「Nothing」と一致するもの

Various Artists / Next Stop Soweto - ele-king

 いよいよ南アフリカのワールドカップがはじまる。実はこれを書いているのは10日の昼過ぎだ。まさに今夜の開幕を控えているわけである。ワールドカップのことを考えると仕事どころではない。原稿などとてもじゃないが書けない。それほど無性に興奮してくるのだ。

 ワールドカップを前にして、僕は2冊の本を読んだ。『マラドーナ新たなる闘い』(河出書房新社)――これはマラドーナが監督に就任してからのおよそ1年にわたる動向を現地に住む日本人のジャーナリストの藤坂ガルシア千鶴という方が追ったもので、とても面白かった。僕にとって今回のワールドカップは、マラドーナの喜ぶ顔を見たい、それだけであると言ってもいい。マラドーナを応援する人は、いまからでも読んでおいたほうがいい。アルゼンチン代表の試合をさらに楽しめるだろう。もう1冊は『ワールドカップは誰のものか』(文春新書)――これは後藤健生というベテラン・ジャーナリストが書いた本で、ワールドカップの歴史における政治の介入やFIFAの権力闘争など生臭い歴史を綴っている。書いてある内容の2/3は知っていることだったので新鮮味はなかったが、しかし南アフリカの状況についての情況をいちど整理したかったし、予習にはなるだろうと思って読んだ。

 南アフリカは大変な国である。BBCのワールド・ニュースを観ても、今回のワールドカップにはアンビヴァレンツな感情が見えてくる。虹色の国というマンデラのヴィジョンの終焉が見えるだろう、と悲観する記者さえいる。南アフリカという特殊な歴史を有する、激しい格差社会と生々しい人種対立のなかで開かれるのだ。新設したスタジアムには小綺麗なトイレがあっても、スタジアムの近くで暮らす人たちの家には水道すらない。お祭り気分とゲットーの温度差、あるいはまた、土地の国有化によって国外へと逃亡する白人、白人多国籍企業を受け入れる黒人活動家へのジレンマ......なんともハードでやっかいな現実ばかりで、それを思えば、僕も脳天気に浮かれている場合ではないと思えてくる。ワールドカップという計り知れないエネルギーを放出する祝祭が、いったいどんな影響を南アフリカにもたらすのだろう。

 『ネクスト・ストップ・ソウェト』シリーズは、今年に入って〈スタラト〉レーベルがリリースしている南アフリカで録音された音楽のコンピレーションである。「次はソウェト」......ちなみにソウェト(Soweto)とは「South-Western Townships」の略で、ヨハネスブルグ南西に広がる南アフリカ最大の黒人居住区だ。推定200万人が住んでいると言われ、1976年6月16日にはソウェト蜂起という暴動が起きている。アパルトヘイト政策と白人支配にいいかげん頭に来た学生たちの抗議運動からはじまったこれは、白人との対立を強め、大量の犠牲者を出した大惨事となったものの、そのいっぽうでは国中の黒人たちがアパルトヘイトの現実を知る機会にもなり、アパルトヘイト時代の終結へと向かう契機ともなった、と言われている。

 ソウェトは、南アフリカにおけるブラック・アーバン・カルチャーが育まれた場所でもある。すなわちアフリカン・ルーツとは切り離されたディアスポリックなブラックが育った場所とも言えよう。彼らは映画のドラマを、そしてまたジャズを欲した。その欲望のなかで50年代のジャイヴとズールー音楽が結合し、南アフリカのアンダーグラウンド・ジャズは生まれるのである。1960年のシャープビル大虐殺(反抗した黒人たちをシャープビル警察が虐殺した事件)以降は当局からのミュージシャンへの弾圧も強まったというが、しかし音楽は彼らの闘いのサウンドトラックとしての機能した。それがゆえ、音楽は絶えることがなかったという話だ。

 『ネクスト・ストップ・ソウェト』シリーズは、60年代から70年代における南アフリカのアンダーグラウンド・ミュージックへの案内である。この時代の音源は、当たり前だが、ほとんど外の世界に知られていなかった。このシリーズは、ダンカン・ブルーカーとフランシス・グッディングというふたりの研究者による南アフリカのレコード考古学に関する長年の努力の成果である。

 『vol.1』はジャイヴ・サウンド、『vol.2』はR&B/ソウル/ファンク、シリーズ完結編の『vol.3』はジャズだ。言うまでもない話だが、僕をふくめ多くの音楽ファンは南アフリカのこの時代のアンダーグラウンドな音楽のことなど知らない。が、音楽は知識で聴くものではない。素晴らしいのは、これを聴いていると、60年代から70年代のソウェトの甘美な瞬間が見えてくることだ。まさに音楽の素晴らしさ。デューク・エリントンやルイ・アームストロングは南アフリカのゲットーで模倣され、そして彼の地の匂いのなかで変異している。そう、ズールーとアメリカのブラック・ミュージックとの出会いは、ときおり信じがたいほど雄大な響きを持つ(嘘だと思うなら、『vol.3』の1曲目を聴いて欲しい)。いずれにしても、とても興味深いコンピレーションであることは間違いない。そんなわけでこのシリーズを部屋で鳴らしながら、僕はリフティイングしているのである(より困難な2号球で)。

 ところで、ワールドカップ前にもう1冊読もうと思って手元にある読みかけの本がある。『アンチェロッティの戦術ノート』(河出書房新書)である。ACミランを率いて、チェルシーの監督を務める名将の戦術論であるが、これを読んでいるとわが国のサッカー戦術の無邪気さをあらためて思い知ることになる。ゲームにおいて相手はミスるものではあるという現実に基づかれたイタリア人のフットボール観とその戦術は、頭に来るほど大人である。まあ、いい。ワールドカップは日本代表を応援するために観るのではない。世界のフットボールを堪能すするために観るのである。僕にとっては......ですけど。

interview with iLL - ele-king

 広尾の〈DOMMUNE〉のうえにある〈SUPERCORE〉という、このエリアに似つかわしくない怪しげなカフェで(入口にはスターリンの『虫』とプライマルの『スクリーマデリカ』が飾られている)、ここ最近はよくビールを飲んでいる。オーナーご自慢のカップに注がれた生ビールは格別に美味しい。

 明るい店内にはつねに音楽が流れているが、それは実はナカコーの選曲によるものだそうだ。実際、そのカフェで何度かナカコーを姿を見かけている。この、青森からやって来たサイケデリック・ロックの使者は、いわゆる猫背なので、すこしばかり酔っていると、ホントにネコと見間違えてしまう。彼の実験的なエレクトロニック・ミュージックのプロジェクトの名前を思いだそう。ニャントラ――である。

 これだけ世のなかが"健康"と"明るさ"ですべてを包み込もうとしている時代において、青森からやって来たニャントラは、その真逆の"iLL"なる言葉を自分のプロジェクトの名前に選んで、しぶとく活動している。かつてスーパーカーとして宇宙誕生の瞬間まで見てしまったであろうこの男は......iLLとして試行錯誤を繰り返しながら、彼のロック・サウンドを探求している。カフェから流れる音楽――ミニマル・テクノ、ヴェルヴェッツ、ザ・XX、あるいはビートルズやロキシー・ミュージック等々――は、ニャントラの毎日のサウンドトラックようである。


iLL / Turn a
Ki/oon

Amazon

 iLLは今回、ある意味では無茶なことをやっている。アルバム1枚をいろんなミュージシャン/DJとのコラボレーションによって作るというものだ。アルバムには、山本精一+勝井祐二、向井秀徳、POLYSICS、ALTZ、Base Ball Bear、DAZZ Y DJ NOBU、the telephones、MEG、RYUKYUDISKO、moodman、ABRAHAM CROSS、aco、ASIAN KUNG-FU GENERATION、clammbon......が参加している。このリストを見ても、ほとんどすべての人がいったい何のことなのか想像がつかないだろう。サイケデリックなニャントラは、いったい何を考えているのだろうか。

 〈SUPERCORE〉でナカコーと会った。

聴く前から、もうイメージで聴かないという人が多いでしょ。まずは聴いて欲しい......というのがありますけどね。知らないっていうだけで、価値のないモノとされるような感じはあんま好きじゃないので。ああいうモノもあるけど、別のモノもある、それは面白いけどな。

じゃあ、今日は夢のある話をしてもらいましょうか。

ナカコー:はははは。

やっぱ夢がないとね(笑)。

ナカコー:はははは。

何度も訊かれているだろうけど......、なんでこんな企画を考えたの?

