「Lea Lea」と一致するもの

TOWA TEI - ele-king

【営業Chart】


1
Floating Points - Peoples Potential - Eglo Records

2
Froating Ponts - Truly - Eglo Records

3
Egyptrixx -The Only Way Up - NS002

4
TOWA TEI with MIHO HATORI - Teenage Mutants - hug inc.

5
M.I.A. - It Takes A Muscle - XL

6
Sona Vabos - KiKuyu - Southern Fried Records

7
The Shapeshifters - Helter Skelter - Defected

8
South of Roosevelt - Everybody Loves - Flapjack

9
Mercy Time / The 2 Bears ツ黴€Southern / Fried Records

10
Wonky Dynamo feat Tash Panas - Never Loved Before -Cunting Records

7.17 (Sat) WORLDOUT Presents SHINICHI OSAWA "SO2"× TOWA TEI "MOTIVATION H" W RELEASE PARTY @ 大阪 名村造船所跡地
7.23 (Fri) SHINICHI OSAWA "SO2"× TOWA TEI "MOTIVATION H" W RELEASE PARTY -SECOND SITE 12th ANNIVERSARY- @ 熊本 JANG JANG GO
7.30 (Fri) @ 札幌 Sound Lab mole
7.31 (Sat) MOTIVATION -WORLD 9th Anniversary- @ 京都 WORLD
8.7 (Sat) @ 大阪 Triangle
8.13 (Fri) hug inc. presents MOTIVATION @ 東京 AIR
8.28 (Sat) TOKYONOW @ 晴海客船ターミナル, Tokyo

Paul White - ele-king

 09年にワン・ハンディッドから2枚のアルバム(『サウンズ・フロム・ザ・スカイライツ』『ザ・ストレンジ・ドリームス・オブ・ポール・ホワイト』)をリリースした後、ヘリオセントリクスやナチュラル・ヨーグルト・バンドなどを抱える〈ストーンズ・スロウ〉のサブ・レーベルに移って3作目。とりあえずジャケット・オブ・ジ・イヤーでしょう。アナログで買えばよかった......(ちなみにアナログは、やはり〈ストーンズ・スロウ〉からギルティ・シンプスンのヴォーカルをフィーチャーした「アンシエント・トレジャー」の12インチがプラスされた3枚組仕様)。

 急にサイケデリック色が濃くなった......といいたいところだけど、60~70年代のソウル及びファンクの再発レーベルでもある〈ナウ-アゲイン〉の趣旨に沿って「セイント・ミカエルの音源にシンセサイザーとパーカッション、そして、ヴォーカルをプラスした」という説明がインナーには記してあり、とはいえ、〈サブリミナル・サウンズ〉からリリースされたセイント・ミカエル『マインド・オブ・ファイアー』をネットで試聴してみると(https://www.discogs.com/St-Mikael-Mind-Of-Fire/release/1892583)、オリジナルはけっこう凄まじいロック演奏なので、どこがどうしてこうなるのか......(仕上がりはいわゆるモンド調ヒップホップになりまくり)。そう、適度な間合いで奇妙な音がこれでもかと盛り込まれ、初期ピンク・フロイドや13thフロアー・エレヴェイターズをヒップホップ・サウンドで聴いているような磁場にあっさりと引き込まれる。あるいは"マーセン・シグナルズ"でも"ダンス・シーン"でも変わった音が楽しいなーという範疇なのに"フライ・ウイズ・ミー"になってくるとリズムだけでどうかしてくるし、"オルガン・セラピー"はテリー・ライリーをヒップホップにしてしまったようだし......。先行シングル「マイ・ギター・ホエールズ」は意外に地味な感じながら、前作も前々作ももっとストレートな音作りだったので、きっとドラッグを覚えたに......いや。

 ドクター・アクタゴンがデ・ラ・ソウル『3フィート・ハイ・アンド・ライジング』をリミックスしたような......といえば、このアルバムもヒップ・ホップの文脈で捕まえることはけして不可能ではないだろうけれど、やはり僕としてはエメラルズエリアル・ピンクのシット・アンド・ギグルズなど、ここのところのサイケデリック・カルチャーの潮流のなかにグサッと位置づけたい(ま、ヒップホップ・ファンが聴くわけもないか)。

CHART by UNION 2010.07.25 - ele-king

Shop Chart


1

SCHERMATE

SCHERMATE Schermate 007 (Purple) SCHERMATE / ITA / »COMMENT GET MUSIC
SCHERMATE新作7番! RARESH、TRAVERSABLE WORMHOLEらがサポート! 生々しいテクスチャーのサンプリング・ソースを加工し複雑なウワモノを構築する、SCHERMATEの特徴が存分に発揮された圧倒的にドープなミニマル! リリースペースが加速してきましたが、まだまだその勢いは衰えません!

2

SCHERMATE

SCHERMATE Schermate 008 (LIght Blue) SCHERMATE / ITA / »COMMENT GET MUSIC
SCHERMATE新作8番! RARESH、TRAVERSABLE WORMHOLEらがサポート! 催眠的なヴォイスサンプルのループがやばいA面"Now"、これまでとは一味違うディープハウス・テイストのシンセリフが空間に映えるB面"Sabbla"と、今作もそのクリエイティヴィティーにいささかの衰えもありません! 大スイセン!

3

MARCELLUS PITTMAN

MARCELLUS PITTMAN Loneliness Leave Me Alone/Razz09 UNIRHYTHM / US / »COMMENT GET MUSIC
3 CHAIRSの最年少にして唯一無二の存在感を放つデトロイト・ハウスの至宝・MARCELLUS PITTMANのNEW EPがUNIRHYTHMからリリース!! 浮遊感溢れるシンセがシャッフル・ビートと相まって独特の空気を醸し出すA面"Loneliness Leave Me Alone"、緩めのアシッド・シンセをアクセントに使いつつレイドバックしたメロウなサウンドがたまらないB面"Razz09"と、今作もPITTMANNのポテンシャルが遺憾なく発揮された実に魅力的な1枚!

4

ROCHA

ROCHA Feel The Love/Night Music INTERNATIONAL FEEL / URG / »COMMENT GET MUSIC
DJ HarveyやReverso 68のリミックスを収録し180グラムというこだわりのプレスでINTERNATIONAL FEELのカタログナンバー1番を飾ったROCHAが待望の新作をドロップ。ヒプノティックでクラシカルな90'sスタイルのハウストラックへ流麗でエレガントなピアノソロをフィーチャー、近年再評価が進む90's初期のディープハウスともリンクする素晴らしい出来栄えに。Bサイドにはオリエンタルな音色を響かせる異質なバレアリック感を醸し出すアンビエントハウス「Night Music」を収録。リミックス盤も同時リリースされておりこちらも要チェック!

5

ROCHA

ROCHA Feel The Love (Remix) INTERNATIONAL FEEL / URG / »COMMENT GET MUSIC
オリジナルを越えるリミックス盤というのはなかなか存在しませんがこれは引けを取らないクオリティと断言できる1枚。Aサイドではレジェンダリー・エディットマスターGreg Wilsonによるリミックスヴァージョンで、とことん気持ち良さを突き詰めた万人受け間違いないバレアリックフィール溢れるアンビエントハウス!そしてWelcome Stranger名義で参加したThomas Bullockによるリミックスは対フロアを意識し疾走感溢れるダンストラック。ドープな音の共鳴が脳中枢をフリーズさせるかのようなドヤバイ仕上がりに!

