「IO」と一致するもの

QN - ele-king

越境者としての彼 文:中里 友

QN
New Country

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 5月31日にポストされたQNのツイート...そこに貼られたOMSB'Eatsに対するディス曲"OMSBeef"の音源。その、あまりに唐突過ぎる決別の報を、この楽曲によって知った人がほとんどではないだろうか。このビーフ自体が相当衝撃的だったのだけれど、"OMSBeef"を聴いて、さらに驚かされてしまった。それは、前作以上の拡張と深化を遂げている彼の音楽に、だ。

 どんなジャンルの音楽にも熟練というものはある。僕が日本語ラップを面白いと思うのは、それぞれ独自の言語――それは言葉のアクセントや起伏、間の取り方、もちろん生来の声質によるところはかなり大きい――を思考錯誤して体得しているところにある。10人いれば10通りのスタイルがある。それはキャラクターとも言い換えられ、それは彼らの最大の「武器」でもある。他にはない表現やスキルを見せようとする初期作は冒険心に溢れ、フレッシュでいて、ときとして非常にトリッキーであったりする。それが作品を重ねる毎に、じょじょに言葉は削ぎ落とされて整理され、次第に聴きとりやすいオーソドックスなラップ・スタイルへ移行していく(それはメッセージ性に重きを置きはじめるというより、メッセージを持ちはじめるというケースが多いような気がする)。イコール独自の言語を捨てていくという事では必ずしもない......が、表現がこなれて洗練されていくという事はこういうことなのか? と疑問を感じたりもする。
 ヒップホップというシーンへの帰属意識の高いアーティストほどこういう面が強く、かたやジャンルの横断を繰り返すアーティストほどブレずに言語の独自性を保持・深化させながら、音楽性を拡張させていっている。僕は彼らを「越境者」と呼んでいる。韻踏を早くに抜けたミンちゃんやEVISBEATS、さらに言えばKREVAやイルリメは拡張の末にポップ・フィールドにまで波及した例だと思う。もちろん例外はあって、降神はさらに独自のコミュニティで表現に磨きをかけていった気がするし、KILLER BONGなどは越境......というよりも間違って地球に産み落とされた宇宙人のよう。

 QNは間違いなく越境者だ。越境者は実験を繰り返す(ミレニアルズ以降のネット・ネイティヴな世代は生まれながらに「越境者」なのかもしれないが)。QNの作品にはいつも耳を惹くアイデアがある。先月リリースされたDJ松永のアルバムにラップで客演した"Tell The Truth"での甘いフックを聴かせた後の1バース目はつかみとしても最高だし、昨年、名義を変えてトラックメイカーとしてリリースしたEarth No Madでは実験的な試みにも意欲的で、自身を拡張しようとしている意図がとれる。相模原CITYのLABORATORYから、自らをProfessorと名乗っているのも頷ける。

 そして件の"OMSBeef"だ。このトラックはやや風変わりなクラウドラップで、おまけに彼のラップはどんどん訛っていっている(同時にアップされている歌詞がなければ聴き取れなかっただろう......)。先の持論を漠然と考えていた折に、編集部から今作『New Country』が届き、聴き通してみて、やはり! と思った。もちろんまだ彼がSIMI LABに所属していた際に作られた作品なのだが、よりグルーヴを求めて削ぎ落とされたタイトなサウンドで、前作以上に無国籍なビートを鳴らしている。
 フリーキーでエキゾチックな"Cray Man"、"Hands"。ベースとドラムとわずかな音色、その上をラップでスイングする"Freshness"、"DaRaDaRa"。ファニーなルーディーズ・ミュージック"Hill"、"Boom Boom"、そしてJUMAのフックが効いたモラトリアムなメロー・ソング"Cheez Dogg"からは彼のプロデュース能力の高さが伺い知れる。アルバムの終焉にふさわしい"船出"と"Flava"は旅情と言うべき感傷さが漂っていて、総じて温かみに溢れた作品となっている。

 熟練というのは、キャリアの積み方という事でもある。3年の間に、2枚のソロ、SIMI LABのアルバム、別名義Earth No Madのアルバム、Dyyprideのアルバムのプロデュース...そして前作から5カ月というハイペースで発表された今作の『New Country』。早い。彼の初となる商業作品のタイトルを『THE SHELL』(抜け殻)とした意味も「やりたい事がコロコロ変わるから、このアルバムも今やりたいことではもうないんですよ。」とかつてインタヴュー(https://amebreak.ameba.jp/interview/2010/08/001618.html)で語っていたが、本当にそのスピード感で彼は成長を続けている。今回の脱退は残念だが、すでにRAU DEFと共にMUTANTANERSなるユニットを組んでYOUTUBEに作品をアップしている。歩調や歩幅を変えても、この先も決して歩むことはやめないのだろう。

 ラジオを通じてQNとOMSB'eatsに熱いメッセージを送った菊地成孔じゃないが、4月のDCPRGとのライヴで、STUDIO COASTという大舞台で見せたSIMI LABの素晴らしいステージング......世代も越えて観客をロックした、あの光景に夢を見てしまった僕も含めて、多くのファンが今回のQNの脱退がとても残念な事に思えてしまうのは、それはしようがないことだ。いや、こんなこと書いても本当にしようがないのだけれど。
 

文:中里 友

»Next 竹内正太郎

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物語の外側へ 文:竹内正太郎

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 「早熟」という形容は、むしろこの作品の前では礼を欠くかもしれない。

 「もう僕はSIMI LABには居ません。QN」、突如そうツイートされたのは5月22日だった。ツイートは確かに本人のアカウント(@professorQN)だったが、前後の書き込みからしてもまったくの無文脈だったので、私は何かの冗談だと思っていた。が、6月1日、QNのSoundCloudに"OMSBeef(Dis)"がアップされ(https://soundcloud.com/simi-lab/omsbeef-qn)、どうやら事態は想像以上にシリアスであると、多くの人がさらなる深刻化を覚悟してしまったのではないだろうか。少なくとも、OMSB'Eats(@WAH_NAH_MICHEAL)やMARIA(@MariaPPgirl)のアンサー・ツイートを見る限り、QNとSIMI LABメンバーとのあいだには何か決定的な行き違いがあり、容易には復しがたい距離が存在する、それがどうやら一定の事実であるようだった(注:残念だが、6月12日、QNの脱退がオフィシャルで報じられた......)。当然、詳しい内部事情はいっさい承知していない。無用な推測は控えるべきだろう。何かを言うべき立場の人はもうコメントを出している、例えば菊地成孔のように。オーケー、私が言いたいこと(言えること)はたったひとつ、『New Country』は本当に素晴らしいアルバムだ。

 そもそも、OMSB'EatsもMARIAも、そしてDyyPRIDEも、このアルバムに参加している。あたかもそこになくてはならない既定の風景のように、SIMI LABの面々はこの作品に協力し、パフォーマンスしている。それに、RAU DEFや田我流もいる。本来であれば、純度100%の、大きな祝福の中で聴かれるべき作品だと思う。もちろん、例の件をできる限り肯定的に捉えれば、SIMI LABが馴れ合いで運営される仲良しクラブでないことが公けに示されたとも言えるが、この作品の完成とこのタイミングでの発売を、決してよく思わない人たちもいるであろうことは、(ぶり返すようだが)残念ではある......。SIMI LABのデビュー・フルレンスに寄せ、かつて「個人的にはQNにもう少し出しゃばりを期待」している、などと書いた人間からすれば、本作はまさにあのとき理想に描いたとおり作品であるが、だからこそ余計、複雑な感情になってしまうのもまた事実で......。

 いや、妙な感情論はやめよう。QN(今後はプロフェッサーQNと呼ぶべきなのだろうか?)は、さらに磨きあげたトラック・プロデュースで、すべての協力者に報いている。音楽家としては、まず間違いなく最高の仕事を果たしている。アレンジメントされる多彩な弦類、重く揺れ動くベース・サウンド、淡々とリズムを刻む軽やかなドラムスは、彼の手によって美しい循環構造を描いている。そして、これは相変わらずと言っていいのか、この1990年生まれが持つ雰囲気というのは、ちょっと並はずれたものがある。絶対に浮かれてたまるかと言わんばかりの、常にローにコントロールされた異様なテンション。ビートの鳴りやループの展開は、前作『Deadman Walking 1.9.9.0』(2011)以上にタイトになっている。そして、ベースの効かせ方がとにかく心地よい。J・ディラのビート・プロダクションを"21世紀のヘッドフォン・ファンク"と評した海外のライターがいたが、それはこの作品にもそのまま当てはまるのではないか。これはQNによるファンク解釈のグルーヴィな作品である。

