「S」と一致するもの

歴史に埋もれた叙事詩 - ele-king

 アメリカ映画史に残る傑作、『ディア・ハンター』は当時のヴェトナム戦争後の空気を色濃く映し出しながらも、そこには基本的にはふたりの男とひとりの女が描かれていたと言ってよい。ふたりの男の運命を決定的にわけた「ワン・ショット」......その残響音がスクリーンと観る者の耳にこびりつく、そんな映画である。その作品で一躍時の監督となったマイケル・チミノがその次の作品で描こうとしたのもまた、ふたりの男とひとりの女であった。しかし、その映画は予算も撮影期間も当初の予定を大幅に超え、当初のヴァージョンが切り刻まれて公開され、酷評の憂き目に遭い、興行的にも惨敗。そして結果的に映画制作会社を倒産に追い込み、「呪われたフィルム」として歴史に刻まれることになってしまう。強い連続性を持ったニ作の明暗を分けたものは何だったのか。そして、その映画、すなわち『天国の門』は本当に、当時の評論家が言ったように「災害のような」失敗作だったのか?
 そのことを問いに、呪われたフィルムは蘇る。2012年のヴェネチア映画祭の目玉として、チミノ本人の監修で修復されたリマスター版が216分のヴァージョンで上映された。30年以上の時を経て、ようやくその真価が証明されたのである。

 しかし、はるか昔のいわくつきの映画を日本で上映するのは難しかったようで、今年の爆音映画祭のオープニングで取り上げられていなかったら、この国ではまた歴史の隙間に埋葬されていたのかもしれない。それは、この映画の持つ力を知る人間の情熱だけを頼りに実現したような上映であった。
 果たして、『天国の門』はとてつもない映画であった。とにもかくにも、スクリーンに映し出される夥しいまでのひと、ひと、ひと......。19世紀末のワイオミング州ジョンソン群で起きた移民たちの闘いと悲劇をヒントに、アメリカの血塗られた歴史を語り直すという壮大な叙事詩。たった3人の物語に、そこに居合わせたひとびと、あるいは居合わせなかったひとびとの人生が重なり、それらが巨大な悲しみと愛を立ち上げてゆく。オープニングの卒業式のシークエンス。主人公ふたりが乗る馬車が、教会での記念撮影に突っ込んでいくシーン。移民たちの運命を決める、ローラースケート・リンクでの悲痛な議論の場面......。21世紀の映画作家に、これほどのスケールで撮影をする人間はいない。チミノの誇大妄想に近い野心と熱が、この怪物的な映画を生み出してしまったのだと......呆気に取られるばかりである。だが映画はときとしてそんな風に、ひとりの人間のその奥にある風景の大きさを浮かび上がらせてしまう。
 10月5日(土)から改めて、『天国の門』が劇場公開される。映画館を出た後で、見る景色がたしかに変わっている......そんな映画体験が、そこにはきっとある。

 ちなみに、音楽を担当するのはボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューのツアー・メンバーでもあったデイヴィッド・マンスフィールド。彼やT=ボーン・バーネットらも参加する「Heaven's Gate Band」と名づけられたバンドは、劇中に実際に登場して演奏する。そのシーン、移民たちが日々の生活の喜びや悲しみを抱えながら、ローラースケート・リンクでダンスに興じるシーンのどこか切ない高揚は、紛れもなく本作のハイライトのひとつである。 (木津 毅)

『天国の門 デジタル修復完全版』
10月5日(土)よりシネマート新宿、10月26日(土)よりシネマート心斎橋 ほか全国順次公開
HEAVEN'S GATE (c)2013 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
監督・脚本:マイケル・チミノ
出演:クリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、ジョン・ハート、イザベル・ユペール、ジェフ・ブリッジス
1980年/2012年 アメリカ 216分
配給:boid
公式サイト https://www.heavensgate2012.com/

予告編




Mala In Cuba - ele-king

 ジェイムス・ブレイクがダブステップをメランコリック・ポップへと展開させたとき、マーラはそれをハイブリッド・ミュージックへと押し進めた。ともにダブステップのクライマックスだ。
 いよいよ来週末、金字塔『MALA IN CUBA』をひっさげてのマーラの来日が間近に迫まっている。7時からのライヴ公演がひとつあって、深夜からはDJとしてのプレイもある。スウィンドルとゴス・トラッドも出演する。個人的には当然『MALA IN CUBA』のライヴ演奏を聴きたいと思っているのだが、スウィンドルのDJにも興味津々である。なにせこの若者は、グライムというちんぴらのシーンからジャズをキーワードにダンスしているのである。単なるフディーズでもないし、お行儀の良いジャズでもない。『MALA IN CUBA』がすでに評価の決まっているアートの再現だとしたら、スウィンドルは未知の領域にいる。『Long Live The Jazz』も格好良かったからな~。

DBS + UNIT presents
DBS 17th Anniversary
MALA IN CUBA LIVE!
2013.10.11 (FRI) at UNIT

★キューバ音楽とロンドン・ベースミュージックの甘く危険な邂逅......昨年アルバム『MALA IN CUBA』で真のカルチャー・クラッシュを体現したUKダブステップのパイオニア、マーラ(デジタル・ミスティックズ)がキューバのスピリットとミュージシャンシップを凝縮するライヴ・バンドで代官山UNITに凱旋! 未体験ディープ・ゾーンへ誘う!

今回は【EVENING SESSION 】と【MIDNIGHT SESSION 】の2公演! 幅広い世代に"MALA IN CUBA LIVE!"を体感してもらえるよう【EVENING SESSION 】も開催! 【MIDNIGHT SESSION 】では今、大注目のSWINDLEがDJとしてもプレイ! そして勿論deep medi ファミリーのGOTH-TRADも参戦!

【EVENING SESSION 】
MALA IN CUBA LIVE!

open 19:00 /start 20:00
adv. 3800yen door.4300yen (without drink)
未成年割:未成年(20歳未満)の方には当日入り口にて500円キャッシュバック(要身分証)

【MIDNIGHT SESSION 】
MALA IN CUBA LIVE!
dj's: SWINDLE , GOTH-TRAD
Yama a.k.a. Sahib , Osam "Green Giant"
Vj: SO IN THE HOUSE

SALOON:TETSUJI TANAKA,DJ MIYU,PRETTYBWOY,JUNGLE ROCK,DUBTRO,Helktram

open/start 23:30
adv. 3800yen door.4500yen

info. 03.5459.8630 UNIT
https://www.unit-tokyo.com https://www.dbs-tokyo.com

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Ticket outlets:9/7 ON SALE!
【EVENING SESSION 】PIA (0570-02-9999/P-code:211-250)、 LAWSON (L-code:74303)
【MIDNIGHT SESSION 】PIA (0570-02-9999/P-code:211-251)、 LAWSON (L-code:74307)、e+ (UNIT携帯サイトから購入できます)
clubberia/https://www.clubberia.com/store/

