「S」と一致するもの

The Black Angels - ele-king

 アメリカにはサイケデリック・ロックの広大な沃野があり、「サイケデリック・ロック」という言葉を狭義にとらえるならば......サーティーンス・フロア・エレヴェーターズやディープ/フリーク・シーンなど黎明期を代表するカルトなガレージ・サイケや、あるいはシルヴァー・アップルズなどの電子サイケ、メジャーどころではグレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレインらいわゆるシスコ・サイケのフォロワーたちとしてとらえるならば......現在でもじつに多数のバンド名を挙げることができるし、現地にはまだまだ数えきれないほど同種のバンドが存在するはずである。
 日本では何に相当するだろう、上方漫才とかだろうか? 歴史を更新するような方法の模索は薄いが、廃れることなく脈々とオリジナルの血を受け継ぎ、変わらぬファン層を抱えている。なかにはぴりっとしたバンドもいて、M-1グランプリの上位に入賞する、華やかでみずみずしいコンビのなかに混じった古風で高度な芸達者のように、ワールド・ワイドにフック・アップされたりするわけだ。ザ・ブラック・エンジェルズはまさにそうしたバンドの嚆矢である。

 ザ・ブラック・エンジェルズ。2004年、テキサス州オースティにて結成、バンド名の由来はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの"ザ・ブラック・エンジェルズ・デス・ソング"。2005年にデビューEP、翌2006年にデビュー・フル・アルバムをリリースし、2008年にセカンド・フル、本作『フォスフィーン・ドリーム』は母国では2010年の9月にリリースされた3枚目となる。
 どの作品もそんなに変化はないが、すべて高水準、ヘヴィでブルージーなガレージ・サウンドには壮年のファンも膝を打つだろう。ただ今作ではフラワーなバッド・ヴァイブは和らいでいて、『ピッチフォーク』も指摘しているが"ハウンティング・アット・1300・マッキンリー"にはアニマルズの意匠があり、"イエロー・エレヴェーター・#2"はピンク・フロイドを思わせるオルガン・リフやゾンビーズ的なシークエンスを持ちあわせていて、多分にブリティッシュな品格を漂わせる音になっている。日本のファンにはこの作品がいちばん馴染みやすいかもしれない。
 よってこうしたバンドの作品については「どの曲が好きか」という語りに落ち着いてしまうのだが、これがまた難しい。どれもよいからである。というか、それぞれにいちサイケ・ファン、ないしは自らがサイケの偉大なる伝統の中のいち分子だというようなスタンスから作られていて、まるで歩くサイケ図鑑、どのページを繰っても様々な名盤の影が顕ちあがってくるのだ。そこで各楽曲の参照元を暴いたり、どのバンドのファンだということを述べあうことには私自身さほど興味がない。
 ただ、こうした音は時代の煽りを受けない。それは特筆すべき点である。いずれは消えてゆくポップ・ミュージックのいかなるムーヴメントにもない強度を持っている。そして完成度の高い、彼らのリスナーとしての知識の深さまでが偲ばれる音は、店頭演奏で必ずや多くの問い合わせを受けることになるだろう。いつの時代にも一定のファンがあり、それでなくても多くのバンドによって磨かれてきた方法の数々にはそれだけの遺産とポテンシャルがあるのだ。我々は"ハウンティング・アット・1300・マッキンリー"のファズに一発で心と身体をつかまれたり、表題曲のコズミックなサウンドに脳をとろけさせたり、"ザ・スナイパー"のスライド・ギターがつなぐブルーズとテックス・メックスに酩酊したりするだろう。それは約束されていたことでもあり、しかし卓越した技能によってこそ可能だったことでもある。
 プロデューサーはD.サーディー。ブラック・マウンテンやホーリー・ファックなどを手掛けるその経歴は、時代とサイケデリック・サウンドとの距離感を正しくつかむ人物なのだろうということをほのめかせる。アニマル・コレクティヴディアハンターアリエル・ピンクなどによって広げられてきた「サイケデリック」の今日的な意味や先鋭性のかたわらに、こうした伝統の継承者たちによる迫力あるパフォーマンスがあることをよろこびたい。

ele-king vol.2 完成のお知らせ - ele-king

 いやー、できました、
 現実逃避したくてもいよいよできなくなってきた震災後の言葉が詰まった『現実逃避』号。
 6/24発売予定です!
 以下、目次です。買ってください、
 お願いします!