 そしてラッパーとしても、その不遜な口振りは更なる自信を見せつけている。この年功序列国家においては、ときに過剰なまでの謙遜が重んじられる傾向にあるが、ヒップホップはその道徳を破棄する文化でもある。そう、QNは誰よりもクールに、だが自分がナンバーワン・ラッパーであるかのように、ファンク・ビートの上で堂々と韻を流している。日本語も英語もない交ぜに、とにかく滑らかに流れていく。引用すべきパンチ・ラインも、もちろんある。とくに、表題である「新国家」の、おそらくは同義語として「夢」という言葉がふたつの意味で使われる"Better(feat. RAU DEF, MARIA)"には、QNの決意がもっとも強く表れている。が、韻文として組んだリリックを、あくまでも散文のように崩して聞かせる技術には舌を巻く。ゼロ年代、ドメスティック・ラップの潮流に物語回帰(それも、"Street Dreams"としての物語ではなく、"My Space"としての物語への回帰)があったとすれば、QNはまたぶらぶらと物語の外側へ出て、意味のあること/ないことを問わず、背景にある物語からいくつかの場面や感情のみを取り出し、新たな世界を立ち上げているように思える。

 また、こうした純粋なラップの機能性からの影響なのか、浅からぬ縁を持つ田我流を招いた"船出"は、粒揃いの本作でも群を抜いたコズミック・ファンクで、『B級映画のように2』という、おそらくは現在の日本に対する複雑な心境を込めたアングリーなアルバムからは一転、「こんな国は捨てて/空を突き抜けて/大気圏に突入/無重力でパーティ」とラップする田我流が、私には実に楽しそうに見える。彼の『B級映画のように2』が、ヒップホップの圏外へと向かう社会性の作品だったとすれば、本作はヒップホップの原理的な魅力にこだわった、周囲との国境線を強く意識した作品だ。貫禄めいたこの落ち着きぶりはいったいなんだ? 表情はまだどこかに十代の面影を残しているが、「早熟」という形容は、むしろこの作品の前では礼を欠くかもしれない。浮かれることを知らない弱冠21歳が、新たな王国を築こうというのか。月並みの結論であるが、事情はどうあれ、作られた音楽そのものに罪はないと思う。おそらくは多くの人の期待を凌いでいるのではないか。『New Country』、その確信めいたヘッドフォン・ファンク。存分に楽しんで欲しい。


文:竹内正太郎

DUM-DUM PARTY'2012 ~夏の黄金比~ - ele-king

じつは都心から意外と近いという噂の河口湖。
全天候型の開放感あるライヴ空間で、

ザ・ヴァセリンズ、相対性理論、小山田圭吾 を堪能...... !!

伝説たちを生け捕りにしよう。

緑とヴァセリンズ、
富士急線と相対性理論、
初夏と小山田圭吾。

オープニングを飾るのはベル・アンド・セバスチャンのリード・ギター、スティーヴィー・ジャクソン!

来場者全員に永井博イラスト使用の特典が用意されていたり、期間中は富士急線一定区間においてやくしまるえつこ氏の特別アナウンス(!)が流れるなど、お祭り気分を盛り上げる仕掛けもたっぷりだ。

湖畔はグラスゴーに変わる。
いい季節がめぐってきている!

【DUM-DUM PARTY'2012 ~夏の黄金比~】
Curated by OFFICE GLASGOW&DUM-DUM LLP

●イベント特設サイト:https://party.dum-dum.tv/

●ARTIST
The Vaselines / 相対性理論
Guest: 小山田圭吾(コーネリアス)
Opening: Stevie Jackson(Belle & Sebastian)(追加)

●日時:
7月1日(日)
OPEN 16:00 START 17:00 ※20時~21時頃の終演を予定

●会場
〒401-0301
河口湖ステラシアター 大ホール(野外)
山梨県南都留郡富士河口湖町船津5577
TEL:0555-72-5588   FAX:0555-72-5578
https://www.stellartheater.jp/

●TICKET
¥6,900 全席指定taxin
※3才以上有料1drink別
※KIDS割引あり(高校生以下、学生証提示で¥2,000 キャッシュバック。高円寺DUM-DUM OFFICEのみの受付)
※永井博イラスト使用の来場者全員特典配布アリ

●チケット一般発売中
チケットぴあ0570-02-9999/LAWSON TICKET 0570-084-003/e+にて
ディスクユニオン、高円寺DUM-DUM OFFICE店頭にて

高円寺DUM-DUM OFFICE店頭発売(平日12:00~18:00) 03-6304-9255
地図等はこちらから! https://dum-dum.tv/blog/

主催:DUM-DUM LLP
企画制作:OFFICE GLASGOW / DUM-DUM LLP
協力:スリー・ディー株式会社/みらいレコーズ/Traffic Inc.


そしてこちらも!

スティーヴィー・ジャクソンもバンド・メンバーで参加!
名盤再現ライブシリーズ『HMV GET BACK SESSION』THE VASELINES「DUM-DUM」LIVE 開催
2012年6月27日(大阪)、6月28・29日(東京)
イベント詳細:https://www.hmv.co.jp/pr/getback3

teams - ele-king

 スペースゴーストパープのデビュー・アルバム『Mysterious Phonk』のジャケを見たとき、このギャングスタみたいな見てくれの作品のどこがチルウェイヴと繋がっているのか見当つかない。しかし、いざレコードに針をおろしてみると......下北沢のジェットセットの試聴機で二木信が「これ、俺向きじゃないしょ!」と根を上げたように、そのサウンドはウィッチハウスやダークウェイヴそのもの......このチルウェイヴ以降のヒップホップにおける新しい展開、つまりクラウド・ラップのネクストとして注目されているがトリルウェイヴ。初期チルウェイヴやクラウド・ラップの代表格のリル・Bと違って、トリルウェイヴとは、 たとえば三田格がレヴューしていたメイン・アトラキオンズのように、ネタありきではなく、ポスト・チルウェイヴとしてのオリジナル・トラック、ラップのあるなしにかかわらず、クラムス・カジノ以降のヒップホップの流れのようだ。
 トリル──などという言葉を言われるとクラシック音楽の演奏におけるそれ(32分音符)、あるいはヘヴィーメタルのギターのそれを思い浮かべる人もい少なくないだろうが、あながち外れではない。トリルとは、音のああした震えのことを意味するわけで、"チル(沈静)"ウェイヴのネクストのひとつが、"トリル(震え)"ウェイヴだそうである。まだ、"クラウド(雲のような)"ラップと呼んだほうがしっくり来る気もするが、とにかく、そんな季節目の変わり目に、トリルウェイヴ/クラウド・ラップ系の使者が今週末、来日する! 東京では主宰の〈WHITE LILY〉レーベルをはじめ、〈コズ・ミー・ペイン〉も登場。大阪では本サイトも注目のMadeggも出演します。
 これはなかなか注目すべきイヴェント、真新しい現場を体験したい人、ぜひ!


 2011年に〈MEXICAN SUMMER〉からリリースされたSTAR SLINGER とのコラボ作「TEAMS VS. STAR SLINGER」も話題となった、マイアミの新世代ビート・メイカー、SEAN BOWIEによるソロ・プロジェクト、TEAMS。7月のデビュー・アルバム『Dxys Xff』の国内盤CD発売に先駆けて行われる初来日ツアー(東名阪)が今週末に開催されます!
 会場では東京公演を主宰するインディ・レーベル〈WHITE LILY〉とのコラボレーション盤も販売予定(※JET SETなど一部レコード・ショップでも販売中)。同作はTEAMSの最新録音となる完全未発表の新曲4曲に加えて、国内の気鋭5アーティス トによるリミックスを加えた全9曲を収録とのこと!

PLANCHA サイト内では前売りチケットの予約も受付中です。
<Teams Japan Tour 2012 チケットご予約フォーム>
https://www.artuniongroup.co.jp/plancha/top/teams-japan-tour-2012-form/

■Tokyo
White Lily Presents "CULT CLUB Vol.8″
――Teams Japan Tour Special!!! -

6/29(金)
at Lush (Shibuya)
Open & Start 24:00 -
前売り¥2,500(include 1 drink.) / 当日¥2,500(include 1 drink.)