渋谷/disk union CLUB MUSIC SHOP (3476-2627)、TECHNIQUE(5458-4143)、GANBAN(3477-5701)
代官山/UNIT (5459-8630)、Bonjour Records (5458-6020)
原宿/GLOCAL RECORDS (090-3807-2073)
下北沢/DISC SHOP ZERO (5432-6129)、JET SET TOKYO (5452-2262)、
disk union CLUB MUSIC SHOP (5738-2971)
新宿/disk union CLUB MUSIC SHOP (5919-2422)、Dub Store Record Mart (3364-5251)
吉祥寺/Jar-Beat Record (0422-42-4877)、disk union (0422-20-8062)
町田/disk union (042-720-7240)
千葉/disk union (043-224-6372)
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★MALA IN CUBA

UKダブステップ界の最重要人物、マーラ。その存在はシーンのみならずジェイムス・ブレイク、エイドリアン・シャーウッド、ジャイルス・ピーターソン、フランソワKら世界中からリスペクトされている。キューバ音楽の精髄を独自の音楽観で昇華した金字塔アルバム『MALA IN CUBA』でネクストレヴェルへ突入、UKベースカルチャーとキューバのルーツミュージックを見事に融合させた音楽革命家である!
サウス・ロンドン出身のマーラはジャングル/ドラム&ベース、ダブ/ルーツ・レゲエ、UKガラージ等の影響下に育ち、独自の重低音ビーツを生み出すべく盟友のコーキとデジタル・ミスティックズ名義で制作を始め、アンダーグラウンドから胎動したダブステップ・シーンの中核となり、自分達のレーベル、DMZからのリリースとDMZのクラブナイトで着実に支持者を増やす。'06年に自己のレーベル、Deep Medi Musikを設立、自作曲の他、精鋭アーティスト達の優れた作品リリースでシーンの最前線に立つ。
2011年5月、マーラはキューバの首都ハバナをジャイルス・ピーターソンと共に訪れ、ジャイルスの作品『HAVANA CULTURA: The Search Continues』用のレコーディング・セッションを行なう。その際、マーラはロベルト・フォンセカ(ピアノ)ら才能溢れる現地ミュージシャンやヴォーカリストと別セッションを敢行し、帰国後その音源を自身のエクスペリメンタルなサウンドと融合/再構築、12年9月にアルバム『MALA IN CUBA』(Brownswood Recordings / BEAT RECORDS)としてリリースされる。ワールド・ミュージック/エレクトロニック・ミュージックを革新する『MALA IN CUBA』により新次元に突入したマーラはロンドンでバンドを組織し、WOMAD、OUTLOOK等、数々のフェスティヴァルにライヴ出演し、反響を呼んでいる。
https://malaincuba.com/

MALA IN CUBA LIVE! メンバー:
MALA(mixing desk)
SWINDLE(keys)
OLIVER SOARES(congas & bongos)
TAKASHI NAKAZATO(timbales)

★SWINDLE(Butterz / Deep Medi Musik / Anti Social Entertainment, UK)

今回、MALA IN CUBA LIVEのキーボード奏者として来日、単独DJセットも披露するスウィンドルはグライム/ダブステップ・シーンのマエストロ。幼少からピアノ等の楽器を習得、レゲエ、ジャズ、ソウルから影響を受ける。16才の頃からスタジオワークに着手し、インストゥルメンタルのMIX CDを制作。07年にグライムMCをフィーチャーした『THE 140 MIXTAPE』はトップ・ラジオDJから支持され、注目を集める。そしてSO SOLID CREWのASHER Dの傘下で数々のプロダクションを手掛けた後、09年に自己のSwindle Productionsからインストアルバム『CURRICULUM VITAE』を発表。その後もPlanet Mu、Rwina、Butterz等からUKG、グライム、ダブステップ、エレクトロニカ等を自在に行き交う個性的なトラックを連発、12年にはMALAのDeep Mediから"Do The Jazz"、"Forest Funk"を発表、ジャジーかつディープ&ファンキーなサウンドで評価を決定づける。そして13年7月、待望のニューアルバム『LONG LIVE THE JAZZ』(Deep Medi)がリリースされ話題が沸騰している。8月にはboilerroom.tvでフュージョン界の巨匠、LONNIE LISTON SMITHとライヴ共演し、大反響を呼んだばかり。
https://www.facebook.com/swindleproductions
https://twitter.com/swindle

★GOTH-TRAD(Deep Medi Musik, BTC,JPN)
ミキシングを自在に操り、様々なアプローチでダンス・ミュージックを生み出すサウンド・オリジネイター。03年に1st.アルバム『GOTH-TRAD』を発表。国内、ヨーロッパを中心に海外ツアーを始める。05年には 2nd.アルバム『THE INVERTED PERSPECTIVE』をリリース。また同年"Mad Rave"と称した新たなダンスミュージックへのアプローチを打ち出し、3rd.アルバム『MAD RAVER'S DANCE FLOOR』を発表。06年には自身のパーティー「Back To Chill」を開始する。『MAD RAVER'S~』収録曲"Back To Chill"が本場ロンドンの DUBSTEP シーンで話題となり、07年にUKのレーベル、SKUD BEATから『Back To Chill EP』、MALAが主宰するDEEP MEDi MUSIKから"Cut End/Flags"をリリース。12年2月、DEEP MEDiから待望のニュー・アルバム『NEW EPOCH』を発表、斬新かつルーツに根差した音楽性に世界が驚愕し、精力的なツアーで各地を席巻している。
https://www.gothtrad.com/
https://www.facebook.com/gothtrad


Disclosure / AlunaGeorge - ele-king

 「ヤバい、ヤバい」と、うしろの女の子グループが興奮しているのが聴こえる。隣の男の子は、最初から体を激しく揺さぶったままだ。僕も負けじと体を動かす。ちょっと前の方に、XXYYXXのトートバッグをぶら下げた男の子がブチ上がってるのが見える。そのうしろの、上品にめかし込んだシティ・ガールも控えめながらも体でビートを感じている。いい感じだ。
 ディスクロージャーがハウス色に染め上げた空間に、再びアルーナが登場する。"White Noise"だ。当然、プレイが期待され、また予期もされていたナンバーだが、フロアはこの夜の最高潮を迎えた。ジャスト・ノイズ、ホワイト・ノイズ、ジャスト・ノイズ、ホワイト・ノイズ......、本当にいい夜だった。特にディスクロージャーのパフォーマンスは、〈FUJI ROCK FESTIVAL '13〉におけるThe XXとともに、いま、UKのポップ界で何が起きているかを見せつける素晴らしい内容だったのではないだろうか。