6

KYLE HALL

KYLE HALL KMFA Detroit 3 US / CD-R / »COMMENT GET MUSIC
若干19歳、OMAR SのレーベルFXHEでデビューを飾ったのち自身のレーベルWild Oatsを立ち上げて以降、Hyperdub、Warp Records、Royal Oak、Rush Hour、Third Earといった大小様々なUKやヨーロッパのレーベルからトラック、リミックスを発表、現在各国でツアーを行うブレイク必至のアンダーグラウンドプロデューサー。Theo ParrishやMoodymannに影響を受けキャリアをスタートした彼だが、このMIXではBPM124前後でDerrick Mayのように疾走感溢れる流れで19曲収録。デトロイトテクノ・ハウス、シカゴ~ヴォーカルハウスやエクスペリメンタルなミニマル、テクノまで、彼の選曲の幅広さと嗜好をダイジェストで楽しめる。アーチストの手刷り・サイン入りの貴重な1枚。

7

STL

STL Travelling Dubs And Echoes EP ECHOCORD / DEN / »COMMENT GET MUSIC
独特の音響ミニマルで人気の高まるSTLがデンマークのECHOCORDに初登場! レーベルカラーに合わせたディープなミニマルダブが炸裂した注目盤!! 深海を揺らめくようなディレイ処理に意識が吹っ飛ぶA面、ECHOSPACEからのEP「Check Mate」を彷彿とさせる研ぎ澄まされた4/4ビートに震えるB-2などさすがの仕上がり! ぜひフロアで爆音で鳴らしてほしい1枚!

8

TERRENCE PARKER / テレンス・パーカー

TERRENCE PARKER / テレンス・パーカー Detroit Lost Mix Tapes Vol #1 TPARKER MUSIC / US / »COMMENT GET MUSIC
デトロイトを代表するオールドスクールDJ TERRENCE PARKERによるMIX-CDが、渋谷クラブミュージックショップのリニューアルを記念してディスクユニオン限定入荷!『DETROIT LOST MIX TAPES』と題された本作は「80年代の彼の選曲」をパックしたコンセプチュアルな1枚で、SOUL~P FUNK等ヴォーカルとベースラインを基調に、海賊ラジオショーを彷彿とさせる内容に。スクラッチやカットなどTPの真骨頂とも言うべき多彩なトリックプレイを散りばめ魔法がかった展開は心地よく脳を揺らす。一聴の価値絶対あり!なタイムレスなミックス作品。

9

SCOTT FERGUSON

SCOTT FERGUSON Disk Union LTD Mix FERRISPARK / US / »COMMENT GET MUSIC
Moodymann~Theo Parrishのフォロワーとして、デトロイトハウスをリリースするFerrisparkを運営するScott Fergusonが渋谷クラブミュージックショップのリニューアルオープンを記念してミックスCDをリリース。もっさりとしたデトロイトハウスを中心に構成しながらも一筋縄ではいかない展開は絶対予測不可能、ディープでローファイなアーリーシカゴハウス、そしてダンスクラシックへもスムースにシフト。黒いミックスが好きなリスナーの全てのツボを刺激する抜群の内容です。シリアルナンバー&サイン入りの限定100枚。

10

DJ COLE MEDINA

DJ COLE MEDINA Disk Union Mix Vol.1 HOUSE ARREST / US / »COMMENT GET MUSIC
DJ COLE MEDINAが本格的なブレイクを迎える前夜、ノベルティ用に製作/配布されたわずか200枚のみの幻のMIX音源。リリース前のAMERICAN STANDARDや盟友EDDIE Cの音源をいち早くプレイした傑作中の傑作がこの1枚。口コミで話題となり再プレスのリクエストを多くいただ音源が、お茶の水クラブミュージックショップ8周年を記念して100枚のみの超限定プレスで入荷!夏にピッタリのスロウなバレアリック~ディスコスタイル、未チェックの方は是非手に入れてください!

CHART by ZERO 2010.07.12 - ele-king

Shop Chart


1

QUANTIC PRESENTA FLOWERING INFERNO

QUANTIC PRESENTA FLOWERING INFERNO DOG WITH A ROPE TRU THOUGHTS / UK / 2010.6.2 »COMMENT GET MUSIC
住したコロンビアからの3枚目のアルバム。いきなりKING TUBBY直系の雷エコーから始まる、クンビア~ラテン音楽とレゲエの融合。今回も名作です!

2

ACTRESS

ACTRESS SPLAZSH HONEST JON'S / UK / 2010.6.15 »COMMENT GET MUSIC
テクノとビートダウンの質感/温度が絶妙に混ざり合った全14曲。ダブテックやエレクトロに、ニューウェイヴやディスコの感触までもが同居した極めてオリジナルなサウンド。

3

BENGA

BENGA PHAZE: ONE TEMPA / UK / 2010.5.31 »COMMENT GET MUSIC
"BENGA流B-MORE×ポスト・ダブステップ"といった風合いのキラー・ビーツの1はじめ、実験性とボム力が化学変化を起こしている素晴らしくマッシヴな内容。最高!

4

JOE

JOE CLAPTRAP / LEVEL CROSSING HESSLE AUDIO / UK / 2010.6.8 »COMMENT GET MUSIC
フラメンコ/スパニッシュなリズムのクラップと、骨格だけのリズム(ベースもリズム)が不思議な高揚感をもたらす1。ブラジルのサンバのようなリズムをミニマル/真空感たっぷりに表現した1。どちらも生音系のDJにも使っていただきたい!

5

JAMES BLAKE

JAMES BLAKE CMYK EP R&S / UK / 2010.6.8 »COMMENT GET MUSIC
メロディだけでなくリズムでも歌心を感じさせる非凡な才能を見せつけてくれる素晴らしい4曲。本当に素晴らしい、アルバムが楽しみでしょうがない才能です!

6

DARK SKY - SOMETHING TO LOSE

DARK SKY - SOMETHING TO LOSE GHOSTNOTES BLACK ACRE / UK / 2010.5.31 »COMMENT GET MUSIC
メランコリックなシンセからウォンキー的な展開かと思いきや、ブレイクが明けると一気にハードコア・ブレイクビーツ~初期ジャングル展開!の1。2はRAMP直系の荒れたシンセ・サウンドの新世代ビーツ。どちらもメランコリックで扇情的なメロディの空気もあるところが◎。

7

C156

C156 OINK DISBOOT / SP / 2010.6.8 »COMMENT GET MUSIC
バルセロナのベースライン・マスター。ダークなムードにブレイクスのノリが強いビートが疾走する1。いろんな音がユーモラスなテイストもありで飛び交うバースト・ナンバー2。3はラテン、サルサをネタに使ったフロア爆発チューン。

8

HYPNOTIC BRASS ENSEMBLE

HYPNOTIC BRASS ENSEMBLE HERITAGE EP CHOICE CUTS / UK / 2010.6.15 »COMMENT GET MUSIC
AY-Z「THE PRELUDE」、THE ART OF NOISE「MOMENTS IN LOVE」、OUTKAST「SPOTTIEOTTIEDOPALICIOUS」、MADVILLAIN「RAINBOWS」、FELA KUTI「WATER NO GET MONEY」を渋く、でもいつもよりブレイクビーツ度を増量してカヴァー。文句なし!

9

SEPALCURE

SEPALCURE LOVE PRESSURE EP HOTFLUSH / UK / 2010.6.15 »COMMENT GET MUSIC
浮遊感ある心地よい上音にオーガニックな要素で壮大な世界を描く1など、スペイシーでサイケデリックな透明感あるエレクトロニカ~ソウル~ダブステップ。

10

THE TCHIKY'S / TRIAL PRODUCTION

THE TCHIKY'S / TRIAL PRODUCTION OIDE / JUNGLE BATH RUDIMENTS / JP / 2010.6.18 »COMMENT GET MUSIC
人力アフリカングルーヴを奏でる話題沸騰中の3ピース・バンドと、KEN2-Dもメンバーのクセありレゲエ・バンドのスプリット。どちらも言うまでもなく最高!