Live:
Teams (from Los Angeles)
Nag Ar Juna
HNC

DJ:
Gikyo Nakamura (The Pegasuss)
YO!HEY!!(Threepee Boys)
Tetsuya Suzuki (TOP GUN)
Ozawa Gentaro-Z (Young Fidelity)
&
Cuz Me Pain DJs(YYOKKE/ODA/NITES)

https://whitelilyrecords.tumblr.com/

-------------------------------------------------------------

■Nagoya
White/Black

6/30(土)
at Cipher
18:00~
前売り¥2,000 /当日¥2,500(without 1D)

LIVE:
Teams (from Los Angeles)
ORLAND
NILE LONG

DJ:
W/B DJs
Love Action DJs

https://www.underground.co.jp/cipher_top/schedule/

-------------------------------------------------------------

■Osaka
INNIT

07/01(日)
at Grand Cafe Osaka
Open & Start 17:00
ADV/Bring Your Music:2300YEN (w1D)
DOOR:¥2,800(w1D)

Teams (from Los Angeles)
Seiho
Avec Avec
Taquwami
And Vice Versa
Magical Mistakes
Madegg
Ryuei Kotoge
Jemapur/Aspara
Keita Kawakami
VJ:Kezzardrix

HP:https://innitmusic.com/

[Electronic, House, Dubstep]#11 - ele-king

Swindle - Do The Jazz | Deep Medi Musik


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E王   「ジャズ・シング」(1990)、「ジャズ・イズ・ザ・ティーチャー」(1992)、「ハイテック・ジャズ」(1993)、「イッツ・ア・ジャズ・シング」(1994)......そして「ドゥ・ザ・ジャズ」(2012)。16分で打たれるハンドクラップ、ムーディーなハミング、アシッドな電子音とサブベース、コンクリートを砕くんじゃないかと思わせる迫力満点のユニゾンとドラム・パターン......「格好いいグライムください」と、下北沢のZEROで買ったのがコレ。ラップはないが、ストリート・ミュージックというものの魅力が満載のトラックで、メランコリックな上ものをミックスしながら脈打つビートはどう聴いてもパンク。
 "アンダー・ザ・サン"は、シルキー風のメロウな感じではじまり、そして雷鳴のような、ジュークのような好戦的なシンセサイザーがこじんまりとしたダンスフロアに一撃を加える。エレクトロのようなファンクの粘っこさもある。"イフ・アイ・ワズ"では、グライム式のR&Bを展開する。汚れて、そして、どこまで汚れている。歌は、何を言っているのかわからない。この先のことなど何もわからない。本当に素晴らしい"詐欺"からの1枚。グライム......ああ、痺れる。

Jessie Ware - Running | PMR Records


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 SBTRKT、あるいはジョーカーのアルバムでも歌っている女性シンガー、ジェシー・ウェアの2枚目のソロ・シングルで、両面ともにリミックスを担当しているのが前回のこのコーナーで紹介したディスクロシュア......このような形で頭角を現してきた。もっとも、ディスクロシュアが自分たちの曲でやっているUKガラージ風のビートはここにない。これはベース・ミュージックを通過した、完璧なハウス・ミュージックである(ジョイ・オービソンの流れ)。ジェシー・ウェアのまったくパワフルな歌/ヴォーカリゼーション、そしてキャッチーなメロディも肝だが、ディスクロシュアのグルーヴィーなビートも見事。いやー、素晴らしい。ダンスの魅力満載。3ヴァージョンとも輝いている。

Fresh Touch - The Ethiopian EP | Angular Recording Corporation


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 これは今日の(とくにイギリスでの)トレンドのひとつ、ワールド・ミュージックへのアプローチ。デイモン・アルバーンとのDRCミュージックで味をしめたのか、アデルで商業的な大成功をおさめた〈XL〉の社長、リチャード・ラッセルが同じDRCミュージックのメンバーでもあり、また、キング・クルエルやジ・XXなどの仕事をこなしているロダイド・マクドナルドとのコンビによるシングルで、エチオピアで現地の人たちと録音した音源をもとにベース・ミュージックへと変換した4曲が収録されている。エチオピア人のコーラスがこだまする1曲目の"ハーラー・リズム"も、2曲目の"68ジョイント"も、B面2曲目の"アダージ・ライト"も、ダブステップというよりはグライム。ワールドなテイストを除けば、アンダーグラウンドへと回帰しようとしているダブステップの動きとも重なる。

LA Vampires by Octo Octa - Freedom 2K | 100% Silk


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 これ、ハウスっす。ローファイでもなんでもなく、4/4キックドラムを使ったハウス・ミュージックです。ベテラン・リスナーは、1990年代なかばあたりのロン・トレントやシェ・ダミエのディープ・ハウスを思い出しましょう。あの頃のラリー・ハード・チルドレンたちのハウスを軽めに展開した感じとい言いますか......。ビート的な新しさはない。しかし、たとえば"ホエアエヴァー"のような曲ではハウスのクリシェを使いまくりながら、ドリーミーな上ものとアマンダのセクシャルなヴォーカリゼーションによって惹きつける。"ファウンド・ユー"などはダンス・ミュージックであり、ヒプナゴジック・ポップでもある。ロサンジェルスでは踊りながら眠っているのだろう。気持ちよすぎる。5曲+リミックス1曲、計6曲入りの......EPなのかLPなのか。ジャケのアートワークも最高。

MANDOG - ele-king

Mandog web - Mandog Official Info : https://mandog.info/

「ROOM FULL OF RECORDS」
マンハッタンレコードのハウスセクション主宰レーベル「ROOM FULL OF RECORDS」記念すべき第一弾シングル。
"ライブ演奏が可能なオリジナル曲とそのリミックス"
をコンセプトにワールドワイドな展開で国産ミュージック紹介の一旦を担う事を目指す。
第一弾は、未だにシーンに多大な影響力を持つドイツ発プログレッシブロックバンドCANの日本人ヴォーカリストであったダモ鈴木氏に絶賛され、当初のギタリストを変更してツアーに同行されたという実力派ギタリストMandogによるオリジナル曲を、DJ Harvey等要人が関わる最重要レーベルの一つ<International Feel>から堂々のリリースを果たし世界的知名度を上げるDJ GONNOがリミックス。オリジナルが持つ多重録音によるサイケデリックなプログレ感とGONNO独特のビート感と空気感が融合した作品。
https://www.roomfullofrecords.com/

2012.06.15 (FRI)
ENESPNO.1 ROOM FULL OF RECORDS KICK OFF PARTY @ eleven
LIVE: MANDOG、 KAORU INOUE
DJ: LOVEFINGERS、THE BACKWOODS aka DJ KENT、5IVE、CHIDA

2012.06.19(MON)
MANDOG LIVE & DJ GONNO @ DOMMUNE

ギターを弾きたいと思わせてくれた曲


1
CAN - Oh Yeah 「Tago Mago」 - United Artists Records

2
Manuel Gottsching - Echo Waves 「Inventions For Electric Guitar」 - Kosmische Musik

3
Les Paul - Lover「The New Sound」 - Capital Records

4
寺内タケシとブルージーンズ - 津軽じょんがら節「レッツ・ゴー・エレキ節」 - King Records

5
Suicide - Ghost Rider「Suicide」 - Reachout International Records

6
Johnny Mathis / Open Fire 「Open Fire, Two Guitars」 - Columbia

7
Dick Hyman - Evening Thoughts 「Moog」- Command

8
V.A. - ヌドクパ族の音楽 「世界民族音楽大集成 中央アフリカの音楽」- King Records

9
Raymond Scott - Little Miss Echo 「Soothing Sounds For Baby Vol.3」- Basta

10
Django Reinhardt / Nuages 「The Quintet Of The Hot Club Of France」- Decca

interview with Jazzanova - ele-king

ビットとバイトからなる世界に生きている
一緒になれるのはネットの世界だけ "アイ・ヒューマン"