 思えば大学時代、仙台市の図書館で『ブラック・マシン・ミュージック』(河出書房新社)を読んだ僕は、以来、ハウスという音楽を、どこか秘密の地下帝国にのみ存在する架空の音楽としてそのイメージを闇雲に膨らませてきた。同時期に手に取ったフランキー・ナックルズの偉大なるクラシックスに魅了されなかったわけではない。この本──言うまでもなく、ポスト・ファンク期においてディスコがいかに嫌われ、笑われ、軽蔑され、そしてそれがハウス・ミュージックへと「潜る」ことによってアンダーグラウンドでいかに延命したかを、緻密なリファレンスとロマン主義的な筆致で描いた古典──のなかで前景化される、若き黒人たち──主に同性愛者たち──の物語は、意識のレベルで僕を排除するにはあまりにディープ過ぎたのだ。
 一方のこの日、恵比寿の〈LIQUIDROOM〉には、なにか特定のフィルタリングを施される前の、所属クラスターの異なる人たちの奇妙な融和があった。ひと言で、ちょっとしたカオスだったと言ってもいい。開演を待つあいだ、どこからか「ディスクロージャーを聴いてるのがどういう人たちか、まったく想像できないんだよねー」という声が聞こえ、そこで「たしかに」と思ったのは、実際、フロアに集まった人たちに統一感というものがなかったからで、みんなめかし込んでハウスとR&Bを渇望してきたのか、と思えば、すぐ前の男の子グループはなぜか血気盛んにラモーンズの話をしているし、予定を20分押してアルーナジョージが登場すると、ギャル風のグループから「カワイイー!」の声が上がる。僕はいい場所に来たな、と思った。

 アルーナジョージのライヴは"Just A Touch"で幕を開けた。〈トライ・アングル〉からのEP「You Know You Like It」のB面に収録された、ファンにとってはずいぶん思い入れのあるナンバーだ。アルーナは、ハイスクールものの海外ドラマから出てきたヒロイン(の親友)のような奔放さと無邪気さを残しつつも、人を誘うような、挑発するような眼差しを振りまいていて大変に危険だった。頭部の容積はおそろしく小さく、ウエスト周辺には怪しい曲線が走っている。ジョージは終始クールだ。サポートでドラムとベースが入っている。が、ベースが少し物足りない(終盤、"Lost And Found"でもう一歩、盛り上がっていなかったのはそのせいだろうか)。
 遅すぎず速すぎず、『Body Music』で披露したミドル・テンポのR&Bでフロアを揺らし続けた。セットリストとしては、中盤を"You Know You Like It"で盛り上げ、ラストを"Your Drums Your Love"で締める、という、フロアの期待に正面から応える、サービス精神旺盛な40分程度の内容だった。目立った変調操作もなく、アルーナの声が地であの甘ったるさを持っているのには驚いたが、インターネット・インディ出身だけあり、ライヴでの空間の使い方にはまだまだ向上の余地があるように思えた。

 ディスクロージャーは、転換のイントロダクションを経て、準備運動もなく"F For You"をドロップ。ライブのセッティングもこの曲のヴィデオそのまんまで、左右対称に構えたふたりの手からは、4/4で刻まれるイーブンなキック、そこにまとわりつくベースライン、細かく刻まれるハイハット、乱舞するパーカッション、スペーシーなシンセの音色、、、が放たれた。このふたりは、じらしたり勿体ぶるといったことをしなかった。BPMを落としたのも、ラストの"Latch"に繋ぐ流れくらいで、あとはほとんど上げっぱなし。
 それもそうか、と言うのは、いまやインターネット世代であれば、フランキー・ナックルズや、ケリー・チャンドラーのような大御所からジェイミー・XX、ジェイムス・ブレイク、ローレル・ヘイローまでもが出演経験のあるストリーミング・パーティ・サイト、「BOILER ROOM」なんかで手軽にクラブ気分を味わえるわけだから、その手軽さと皮膚感覚的に同期していた、というか、持ち時間の都合もあったのだろうが、1分でいかに人を魅了できるか、という時間感覚のなかでハウスをやっていたような気がする。
 それがいいことか悪いことかはわからない。少なくとも、「2013年、我が家のコレクションが流行の最先端になってしまった......」などと言ってとぼけていた『ブラック・マシン・ミュージック』の著者であれば、小言のひとつやふたつ、残したことだろう。それは、歴史のトレースがポップの最前線に躍り出るようになった、ゼロ年代以降のひとつのヴァリエーションとして見ることもできる。おそらく、現象としてはそれ以上でも以下でもない......。ところが、ディスクロージャーときたら、何の躊躇もなくそこに全乗りするのだ。彼らのホワイト・マシン・ミュージックは実に浮ついていて、洒落っ気があって、セクシーであると同時に、とても清潔だ。そこには、良くも悪くも、音楽しかない。

 では、今日のUKインディ界は、ハウス・ミュージックで何をどうセレブレートしているか? あの日、〈LIQUIDROOM〉にいた人ならば、多くの人がこう答えるだろうのではないか。「ハウスという音楽がこの世に存在していること、そのものを」と。「ははは、それはあまりにベタというか、阿呆やねえ」と、あなたは笑うだろうか。いずれにしても、選択肢は最初からふたつしかないのだから。そこにハウスのビートがあったときに、あなたは踊るのか、それとも踊らないのか、それだけだ。しかしまあ、我ながら、まさか自分がこんなことを言うようになるとは思わなかった。しかしたしかに、そういう夜だったのだ、9月24日という日は。

Juan Atkins & Moritz von Oswald - ele-king

 お店でCDで買おうとしたら、「何でアナログ盤じゃないんですか」と、先日デトロイトに行って来たmeiさんに「ダメでしょう、そんなじゃあ」と、厳しい口調で言われたが、彼女の突っ込みは一理ある。ダブプレート&マスタリングは、いまや世界的にもっとも優れたカッティング技術を保有している。どこにでもあるアナログ盤ではない。アートワークも渋いしな。
 が、結果的に自分はCDで良かった。夏前のリリースだから3か月遅れのレヴューになるが、夏のあいだ僕はこの繰り返しの音楽を繰り返し聴いた。CDは再生が楽だからという怠惰な理由も否めないのだが、繰り返し聴ける新譜に出会えることは素晴らしい。
 20年前からのリスナー諸氏と同様、僕も20年前の、ベルリンとデトロイトのふたりの巨匠(+トーマス・フェルマン)が作り、同じくベルリンの〈トレゾア〉からリリースされた『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』を聴き返した。『ボーダーランド』とどちらが好きかと問われれば、迷うことなく『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』を挙げるが、『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』がホアン・アトキンスにとってのベストかと問われればそうは思わないと答える。それでは『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』が凡作かと問われれば、違うと即答する。そして、『ボーダーランド』が凡作かと訊かれれば、いや、これもやはり良い作品だと言う。
 『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』には、テクノは次にどこに進めばいいのかという議論における明快な回答があった。「ジャズ」とはメタファーである。それは、快楽主義に支配された当時としては、実に思い切った、時代の大きな流れに逆らうメタファーとして機能した。その後に続いたのが"ハイテック・ジャズ"で、つまり『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』は、気持ち良いこと(4/4キックドラム)以上に大切なことがこの世にはあるんだという声明でもあった。