ナカコー:段階があるんだけど、まずはやったことがないことをやろうと。それで、コラボ・アルバムはやったことがないと。最初はそこ。

なんでコラボ・アルバムを?

ナカコー:自分と日本のミュージシャンとの距離感というのがずっとあったから。てか、自分のなかにそれがあったから。一歩引いた目で見ていたというか。だから、コラボをやれば、逆にお客さん的な目線で作品を作れる。

そうなんだ?

ナカコー:それは面白いかなと。新鮮だし。

言い方悪いけど、他力本願というか。

ナカコー:はははは。そうだね(笑)。

DJ的とも言えるよね(笑)。

ナカコー:はははは、そうだね。

なるほどねー。自分がいままで距離を感じていたっていうのは、どういうこと?

ナカコー:いや、もともと邦楽あんまり聴かないから。アンダーグラウンドなものやオルタナなものは聴いてたけど、日本のポップスとかロックはそんなに聴いていないからね。バンド付き合いもあるわけじゃないし。だから、それを実際に経験してみようと。自分はやっぱ、日本の音楽の場所にいるわけだし、だけど、そこをいままであんまり見てなかったからね。自分と同じところでやっている人たちがどんな風に考えているのか知りたかったというのもあるし......そこは大きかったかな。

で、知ることはできた?

ナカコー:うん、できたかも。ある程度は。

それは夢のある話だった?

ナカコー:夢があるかどうか知らないけど、良い経験だったけど。良い気分転換だったし。

[[SplitPage]]

会ったこともない人といっしょにやるのがスリリングなんですよ。向井くんとも会ったことなかったし、ポリシックスにも会ったことなかったし。ベースボールベアーも、ノブくんも、アジカンも、クラムボンも......ほとんど会ったことがなかった。

いろんな日本のミュージシャンやDJとコラボして、良かったところは何ですか?

ナカコー:やる前に、自分はきっと柔軟に違いないと思っていたんだけど、実際にやってみて柔軟だった。

はははは。なにそれ?

ナカコー:ちゃんと相手に合わせることができる。チューニングができる。それはコミュニケーションが取れるってことだから。

なるほどねー。最初にこの企画の話を聞いたときに思ったことがあるのね。たとえばDJやクラブというのはシーンがあると思うのね。DJだけではなく、オーガナイザーやクラバーをふくめて、自分はこのシーンのいちぶであることを自覚していると思うのね。多少の音楽性は違ってもだよ。やはりそこには風営法だったり、社会的に自分たちの"シーン"ということを自覚しなければやっていけないところがあると思うのね。翻ってロックはどうかと言うと、シーンという意識がすごく希薄に思えるんだよね。日本のロック・シーンと言われても、もうわけわからないでしょ? 

ナカコー:まあ、でも、下北のシーンとかありますけどね。秋葉とか。

ああ、そうか。ハードコアのシーンもあるよね。でも、UKやUSなんかと比較すると、この国のロックは何が最良であって、どんなバンドに未来が託されているのかよくわからないし、どのシーンにいま注目したらいいのかっていうのもない。向こうはロラパルーザとかさ、あるいはビースティーのチベット支援とかさ、なにか理想があってそれでバンドが集まるじゃん。日本でそういうのって知らないし......。だから、ナカコーが持っていた"距離感"は他のバンドも持っていたかもしれないなと思うの。だって、これだけたくさんのロック・バンドがいて、そして、言ってしまえばバラバラなわけでさ。だからね、そういう意味で、ナカコーが今回やっている試みは、極論すればシーンがないなかでやっているわけだからさ......すごいことだよ(笑)。

ナカコー:はははは。

甘くはないというか、そう簡単に理解されるものじゃないと思うんだよね。

ナカコー:ただ、今回ここにいるのが日本の音楽のすべてじゃないからね。これが日本の音楽シーンだとも思っていないし。

そうだよね。ナカコーがキュレーターを務めたプチ・フェスティヴァルみたいな。

ナカコー:そうですね。それはあるかも。海外の人に、これはいまの日本の音楽のひとつの姿ですって、そういう感じでは出せるかな。

iLLやっていて、対バンに困ることはある?

ナカコー:まあ。

正直なところ、仲間が欲しいって気持ちはあったのかな?

ナカコー:仲間というか......、まず何を考えているかわからないし、だけど、いっしょに音を出してみて、で、何を考えているかわかったという(笑)。

なるほど(笑)。あのー、今回の企画は、本当に冒険的なことをやっていると思うんだよ。こんなこといまどき誰もやらないし、自分が興味のない外の世界とはまったく関わりたくないというのがいまの日本社会だから、すごく世のなかに逆らっているとも思うんだよ。だけどさ......ポリシックス聴いている子がDJノブに興味を持つかな? アブラハム・クロスを聴いている子がアジカンを聴くかな? おたがいはなっから「自分とは違う」という意識でいるのがいまなんじゃない?

ナカコー:うーん、そうなんだけど、そこは聴いている人の感性によるし、ひょっとしたら"アリ"かもしれないし。うん、たしかにそうなんだけど、聴いてみないとわからない。

それはたしかにそうだね。

ナカコー:聴く前から、もうイメージで聴かないという人が多いでしょ。まずは聴いて欲しい......というのがありますけどね。知らないっていうだけで、価値のないモノとされるような感じはあんま好きじゃないので。ああいうモノもあるけど、別のモノもある、それは面白いけどな、それにどっぷり浸からなくても......。

そうだよね。やってみて、このコラボした人たち全員に共通しているモノって何だと思う?

ナカコー:うーん。

DJノブからベースボールベアーまで。

ナカコー::「すげー、わからない」ということと「すげー、わかる」ということが共存している。なんて言うか......「聴けばわかる、でも、聴かないとどうやって作っているのかわからない」、そういうところがあって。ベースボールベアーの音楽も何かをやろうとしていることはわかる。みんなに「わかる」と「わからない」がある。

"分断化された10年"という言葉があるんだけど、いまはとにかくみんなバラバラだと。たとえばアブラハム・クロスの小さなシーンとアジカンのシーンには回路がないでしょ。ナカコーはそこを繋げたいと思っているの?

ナカコー:できれば繋げたいと思っている。

それは夢のある話だね(笑)。

ナカコー:はははは。フェスとかで......、ロッキングオンのフェスでもなんでもいいんですけど、このメンツでやったらお客は揺れ動くよなーとは思うんですけどね。

揺れ動くって?

ナカコー:まあ、それが良いか悪いか別にして、こっちのほうが健全というか、同じようなバンドばかりが続くよりは、むしろこっちのほうが繋がるんじゃないかなと思うんですけどね。

[[SplitPage]]

ナカコーはなんで日本の音楽を聴かないの?

ナカコー:なんでだろ? それわかんないですけどね。

僕があんま日本の音楽を聴かない理由は音が魅力的じゃないからで、やっぱ歌詞が重要だったりするんでしょ。で、その歌詞がさ......『脳内革命』ってわかる? いわゆる自己啓発本ってヤツなんですけど、「あなたは偉い」「あなたは間違ってない」「あなたは輝いている」とか書いてあるのね。それを読んでサラリーマンは前向きになるんだけど、で、だから売れているんだけど、音がつまらない歌詞重視の日本の音楽の言葉って、ほとんど自己啓発じゃない。それがすごくイヤなんだよね。

ナカコー:はははは。

ねぇ(笑)。「言われたくないぜ、お前には」、って(笑)。だから......ナカコーも「君は世界でいちばん輝いている」とか歌えば売れるよ(笑)。

ナカコー:はははは。そうかな(笑)。

もちろん歌詞も重要だけどさ。iLLもそういう意味では、まずは、たぶん音が好きなわけでしょ?