 ジャザノヴァとは、温かきジャズやソウル、そして最新のエレクトロニックの激突だった。たとえば、ジャズなど生楽器によるヴィンテージな音楽、ドラムンベースのような打ち込みによるクラブ・ミュージックを並行して聴いてきた僕にとって、ある時期までそうしたふたつのジャンルは別モノとして接していたが、1997年に登場したジャザノヴァは、生音を好む耳とクラブの耳との交流をうながした。
 ジャザノヴァは、もともとはサンプリング主体の音楽だったけれど、たしかにそこには最初からライヴ感と臨場感があった。15年も前にリリースされたデビュー曲「Jazzanova EP」は、生とエレクトロニックの混合、ヴェンテージと最先端を組み合わせがある。ドイツらしくバウハウス調のデザインにパッケージされたそれは、クラブ・ジャズの新境地を切り開いた名盤として知られている。
 彼らの初期の影響はアメリカのヒップホップ(ATCQやジャングル・ブラザース)だが──そこがベルリンのテクノ一派とは違っている──、彼らにはセンスがあり、なによりも勤勉さと緻密さとテクニックがあった。やがて、ジャザノヴァはヨーロッパのジャズとマスターズ・アット・ワークやデトロイト・テクノをミキシングした。彼らのレーベル〈コンポスト〉はジャズ・ハウスの引率者となり、他方で彼らは、そして、いわゆるnu jazzの走りともなった(そしてもうひとつの彼らのレーベル〈ソナー・コレクティヴ〉は、その後、新しいヨーロッパ・ハウスの潮流を生んでいる)。


Jazzanova
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 ベルリンを拠点とするジャザノヴァは、ステファン・ライゼリング、アクセル・ライネマー、ロスコ・クレッチマンのプロデューサー・チーム、そしてユルゲン・フォン・ノブラウシュ、アレクサンダー・バーク、 クラアス・ブリーラーのDJチームからなる。ベルリンにおけるクラブ・ジャズの最重要拠点である。
 2002年にリリースされたファースト・アルバム『イン・ビトゥイーン』では、うまさや熱狂だけではなく、彼ら自身の深いエモーショナルな側面も強調しているが、2008年に由緒ある〈ヴァーヴ〉からリリースされた『オブ・オール・シングス』では、アジムス、ドゥウェレ、ホセ・ジェームス、ベン・ウェストビーチなどなど豪華なゲストを招き、それまで以上に生演奏の比重を増やし、よりダイナミックで華麗なサウンドを確立している。ちなみに『オブ・オール・シングス』のクローザー・トラックが、大人に成長することを拒む少年の気持ちを歌っているモリッシーの"ダイアル・ア・クリシェ"(1988)カヴァーだったことは実に興味深い。
 そして、先月リリースされた4年ぶりのサード・アルバム、『ファンクハウス・スタジオ・セッションズ』で、ジャザノヴァはまったくの生バンドとなった。デジタル化する世界とは逆行するように、彼らはビットとバイトの世界よりもアナログを選び、サンプリングよりも生演奏に徹し、ジャザノヴァ流のバンド・サウンドの完成へと向かった。アルバムにおける唯一の書き下ろし曲"アイ・ヒューマン"がそうなったことの本心を明かしている。
 いずれにせよ、美しい歌、心躍る演奏、それらヒューマンな行為のなかの陶酔する甘美な時間......我々がなぜソウル・ミュージックを必要とするのか、その理由がここにはある。
 ジャザノヴァをステファン・ライゼリングとともにオーガナイズしている中心人物のアクセル・ライネマーに話を訊いた。

バックステージでも空港でもemailをチェックしたり、Facebookのコメントをチェックしたりと、これも僕たちの生活の一部になっている。まあ、当たり前なことだと思う。でも隣に座っている人とSkypeで会話をするのではなく、向い合って心のこもった会話をすることは大切なことなんだ。

まずはアルバム完成おめでとうございます。とても人間味あふれる素晴らしい内容で、いつまでも色褪せないアルバムだと感じました。まず、今回のこのバンド・プロジェクトを試みることになった経緯を教えて下さい。

アクセル:このバンド・プロジェクトのきっかけは2009年にロンドンで開かれたジャイルス・ピーターソンのワールドワイド・アワードだった。ジャザノヴァは今年で結成15年になるんだけど、前作の『オブ・オール・ザ・シングス』では、いままでのプログラミングとサンプリング主体とは違って、ミュージシャンをたくさん使って制作した。だからジャザノヴァのDJは世界中でプレイするたびに各地で「なんでバンドを連れてこないの? DJだけなの?」と質問され続けてきた。だから僕とステファンは「すべてサンプリングで制作された自分たちのエレクトロニック・ミュージックをどうやってステージ上で再現しようか」と話し合ってきた。
 最初はやり方がわからなかったけど、『オブ・オール・ザ・シングス』はドラムスだけがプログラミングされたものだったから、もしかしたらいまならバンドで再現することができるかもしれないと思って、そこで以前から一緒に仕事をしてきたミュージシャンを招いた。ミカトーンのポール・クレバーはいつも僕たちの楽曲でベースを弾いてくれていたし、セバスチャン・シュトゥッドゥニツキーは音楽的なディレクターとして楽曲の別アレンジを作る際に協力してくれた。前のアルアバムではオーケストラやストリングス隊など多くのミュージシャンと制作していたから、一緒にステージで演奏するのは難しいと思っていた。でも、セバスチャンが別のアレンジを作ってくれたので9人編成で演奏することができるようになった。

打ち込み、ダンス・ミュージックに飽きてしまったんでしょうか?

アクセル:飽きたってことはないね。ライヴだってダンス・ミュージックだろう。"フェディムズ・フライト"のようなクラシックから"アイ・ヒューマン"のような最新曲まで演奏するよ。充分にダンサブルな曲だし、パーティ用のセットでもあるからね。クララ・ヒルやラ・ルーの作品をプロデュースしたり、たくさんレコーディングしてきたんで、スタジオでの作業もどんどん良くなっていって、その制作過程を自分たちの楽曲にも活用できると思った。だからステファンはもっと作曲にフォーカスするようになってきたんだ。それでもプログラミングでの制作に飽きたわけじゃないよ。いまでもビートはクレイジーな感じにプログラムしているしね。

これまでの制作との違いはなんでしょう?  こだわりの部分や、苦労したこと、予想もできないハプニングなどがあったら教えて下さい。

アクセル:もっとも変わったことといえばフル・バンドとともにスタジオに3日間入ってレコーディングしたことだね。いままでのジャザノヴァの制作ではホーン隊で1日、次の日にストリングスをレコーディングしたりと、すべてレイヤーになっていて、録音も分けてやっていた。
 だけど今回はフル・バンドで一緒にスタジオに入ってレコーディングしたんだ。これは本当に新しいことだったね。しかもかなり上手くいったよ。一緒にツアーをしてきたバンドだから楽曲も知っていたし、演奏も熟知してたからね。このスタジオ・セッション・アルバムはジャザノヴァのスタジオで制作された楽曲とライヴ・ショーとの架け橋だと思っている。ライヴについて言えば、つねにステージの上でジャザノヴァのスペシャルなサウンドが出せるわけでないけどね。ときには20分しか準備時間がないときなんかもあって、9人のバンドでみな違うセッティングだと正しい音が出せないこともある。だけどこのレコーディング・セッションではヴィンテージなマイクをたくさん持ち込んでレコーディングして、自分でミックスをした。だからサウンドがスタジオでのプロダクションとライヴ・バンドの中間なんだ。

前作から4年間ブランクがありましたね。たとえば、その間、アレクサンダー・バークはクリスチアン・プロマーとのコンビで〈Derwin Recordings〉から積極的に作品をリリースしていましたよね。」他のアーティストは、どのような活動を続けていたのですか?

アクセル:ステファンと僕はバンドと一緒にずっとツアーに付きっきりだった。新しいアルバムはすぐリリースできると思っていたんだけど、ツアーや準備に思った以上に時間がかかってしまった。新しい体験だったからね。でもすごく楽しいことだったよ。それから他のミュージシャンのスタジオ作業やプロデュースでも忙しかった。たとえば〈P-VINE〉からリリースしたフィン・シルヴァーも僕のプロデュースだし。フィン・シルヴァーとはレコーディング、ミックス、ツアーとたくさんの仕事をしてきた。この4年間はこんな感じだったよ。

各個人が有名なって、なかなか一緒に制作をする時間がないと思いますけど、どのようにやり取りし、制作を進めたのですか? また、衰えることのない制作意欲の源はなんでしょう?

