Shop Chart
![]() 1 |
![]() 2 |
||
|---|---|---|---|
![]() 3 |
![]() 4 |
||
![]() 5 |
![]() 6 |
||
![]() 7 |
![]() 8 |
||
![]() 9 |
![]() 10 |
![]() 1 |
![]() 2 |
||
|---|---|---|---|
![]() 3 |
![]() 4 |
||
![]() 5 |
![]() 6 |
||
![]() 7 |
![]() 8 |
||
![]() 9 |
![]() 10 |
![]() Matthew Herbert One Pig Accidental/ホステス ![]() |
マシュー・ハーバートが久しぶりにライヴをやる。しかも豚の一生をテーマにした、"ワン"シリーズの最終章、『ワン・ピッグ』のライヴ・セットだ。リキッドルームでハーバートのライヴといえば、2000年の暮れのライヴはサンプリングによる政治的な抗議として、いまだに語りぐさになっている。あのときはグローバル企業の商品や新聞をその場で破いたり潰したりする音をその場でサンプリングして、批評精神溢れる態度でユーモラスなライヴを展開していったが、今回は豚である。いったいどんな内容のライヴになるのか......。レヴューにも書いたように、豚の鳴き声を大々的にフィーチャーした『ワン・ピッグ』があまりにも素晴らしかっただけに、注目のステージである。
しかもまた、別の日ではSBTRKTとムードマンといっしょにDJという......これは迷う!
■マシュー・ハーバートの来日公演情報
<LIVE>
9月22日(木)東京・恵比寿LIQUIDROOM
LIQUIDROOM 7th ANNIVERSARY and Hostess Club presents Matthew Herbert's ONEPIG
チケット: ¥6,000(前売り / ドリンク代別) 好評発売中!
問)LIQUIDROOM / 03-5464-0800
https://www.liquidroom.net
<DJ>
9月23日(金・祝日)京都・CLUB METRO
Angle × Matthew Herbert (DJ)
〜 Matthew Herbert album『ONE PIG』『Bodily Functions (Special Edition)』W
release
party!!〜
チケット: ¥2,500(前売り / ドリンク代別) 好評発売中!
問)京都Club METRO / 075-752-4765
https://www.metro.ne.jp
9月24日(土)東京・恵比寿LIQUIDROOM
HOUSE OF LIQUID powered by Hostess Club
チケット: 前売 4,000円 当日4,500円(税込)好評発売中!
ラインナップ: MATTHEW HERBERT (DJ) SBTRKT(LIVE)MOODMAN(DJ)
問)LIQUIDROOM / 03-5464-0800
https://www.liquidroom.net
ハード・ファイのセカンド・アルバムのタイトル『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』はセルジオ・レオーネ監督による1968年の同名映画(邦題『ウエスタン』)からの引用だが、その話を聞いたときに僕は、ああこのバンドは嫌いになれないな、と思ったものだ。もちろんレオーネと言えばマカロニ・ウェスタンの父として何度となく再評価されている監督だが、たとえばその熱烈な支持者のひとりであるタランティーノが90年代に過去の西部劇やヤクザ映画、ギャング映画のサンプリングをスタイリッシュにやってのけたことを思えば、ハード・ファイのレオーネに対する支持は――アルバムのストリングス・アレンジは映画のサウンドトラックであるモリコーネの音楽を参照したというし――もっとも素直な部類だった。西部劇や60年代辺りのノワール、70年代のギャング映画を10代の頃に夢中で観ていた僕のような人間からするとそれは大いに共感できるものだったし(それにレオーネのギャング映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』は何度も観ているし)、何よりもハード・ファイの音楽にある男たちの物語は、それら映画にたしかに通じるものである。そう思うと、レオーネ作品の主たるモチーフである男たちの友情や裏切りのドラマティックさは、監督自身のそうした男臭い世界への憧れから来ているという話は感慨深いものがある。つまりハード・ファイは、この21世紀においてもそうした暑苦しくドラマティックな男たちの物語は変わらず憧れの対象であると、無防備なまでに信じているということだ。
ハード・ファイの音楽の主人公は多くのそうした映画の多くと同じように、アウトサイダー、アウトロー、ヤンキーあるいはちんぴら......であり、そしてそこで彼らは華やかでもなんでもない日常を送っているのだが、それはバンドの情熱的な音楽に乗せてドラマティックに描かれる。バンドは、はっきりとそうしたトライブ、つまり金がなくて多くの場合悪さをしでかしてばかりいるような冴えないちんぴらやヤンキー連中、退屈な日常にうんざりしている労働者たちに向けて歌っていた。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』における最大のアンセム、ディスコとダブを合体した"サバーバン・ナイツ"において「(社会から)忘れられている俺たち」が「郊外の騎士たち」だと宣言するその暑苦しさこそが、ハード・ファイの魅力に他ならない。そこではつまらない日常が起伏に富んだ物語となり、労働者やちんぴらはその主人公になる。