 ところが、『ボーダーランド』は気持ち良すぎる。アルバムにおける最高のトラックは"Electric Garden"だが、コズミックな質感の、流れるように滑らかなシンセのリフは、間違いなくホアン・アトキンスによるものだろうし、空間に広がる音響とダブのベースラインはモーリッツ・フォン・オズワルドによるものだろう。リズムはシンプルで、『ジャズ・イズ・ア・ティーチャー』時代に比べてずいぶんと大人しい。シャカシャカ鳴っていたハットやスネアはなりを潜め、柔らかい音色のメトロノーミックなリズムが淡々と刻まれている。20年分のソフィスティケイション。彼らも僕も20年、歳を重ねたのである。
 "Electric Dub"も"Footprints"も、リズミックで、控え目ながらキラーな低周波が唸っているが、やかましさというものがない。音量をいくら上げても、Kポップのようにうるさくない。押しつけがましさがない。グルーヴはあっても、アゲアゲにならない。そこが、20年分の人生がもたらすソフィスティケイションの素晴らしさだ。"Mars Garden"のリズムは、ホアン・アトキンスだろう。いわゆるエレクトロ・ファンクのリズムだ。が、この響きはマントロニクスよりもイーノの側に近い。聴いているとうっかり寝てしまう。そして起きたら、今度はモーリッツ・フォン・オズワルド・トリオの新作がロンドンの〈オネスト・ジョンズ〉からリリースされていた。この12インチにもホアン・アトキンスは参加している。『ボーダーランド』のいわばダブ・ヴァージョンで、その続編以外の何ものでもない。

 竹内正太郎がハウスで踊っているのは、僕にとってグッド・ニュースだ。あの、北関東の堅物が......、そういえば先日は僕も〈プラネット・E〉から出たテレンス・パーカーの12インチ(しかもリミックスはルイ・ヴェガ)を「何も変わってないナー」と思いながら買ってしまった。「ハウス来てんナー」と思いながら。とはいえ、20年以上も前から僕はUKのメインストリームのダンス・カルチャーがどうにも口に合わない。80年代のUKでは「あー、気持ちいい、やっぱ気持ちいいのが最高だよね~」と踊った子供たちのことをサッチャー・チルドレンと呼んだものだが、少なからず自分にもそういうところがあったので、竹内正太郎をまったく責められないよな......。

- ele-king

interview with SHO (Plasticzooms) - ele-king


PLASTICZOOMS
CRITICAL FACTOR

felicity

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 プラスティックズームスのフロントマン、SHOには大きな借りがある。出会いは2010年。大学を中退したばかりの僕は、気分を晴らすためにますます音楽に没頭していた。失ったものの穴を埋めるために必死だったし、いろんなライヴハウスに通った。しかし、やりたいことは定まらず、時間だけが過ぎていった。ライヴハウスに知り合いはいなかったし、常に不安で、孤独だった。
 そんなときに唯一話しかけてくれたのがプラスティックズームスのSHOだった。スタイル・バンド・トーキョーのイヴェントでDJを終えた彼に、僕は自分がライヴ・イヴェントをやりたいことや音楽に関わりたい気持ちなどを素直に話した。彼は純粋な笑顔で、僕に「絶対に出来るよ。なんでも力になるし、僕でよければ手伝うからさ」と言ってくれた。
 あれから3年が経った。僕は去年、初めて自分のイヴェントを開いた。少しずつだが音楽の現場に関わる機会も増えてきた。そして今回は、取材という形で、SHOへの感謝を伝える機会も得た
 3枚目のニュー・アルバム、『クリティカル・ファクター』がリリースされる。レーベルは七尾旅人や前野健太、やけのはらや快速東京などのリリースで知られる〈フェリシティ〉。
 プラスティックズームスのダークウェイブを参照したスタイリッシュでアグレッシヴなサウンドは、ボー・ニンゲンやサヴェージズとも通じるところがある。いまっぽい音なのだ。が、とはいえ、このバンドにはロマン主義があって、それは、1枚目のアルバム『チャーム』の頃から、SHOの優しさのように変わらない。

 高校時代、僕は教師にどうして髮を染めてはいけないのかきちんと説明して欲しいと詰め寄ったことがある。教師は「それが決りだから」とだけ言い残して、教室から出て行った......そして僕はジョイ・ディヴィジョンの『アンノウン・プレジャー』をTシャツを着るようになった。
 ゴシックは、たとえば19世紀末、西欧が近代化を果たしたときに盛り上がっている。電気と機械が生活のなかで普及し、店の照明や街灯によって夜でも世界は明るくなった。そうした変化に違和感を覚えた人は、暗闇や不合理な世界のほうを向いた。ゴシックは、新しい技術や明るさの氾濫のなかで息詰まる人たちの逃げ場だった。ポストパンク時代にゴシックが流行ったことも、インターネットと明るさに翻弄されている現代にゴスの妖しい炎が燃えることも理解しがたい話ではない。ファッショは、マルコム・マクラレンが言うように、つまはじき者たちが変身するための術なのだ。真っ黒な服装に身を包んで、取材場所にもばっちりメイクをして登場したSHOに、彼のゴシック精神について訊いた。

いやもうボコボコだし、ヤンキーのバイクに敷かれたりしましたね(笑)。そういうのは余裕でありました。自分が好きなファッションをしたりパンクを聴くっていうのはある種自分を守ることでもあったんです。

えー、なぜいまゴスなのかっていうところからお話を伺いたいんですけども。

SHO:なるほど、そこですか。

野田:僕なんかはゴス、リアル・タイムだったんだけど、かれこれ30年も昔の話で、だからなんでいまゴスなの? 僕もそこがすごく気になるんですよね。

SHO:はじまりはゴスじゃなくって70's パンクだったんですけどね。中学のときに70's パンクに触れて、80'sハード・コアだったり、ニューウェイヴにハマってゴシックにたどり着きました。でもいまはゴシックも通り越したと僕は思ってます。
 ファッションに関してはそのトータルが黒に繋がったっていう感じです。実際その質問よくされるんですけど、ゴシックのあの雰囲気が自分の性格に合うんです。ファッションにしてもデザイン性が高いし、そういう繊細な部分が自分にフィットするんですよね。

どういうきっかけで70's パンクに出会ったんですか?

SHO:これに関しては親ですね。僕の親がレコードで、ビートルズとかキンクスとかプレスリーなど、いわゆるオールディーズと呼ばれるものもよく家で流れていたんです。他にもクラシックだったりジャズだったり。その反発でもないんですけど、小学生のときにバスケットボールをやってた影響で80~90年代のヒップホップを聴きはじめたんです。で、それのまた反発でパンクに目覚めました(笑)。

一同:(笑)。

野田:でも、オッド・フューチャーとかも、ちょっとゴスっぽいしな。

ちなみにヒップ・ホップってなにを聴かれてたんですか?

SHO:なんでも聴いてましたよ。ランDMCも聴いたし、ビースティー・ボーイズとか。バスケットボールの選手とかがラップをやってたりもしたんで、シャキール・オニールとか。

サウンドもスタイルも全然違うじゃないですか?

SHO:全っ然違う。

パンクに関してはどこにいちばん魅力を感じましたか? サウンドですか? スタイルですか?

SHO:どっちもですね。

野田:いちばん好きなバンドってなんですか?

SHO:うーん、いちばん好きなのか......

野田:じゃあ3つで(笑)。

SHO:えっと、バズコックス、あとは......、たくさんいるんだよなー(笑)

野田:バズコックスはどの時代が好き? ピート・シェリー? それともハワード・デヴォード?