CHART by DISC SHOP ZERO 2010.07.06 - ele-king

Shop Chart


1

GUIDO

GUIDO ANIDEA PUNCH DRUNK / UK / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
ヒップホップ~グライムとゲーム音楽、久石譲など映画音楽からの影響を感じる一団の中でもひと際光る"作曲"感。派手さよりも内側に溶けるメロウさというか、光る感じよりもしっとりしたムードが見事。

2

HEADHUNTER & INVISIBLE / GEIOM

HEADHUNTER & INVISIBLE / GEIOM LOVEDUP / LUNA SOUL MOTIVE / UK / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
ファンキーとガラージと、持ち味のテックな感じが絶妙なバランスでミックスされたグルーヴィ・ハウス1。ジプシー/バルカンな哀愁を感じさせるホーンがシンプルなファンキーのビートにマッチした2。

3

MUNGO'S HI FI

MUNGO'S HI FI BAD FROM EP 1 SCOTCH BONNET / UK / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
BAD FROMリディムで3タイトル一挙リリース。先にダブステップ・リミックスもでていた、EARL 16の「INTERNATIONAL ROOTS」が白眉。他の盤ではWARRIOR QUEENやDADDY FREDDYも。

ELEVEN TIGERS

ELEVEN TIGERS CLOUDS ARE MOUNTAINS SOUL MOTIVE / UK / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
ジャケットそのまま水彩画のように、ノンストップで風景が移ろう白日夢ダブステップ。大スイセン!

5

KOWTON

KOWTON BASIC MUSIC KNOWLEDGE IDLE HANDS / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
低音酔いしてしまいそうなくらいサブベースがブンブン出ている、テックでミニマルな4/4。ガラージ的なリズムの1、トライバルな感触もある2、どちらも低音がスゴイ!

6

GINZ & BAOBINGA / BAOBINGA & COSMIN

GINZ & BAOBINGA / BAOBINGA & COSMIN THE GOOD STANK / I GET RUFF BUILD / UK / 2010.5.28 / »COMMENT GET MUSIC
シンセの紫なメロディとポスト・ダブステップ~ファンキーなグルーヴをスロウに展開したビートの絡みが絶妙な1。ファンキー/トライバル感とエレクトロ/ヒプノ感がガラージの進化形としてグルーヴする素晴らしい2。

7

DJ MADD

DJ MADD FLEX'D (IKONIKA REMIX) / DETROIT SKANK BOKA / UK / 2010.5.28 / »COMMENT GET MUSIC
パーカッシヴで硬質な印象もあったオリジナルのBPMを若干落としてソフトな感触を増し、メロウで夢見心地のポスト・ガラージなグルーヴな1。テクノな感触とステッパーズ・レゲエがどちらに寄りすぎることもなく4/4の上で混ざり合う2。

8

DOC DANEEKA

DOC DANEEKA DEADLY RHYTHM EP PTN / UK / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
RAMP傘下レーベル始動。土着を感じさせるリズムとヒプノ~宇宙を感じさせるサウンドが未来のグルーヴを生み出しています。

9

HANUMAN

HANUMAN BOLA REMIXES SLEAZETONE / US / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
人気曲オリジナルも収録。エレクトロな感触を薄らと忍ばせた2。B-MORE的なゲットー・ベース仕様の3。暴れん坊な感じを上手くオリジナルの不思議なヒプノ・ミニマルな空気に溶け込ませた4。4/4ビートのテック・ハウス5。

10

V.A.

V.A. AFRO BALEARIC EP SOL SELECTAS / US / 2010.5.24 / »COMMENT GET MUSIC
RADIOHEAD「HOUSE OF CARDS」にパーカッションを加え、心地よく浮遊感のある音空間に仕上げた1。BOW WOW WOW「I WANT CANDY」ネタのトライバルなトロピカル・スペイシー・ディスコ2ほか、バレアリックな雰囲気を出した緩い和みナンバーも収録。

CHART by JAPONICA 2010.06 - ele-king

Shop Chart


1

DJ NOBU

DJ NOBU 011 E.P. GRASSWAXX / JPN / 2010/7/3 »COMMENT GET MUSIC
ジャーマン・テクノ・シーンを牽引する世界最高峰のクラブ"BERGHAIN"でのプレイ等、ワールドワイドに活動の場を広げ邁進し続けるご存知<FUTURE TERROR>主宰DJ NOBU。今作も自身のプレイスタイルが滲み出たような野性味溢れる漆黒ディープ・グルーヴを披露!圧巻の濃厚密林トライバル"FRIDAY"に、C/W はセルフ・エディットによるズッブズブにハメ込まれるドープ・テック・チューンを収録!

2

HOLGER CZUKAY

HOLGER CZUKAY LET'S GET HOT CLAREMONT 56 / UK / 2010/6/16 »COMMENT GET MUSIC
クラウト・ロックの伝説グループCAN のベーシストであり、バンド解散後も活発なソロ活動を続けきたホルガー・シューカイ。その彼が1979 年にリリースした傑作アルバム「MOVIE」の1 曲目に収録された名曲"Cool In The Pool"のニューヴァージョンを2種収録!同アルバムに収録されていた超名曲"Persian Love"と共にLOFT CLASSIC としても知られ、DJ HARVEY をはじめ多くのDJ に愛され続けた名曲中の名曲。

3

ADMIRAL FREEBEE

ADMIRAL FREEBEE MY HIPPIE AIN'T HIP PLAY OUT! / BEL / 2010/6/26 »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYリミックス収録!!ベルギーのシンガー・ソング・ライターADMIRAL FREEBEEを人気者DJ HARVEYが激烈エレクトロ・ディスコ・ダブへリミックス!この一曲だけで買いですっ!

4

DJ SPINNA

DJ SPINNA NIGHT CHANNEL -"AT NIGHT"NYC TIME- NIGHT CHANNEL / JPN / 2010/6/30 »COMMENT GET MUSIC
ジャンル無関係にフリースタイルなDJで世界中のダンス・フロアから愛されるDJ SPINNAによる渾身のミックスが到着!気になる内容ですが、自身による黒い感覚を元に一本筋の通った新旧レアグルーヴ、ディスコ、ハウスを縦横無尽に行き来し、さらに自身によるエディットも随所に挟み込んだ、隙の無い完璧なミックスに!この選曲、構成力、完成度、、脱帽の一言です。当店でもヘヴィー・プレイ中!!

5

DAICHI

DAICHI MBILITE EP RUDIMENTS / JPN / 2010/6/17 »COMMENT GET MUSIC
※JAPONICA限定特典!DJ DAICHIミックスCDR付き!ブギー、ファンク、ジャズ、ハウス、ブレイクビーツ・・様々なルーツ~ダンス・ミュージックの要素を高次元で昇華させ、あらゆる現場に対応できる柔軟さと普遍性を兼ね備えたハイブリッド・グルーヴ"MBILITE 2010"!C/Wには現場を知り尽くした御大DJ KENSEIさんによるオリジナルの雰囲気そのままにブレイクビーツ+αな絶妙なさじ加減でのクールなリミックスを収録!

6

AEROPLANE

AEROPLANE WE CAN'T FLY ESKIMO / BEL / 2010/6/26 »COMMENT GET MUSIC
ベルギーのニューディスコ~バレアリック・ユニットAEROPLANE、ホームレーベル<ESKIMO>より超絶ニュー・シングル・リリース!来るファースト・アルバムからの先行カットとなる本作。レゲエ/ダブ的なアレンジの光るベースラインにソウル・ネタからのヴォイス・サンプル、シンセ・コード、パーカッションとが絶妙に織り成す絶品ナンバー!これは片面プレスも頷ける即買級の完成度の高さ!

7

JUZU a.k.a. MOOCHY

JUZU a.k.a. MOOCHY JUZU PRESENTS "MOVEMENT" EP2 CROSSPOINT / JPN / 2010/6/26 »COMMENT GET MUSIC
ビートダウン系トラックにRAS TWEEDによる神妙なポエトリーがハマったスペイシー・ダビーな"KOZA"、そしてノスタルジーなブルースハープが響き渡る"VITAL"とA面にはいかにもMOOCHYらしいダンス・トラックを収録。B面にはオリエンタル調のサックス、ギターが織り成す幻想的トラックにSHING02をフィーチャーしたラップ・ナンバー"GRACE"、そして内田直之によるダブ・ミックスを収録と全曲気合のこもった強力盤!