 なお、掲載されるアイテムの一部を対象にしたキャンペーンをタワーレコードの一部店舗で実施します。6月24日(金) ~ 8月14日(日)のあいだにキャンペーン開催店舗で対象商品お買い上げのお客様に先着でele-kingバッジかステッカーのどちらかをプレゼントいたします。開催店舗、対象商品などキャンペーンの詳細はタワーレコードや本サイトにて後日発表いたします!


ele-king Vol.2

■contents

1 巻頭フォトストーリー 鈴木親

〈EKジャーナル〉
10 タイラー・ザ・クリエイター 
12 ブルックリン●松村正人 
15 バンクシー●水越真紀 
18 シック・チーム二木信

〈特別企画〉
20 ルポルタージュ311●磯部涼/久保憲司/小原泰広

〈Eコラム1〉
32 浜岡、80年のアトミック・カフェ、そして現在へ●河原崎禎/大久保青志

〈TAL-KING1〉
36 ハドソン・モホーク●木津毅

〈巻頭特集〉
42 現実逃避
46 feel good societyにおける憂鬱●野田努
48 ウォッシュトアウト インタヴュー●野田努/小原泰広
59 往復書簡:震災後のアンビエント●松村正人×三田格 
64 エスケープ・ミュージック100 part1
●加藤綾一/木津毅/野田努/橋元優歩/松村正人/三田格
78 〈コズ・ミー・ペイン〉●野田努/小原泰広
82 USヒップホップの変貌●高橋圭太 
86 エスケープ・ミュージック100 part2

〈no ele-king〉
100 テニスコーツ●磯部涼/小原泰広

〈論考・〉
106 Kポップの共振圏●南波一海

〈小特集〉
UKベース・ミュージック
110 ベースを越えて●ウィル・ソウル
114 ダブステップが消えるとき+レヴュー10●飯島直樹 
116 トドラ・T インタヴュー●野田努 

〈特別企画〉
123 灰野敬二伝●松村正人 

〈連載コラム〉
132 キャッチ&リリース●tomad 
134 私の好きな●牛尾憲輔(agraph) 
136 編年体ノイズ正史●T・美川 
140 新連載・水玉対談●こだま和史×水越真紀 