SHO:『シングルズ・ゴーイング・ステディ』が好きで。ピート・シェリーも好きなんですけど、"テレフォン・オペレーター"が特別好きって感じです。ネオン・ハーツとかザ・マッドとかも好きですね。ザ・マッドはスクリーミンング・マッド・ジョージっていうニューヨークで特殊メイクやってる人がやってたバンドなんですけど。でも、音楽とファッションを一緒に考えるきっかけを与えてくれたのはセックス・ピストルズ。マルコム・マクラレンの仕掛けかたとか。ヤバいなと思いました。

野田:ピストルズっていろんなものが詰め込まれていたからね......。彼らのなかで、いちばんピンときたファッションってなに?

SHO:デストロイのガーゼ・シャツですね。基本的に76年のセディショナリーズが好きです。

それって何年の話ですか?

SHO:何年だろ? 中1だから......

野田:完全に変な人だよね。

SHO:僕それで町追い出されたんですよ。

野田:それは追い出す町が間違ってるよ。

SHO:町で問題になってるって母親から聞かされたときはびっくりしましたね。子供に悪影響だからって理由で追い出されたんですよ。

野田:どこですか?

SHO:水戸の下のほうの町です。中学のときはずっとそういう格好をしてましたね。でも高校は転入して通信行ってたので服装も自由だったんでやりたい放題やってました。安全ピンたくさんつけたり、メイクもして。キャット・ウーマンの髪型したり。西暦でいったら2000年の頃とかですかね。

友だちはいました?

SHO:中学の頃はほぼいないです。ひとり暮らしをはじめてからは水戸のパンク軍団と知り合いましたけれど。でもそんな友だちのこと考えたことないです。実際、つい2~3年まえまで誰も信用してませんでしたからね。
 自分は独りで死んでいくんだって思ってました。作るっていう作業を死ぬ準備だと思ってましたね。やっぱり作品を作っていくと同時にいろんな人が集まってくるじゃないですか、自分を必要としてくれる人だったり。でも僕は必要としてくれるっていうところに意識がなかなかいかなくて、むしろそこに偽善みたいなものを見いだしてしまっていたんですけど、今回のアルバムは初めてそこがクリアになった状態で作れた作品なんです。

野田:音楽性なんかは全然違うけど、アウサイダーっていう点では、君は下津君(踊ってばかりの国)のゴシック・ヴァージョンだね!

SHO:ああ!

野田:そんなの格好で地元を歩いてたらオラオラ系とかヤンキーに絡まれたでしょ?

SHO:いやもうボコボコだし、ヤンキーのバイクに敷かれたりしましたね(笑)。そういうのは余裕でありました。

でもそんなことされて、なおさらそこにとどまることって難しいですよね?

SHO:自分が好きなファッションをしたりパンクを聴くっていうのはある種自分を守ることでもあったんです。僕、自分にジンクスを作る癖があったんですよ。とにかくこうじゃないとダメとか、自分はこれじゃないと自分じゃないみたいなものを作りやすい人間だったんで、たぶんそれが自分を変えない理由で、ここまでこういう風にきた理由なんだと思います。でもひとりで追求するのが好きだったんで、レコード掘ったり、画を描いたりしてました。でもそれはいまも変わらないかな。

ずっと洋楽を聴かれていたんですか?

SHO:ずっと洋楽なんですよね。スーパーとかでかかってたJ-POPとかは自然に耳に入って来てしまいますけれど(笑)。

日本でいま自分たちと似てるなぁと思ったり、なにかしらシンパシーを感じるバンドっていますか?

SHO:ザ・ノーヴェンバーズとリリーズ・アンド・リメインズですね。あとはもう解散してしまったんですけどサイサリアサイサリスサイケとか。あとパープル。サイサリアサイサリスサイケのトオル君とかはいまでも注目してます。あとボー・ニンゲン。ボー・ニンゲンのメンバーもかっこいいなと思います。それこそさっき名前が出た踊ってばかりの国の下津君だったりとかね。

いま挙げてくださった人たちのどういう部分にいちばん惹かれますか?

SHO:まっすぐなところ。そこでしかないです。自分もそうでしかないと思っているし、見ためというよりはその人の目、ですね。僕絶対に人の目を見るようにしてるんですけど、実際ファッションってごまかせるじゃないですか、でもファッショに見合う目をしてたらそれは本物だと思うし、それに似合う音楽をやって、トータルでバランスをとれてる人に魅力を感じるし、僕はそういう人が好きです。いま挙げた人たちは全員そういう人たちだと思います。日本人にはあんまりいないなって思いますけどね。僕そういう意味で安全地帯とかすごい好きですけどね(笑)。

野田:いまのは聞かなかったことにしとこう(笑)。

一同:(笑)

SHO:初めて聴いたときとか超ニューウェイヴじゃん! って思いましたけどね。あとウィンクとか、カイリー・ミノーグのカヴァーですし。リリーズのケント君とそういう会話良くします。

野田:日本の音楽が聴けないんじゃなくて、日本の文化のある部分がすごい嫌で遠ざけてしまうみたいな感じはわかるけどね。自分もそうだったから。

SHO:いまは理解していますよ。プラスティックズームスが英詞な理由なんかも日本人のコンプレックスとかじゃなくて、ただ自分が作った曲に合うのが英語だっただけで、とくにそこに理由なんてないんです。

これから作っていく曲で、日本語に合うサウンドが出来たら詞は日本語っていう場合もありますか?

SHO:かもしれないですね。僕やっぱりほとんどのJ-POPはかっこいいと思えないし、かっこいいと思えるもの以外はやらないですけどね。

野田:だけど、白い人たちの多くはこういうことを言うのね、「黄色い人がロックな服装で英語で歌うのだけはやめてくれ」って。俺らが歌舞伎をやってたらお前らもおかしいと思うだろ? って。そういうことを言われても英語で歌う?

SHO:歌う。僕の価値観でいうと、逆に外人が歌舞伎やってたら美しいと思うもん。

野田:それはいい見解だね(笑)。

SHO:僕は黒人が歌舞伎やってても美しいと思いますけどね。それがたとえ下手でも、その人が好きな気持ちを表現したいものであれば美しいと思います。まぁでもそれをお金とか汚い誘惑のためにやったらダメですけどね。

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実は僕ビーナス・エキセントリックっていうブランドを持ってるんですけど、テーマがブリクサなんですよ。僕、ニック・ケイヴも好きだし、バースデイ・パーティのギターのローランド・S・ハワードも大好きです。スージー・スーとかはファッション的にも影響受けてますね。


PLASTICZOOMS
CRITICAL FACTOR

felicity

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プラスティックズームスとしては、リスナーにどんなことを提示したいですか?

SHO:これは最近ようやく人と交わるなかで見つけたことなんですけど、とにかく自分を持って欲しいなって思います。自分が良いって思えばそれでいいじゃんっていう。日本人は流されやすすぎると思うんです。

流されるっていうのは具体的にどういうことですか?