8

DJ DUCT

DJ DUCT BACKYARD EDIT PT.3 THINKREC. / JPN / 2010/6/15 »COMMENT GET MUSIC
ビート/トラック・メイカーとしての確固たる実力に裏打ちされたオリジナリティ溢れるエディット・センスが国内はもとより海外からの反響も凄まじいDJ DUCTによる「BACKYARD EDIT」、第3弾となる今作はまさにシリーズ集大成と言わんばかりの超強力盤!いずれも現場感を意識し制作されたであろう極上トラック計5本収録です!

9

V.A.

V.A. JP MASSIERA THE UNRELEASED YDNY / UK / 2010/6/30 »COMMENT GET MUSIC
フランス産狂気のサイケデリック&ディスコを手がけるカルト・プロデューサー、JEAN PIERRE MASSIERAの音源をPBR STREETGANG、BONAR BRADBERRY、SOFT ROCKSら現行ニュー・ディスコ/リエディット界隈人気者がトリビュート的な意も込めてリエディット!近年再評価著しいJEAN PIERRE MASSIERAによるマッドでサイケなこの変態的雰囲気、今のクラブ・シーンにもまさにドンピシャ!

10

MARK E

MARK E SPECIAL FX MERC / UK / 2010/6/22 »COMMENT GET MUSIC
MARK Eによる本命路線、主宰レーベル<MERC>からのセカンド・シングル!80'Sライクな煌びやかなシンセ、ファットなビートでジワジワとビルドアップしていくビートダウン・ディスコ"SPECIAL FX"、中盤での爽やかな展開もこれからの季節にもぴったり!そしてC/Wにはシカゴ・ライクなファットなサウンドが光るテクノ・トラックを披露した"CHRISTO"!いやいや<MERC>からのMARK Eは気合入ってます!

"生きる"勇気――B.I.G JOE - ele-king

この国のラップ・ミュージックにおけるイリーガルなトピックやニュースを単純に善悪の問題へと矮小化することは、つまり、その背後にある人間の苦悩や葛藤、文化や社会の複雑さや本質から目を背ける愚かな行為と言わざるを得ない。

 すでに1ヶ月以上も前のことだが、5月14日、池袋のヒップホップ・クラブ〈bed〉にビッグ・ジョーのライヴを観に出かけた。終電後、家のある中野から1時間かけて歩いた。〈KAIKOO POPWAVE FESTIVAL '10〉でのライヴを友だちと酒盛りに興じる間に見逃してしまったことを後悔していた。だから、その日は、酒は控え目にして、ライヴの時間を待っていた。ビッグ・ジョーは、「WORLD IS OURS」と冠された全国ツアーの一環で東京を訪れ、MSCの漢らが主催する〈MONSTER BOX〉に出演していたのだ。ハードでタフなスタイルを愛するBボーイが集まる、ハードコア・ヒップホップのパーティだ。DJ BAKU、CIA ZOOのTONOとHI-DEF、THINK TANKのJUBE、INNERSCIENCE、JUSWANNA、PUNPEE、S.L.A.C.K.、CHIYORI、PAYBACK BOYSのMERCYと、100人も入ればいっぱいのクラブには多くのラッパー、DJ、ミュージシャンも駆け付けていた。

 深夜3時過ぎ、ビッグ・ジョーは、圧倒的な存在感を持ってステージに登場した。オーディエンスを一瞬にして釘付けにする訴求力にはやはり特別なものがある。ステージで躍動するビッグ・ジョーは、ハードにパンチを繰り出す野性味溢れるボクサーのようであり、愛を説く説教師のようであり、また、街頭で群集に決起を呼びかける扇動者のようでさえあった。ストリートの知性とは何たるかを、スピリチュアルに、セクシーに、ポジティヴに表現し、光と影の世界を行き来していた。ライヴ前半、いま注目のトラックメイカーのBUNによるスペイシーなグリッチ・ホップ風のトラックの上で、ビッグ・ジョーが過去の追憶と未来への決意を歌う"DREAM ON"がはじまる。『RIZE AGAIN』に収録された曲だ。ビッグ・ジョーが「夢を持っているヤツら手を上げろ!」と叫ぶと、フロアが一瞬身構えたように見えたが、4、5人の女性ファンが豪快に体を揺らしながら、いかついBボーイたちを尻目に大きな歓声を上げるのが目に飛び込んできた。

B.I.G JOE / Rize Again
B.I.G JOE
Rize Again

Triumph Records /
Ultra-Vibe
amazon iTunes Store

 1975年、ビッグ・ジョーこと中田譲司は北海道・札幌に生まれる。ビッグ・ジョーは、『RIZE AGAIN』のなかでひと際メランコリックな"TILL THE DAY I DIE"という曲でも自身の幼少期について赤裸々に告白しているが、リーダーを務めるヒップホップ・グループ、MIC JACK PRODUCTION(以下、MJP)のHP内のブログで、生い立ちについて次のように綴っている。

「物心がついた頃、親父がヤクザだったのが判明して、悪いことするのがそんなに悪い事だとは思ってなかったんだ。悪いことと言っても万引き、ちょっとした盗み、ギャング団みたいなのを小6までに結成して中学入ってからは、喧嘩、カツアゲ、タバコ、バイク、夜遊び、マ-ジャン、e.t.c...あげればもう片手ぐらいは出てきそうだが、YOU KNOW?? いたって普通の悪いことだよ」(『Joe`s Colum』VOL.21 「BEEF&DRAMA」 08年2月)

 ストリートで生きる16歳の不良少年を音楽に目覚めさせたのは、レゲエのセレクターの兄が勤める美容室にあった2台のターンテーブルとレゲエ・ミュージシャン、PAPA Bのライヴだった。「兄貴がレゲエを買ってたんで、俺は違うのを買おうって。ビズ・マーキーとかEPMDとかを買ったりしてた」
 ビッグ・ジョーは、レゲエのディージェーやセレクターではなく、ヒップホップのラッパーとしてキャリアをスタートする。転機は19歳の頃に訪れる。RANKIN TAXIが司会を務める『TAXI A GOGO』というTV番組のMCコンテストに出場し、北海道予選で優勝を果たしたのだ。
 その流れでDJ TAMAとSTRIVERZ RAWを結成。その後、90年代中盤にRAPPAZ ROCKを結成し、当時の日本語ラップをドキュメントしたコンピレーション・シリーズ『THE BEST OF JAPANESE HIP HOP』に、"デクの棒""常夜灯"といった曲が収録される。先日亡くなったアメリカのラッパー、グールーを擁したギャング・スターやアイス・キューブが札幌に来た際には、彼らの前座を務め、ジェルー・ザ・ダマジャらとのフリースタイルも経験している。THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOがビッグ・ジョーのステージに感化され、ラップをはじめたエピソードは日本語ラップの熱心なリスナーの間では良く知られているが、ビッグ・ジョーは自他共に認める北海道のラッパーのオリジネイターとして名高い人物でもある。

 僕の手元には、RAPPAZ ROCKとILL-BOSSTINO(当時はBOSS THE MC)が〈NORTH WAVE〉という北海道のFM局に出演したときのCDRがある。MJPの取材で札幌を訪れた際、MJPのDJ KENからもらったものだ。そこでは、ビッグ・ジョー、ILL-BOSSTINO、SHUREN the FIREらが、荒削りなフリースタイルを30分近くに渡って披露している。ハードコアなラップ・スタイルは、たしかに90年代の日本語ラップの先駆的存在であるMICROPHONE PAGERやKING GIDDRAからの影響を感じさせるが、しかし同時に、胎動しつつあるシーンの渦中で、オリジナリティを獲得するために才能を磨き合う姿が刻み込まれている。前年に日比谷野外音楽堂で〈さんぴんCAMP〉が開かれた97年、まだ全国的に無名だった彼らの、地方都市のアンダーグラウンド・カルチャーを全国に認めさせたいという意地とプライドが札幌の分厚い積雪を溶かすような熱気となって放出されている。