3作目となる『キラー・サウンズ』においても、ハード・ファイの熱さは何ひとつ変わっていない......が、オープニング・トラックにしてシングルの"グッド・フォー・ナッシング"から、その華やかさに少なからず驚かされる。レゲエやダブ、ハウス、ファンク、ロックンロールをミックスした音楽性に大きな変化はないはずなのだが、何かが決定的に違うと感じられるのはアレンジとプロダクションがやたらゴージャスになっていることだ。数曲でメジャーどころのプロデューサーであるスチュワート・プライスとグレッグ・カースティンを起用しているということだが、アルバムを通して金のかけ方がこれまでと違っていることがはっきりとわかる。"グッド・フォー・ナッシング"のホーン・セクションの分厚さや、"ファイアー・イン・ザ・ハウス"の整頓されたビートやレイヴィーにも聞こえる女性ヴォーカルの味つけなどは、これまでの彼らの楽曲にはなかったものだ。歌謡曲的とも言える粘っこいメロディは相変わらずだが、彼らならではの哀愁や根性を感じさせたメロウネスやビターさは後退し、総じてアッパーなダンス・トラックが並ぶ。思いがけずニューウェイヴ調の"ステイ・アライヴ"や"ラヴ・ソング"などはやたら煌びやかなアレンジが施されていて、ちんぴらがブランドで身を固めているように聴こえなくもない。が、ビッグになったら金はしっかりと使うその態度こそが、ハード・ファイらしいヤンキーイズムだとも言える。
そうした音の変化にしても、あるいは歌の内容が退屈な郊外の日常といった彼らがこれまで得意とした描写から離れていることにしても、本作においては特定のトライブにコネクトするよりも多くの場所、多くの人びとに通用する野心を抱いていることの表れであろう。「金を稼ぐまで汗水たらして働け!」と歌う"スウェット"なんかは非常にハード・ファイらしいモチーフだが、これまでのように特定のシチュエーションを具体的に描くよりも、さまざまな場所で生活する労働者に通じるようなリリックになっている。そういう意味では、パーティ感覚の強いダンス・トラック、先述の"グッド・フォー・ナッシング"や、手拍子と「ストップ!」のかけ声を促す"ストップ"などが何よりもサウンドにおいて不特定多数の人びとを踊らせる可能性が高いように僕には思える。ザ・クラッシュはもちろん『スクリーマデリカ』の頃のプライマル・スクリームやマッドチェスターやレイヴの音楽的記憶を明滅させながら、広い世界のさまざまなアウトサイダーたちを踊らせようと目論んでいる。
とにかく、ハード・ファイは濃密なコミュニティの絆を少しばかり犠牲にしてでも、新たな場所へと足を踏み入れている。得たものもあれば失ったものもある。まるでギャング映画の主人公が仲間の裏切りや別離を経験して町を飛び出すかのように、彼らは自身にドラマティックな物語を課しているようにさえ見える。ラスト・トラックの"キラー・サウンズ"はアルバムのなかでは穏やかなサウンドで、15歳で死んだ親友について歌う。「お前が警官に殺されたのなら それがお前にふさわしい死に様だったってこと」
もし近年のスコセッシがディカプリオを主役に神経症的な映画ばかりを撮っていることに不満を覚えているのなら、いまだに男臭いノワールを撮りまくっているジョニー・トーの映画を観るか......ハード・ファイを聴くといい。がむしゃらに力を奮い立たせるようなその熱は、けっして失われていないのだから。"キラー・サウンズ"ではこうも歌っている。「そして若いうちに お前のなかにある若者を祝福するんだ/キラー・サウンドに合わせて踊るんだ」
![]() 1 |
![]() 2 |
||||
|---|---|---|---|---|---|
![]() 3 |
![]() 4 |
V.A.
DIRTY DANCING SAMPLER
SLEAZY BEATS / NL / 2011/8/30
»COMMENT GET MUSIC
|
|||
![]() 5 |
![]() 6 |
||||
![]() 7 |
![]() 8 |
||||
![]() 9 |
![]() 10 |
-schedule-
9/10(sat)-9/11(sun) open air psycology at 千葉・勝浦ふれあいの森キャンプ場
9/24(sat)-9/25(sun) SKYTEK -OPEN AIR PARTY 2011- at 宮城・田代高原キャンプ場
9/30(fri) TBA at 東京
10/8(sat) CrazyDieAmond at 東京・青山ever
10/15(sat) TBA at 東京
10/29(sat) ALL THAT PARTY at 長野・松本Mole Hall
11/12(sat) TBA at 千葉Crack Up Munchies
1 |
Arnaud Le Texier - Ingredients - Children Of Tomorrow |
|---|---|
![]() 2 |
Conforce - Vulcan - Clone Basement Series |
![]() 3 |
Vizar - The Time - Jato Unit |
![]() 4 |
Rossella - Burning - Aimersse.Org |
![]() 5 |
Iori - Lapis 2 - Prologue |
![]() 6 |
