3年以内にリリースされた新譜しか聴かないことを目標にしよう。20世紀の音楽のようなファナティックな物語を持たない音楽ばかりを聴こう。音楽への幻想のないこの街で新しい音楽ばかりを聴いていれば自分の音楽へのアプローチも変わるかもしれない。ナイトライフとは無縁の人間となった僕がシカゴのジューク/フットワークのCDを家で聴いているのは単純に音が面白いからだが、夜には聴かない。小心者の僕は、近所からの苦情を恐れて昼に聴くのである。そんな生活をこの2年続けていたら、自分にとってジューク/フットワークは休日の音楽となった。日本の〈BOOTY TUNE〉からリリースされたケーロックのアルバム『The Abstract View』には、いまもっともしっくりくる音が録音されているが、しかも、この方はトラックスマンの愛弟子だそうで、しかも、ジェイディラやフライング・ロータスを愛しているらしく、いまにも襲撃されてしまいそうなジューク/フットワークとはひと味違った、エモーショナルな感覚に特徴を持っている。
たとえば"Muy Bien"や"The Barrio Sun"のような曲を聴いたら、クラブ・ジャズが好きな人も「何これ?」と訊いてくるだろう。とくに"The Barrio Sun"。これはとんでもない名曲で、90年代半ばのロン・トレントのディープ・ハウスとスピリチュアル・ジャズとジュークが合わさったような......と書いていると、結局は、20世紀の音楽と地続きのものを自分は聴いているのだとわかる。"Roll Sum Weed"のサンプリングとルーピングはジェイディラをジュークで再現したようだし、"The Piano's House"なんかは80年代のピアノ・ハウスの再解釈だし、音感が良い人なのだろう、サンプリング音楽でもハーモニーがしっかりある。
下品でクズで、同時にエレガントで崇高なるものという対極の往復がシカゴにはあって、それがいまも受け継がれている。ディストピアとユートピア、大げさにいえば死と生。ただ生きているだけではつまらないからと見つけた楽しみ。ちんぴらもちんぴらじゃない人も、成績の良い子も悪い子もいっしょに楽しめる音楽。こうしたゲットー・ミュージックが資本のない日本の小さなレーベルと共振して、たんなるライセンスではなく、歴然とした新作を出すことは20世紀にはなかった。90年代、そういうことはヨーロッパのレーベルがやることだった。
ケーロックは「若干21歳にしてすでに200曲を超えるジューク・トラックを制作」だそうで、『The Abstract View』が〈プラネット・ミュー〉や〈ハイパーダブ〉から出ていないだけで遠慮している人がいたらもったいない話だ。なお、アートワークはシミラボでお馴染みのMA1LL。〈BOOTY TUNE〉、グッドジョブ。
「Sã€ã¨ä¸€è‡´ã™ã‚‹ã‚‚ã®
いきなりだけど、今週の木曜日、夜の7時30分から新宿3丁目の〈Live Wire Biri-Biri酒場 新宿〉にてはじまる九龍ジョーの「時代の編み方紡ぎ方 ~カルチャーエディター列伝~」の第一回目に、野田努が出演します。音楽メディアと音楽ライター、そして編集者という職業について、いわば野田流編集講座を話すそうで、この手の企画に野田が出ることも珍しいので、行ける人、エレキングでライターやりたい人はぜひどうぞ。配信はナシ!
■「時代の編み方紡ぎ方 〜カルチャーエディター列伝〜」
雑誌が文化をリードし、時代を作っていった。そんな時期がかつてありました。そんな雑誌の多くは既になかったり、いまや「雑誌不況の時代」と言われています。しかし、ネットを通じた膨大な情報と向きあう現在こそ、かつて雑誌編集者の持っていたノウハウが活かされる時なのではないでしょうか。
伝説とも言える雑誌編集者の先輩方から当時のエピソードを聞き、今後失われていくかもしれないノウハウの伝承を通じて、編集者やライター、批評家といった人々が、文化に対して果たすことのできる役割をも探っていく。そんな試みを自身も編集者でありライターでもある九龍ジョーさんが聞き手となって行なっていきたいと思います。
ご予約はこちらから→https://boutreview.shop-pro.jp/?pid=62386309
[日時] 2013年8月29日(木) 開場・19:00 開始・19:30
[会場] Live Wire Biri-Biri酒場 新宿
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F
・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6〜8出口から徒歩5分
・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分
[料金] 1500円 (当日券500円up)
※終演後に出演者を交えてのフリーフード&フリードリンクの懇親会を開催します。参加費は2800円です(当日参加は3000円)。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
