がステージにずっといて、後で聞いたら歌詞の内容だった。SLZRD WZRDはライトニング・ボルトのベースのブライアンのソロ・プロジェクトで、女の子がヴォイス担当。ディヴィッド・ボウイを彷彿する衣装、蛍光電波を目と口から発し、シルヴァーの大きな紙を広げ、その上に乗って回り続けたり、クレイジーなパフォーマンスを繰り広げる。光のバランスが恐美しい。
 ピカ☆ユカは去年もやっているコラボレート。チボ・マットの再結成もあって、忙しい中参加してくれたゆかさんはキーボードとエフェクター、ピカはドラムとエフェクターを操る。このふたりがコラボレートすると音の遊びもしっくり収まるから面白い。






6/19 (sun) @ Coco 66: NORTHSIDE FESTIVAL #2
ノースサイド・フェスティヴァルの一部。バッジホルダーを優先。ピカは,チボ・マットの本田ゆかとのコラボレート、PIKA☆YUKA(1)として登場。共演は、ライトニング・ボルトのブライアン・ギブソンのベース・ソロ、SLZRD WZRD(2)と、エクスペリメンタル・ユニット、ブラウン・ウィング・オーヴァードライヴ(3)、そして、カート・ヴァイル、アメージング・ベイビーなどのメンバーが結成した、フェアリー・ヴィジョン(4)。

● PIKA ☆ Yuka ( ex. afrirampo, Cibo Matto)
www.wbr.com/cibomatto/
chimeramusic.com/ifbyyes.html
● SLZRD WZRD (member of Lightning bolt)
laserbeast.com
● Brown Wing Overdrive
www.myspace.com/brownwingoverdrive
● Fairy vision

■Coco 66: 66 Greenpoint Ave Brooklyn, NY 11222 8 pm $8
www.facebook.com/event.php?eid=213054528716003
www.coco66.com/
www.thelmagazine.com/newyork/NFSchedule2011/Page#sunday

Chart by JET SET 2011.06.27 - ele-king

Shop Chart


1

DOC SEVERINSEN

DOC SEVERINSEN BE WITH YOU / YOU PUT THE SHINE ON ME (DJ HARVEY 12" CUTS) »COMMENT GET MUSIC
オレゴンのトランペット奏者Doc Severinsenが'76年にEpicからリリースしたジャズ/フュージョン名盤"Night Journey"の収録2作品を、DJ Harveyがリエディットした話題の一枚が遂に入荷。Harvey自身も勿論プレイ!!

2

COS/MES

COS/MES SADISTIC SKATEPARK - 2011 RE-MASTER VER. »COMMENT GET MUSIC
2007年にリリースされ、既に廃盤となった現在、某サイトでは1万円を越える高騰を見せている幻の1st.アルバム『Sadistic Skatepark』が、JVCマスタリングセンターの重鎮、小鐵徹氏によるリマスタリングを施されて遂に再発。

3

MANKIND

MANKIND METRO CITY BLUES EP »COMMENT GET MUSIC
Vakulaのリリースで御馴染みの"3rd Strike"から新作が到着です!!良質なビートダウン作品のリリースが相次ぐ"3rd Strike"から、"Late Night Audio"コンビのToby TobiasとDanny Clarkによる匿名ユニットと思われる"Mankind"による大推薦ソロ・デビュー作が登場!!

4

BULLION

BULLION MAGIC WAS RULER »COMMENT GET MUSIC
リリース即廃盤となったミニ・アルバム"You Drive..."収録曲のフル・ヴァージョン3曲に、新曲"Good News on Her"を加えた4曲入り12インチ!!今回も完全限定です。お急ぎ下さい!!

5

DJ KENSEI

DJ KENSEI ULTIMATE BACK INTO TIME VOL.2 »COMMENT GET MUSIC
記念すべき第1弾をを飾ったDJ Doc.Holidayからバトンを受けるのは今も現役バリバリの求道者、DJ Kensei。お題は、90'SにKenseiくんがプレーしていたアブストラク・ヒップホップ。By DJ Doc.Holiday

6

V.A.

V.A. BROWNSWOOD ELECTR*C 2.1 »COMMENT GET MUSIC
超新星Gang Coloursを発掘するなど、最前線UKベース方面へと舵をきったGiles Peterson率いる名門Brownswood。ジュークや新型D'n'B新鋭も参加したコンピからのカット第2弾です!!

7

LUCKY PAUL

LUCKY PAUL SLOW GROUND EP »COMMENT GET MUSIC
名門Brownswoodからデビューを飾ったポストJoy O最有力候補新鋭Eliphinoのリリースで幕開けた当店直撃レーベルから、またしても強力過ぎる新星がデビューです!!

8

RADIO SLAVE (YOUANDME & RHAUDER EDIT) - K-MAZE

RADIO SLAVE (YOUANDME & RHAUDER EDIT) - K-MAZE »COMMENT GET MUSIC
OrnamentsからPaul St. HilaireことTikimanをフィーチャーしたシングル「No News」で注目された新鋭Rhauderをパートナーに迎えたyouANDmeによるエディット・シリーズ第4弾!!

9

BEAT BROKER

BEAT BROKER PACIFIC BREAK »COMMENT GET MUSIC
Harveyも絶賛のGhost Town発Jerry Williams"Easy on Yourself"リエディットも当店大ヒット、西海岸バレアリック重鎮Ryan Bishopの新曲が、DJ Ritesh(American Standard)とTony Watson(ex. Wax Records)主宰新レーベルの第1弾として登場!!

10

JOOLS HOLLAND AND HIS RHYTHM & BLUES ORCHESTRA

JOOLS HOLLAND AND HIS RHYTHM & BLUES ORCHESTRA DANCE THE SKA VOL 2 EP »COMMENT GET MUSIC
クボタタケシ・ファンもれなく直撃の激キャッチー・ビッグバンド・スカ!!爆発人気500枚限定7"シリーズ第2弾は、今回も超豪華ゲスト・シンガーを迎えての名曲カヴァー4曲収録です。
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