Levon Vincent - 1000 Miles From Home |
![]() 7 |
Rejected - For The People (Ben Klock Remix) - Rejected |
![]() 8 |
Silent Servant - Immolare (Version) - Sandwell District |
![]() 9 |
Takkyu Ishino - Mgm On A Guest List - Loopa |
![]() 10 |
Plastikman - Plasticine - Plastikman |
この鐘の音は、いや、鐘かどうかはわからない、ベルか鈴か金属片か、風鈴のような陶器かガラスか、ともかくチリンチリンと冒頭から存在感を放つサンプリング音は、東洋のものにちがいないと思っていたら、やはりそのようだ。あるインタヴューを読んでいたら、このボタニーことスペンサー・ステファンソンは東洋のサイケデリック・ミュージック、とりわけ60年代のものを好んでサンプルするという。彼自身はテキサスのアーティストで、日本盤も出ているエクスペリメンタル・サイケ・ロッキン、スリープ・ホエールのドラマーでもある。スリープ・ホエールでは印象的でダイナミックなドラミングを聴かせるが、ひとりでの活動も長いようで、他にアバカスという名義もある。本作は現ボタニーとしては初のEPとなる。来春にはフルレングスもリリースされるようだ。
ボタニーでもドラムは叩くというが、彼がもっとも心血を注ぐのはサンプリングだ。それは音を聴くかぎりでも感じとることができる。レコ屋に通い、音をさがし、インスピレーションを得る。その一連が、彼の音楽制作における根幹をなすのだ、と、筆者が読んだインタヴューはざっとそんなふうに要約できるものだった。いまならチルウェイヴに繰り入れられるドリーミーでビューティフルなエレクトロニック・ミュージック。融和的なムードを持ったサイケデリアは、彼もまたアニマル・コレクティヴが準備した2000年代インディの種を宿していることをじゅうぶんに物語っている。サンプリングへのこだわりは、たとえば冒頭の"フィーリング・トゥデイ"に多用される鈴のような音などに現れ、感心させる。それは「音楽」の断片ではなく、ただの「音」なのだが、物語性をふくんでいて、情趣をかきたてる。そのような、ある密度を持った音だ。プレイ・ボタンを押して3秒でおや? と思ったのだ。これは何の音なのだろう? 鈴に似たそれはノスタルジックであり、幻想的でもあり、しかしいま曲自体が生み出そうとしている世界とは別の原理を持っているかのようでもある。それはどこか別の時代、別の国、別の世界で鳴っていたものだということを感じさせる。サンプリングされたものならもちろんそうだろう。しかし、サンプリング・ミュージックにおいては編集が肝なのだと、そうした音楽というのは引用の仕方に命が宿る、きわめて批評的なものなのだと、筆者のような門外漢は思っていたわけだが、特別な音をいち音だけ見つけてくるというアプローチもあるということを窺い知った。ステファンソンの場合、「使えるネタ」を探す耳ではなく、「自分の心に残る音」を探す耳を持っているのだろう。組み合わせやエディット能力が高いというよりは、砂浜から貝殻を拾い集めるといった具合で、きれいな音の断片をみつけては懐にしまいこむ、とてもパーソナルな音への姿勢、感性がみてとれる。それは昨今のドリーム・ポップが持つ傾向のひとつかもしれない。
よって個人的にはヴォーカル・パートがやや凡庸にきこえてしまう。ゲスト・ヴォーカルを迎えているが、はっきり言ってしまえば歌メロがはじまる前までのほうが魅力的だ。"アガーヴィ"などヴォーカルのないものに、彼の才能はすっきりとおさまっている。このトラックもまたさまざまな音が澱か靄のように暖色に重なりあっているが、奥のほうでベルとも鈴ともつかない音がチリンチリンと異世界への扉を暗示する。個人的にもっとも好きなのはこの"アガーヴィ"か涼やかなアコースティック・トラック"べ・ネ・ファクトレス"だ。どちらにも繊細に彼の好む「音」たちが配されている。"ウオーター・パーカー"はシングルが切れそうな曲だ。総合的にみればこれが本EPのハイライトとなるだろうか。アニマル・コレクティヴとパッション・ピットとジャンク・カルチャーが入れ替わり立ち替わり編んでいくような華やかさがある。準備されているフル・アルバムにはフリート・フォクシーズのJ.ティルマンもヴォーカルで参加するというが、ぜひ良きコラボレーションとなってほしいと思う。ステファンソンはまだ彼の音に対するほどには声に向かい合っていないように思われるから。
2005年にロンドンの〈ソウル・ジャズ〉レーベルはトロピカリズモを主題にしたコンピレーションをリリースしているが、その解説においてもっともフィーチャーされていたのは、カエターノ・ヴェローゾでもジルベルト・ジルでもない。トン・ゼーだった。1990年代にデヴィッド・バーンによる......ボサノヴァ以降のトロピカリズモにおける、ときにフーゴ・バルのような出で立ちでそこにいる天才の"発見"は、ボサノヴァという長い影からなかなか抜けられなかったブラジル音楽の新しい未来に見えたのだ。日本ではボサノヴァというとたしかに大人気ジャンルのひとつだが、しかしどうしてもお父さんの外車のなかのBGMという印象が強いためか、トン・ゼーどころかカエターノ・ヴェローゾでさえもある種のミドルブローというか、まあ、難しいところである。