※懇親会に参加されない方は、当日別途ドリンクチャージ1000円(2ドリンク)をお買い上げください。
※領収書をご希望の方は、オプションの「領収書」の項目を「発行する」に変更してお申し込みください。当日会場で発行いたします。
※ご注文者には整理番号をメールでご連絡します。
お申し込み時に住所をご記入いただきますが、チケットの送付はいたしません。
当日会場受付にて、名前、電話番号、整理番号をお伝えいただければ入場できます。
※満席の場合は、立ち見をお願いいたします。
※お支払い後のキャンセルは一切受け付けませんのでご注意ください。
※銀行振り込み決済の締め切りは8/28(水)午後3時、カード決済の締め切りは当日午前0時です。
一昨日のイヴェントの際、友人がフロアをガン無視したアヴァンDJっぷりを発揮するなか、殊のほかひどかったのはコレであった。いやしかしまったく気づかなかった。いつの間にハクサン・クロークはここまでヒップな存在になっていたのか。やはりここで改めてUKの暗黒オブスキュア・ミュージック・レーベル、〈オーロラ・ボレアリス(Aurora Borealis)〉の実力を再認識させられている。
ドゥーム・メタルやワンマン・ブラックメタルが絶賛ドローン化していた2004年頃産声をあげたこのレーベルは同郷の〈ブラッケスト・レインボー(Blackest Rainbow)〉と並び、時代へ一石を投じるサウンドの発掘に貢献してきたのだ。とりわけ文字通り多くのリスナーの耳に極端に響くエクストリーム・ミュージックからの精鋭的なリリースという点においては、なんせ最初のリリースが〈インテグリティ(Integrity)〉であるオーロラ・ボレアリスは常に最速であった。モス(Moss)、KTL、シルヴェスター・アンファン(Silvester Anfang)、ヘヴィ・ウィングド(Heavy Winged)、ラセファル(L'Acephale)、ブリアル・ヘックス(Burial Hex)、どれも僕にとっては感慨深いバンドばかりだ。
ハクサン・クローク(魔女のマント)ことボビー・ケリックがセルフ・タイトルのファースト・アルバムを最初に聴いたとき、僕は同レーベルのデッド・ライヴン・コイアー(Dead Raven Choir)を洗練させたようなバンドといった程度の認識であったが、つづく即完売したEP、オブサーヴァトリー(Observatory)を一聴して吹き飛ばされた。ヴァイオリンやチェロやパーカッションの生音レコーディングで大切に創りあげたダーク・アンビエントとゴスな旋律が整然とつづく曲構成。そこでダレることなく展開される彼のオリジナリティーは、このEPでの明快なシーケンスの下、完全に昇華されたと言えよう。
『エクスカヴェイション(Excavation)』は、これまで以上に電子音のザラつきをフィーチャーし、ジェイムス・プロトキン(James Plotkin)のソロ・ワークやミック・ハリス(Mick Harris)のスコーン(Scorn)を彷彿させ、彼の音楽的嗜好の背景にあるものを強く感じ取らせる。素晴らしいアルバムだ。脈々と流れる暗黒音響派のDNAと、〈Tri Angle(トライ・アングル)〉からのリリースが意味するウィッチ・ハウス・ムーヴメント、そしてニューエイジ・インダストリアル、それらの納得のゆく着地点。そういった意味でも2013年度の重要な一枚といえる。あえてこのアルバムに対してはインダストリアルを唱えるよりも、松村さんリスペクトでドゥーム・エレクトロニカ(byスタジオボイス)と呼びたい。
Inga Copeland -
Don't Look Back, That's Not Where You're Going
World Music
「Don't Look Back, You're Not Going That Way.(振り返らないで、あなたはそっちではない)」、いかにもアメリカが好みそうな自己啓発的な言葉で、沢井陽子さんによれば、この言葉がポスターになったり、ブログのキャッチになったり、本になったりと、いろんなところに出てくるそうだ。インガ・コープランドは、そのパロディを彼女のセカンド・シングルの題名にしている......といっても、この12インチには例によってアーティスト名も曲目もレーベル名も記されていない。表面のレーベル面には、ナイキを着てニコっと笑った彼女の写真が印刷されていて、裏側は真っ白。ちなみにナイキは、彼女のトレードマークでもある。
Discogsを調べると今回の3曲のうち2曲はDVA、1曲はMartynがプロデュースしているらしい。ディーン・ブラントではない。ベース系からのふたりが参加している。レーベルの〈World Music〉は、ブラントとコープランドのふたりによる。1曲目の"So Far So Clean"はアウトキャストの"So Fresh, So Clean"のもじりで、「いまのところとってもクリーン」なる題名は悪ふざけだろう。シニシズムは相変わらずで、しかし音的にはスタイリッシュになっている。