 その2年後、99年にMJPは結成される。札幌、帯広、千歳、釧路など異なる出身地を持つ、ラッパーのビッグ・ジョー、JFK、INI、LARGE IRON、SHUREN the FIRE(現在は脱退)、DJ/トラックメイカー/プロデューサーのDOGG、KEN、HALT、AZZ FUNK(現在は脱退)から成るグループは、クラブでの出会いやマイク・バトルを通じて、徐々に形成されていった。そして、02年にファースト・アルバム『SPIRITUAL BULLET』を発表する。すでにMJPのサウンドのオリジナリティはここで完成している。ファンク、ジャズ、レゲエ、ダンス・ミュージックの要素を詰め込んだ雑食性豊かなこのアルバムは、全国のヒップホップ・リスナーの耳に届き、音楽メディアからも高く評価される。14分を超えるコズミック・ファンク"Cos-Moz"でラッパーたちは壮大なSF叙事詩を紡いでいるが、この曲は、SHING02の"星の王子様"がそうであるように、架空の宇宙旅行を通じて人類のあり方を問おうとする。同郷のTHA BLUE HERBと同じく、「生きる」というテーマに対するシリアスな態度は彼らのひとつの魅力である。
 また、MJPが所属する〈ill dance music〉というインディペンデント・レーベルの名が示すように、ヒップホップとダンス・ミュージックの融合はつねにMJPのサウンドの通奏低音として鳴り続けている。ライヴに行けば、MJPにとってダンスがどれだけ重要なファクターであるかがよくわかるだろう。そこでは、ハウスやテクノといったダンス・ミュージックの文化が独自の発展を遂げた札幌という土地の空気を吸い込んだ音を聴くことができる。『SPIRITUAL BULLET』はインディペンデントのアルバムとしてそれなりのセールスを記録するが、それでも彼らが期待したほどの劇的な展開をMJPにもたらしてはくれなかった。金銭的に潤ったわけではなかった。音楽だけで生活をすることはそんなに生易しいものではなかった。

 その矢先、事件は起きる。03年2月25日、ビッグ・ジョーが香港からオーストラリアに約3キロのヘロインを密輸しようとした際、シドニー空港の税関の荷物検査で摘発され、麻薬密輸の罪で逮捕、起訴されたのだ。当初は軽くても10~15年、最悪の場合は無期懲役の可能性もあった。「血の気が失せたというか、オレの人生は終わりだなって。自殺も考えました」
 黒幕の存在が認められたことなど、いくつかの要因が救いとなり、10ヶ月の裁判の後、6年間の実刑判決が言い渡される。少しずつ未来が見えはじめる。しかし、なぜ、そのような危険な仕事を引き受けたのだろう。「もちろん金もあるけど、それだけじゃないといまはっきりと言えるんです。例えば(運び屋の仕事が)成功したとしても自分にとっていいトピックになるのかなって。そこでアーティストとしてのオレはどういう風に変わっていくのかなって」
 ビッグ・ジョーは、09年2月の帰国後、渋谷のカフェで取材した際に穏やかな口調で僕にそう答えてくれた。

 犯罪行為へと向かった彼の動機を浅はかだと嘲笑することは容易だし、犯罪行為そのものを批判することも同じくである。果たして、犯罪を道徳的に断罪することにどれだけの意味があるのか。さらに、あえて書くが、断罪せずとも、この国のラップ・ミュージックにおけるイリーガルなトピックやニュースを単純に善悪の問題へと矮小化することは、つまり、その背後にある人間の苦悩や葛藤、文化や社会の複雑さや本質から目を背ける愚かな行為と言わざるを得ない。

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ビッグ・ジョーは持ち前の明るさとオープンな人柄で多様な国籍・人種―イタリア人、ギリシャ人、アメリカ人、フランス人、ロシア人、中国人、韓国人、レバノン人、アボリジヌー――の囚人たちと交流を深め、肉体を鍛え、哲学的思索に耽る。

小便やゲロまみれの裏路地で俺は生きてゆくために必要な日銭を稼いだ
小分けしたヤクをいくつも売りさばいた
UNKYのほとんどがヤクの奴隷さ
出口の無い迷宮に俺はいた
長い夜が永久にさえ思えて来た
さらに濃い霧が俺をつつみ込み
もう来た道がどちらかさえもわからないんだ "IN THE DARKNESS"

B.I.G JOE / Rize Again
B.I.G JOE
THE LOST DOPE

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 逮捕以前に制作され、ビッグ・ジョーの評価を決定付けたソロ・ファースト・アルバム『LOST DOPE』(06年)に収録された"IN THE DARKNESS"では、出口の見えない漆黒の闇のなかで孤独感に苛まれる心情が吐露されている。儚くも美しいピアノのウワモノから死の匂いは漂えども、希望の香りを嗅ぎ取ることは難しい。ある意味、ビッグ・ジョーのその後を予見しているような曲だ。『イルマティック』の頃のナズと『レディ・トゥ・ダイ』の頃のノートリアス B.I.G.が、一人の人間の中で蠢いているとでも形容できようか。数年後に興隆する、この国の都市生活者の過酷な現実を炙り出した(ドラッグ・ディールを主題とした)ハスリング・ラップのニヒリズムの極致に、すでにこの曲は到達していたのではないだろうか。

 徹底的にリアリストになるか、露悪的なニヒリストになるか。00年代、この国のラップ・ミュージックのいち部は、過酷な現実を描写することで圧倒的な説得力を有した。01年に発足した小泉政権が推し進めた、相互扶助や社会福祉を切り捨て、経済的な競争原理を優先する新自由主義が、ヒップホップの拝金主義的なメンタリティやゲットー・リアリズムに拍車をかけたのは皮肉な話ではある。カネ、セックス、ドラッグ、貧困、暴力。メジャーの音楽産業が尻尾を巻いて逃げてしまうようなハードなリリックやトピックが、アンダーグラウンド・ラップ・ミュージックのシーンを席巻した。
 たしかに、たんなるセンセーショナリズムとしての表現もあっただろう。しかし、そのシーンにおいて、少なくない才能あるラッパーが登場し、切実な音と言葉が創造され、多くの若者が共鳴し、熱狂したのだ。MSCの漢はその代表格のひとりである。

 紋切り型な表現を使うならば、彼らの音楽は、マスメディアやジャーナリスト、社会学者さえ見向きもしない社会の片隅からの叫びであり、声なき声だった。そこからは希望の言葉も絶望の言葉も聞こえてきたが、彼らの反社会性や反抗は「不良」という酷く安直なカテゴライズに回収され、片付けられることが少なくなかった。だが、「不良」はひとつの属性であって、彼らのすべてではない。重要なのは、彼らが社会の片隅から生々しい声を上げ、出自や階層や性別を越え、このどうしようもない社会で生きるという感覚を持つ人びとと響き合ったということだ。彼らの強烈に毒気のある表現は階級闘争の萌芽を孕んでいると僕は考えている。

 80年代後半、レーガン政権下のアメリカでギャングスタ・ラップのオリジネイターであるN.W.Aが登場したとき、その暴走する反逆に議会を巻き込むほどの社会的な論議が起こり、物議を醸した。メンバーのアイス・キューブは、元ブラック・パンサー党員のアンジェラ・デイヴィスやフェミニストの論客と対談で激しくやり合った。アメリカのあるヒップホップ評論家は、ポップ・カルチャーへの影響力という観点から言えば、N.W.Aのデビュー・アルバム『ストレイト・アウタ・コンプトン』は、セックス・ピストルズ『ネヴァー・マインド・ザ・ボロックス』がイギリスに与えた衝撃に匹敵すると評価している。つまり、野蛮な反抗と最新の社会問題、そして、ストリート出身者ならば誰でも音楽を作れるというDIY精神に火を付けたという点において。