〈カルチャーコラム〉
146 EKかっとあっぷあっぷ
●樋口泰人/五所純子/小濱亮介/プルサーマル・フジコ/東谷隆司

〈TAL-KING2〉
156 大野松雄●松村正人/菊池良助 

〈Eコラム2〉
162 リーマン・ショック以後のUSインディ●木津毅 

〈特別企画〉
エレキン・アニメ
166 さやわか×三田格×mochiron(三毛猫ホームレス)/春日正信 

〈Eコラム3〉
174 激自然農法●湯浅学 

〈巻末特集〉
「いま聴きたくない音楽」 
176 ピチカート・ワン/田中宗一郎/対談:大川卓也×橋元優歩/菊地成孔 

表1~4●宇川直宏
表2●鈴木親 表3●菊池良助

tofubeats - ele-king

Current Top 10


1
TOWA TEI - SUNNY
手放しで絶賛します。

2
Metro Zu - Softwork Hardhead
こんなラップが聞けて2011年もすばらしい。

3
Teams vs. Star Slinger - The Yes Strut
アーバン、メロウ、セクシー。

4
Hypnotic Inc. - EP1
大阪梅田ダブ・テクノ若手最高峰。
https://vol4records.com/main/007.html

5
Submerse - Agepoyo
UK新進気鋭のガラージDJが日本旅行で持ち帰ったモノとは。
https://soundcloud.com/submerse/agepoyo

6
Sentinels - Hyperglow
少々前ですが当時かなり衝撃を受けた。8-bar grime。 
https://soundcloud.com/sentinels/hyperglow

7
Ikeda X - Vol.01
すぐ太くてウォームにしがちなディスコ・エディット業界でこのタイトさ。

8
POOLSIDE - Do you believe
こんな暮らしがしたい。

9
Cherry Brown - I'm 沢尻エリカ
日本語ラップでこの808。他の曲も総じて良いです。

10
tofubeats & Onomatope daijin - 水星
年内に黒い樹脂が出ます。

弓J - ele-king

STRANGE Beauty 10


1
Joey Anderson - Party In The Kitchen - Inmeg

2
Peter Clamat - Shiva Shanti - Big Bait

3
Matt Star - 001 Re-Twisted - Acidsex

4
Aardvarck - Nosestep(Cosmin TRG Remix) - Rush Hour

5
WAX - No.20202(Elemental Mix) - Wax

6
Paul Woolford - Can't Do Without - Phonica

7
Erik & Fiedel - Elekrto Cut - MMM

8
Xenogears aka The Analogue Cops - Livex15 - Tabernacle

9
SHOP - A Jump Ahead - SHOP

10
Juju & Jordash - Quasi Quasi - Dekmantel

Various Artists - ele-king

 このカセットテープの作品は、リリースしてから数か月が経っている。それを何故いま取り上げるのかというと、先月、ようやく家のカセットデッキを買い換えたということが大きい。それまで使っていたカセットデッキはずっと調子が悪く、たまにトレイが止まったりするので(小さな子供がいる方にはおわかりになるだろうが、わりと低い位置に置かれるCDプレイヤーやカセットデッキは頻繁に玩具とされる)、仕方がないから昔のラジカセで聴いていたりしていたのだが、晴れてアンプに繋げて家のスピーカーで聴けるようになった。カセットテープ・シーンについて書いておきながらなんたることだと思われるかもしれないが、値段にかかわらず、ひとつの機材を買うにはそれなりの決心がいるし、聴けないわけでもなかったので、消費するかどうか迷っていたのである。
 そんなわけで、カセットデッキを子供には届かない高い位置に置いて、カセットテープというメディアを操作する面白さを噛みしめながら、最近購入した数本を聴いた。カセットテープの良いところのひとつは、その構造を素人でもある程度理解できることだ。実を言えば、数か月前僕はラジカセを1台修理した。修理といっても、劣化したベルトのゴムを数百円で買ってそれを取り替えただけだが、アナログ再生装置は仕組みがわかりやすい。デジタルにはない安心感がある。そうした安心感は、福岡のアンビエント・レーベル〈ダエン〉から1260円で発売されたこの素晴らしい作品を聴くにはひとつ重要な要素だと思われる。

 本作『after tape』には、以下の23組の作者がすべて1分の曲を提供している。まずは作者の名前を列挙すると......duenn / PsysEx / LiSM aka GoHIYAMA / 白石隆之 / on_14 / aenpawn.aka.hidekiumezawa / HAKOBUNE / Kmmr / ヒトリアソビタラズ / source / TAGOMAGO / Escalade / Go koyashiki / akira_mori / yui onodera / arcars / tamaru / polarM / koyas / 毛利桂 / Computer Soup / NERAE......といったところで、知っている名前も何人かいるが、僕には初めての人も多い。が、これは匿名性の高いアルバムだ。なにせひとり1分であるがゆえに、気がつくと他の曲になっていて、どれが誰の曲かよくわからなくなる。
 1分の曲という尺も面白い。ポップスのような商品性の高い音楽でも、消費者に記憶させるために3分は要する。が、1分ではなかなか覚えられない......というか、わかりやすい反復がいっさいないこのカセットテープでは、曲という単位がぼやけてしまい、このテープ1本が23組による共作のように聴こえる。でもたぶん、そういうつもりなのだろう。
 面白いのは、すべての作者の曲は音数が少なく、そして「間」という概念があることだ。これは日本的な叙情性が関係しているのだろう。1ヶ月ほど前に三田格さんからティム・ヘッカーを数枚貸してもらい、それらはずいぶんと楽しめたが、あれはどうにもヨーロッパの感性がある。カテドラル・アンビエントと呼ばれほどであるからまったくそうなのだが、それに対して『after tape』はワビサビで、その美意識はアンビエント/ドローン(もしくはクラウトロック的なアイデア)と親和性が高い。僕はたいした数のアンビエント・ミュージックを聴いているわけではないので他と比較しようがないのだけれど、ひとり1分というコンセプトもさることながら、『after tape』のアンビエントは群を抜いてユニークなのではないだろうか。
 音の質感に関して言えば、たとえばエイフェックス・ツインの『アンビエント・ワークス』のほとんどのマスターがMTRで録音されたカセットテープであるように、ここには独特の中域、こもり方(人によっては温かみとも言う)がある。まあ、いまどき作者たちの多くは(というか、ほとんどは)デジタルで録音しているのだろうから、『アンビエント・ワークス』を持ち出すのもおかど違いといえばそうだが、カセットテープでしか出せない質感は確実にこの音楽に良い影響を与えている。

 そしてこういう作品は、やはり店で買って、家に買ったときにバッグから取り出してウキウキしながら聴きたい。下北沢のワルシャワにはたくさんのカセットテープが並んでいるが、値段的にも安いので、そのなかのどれかを買おうかなと思ったりするとちょっとワクワクする。一時期は、もうこんな不便なものは要らねーやと思っていたというのに、我ながら身勝手なものだなあと痛感する。

Chart by STRADA RECORDS 2011.06.15 - ele-king

Shop Chart


1

GREG GOW

GREG GOW TWILIGHT SOUL EP TRANSMAT(US) / »COMMENT GET MUSIC
元祖デトロイト・テクノDERRICK MAY主催のTRANSMATレーベル。その再始動第一弾を飾った「PILGRIMAGE EP」も話題になったカナダのGREG GOWによる本レーベルでは2作目となる「TWILIGHT SOUL EP」が登場!分厚いシンセ・リフが効果的に使われたフロア受け間違いなし疾走感抜群のA面、ARIL BRIKHAの系統を感じさせるディープなコードがじわじわと高揚感を演出するB面、と圧倒的な存在感を誇るデトロイト・テクノ最新系!