が、本サイトをチェックしてくれている方々にとっては、ルーカス・サンタナのこのアルバムがさらにまた素晴らしい"発見"に違いないと思われる。ロンドンのDJが昨年設立した新しいレーベル〈Mais Um Discos〉がリリースするのは2008年に録音された彼の作品の再発盤だが、これが「フォー・テット+トン・ゼー+トム・ヨーク」という宣伝文句があながちハズレではないほどの名盤なのだ。つまり、ここにはボサノヴァ、エレクトロニカ、インディ・ロックが見事にブレンドされている。あくまで愛らしい混合だ。思わず押し黙ってしまうような美しい静けさ、ラテン的な甘い叙情性、そして、IDMのような音に戯れることの喜びがある。
面白いことに、この音楽はポルトガル語で歌われているのか英語で歌われているのかわからないような(自分の語学力の低さゆえでもあるのだが)、要するに、ボサノヴァの時代にはむしろその味として活かされていたブラジルにおけるポルトガル語のクセが見事に脱臭されているのである。実際、英語で歌われている曲も多いが、それは、この音楽がブラジル音楽の独自性(サンバ、そしてボサノヴァにおけるサウダーヂなどなど)をもとにしながら、コスモポリタン的な感性を持っているからだろう。ノスタルジックでありながらアヴァンギャルドで、ヴィンテージではなくモダンな音楽なのだ。それでもハイライトのひとつはルーカス・サンタナのアコースティック・ギターの響きと歌なんだけれど......。
バイーア州(カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ガル・コスタ......てか、ジョアン・ジルベルトなどを輩出したところ)出身のルーカス・サンタナは、ブラジル音楽の勤勉なリスナーやワールド・ミュージックのリスナーにはすでに賞賛されている。マルチ・インスト奏者としてもそれなりのキャリアを持っているというが、僕はもちろん今回、ロンドン経由の再発で初めて聴いた。そしてブラジル音楽の"現在"に夢中になっている自分に気がついた。
たとえば......ヴェローゾの『ジョイア』がIDMの時代に蘇ったと想像してみよう。素晴らしいでしょう?
まあそうは言っても、同時期に〈ミスター・ボンゴ〉から再発された1968年のトン・ゼーのデビュー・アルバム(ブラジル音楽とアメリカン・ポップスとのもっとも奇妙な出会い)も聴かないとね。
![]() Zomby Dedication 4AD/ホステス |
ゾンビーは先回りしているようだ。いまごろ雷鳴が轟く丘の上の古城のなかで、ボトルを片手に、消費社会の速度に追われている人たちをあざけっているかもしれない。そして、人間の原始的な欲望はいつの時代も変わらないと、つぶやいているんじゃないか。
ゾンビーの音楽は多様というよりも、あまりにも無秩序に思えるときがある。〈ハイパー・ダブ〉から出している2枚組12インチがその好例だが、ガラージのレコードのなかに間違ってダーク・アンビエントが収録されてしまったかのような、唐突とした感覚がある。しかしそうした他との違いも、彼が様式や分析といったものよりも自分の原始的な嗅覚を尊重しているからだろう。そういう意味ではゾンビーは、いまどき珍しくディオニソス的である。以下の短い受け答えからもそのことは読み取れるはずだ。
彼の最新作『デディケーション』は、1980年代にゴシックの重要な舞台のひとつとなった〈4AD〉からリリースされている。彼はその名前からも察することができるように、死者、死霊、地獄、呪い、悪魔......といった闇や非合理的なものに執着しているが、同時に酩酊を推奨する。『デディケーション』は、冷静さをあざけり、なりふりかまわず酔いしれることを良しとするゾンビーの最新の成果である。
蛍光色の服を着るような、バカなクラバーとはまったくもって違うけどね。俺はいつもクラブの後ろでいい大麻を吸い、たくさんの女の子たちとボトルで何か良い酒を飲みながら音楽を聴いて浸るんだ。
■『Dedication』は素晴らしいアルバムでしたが、あなたはアルバムというフォーマットに興味がないのかと思ってました。『Where Were U In '92? 』はコンセプト・アルバムだったし、2009年の『One Foot Ahead Of The Other EP』でさえも、あなたは"EP"と言ったわけだし、シングル主義にこだわっているのかと思ってました。
ゾンビー:ただやりたいことをやりたいときにするだけだよ。そのとき書いてる曲に応じてEPにするかLPにするかをレーベルが相談してくるんだよ。とくにフォーマットに関してこだわりはないな、アルバムのコンセプトが物語とかなら別だけど。
■あなたの音楽はダンス・ミュージックもであり、ヘッド・ミュージックもでもあります。ダブステップのようで、ミニマル・テクノのようにも感じます。まるでジャンルの境界線で鳴っているように思うのですが、そこは意識してそうなっているのでしょうか?
ゾンビー:ダンス音楽の意図は変わっていて、音楽に好感を抱き、それに対して躍らなければいけないものじゃないんだ。踊れる曲を作るのはシンプルだよ。もう少しやりたいね。
■あなた自身、自分の音楽をどのように定義できると思いますか?
ゾンビー:芸術(アート)。
■ハードコア全盛期に音楽体験をしているから『Where Were U In '92? 』を作ったのでしょうけど、1992年にあなたは何歳でしたか?
ゾンビー:違うよ。その時代に対するラヴレターのような感覚だね。まだそんなパーティに行くには若過ぎたよ。外から見てはいたけどね。ただそこから得るものもあったよ。たとえば10歳の子が18歳のパーティに参加出来なくても興奮できないってわけじゃないだろ?
■1992年のどこにいちばん魅力を感じますか?