SHO:誰かがやったからやる、だったり、誰かが良いって言ってたから良い、みたいな。自分で確認はしたの? っていう。そこを明確に生きて欲しいですけどね。僕はプラスティックズームスをパイオニアだと思ってて、音楽とファッションを同列で捉えてこんなことやってる人って実際いないから。まぁでも実際ものすごく孤独ですけどね(笑)。

SHOさんにとってのファッションっていうものを言葉で説明するとしたらそれはなんですか?

SHO:僕です(笑)。

一同:(笑)。

野田:電車とか乗ってたらみんなから見られるでしょ?

SHO:もうすごいですよ。だからいつもサングラスしてるんです。絡まれるので。実はこの下にもメイクしてるんですけどね(サングラスを外してメイクを見せる)

野田:ああ、本当だ!

SHO:出かけるときは必ずメイクしますね。

野田:70年代や80年代って、いまだったら白い目で見られるようなファッション、みんな平気でしていたけど、最近は、バンドやってる子も当たり障りのないファッションをしてるからね。目立っちゃいけないみたいなね。その点、ゴスやコスプレとか、がんばってるよ(笑)。めちゃくちゃ気合いの入ったB-BOYとかね。

SHO:かっこいいし、すごいって思いますよね。それこそボー・ニンゲンのメンバー全員を見たときに「マジでかっこいいな!!」って思いましたからね!

ハハハハ。

SHO:だって普通じゃ考えられない髮の長さじゃないですか。 だから逆にヴィジュアル系とかって言われると本当に嫌ですけどね。そう見えてしまう意味がわからない。最悪な気分です。

野田:ヴィジュアル系もあの姿のままで街を歩いてるんだったらかっこいいと思うんんだけどな。

SHO:でも基本的に違いますよ(笑)。普段ギャル男みたいな人多いじゃないですか。

野田:SHO君はゴスだったら何がいちばん好き?

SHO:実は僕ビーナス・エキセントリックっていうブランドを持ってるんですけど、テーマがブリクサなんですよ(アイテムを見せる)。

野田:ブリクサって、若い頃、ほとんどアイドルだったんだよ。女の子が「キャー! ブリクサ!」みたいな感じで。

SHO:イケメンすぎますよね。僕、ニック・ケイヴも好きだし、バースデイ・パーティのギターのローランド・S・ハワードも大好きです。スージー・スーとかはファッション的にも影響受けてますね。

最近ではサヴェージズも好きなんですよね?

SHO:大好き! 7インチが出たときすぐにファイル・アンダー(名古屋のレコード・ショップ)に連絡しましたもん! それ、ちなみにいま額に入れて部屋に飾ってます(笑)。IPSO FACTOと並べて。

最近聴いたバンドのなかでいちばんのお気に入りってなんですか?

SHO:なんだろうなぁ~......。

野田:遮ってごめん。ねぇマリリン・マンソンはどう?

SHO:嫌い。

野田:なんで?

SHO:嘘くさい。

野田:『シザー・ハンズ』は好きでしょ?

SHO:大好き! 観ると絶対泣いちゃいます。

野田:あれは誰でも泣くよ(笑)。

SHO:最初のシーンからやばいですもん!

野田:ウィノナ・ライダーが『ビートル・ジュース』で黒い服で出てくるじゃない? あれなんかまさにゴスだよね。

SHO:僕あれに憧れて女優帽被ってます。『キス』っていう漫画知ってます?

野田:ごめん、それは知らないな。

SHO:楠本まきさんっていう漫画家さんが描いてらっしゃる漫画なんですけど、男の子がストロベリー・スウィッチブレイドみたいな格好してるし(漫画をみせる)、キュアーとかが漫画のなかでかかってるんですよ。このあいだこの漫画のヴィデオを手に入れたんですけど、割礼とかさかなが音楽を担当してたり本当にすごいんですよ!

野田:ホントにストロベリー・スウィッチブレイドだ(笑)!

SHO:この漫画に出てくるバンドの名前でこのまえイヴェントを開いたんですが、そしたら作家の楠本まきさんとコンタクトがとれて。感動です。

今日、SHOさんの話を聞いていろんな経験をされてることを初めて知りました。このインタヴューを読む人のなかに、同じとまでは言いませんが、似たような境遇のなかを生きてる人もいるかもしれません。そんな人にこの場を借りて言いたいことなどがあれば是非お願いします。

SHO:生きてるってことは独りじゃないってことですね。あと自分から外に出ること、それと......

野田:...... ねぇ、また遮ってしまって申し訳ないんだけど、ボーイ・ジョージは好き?

SHO:あ、はい(笑)

野田:キュアーは?

SHO:大好き。

野田:ゴスじゃないんだけど、アソシエイツは?

SHO:それは知りません。

野田:聴いたほうがいい。

SHO:帰ったらすぐ聴きます!

野田:えっとごめん、続きをどうぞ(笑)。

SHO:はい(笑)。これは自分への言葉でもあるんですけど、逃げちゃだめで、とにかく自分の道を自分で切り開く勇気を持つことですね。勇気を持つには努力が必要ですよね。努力を惜しまないことが重要だと思います。絶対逃げちゃ駄目です。

新しいアルバム『クリティカル・ファクター』のサウンドにも、SHOさんの堅固な"ブレない姿勢"みたいなものを感じたのですが、実際に、今作はどんなところにいちばんフォーカスしましたか?

SHO:感情的っていうところをとにかく意識しました。ありのままの自分を音に落とし込んだり、それはリリックもそうなんですけど、実際、こんなに感情的になった作品はないです。理性よりも本能で作りました。

5曲めの"SAKURA"と、7曲めの"AV△W"が所謂インストですが、それはそうした曲作りからの影響だったりしますか?

SHO:僕は歌だと思って出来上がりをレーベルに持ってたんですけど、インストですか? って言われて、そこではじめて気がつきました(笑)。このふたつはいろんなバランスを考えて入れましたね。全部言葉だと疲れちゃうんで。

もちろん全部の曲に思い入れがあると思いますが、今作における、SHOさんが思う重要な曲をひとつだけ選ぶとしたらそれはなんですか?

SHO:"PARADE"ですかね。

それはどうしてですか?

SHO:PLASTICZOOMSの今後に繋がる曲だからです。作ったときの達成感もコレ迄でいちばん大きかったです。あともうひとつ、"CRACK"っていう曲もかな。これは自分で抱えてたジンクスみたいなものを全て取っ払えた曲なので。無になれたというか、この曲が出来てすべてがクリアになった気がします。

アルバムのタイトルにはどんな意味を込めましたか?

SHO:喜怒哀楽ですかね。それがもっとも重要な要素です。

今後試してみたいサウンドとか、やってみたいことって具体的にありますか?

SHO:サウンドはいまも今後も自分を越えて進化していくと思います。音楽の他には画を描いたり、映像を撮ったりとかいろいろですね。実は"PARADE""CRACK"のMVは僕が編集したんです。

SHOさんにとって音楽はひとつの表現で、他との差みたいなものってありますか?