2

RENNIE FOSTER

RENNIE FOSTER FALLING SKYWARD RENNIE FOSTER(UK) / »COMMENT GET MUSIC
Derrick MayがDommuneでプレイ!Subject DetroitやMotechといったデトロイト系のレーベルからも作品をリリースするRennie Fosterが自分のレーベルから放った強力盤!KaitoことHiroshi Watanabeによるディープなリミックスが秀逸!ハウシーなトラックにギターのソロがフィーチャーされた心地良くもエモーショナルな仕上がりです!

3

VA(GLOBAL COMMUNICATION)

VA(GLOBAL COMMUNICATION) BACK IN THE BOX SAMPLER 02 NRK (UK) / »COMMENT GET MUSIC
奇跡の復活をとげたUKピュア・テクノのレジェンド、GROBAL COMMUNICATIONがNRKよりデトロイト系の名作をこれでもかと集めたDJ MIX CD「BACK IN THE BOX」を発表、そこからのDJ用先行12インチ・カットがリリース!SYSTEM7 & DERRICK MAYの92年の「ALTITUDE」、今や幻のCARL CRAIGのRETROACTIVEから91年リリースされたOCTAVE ONEのNEVER ON SUNDAY名義「THE JOURNEY」、同じく91年SPEEDY JがRICHIE HAWTINのPLUS8在籍時代にリリースした「DE-ORBIT」と超レア曲を3曲収録!オリジナルはいずれも入手困難なだけにこれはぜひとも持っていたい一枚!

4

MAYDAY(DERRICK MAY)

MAYDAY(DERRICK MAY) RELICS-A TRANSMAT COMPLATION RUSH HOUR (EU) / »COMMENT GET MUSIC
ベルギーBUZZからリリースされていたTransmatのコンピ「Relics」から、この仕様では初となる4曲が抜粋&リマスタリング(!)され正規12インチ・リリース!長らく入手困難であった曲ばかりなのでデトロイト・テクノ・ファンなら絶対マスト!

5

VA

VA MUSIC INSTITUTE 20TH ANNIVERSARY PT2 NDATL(US) / »COMMENT GET MUSIC
【限定プレス!】デトロイトの伝説のクラブMusic Instituteの20周年を記念した12インチの第2弾がKAI ALCEが運営するNDATL Muzikより限定でリリース!前作に引き続きDerrick May未発表作品(D-WynnとのユニットR-Tyme名義)やTheo Parrish、Mike Huckabyといったメモリアル限定盤に相応しい強力なメンツによる作品を収録!

6

ZAK KHUTORETSKY/DVS1

ZAK KHUTORETSKY/DVS1 LOVE UNDER PRESSURE EP TRANSMAT (US) / »COMMENT GET MUSIC
復活したTRANSMATからの第2弾!DERRICK MAY自身もここ最近良くプレイしているディープめの作品で、ハウス系DJ的にも見逃せないゆったりハマれる一枚!盛り上げた後なんかのグッとハメたい時にピッタリですよ!

7

VA(FRANCOIS K.)

VA(FRANCOIS K.) FREQUENCIES(3LP) WAVETEC (US) / »COMMENT GET MUSIC
AME「REJ」、ANGELO&INGROSSO「82-83」、G-MAN「TINGE」、ARIL BRIKHA「DEEP SPACE CONTACT」、などのここ最近の人気テクノ・チューンに加え、これでしか聴けないDERRICK MAYとFRANCOIS KによるユニットCOSMIC TWUNSの「SOLAR FLARE」も収録したトリプル・パック!

8

HYDEN ANDRE PROJECT

HYDEN ANDRE PROJECT TRIBAL LIFE D.J. CLASSIC MASTERCUTS(FR) / »COMMENT GET MUSIC
DERRICK MAYが使いまくっている人気のパーカッション・トラック「TRIBAL LIFE」がナント未リリースのEXTENDED VERSIONで登場!延々と続くパーカッション・ビートで使い方は自由自在!一家に一枚!

9

CARL CRAIG

CARL CRAIG AT LES-CHRISTIAN SMITH REMIXES TRONIC(UK) / »COMMENT GET MUSIC
93年デトロイト・テクノの伝説的コンピ[VIRTUAL SEX]に収録されその後もCARL CRAIGの最高傑作という声も名高い[AT LES]をCHRISTIAN SMITHがリメイク!オリジナルはJAZZっぽい生系のドラムでしたが、本作ではよりフロア映えする4つ打ちキックに変更されており使いやすさも格段にアップ!オリジナルの情感を損なうことなくアップ・デートされた傑作です!