Jamie Isaac - I Will Be Cold Soon
House Anxiety Records
デビュー・アルバムのリリースが待たれるキング・クルーの初期作品を出していたレーベルから、冷たい心を持った新人が登場。簡単に言えば、ザ・XX、ジェイムズ・ブレイクの次はこれだろう、そう思わせるものがある。まだ聴いてない人は、"Softly Draining Seas"をチェックしてみて。
Americo - Americo graffiti PEDAL

アメリコは、50年代のロックンロール(ないしはフィル・スペクター)×70年代の少女漫画(ないしは乙女のロマンス)×70年代歌謡曲×ポストパンクという、なかば超越的なバンドだ。坂本慎太郎作品やオウガ・ユー・アスホール作品で知られる中村宗一郎をエンジニアに迎えての12インチで、全6曲。アートワークも楽曲も(そして録音も)アメリコの美学が貫かれている。ヴォーカルの大谷由美子さんは、80年代はクララ・サーカス(日本でザ・レインコーツにもっとも近かったバンド)なるガールズ・ポップ・バンドをやっていた人。
DJ まほうつかい - All those moments will be lost in time EP HEADZ
クラスターのレデリウスを彷彿させる素朴なピアノ演奏ではじまる、。DJまほうつかいこと西島大介の4曲入り......というか4ヴァージョン入り。本人の生演奏によるピアノをまずはdetuneがリミックス、自分でもリミックス、そして京都メトロでのライヴ演奏が入っている。エレクトロニカ調のもの、クラウトロック調のもの、少しお茶目で、それぞれに味がある。西島大介といえば可愛らしい画風で知られる漫画家だが、これは漫画家が余興でやったものではない。僕は最初の2と3のヴァージョンが良いと思ったが、もっともシリアスなライヴ演奏が最高かもしれない。
DJ Rashad - I Don't Give A Fuck Hyperdub
これだけファック、ファック言ってる曲はラジオではかけられないが、海賊ラジオやネットでは大丈夫なのか。DJラシャドの「ローリン」は今年前半の最高のシングルだった。"アイ・ドント・ギヴ・ア・ファック"は前作のソウルフルなな路線とは打って変わって、残忍で、好戦的で、不吉で、緊張が走る。声ネタを使ったDJスピンとの"Brighter Dayz"ではジャングル、フレッシュムーンとの"Everybody"でも声ネタを使った、そして頭がいかれたジャングル、DJメニーとの"Way I Feel"はパラノイアックで不穏なR&Bを披露する。楽しんでいるのだろが、しかし......やはり恐るべき音楽だ。
リッチー・アフメドのミックスCDやオーディオ・アトラスのデビュー作を聴いていると、なるほど三度めのアシッド・ハウス・リヴァイヴァル(ティン・マンいわく、ネオ・ネオ・アシッド)が本格的になってきたようである(一度めのリヴァイヴァルは93年から96年まで。二度めは04年から05年にかけて)。ハイエログリフィック・ビーイングのレーベルからリリースされたギリシアのオーディオ・アトラス『ウインドウ・2・ザ・ワールド』(あえて橋元優歩の議論には乗りません)は「よくできている」。文句はない。完成度も非常に高い。イギリスではチャンピオン・オブ・グライムと言われたリンスがついにハウスのDJとして起用したリッチー・アフメドも前半のホット・ネイチャードからダニー・テナグリアにかけての展開はフラッシュ・バックを起こしそうなほど強酸性で、現在のLAに負けないドラッグ・カルチャーが音楽の背後に蠢いていることを感じさせてくれる。それに続けて収録されているアフメド自身のトラックは「♪エル・オー・ヴイ・イー、ラ~ヴ~」と単刀直入なコーラスを聴かせてしまうほどである。ほとんどサマー・オブ・ラヴである。迷いがない。
とはいえ......なんとなく新鮮味がない。ジミ・ヘンドリクスそっくりのレコードやジョイ・ディヴィジョンもどきが現れても「世界が変わる」などとは感じないように、言ってみればアシッド・ハウスという音楽的なジャンルの底力に驚くだけである。ソウル・ジャズ、ポーカー・フラット、ボーイズノイズを追って、いまさらながらにテリー・ファーリーが5枚組みのCDボックスをコンパイルし、DJピエール&グリーン・ヴェルヴェットVsフューチャー名義で"アシッド・トラックス2012"がリリ-スされ、ヴァキュラ"ピクチャー・オブ・ユー"が高値を呼び、ミスター・フィンガーズが再発され(それは野田努か)、ムーヴ・Dがマジック・マウンテン・ハイでいまさらながらに絶頂を極め、リフレックスがここぞとばかりにデイヴ・モノリスやシーファックス・アシッド・クルーを送り出してくるなど「ネオ・ネオ・アシッド」を待ち焦がれていた人は思ったより少なくなかったのだろう。そういえば電気グルーヴも20周年でやりまくっていましたよね。