ナカコー:まあね。

だからね、今回のコラボ・アルバムはたぶん、純粋に面白い作品を生みたいことだと思うし、意外なほど音にまとまりを感じたんだよね。もっと支離滅裂になるかと思っていたけど、意外なほど整合性があったね。

ナカコー:そうっすね。自分が現場にいるし、どんな音を出されても自分がまとめるみたいな気持ちがあったから、最後の仕上げみたいのは自分でやるから、まあ、統一感は出るだろうなって思ってました。それはあったほうがいいと思っていたし、あるだろうなと思っていた。

いっしょにスタジオに入ったのは誰?

ナカコー:山本(精一)さん、勝井(祐二)さん、ポリシックス、ベースボールベアー、テレフォンズ、アブラハム・クロス、クラムボン......。

向井秀徳は?

ナカコー:データのやり取りだけだったね。忙しかったから。オレがリズムトラックとかオケを作って、それで向井くんが歌とシンセを入れてきて。

ミニマル・テクノだったもんね。

ナカコー:向井くんと話したときに、お互いムードマンが好きだということで、そこで「よく、わかった」と。作りやすかったですけどね。

たしかにインパクトがある曲だよね(笑)。

ナカコー:はははは。

DJに関してはみんなリミックスだよね?

ナカコー:頼んだのはオレが大好きなDJですね。

ノブくん、ムードマン、アルツ、みんな良かったんだけど、なかでもアルツのミックスがちょっと素晴らしいと思ったな。よりサイケデリックなクラウトロックというか。

ナカコー:そうですね。原曲は3コードのロックなんですけどね。

ムードマンはクラスターがミニマルやったみたいな音だったね。ノブくんはダビーでアシッディなエレクトロニック・ダブ......。

ナカコー:どっちも格好いいですよね。

ハルカっていうのは?

ナカコー:それは曲名(笑)。

はははは。

ナカコー:はははは。

アジカンの"新世紀のラブソング"はiLLがミックスしたの?

ナカコー:そうそう。

それもアリなんだ。出たばかりのシングルなのに、よく許可してくれたね。

ナカコー:そうですよね。びっくりしました。

アジカンがいちばん浮いているよね。

ナカコー:それはまあ。

悪い意味じゃないよ。やっぱ歌詞がしっかりあるし。

ナカコー:たしかにアジカンがいちばん難しかった。

メッセージがあるというか、言葉が強いからね。

ナカコー:そう、それを消しちゃうと曲の意味もなくなっちゃうしと思って。最初はぶつぶつ切っちゃおうって思っていたっだけど、それだとアジカンをやる意味がないなと。しかもアジカンと自分がいちばん接点がないようにも思っていたし。それはわかっていたんです。でも、接点がない同士でやるのもいいかと。リミックスは、あと琉球ディスコもやりましたね。

それがMEGちゃんが歌っている"遙"という曲だね!

ナカコー:はははは。そうっす。

失礼しました(笑)。でもさ......ダンス色が強くない?

ナカコー:それは意識したわけないんですよ。やったらそうなっちゃった。なんかね、気がついたら4つ打ち聴いているみたいな、それが自分のモードでもあったし。

[[SplitPage]]

自分が自分のことをやっているよりも、こうやって人と広がっていくほうの面白さというのもあるんですよね。参加してくれた人たちもみんなそういう感性を持っている人たちだと思うんです。だから参加してくれたと思うし......。

今回は実現できなかったけど、やりたかった人っていますか?

ナカコー:七尾旅人くん、瀧さんとか......。

ピエール瀧?

ナカコー:はははは。

はははは。

ナカコー:やっぱ電気グルーヴは巨大なんで(笑)。

たしかに。

ナカコー:影響も大きいし、日本の音楽の重要な要素だから。でも、ちょうど忙しかったみたいで。

残念だったね。それこそ彼の歌詞は聴きたかったかもしれない(笑)。ちなみにリミックス以外はぜんぶナカコーが曲を書いているの?

ナカコー:いや、ベースボールベアー、テレフォンズは彼らの曲ですね。

テレフォンズとはどういう関わりがあるの?

ナカコー:彼らのアルバムをプロデュースしたんで、今回はもっと深くプロデュースしてみたいなと思って。

AC/DCがディスコやったみたいなバンドだなという印象なんだけど。

ナカコー:いや、いろいろ考えていると思いますよ。

そのアイデア自体は面白いと思うんだけど。

ナカコー:もっと幅広く音楽を聴いているし。

じゃあ、この先もっと変化していくかもしれないんだね?

ナカコー:たぶん、そうだと思います。海外からの影響もあるし、ダンス・ミュージックとロックということの組み合わせを考えているし。

僕は唯一、このベースボールベアーっていうバンドを知らなかったな。どんなバンドなの?

ナカコー:『ロッキングオン・ジャパン』とかでよく見るバンドというか......すごく乱暴な説明ですけど。

なるほど。

ナカコー:20代半ばのバンドで、すごく人気ありますよ。前から名前は知っていたんだけど、自分のなかではさっき言った「わかる/わからない」の共存の度合いが強いバンドだったから、頼んでみようって。

「わかる」部分って?

ナカコー:やっぱバンドとしての結束力ですね。そこはオレもずっとバンドやってたからわかる。バンドとしての生き方......みたいなの。

じゃあ「わからない」ところは?

ナカコー:うーん。......「なんでそこまでバンドにこだわるの?」っていう。

はははは。

ナカコー:バンドを解散したオレからみると(笑)。

分裂しているものがあるんだね。

ナカコー:そうかも(笑)。

まあ、じゃあ、これは......とにかく作ったからあとは聴いてくれた人がどう思うか、というところに賭けているアルバムなんだね。

ナカコー:たぶん。きっと邦楽メインで聴いている人たちにいくと思うから。

そうだろうね。DJノブが千葉を拠点にどんな音楽活動をしているのか初めて知るとっかかりになるかもしれないしね。これを聴いてアブラハム・クロスのファンになる人がいてもおかしくないものね。

ナカコー:そうだね。そうなったら、すごく良いですよね。

ILLがいま見ている......でっちあげかもしれないけど、シーンのようなモノが見えればね。

ナカコー:うん、ただシーンというのが、まったく繋がっていないのがもったいない気がします。

ここ1年、何回かオム二バスのライヴに行ったんですよ。そうすると、自分の目当てのバンドが終わると多くのファンが帰ってしまう。そういう状況が僕はずっと不健全だなと思っていたのね。相対性理論のライヴが終われば客は帰る......とかね。でも、それってよく考えてみれば、シーンがないってことなんだよね。シーンがあれば、パンクでもテクノでもラップでも、オム二バスのライヴの最後まで見ようとするじゃない。でも、シーンがないから単体のアーティストにしか興味が集まらない。そういう意味では、まあ、勇気ある挑戦でもあったね。

ナカコー:はははは、そうかもしれないですね。

良くやったなーと思いますよ。

ナカコー:よく参加してくれたなーと思いますね。

そうだね。

ナカコー:参加した人たちも「これどうなるの?」って思いがあったと思いますよ。

それはそうだよね。

ナカコー:でもきっと、面白いものになると信じてくれたんだと思うんですよ。

中村くんの人徳でしょうね。

ナカコー:いや、これで初めて会う人ばっかだったし(笑)。

会ったこともない人とよくいっしょにやったね。

ナカコー:会ったこともない人といっしょにやるのがスリリングなんですよ。向井くんとも会ったことなかったし、ポリシックスにも会ったことなかったし。ベースボールベアーも、ノブくんも、アジカンも、クラムボンも......ほとんど会ったことがなかった。

そうかー。

ナカコー:音楽があるから、知らない人とも話せるからね。

なるほどね。ナカコーはこのアルバムで、たしかに他の人たちがやらない"努力"をしたんだろうなとは思いますよ。

ナカコー:努力というか、自分が自分のことをやっているよりも、こうやって人と広がっていくほうの面白さというのもあるんですよね。参加してくれた人たちもみんなそういう感性を持っている人たちだと思うんです。だから参加してくれたと思うし......。それをリスナーの人も共有してもらえたらいいんですけど。

大きく言えば、分断された島宇宙を繋げたかったんだろうし、そういう努力はもう日本では誰もしなくなったからね。ただし、ここまで努力してみても、誰もこっちを振り向かないかもしればいし、空振りするかもしれないでしょ。知らなかった音楽を知りたくない、そんなこと求めてないって人だっているわけだし。その覚悟はある?

