ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Bill Callahan - Gold Record (review)
  2. BIM - Boston Bag (review)
  3. 11月7日、川崎の工業地帯での野外パーティ、Bonna Potあり (news)
  4. ギーク母さんの21世紀女児カルチャー観察記 ピンクに塗れ!~現代女児のキラデコ事情~ 第4回:馬に恋する女の子たち (columns)
  5. New Order ──ニュー・オーダー来日公演は2022年の1月に決定 (news)
  6. Young Girl - The Night Mayor / V.A. - A Little Night Music:Aural Apparitions from the Geographic North (review)
  7. さよひめぼう ──ネットを拠点に活動、ヴェイパーウェイヴ系のレーベルからも作品を発表しているトラックメイカーが新作をリリース (news)
  8. Autechre - Sign (review)
  9. 校了しました ──松山晋也による魂の1冊『別冊ele-king カン大全──永遠の未来派』、予定どおり10/31発売 (news)
  10. The Bug ──ザ・バグの最強ダンスホール沼サウンドが〈Hyperdub〉からリリース (news)
  11. LITTLE CREATURES ──デビュー30周年の節目にニュー・アルバムをリリース (news)
  12. Bill Callahan - Shepherd In A Sheepskin Vest (review)
  13. Bill Callahan - Dream River (review)
  14. R.I.P. 加部正義 (news)
  15. Vladislav Delay / Sly Dunbar / Robbie Shakespeare - 500 Push-Up (review)
  16. interview with Trickfinger (John Frusciante) ジョン・フルシアンテ、テクノを語りまくる (interviews)
  17. Aphex Twin ──エイフェックス・ツインが現在の状況を警告 (news)
  18. ralph ──気鋭の若手ラッパーがファーストEPをリリース、プロデュースは Double Clapperz (news)
  19. Sufjan Stevens - The Ascension (review)
  20. Columns King Krule キング・クルール最新作が宿す乾きの秘密 (columns)

Home >  Interviews > interview with Phew - The Diva in The Underground

interview with Phew

interview with Phew

The Diva in The Underground

――アンダーグラウンドのディーヴァ、Phew

野田 努    photos : Yasuhiro Ohara   Sep 28,2010 UP

Phew / ファイヴ・フィンガー・ディスカウント(万引き)
E王 BeReKet / P-vine

Amazon

 彼女はこの国におけるオリジナル・パンク・ロッカーのひとり......である。1979年、ザ・スリッツやザ・レインコーツのデビュー・アルバムと同じ年に発表されたアーント・サリーのアルバムは、怒りと絶望の頂点に達した少女がまばたきもせず無表情に、そしてぬかりなく正確に、相手の急所に一撃を食らわすようなレコードだ。しかも(最近、再結成が囁かれている)ザ・ポップ・グループの"ウィ・アー・オール・プロスティテューツ"よりも1年前だ、"すべて売り物"とはよく言ったもので、ジョン・サヴェージ流に言い表すなら、「アーント・サリーこそ中曽根政権によって変えられた日本のその後の暗い未来を最初に予感したパンク・バンドである」となるのだろう(その観点で言えば、彼女が坂本龍一と組んだのは必然だったとも......、いまあらためて思い返せば)。
 
 それから30年の月日が流れた。ポスト・パンクが欧米の若い世代を中心にリヴァイヴァルしたように、日本でもフューの音楽はいまより強く必要とされている。ザ・レインコーツが初めて日本で演奏したとき、彼女たちの出演前のステージで歌うフューを見ながら僕はそう思った。そんなわけで、ele-kingはいま、誇りを持って彼女のインタヴューをお届けする。

ピストルズは同じ世代なんです。ジョン・ライドンが私よりふたつぐらい年上なのかな。あのファッションから音楽から何もかもがすべて衝撃でした。彼の持っていた気分というのが、ある種、私たち世代の気分を代表していたんですね。70年代の音楽にうんざりしていたわけですよ。

ザ・レインコーツのライヴが良かったとおっしゃいましたが、フューさんから見てどこが良かったんですか?

Phew:昔の曲も良かったですけど、いまの彼女たちの身体を通して出てくる音楽が最高に良かったですよね。楽しかったです。

楽しかったって感じですか?

Phew:ファーストからの曲もたくさんやっていましたけど、なつかしいという感じではなかったです。私、ピストルズが再結成していちばん最初に来たときに観に行ったんですね。

えー、武道館に行かれたんですか(笑)! 僕はあれ、チケット買って行かなかったんですよ。

Phew:行ったんですよ~(苦笑)。あれはね、もう、出てきただけで......、最初は"ボディーズ"からはじまったのかな? はじまった瞬間、それでもうオーケーなんですよ。「あ、生のピストルズだ」って。レインコーツは、それとはぜんぜん違うものですよね。

女性バンドとしての共感はあったんですか?

Phew:むしろそれはいちばんわからない部分というか、共感しにくい部分。〈オン・エアー〉でも、ミキサーの人が「女の人だ」みたいなこと言ってるんですけど、それがいちばんよくわかない。

そうですか。ところでdommuneに出演されたときにスーサイドをかけてましたが、いまでもあの時代のパンクにシンパシーを抱いているんですか?

Phew:それはしょうがないですよね。いちばん多感なときに聴いたということもあるし、何もかもが好きです。スーサイドの1枚目とシングル「ドリーム・ベイビー・ドリーム」は本当に好きです。2枚目になるとちょっとわからなくなるんですけど(笑)。

やっぱアラン・ヴェガの叫び声ですかね(笑)。

Phew:あの時代のリズムボックスの質感とか、ぜんぶひっくるめて好きですね。

文:野田 努(2010年9月28日)

『Five Finger Discount(万引き)』発売記念ライヴ!

10.1 (fri) Shibuya CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
3,300YEN (adv.drink fee charged@door)

Phew
with
石橋英子(p)、ジム・オルーク(b,syn)、向島ゆり子(vl)、山本精一(g)、山本達久(drs)、山本久土(g)
Special Guest:七尾旅人

12345

INTERVIEWS