ドゥロ・ケアリーの名義で"ジャンプ・ウイズ・ザ・ヘヴィ"(2011)や"リーリー・ブリップス"(2012)といった話題のEPを連発してきたユージン・ヘクターはなぜかファースト・アルバムをタフ・シャームの名義でリリース。シャームというのはどうやらエンジェル・ダストのことで(よい子の皆さんはググらないように)、これまでガラージ・ハウスを妙な角度からいじくりまわしてきたサウンドが多かっただけに、この気運に乗じて聴いたこともないような幻覚サウンドが期待できるのかと思ったら、そういうわけでもなく、むしろ作風は地味に。トーン・ホークやナッティマリ(=カート・クラックラッチ)の別名義であるロン・ハードリーとともにクラン・ダスティンの"ダーク・アシッド"にもフィーチャーされるほどアンダーグラウンドからは多大な期待を集めているだろうに、最初はなんで......と思っていたところ、後景の音に意識が集中しはじめると、ああ、やっぱり、これはアシッド・ハウスを洗練させたものであり、独自の文法を作り上げたものだということがわかってくる。アシッドというのは、後景に退かせたサウンドが肝だったりして、曲のなかでヘンな風に動いている音を発見してからが楽しいわけで。あるいは前景に押し出されているリズムにもユニークなものが多いし、19歳で脚光を浴びたヘクターが21歳でここまで歩を進めたことに早くも感動が......。
それにしても微細なところに神経を使ったアルバムである。どの音に集中するかでぜんぜん曲の特徴も変わってしまうし、ある種のスタイリッシュな印象だけで終わってしまう人も少なからずではないだろうか(それはそれで恰好いいし)。そうかと思うと"ボイルド"のイントロダクションのようにいきなり泥沼に引きずり込むようなトリップ・サウンドを仕掛けてきたりもする(この曲はアシッド・ハウスのノイ!かと思うほど、一曲のなかでスピード感に翻弄される)。あるいは、アシッド・サウンドに特有のズレも随所に盛り込まれていて、予想もしないところで急に快楽への穴が空いたりもする。ヤバい。楽しい。初めてアシッド・ハウスというタームを知ったときの驚きがここでは何度も蘇ってくる。繰り返すけれど、完成度ということではオーディオ・アトラスのそれもミスター・フィンガーズやカール・クレイグに匹敵するものはあるのである(『ウインドウ・2・ザ・ワールド』からはUR"ファイナル・フロンティア"のような曲が次から次へと出てくる)。しかし、トリップ・サウンドにはやはり定型ではなく意外性が求められるのではないだろうか。それを満たしてくれたのはタフ・シャームであって、オーディオ・アトラスではないのである。
ウイ・コール・イット・アシ~~~~~ッド!!??
踊りたい人間と、ちゃんと音楽を聴きたい人間とをともに満足させてくれるエレクトロニック・ミュージックのお祭り〈エレクトラグライド〉が、今年も開催される。昨日、出演アーティスト情報の第一弾が発表となった。ジェイムス・ブレイク、チック・チック・チック、エイドリアン・シャーウッド&ピンチ、ファクトリー・フロア、マシーンドラム。ベテランから新人枠までいずれ劣らぬ存在感を放っており、この後二弾、三弾とつづく情報解禁がさらに楽しみになる。
そこで勝手にele-king的第二弾大予測を開始する!
まずはソフィア・コッポラ監督の新作映画にも抜擢され、〈ワープ〉からの新譜も控えてステージをひとつ上げた感あるOPN(Oneohtrixpointnever)。来い! そしてパフォーマンス・スタイルにおいても随一のインパクトを誇り、イクエ・モリとのコラボなどを経ていまやヨーコ・オノからも呼び声がかかるという宅録女子、ジュリアナ・バーウィック。来い! ドローン・フォークからインダストリアルなダンス・ミュージックへ鮮やかに突き抜け、もはやブレイク寸前の超知性派ノイズ・アイドル、ピート・スワンソンも来い! フェリックス・Kやセイント・ペプシなんかもいると楽しいな! 〈ビートインク〉はきっとやってくれるでしょう......昨年同様、外れたらスミマセン!!
胸を高鳴らせて続報を待とう。
国内最大級のエレクトロニック~ダンス・ミュージック・フェス〈エレクトラグライド〉、今年も開催決定!
electraglide
2013/11/29(FRI)
幕張メッセ
FEATURING:
JAMES BLAKE
!!!
SHERWOOD & PINCH
FACTORY FLOOR
MACHINEDRUM
PLUS MUCH, MUCH MORE ...
日本最大級かつ最も刺激的でクリエイティヴなエレクトロニック~ダンス・ミュージック・フェス〈エレクトラグライド〉!
オービタル、フライング・ロータス、アモン・トビンなどを擁し大盛況のうちに幕を閉じた昨年に続き今年も開催決定!
まずは第一弾ラインナップ(5組)を発表! そして今週末8月24日(土)より主催者先行発売がお得な早割価格¥7,800で開始!