アクセル:ジャザノヴァのメンバー全員がレコーディングに参加したわけではないんだ。オリジナルのメンバーは僕とステファンだけだった。このふたりですべてのプロジェクトをオーガナイズしている。ライヴ・バンドはジャザノヴァのオリジナルのメンバーとはまったく違ってライヴのために結成した新しいものだよ。DJたちは世界中をツアーしたり、コンピレーションを作ったり、自分たちのレーベル、〈ソナー・コレクティヴ〉のことに集中したりとみんな忙しいから、少し休んでからまた制作を再開したんだ。

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ジャザノヴァのDJは世界中でプレイするたびに各地で「なんでバンドを連れてこないの? DJだけなの?」と質問され続けてきた。だから僕とステファンは「すべてサンプリングで制作された自分たちのエレクトロニック・ミュージックをどうやってステージ上で再現しようか」と話し合ってきた。


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手本にしたバンドや、影響を受けたバンドはいましたか?

アクセル:そうだね、たとえばば昨日は僕にとってはダラダラした感じの日曜日だった。ゴロゴロしながらたくさんの音楽を聴いたよ。僕にとってはいろんな音楽のサウンド・スケープに飛び込んでいくような感覚が楽しくて、どうやって曲を作っているのか考える。とても刺激的で、すぐにでもスタジオに入ってレコーディングしたくなる。スタジオで多くの人と働くことも素晴らしいことで、さまざまな人がいるからそれぞれが音楽に何を感じているのか、音楽で何を表現しようとしているのかを理解しようとする。だからみんなの音楽から影響を受けるんだ。

ジャザノヴァのデビュー当時は、ボサノヴァ色が強かったように思いますが、あの頃に比べ、よりジャズやソウル・ミュージックへ傾倒している理由はなんでしょう?

アクセル:ジャザノヴァが音楽を作りはじめた90年のはめの頃、僕とステファンは、ア・トライブ・コールド・クエストやジャングル・ブラザーズといったヒップホップにどっぷりとはまっていた。それと同じ頃にレコード収集もはじめて、サンプリングに使えそうなものを探していたし、他のアーティストがサンプリングに使っていたものもたくさん聴いた。だからソウル、ファンク、ジャズには大きな影響を受けてきた。時間が経つに連れてロックだったり、カントリーなんかも聴くようにもなったけどね。
 音楽を作るときには新しいスタイルを見つけたり、異なったスタイルのなかから類似点を見つけることができる。これが自分のスタイルを確立するのに影響をあたえるんだよ。だから最初にはまったヒップホップやソウルからの影響が大きいんだ。

デトロイト出身のポール・ランドルフをヴォーカルに起用してますよね。前作でも彼は歌っていますが、どうしてこうなったんですか?

アクセル:自然な流れだったんだ。彼はクールなソウル・シンガーだからね。うまくいったと思っているよ。

どこでポール・ランドルフとつながったんですか?

アクセル:ジャザノヴァのDJ、ユルゲンがオーストラリアでDJしたときに、ポールはアンプ・フィドラーとツアーしていた。そこで彼らが会った。数年たってからポールがベルリンでライヴをやった際にまた連絡を取って、そのときのアフター・パーティでポールが即興で歌った。彼がマイクを取ったときは本当に驚いた。こんなにすごいシンガーだったとは思ってなかったからね。そこで新しいアルバム(『オブ・オール・ザ・シングス』)で数曲歌ってくれないかと尋ねてね。そして"レット・ミー・ショー・ヤ"と"ラッキー・ガール"、それからモリッシーの"ダイアル・ア・クリシェ"のカヴァーの3曲をレコーディングした。
 ライヴ・プロジェクトをはじめる際に「一緒にツアーできるのは誰だろう?」と悩んだ。あのアルバムに参加してくれたホセ・ジェームスとベン・ウェストビーチもツアーで相当忙しかったし、全員で一緒にツアーを回るのは難しかった。そこでポールがいいと思った。ポールならベースも弾けるし、いろんな曲も歌える。ホセが歌った"リトル・バード"もポールの個性で歌えるし。
 ポールがマイクを握ると、ジャザノヴァ・バンドのフロントマンにぴったりな感じだった。素晴らしい決断だった思うし、彼もちょうど時間があったからね。いまではジャザノヴァ・バンドの重要な一員になったよ。ライヴ・バンドで制作した曲も、ポールはすべての曲を歌えるからね。

また、次のシングルでは同じくデトロイトのハウスDJ、マイク・ハッカビーをリミキサーに起用しているようですね。デトロイトへの憧れ、デトロイトからの影響みたいなものはあるのでしょうか?

アクセル:ベルリンとデトロイトはエレクトロニックな音楽で昔から繋がっている。もちろん初期のテクノの時代からDJはデトロイトに影響を受けてきた。僕はそこまでデトロイトの音楽に詳しいわけではないけど、ジャザノヴァのオリジナル・メンバーのユルゲンとアレックスが"アイ・ヒューマン"のリミキサーにマイク・ハッカビーを選んだ。"アイ・ヒューマン"は、僕たちが交流のあるカール・クレイグなどに代表されるデトロイトのエレクトロニックなダンス・ミュージックからの影響ももちろん受けている。

さらにその次のシングルはウクライナの気鋭ヴァクラのリミックス盤がリリースされそうですが、リミキサー選びの基準は?

アクセル:"アイ・ヒューマン"のテンポやフィーリングはクラップ的なリミックスにぴったりなんだ。歌もヴァクラの音にはまるんだ。クラップな感じのミックスができるDJを探していた際に、僕たちのブッキング担当のダニエルがヴァクラを紹介してくれたんだよ。

また、ここ数年で友だちのDJやアーティストが数多くベルリンに引っ越してしまいました。あらためて訊きますが、ベルリンの魅力はなんでしょう? 他の都市と違うと感じるところがあったら教えてください。

アクセル:ベルリンはちょうどいい街なんだ。多くの人がベルリンを訪れるよ。ここに住んでDJをはじめたり新しいプロジェクトをはじめたりね。ただ、ある人はベルリンで仕事を見つけるのは難しいとも言うけどね。正しい人と繋がらなければ、シーンが独特なので、仕事を得るのは難しいかもしれないな。イギリスからきたDJレッケムみたいにうまくやっている人もいるけど。また、ベルリンに作曲をしに来るミュージシャンもけっこうまだいるよ。ジョナサン・ジェレマイアーの曲を書いているヘリテイジ・オーケストラのメンバーとも最近出会ったんだけど、彼もロンドンからベルリンに移ってきたんだ。まぁ、手頃な価格で生活できる街なんだよ。

アルバムには、15年前のデビュー・シングル曲"フェディムズ・フライト"のリメイクも収録されていますが、当時自分たちが作った作品を今再び聴いてみた感想は? また、歳をとったなと感じるところはありますか?

アクセル:"フェディムズ・フライト"は僕たちにとってすべてのはじまりだった。思い出の曲だ。だからこそリメイクを作るべきだと考えたんだ。いまでもライヴで演奏するとき、ベースラインがはじまるとお客さんがすぐに反応してくれる。いまではバンド・メンバーはツアーを通して曲を熟知したから、ソロ・パートを入れたり、レコーディングもリラックスしてできたりと、とてもクールな感じなんだ。昔を振り返ると、すべてをプログラミングするのは時間もかかりすぎたし、考えすぎていた。いまではいろいろな音の個性が見えてくるので、僕自身もこの曲が大好きなんだ。ソロ・パートもかっこいいし、本当にうまくリメイクできたと思っているんだ。
 この話を訊いてくるとき、みんな「レジェンド」という言葉を使うんだ。ちょっと怖い言葉だと感じるときがあるよ。自分も歳を取ったのかなーと感じてしまうんだ。もちろん実際に歳は取ったけど、でも気持ちは若いままだよ。すべてが新しくてエキサイティングに感じるしね。毎日が学ぶことの連続でそれが重要なんだ。ライヴでは20代の若者が僕たちをレジェンドのように見ているときがある。でも彼らは"フェディムズ・フライト"を知っている。とても不思議な感じがするんだ。

昔のように、新譜のガンガンにレコードを買ったり、クラブに遊びに行ったりするんですか?