ナカコー:もちろん。まったく空振りするかもしれないって覚悟はありますよ。

できれば夢のほうに話が進んで欲しいけどね。

ナカコー:はははは。ですねー。夢は夢だから(笑)。

最後のクラムボンとの曲が、なんかそんな感じだね。淡く終わっていくような......。

ナカコー:まあ(笑)。

CHART by STRADA RECORDS 2010.06.11 - ele-king

Shop Chart


1

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO ONE DREAM,OUR DREAM TRIBAL WINDS (US) »COMMENT GET MUSIC
TRIBAL WINDSから女性ヴォーカルものがリリース!パーカッシヴなビートにギターのカッティングやサックス、ピアノが絡むライヴ・フィーリング溢れるトラック、それにメロディアスなヴォーカルがフィーチャーされた盛り上がる作品!B面にはDJ UCHIKAWA a.k.a. LOFTSOULによるリミックスも収録!

2

JOINT MOVEMENT PROJECT

JOINT MOVEMENT PROJECT FIND A LOVE BALANCE ALLIANCE(FR) »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNのMAHOGANIやTRACKMODE等からのリリース、更には自身のレーベルN.D.ATLの運営で人気のKAI ALCEと、ニューヨークのアンダーグランド・シーンで古くから活動を続けるJOVONNとの強力コラボレーション!JOVONNによる陶酔系ヴォーカルにエレピが絡むグルーヴィーなオリジナルに加え、図太いビートで押しまくるSPENCER KINCY(a.k.a. GEMINI)によるリミックスをカップリング!

3

RON DEACON

RON DEACON SECRET GARDEN EP FARSIDE (GER) »COMMENT GET MUSIC
新鋭アーティストRON DEACONによる12インチが人気レーベルFARSIDEから登場!メランコリックな女性ヴォーカルもので、A面にはLOWTWCによるダブ・ミックスを収録!女性のヴォイス・サンプリングを絡ませた超ディープなハウス・チューンで途中で唐突に水が流れる音が入ったりするのも◎!NAKED MUSICのようなムーディーなB面もグッド!

4

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI ONCE AGAIN REMIXED-SOULPHICTION REMIXES MULE MUSIQ (GER) »COMMENT GET MUSIC
人気作「ONCE AGAIN」にリミックス盤登場!PhilpotやSonar Kollektivといったレーベルで活躍中のビートダウン系ユニットSoulphictionをリミキサーに起用し、パーカッシヴで渋みを増した仕上がりに・・・!しかしそれ以上に注目なのがKuniyuki自身によるインスト・ヴァージョン!ヴォーカルを省くことにより、研ぎ澄まされたビートやピアノがダイレクトに伝わってきます!

5

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON GONNA BE ALRIGHT OFF(EU) »COMMENT GET MUSIC
このレーベルではお馴染みのANDRE CROMがTWO ARMADILLOSの片割れMARTIN DAWSONとコラボレート!ディスコ・サンプリングにフィルターを効かせたB1、空間的な鳴りがカッコいいディープなハウス・チューンのB2が特にオススメ!

6

PHONIQUE

PHONIQUE OUR TIME OUR CHANCE-WAHOO REMIX DESSOUS (GER) »COMMENT GET MUSIC
USハウス好きをも反応させる音作りで当店でも人気のPHONIQUEがまたまたやってくれました!渋い男性ヴォーカルをフィーチャーしたテック・ハウスで、クール且つ繊細なトラックにヴォーカルがバッチリはまっています!一押しはオリジナル・ヴァージョンですが、バレアリックな雰囲気も併せ持ったWAHOOによるヴァージョンもグッド!Ben Watt、The Revenge、Brothers' Vibe、Will Saul、Laurent Garnier、Milton Jackson、Funk D'Voidらもプレイ!

7

PHLASH & FRIENDS

PHLASH & FRIENDS JUNGLE ORCHIDZ(feat.ALMA HORTON) DIPIU(ITA) »COMMENT GET MUSIC
Restless Soul名義での活躍で有名なPHIL ASHERによる別名義PHLASH & FRIENDSの12インチ!まるでKENNY DOPEのようなファットなビートが圧巻のA面もさることながら、パーカッシヴなアフロ・トラックのB面がキラー!ブーミーなベースや民族っぽいヴォイス・サンプリング等も入った熱い仕上がり!

8

JEPHTE GUILLAUME

JEPHTE GUILLAUME DEJA VUE(feat.WILTRUD WEBER) TET KALE (US) »COMMENT GET MUSIC
100枚限定のプロモも話題だったこの曲が遂に正規リリース!SPIRITUAL LIFEやIBADANからのリリースで知られるJEPHTE GUILLAUMEが久々に自分のレーベルから放つ強力盤で、彼らしいパーカッシヴなハウス・トラックに伸びやかな女性ヴォーカルがフィーチャーされたシリアス且つカッコイイ作品!

9

MASSIVE ATTACK

MASSIVE ATTACK PARADISE CIRCUS-GUI BORATTO REMIX WHITE (US) »COMMENT GET MUSIC
MASSIVE ATTACKのアルバム「Heligoland」収録曲を、KOMPAKTなどからのリリースでもお馴染みのブラジル生まれのクリエイターGui Borattoがリミックス!メランコリックなディープ・ハウス・リミックスで、繊細なバック・トラックに可憐な女性ヴォーカルがグッとくる最上級の仕上がり!DOMMUNEでDJ AGEISHIさんがプレイしてました!

10

ALEEM

ALEEM RELEASE YOURSELF NIA(UK) »COMMENT GET MUSIC
映画「MAESTRO」でも使われ大人気のこの1枚がオリジナル仕様で復刻!オリジナル盤は中古市場で高騰していたので嬉しい!A面以上に人気のB面ダブ・ミックスはMARLEY MARLが手掛けています!

Various Artists - ele-king

 今日にいたるまでクラウトロックはポップにおける巨大な影響のひとつとしてあり続けている。たとえばそれはレゲエと同じように、実に広範囲にわたってその影響の痕跡を残している。ブライアン・イーノからデヴィッド・ボウイまで、セックス・ピストルズからオアシスまで、アフリカ・バンバータからデトロイト・テクノまで、ポーティスヘッドからLCDサウンドシステムまで......クラウトロックの影響を受けていないジャンルがあるとしたらJ-POPぐらいだろう。それほどまでにクラウトロック(このギャグとして発せられた造語)は、欧米のポップ(ロックだけではない。テクノはすべてその恩恵にあずかっている)における重要なアイデアである。

 その昔、偉大なるリロイ・ジョーンズがブラック・ミュージックの本質を「chainging same(変わってゆく同じもの)」という言葉で表現したことを受けて、評論家のサイモン・レイノルズはクラウトロックの、とくにノイ!のトーマス・ディンガーによるドラミングをホワイト・ミュージックにおける「chainging same」であると書いたことがあった。なるほどーと思ったものだが、しかし後から考えてみれば、日本のバンド――コーネリアス、バッファロー・ドーター、ゆらゆら帝国、ボアダムス、あるいはヘアー・スタイリスティックスといった連中には多かれ少なかれクラウトロックからの影響が聴こえる。白人だけに相性が良いわけでもない。

 1990年代初頭はフリー・ジャズとスピリチュアル・ジャズ、その後半は〈スタジオ・ワン〉、ゼロ年代前半はポスト・パンク、そして最近ではダブステップのコンピレーションをせっせとリリースしている〈ソウル・ジャズ〉レーベルが2010年に送り出すのはクラウトロックである。これは興味深い話だ。何故ならこの20年、トレンドセッターとしての役目を果たしているこのイギリスのレーベルが、いまになって70年代のドイツの実験的なロック・バンドに手を伸ばしている。レゲエの7インチや70年代初頭のスピリチュアル・ジャズのオリジナル盤の隣には、これからカンやアモン・デュールが並ぶというわけだ。