ゾンビー:選べないな。1992年はイギリス発信の多くの素晴らしいダンス音楽がリリースされた年だって事を理解しないと。Acenや Aphex Twinだってそうだろ。1992年の曲ならいまここでいくらでも挙げれるよ。
■あなたがゾンビーという名前を名乗った理由を教えてください。
ゾンビー:死んでるし、地獄にいたからさ。
■そこにドラッグ・カルチャーは関係していますか?
ゾンビー:いや。
■生まれも育ちもロンドンですか?
ゾンビー:ああ。
■ナイト・クラビングは好きですか?
ゾンビー:いまは仕事ばかりだけど昔は行ってたよ。蛍光色の服を着るような、バカなクラバーとはまったくもって違うけどね。俺はいつもクラブの後ろでいい大麻を吸い、たくさんの女の子たちとボトルで何か良い酒を飲みながら音楽を聴いて浸るんだ。
[[SplitPage]]ティンバランドやファレルなんかが登場したあとの音楽は信じられないほど良くなってて、UKもそれに匹敵するオリジナルのサウンドがあったし。そんな音楽の成長課程を目にしながら育って、参加しないわけにはいかないだろ?
![]() Zomby Dedication 4AD/ホステス |
■あなたが音楽制作をはじめたきっかけについて教えてください。
ゾンビー:当時自分をとりまいていた音楽がそうさせたんだよ。ティンバランドやファレルなんかが登場したあとの音楽は信じられないほど良くなってて、UKもそれに匹敵するオリジナルのサウンドがあったし。そんな音楽の成長課程を目にしながら育って、参加しないわけにはいかないだろ?
■顔を出さないのは、アンダーグラウンド・ミュージックの匿名性を重視しているからですよね?
ゾンビー:そんなことして無いよ。俺がZombyでロンドン出身なのは知ってるだろ? 検索すれば写真も出てくるし、ぜんぜん秘密じゃないよ。ただあまりネット上で自分をプロモーションしすぎないだけさ。俺は音楽をやるだけ。
■あなたは音楽に大麻からの影響はありますか?
ゾンビー:ああ、吸うよ。影響もあるだろうね。おそらく。
■アクトレスとはどのように知り合ったのですか?
ゾンビー:ずっと前から知り合いさ。
■あなたは自分がダブステップのプロデューサーだと言われることに違和感を感じますか?
ゾンビー:ああ。もういまはそう呼ばれるのは嫌いだよ、すべてがダブステップみたいなね。2005年にダブステップが出てきてから世界中の人がそれに乗っかってきてる状況で、ダブステップに意味を持たせるのはグッチ・メインがヘヴィーメタルだって言うようなもんだよ。おれはダブステップを作ってるんじゃなくて、音楽を書いてるんだ。おれはイングランド出身だし、ダブステップはイングランドで生まれたもんだけど、おれの作品の代名詞じゃないし、おれはダブステップより前に存在してるから。
■アルバム全体に漂う独特のトランシーな感覚はどこから来ているのでしょうか?
ゾンビー:わかんないな。
■"Riding With Death""Lucifer""Haunted""A Devil Lay Here"など不吉な曲名が並んでいますが、理由を教えてください。
ゾンビー:おれは地獄の扉に潜ったんだ。自分が感じるようにタイトルをつけるまでだよ。
■ホラー映画からの影響がもしあれば具体的に言ってください。
ゾンビー:そうでもないよ。どちらかと言えばヒッチコックとかキューブリックかな。状況を作り上げることに興味があるんだ。
■『One Foot Ahead Of The Other EP』もそうだでしたが、あなたの曲はじょじょにフェイドインして、いきなりぶった切るように終わる曲がいくつかありますよね? これはどんな理由というか、意図があってのことなんですか?
ゾンビー:それはそういうものってだけ。説明は不要だよ。
■まずはアルバムのテーマについて教えてください。あるコンセプトに基づいて作られたものであるなら、そのコンセプトも教えてください。
ゾンビー:このアルバムの制作準備中に親父が癌で死んだんだ。だから人生においてもっとも自分が影響され、自分の音楽を書くきっかけを作ってくれた父に捧げることにしたんだ。
■アニマル・コレクティヴのどんなところが好きでしたか?
ゾンビー:彼らの音楽だよ。
■あなたが4ADと契約した理由は、昔、このレーベルからコクトー・ツィンズが出ていたことも関係していますか?
ゾンビー:そんなものは聴かない。オレはラップしか聴かない。
■あなたが音楽に求めるモノは何でしょうか?
ゾンビー:スワッグ(自信、容姿や振る舞いなどからくる自身のスタイル)だね。
■エレクトロニック・ミュージックのプロデューサーで、好きな人の名前を何人か挙げてください。
ゾンビー:Aphex Twin、Burial、Lex Luger、Araab Muzik、Southside、Shawty Redd、Keyboard Kid......ラップを聴くね。インストは聴かないな。
■現在、ダブステップのシーンはメインストリームになりましたが、あなたは現在のシーンに関してどのような意見を持っていますか?