10

NEBRASKA

NEBRASKA FOUR FOR FOUR E.P. RUSH HOUR (EU) / »COMMENT GET MUSIC
【Derrick MayがDommuneでプレイ!】UK発の人気ユニットNebraskaによるこのレーベルからは4作目となる12インチ!もちろん今作もビートダウン/ディスコ的なサウンドで、相変らずのハイ・クオリティーさ!全曲とも粒揃いで甲乙付け難いですが、個人的にはスリリングなB1に惚れております

Amon Tobin - ele-king

 日本版のアマゾンでは、「ミュージック」というコーナーと「クラシック」が分かれている。US版のアマゾンではロックやジャズなど他のジャンルと同じように「Music」のいち部として並列されているが、UK版やカナダ版では「Classical」は「Music」と分けて別項目になっているし、ドイツ版でも「Klassik」があり、フランス版でも「Classique」がある。
 これはUKの新聞『ガーディアン』において「Sports」と「Football」が別々に分けられているのと似ているが、「Football」はたしかに彼らにとって特別な国民的なスポーツなのだから、まあ、そうか......と思えるのだけれど、「Classical」はその意味から言って、「古典的」で、「代表的」で、「模倣的」で、しかも「名作」というニュアンスまで含んでいるのだから、そのなかにマイルス・デイヴィスも入っていてもおかしくないはずだが、もちろんない。
 ちなみにピエール・ブーレーズやカールハインツ・シュトックハウゼンは「Classical」に入る。現代音楽とはクラシックの発展型だからだが、もちろんカンもクラフトワークも「Music」や「Musik」だ。国の予算を使いながら大学や研究所で電子音を鳴らしていたほうが、自力で実験していたその生徒よりもいまだ偉そうにしているというのも、2011年において腑に落ちない。
 そもそもそれらをクラシックと呼んだのもヨーロッパが世界を支配していた時代の名残であって、アフリカ系アメリカ人がDJカルチャーにおいて歴史的に評価の高い作品のことをクラシックと呼び直したのも、「古典」とはすでに西洋音楽の価値観のみに決定されないことを暗に主張していたからだろう。
 こうした価値の相対化をもっとも印象づけたのは、鼻が高くて有名なグラムフォンが130年以上の歴史を誇るベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏のラヴェルやムソルグスキーの曲をカール・クレイグ&モーリッツ・フォン・オズワルドにリミックスさせたことだろう。その後に、フランソワ・ケヴォーキアンによるリミックスまで出しているが、クラシックに関して無知にひとしい僕から見ても、正直もうちょい意地というか、プライドってものを見せて欲しかったところだ。それまで頑固だったじいさんがぽっくりいってしまったような寂しさを感じたのは僕だけではないだろう。

 リチャード・D・ジェイムスが『ドラックス』においてクラシックのほうをちらりと横目で見たことは、ヨーロッパのIDMにとって大きかったのではないだろうか。スコアも書けないであろうアシッド・ハウスの子供がある程度の年齢を積み重ねていったとき、さすがにいつまでも黒人音楽からヒントをもらってばかりじゃマズいと思ったのかもしれない。こと電子音楽に関してはクラシックから生まれたものであるという歴史を思い出したのかもしれないし、まったく違うかもしれない。なにせその後、悪あがきのように『金のためにやったリミックス集』を出している。
 いずれにしてもゼロ年代以降、オウテカのようにさもアカデミズムとは距離を置いているかのように、オールドスクールなエレクトロに執着する連中もいれば(むしろ彼らの性急な距離の取り方のほうが憧れの裏っ返しのように思えるときがある)、ミラ・カリックスがいつの間にかギャビン・ブライヤーズと共演したりとか、生存競争の激しいこの音楽業界において、20年もの年月を経たIDMもいつまでものほほんとしているわけにもいかず、ある意味ではいまこそ頭の運動をしなければリスナーの興味を惹きつけてはいられなくなっている。
 そういう意味では、実は、いまだからIDMに注目するという手もある。作家性が問われているし、本当に彼らは我々の耳を楽しませてくれるのか、あるいは我々がこの10年楽しんできた音楽の正体は何だったのか、そろそろ見極めるときなのだろう。
 ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで生まれ、主にUKで育ち、2002年にモントリオールに移住したアモン・トビンは彼の拠点であるロンドンの〈ニンジャ・チューン〉がヒップホップに触発されながらエレクトロニカとの境界線で発展していったように、ブレイクビーツをあの手この手でいじくりまわし、とても個性的な作品を発表してきている。古いジャズや映画音楽のブレイクを切り貼りした1997年のファースト・アルバム『ブリコラージ』はとくに人気作で、僕個人も〈ニンジャ・チューン〉のなかのベストな1枚に挙げたいほど好きなアルバムだが、この頃から彼の細かくエディットされたブレイクは鼓膜に心地よく、曲によっては笑いがこみ上げてくるほど痛快だった。それ以降、彼はわりと出す度に批評的には成功しているが、実際にそれがどこまで売れているのかは僕には予想もつかない。
 というのも、玄人筋から評判の良かった前作にあたる2007年の『フォーリー・ルーム』の複雑さが、僕には頭では「面白い」と思えても『ブリコラージ』のように心までもが笑うようなことにはならなかった。ある意味で『ブリコラージ』はイージー・リスニング的で、お気楽なアルバムだったが、『フォーリー・ルーム』は作品というものを目指したアルバムだった。そしてある時期から彼は、ハッパを加えたイージーリスナーを相手にせずに、自分の作品というものに真っ向から取り組んでいるようだ。