 実はクラウトロックに関して言えば、ここ数年、イギリスではその手の文献が出版され、また、レディオヘットをはじめオアシスやプライマル・スクリームといった大物までもがその影響を取りいれたこともあってか、再評価の熱が高まっている。1970年代なかばにイーノが発見し、それを真似てデヴィッド・ボウイが取り入れて、あるいはポスト・パンクにおいてはジョン・ライドンやザ・フォール、キャバレ・ヴォルテール等々がその先鋭性を評価し、それから1995年にはジョリアン・コープが70年代初頭のドイツのロックにおける精神錯乱にスポットを当てて『クラウトロックサンプラー』を上梓した。これまでも何度もドイツの波は来ている。ただ、今回はようやく歴史的に......というか、まあ、教科書的にそれを俯瞰しようとしている。

 よって話は1967年のドイツの学生運動からはじまる。活動家、ドイツ赤軍、コミューン文化の拡大、ドラッグ・カルチャーの氾濫、これら政治的騒乱と平行して繰り広げられた電子音楽の実験――カールハインツ・シュットクハウゼンはホルガー・シューカイに教え、あるいは松村正人が思い入れを持って語るヨゼフ・ボイスの指導のもとでコンラッド・シュニッツラーが学んでいる。それは、ナチスの悪夢といっしょに過去を消去された当時の若者に"ゼロ年"という意識を植え付け、さらに熱を呼ぶ。そしてそれは、非・音楽、反・メロディーと反・リズムという、どんな過去ともリンクしようとしない破壊的な試みをうながすのだった。その最大の実験がシュニッツラー率いるKlusterだった、といまでは言われている。

 CDでは2枚組、全24曲を収録したこのコンピレーションは思っていたよりもずっと良いできだ。1曲目はカンの"ア・スペクタクル"、1978年の曲で、見逃されがちな時期の曲だが、いま聴いても素晴らしいし、コズミック・ディスコの隣で鳴っていても何ら違和感はない。そしてハルモニア、ポポル・ヴー、コンラッド・シュニッツラー、ファウスト等々といった有名どころが続いて、1枚目の最後はノイ!の大クラシック"ハロ・ガロ"。2枚目はクラスターのコズミック・サウンドからはじまる。それからメビウス、アモン・デュール・II、アシュ・ラ・テンペル、タンジェリン・ドリーム、レデリウス等々。カンの後期のヒット曲"アイ・ウォント・モア"に続いて、締めはアンビントの先駆者のひとり、ドイターのドローンによる恍惚としたトリップで終わる......。ダモ鈴木在籍時代のカンが収録されていないのは大いに不服だが、それでもこれだけよく揃えたものだと思う。入門編としては上出来でしょう。

#1 Bonoboとの一夜 - ele-king

アンカーソングはロンドン在住の日本人青年である。彼は音楽をやるために渡英し、働きながら活動を続けている。彼の音楽はインストゥルメンタルのエレクトロニック・ミュージックだが、実は、すでに数年前から日本では若いリスナーから幅広く支持されている(過去のミニ・アルバムはともに1万枚近くのセールスがある)。これは、アンカーソングがロンドンから送ってくれた便りである。

 ロンドン、それは世界中のありとあらゆる人種が共存する街で、週末のOxford Streetの様相は、まさに「メルティング・ポット」そのもの。その中には、世界の音楽シーンの中心地であるこの街で成功することを夢見て、海外からやって来た人びとも少なくありません。まさにそんな外国人のひとりである自分が、この街でミュージシャンとして生きる日常について、綴ってみたいと思います。

 まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。
 僕はAnchorsong(アンカーソング)という名前で、ロンドンを中心に音楽活動をしています。2004年に東京で活動をスタートさせ、3年後の2007年10月に、ここロンドンに引っ越してきました。現在はこの街のクラブやライブハウスを中心に、ジャンルを問わずさまざまなパーティーで演奏しています。ロンドンでは、ライヴハウスとクラブのあいだにあまり隔たりがないのですが、ここでは敢えて、前者を中心に活動するロック/ ポップス系と、DJを中心としたクラブシーンに分けて、書いてみたいと思います。


アンカーソングのライヴ風景

 まずロック/ポップス系のシーンでは、やはりオルタナティヴ/インディー系が人気です。東ロンドンに店を構える〈Rough Trade Records〉に足を運べば、スタッフによって厳選された世界中のアーティ ストによる作品の数々が、有名無名を問わず、所狭しと並べられています。なかでも現在とりわけ注目を集めているのは、いまやトレンドの発信地として認識されつつある、NYはブルックリン出身のバンドです。MGMTVampire Weekend、Grizzly Bear、それにAnimal Collective等々、メジャーで成功しているバンドのみならず、Bear In Heaven、 The Hundred In The Hands、Pains of Being Pure At Heartなど、現地でまさに人気に火が点こうとしているバンドまで幅広く取り扱っていて、流行に敏感な音楽ファンで店内は常に賑わっています。個人的には、〈XL Records〉傘下の〈Young Turks〉から新作を発売したばかりのHoly Fuck、また彼らと同じくカナダ出身のBorn Ruffiansというバンドに注目しています。

 クラブ/ダンスミュージック系のリスナーがよく足 を運ぶのは、Central Londonにある〈Phonica Records〉です。テクノ、ハウス、エレクトロ、どれをとってもまさにダンスミュージックの本場であるロンドンならではの洗練されたセレクトで、現場でプレイするDJたちにとっても欠かせないレコード屋となっています。なかでもやはり、いまもっとも勢いがあるのはDubstepのシーンで、SkreamやBengaはもちろんのこと、Burialを擁する〈Hyperdub〉を主催するKode 9ScubaIkonikaJoy Orbison等々、ユニークな才能が次から次へと登場して、シーンに更なる活気を与えています。
 個人的に注目しているのは、「Vacuum EP」のリリースで一躍脚光を浴びたFloating Points、デトロイトの新星Kyle Hall、そしてAaron Jeromeの変名プロジェクトであるSBTRKTなどです。

 レコード業界も不況の煽りを受けているというのは紛れもない事実のようですが、クラブやライヴハウスといった現場では、その事実を感じさせないほどに、連日大いに賑わっています。
 先日は〈Heaven〉にて開催された、Holy Fuckのライブに足を運んできました。ロンドンではクラブとライブハウスのあいだにあまり大きな隔たりがないというのは先に述べましたが、今回のイヴェントはまさにその事実を体現するかのような内容で、先述のSBTRKTがサポートとして出演していました。レーベルメイトであるという点を除けば、両者のあいだにはさほど共通点がないようにも思われますが、集まったHoly Fuckのファンたちはラップトップを使用したSBTRKTのパフォーマンスにもしっかり反応してい て、ロンドンのオーディエンスの懐の広さを、あらためて感じさせてくれました。生演奏とエレクトロニクスをユニークなバランスで組み合わせたHoly Fuckのパフォーマンスはとてもパワフルかつ新鮮で、満員御礼となった会場は大いに盛り上がっていました。

[[SplitPage]]

 過去もいまも変わらず、音楽ファンにとってロンドンは本当に刺激的な街で、僕自身、シーンを外から見ているだけでなく、その一部になりたいという希望を胸に、この街にやってきました。
 とくに頼れそうなアテがあるわけでもなかった僕は、渡英したばかりの頃はブッキングを見つけるのに苦労した時期も、少なからずありました。当時は駆け出しのバンドらに混じって、街の小さなパブでよくライヴをしていました。ロンドンには小さなパブが星の数ほどあって、そのなかには簡易なステージを設置しているところがたくさんあるため、それだけアーティストにとって演奏する場が多いということでもあります。
 また日本とは違い、出演する上でバンドにノルマがかせられることはまずなく、それは若者たちが気楽に音楽をはじめるのを促す要因にもなっていると思います。
 ロンドンではアーティストのブッキングやマネージメントが、アンダーグランドにまでしっかりと行き渡っていて、どんな小さなパブであってもエージェントやプロモーターを通して出演するというのが一般的です。