James Blake

2011年1stアルバムで衝撃的デビューを飾り、初来日公演はすべてソールドアウト、2012年のフジロックではWHITEステージのヘッドライナーとして圧巻のライヴを披露、そして今年、2ndアルバム『オーヴァーグロウン』発売後に開催された来日公演でも、追加公演を含む東京2公演を完売! 久しぶりにシーンに登場したニュー・ヒーロー、ジェイムス・ブレイクが、エレグラに登場!
!!!

アルバム『スリラー』リリース後行われた緊急来日公演(完売!)で、噂通りの最狂ライヴでフロアを絶頂へ導いた!!!(チック・チック・チック)
Sherwood & Pinch

もはやUKベース・ミュージック・シーンの伝説的存在であり、最近もエイジアン・ダブ・ファウンデイションの最新作をプロデュースするなど未だ活発な活動を続けるOn-U Sound総帥エイドリアン・シャーウッドと、ベース・ミュージック新世代の最重要人物ピンチによるドリーム・タッグ=シャーウッド&ピンチ!
Factory Floor

すこぶる高い評価を得た一昨年のフジロックでのライヴも忘れがたい、そして間もなく最新アルバムも発売されるファクトリー・フロア!
Machinedrum

エレクトロニック~ダンス・シーンにおいて絶大かつ強固な信頼を集め、間もなくアルバムが〈ニンジャチューン〉より発売されるマシーンドラム!
今後、続々追加ラインナップを発表していきます!
次回発表も乞うご期待!
■日時
2013/11/29(Fri)
■場所
幕張メッセ
■Open/Start
20:00
■Ticket
主催者先行早割:7,800yen(8/24~9/2)
前売:8,800yen
当日:9,800yen
※18歳未満の入場は不可、入場の際IDの提示をお願い致します。
前売TICKET詳細
◆主催者先行(先着):https://l-tike.com/electraglideticket/
[8/24(SAT)12:00~9/2(MON) 23:00]
先行早割価格 7,800YEN
◆一般発売:9月7日(土)から
前売 8,800YEN
チケットぴあ 0570-02-9999[https://t.pia.jp/] (Pコード:209-961) 初日特電:0570-02-4480
ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:72626) 初日特電:0570-084-637
イープラス [https://eplus.jp]
ビートインク [www.beatink.com] ※先行発売:9月3日より
GANBAN 03-3477-5710 (店頭販売のみ)
※お買い求めいただいたチケットは返品できません。
企画制作:BEATINK / SMASH / DOOBIE
後援:SHIBUYA TELEVISION
INFO:
BEATINK 03-5768-1277 beatink.com
SMASH 03-3444-6751 smash-jpn.com smash-mobile.com
HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999 doobie-web.com
僕が子供の頃は「ロックとは生き方だ」というクリシェがあった。それはセックスしまくって、ドラッグきめて、暴れて、アウトサイダーを気取ることを意味しない。髪型や服装でもない。重要なのはスタイルではなくコンセプトなのだ。「ロックとは生き方だ」とは、「カウンター・カルチャーとしてのロックとは"創造的な"生き方だ」という意味だと、子供の僕は片岡義男の本なんかを読んで解釈した。人生はどんな風にでも生きられるだろう。屋根に登って落書きすることも、金を燃やすことだってできる。失敗もあろう。笑いものにもなろう。口座から金もなくなろう。腹も減ろう。女にも出ていかれよう。音楽をいっさい聴かない自由だってある。が、基本的にそれはわくわくする冒険である。エルヴィス・プレスリーとビート・ジェネレーションとビートルズを結びつけたのはこれだ。
とはいえ、「ロックとは生き方だ」は、いまとなっては空しい言葉だ。あの犬のように、飼い慣らされたほうが楽なのだ。よって、地球のてっぺんである北極にエルヴィスの銅像を建てなければいけない。地球をよりよくするためには。こうした妄想と、そしてノエル・ギャラガーが『ビー・ヒア・ナウ』発売日前に「地球上のすべてのバンドをなぎ倒す」とラジオで豪語する話からビル・ドラモンドの『45』ははじまる。「地球上のすべてのバンドをなぎ倒す」──なんと珍妙な野心だろう。それが「ロックとは生き方だ」なのだろうか。そして、そのいっぽうでは再結成にいそしむロックのリジェンドたちがいる。ホワット・ザ・ファック・イズ・ゴーイン・オン? ビル・ドラモンドはウッドストックに銃を持っていかなければならないと空想する。そして、バスで図書館に通って、「トリックスター」の意味を調べる。「トリックスターという概念は双子の英雄と関係し、片方、または両方がそれを体現している。変幻自在な存在、トリックスターは創造者だが、同時にずる賢く、時には悪意ある行動を起こし、狡猾すぎるとされることもある。(略)トリックスターの役割は策士であることが多いが、彼は創造神である時もジョーカーである」