アクセル:DJとステファンはいまでもたくさんレコードを買っているね。僕は昔ほどではないけど、いまでもクラブには行くよ。僕はそこまでたくさんのレコードを買わないけど、いまはマイクやプリアンプといったスタジオ用の機材をもっと買うようになった。みんなはレコードに夢中で僕は機材に夢中なんだ。

アルバムで唯一の新曲"アイ・ヒューマン"の歌詞には、人間と人間の「生」のつながりの大切さが歌われていますよね。いまのネット社会に対する危機感が込められてるように思いましたが、いかがでしょうか?

アクセル:仲の良い友人の話なんだけど、みんなで集まって食事に行ったとき、彼女はみんなで話しているあいだもブラックベリー(スマートフォン)を手にとっていま何をしているかをずっとネットにアップしていたんだ。彼女は仲の良いたくさんの友だちに囲まれているのに、本当は楽しんでいないように見えた。ずっと投稿していたんだね。ちょっといき過ぎな感じがして、これを曲にしようと思ったんだよ。でも彼女はこの曲が自分のことだとは知らないけどね。
 この話は誰にも当てはまることだよね。バックステージでも空港でもemailをチェックしたり、Facebookのコメントをチェックしたりと、これも僕たちの生活の一部になっている。まあ、当たり前なことだと思う。でも隣に座っている人とSkypeで会話をするのではなく、向い合って心のこもった会話をすることは大切なことなんだ。だからこの曲は楽しい曲にしたかった。「みんなで集まって何かしたり、楽しもうよ!」ということを言いたかった。情熱を込めたかったんだ。これは本当にピースフルな曲なんだよ。

数年前に比べ、12インチ・シングルのリリース・タイトルは増加している(量は減りましたが......)様に感じますが、あなた達もレコード(盤)に対する愛着、リリースすることに対するこだわりはお持ちですか?  また、最近ではデータのみのリリース音源もありますが、どう思いますか?

アクセル:もちろん愛着はあるよ。音質を考えてアルバムをアナログでも作ることにした。これはDJの伝統でもあるしね。しばらくのあいだアナログの人気は下火だったけど、また復活してきた。CDしか売ってなかった店でも、いまではアナログもまた買えるようになってきたんだ。次第に戻ってきた感じがするよ。多くの人はmp3をダウンロードするけどね。でももちろん僕たちはアナログも大切にするよ。DJもみんながアナログだけでプレイするわけではないけど、「ある音楽」にとってはアナログは必要なものなんだ。
 やっぱりいまでも手に取れるものが好きなんだ。情報を知ることができる読むことができるブックレットも重要だ。どこでレコーディングしたのか、誰が作曲したのか、バックグラウンドの情報を知ることができるからね。デジタルだと見逃してしまうことだよ。

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気持ちは若いままだよ。すべてが新しくてエキサイティングに感じるしね。毎日が学ぶことの連続でそれが重要なんだ。ライヴでは20代の若者が僕たちをレジェンドのように見ているときがある。でも彼らは"フェディムズ・フライト"を知っている。


Jazzanova
Funkhaus Studio Sessions

Sonar Kollektiv/Pヴァイン

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あなたたちにとって音楽は仕事ですか? 趣味ですか?

アクセル:実際には仕事ではないね。ときには簡単なことではないけれど、僕たちにエナジーを与えてくれるんだ。音楽なしでは生きられないよ。ライヴのときは前の方の観客がバンドにあわせて反応するのを見るのは気持ちのいいことで、一体感を感じる。頑張った甲斐があったと感じるんだ。

制作しているのは売れる音楽? それとも好きな音楽?

アクセル:売れる音楽を作っているとは思っていないよ。たぶんできないね。つねにジャザノヴァは僕たちのなかから出てくるものを制作する。僕たちにはレディ・ガガのような音楽はできないし、彼女にも僕たちの音楽はできないんじゃないかな。これは個性であって真似できるものではないよ。ヒットを作ろうとは思わない。一度ヒットしてしまうと、同じようなものを作ろうと思うんだけど、同じものは作れないよ。それでは成功したとは言えないでしょ。ラナ・デル・レイも一緒。セールスはとてもいいし、他と同様な曲は入っていない。同じようなことを繰り返ししようとは思わないんじゃないかな。

ある意味、このアルバムでジャザノヴァにとってのひとつの最終地点/完成形を迎えてしまったと思うのですが、次はどこへ向かうのか、次に向かう先はもう明確に見えているのか?

アクセル:休もうとは思っていないよ。次のアルバムを作りたいんだ。向かう先は今作で作った道の延長だろうね。バンドで作曲した曲を増やしたいし、また原点に帰ったインストの曲も入れたいな。そういう曲もジャザノヴァらしい曲だと言えるし、新しいテクニックや、新しいサウンドを見つけたい。
 完成形と言われるのが不思議だよ。このアルバムではジャザノヴァは大して変化していないからね。すべての音符をきっちりプログラミングしてきたことから、ライヴ・バンドによってレコーディングするという変化はあったけどね。自分たちでこれ以上コントロール出来ないこともあって、諦めたこともあったけど、いろいろと学ぶことができた。僕とステファンにとってはとても楽しい経験だったよ。もしバンドがいいグルーヴを持っていたら、レコーディングしたものを切り刻んでつなぎ合わせることはしない。ひとつの音が遅れてたり、もしくは走っていたとしても、良い感じに聴こえるのならOKなんだ。昔はすべてをきっちり作ろうとしすぎていたけどね。ポールのヴォーカルもきっちりと正そうとは思わなかった。たとえ音がずれていても、それがライヴ・パフォーマンスなんだ。これは僕たちの主張でもある。すべてを完璧にしようとは思わない。感情に従って、全体像を見る。相互作用を聴くんだよ。でももしかしたらおかしなところがあるかもしれないけどね。

最後に日本のリスナーにメッセージをお願いします。

アクセル:いつでも日本には行きたいと思っているよ。僕たちの住むベルリンとは全く異なる街だからとても楽しいしね。長く滞在して文化を学べたらいいと思ってるよ。どこへ行ってもライヴに集中して、インタヴューなど受けたりするとその街をじっくり探検することができないからね。みんな日本が大好きで、友人からは日本に行くことを羨ましがられるんだ。素晴らしいファンがいてくれて、素晴らしいコミュニティがあるしね。日本に行けることを本当に楽しみにしているよ!

ゆっくり生きていたときを忘れないで
いっしょにどんちゃん騒ぎをして祝おう
"アイ・ヒューマン"


I Human feat. Paul Randolph


Believer


Let It Go


【ジャザノヴァがバンドセットでの来日決定!】
BROOKLYN PARLOR presents
"GOOD MUSIC PARLOR" LIVE at BLUE NOTE TOKYO


JAZZANOVA LIVE featuring PAUL RANDOLPH
ジャザノヴァ・ライヴ featuring ポール・ランドルフ

DJ : DJ KAWASAKI (7.16mon.)、沖野修也(Kyoto Jazzz Massive) (7.17tue.)

2012 7.16mon.-7.17tue.

7.16mon.
 [1st]Open4:30p.m. Start6:00p.m.
 [2nd]Open8:00p.m. Start8:45p.m.
 ★DJ
 [1st]4:30p.m.-6:00p.m.
 [2nd]8:00p.m.-8:45p.m.

7.17tue.
 [1st]Open5:30p.m. Start7:00p.m.
 [2nd]Open8:45p.m. Start9:30p.m.
 ★DJ
 [1st]5:30p.m.-7:00p.m.
 [2nd]8:45p.m.-9:30p.m.

https://www.bluenote.co.jp/jp/artist/jazzanova/

Chart by JET SET 2012.06.11 - ele-king

Shop Chart


1

Bepu N'Gali - I Travel To You - Todd Terje Remix (International Feel) /
幼少期を南アフリカにて過ごしたという経歴を持ち、同時に収集していたカセット音源からアフロ・ビートやカルチャーを習得していったというボツワナ出身のニューカマーBepu N'Galiをフックアップ。

2

Bottin - Lust (Tin) /
Bear Funk、Eskimo、Italians Do It Betterといった人気ディスコ・レーベルからリリースを重ねてきたヴェニスの気鋭プロデューサー、Bottinによるスペース・ディスコ最新トラックを渾身のワンサイデッド・プレス。

3

Janka Nabay & The Bubu Gang - An Letah (True Panther) /
DeloreanやLemonadeらのリリースでお馴染みUsレーベルTrue Pantherから、500年の伝統を持つ西アフリカ/シエラレオネ共和国発のアフロ・グルーヴをモダンに蘇らせた衝撃盤が到着です!!

