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Home >  News > Oneohtrix Point Never - ――OPNがヴェイパーウェイヴ時代の重要作をリイシュー

Oneohtrix Point Never

Oneohtrix Point Never

――OPNがヴェイパーウェイヴ時代の重要作をリイシュー

Nov 24,2016 UP

 今年はアルバムのリリースこそなかったものの、ジャネット・ジャクソンをドローン化したり、ハドソン・モホークとアノーニのアルバムをプロデュースしたり、DJアールのアルバムに参加したりと、相変わらず旺盛な創作意欲を見せ続けているOPNことダニエル・ロパティン。
 文字通り今を時めく彼が、去る11月22日、ヴェイパーウェイヴ時代の2010年にChuck Person名義で発表したカセットテープ『Chuck Person's Eccojams Vol. 1』をリイシューした。現在では入手するのが非常に難しい作品なので(Discogsでは400ドル=約4万4000円もの高値で売られていたという)、じつに喜ばしい知らせである。今回のリイシュー盤はオリジナルのマスターテープをもとにリマスタリングが施されており、OPNのサイトにてMP3またはFLACのいずれかのフォーマットで購入することできる。
 時期的なことを確認しておくと、『Eccojams Vol. 1』はOPNにとって出世作となった『Returnal』と同じ2010年の作品である。つまり2009年の初期作品集『Rifts』より後の作品であり、2011年の『Replica』より前の作品ということになる。たしかに、トトやフリートウッド・マック、マイケル・ジャクソンなどのポップスを変速させたりループさせたりしながら異形化していく『Eccojams Vol. 1』の手法には、音のがらくたを蒐集して陳列してみせた『Replica』のスタイルを先取りしている部分がある。
 かつて良くも悪くもジャンクに過ぎなかったヴェイパーウェイヴというスタイルは、昨今ひとつの様式美となり、ジャンルとしての成熟を見せている。そのようななか、ヴェイパーウェイヴというトレンドの発展に寄与したこの『Eccojams Vol. 1』を振り返っておくことは、とても有意義な行為と言えるだろう。それに、『R Plus Seven』や『Garden Of Delete』から彼のファンになった人たちにとっては、OPNが一体どういう文脈のなかで登場してきたアーティストなのかを確認する絶好の機会となるだろう。

購入は以下のリンクから。
http://pointnever.bigcartel.com/product/chuck-person-s-eccojams-vol-1