ゾンビー:オレとは関係ないよ。オレは売れるダブステップを作ろうとしてないし、ただ売れるダブステップを書いてる奴らにとったら、まぁすごいことだろうね。
2年ほど前、あるファッション関係の女性と話していたとき、彼女はいまもっともかっこ悪いのは金を持った中年だと言った。何故ならこのご時世、自分のセンスなどなくても金さえ払えば有名ブランドで身を固めることができる。最近はその手のファッショナブルな金満オヤジが少なくない。恥ずかしい......彼女は本当に顔を赤くして憤っていた。
ファッションとはそれなりの貨幣で交換するものではないのか......と若い世代が思うとしたら、そのように思わされてしまっているということだ。ファッションとは、ショーウインドウにいくら鼻をこすりつけても向こう側へは行けない人間が変身する術であり、日常的な自己表現のひとつである。あるいは、襟の長さやベントの位置にこだわることだ。ミュート・ビートは......藤川毅氏による本作の解説にも触れられているように、洒落たバンドだった。若者が憧れるには充分なほど、素晴らしくファッショナブルだった。ミュート・ビートは(これもまた解説に記されているように)、ポスト・パンクの流れで登場したバンドだった。そう、80年代のニューウェイヴ時代のバンドだ。この時代のバンドはみんな服装に関して意識的で洒落ていたものだが、単一のセンスに支配されることはなかった。バンドによって各々の趣味は発揮され、個性的だった。その多くが古着を利用して工夫していたわけだが、イアン・カーティスにいたっては作業服を着ていたほどだった。こだま和文も服装にこだわりを見せるひとりで、ミュート・ビート時代の彼は、映画『第三の男』のようなフィルムノワールに出てくる主人公を彷彿させるような40年代のスーツ・スタイル、もしくは20年代のスタイル、あるいはパンクやルードボーイのスタイルなどを自由気ままに取り入れてアレンジしていた(ちなみに最近は、19世紀末のヨーロッパのスタイル=燕尾服と縫いぐるみを混ぜている)。
結成20周年を記念すべく企画されたこのベスト盤『The Best of Mute Beat』は、メンバーが選んだ10曲とグラッドストーン・アンダーソンとの共作の1曲を加えたもので、こだま和文をはじめ、朝本浩文、今井秀行、エマーソン北村、内容幸也、増井朗人、松永孝義、宮崎泉(ダブマスター・X)、屋敷豪太の9名それぞれが2011年2月に投票した結果の上位10曲を収録したものである。3.11以前、こだま和文がソロ公演で演奏していた"キエフの空"も選ばれているが、これが驚くべきことに、メンバーからの票をいちばん集めた曲だったという話だ。多くの人は『ラヴァーズ・ロック』を推すが、僕はいまでもデビュー・アルバムの『フラワー』がいっとう好きだ。そのなかからは"メトロ"と"ビート・アウェイ"しか収録されていないが、2曲とも名曲である。バンドにとって最初のヒット曲、1986年の12インチ・シングル「コフィ」も収録されている。勢いのあるこのスカ・ナンバーはいま聴いても本当に格好いい......いや、いまだだからこそ格好いいと言うべきか......そう、ここ数年、欧米そして日本でも80年代のニューウェイヴ・リヴァイヴァルが続いている。要するに、欲を言えばキャッチーな"ハット・ダンス"(『フラワー』の2曲目)は入れて欲しかったってことである。
もちろん素晴らしいベスト盤だ。リスナーは、ミュート・ビートがいまでも最高のダンス・ミュージック・バンドであることに気がつくだろう。いろんなスタイルのビート、そして洒落たアレンジがあって、鼓笛隊のドラミングからはじまる"マーチ"のような愛嬌もある。多くの曲がリスナーの心を優しく揺さぶるだろう。それとも空をあおいでみたり、ため息をついてみたり、走りたくなったり、泣きたくなるかもしれない。プロフェッショナルな演奏を展開する、基本的にはエンターテイメント性を重視したバンドだったと思うが、言うまでもなく作品を特徴づけるひとつの要素はこだま和文のメランコリックなトランペットだ。しかしそれとて、インプロヴァイザーのように自己主張しているわけではない。それぞれの楽器――キーボードやトロンボーン、ベースやドラム、ギターとしっかり歩調を合わせながら"ミュート・ビート"のいち部として機能している。ほとんど伝説となっているグラッディ・アンダーソンとの共演"サムシング・スペシャル"は素晴らしい夜のための最後の1曲だ。これが収録されていることでこのCDの価値は確実に高まっている。
追記:1987年のグラッドストーン・アンダーソンとの共演ライヴもDVDとしてリリースされている。"アフター・ザ・レイン"の神秘的とも言えるはじまりも最高だが、このライヴでしか聴けないスカやロックステディの名曲カヴァーの数々は鳥肌モノ。また、当時のミュート・ビートがいかに我々にとって"先生"だったのかよくわかるライヴでもある。そしていかに女性に人気があったかも!
9/17 (土)DBS presents "BIG BASS SESSIONS"@代官山UNITは、3.11東日本大震災の一週後に予定されていた来日を断念せざるおえなかったDJ ZINCが今回イチ押しのSCRIPT MCを引き連れ、リベンジに臨む。そして迎え撃つは日本が誇るターンテーブルマエストロ、DJ KENTARO!!! これは絶対聞き逃せない!