4

Lord Finesse - Pull Ya Card / Check Me Out Baby Pah (Slice Of Spice ) /
クラシックとして名高い95年リリースの3rdアルバム『Awakening』に惜しくも収録されなかった楽曲がコチラ。2003年にレア音源集としてコンパイルされましたが、インスト収録は本盤のみとなっています!

5

Anthony Valadez - Just Visiting (Plug Research) /
2009年にDublubからKutmahとのスプリットも印象的だったLaの新鋭ビートメイカー=Anthony Valadez。SonnymoonのAnna Wiseや、Miles Bonny, Damon Aaronらと共に美しくまどろむ世界を形成した全11曲!

6

Hot Chip - In Our Heads (DOMINO) /
2010年の世界的ヒット作『One Life Stand』に続く2年ぶり5枚目のアルバムは、名門Dominoに移籍してのリリース!!Us盤アナログ2枚組、ダウンロード・コード封入。

7

The Saint Petersburg Disco Spin Club & Lipelis - I Need It (Teardrops) /
Shanti~"Tusk Wax"といった要注目レーベルのコンピレーションに参加してきたThe Saint Petersburg Disco Spin ClubとLeonid Lipelisのロシアン新鋭コンビによるデビュー作。

8

Tyrone Evans / Greenwood Rhythm Coalition - Rise Up (Names You Aan Trust) /
'70~'80年代にかけて活躍したジャマイカのシンガーTyrone Evansが"Wackie's"から'83年にリリースしたアルバム『For Lovers Only』に収録されたレア・パーカッシヴ・ブギー「Rise Up」を復刻。

9

The Backwoods - Cloud Nine (Esp Institute / Ene) /
躍進が続く国産インディペンデント・レーベル"Ene"とLovefingersが指揮する"Esp Institute"による話題沸騰コラボレート・リリース第一弾、FonのDj Kent A.K.A. The Backwoodsによるデビュー傑作アルバムからのリミックスEpが遂に入荷しました!!

10

V.A - Oh Everywhere! (Love Edits) /
Miami Sound Machine「Dr. Beat」ネタのフロア・ライク・エディット前作も素晴しい一作だったミステリアス・エディット・シリーズ"Love Edits"からの最新作。引き続き大推薦!!

CHIDA (ene / FUNIKI ENE) - ele-king

【CHIDA's DJ SCHEDULE 】
6.15 (Fri) ENESP No.1 feat. ROOM FULL OF RECORDS KICK OFF PARTY@eleven
6.20.Wed. Aoyama Tunnel/Tokyo
6.29.Fri. G6 at Taipei

ene Europe Tour 2012
with THE BACKWOODS(aka DJ KENT/Force of Nature)
7.19.Thu. Guimaraes / Portugal
7.20.Fri. LUX Fragil / Lisbon / Portugal
7.21.Sat. Sunstream(Boat) / Lisbon / Portugal
7.27.Fri. Dalston Superstore / London / UK
7.28.Sat. City Music Hall / Newcastle / UK
8.3.Fri. TBA / Istanbul / Turkey
8.4.Sat. TBA / Helsinki / Finland
8.10.Fri. TBA / Moscow / Russia
8.11.Sat. Loftus Hall / Berlin / Germany

ボム10 NOW.


1
Cos/Mes - Sadistic EP♯2 - FUNIKI ENE

2
Hatchback - Main County EP - Adult Contemporary

3
Iori - NEXUS - Bitta(Album)

4
Kaoru Inoue - Ground Rhythm(The Backwoods Remix) - SEEDS AND GROUND

5
Phreek Plus One - La Spirale(Justin Vandervolgen Remix) - Internasjonal

6
Still Going - Work That Shit Party - Still Going Records

7
Soft Rocks - The Revenge of Soft Rocks - ESP Institute(Album)

8
The Backwoods - Flying Bugz(Kaoru Inoue Remix) - ene

9
The Backwoods - Cloud Nine(The Stallions Remix) - ENESP

10
Windsurf - Weird Energy(9dw Remix) - catune

5ive (cos/mes) - ele-king

【スケジュール】
https://underground.jp/
https://soundcloud.com/cosmes
Schedule
6.9 (Sat) Oath 7th Anniversary Day2 @Oath
6.15 (Fri) ENESP No.1 feat. ROOM FULL OF RECORDS KICK OFF PARTY@eleven
6.28 (Thu) We Here Now @seco

Every Wednesday Chida&5ive @Aoyama Tunnel May2012 Chart


1
Reynold - Coolin - Eintakt

2
Still Going - D117 - Still Going Records

3
Jonsson/Alter - Mod Mixes - Kontra Musik

4
Pharaohs - Flutter & Moon - 100% Silk

5
Anthony Naples - Mad Disrespect EP - Mister Saturday Night

6
Uku Kuut - Vision Of Estonia - Peoples Potential Unlimited

7
Cos/Mes - Sadistic EP♯2 - FUNIKI ENE

8
The Backwoods - Awakening (Cos/Mes Morikawa Remix) - ENESP

9
Soft Rocks - Little Lights (Cos/Mes Remix) - ESP Institute

10
Rune Lindbaek feat Kurt Maloo - Wonder (Cos/Mes Remix) - Drum Island

LOW END THEORY JAPAN - ele-king

先日、下北沢のZEROに行ってしばらく飯島直樹さんと話し込んでいたら、いきなりズカズカとお店のなかに原雅明さんがこのフライヤーを置きにやって来て、僕を見るなり、「紹介してよ!」と、迫力満点のヴォーカリゼーションで言われたので紹介することになりました。今日のロサンジェルスの最重要拠点、ロー・エンド・セオリー・ジャパン再来です!
 倉本諒くんのように、ドゥーム・メタル/ノイズを追求していたらマシューデイヴィッド周辺と知り合って、それでロー・エンド・セオリーへと漂着しているインディ・キッズもいるんだよと、おそるおそる原さんに言ったら、「最近はそういう子、多いよ!」と、これまた迫力満点に言っておられました......。そうですよね、いろいろなジャンルの交流点になってますよね。昨年、タイムラインのライヴ会場でも、フライング・ロータスからデトロイト・テクノへと漂着した若者がおりました。一時期は島宇宙だとかタコツボ化などと揶揄されていましたが、実はリスナーは、ぜんぜん横断しているんですよねー。
 はっきり言って、メンツがかなり豪華です。原さん、ありがとう。僕も行ってみようかと思っています。
 
 以下、原さんから届いたメールです! 札幌と大阪でもありますよ!

 3月に大盛況で終わったLOW END THEORY JAPANが早くも再登場! 今回はダディ・ケヴとノーバディのレジデントの2トップに、ラス・Gという最強の布陣。さらに、プロデューサーたちがフレッシュな未発表ビートを紹介するLOW END THEORYの名物企画Beat Invitationalの日本版を開催。多数出演する日本のビートメイカー、DJ、ビートボクサーたちのパフォーマンスにも注目!

LOW END THEORY JAPAN [Summer 2012 Edition]
6.30 (土) @ 渋谷 WWW (03-5458-7685)
https://www-shibuya.jp/schedule/1206/001745.html
OPEN / START : 23:00
CHARGE : ADV.3,500yen / DOOR 4,000yen
※20歳未満の方のご入場はお断り致します。(要写真付き身分証)

Live&DJ
DADDY KEV / NOBODY / RAS G

Beat Invitational
(出演者は後述)

DJ
DJ KENSEI / DJ SAGARAXX / BUDAMUNK / BUGSEED & PIGEONDUST / YAGI & ILLSUGI / FUJIMOTO TETSURO / DJ FEBB

VJ
DBKN / KAZUYA ITO

RAS G | ラス・G
ダブやジャズも飲み込んだスモーキーなビートと、敬愛するSun Ra譲りのコズミックな世界観で、ユニークなサウンドを作り上げたラス・G。LAのシーンのキーとなるPooBahやBrainfeederにも関わり、 Dublab制作の『Secondhand Sureshots』など重要なプロジェクトにも参加している。最近はRas G & The Alkebulan Space Program名義で、よりディープなサウンドを追求している。 2009年のLOW END THEORY JAPAN以来の待望の再来日となる。 https://afrikanspaceprogram.com/