 さて、彼にとって7枚目のソロ・アルバムとなる本作『アイサム』は、カタログ的にも作品の質的にも、『フォーリー・ルーム』以降のアルバムだ。僕はこのアルバムから逃げようかと思ったが、結局は聴いて、いまこうしてその感想を言語化している。
 『アイサム』は、古いレコードからのサンプルを止め、フィールド・レコーディングによる音を電子的に加工することで作られている。クラシックの文脈言えばミュージック・コンクレートの発展型だが、周知のようにこれはいまではテクニックとしては一般的で、特筆すべきことでもない。『アイサム』は、昆虫の死骸を使って造形物を作ることで知られるUKの若手のアーティスト、テッサ・ファーマーとの共作となっている。共作といっても、彼女のアート作品にトビンが音楽を付けたといったところだろうか。こう書いていくと、マシュー・ハーバートの『ボディリー・フィクションズ』を思い出す人もいるだろうが、『アイサム』には前者にはない異様とも言える迫力がある。トビンの音楽的手法がドラムンベースに負っているからというのもあるのかもしれない。しかしそれでも『アイサム』は小さな生物の死骸で構成された新しい生き物への並々ならぬ、強い思いが込められている。いわゆる力作というヤツだ。

 ヘッドフォンで聴くとよくわかるのだが、音が軟体動物のように動き、そして潰されていくようだ。あやまって道端にいたカナブンを踏んでしまったときの「ぐしゃ」という音がビートを刻んでいるようでもある。クラブ系のお約束事である反復による陶酔感はいっさいない。絵の具を壁にぶちまける抽象画の画家のように、音を左右ぐいぐい引っ張ったり、潰したり、流し込んだりしている。メロディらしいメロディはない。音による「彫刻」を目指しているとのことだが(オウテカも同じようなことを言っていた)、立体音像のことを指しているのだろう、たしかに聴覚から3次元を感じる。奇妙な、異質な、さまざまな音が細切れに統合されていくさまは圧倒的で、気楽に聴ける代物ではないが聴き応えはある。"マス&スプリング"のような、音のバネがぼよよーんと収縮しているような曲、"ベッドタイム・ストーリーズ"のようによくコントロールされた曲が僕には面白い。
 アートワークの美しさにもっとも多くが重なるのは"ナイト・スウィム"だろう。不規則に鳴る竪琴の音とぷちぷちいう豆粒のノイズが脳のなかに新鮮な空気を送り込んでくれるようだ。
 "ウッドン・トイ"や"キティ・キャット"のような歌モノもやっているが、『アイサム』はポップスではないしクラシックでもない。ここにはドラムンベースの残滓もない。イージー・リスニングでもない。IDMが立ち向かっているところに立ち向かっている作品である。