 日本のアンダーグラウンド・ラップ・ミュージックが国家を脅かしているかと言えば、もちろんノーである。あるいは、N.W.A.やセックス・ピストルズほどの社会的・文化的影響力を持っているかと言えば、それももちろんノーだ。このアンダーグラウンド・カルチャーは、積極的に平穏な昼間の世界に背を向け、メジャーの音楽産業から逸脱し、地下に潜ることで、その粗暴でアナーキーな感性を研ぎ澄ましている。現在のこの国の音楽という分野、あるいは社会においてはそのやり方しかなかったとも言える。
 話があまりにも拡散するので、その理由や詳細についてここでは書かない。いずれにしろ、この文化が新しく刺激的な才能あるアーティストを輩出し、また、日々刻々と変化するこの国のダークサイドをリアルタイムに描写し、問題を提起し続けているのは事実なのだ。

  先日リリースされたばかりのHIRAGEN(彼の存在を僕に教えてくれたのはPAYBACK BOYSのMERCYだ)の強烈なファースト・アルバム『CASTE』を聴いたとき、喉を潰したような声でスピットするラップとインダストリアルなビートに、UKのグライムに似た切迫感とノリを感じた。この乾いた路上のニヒリズムとデカダンスはどこまで行くのだろうか。そう思わせる得体の知れない荒々しいパワーが漲っている。HIRAGEN from TYRANTについては、いずれ改めて紹介するつもりだ。

 そろそろ話をビッグ・ジョーに戻そう。"IN THE DARKNESS"をアンプ・フィドラーを彷彿とさせるデトロイティッシュなビートダウン・トラックにリミックスしたDJ KENのヴァージョンは、深いニヒリズムをグルーヴィーなダンス・ミュージックの渦の中に放り込むことで未来への飛翔を試みている。ビッグ・ジョーと仲間たちのニヒリズムとの闘いの合図が鳴らされているとでも言えようか。そして、ここでの音楽的探究心こそ、ビッグ・ジョーとMJPの6年間を単なる空白期間にしなかったのだ。

 この電話は他でもなく盗聴されてるが
 ソウルまでは奪えはしないさ"LOST DOPE"

 ビッグ・ジョーがジェイル(刑務所)にいるあいだ、MJPのEP『ExPerience the ill dance music』(05年)、『LOST DOPE』、MJPのセカンド・アルバム『UNIVERSAL TRUTH』(06年)、獄中で出会ったアメリカの黒人ラッパー、エル・サディークとのEP『2WAY STREET』(07年)、ソロ・セカンド・アルバム『COME CLEAN』(08年)がリリースされる。『LOST DOPE』には、ジェイルの電話越しにラップを録音した表題曲や、ギターの弾き語りを伴奏にしたラップをテープレコーダーに録音し、テープのリールを封筒に忍ばせ札幌のMJPの元に送り再構築された曲が収められている。音楽への情熱と熱意を看守に訴えたビッグ・ジョーは、音楽スタジオのあるジェイルへの移転を許可され、そこでエンジニアとして働くことを実現させる。『UNIVERSAL TRUTH』以降のラップは、06~07年のあいだにそのスタジオで録音されている。

 オーストラリアのジェイルが日本の刑務所に比べれば、「自由」だったことは不幸中の幸いだった。僕はこれまでビッグ・ジョーに5回ほど取材しているが、そのうち3回はジェイル内の電話を通じて実現している。その貴重なコミュニケーション手段がなければ、この原稿は書けなかっただろうし、囚われの身となっている6年間にこれだけの作品がリリースされることもなかったに違いない。

 ビッグ・ジョーは持ち前の明るさとオープンな人柄で多様な国籍・人種―イタリア人、ギリシャ人、アメリカ人、フランス人、ロシア人、中国人、韓国人、レバノン人、アボリジヌー――の囚人たちと交流を深め、肉体を鍛え、哲学的思索に耽る。2パックは獄中で15世紀イタリアの政治思想家、マキャベリの『君主論』を愛読したというが、ビッグ・ジョーはドイツの詩人・小説家であるゲーテを座右の書として生き抜いた。『UNIVERSAL TRUTH』のインナースリーヴには、アメリカの詩人・批評家のエズラ・パウンドの言葉が引用されている。彼はラップで格言めいたパンチラインを時節展開する。それは、そこそこ哲学や古典文学の知識がある人間が鼻にもかけない類のものかもしれないが、彼が人生のどん底から這い上がるために、知識への飢えを満たすために獲得した言葉をいったい誰が簡単に否定できようか。

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ビッグ・ジョーが伝えたいメッセージも至ってシンプルだ。ずばりそれは、「世界は自分たちの手で変えられる」ということである。世界を変える必要はないと考える人びとにとっては、彼の直球な物言いは滑稽に聞こえるだろう。

 俺には聞こえるんだ......
 本当は病んで病んで病んでどうしようもないのに、
 一人じゃ不安で、
 何をどうしたいのかもわからず救いの無い大都会の海で、
 溺れている人間達の、澱んだ声が......
 俺達は何のためにこの世に生まれたんだ?
 何故こうして 息を吸って、今を生きているんだ?
 そこには、意味はあるんだろうか?
 そんな社会に生まれて、何かがおかしいと思ったおかげで、
 けだものあつかいにされ
 彼等の期待通り犯罪を犯し、囚われの身となり、
 もう誰にも顔は見せられない
 PSYCHO......彼等は俺の事をそう呼ぶんだ
 ......いい響きだ、最高じゃないか/
 これで良くも悪くも、彼等と境界線が引ける"PSYCHO"

B.I.G JOE / Rize Again
B.I.G JOE /
COME CLEAN

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 『COME CLEAN』は、こんな哲学的な問いかけから幕を開ける。メタファーを多用したリリックとライム、ビートに絡みつくジャジーなフロウ、寓話的で文学的なストーリーテリング、社会意識を持ったアティテュード、汚れた魂と美しい魂が交錯するスピリチュアリズム、それらの要素を併せ持ったビッグ・ジョーのラップをバックアップするのは、アメリカナイズされたトレンドのヒップホップとは違う、自分たちの音を鳴らすことに情熱を傾けるトラックメイカーたちのユニークで果敢な挑戦だ。
 トラックメイカーたちはすでに録音されたラップに合わせる形で制作を進めた。LAのアンダーグラウンドなパーティ〈ロー・エンド・セオリー〉と共振する、Olive Oil、BUNによる凶暴で繊細なビートの実験、DADDY VEGA a.k.a. REVEL BEATZ によるファンキーなビート、あるいは、DJ QUIETSTORM の妖しいサイケデリック・ヒップホップ"SPEAK 2 THE SILENT"があり、ILLCIT TSUBOIの"CLINK RAP"に至ってはスピリチュアル・ジャズとラップの対決である。

 ビッグ・ジョーは、自身の体験を基にドラッグ・ディーラーの不幸な顛末を物語化し("D.D.D-Drug Dealer`s Destiny")、逮捕直後の絶望的な状況と心境を告白し("NOWHERE")、ドラッグ・ディールで身を滅ぼすことの愚かさをメッセージする("YOU WANNA BE ME")。「道ばたでドラッグを売りハッスルしながらマッポに追われる生活なんてクソだ」、"YOU WANNA BE ME"のファースト・ヴァースではこう言い切る。だが、ここで展開されるのはありきたりな更正物語や陳腐な道徳論ではない。また、アンチ・ハスリング・ラップやポスト・ハスリング・ラップという単純な図式化に収まるものでもない。僕も最初は、前述した冒頭の数曲に耳がいった。ある種のスキャンダリズムに関心を奪われていたのはたしかだ。しかし、アルバムを何度も繰り返し聴くうちに、"PUBLIC ENENY NO.1"や"WE`RE SOULJA"といったより深く彼の人生観や哲学や内省を抉っていくような曲の虜になっていった。