DADDY KEV | ダディ・ケヴ
LOW END THEORYの、またレーベルALPHA PUPの主宰者。アンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンの伝説的プロデューサーであり、フリースタイル・フェローシップからフライング・ロータスまでさまざまなアーティストのマスタリ ング・エンジニアとしても有名。LOW END THEORYでは多くの若いアーティストをフックアップし、LAのみならず世界のビート・ミュージック・シーンの活性化に寄与し、多くのアーティストから リスペクトを集めている存在。 https://www.daddykev.com/

NOBODY | ノーバディ
ヒップホップ育ちのサイケ・ロッカーであり、マーズ・ヴォルタやプレフューズ73のツアー・メンバーとしても知られているノーバディは、サイケデリック・ロックとヒップホップを融合させた『Pacific Drift: Western Water Music Vol.1』で脚光を浴びた。ミスティック・コーズ・オブ・メモリー、ブランク・ ブルー名義でもアルバムをリリース。ネットラジオdublabの設立メン バーの一 人でもあり、常にLAの音楽シーンの中心で活動を続けている。 https://www.alphapuprecords.com/artistpage.php?ArtistID=93


Beat Invitational〈ビート・インヴィテーショナル〉は、ビートメイカー/ プロデューサーにスポット当ててきたLAのLOW END THEORYの人気企画。今回初めて日本人アーティストも多数交えて日本で開催される。

Beat Invitationalに出演するのは以下の9組の個性豊かな面々......

HAIR STYLISTICS a.k.a 中原昌也
小説やペインティング、映画批評でも知られる中原昌也の音楽ユニット。リリース作品多数あり。ヴィンテージのサンプラーやシンセサイザーなどハードウェアを基本にしたライヴの出音の良さも魅力の一つ。

BUN / FUMITAKE TAMURA
2011年、坂本龍一のレーベル「commmons」よりアルバム『BIRD』をリリース。ザラついた音の質感を綿密に構成し、様々なジャンルを横断していくアーティスト。先頃、LAに赴き、LOW END THEORYにライヴ出演したばかり。

QUARTA330
Hyperdub所属。Flying Lotusへのリミックスの提供をはじめ、Thom Yorke(RADIOHEAD)、Mouse On Mars、Ministry of Soundのミックスに収録される。2010年ハートキャッチプリキュア!との出会いを契機に【中略】 SonarSoundTokyo2011へ出演。

NEO TOKYO BASS
CRASH、ENDLESS、GYTO、SKYFISHから成るプロダクション&DJクルー。

櫻井響
ベーシストの父とシンガーの母の元、幼少からジャズに親しみつつ、DJの活動中にhuman beat boxを始め友達が増える。言葉以外の「音」でコミニュケートできることから、国内外、様々な人や楽器とのセッションも多い。音を模写した声をその場で LOOPさせ、曲を変えていくソロライブで活動の場を広げている。

CONFLICT
KABEYA & SHIROの2人によるビートメイカー・デュオ。5年振りの新作アルバム 『YELLOW BEAT』の評価も高く、DADDY KEVのAlpha Pupを通じてワールドワイド配信されている。

JEALOUSGUY
北海道を拠点に活動中。AKAIのMPD18というMIDIパッドを叩きながらリアルタイムでbeatやメロディーを構築している。ライブ感を重視したスタイル、つんのめったビートでフロアを盛り上げている。SonarSoundTokyo2011でも話題を呼んだ。

BUGSEED
サンプリングベースのHIPHOPビートメイカー。2010年Bandcampにて"Bohemian Beatnik LP"を発表後、海外から世界に発信しているオンラインメディアのコンピレーションアルバムやGuest Mixに多数参加するなど国内外を問わずアクティヴに活動している。

DJ MUTA
JUSWANNAへの楽曲提供や数々のミックスCDのリリースなど精力的に活動を続けるDJ&プロデューサー。3月のLOW END THEORY JAPANのDJがネットでも公開されて注目を集めている。https://www.mixcloud.com/LowEndTheoryJapan/...


+DADDY KEV、NOBODY、RAS GもBeat Invitationalに参加決定!

メインフロアを共に作り上げるDJはLOW END THEORY JAPANのレジデントとも言えるこの二人......

DJ KENSEI
DJの可能性を追求するDJとしてのレンジの広さもさることながらHIP HOP DJとして80年代後半から主に90年代にかけてその時代のDOPEなSOUNDをリアルタイムで数多くのCLUBの現場でプレイしてきたDJとして知られている。DADDY KEVによる INDOPEPSYCHICのリマスタリングも話題を呼んだ。

SAGARAXX
1990年代後半からDJを始める。山仁との1MC×1DJのライブアクトとしても活動を展開し、2007年からはDJ Kenseiとのプロジェクト、Coffee& Cigarettes Bandと して楽曲の制作やライヴ・セッションにも関わっている。


ラウンジDJには才能あふれるフレッシュなDJ&プロデューサーが多数参加。こちらも見逃せない......

YAGI & ILLSUGI
2012年にスプリットBeatTape『STONED BEAT TAPE』をCassetteTape,CDRで自主リリース、国内外のBeat系メディアでも紹介されるなど好評を得る。渋谷THE ROOMで行われているBeatパーティ"Trane."をDJ SAGARAXXやBugseedらと開催。

BUDAMUNK
ヒップホップのプロデューサー。96年にLAに渡米。MCのJoe StylesとOYGと"Keentokers"として活動開始。帰国後はAKAI主催のMPCバトルで優勝、Jazzy SportやDOGEAR RECORDSからリリースを重ねる。現在はSick Teamの一員として、全てのビートをプロデュース。また、mabanuaとのユニットGreen Butterでもリ リース。

BUGSEED
サンプリングベースのHIPHOPビートメイカー。2010年Bandcampにて"Bohemian Beatnik LP"を発表後、海外から世界に発信しているオンラインメディアのコン ピレーションアルバムやGuest Mixに多数参加するなど国内外を問わずアクティヴに活動中。

PIGEONDUST
90年代からトラック制作を始める。当時の音楽体験、辺境地レアグルーヴコレクター、ジャズ専門レコード店などの遍歴、尺度から現行するヒップ ホップ、ビート音楽を同世代とは一線引いたスタンスで咀嚼する。18歳で米mushへトラック提供、その後haiiro de rossiを始めとする日本人MCに楽曲を提供。

FUJIMOTO TETSURO
新しいクロスオーヴァーミュージックを追求するビートメーカー/DJ。Aroop Roy監修の『Absolute!!』に参加以降、数々のremixをこなし、COSMOPOLYPHONIC のコンピや、チャリティーコンピ『LA・JPN・LA』にも曲を提供。最近ではオリジナルEP「Reflections」をBagpakよりリリース。

FEBB
16才でAKAI主催のビートバトル "GOLD FINGER's KITCHEN"予選で優勝。ラッパー、トラックメイカー、DJとしての顔を持ち、SPERB of TETRAD THE GANG OF FOURらと共に"CRACKS BROTHERS" としても活動。東京の正統派ハードコア HIPHOPの未来を担う者として、また一人のアーティストとして、今後の動きが注目されている一人。

"LOW END THEORY JAPAN [Summer 2012 Edition]"ツアー、札幌、大阪公演の詳細

6.29(金) : 札幌 BESSIE HALL (011-221-6076)
https://bessiehall.jp/
Live&DJ
DADDY KEV/ NOBODY / RAS G
+
REBEL MUSICAL / jelousguy / DJ KEN / and more
VJ
SWEET SMOKE

7.01(日) : 大阪 TRIANGLE(06-6212-2264)
https://www.triangle-osaka.jp/
START 17:00 FINISH 1:00
Live&DJ
DADDY KEV / NOBODY / RAS G
+
KILLER BONG (BLACK SMORKER from Tokyo)
DJs
KAZUMA (phenoma / mo'wave) / QUESTA (beats gourmet band) / naguy
SPECIAL LIVE PAINT:
TOKIO AOYAMA
VJ
Colo GraPhonic(COSMIC LAB / BetaLand) / LPC
DANCER:
SUPREME GOODMAN
Another floor DJs:
鬼タモリ / MASH (ROOTDAWN RECORD) / Dj Tell (Buddha Smog) / Dj old Shella a.k.a NAGAN SERVER (MONO ADAPTER) / GREENWORKS (FACTORY NO.073)
DECO:
OLEO
SOUND
KABA-MIX

MORE INFO
corde inc. https://corde.co.jp/
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