SHO:ありませんね。全部同じ。僕はとにかく頭のなかにあるものを外に出して表現したいんです。自分が出来ることすべてで自分が生きてるってことを表現したいですね。

野田:普通の仕事とかってしたことあります?

SHO:高校生の頃は早朝のファミレスで働いてました。あとお花屋さん。理由は髮の色を明るくてもよかったからと店の前にレコード屋さんがあったから(笑)。東京に来てからは専門学校に入ったり、バンドをはじめたりでやってないんですけど。そもそもプラスティックズームスを結成したきっかけが、ANNA SUIが学校に来て、「自分がいちばん得意なことを仕事にしろ」って話たんです。その言葉に感銘を受けましたね。

バンドを続けるのも大変じゃないですか?

SHO:大変です。バンドは大変なんだなってつくづく思いました(笑)。

野田:昔の自分みたいな子たちがライヴに集まってきたりしますか?

SHO:ライヴに来た子で僕を見てバンドをはじめたって子がいたんです。凄く嬉しかったです。ファッションに関しては、女の子が真似てくれているのかなって感じはします。自分にもそういうアイコンがいたんで素直に嬉しいですよね。ジョニー・ロットンとかスージー・スーとか。

野田:SHO君に集まってくる子とかけっこうな異端児でしょう?

SHO:だと思います。だからなんか似てると思うし、繋がりみたいなものをすごく感じますけどね。メンバーもスタッフも。

野田:80年代は流行だったからみんな黒かったけど、いまは違うからね。黒い人は珍しいじゃない。

SHO:もう宿命ですよね。体験したかったですけどね、80年代!

野田:いや、そんな良いものでもないよ(笑)。だいたい、いまゴスやってるほうがよほど勇気いるでしょう。がんばってね。

SHO:はい、サブカルで終わらせないようにがんばります。

野田:ハハハハ。

(このあたりで、菊地、SHOとの間の思い出が蘇り、感極まって、涙腺ゆるんでしまう)

SHO:大丈夫?

......は、はい......

野田:なんか、いろいろ思い出しちゃったんだね。

昔、すごく励まされたことがあって......この場をお借りしてSHO君にあのときのお礼を言いたいんです。あのときSHO君が声を掛けてくれて僕本当に救われました。今日こうしてお会い出来たことが本当に嬉しいです...。

SHO:僕も嬉しいよ。インタヴュアーが決まったとき「やった!」って思ったし、あのとき話したこととかちゃんと覚えてるよ。お互いとにかく必死だったもんね。こういう瞬間はさっきの話じゃないけど、生きててよかったって思える。今日は本当にありがとうね。

こちらこそありがとうございました......

野田:なんか、いろいろあったんだね。

SHO:そうなんですよね......

なんか急にすいませんでした。では、最後に、SHOさんの最大の目標をお聞かせください。

SHO:自分がやってることを世界に発信して、とにかくそれを受け入れてくれる人を増やすってことですね。だからこそまずは日本から。僕は日本で暮らしているので。

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Candy Claws - ele-king

 友人の友人にタイムトリップができるという人がいる。なんでも、気づけば戦国時代にいたりすることがあるそうだ。小学校のころのクラスメイトは、昨日じいちゃんが雷をつかまえて、それがいま冷蔵庫に入っていると言っていた。こちらはかわいらしい。キャンディ・クロウズのソング・ライター、ライアン・ホヴァーは自らが「2013年にバンドをやっている夢を見ている白亜紀の恐竜」であると述べている。ふたりに負けず劣らず、なかなか気がきいていると思う。
 彼はつめたいドリーマーだ。この恐竜発言と彼らの作品の裏には、ただ突飛で不思議な発想だと評するには周到すぎる設定がある。2枚めとなるアルバム『セレス・アンド・カリプソ・イン・ザ・ディープ・タイム』は、骨と雪でできた小さなアザラシのセレスと、少女カリプソとの中世代の旅を描く作品。そこは恐竜たちが闊歩する世界であり、シダの下には人も眠るというファンタジックな場所である。古生物学者Hans-Dieter Suesの著書『ブラッド・アーク』から着想を得たといい、同書からそのイメージのもととなった箇所をいくつも挙げている。バンド・メンバーもこの世界においてそれぞれ役柄を担っており、ホヴァーは恐竜であると同時に「深い時間(ディープ・タイム)」でもある。
 こうしたことが明かされると、彼らの音がどんどん解けていく。アニマル・コレクティヴを瓶のなかで熟成させたようなドリーミー・サイケ。それが今作でノイジーなシューゲイズ色を強めているのは、この「ディープ・タイム」というアイディアの引力によるものではないかと思う。音が理屈で分節できないということはない......というか、ホヴァーの想像力のなかには、ぶっ飛んでいるようでいてじつは緻密で繊細な構築性がある。「つめたいドリーマー」だというのはそういう意味だ。深い時間というのは、現実の世界をうつろうさまざまな事象に対する深い距離でもあるだろう。ホヴァーの音楽はそれを切なくなるほど美しく描き出している。

 マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと比較するレヴューもあるが、今回シューゲイズ色を強めたというのはバンド・サウンドが意識されているということでもある。ギター・ノイズやバタバタと鳴るドラムの音を意外な思いで聴いた。サーフ・ロックへのオマージュたっぷりな"フォールン・トゥリー・ブリッジ"など、リフだけ聴けばほとんど別のバンドかとすら思う。ポップスとしてのフォームをきちんと備えたそれらの楽曲にはリニアな時間が流れ、白亜紀と現代とをつなぐ超時間的なテーマとは一見相反するようにも感じられる。しかし、とてもドラマチックになった。映画音楽やラウンジ・ミュージックからの影響もよく指摘される彼らだが、いま思えば前作にはドラマがなかった。デビュー作『ヒドゥン・ランド』......桃源郷、隠された生活、あの作品では終わりもはじまりもないようなドリーム・ポップが、アワ・ブラザー・ザ・ネイティヴのような得体のしれなさをまとって鳴っていた。今作においてリズムとギターは彼らの無時間的な世界にドラマをもたらし、時を動かしはじめたのかもしれない。曲名のあとに舞台となる場所や場面設定が簡潔に付されているが、ゲームなどで場所や場面ごとにBGMが設定してあるように、曲を飛ばす行為が、ある場所からある場所への移動に重なるようにも感じられ、これはすなわち時に対して場所、縦に対して横、垂直に対して平行の動きも同時に得たのだと言えるだろう。「動く」キャンディ・クロウズも大好きだ。
 今作が『ブラッド・アーク』をヒントにしているように、前作『ヒドゥン・ランド』にはリチャード・M・ケッチャムへの献辞があり、ホヴァーの夢の根本に科学や歴史への嗜好性があることがうかがわれる。物語から物語を空想することを女性的だと言うのは短絡かもしれないが、それに対して科学と歴史を空想の端緒とするホヴァーの作品には男の子っぽさがあり、筆者はそこも隠れた魅力だと思っている。ただ、何もないところに何かを生み出す想像力ではなく、あったかもしれない何かをあとから補うような、切ない想像力だ。「ぼくらの音楽はドリーム・ポップだよ」と自覚的な物言いをする彼は、夢を見るということに対してわれわれよりつねに一枚上手である。

ele-king vol.11  - ele-king

〈インタビュー〉はJポップ・シーン未来の革命児tofubeats
第一特集 ディストピア世界で笑おう
対談、コラム、徹底ディスクガイド、ブックガイド !!
☆宇川直宏×tomad