筆者が主宰しているDBS(DRUM & BASS SESSIONS)は'96年11月に新宿リキッドルームでドラム&ベースの魅力をダイレクト感じてほしいという思いで開催し、現在は代官山UNITを本拠に今年で15周年を迎える。'07年のMALA初来日を皮切りに当時としては異色とも思われたドラム&ベースとダブステップの競演をはじめ、グライム、UKファンキーなどベースミュージックが体感できる場となっている。そして今年は15周年に向けたカウントダウンとして、DBSにゆかりのあるアーティストを中心に毎月の計画を進めていたものの東日本大震災、そして原発事故の影響で開催を停止せざるえなかった。が、ようやく、9月から再スタート。DBSの歴史のなかでもとりわけ深い関わりを持つ、DJ ZINCの登場である。そんなDBSとDJ ZINCとの関わりの記憶を辿り、彼の経歴を振り返ってみる。
筆者がZINCを知ったのは'95年、DJ HYPEのGanja Recordsからリリースされた「Super Sharp Shooter」だった。
Dj Zinc - Super Sharp Shooter (Original)ファンクやヒップホップのサンプルが織りなすこの曲はUKで沸騰爆発したジャングル・レイヴのアンセムとなり、無名のZINCをいち躍ドラム&ベース・シーンの最前線に押し上げた。当時20代前半のZINCに初めてロンドンで会って話を聞いたが「'80年代後半に海賊放送を聞いてレイヴに行き出し、DJをはじめるきっかけになった」、曲作りについては「他のアーティストとは違うオリジナリティが必要で、自分の以前の曲ともまた違う新しいアプローチでクリエイトする事が重要だと思う」と真摯に語ってくれたのが印象に残っている。まもなくZINCはHYPE、PASCALらとレーベル〈True Playaz〉を設立し、大ヒットを連発、快進撃を続け、'97年6月のDBSでHYPEとともに来日を果たして以来、DBS恒例となった"True Playaz Night"でしばし来日し、バウンシーな独自のサウンドで日本での人気を拡大しておこなった。
その間、ZINCに変化が起こったのは'99年に〈True Playaz〉からプロモ発表された"138 Trek"。
Dj Zinc- 138 Trekドラム&ベースのベースラインをまさに138 bpmというUKガラージのテンポで表現したこの実験作は、ブレイクスと2ステップ/UKガラージの両シーンから圧倒的な支持を受け、ブレイクステップ/ブレイクビート・ガラージという新ジャンルを確立し、翌2000年に立ち上げた自己のレーベル〈Bingo Beats〉へと発展する。それは、対等な関係とは言え、キャリアの違いゆえ〈True Playaz〉のなかでHYPE、PASCALに次ぐ"第三の男"として世間一般に認識されたZINCにとって大きな転機であり、また彼の音楽的実験のために必然だったと言えよう。
〈Bingo Beats〉においてZINCはJAMMIN名義でUKガラージ・シーンに切り込み、ZED BIAS、DARQWANことORIS JAY、WOOKIEといった重鎮と関わり、彼のレーベルはドラム&ベース、ブレイクビート、UKガラージ、ブレイクス、ダブステップと、UKアンダーグラウンド・サウンドの先端を網羅する。そこにはグライム〜ダブステップを先導した海賊放送Rinse FMとその系列で'01年にはじまったパーティ「FWD>>」、レーベルの〈Tempa/Soulja〉との密な交流が生まれた点が大きい。そしてDBSでは'03年にZINCとZED BIASをフィーチャーして最初の"Bingo Beats Night"を開催して以来、レギュラーとなり、盟友DYNAMITE MCとのコンビで日本を沸かせ続けた。
'03年にはドラム&ベースの範疇に留まらないZINCの才能をアピールしたアルバム『FASTER』がメジャーの〈Polydor〉から発表される。ここには90 bpmのダウンテンポから180 bpmの高速ドラム&ベースまで自在に遊泳し、フューチャー・ジャズ、2ステップ〜ダブステップにも大きな影響を与えた。
その後、〈Bingo Beats〉はディーヴァ、JENNA Gをスターダムにのし上げ、CHASE & STATUS、SIGMAといったドラム&ベースの精鋭を擁して発展を続け、ZINCのDJ活動もワールドワイドに拍車をかけた。そんなZINCに次なる転機が訪れたのは'07年、そのフォーマットの呪縛か、ドラム&ベースに独創性を見出せなくなった彼は、ドラム&ベースに背を向け、DBSを除くいっさいのDJブッキングを取り下げ、幼い息子との濃密な時間を過ごし、自身のキャリアをいかに前進させうるか、試行錯誤したと言う。そのあいだZINCはDBSにダブステップを繋ぎ、SKREAMを伴って'07年に来日した他、BENGAやN-TYPEとの仲介も務めてくれた。またいまやベース・ミュージック界の歌姫となるKATY Bを'08年に見出している。
DJ Zinc ft. Katy B - Take Me With You'09年、ZINCが出した回答は"Crack House"。ZINCならではベースライン・サウンドを主体とし、エレクトロ、ダブステップ、ディープ・ハウス、フィジェット・ハウス、ファンキー・ハウス、ブレイクス、ジャングル等をミックスした最新鋭のエレクトロ・ダンスミュージックの誕生である。同年に〈Bingo Beats〉のサブレーベルとなる〈Bingo Bass〉から「Crack House EP」を発表、そして昨'10年にはMS.DYNAMITEのヴォーカルをフィーチャーしたシングル「Wile Out」をUK TOP40にチャートイン、次なるEP「Crack House Vol.2」のリリースでZINCの新機軸"クラック・ハウス"はUKシーンの最前線に躍り出る。その後もPAUL WELLERの"Wake Up The Nation"のリミックスを手掛けた他、KATY Bのデビューアルバム『ON A MISSION』のプロダクションに関わるなど、新領域を驀進している。また最近はUKで'95年のジャングル・セットを披露するなど、DJを楽しんでいるようだ。
DJ Zinc ft. MS Dynamite - Wile Out来日が間近に迫ったZINCに近況を聞いた。
■現在"ベース・ミュージック"という括りでダブステップ、ファンキー、クラックハウスなどのUKサウンドが脚光を浴びています。"ベース・ミュージック"と言うのは曖昧にも思えますが、あなたはこの括りをどう思いますか。
DJジンク:名前のとおり、同じ起源を持っているすべての異なったジャンル似ついて説明する早道だと思うよ。
■その"ベース・ミュージック"の発展に大きく貢献したのは今年17周年を迎えるRinse FMだと思います。あなたはRinse FMと深く関わっていますが、どう思いますか? また、Rinseがパイレーツでやっていた時代と合法化されたいまとでは違いがありますか(※94年に海賊放送としてはじまったRinseは'10年に認可された)?