CURRENT FAVORITE


1
GUILTY C./BOTTOM DOWN
この作品を言葉で表すのは難しいす。凄く心が落ち着きます。thx コーヘイ君。

2
DJ MALTA/tapes from the void vol.2
xxxxxのMIXなんかより遥かに素晴らしい京都brutal。thx ブラスト。

3
Metro Zu/Main Attrakionz/GreenOvaUndergrounds/OnTaskFamily
この辺りが今一番興味深いっす。それがDOGG。thx 猟奇くん。

4
Devi Dev&Terrace Martin/The Sex Ep 2.0:CEASE AND DESIST
タイトルまんま、エロ心地良い。PRELUDE SQUADのMIXにも入ってたすね。

5
Bushburst/Wit Da illness/seminishukei
HIPHOPに対する愛情と挑戦。thx BMD & STARRBURST。

6
DJ HOLIDAY/The music from my girl friend's console stereo. vol.9
一生聴き続けたいす。thx HOLIDAY。

7
SONETORIOUS/BED TIME BEATS vol.2
色んな季節に聴きたい1枚。thx 03。

8
仙人掌/LIVE ON REFUGEE THE MIXTAPE
その街の音楽がそこで鳴っている。thx DNC。

9
FEROCIOUS X feat. GUILTY C. / Svart Radsla ep
凄まじいノイズの嵐とハードコア。でも、とても暖かいです。thx Hanochiさん&コーヘイ君。

10
INGLORIOUS BASTARDS
今後も含め、色々楽しみで仕方無い。thx IB!!!!!

Seekae - ele-king

 実はいま、今月末発売予定の紙ele-kingの2号目を制作中で、例によって松村正人は眠れぬ夜を過ごしながら磯部涼に毎朝電話しているという事態がここ1週間続いている。そんなわけで、無事に完成することができるかいまだ予断を許さない状況とはいえ、いまここで特集のテーマをひとつ言うと「現実逃避」だ。
 日本においては音楽における「現実逃避」がいまだネガティヴなものだと思われがちな理由のひとつはテオドール・アドルノによる有名な『音楽社会学序説』から逃れられないからではないだろうかと思う。こうした古い教養主義には学ぶことも多いが、「複雑な和声と多声の錯綜をも明確に把握」できるエキスパートとはかけ離れたリスナーである僕は、「娯楽」として音楽を享受するところからはじまったのであって、基本的には逃避(=快楽)は音楽体験における重要な醍醐味のひとつだと認識する立場にいる。
 当たり前の話だが、「娯楽」としての音楽が必ずしもそれに興ずる人が属する社会を肯定するわけではないことは、モータウンが公民権運動のサウンドトラックになったことからもわかる。そして、こうした前口上は抜きにしても、とくに震災後、未曾有の歴史に突入した我々としては、ひとりの消費者としても生活を少しでも明るくさせてくれるような音楽、一瞬でもこの現実を忘れさせてくれる音楽という娯楽の身近さをより敏感に感じているのではないだろうか。アドルノ先生が皮肉っぽく「音楽は空虚な時間を装飾する」と言っても、装飾のやり方次第では「だから良い」としか言いようがなく、おそらく我々は非日常を楽しんでいた日常を愛していることを再認識しているのだ。
 興味深いことに、そうしたドリーミーな音やそのエスケイピズムは、2008年の金融危機以降のアメリカを中心に産業が管理する音楽シーンとは別のところで、加速的に、ずいぶんと多様に、だーっと拡大している。そうした最近の傾向――チルウェイヴ、アンビエント、ドローン、ドリーム・ポップ、ローファイ・サイケデリック、IDM――などなどを紙ele-kingの2号では100枚のディスク・レヴューとして紹介している。オーストラリア出身の3人組、シーケイのセカンド・アルバム『+ドーム』も、その100枚に入れるべきアルバムである。チルウェイヴやアンビエント・ポップ、あるいビビオのようなはフォーキーなIDM、あるいは〈ブレインフィーダー〉周辺のドリーミーなダウンテンポと呼応している音楽だ。
 さらにまた興味深いことに、こうした新しいローファイ音楽の広がり、世界各地からの感応の仕方は、クラブ・ミュージックにおけるそれとほとんど同じなのだ。つまり、ベッドルーム時代における音楽の広がり――「あいつが作ったあの音は良いな、じゃ、俺はもうちょっと柔らかくそれをやってみよう」とか「あいつのあの感じと昔のあの感じをミックスしてみよう」などといった、いわば受け手側の再生産という、かつてはクラブ・カルチャーを通じておこなわれていたものが、現在はそれにインターネット共同体まで絡ませながら進行している。それで......毎週のように、新しい音があっちこっちから聴こえてくるというわけだ。ある意味では、そういった音楽においては芸術的な優劣ではなく個人の好みが尊重される。たとえば「俺はIDMでも、ドリーミーで楽天的なほうが好きだな」という人には、LORN(ロサンジェルス)よりはLONE(バーミンガム)だろう。この手の音楽には、クラブ・ミュージックのように機能性というところがあるのだ。
 シーケイの『+ドーム』は、バーミンガムのほうのローンの『エクスタシー&フレンズ』の陶酔感が僕がいま思いつく限りではもっとも近い。ビビオの『アンビヴァレンス・アヴェニュー』ほどフォークが強調されてはいないけれどフォーキーで、あの夢うつつな感覚とも繋がる。そして、こちらのほうがややサイケデリックで、ボーズ・オブ・カナダのメランコリーも少々入っている。真面目に作られた優しい音楽で、僕は自分の"好み"である。

 ところで、最近は三田格さんのレヴューがアップされていないじゃないかと数人の方からご叱咤を受けた。三田格さんはいま話題騒然の『ドミューン・オフィシャル・ガイド・ブック』の編集でテンパって......いや、がんばっているのです。乞うご期待ですよ。

Chart by JAPONICA 2011.06.13 - ele-king

Shop Chart


1

C&C

C&C C&C EDIT Ⅰ POINT / JPN / 2011/6/7 »COMMENT GET MUSIC
イニシャルの並びでもうお分かり!ですね?国内随一のDJユニットとしてEP/ミックスCD等、様々なプロダクションを手掛けるあのお二方が覆面 で2トラック・エディット7"を限定リリース!とにかく現場重視、DJに使ってもらうことを念頭に置きエディット/リワークが敢行されたキメ細かな気の利いた一枚。DJ諸氏はマスト・チェックでお願いします!