 "PUBLIC ENEMY NO.1"でビッグ・ジョーは、生い立ちや犯罪者という自身の置かれた立場から、社会からの疎外と異端者の誇りについてラップしていく。
 正義とは何か? テロリズムとは何か? 反体制とは何か? 異端者とは誰か? そして自分は何者か? 自分自身と聴く者を答えのない問いの迷宮に引き摺り込みながらも、最後のところで異端者を鼓舞し続ける。そこに答えを差し出すかのように、ストリングスとビートが厳かなムードを演出する"WE`RE SOULJA"で、「誰もがたたかっている今もどこかで/命をかけ、/僕等はこの世に生きている限り/戦場の上の兵隊さまるで」と呼応する。
 愛、家族、自由、正義、理想、芸術、民衆、未来、革命......、何かのために誰もが闘っているのだと、闘うことの美しさと気高さを、ときに詩人が朗読するように、沈黙を味方につけながら官能的にフロウする。この2曲をプロデュースしたBUNの、金属片を擦り合わせたような鋭角的なビートの響きと、静謐さと躍動が入り混じるフライング・ロータス以降のセンスを感じさせる構成は、ビッグ・ジョーをひとりのラッパーから雄弁で情感豊かな説教師か扇動者へと変貌させているようである。聡明なギャングスタ・スタイルと野性的なコンシャス・スタイルの融合とでも言えようか。こういう表現が的確かどうかはわからないが、ここには――ハスラーから革命家に転身したマルコムXのように――町の不良がストリートの代弁者へと脱皮する姿が刻み込まれていると思えるのだ。なんというか、本質的なまでに闘うこと、反抗することを肯定する。その愚直さがなんとも潔く、清々しく、かっこいいのだ。

 今年発表された通算3枚目のソロ・アルバムとなる『RIZE AGAIN』のCDのインナーには、力強く突き上げた拳のなかにガーベラと思われる真紅の花が握られた絵が描かれ、"HERE I AM"というアルバムの最後を飾る曲のタイトルが上書きされている。このアートワークは、闘いと希望と平和のメタファーなのだろう。アルバムでは、SD JUNKSTAのNORIKIYOを客演に迎えた、シンセが勢いよくうねる表題曲が象徴するように、ビッグ・ジョーがこれまで溜め込んできたエナジーとファンクネスが一気に放出されている。共同プロデューサーに抜擢されたBUNが『COME CLEAN』以上に見せるユニークな表情と、現在インディペンデント・レーベル〈TRIUMPH RECORDS〉の主宰を務め、トラックメイカー/プロデューサーとしても活動するビッグ・ジョーの新たな側面も楽しめる。

 ところで、少なからず期待を寄せた民主党政権のだらしなさといったらないが、管直人新首相に至っては就任会見で「政治の役割は最小不幸社会を作ること」とやたら景気の悪いことを言い出し、しまいには消費税を上げるという。「こら! ふざけるな!」と家で酒を飲みながら心のなかで叫んでしまった。
 とはいえ、自分の生活を振り返ってみると、そこには多くの快楽があり、遊びがあり、満足がある。酒を飲んで、パーティに行って、気持ちの良い音楽と気の合う連中と酔って大騒ぎするのは最高に楽しいし、こうやって自分の好きなことを書いてお金をもらい、また発言する自由も感じている。だが、この日々の幸せは、諦めと表裏一体じゃなかろうかというアンヴィバレンツな感慨に襲われてしまうときがある。そんな時、フェラ・クティやジェームス・ブラウンやボブ・マーリーといった理想主義と闘いの結晶のような最高にファンキーな音楽を聴くと、いまでも心底感動し勇気づけられるし、そこから湧き上がる躍動と闘争心を僕は深く愛している。

 そう、ビッグ・ジョーが伝えたいメッセージも至ってシンプルだ。ずばりそれは、「世界は自分たちの手で変えられる」ということである。変化を望まず、いまの世界でそこそこ上手くやることに疑いのない人びと、あるいは世界を変える必要はないと考える人びとにとっては、彼の直球な物言いは滑稽に聞こえるだろう。何を変えるのか? どんな世界を望むのか? そして、何のための闘いなのか? 体制と反体制、右翼と左翼、資本主義と共産主義という分かり易い二項対立など誰も信じていないし、これだけ価値観が多様化している時代に、何のための闘いなのかという問いはもっともややこしいい命題だ。しかし、ただ一つ言えるのは、生きることは正しく、そもそも生きることは闘いであるということだ。

 『RIZE AGAIN』の"SHE JUST..."という曲を聴くと、僕は、ビッグ・ジョーが何を背負いどこからやって来て、誰の味方であり、これからどこへ向かおうとしているのかが見えてくる。「彼女は天使の夢を見ていた/白い翼が空に散って目を開けた」というリリックからメロウに滑り出すソウル・フィーリングに溢れた"SHE JUST..."では、社会の片隅で寄り添って生きる国籍不明の若く無力な男女の儚く切ない物語が、女性ヴォーカリスト、TSUGUMIとの掛け合いのなかで丁寧に紡がれていく。
 そこでビッグ・ジョーが強烈に発している感情は、社会からはじかれた人びとへの深い慈愛のようなものである。彼が呼びかける相手は、ドラッグ・ディーラーであり、風俗嬢であり、サラリーマンであり、ヤンキーであり、オタクであり、Bボーイであり、その誰でもあり、誰でもないのかもしれない。ビッグ・ジョーが思い描く理想は、これから彼の音と言葉に力強いレスポンスを返すリスナーやオーディエンスとともにゆっくりと具体的な形を伴って立ち現れていくだろう。

 そして、この原稿も終盤を迎えた頃、ビッグなニュースが届けられた。ビッグ・ジョーは来たる7月21日に、ILL-BOSTTINO、Olive Oilと制作した「MISSION POSSIBLE」という、大胆にも、現在のこの国におけるもっともデリケートかつ重要な政治課題の一つである沖縄基地移設問題をテーマにしたシングルをリリースする。僕はその曲をまだ聴いていないが、勇敢な理想主義者である彼らの、音楽の力で世界を少しでもより良くしたいという強い信念に間違いはないと信じている。

 僕が1ヶ月以上前に観たビッグ・ジョーのライヴは素晴らしいものだった。全国各地を回る「WORLD IS OURS TOUR 2010」はまだ続いている。自分の目と耳でビッグ・ジョーの勇姿をたしかめ、大きな声を上げて欲しい。

The Simonsound - ele-king

 どっちが主導権を取っているのか、『ウエルカム・トゥ・マース』というサウンドトラック盤をリリ-スしていたサイモン・ジェイムスとUKヒップホップのDJフォーマットがタッグを組んでデビュー・アルバムをリリース。これがほぼ全編でモーグ・シンセサイザーを使い倒したスペース-エイジ・ブレイクビーツの快作に。

 90年代中盤に巻き起こったモーグ・リヴァイヴァルは〈アスフォデル〉のようなレーベルを通じて新旧が入り乱れ、ビッグ・シティ・オーケストラのようなアンダーグラウンド人脈にまでティプシーの名義でポップ・ミュージックへのアプローチを促し、元々のジャン・ジャック・ペリーにまでデヴィッド・シャザムとのジョイント・アルバム『イクレクトロニクス』をつくらせるまでになったと思ったら、00年代もしばらくするうちに跡形もなく消えてしまった。レイディオヘッドやゴッドスピード・ユー~が予兆となって暗い時代になったと......その通りになってしまったのである。

 スペース-エイジ・ブレイクビーツといえばダン・ジ・オートメイターとクール・キースのドクター・アクタゴンである。ストリートではなく、実験室生まれのヒップヒップと呼ばれたアクタゴンは、まさにスペース-エイジ・リヴァイヴァルと足並みを揃え、絶好調のギャングスタ・ラップとまったく同じ時期にひとつの可能性を開いた......と思ったものの、誰ひとり続くものはいなかった。いや、アウトキャストがいたか。アクタゴンに少しばかり先駆けたアウトキャストは、それでも03年にはその異端ぶりを終息へと向かわせる。やはり00年代とスペース-エイジは肌が合わなかったらしい。なにが......ま、いーか。