DJジンク:そのとおり。Rinse FMは新しい音とともにつねに動いて、アンダーグラウンド・ミュージックを強くサポートしてきた。僕はRinseの運営者達と親密でRinseのDJでもあるよ。ライセンスを得る前と後で音の違いは全くないけど、認知度が広がり、とても大きなステーションになったね。
■09年の「Crack House EP」、10年の「Vol.2」であなたがクリエイトしたクラック・ハウスは浸透したと思います。その後のリリースはありませんが、今後どのようにクラック・ハウスを推進していこうと思っていますか? また、最近の制作活動を教えてください。
DJジンク:いまもクラック・ハウスのトラックに取り組んでいて、〈Rinse Recordings〉のためのアルバムを作っているよ。ヴォーカルや生楽器も入れていて、エキサイティングだよ。
■ドラム&ベースのジンクを期待するファンと現在のあなたの音楽性によるギャップがあったかと思いますが葛藤はなかったですか?
DJジンク:さほどではないよ。僕が聞いた多くのコメントは、「いつドラム&ベースを止めたんだ、怒るよ」ってものだったけど、いまは「新しいハウス・サウンドが好きだよ。勇敢に立ち向かってくれてありがとう」というのが多い。僕はドラム&ベースでとても忙しかったからスタイルを変えるのは難しかったんだ。
■現在あなたが注目しているアーティストを教えてください。
DJジンク:REDLIGHT、BOY 8 BIT、JACK BEATS、WILL BAILEYだね。
■今回一緒に来日するSCRIPT MCとはどうやって知り合ったの?
DJジンク:僕が年に1、2回プレイするNewquayのクラブでレジデントだったので知り合ったんだ。彼は良かったし、自分のセットにMCが必要だと思った時、真っ先に彼を選んだんだ。
■今回のロンドンの暴動は日本でも大きな話題となりました。この件について個人的にはどう思いますか? またダブステップの本場のクロイドンは暴動のひとつのポイントになりましたが、音楽がUK社会に与える影響は無関係なのでしょうか。
DJジンク:そのとき僕は英国を離れてたので実際にこの目で見ていないんだ。クロイドンのように、貧困地区はしばし非常に良い音楽を作ると思う。人びとは多くの空き時間やとても強いエモーショナルなフィーリングがあるからね。
■最後に、3月に決まっていたあなたの来日公演は1週間前に起こった地震の影響で中止になりました。その後も原発事故の影響で日本全体がいまも苦しんでいます。しかし音楽の力を信じている人は多くいますし、あなたの来日を熱望していた人々もいます。9月の来日にあたっての抱負と日本人へのメッセージをお願いします。
DJジンク:日本に戻るのを楽しみにしています。3月にキャンセルしなければならなかったのはとても悲しかったけど、地震の数日後で東京の状況がとても悪かったからね。僕には日本の人びとがそれ以来、困難なときを過ごしているのがわかります。そして今回僕が東京で音楽をプレイし、人びとが楽しんでくれて数時間でも皆が抱えている問題を忘れてもらえれば。music unites people. see you soon tokyo family!
DJ ZINC関連リンク
https://djzinc.com/
https://www.myspace.com/bingozinc
https://twitter.com/djzinc
https://rinse.fm/
text by KYOHEI KAMBA
DRUM&BASS SESSIONS 15th.Anniversary Countdown!! [1996-2011]
DBS presents "BIG BASS SESSIONS"
2011. 09. 17 (SAT) @ UNIT
feat. DJ ZINC+SCRIPT MC
DJ KENTARO
with: Eccy , Dj P.O.L.Style
DJ MASSIVE
vj/laser: SO IN THE HOUSE
B3/SALOON: TETSUJI TANAKA, DJ MIYU, ENDLESS , ATSUKI (MAMMOTHDUB)
open/start 23:30
adv.3300yen door 3800yen
info. 03.5459.8630 UNIT
https://www.unit-tokyo.com
https://www.dbs-tokyo.com