2

MONGO SANTAMARIA

MONGO SANTAMARIA FUNK DOWN (THE SACRED RHYTHM VERSION) FANIA / US / 2011/6/7 »COMMENT GET MUSIC
NYのラテン/サルサ名門レーベル<FANIA>音源をJOE CLAUSSELLがリミックス/エディットし、ミックス&コンパイルした話題作「HAMMOCK HOUSE : AFRICA CARIBE」より本編未収録となるMONGO SANTAMARIA"FUNK TOWN"のリミックスがワンサイド・プレスの限定盤としてリリース!

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MOODYMANN

MOODYMANN PRIVATE COLLECTION 3 UNKNOWN / US / 2011/6/2 »COMMENT GET MUSIC
A面には08年に<BROWNSWOOD>より限定リリースされたJOSE JAMES"DESIRE"のMOODYMANNリミックス、そして97年リリースのレア作品<KDJ>9番収録トラックをタイトル新たに"DO U WANT TO DANCE (MIX 1)"にて収録。またB面には幻の激レア・デビュー作<KDJ>1番に収録されている"U GOT ME BLUNTED UP"、"?WANNA RIDE MY ?"をそれぞれ"I WAS BLUNTED INTO THE MIX (EXTENDED VERSION)"、"LICK MY DICK"とクレジット変更し再収録!

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ABOUT GROUP

ABOUT GROUP YOU'RE NO GOOD REMIXES DOMINO / UK / 2011/6/5 »COMMENT GET MUSIC
凄腕達から成る4人組ニュー・バンドABOUT GROUPの老舗<DOMINO>から以前リリースされた、HARVEY AVERNE"YOU'RE NO GOOD"の傑作カヴァーがこの度、巨匠=THEO PARRISH参加のリミックスEPとしてヴァイナル限定リリース!

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COLM K

COLM K BASICS BASTARD JAZZ / US / 2011/6/5 »COMMENT GET MUSIC
COLM K & THE FREESTYLEMELLOWSHIP名義でのユニット作"DANCING SKULLS"がスマッシュ・ヒットしたその片割れ、アイルランドの激注目株COLM Kソロ作。なんと今回はELAINE DOWLINGなる女性ヴォーカリストをフィーチャーして送る洗練の極上ニュー・ソウル・ナンバーを披露!

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EBB & FLOW

EBB & FLOW 85@UNION ROUNDABOUT SOUNDS / GER / 2011/6/5 »COMMENT GET MUSIC
90年代よりUS西海岸ブレイクビーツ・シーンを支える名門レーベル<PLUG RESEARCH>主宰JOE BABYLONと、WARREN COWLEYによる新生ユニット=EBB &FLOW、ドイツの注目新興レーベル<ROUNDABOUT SOUNDS>からのセカンド・リリース。ドイツ経由、漆黒のデトロイト・ディープネスが詰まった快作。

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SINKICHI

SINKICHI HOUSE MUZIK FOR SUNCONSCIOUS / 2011/5/27 »COMMENT GET MUSIC
SINKICHIさん待望のニュー・ミックス!沖縄/コザで開催する自身のパーティー「SUNCONSCIOUS」でのライブ録音!

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RON BASEJAM

RON BASEJAM A LIFE IN HEADPHONES EP REDUX / UK / 2011/5/30 »COMMENT GET MUSIC
アシッド・ライクなシンセ・ベース・ディスコ、エレピ/ギター・リフが心地よく揺らめくバレアリック・トラック、そして昨今の主流的なビートダウ ン・アプローチのエディット・トラックまでかなり個性豊かな7トラックス。ダンス・フロア仕様~チルアウト・サイドまで柔軟にこなすベテランなら ではの燻し銀な一枚。

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FUNKTOMAS / SONO RHIZMO

FUNKTOMAS / SONO RHIZMO SWEET BABY / I CAN'T SLEEP RESENSE / GER / 2011/6/5 »COMMENT GET MUSIC
オーストリア発マッシュ・アップ/エディット・レーベル<RESENSE>20番!昨今<JAZZMAN>周辺から盛んにリイシューされ注目を集 める50~60年代のジャイブ/R&B音源をモチーフに現行フロアに即したビート/グルーヴでリワークしたかのような FUNKTOMAS"SWEET BABY"が断然イチオシ!

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P.M.D.M.F! aka TAN IKEDA

P.M.D.M.F! aka TAN IKEDA BANDIT BUGGIE 2 RASTAFE RECORDZ / JPN / 2011/6/1 »COMMENT GET MUSIC
第1弾も大好評完売に至った関西が誇る凄腕ベテランDJ=TAN IKEDA a.k.a. P.M.D.M.F!による極上ロック・ミックス待望の第2弾!第1弾同様フォーク、カントリー、サイケ・・と確固たるディグ精神に裏打ちされた黒指な選 曲、また長いキャリアで培われたDJセンスで描き上げられた70'S空気感を真空パック!
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