エコー・アンド・ザ・バニーメンとはトリックスターになるはずだった。バンド名はドラムマシンの名前とウサギ男たちという意味ではなく、トリックスターと関わるものであるはずだった。メンバーは意味を間違えている。それでもロンドンの音楽メディアはエコー・アンド・ザ・バニーメンとティアドロップ・エクスプローズを絶賛した。ビル・ドラモンドは自分が思い描いていた「ロック」の不在を、自分の夢想でもって穴埋めする。「惑星間レイラインのせいだよ。宇宙から伸びてきてるこのラインは、地球ではまずアイスランドにぶつかって、そこからウナギみたいにねじ上がり、リヴァプールのマシュー通りに降りてくる。キャバーン・クラブ──後のエリックス──があるところにね。そしてまた戻って、地上をよじれ、曲がりながら進むと、今度はニューギニアの未開の高地に辿り着く。そこからまた宇宙へと帰るんだ。宇宙の果てへ。レイラインのことは知ってるよね? ヒッピーが夢中になってた古代英国を横切る想像上のパワーラインで......(略)」
![]() ビル・ドラモンド・著 『45 ─ザ・KLF伝』 萩原麻理・訳 (8月30日発売予定) |
本書『45 ザ・KLF伝』は、1953年生まれのビル・ドラモンドが45歳になったその日から1年にわたって自分の半生を綴った本である。言うなれば一時代を築いた元ポップスターの回想録。ビートルズとパンク・ロック(そしてヒップホップとアシッド・ハウス)をリアルタイムで経験している世代に属するこのスコットランド人は、学校をドロップアウトして、牛乳配達から大工などさまざまな職業を転々としながら、70年代末にエコー・アンド・ザ・バニーメンのマネージャーとして、86年からはザ・JAMS、ザ・KLFのメンバーとして活動を通して経済的な成功を収めている。ブリットアワーズという音楽業界からの大きな賞に選ばれると潔く引退&全作品を廃盤にして、稼いだ大金を燃やしたことでも知られている。金を燃やすことは、新自由主義の脅威が差し迫っている今日において大いなる反対声明にも思える。
ビル・ドラモンドは、「ロックとは生き方だ」の実践者だと言えよう。トニー・ブレア政権誕生に音楽業界までもが興奮状態となったとき、権力にすり寄る文化人を嫌悪したのもドラモンドだった。金を燃やしたことの自分への祝いものとして自分が好きだった有名な作家のアート作品を買い、そして買った金額でその作品を売りに出すことも、彼が知っているロックンロールに関わる行為だと思える。何を馬鹿な、もういい加減にしろ、という自分の内なるもうひとつの声を聞きながら、ドラモンドは夢見ることを止めない。
編集者には、自分がどうしても出したい本というものがある。『45』は僕にとってそうしたものの一冊だ。ロックンロールの散文詩のようなこの自叙伝は、「我々がどこから来たのか」について考える契機を与えるだろう。どうか読んで欲しい。45歳になった人も、これから45歳になる人も。ブレイディみかこさんはマルコム・マクラレンを希代のロマンティストと形容しているが、マクラレンが惜しみない賞賛を寄せたのが、ビル・ドラモンドである。(野田努)
ゴールディとディーゴと言えば、泣く子も黙るドラムンベース界の2大巨匠。シカゴ・ハウスで言えば、マーシャル・ジェファーソンとラリー・ハード、NYハウスで言えばフランキー・ナックルズとフランソワ・ケヴォーキアン、デトロイト・テクノで言えばホアン・アトキンスとデリック・メイが一緒に来るようなもの。あまりにでっっっっっかいブッキングだ。とくにディーゴはいま何を回すのだろう? すっっっっっっごく興味あるんですけど......。では、9月21日、代官山ユニット。待ってるぜ。
DBS presents
"GOLDIE x DEGO (2000Black/4hero)"
W Birthday bash!
2013.09.21 (SAT) @ UNIT
feat.
GOLDIE (Metalheadz)
with:
DX
DJ MIYU
DJ ICHI a.k.a DIGITAL ONE
vj/laser:
SO IN THE HOUSE
Painting : The Spilt Ink.
saloon:
DEGO (2000Black/4hero)
Yoshihiro Okino (Kyoto Jazz Massive)
Yukari BB (Juno Records)
Toshimitsu "Tiger" Takagi
OKA (DESTINATION)
SAYURI (DESTINATION)
ZuKaRoHi (ブロークンビーツ酒場)
Shimoda
open/start 23:30
adv.¥3,300 door ¥3,800
info. 03.5459.8630 UNIT
====================================
Ticket outlets:NOW ON SALE!