 現在、僕はSOUNDCRASHというプロモーターにマネージメントを担当してもらっています。彼らは〈KOKO〉や〈Cargo〉といったロンドンのクラブを中心に、〈Ninja Tune〉や〈WARP Records〉のアーティストを軸にした、数多くのコンサートやイヴェントをオーガナイズしていて、僕はこれまでに、DJ Krush, Jaga Jazzist,Hexstatic, DJ Vadimなどのアーティストのサポートを務めてきました。つい先日には、収容人数3,000人を誇るロンドン市内でも最大規模の会場のひとつ、〈The Roundhouse〉にて、〈Ninja Tune〉から新作を発売したばかりのBonoboのサポートを務めさせてもらいました。

ザ・ラウンドハウス
会場となったザ・ラウンドハウス

 ロンドンのオーディエンスはとても素直で、いいと思ったときにはとても熱のこもったレスポンスを見せてくれますが、逆に退屈したときには、たとえそれがヘッドライナーのパフォーマンスであっても、冷ややかな反応を見せます。とくに今回の僕のようなサポートアクトの場合は、オーディエンスの多くが事前に予備知識を持たずに来ているため、彼らを楽しませることができるかどうかは、まさにその日のパフォーマンス次第と言えます。
 そういう意味でもソールドアウトになった今回の公演は、これまででもっともやり甲斐のあるショーのひとつになりました。開演直後は様子を伺っていたオーディエンスが、どんどん盛り上がっていくのが手に取るように見え、最初は5割程度しか埋まっていなかったフロアも、演奏を終える頃には超満員になっていて、3,000人のオーディエンスから大きな拍手と歓声を頂きました。こういうシチュエーションは、本当にいいパフォーマンスが披露できたときにだけ経験できることなので、僕にとって非常に忘れ難い夜になりました。

 そして満を持して登場したBonoboは、集まったお客さんをさらに盛り上げる、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。今回はストリングスやホーンセクションを交えた、総勢12名によるフルバンド編成での公演で、マルチインストゥルメンタリストであるBonoboことSimon Green本人はベースを中心に演奏しつつ、バンドを見事にまとめあげていました。
 また今回の公演にはFlying Lotusの"Tea Leaf Dancers"のシンガーとしても知られるAndreya Trianaが全面的に参加していて、新世代の歌姫として大きな支持を得つつある彼女が、その抜群の存在感を誇る歌声で、オーディエンスを大いに湧かせていました。終演後、いつまでも鳴り止まない歓声と拍手を前に、ステージ上のSimonはとても嬉しそうな表情を浮かべていました。SOUDCRASHのクルーも「これまでにオーガナイズしたコンサートのなかでも最高のもののひとつになった」と、大いに満足している様子でした。

Bonobo
白熱したステージを展開するボノボ

 ロンドンに来て約2年半、シーンの刺激を毎日のように肌で感じられるこの街での生活は、本当に魅力的だと思います。非常に競争率が高い業界であることは事実ですが、実力のあるアーティストが評価され、そしてのし上がっていくという古き良き体制が、この街のアンダーグランドシーンには、いまもしっかりと根付いています。
 最近、日本では海外に出たがる若者が少なくなったという話を時折耳にしますが、僕の知る限りでは、そういうった刺激を求めてこの街にやってきている日本のアーティストはたくさんいて、それぞれがさまざまな形で、その個性を表現しています。この記事を読んでくれた方が、この街で音楽をするということに少しでも興味を抱いてくれたのであれば、この上なく幸いです。

 

アンカーソングのサード・シングル「The Lost & Found EP」は〈Lastrum〉より発売中。また、アンカーソングは7月29日、ele-king@DOMMUNEに出演決定!

キセル - ele-king

 僕は、オフタイムではルーツ的な音楽を聴くことが多い。スカやレゲエといったジャマイカの音楽だったり、ジャズ/フュージョン、ソウル、ファンク、ディスコ、ブルース、カントリー、ソフト・ロック、ワールド・ミュージックなどなど。日頃、主張が強くてうるさいものばかり聴いているので、なるべくけれんみのないものを求めてしまうのかもしれない。生活や街に根付いたような表現だったり、推敲を重ねて削りだされた作品は、たとえどんなジャンルの音楽であってもけれんみなく響くものだ。

 キセルのニュー・アルバム『凪』は、まさに推敲を重ねて削りだされた美しさを持つ作品だ。が、よ~く見つめてみると、美しさと同時に「いびつ」をも有している。生活に根付いているようで、どこか「ねじれ」ている。そんな面白さがあるアルバムである。

 あまりに音楽が日常の空気と溶け込んでいるためか、最初の1~2回は、うっかり聴き過ごしてしまうくらいだった。〈これまででもっとも音数が少ない〉と言われた前作よりさらに音数は少ない。演出も抑制されていて、作為的なものを徹底的に排除したアルバム......、最初はそう思っていた。しかし、聴くたびにその本当の輪郭と細部が浮かび上がってくる。その巧妙さに感嘆する。つまり、実はさりげなく演出を加えている、そんな塩梅が今作『凪』のポイントではないだろうか。

 キセルの音楽をひと言で表すなら、モンドな感性で彩られたフォーキーなポップス、ということになる。ノスタルジックな日本語の歌と穏やかな演奏を核にしながら、レゲエをはじめとしたカリブ・ミュージックのリズムとシンセサイザーやテルミンなどの空間的な音が、若干のエキゾチズムとサイケデリックな風味を与えている。うまいなぁと思うのは、「さあレゲエやってます」とか「ダブを取り入れてますよ」といった主張を感じることのないアレンジだ。それは耳を澄ませば聴こえてくるレゲエのリディムであり、電子音だ。音が削がれていった結果なのだろうが、考えてみると、ものすごモダンかつオルタナティヴな試みのように思える。彼らはさも平静な顔で、どこにもないような音楽を奏でているわけだから。

 兄弟"ふたり"のユニットであるということが大きく関係しているのかもしれない。ふたりで演奏するわけだから、大人数のバンドよりも音数を減らす必要がある。また、ふたりで演奏できる範囲で、最大限に曲を表現しなければならない。だから、なおさら音を吟味しなければならない。アルバムを何度も聴いていると、いろんな発見がある。多様な音楽のエッセンスを1曲のなかに見つけることもできる。あらゆる音楽の"素"を取り出して再構築されているのがわかる。もうひとつ、キセルの音楽の特徴のひとつとしてよく言われる、空想的な世界観だ。新作『凪』も、じっくり覗き込んでみると日常の風景とは少々異なる世界が広がっていることに気付かされる。

 キセルの独自性がさらに磨かれた通算6枚目のアルバム『凪』。長い付き合いになりそうだ。

Atom & Masaki Sakamoto - ele-king

 僕があれこれ批評する立場にいないことはよくわかっているけれど、20年近く前から同じようにレーベルをやったり日本の電子音楽を発掘して世界に発信しようとしてきたかつての仲間には、やはり頑張ってほしいからいつも少し辛口になるし、老兵の意地というかネット・レーベルなんかには真似できないような作り込んだプロダクションやあっと驚くような作品を聴かせてほしいと思ってしまう。最近UMAと名前を変えたらしい(?)〈サードイアー〉は、去年初音ミクでYMOのカヴァーをやったアルバムがかなりヒットしたんだけど、正直「もうどうやってもYMOの呪縛からは離れられないのかな」と感じてしまった。ほら、その前にもセニュール・ココナッツの『Yellow Fever』というヒットもあったし。まぁどっちもいい作品だったとは思うけど......。そして、そのセニョール・ココナッツのなかのひとでもある、アトム・ハートが、普段は神経内科医として活躍されてるという日本人マサキ・サカモトと組んだのがこちらのアルバムである。古いリスナーなら「アンビエントオタク」ことテツ・イノウエとかつてよく組んでいたアトム・ハートのことを思い出すかもしれないが、今回やっているのは、あの頃のアンビエントやエレクトロニカとも違って、なんというかエキスポ的な電子音楽博覧会だ。アトムでいうとHAT以降の細野さんとのつながりだったり、さらにはテイトウワとか、まりんの系譜にもつながるような神経質で繊細でキッチュで、でもポップという路線。YMOが大衆を惹きつけた大きな要素であり、遺伝子的に後の世代にも受け継がれてるあの感じをすごく持っている。