※電子書籍版へのアクセスキーがついています

ele-king presents
of Montreal Japan Tour 2014
- ele-king

【of Montreal】

 〈TAICOCLUB'13〉での圧倒的パフォーマンスに続き、待望の5年ぶり単独来日公演が決定! 1996年にジョージア州アセンズにて結成され、その後作品を発表するごとにミラクルを連発。いまやチャートにも食い込む人気バンドに成長したof Montreal(オブモン!)ですが、まだまだ彼等のポップ道は続くわけでして! 最新アルバム『ロウジー・ウィズ・シルヴィアンブライアー』では、2週間メンバーと寝食をともにしながら生まれた心身燃えたぎるピチピチの音魂が爆発! それはまるでオブモンの原点に戻ったかのような究極のバンド・サウンドで、無邪気な子ども心とユーモアの奥に、しっかりとアーティスティックで辛辣なメッセージが抱えこまれています。全世界の空に向けて放たれるこのメロディー、このハーモニーは、どこまでもいつまでも私たちに笑顔と感動を与えてくれる! そして定評あるそのライヴ・パフォーマンスは、まさに完璧なエンターテイメント・ショー! 本国アメリカではアイドルのコンサートに通じる黄色い奇声が飛び交っているとか。はてさてどんな衣装で出てくるのか? 衣装替えはあるのか? 裸になるのか? メイクは? 風船は? 紙吹雪は? 水とかクリームのぶちまけは勘弁してほしい。馬は絶対ムリ!! ......なにやら準備がかなり大変そうですが、その爆笑&感涙のポップ・ワールドにぜひぜひご期待下さい!



ライヴとの連動シリーズ、「Beckon You !!」スタート!!!!
作品を購入→ライヴに行ったら会場でキャッシュ・バックしちゃいます!!


注目の新世代アーティストを中心に作品とライヴを連動させちゃうのがこの「Beckon You !!(来て来て〜おいでおいで〜の意)」シリーズ。
10/2リリース、オブ・モントリオール『ロウジー・ウィズ・シルヴィアンブライアー』貼付のステッカーを公演当日にお持ちください。その場で500円をキャッシュバック致します。もちろん前売り券でも当日券でもオッケーです!


ele-king presents
of Montreal Japan Tour 2014

1/28(火) 渋谷TSUTAYA O-WEST (03-5784-7088)
of Montreal / ELEKIBASS
adv 5,000yen door 5,500yen (without drink)
open 18:00 start 19:00
チケットぴあ(Pコード:P:213-275)
ローソンチケット(Lコード:77039)
e+

ELEKIBASS

2013年秋に7度目のアメリカツアーを、USインディーを代表するレーベル〈K〉所属のバンド、LAKEのソングライター/マルチプレイヤーのAshley Erikssonと行い、そのツアー会場限定のシングルでもあったアメリカのエレファント6/アップルズ・イン・ステレオのロバートシュナイダー提供曲「Garden Party」が収録されたニューミニアルバム「Home Party Garden Party」が2014年1月22日に発売された、60年代後半のブリティッシュロック、ブルース調のリズム、ミュージックホールメロディー、そして風変わりなサイケデリックさの要素をあわせ持つバンド、ELEKIBASS。

1/29(水) 東心斎橋CONPASS (06-6243-1666)
of Montreal / Foodie
adv 5,000yen door 5,500yen (without drink)
open 18:00 start 19:00
チケットぴあ(Pコード:213-331)
ローソンチケット(Lコード:58283)
e+

Foodie

マキ ; Vo, B, Gt, Track (ex mummy the peepshow, Sentinels)
サーヤ ; Gt, Syn, Cho (ex リトルフジコ, サンキュー)
ハルロヲ ; Gt, Sampler, Cho (manchester school≡, BRONxxx)

2012年1月結成。大阪を拠点に活動中のポップバンド。同年9月、ネットレーベル"ano(t)raks"が発表したコンピレーションアルバム"Soon V.A."に参加。2013年2月配信の"Upwards And Onwards V.A."、11月配信の"B.D.V.A."にも参加している。
https://anotraks.bandcamp.com/
2013年9月、アメリカ西海岸ツアーを敢行。ロサンゼルスとサンフランシスコでライブを行う。同年11月、ロサンゼルスのLolipop Recordsより1st EP"Chopstick Chick"がカセットにてリリースされた。
https://lolipoprecords.com/


1/30(木) 名古屋APOLLO BASE (052-261-5308)
of Montreal / tigerMos
adv 5,000yen door 5,500yen (without drink)
open 19:00 start 19:30
チケットぴあ(Pコード:213-270)
ローソンチケット(Lコード:43272)
e+

tigerMos

2012年名古屋にて結成。
Yusuke Ikeda(ex.LEGO WORKS)荒木正比呂(レミ街/fredricson)を中心としたユニット。
2013年より本格的にライブ開始。バンド編成にてフェス、エレクトロ、アコースティック等数多くのイベントに出演、話題を呼ぶ。それぞれの共通ルーツであるフォーク、エレクトロニックミュージックを抜群のセンスでブレンドした食欲旺盛なサウンドを作りだしている。
https://tigermos.tumblr.com

*追加公演決定!!!!!!

1/31(金) 渋谷TSUTAYA O-nest (03-3462-4420)
of Montreal / flight egg
adv 5,000yen door 5,500yen (without drink)
open 18:00 start 19:00
チケットぴあ(Pコード:213-279)
ローソンチケット(Lコード:77043)
e+
(チケット発売12/28〜)

flight egg

2005年、高校入学の年の夏に同級生同士で結成。
2008年、現在の編成(2gt,ba&vo,dr)になる。
東京を中心に活動中。
https://flightegg.com/

*各公演のチケット予約は希望公演前日までevent@ele-king.netでも受け付けております。お名前・電話番号・希望枚数をメールにてお知らせください。当日、会場受付にて予約(前売り)料金でのご精算/ご入場とさせていただきます。


主催・制作:ele-king / P-VINE RECORDS
協力:シブヤテレビジョン ジェイルハウス スペースシャワーネットワーク 
TOTAL INFO:ele-king / P-VINE RECORDS 03-5784-1256
event@ele-king.net
www.ele-king.net


オブ・モントリオール
『ロウジー・ウィズ・シルヴィアンブライアー』


PCD-93758
定価2,415yen
Release:2013.10.2
解説:清水祐也

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1. Fugitive Air
2. Obsidian Currents
3. Belle Glade Missionaries
4. Sirens of Your Toxic Spirit
5. Colossus
6. Triumph of Disintegration
7. Amphidian Days
8. She Ain't Speakin' Now
9. Hegira Émigré
10. Raindrop in My Skull
11. Imbecile Rages
12. Jigsaw Puzzle (Bonus Track)

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