PIA (0570-02-9999/P-code: 208-636)、 LAWSON (L-code: 70076)、
e+ (UNIT携帯サイトから購入できます)
clubberia https://www.clubberia.com/store/
渋谷/disk union CLUB MUSIC SHOP (3476-2627)、TECHNIQUE(5458-4143)、GANBAN(3477-5701)
代官山/UNIT (5459-8630)、Bonjour Records (5458-6020)
原宿/GLOCAL RECORDS (090-3807-2073)
下北沢/DISC SHOP ZERO (5432-6129)、JET SET TOKYO (5452-2262)、
disk union CLUB MUSIC SHOP (5738-2971)
新宿/disk union CLUB MUSIC SHOP (5919-2422)、Dub Store Record Mart (3364-5251)
吉祥寺/Jar-Beat Record (0422-42-4877)、disk union (0422-20-8062)
町田/disk union (042-720-7240)
千葉/disk union (043-224-6372)
★90年代初頭ロンドンのアンダーグラウンドから勃発したUKブレイクビーツ革命はジャングル/ドラム&ベースから今日のベースミュージックの潮流を生んだ。そんなシーンのパイオニアはゴールディー、そして4ヒーロー/ディーゴに他ならない。20数年前、活動を共にして以来、それぞれの音楽を追求して行ったゴールディーとディーゴが9/21(土) 代官山UNIT&SALOONで再会する。GOLDIE x DEGOのW Birthday bash!!!! 奇跡の一夜!伝説を見逃すな!
GOLDIE (aka RUFIGE KRU, Metalheadz, UK)
"KING OF DRUM & BASS"、ゴールディー。80年代にUK屈指のグラフィティ・アーティストとして名を馳せ、92年に4ヒーローのReinforcedからRUFIGE KRU名義でリリースを開始、ダークコアと呼ばれたハードコア・ブレイクビーツの新潮流を築く。94年にはレーベル、Metalheadzを始動。自身は95年にFFRRから1st.アルバム『TIMELESS』を発表、ドラム&ベースの金字塔となる。98年の『SATURNZ RETURN』はKRSワン、ノエル・ギャラガーらをゲストに迎え、ヒップホップ、ロックとのクロスオーヴァーを示す。その後はレーベル運営、DJ活動、俳優業に多忙を極めるが07年、RUFIGE KRU名義で『MALICE IN WONDERLAND』をMetalheadzから発表、08年に自伝的映画のサウンドトラックとなるアルバム『SINE TEMPUS』を配信で発表。09年にはRUFIGE KRU名義の『MEMOIRS OF AN AFTERLIFE』をリリース、またアートの分野でも個展を開催する等、英国が生んだ現代希有のアーティストとして精力的な活動を続けている。12年、Metalheadzの通算100リリースに渾身のシングル"Freedom"を発表。13年3月には新曲"Single Petal Of A Rose"を含む初のコンピレーション『THE ALCHEMIST: THE BEST OF 1992-2012』がCD3枚組でリリースされ、まさにアルケミストなゴールディーの不朽の音楽性を再認識させる。
https://www.goldie.co.uk/
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https://twitter.com/MRGOLDIE
DEGO (2000Black/4hero, UK)
ロンドンに生まれたDEGOはサウンドシステムや海賊放送でのDJ活動を経て90年にReinforced Recordsの設立に参加、4HEROの一員として実験的なハードコア/ブレイクビーツ・トラックのリリースを開始。やがて4HEROはDEGOとMARC MACの双頭ユニットとなり、タイムストレッチング等、画期的な手法を編み出し、ドラム&ベースのパイオニアとなる。傑作『PARALLEL UNIVERSE』(94年)、『TWO PAGES』(98年)以降、4HEROはD&Bのフォーマットを捨て、『CREATING PATTERNS』(01年)、『PLAY WITH THE CHANGES』(07年)で豊潤なクロスオーヴァーサウンドを打ち出す。DEGOはTEK9名義でダウンテンポを追求する等、オープンマインドかつ実験的な制作活動は多岐に及び、98年に自己のレーベル、2000Blackを始動し、革新的な音楽共同体としてのネットワークを拡張、ブロークンビーツ/ニュージャズの潮流を生む。KAIDI TATHAMらBUGZ IN THE ATTIC周辺と密に交流し、dkd、SILHOUETTE BROWN、2000BLACK名義のアルバムを制作。11年には満を持してDEGO名義の初アルバム『A WHA' HIM DEH PON?』を発表、ジャズ、ファンク、ソウルetcへの深い愛情を反映した傑作となる。その後も精力的な活動を続け、12年に『TATHAM,MENSAH,LORD & RANKS』を発表している。
https://www.2000black.com/