 サカモト氏のソロ作はしっかり聴いてないのでこれまでの作風を十分把握してるわけではないが、ノリノリでコスプレ風の写真に収まっているふたりを見ると、間違いなくレトロ・フューチャー的な志向はどちらか一方が仕切ったものではなく合作の方向性として自然に出てきたものなのではないかと想像できる(大元のコンセプトはアトム側から提示があったとサカモトがインタヴューで話している)。そしてそこで掘り起こされたのは、組曲風の意匠をまとった、カラフルな宴のごとき歴代電子音楽大全であり、冒頭ではノンスタンダード時代の細野さん的な東洋エレクトロOTTビートが幕を上げ、コシミハル嬢がかつてとなにも変わらないキュートな声で電子音との共演を聴かせ、トレヴァー・ホーン的なオケヒットがうなりを上げたかと思うと、フロア向けトラックのように重いキックが鳴ったり、さらには「サブライムだから」と言わんばかりにレイ・ハラカミのごときシンセが耳をとらえるのである。ジャケに描かれてる道の向こうの光は、誰が見てもわかるとおり『未知との遭遇』へのオマージュで、あのUFOとの交信に使われた曲のフレーズをモチーフにしたパートも後半には出てくるし、異星人交響曲と名付けられたアルバム全体が、「異星人は8本脚でもないし、地球を侵略しにやって来るわけでもない」という時代の変化とともに提示された科学・未来・未知への無根拠な信頼や明るい展望に彩られたあの頃への思いが詰まっている。

 ドイツ人のアトム・ハートがチリに移住してチリのペースで生活しながらこうやってまったく南米的でもなんでもない、むしろ東京的な電子音響に手を染めているのは、我々としては感慨深い。まぁ彼もセニョール・ココナッツやアシトン(アシッドなレゲトン)とか、南米に住んでいることを体現した音楽もやっているのでこれは、サイド・プロジェクトならではの上質な洒落というとらえ方もできるだろう。ただ、本職はドクターというサカモト氏が加わることで得られたはずの、商業的成功から解放された位置にいる音楽家ならではのプラスαの創造性というのがあまり見えてこないのが残念だ。ハラカミ的トーンをスパイス的に、なかばジョークとして入れるというのも、ここまで作り込んだ作品でなら「ニヤッとさせられる」という感想でもいいと思う。もし、少し前にUstreamでおこなわれたハラカミ氏のライヴを聴かなかったら、自分もそんな風に思ったかも。これまでの作風を一旦リセットするような、ときに猛々しくアヴァンギャルドな響きをまとった尖った音にビックリしつつ、中盤からじょじょにハラカミ節が聴こえてきて、あぁこの人はすごいと、その神々しいまでの電子音の波に打たれながら思ったのだ。普段はあんなに飄々としてるハラカミ氏だけど、あのライヴは回線を通してでもその並々ならぬ気迫が伝わってきたし、だからこそ、〈サブライム〉が、サカモト氏が、こういうアプローチをするのはどうなんだろうと、いまいちど考えてもよかったのんじゃないか。大人の遊びとしては充分すぎる楽しいアルバムだけど、音楽でどうやって食っていくか、いや職業としての音楽家でなくてもいいのではないか、というような議論が頻出するようになった現在だからこそ。

Poirier - ele-king

 おそらく南アフリカのワールドカップが近づいているせいだろう。アフリカが色濃い熱帯のビートを耳にすると無性に燃えてくる。カネと時間があれば行っていただろう。アフリカ大陸の最南端まで。

 アフリカにとっても、フットボールは庶民のスポーツだ。南アフリカでラグビーのワールドカップは開かれているが、ラグビーは当地の黒人にとっては関わりのないスポーツである。が、フットボールはそういうわけにはいかない。何か新しい盛り上がりがあるんじゃないかと期待している。そんなときにポワリエの新作『ランニング・ハイ』は実によろしい音楽だ。このアルバムを聴いたら多少なりとも気持ちが上がるはずだ。たとえ南極大陸で鳴ったとしても観測員たちに汗をかかせ、ひょっとしたら、そのこわばった皮膚に笑みをもたらすかもしれない。

 ポワリエは熱帯のリディムの採集家である。このモントリオールのDJは、いつの間に、そういうことになっていた。2003年にジスラン・ポワリエ(Ghislain Poirier)名義でデビュー・アルバム『ビーツ・アズ・ポリティクス(政治としてのビート)』を発表した頃の彼は、そうではなかった。リース元である〈チョコレート・インダストリーズ〉やプレフューズ73、アンチ・ポップ・コンソーシアム、あるいは初期のディプロの流れを汲むようななかばストイックなIDMスタイルに基づくヒップホップを展開した。2005年の『ブレイクアップダウン』は彼の美的なセンスによる初期のベストと言われているが、同じく2005年にはレディ・ソヴァリンの"フィデル・ウィズ・ザ・ヴォリューム"のリミックスを手掛け、彼なりのグライミーなダンスホールを試みるている。で、それから〈ニンジャ・チューン〉と契約してからの最初のシングルとなった2007年の「ブレイジン」では、ザ・バグやDJ C(M.I.A. のリミキサーとして知られる)といった人たちの力を借りながら野太いビートを鳴らしつつ、まあ、悪くはないのだけれどまだ自分のスタイルを模索している感じだった。

 ターニング・ポイントは2007年の『ノー・グラウンド・アンダー』だ。アルバムで彼は、南半球やカリブ海のビートをループさせ、MCたちのエネルギッシュな声を活かしながらパワフルなダンス・ミュージックを披露する。そして......アルバムに収録された"ディアスポラ"という曲は、いみじくも彼のデビュー・アルバムのタイトルである"政治としてのビート"という志をその曲名とともに表している。「レバノン! イングランド! シリア! ナイジェリア!」――MCのこうしたシンプルな叫び声は、しかしポワリエの音楽にふくまれる政治的野心の叫びであもる。えー、つまりアフロ・ディアスポリック・ミュージック――周縁化された文化から聴こえる響きは支配的な文化への抵抗として機能する、それが『ピッチフォーク』言うところの"ポスト・モダンの脱構築主義者"ポワリエの戦略である。

 ......などと書くと堅苦しい音楽だと思われる方もいるだろうが、実際のところ彼の音楽は、その背後にある種の知的な根拠があるにせよ、とても激しく、魂がこもっている。事情を知らなくても多くの人は楽しめると思う。なにせこれは熱いダンス・ミュージックなのだ。ポワリエはダンスホール、ソカ、サンバ、アフロ......さまざまなビートを都市のIDMスタイルのなかで掻き回している。今作ではソカのビートを大々的にフィーチャーしているが、トリニダード・トバコ生まれのこの音楽はゼロ年代におけるもうひとつのトレンドでもあって、さまざまな編集盤が出回っている。

 お馴染みのフェイス・Tやズールーをはじめ、ほとんどの曲にMCを入れているのも今作の特徴である。そのなかにダンスホール系のブロ・バントンやウォーリア・クィーン、白人のYTもいる。どいつこいつも気合いが入っていて、スピーカーからはMCたちのツバや汗が飛び散ってくるようだ。"エネミーズ"や"レット・ゼム・ヘイト"など、曲名にはポワリエの抵抗めいた態度がそれとなく見えているのだが、僕には何をライムしているのかわからない。それでも熱いものは伝わる。そして......ビートの猛攻撃は最後まで手を抜くことはない。ミニマルなデジタル・ダンスホールの"マラソン"、アシッディなエレクトロ・ソカの"90'S バックヤード"のようなインストゥルメンタルの曲も面白い。

 ポワリエは2009年にメジャー・レイザーの「ホールド・ザ・ライン」のリミックスを手掛けているが、いまや彼はたとえディプロと比較されても遜色のない、IDMの文法における熱帯リディムの採集家だ。そう、メジャー・レイザーはバカバカしいけど憎たらしいほどスタイリッシュだった。で、ポワリエときたら......がちがちにシリアスだけど素晴らしくエネルギッシュである。

CHART by JET SET 2010.06.07 - ele-king

Shop Chart


1

ALTZ VS DJ NOBU

ALTZ VS DJ NOBU MARIANA »COMMENT GET MUSIC
現行二大巨頭によるマスト・アイテム入荷致しました。遂に自身のレーベル"Altzmusica"を始動させた鬼才Altzによるサイケ・パーカッシヴ・トラック。加えてDJ Nobuによるトライバル・リミックスを収録した豪華コラボ・ワーク。さすがの完成度!!

2

ZACKY FORCE FUNK & KUTMAH

ZACKY FORCE FUNK & KUTMAH FUKK »COMMENT GET MUSIC
Zack Force Funk & Kutmahによる危険すぎるダーティー・ディスコ!オランダはCloneのサブ・レーベル、Clone Crownからの新シリーズ第2弾EPが登場!

3

MARBERT ROCEL

MARBERT ROCEL A PARROTS YELLIN »COMMENT GET MUSIC
☆特大推薦☆生音多用のレフトフィールド・ミニマル・ポップ・ハウス特大傑作!!HerbertとDani Sicilianoファンを即魅了した傑作"Beats Like Birds"でデビューを飾った当店直撃Compostトリオが絶好調Fenouから!!

4

DJ KOZE

DJ KOZE RUE BUMOUNT »COMMENT GET MUSIC
DJ Kozeが素晴らしいシングルをドロップ!!Dixon、Ellen Allien、Ryan Crosson、Michel Cleis、dOP,Ewan PearsonそしてBen Wattらがプレイ、サポート!!

5

SLUM VILLAGE

SLUM VILLAGE FANTASTIC VOL.2.10 »COMMENT GET MUSIC
ファン待望!"Fantastic Vol.2.10"がアナログ2LPでも登場です!"We Be Dim"、"We Be Dim Part.2"、"Get It Together"、と2.10版のみの収録曲もしっかり搭載しています! やはり彼らの音は2枚組でじっくりと聴きたかったです。

6

HEY-O-HANSEN - WE SO HORNY

HEY-O-HANSEN - WE SO HORNY SERIOUS PLEASURE RIDDIMS »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆ホーン全開のオリエンタル・レフトフィールド・ポップ大傑作!!ダブステップを消化して独自の奇形チャーミング・ポップへと到達した鬼才Hey-O-Hansenが、名門Pingipungからホーンを前面にfeat.した傑作アルバムをお届け~!!

7

TRENTEMOLLER

TRENTEMOLLER INTO THE GREAT WIDE YONDER »COMMENT GET MUSIC
■'10年ベスト・アルバム候補■グレーゾーンのポップ・センスを一手に引き受けた特大傑作!!デンマークのレフトフィールド・ポップ/ディスコ/ミニマル巨匠Trentemollerが、Pantha Du PrinceやFour Tetに呼応(+α)した特大傑作アルバムを完成!!!

8

V.A.

V.A. FUTURE DISCO CITY HEAT SAMPLER »COMMENT GET MUSIC
Just Be Good to Me待望のフル・ヴォーカル・ヴァージョンが遂にリリース!!Sean Brosnan監修のコンピレーション/ミックス・アルバム『Future Disco Vol.3 - City Heat』からのアナログ・サンプラー。人気沸騰のThe Revengeを筆頭に期待大のアクトが集う好内容!!

9

MUSHROOMS PROJECT

MUSHROOMS PROJECT TROPIKAL MUSHROOMS »COMMENT GET MUSIC
ファン必聴のMark E, Phoreskiによるリミックス収録です!!早くも第11弾のリリースとなったJisco Musicクルー手掛ける人気レーベル"Under The Shade"最新作。"Is It Blearic?"からのスプリットでも相当ヤバい楽曲を披露していたイタリアン・デュオ"Mushrooms Project"が登場!!

10

MOP

MOP FLY FIRE LTD EDITION »COMMENT GET MUSIC
ここ最近一番アツイ、ブーティー・ハウスメーカーMOPがまたもやってくれました!!ナント今回はあのBasement Jaxxの90"s大ヒット曲"Fly Life"をブーティー・ミックス!!Richie HawtinやRicardo Villalobosらもパワー・プレイ中のあのヴァージョンが遂に登場です!!

CHART by DISC SHOP ZERO 2010.06.07 - ele-king

Shop Chart


1

V.A.

V.A. JAHTARIAN DUBBERS VOL.2 JAHTARI / GER / 2010.5.3 / »COMMENT GET MUSIC
ドイツはライプツィヒのラップトップ・レゲエ集団JAHTARIのコンピ・シリーズ第2集。堂々とした貫禄さえ感じる内容で、外部参加も含めた彼らの音への美意識が凝縮。

2

KAZAMATSURI KENTA

KAZAMATSURI KENTA ALTITUDE IMPROVING MIX RUDIMENTS / JAP / 2010.5.11 / »COMMENT GET MUSIC
"遅れてきた若手"最重要DJのひとりによるDJ MIX。世界各地の標高高めの音楽から独自のセンスで選ばれた多幸感に溢れたナイスなトリップ。6/11のリリパ(https://bit.ly/bYiW80)も大注目!

3

RAMADANMAN

RAMADANMAN GLUT / TEMPEST HEMLOCK / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
"ポスト・ダブステップ"注目の才能。808のブーミンなサブ・ベースとチャカポコ・リズムが最高!な、RAMADANMAN流エレクトロ~ゲットー・テック1。キック&ベースがテック・トライバル感を倍増させる2も◎。

4

MENSAH

MENSAH UNTITLED FUTRURE FUNK EP HENCH / UK / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
所謂"紫御三家"とも交流あるブリストリアン。ヒップホップ/R&B感の強い黒いビートにレトロな風合いのシンセのメロディが不思議な中東感の1、ファンキーとブレイクスがレイヴの下で混ざり合った疾走グルーヴ2、など全3曲。

5

AKIO NAGASE

AKIO NAGASE DUBPLATE-R #2 : BLUE BEE DUB RUDIMENTS / JAP / 2010.5.4 / »COMMENT GET MUSIC
現在の日本でも最も注目すべきレーベルのひとつから提案されたシリーズの2作目。現場にも即対応できるトラックも素晴らしいが、こういう作品をフットワーク軽くリリースできる姿勢も素晴らしい。

6

ROOMMATE / NIBE

ROOMMATE / NIBE DREADER THAN DREAD / GUAVA RUM (VON D GINGER REMIX) LUTETIA DUBZ / FR / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
1は文句無しのレゲエ・ダブステップ。2はジャングルなブレイクビーツからの血を感じるスネアが印象的なリズムに、メロウな上モノ、女性ヴォイスが絡むリミックス。

7

PROFESSOR SKANK

PROFESSOR SKANK OUTER SPACE / DUBWISE CHAMP RENEGADE / GRE / 2010.5.15 / »COMMENT GET MUSIC
70年代末~80年代にリリースされ埋もれていった実験的ダブにも通じるナゾなスペイシーさがあるダブ。 2はリミックス提供経験のあるZION TRAIN直系のホーンが活きたトラック◎。

8

CONQUEST & HARRY CRAZE

CONQUEST & HARRY CRAZE REAL LOVE EP BREAK THE HABIT / UK / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
シャッフルするリズムがUKファンキー的な跳ねにも聴こえる1。生っぽいドラムと自然音のSEが清涼感ありつつメロウな空気を生むドラムンベース2。J.B.「FUNKY DRUMMER」を新たに組んだようなスロウなドラムの3。いずれもアーバンな夜の感触が◎。

9

TOKIMONSTA

TOKIMONSTA COSMIC INTOXICATION EP RAMP / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
L.A.の女性プロデューサー。エレクトロなサウンドが前面に出たブレイクビーツなんだけど、どこか人肌というか人間の持つ"エラー感"のような味が滲み出ていて、不思議とアコースティックな感触。

10

SRC

SRC GOIN OUT EP RWINA / DEN / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
レトロな8bitフレイヴァとニュースクールなグライムの感覚が混ざり合った面白い1枚。4はまさにゲーム音楽のジャンプ音のようなサウンドを多用したキラめくリズムに、タメの効いた8ビート調のリズムが面白いグルーヴ。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 1000 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 1025 1026 1027 1028 1029 1030 1031 1032 1033 1034 1035 1036 1037