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〈UNIT〉
Za HOUSE BLD. 1-34-17 EBISU-NISHI, SHIBUYA-KU, TOKYO
tel.03-5459-8630
www.unit-tokyo.com
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〈GOLDIE JAPAN TOUR 2013〉
9/20(金) 高知 X-pt. GOLDIExDEGO (問)088-885-2626
9/21(土) 東京 UNIT GOLDIExDEGO (問)03-5459-8630
9/22(日) 広島 cafe Jamaica (問)082-240-0505
9/23(月) 札幌 DUCE (問)011-596-8386
〈DEGO JAPAN TOUR 2013〉
9/20(金) 高知 X-pt. GOLDIExDEGO(問)088-885-2626
9/21(土) 東京 UNIT GOLDIExDEGO(問)03-5459-8630
9/22(日) 大阪CIRCUS ---(問)06-6241-3822
三田格は『街のものがたり』を読んで真っ先に聴きたくなったのがマリアだというが、その気持ちは理解できる。何を隠そう、橋元と僕もくだんの本を編集しているとき、マリアの章のゲラを読んで涙腺が緩くなったものだ。
シミラボのライヴで見る彼女はたいてい道化ている。売れっ子ライターの二木信的に表現するならファンキーというのか、彼女はOMSBからのいじりさえも自分を笑う成分に利用する。マリアは、反抗的だがご機嫌なシミラボのステージの華であり、最高の道化師でもある。
ところが、『街のものがたり』で語られる彼女のエピソードは、軽く笑い流せやしない重たさがある。これはOMSBにも言えることで、敷居が低く、そしてファンキーなシミラボのライヴの背後には、がちにハードなものが秘められている。『街のものがたり』を読んだ多くの読者がマリアに反応するのは、「ええ、こういう人だったんだ」という、ある種の驚きを覚えるからだろう......などと言ったら失礼だろうか、「普通って何? 常識って何?」「そんなもんガソリンぶっかけ火を付けちまえ」と繰り返したシミラボは、ハイブリッドであるがゆえの疎外者の集まりかもしれないが、マイノリティとしての自分たちの人生を売りのタタキにはしていないのだ。
何にせよ、本作『Detox』はマリアの最初のソロ・アルバムだ。素晴らしい。それ自体に意味がある。〈BLACK SMOKER〉から出た『LA NINA』でも、日本のジュークのコンピレーション『160OR80』でも、彼女は圧倒的な存在感を見せている。日本のヒップホップの新しいミューズへのリスペクトの表れだろう、『Detox』には多くのビートメイカーやラッパーが参加している。シミラボのOMSB(WAH NAH MICHEAL)やUSOWA、LowPassのGIVVN、C.O.S.A.、Earth No Mad、MUJO情、DIRTY-D、Cherry Brown、TAKUMA THE GREAT、DIRTY-DやISSUE、JUGG等々。
米軍基地は保守派にとってはある種の必要悪、リベラル派にとってはとにかくけしからんものとして、あり続けている。軍人と日本人との間に生まれた子供の居場所は彼らの対立のなかにはなかったが、ヒップホップにはあった。『Detox』から聞こえる希望は、もちろんすべてとは言わないけれど良くも悪くもこと地方では街のちんぴら予備軍の音楽として広まったヒップホップが、あまりにも純粋なモラルを説いていることにある。それはニーナ・シモンから忌野清志郎にいたるまでの、過去の素晴らしいポップスが表してきた地面から見える愛(性愛)に関係している。
『Detox』には、マリアがいま思っていることすべてが詰め込まれているようだ。男の視線を釘付けにするPVの"Helpless Hoe"では女の狡猾さを攻撃、ねっちこくもグルーヴィーな"Movement"では人びとへ蜂起をうながし、"Depress"では彼女が経験した人種差別を語る。彼女の女性性も表現されている。"Sand Castle"や"Your Place"などいくつかの曲ではその魅力的な声を聞かせる。ナイトライフがあり、国家への不信感、友情や恋心が繰り広げられる。
僕はマリアのような女性を何人か知っている。女であることを隠さない女、女であることを無理に抑えつけない女は、アメリカからのR&Bの波とともに日本にも定着しているわけだが、『Detox』はジェシー・ウェアやアデルなんかよりもエイミー・ワインハウスに近い。
しかし、性はすべてを支配しない。クローザー・トラックの"Bon Voyage"は、本能的でありながらも理性的でもあろうとするマリアの内的世界の、見事な叙情詩として、アルバムの核心をまとめ上げる。「大波小波へのへのもへじがあたしのダーリン」「出会いと別れ繰り返すだけ/でもあたしはできない平和ボケ/てめぇの悩みなんてほざけクソくらえ」「わかってもいてもわからないふり/バカ演じてんのがぴったり/ってよりぶっちゃけすげー楽」......(略)
マリアの純情なソウルこそ、たったいま聴いたほうがいい。愛に向き合ったこのアルバムに僕はがつんと食らった。こういう表現を謙虚な彼女は嫌がるだろうけれど、敢えて言おう。彼女の言っていることはまったく正しい。「この国のアビレージに踊らされるな/君のステップを踏んで行けば/世界はゆれる/地球はまわる」"Never To Late"