 サイモン・ジェイムスとDJフォーマットにどんな勝算があるというのだろう。フライング・ロータスが示した方向性だって、その気分だけをいえばレイディオヘッドやゴッドスピード・ユー~に呑み込まれたものではなかったとは言いづらいものがある。むしろ、そのなかで培われたものも大きかったのではないだろうか。ザ・サイモンサウンドは、しかし、そんなものとはまったくの無縁である。モーグ・クックブックやジェントル・ピープルがポコッと出てきたときと気分は同じ。好きだからやっているんですよといわれれば、好きだから聴きますねと続けるしかない。

 いきなりクラフトワークをサンプリングした"ツール・ド・マース"。一転して重いビートにぷよぷよのシンセサイザーが絡む"ムーン・ロックス"。モンド直球の"インサイド・ザ・カプセル"、宇宙時代のポーティスヘッドみたいな"ビトゥイーン・ザ・ウェイク・アンド・ザ・スリープ"......果たして彼らはヒップホップ界のジョー・ミークになれるかなー。

CHART by STRADA RECORDS 2010.06.11 - ele-king

Shop Chart


1

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO ONE DREAM,OUR DREAM TRIBAL WINDS (US) »COMMENT GET MUSIC
TRIBAL WINDSから女性ヴォーカルものがリリース!パーカッシヴなビートにギターのカッティングやサックス、ピアノが絡むライヴ・フィーリング溢れるトラック、それにメロディアスなヴォーカルがフィーチャーされた盛り上がる作品!B面にはDJ UCHIKAWA a.k.a. LOFTSOULによるリミックスも収録!

2

JOINT MOVEMENT PROJECT

JOINT MOVEMENT PROJECT FIND A LOVE BALANCE ALLIANCE(FR) »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNのMAHOGANIやTRACKMODE等からのリリース、更には自身のレーベルN.D.ATLの運営で人気のKAI ALCEと、ニューヨークのアンダーグランド・シーンで古くから活動を続けるJOVONNとの強力コラボレーション!JOVONNによる陶酔系ヴォーカルにエレピが絡むグルーヴィーなオリジナルに加え、図太いビートで押しまくるSPENCER KINCY(a.k.a. GEMINI)によるリミックスをカップリング!

3

RON DEACON

RON DEACON SECRET GARDEN EP FARSIDE (GER) »COMMENT GET MUSIC
新鋭アーティストRON DEACONによる12インチが人気レーベルFARSIDEから登場!メランコリックな女性ヴォーカルもので、A面にはLOWTWCによるダブ・ミックスを収録!女性のヴォイス・サンプリングを絡ませた超ディープなハウス・チューンで途中で唐突に水が流れる音が入ったりするのも◎!NAKED MUSICのようなムーディーなB面もグッド!

4

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI ONCE AGAIN REMIXED-SOULPHICTION REMIXES MULE MUSIQ (GER) »COMMENT GET MUSIC
人気作「ONCE AGAIN」にリミックス盤登場!PhilpotやSonar Kollektivといったレーベルで活躍中のビートダウン系ユニットSoulphictionをリミキサーに起用し、パーカッシヴで渋みを増した仕上がりに・・・!しかしそれ以上に注目なのがKuniyuki自身によるインスト・ヴァージョン!ヴォーカルを省くことにより、研ぎ澄まされたビートやピアノがダイレクトに伝わってきます!

5

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON GONNA BE ALRIGHT OFF(EU) »COMMENT GET MUSIC
このレーベルではお馴染みのANDRE CROMがTWO ARMADILLOSの片割れMARTIN DAWSONとコラボレート!ディスコ・サンプリングにフィルターを効かせたB1、空間的な鳴りがカッコいいディープなハウス・チューンのB2が特にオススメ!

6

PHONIQUE

PHONIQUE OUR TIME OUR CHANCE-WAHOO REMIX DESSOUS (GER) »COMMENT GET MUSIC
USハウス好きをも反応させる音作りで当店でも人気のPHONIQUEがまたまたやってくれました!渋い男性ヴォーカルをフィーチャーしたテック・ハウスで、クール且つ繊細なトラックにヴォーカルがバッチリはまっています!一押しはオリジナル・ヴァージョンですが、バレアリックな雰囲気も併せ持ったWAHOOによるヴァージョンもグッド!Ben Watt、The Revenge、Brothers' Vibe、Will Saul、Laurent Garnier、Milton Jackson、Funk D'Voidらもプレイ!

7

PHLASH & FRIENDS

PHLASH & FRIENDS JUNGLE ORCHIDZ(feat.ALMA HORTON) DIPIU(ITA) »COMMENT GET MUSIC
Restless Soul名義での活躍で有名なPHIL ASHERによる別名義PHLASH & FRIENDSの12インチ!まるでKENNY DOPEのようなファットなビートが圧巻のA面もさることながら、パーカッシヴなアフロ・トラックのB面がキラー!ブーミーなベースや民族っぽいヴォイス・サンプリング等も入った熱い仕上がり!

8

JEPHTE GUILLAUME

JEPHTE GUILLAUME DEJA VUE(feat.WILTRUD WEBER) TET KALE (US) »COMMENT GET MUSIC
100枚限定のプロモも話題だったこの曲が遂に正規リリース!SPIRITUAL LIFEやIBADANからのリリースで知られるJEPHTE GUILLAUMEが久々に自分のレーベルから放つ強力盤で、彼らしいパーカッシヴなハウス・トラックに伸びやかな女性ヴォーカルがフィーチャーされたシリアス且つカッコイイ作品!

9

MASSIVE ATTACK

MASSIVE ATTACK PARADISE CIRCUS-GUI BORATTO REMIX WHITE (US) »COMMENT GET MUSIC
MASSIVE ATTACKのアルバム「Heligoland」収録曲を、KOMPAKTなどからのリリースでもお馴染みのブラジル生まれのクリエイターGui Borattoがリミックス!メランコリックなディープ・ハウス・リミックスで、繊細なバック・トラックに可憐な女性ヴォーカルがグッとくる最上級の仕上がり!DOMMUNEでDJ AGEISHIさんがプレイしてました!

10

ALEEM

ALEEM RELEASE YOURSELF NIA(UK) »COMMENT GET MUSIC
映画「MAESTRO」でも使われ大人気のこの1枚がオリジナル仕様で復刻!オリジナル盤は中古市場で高騰していたので嬉しい!A面以上に人気のB面ダブ・ミックスはMARLEY MARLが手掛けています!

#1 Bonoboとの一夜 - ele-king

アンカーソングはロンドン在住の日本人青年である。彼は音楽をやるために渡英し、働きながら活動を続けている。彼の音楽はインストゥルメンタルのエレクトロニック・ミュージックだが、実は、すでに数年前から日本では若いリスナーから幅広く支持されている(過去のミニ・アルバムはともに1万枚近くのセールスがある)。これは、アンカーソングがロンドンから送ってくれた便りである。

 ロンドン、それは世界中のありとあらゆる人種が共存する街で、週末のOxford Streetの様相は、まさに「メルティング・ポット」そのもの。その中には、世界の音楽シーンの中心地であるこの街で成功することを夢見て、海外からやって来た人びとも少なくありません。まさにそんな外国人のひとりである自分が、この街でミュージシャンとして生きる日常について、綴ってみたいと思います。

 まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。
 僕はAnchorsong(アンカーソング)という名前で、ロンドンを中心に音楽活動をしています。2004年に東京で活動をスタートさせ、3年後の2007年10月に、ここロンドンに引っ越してきました。現在はこの街のクラブやライブハウスを中心に、ジャンルを問わずさまざまなパーティーで演奏しています。ロンドンでは、ライヴハウスとクラブのあいだにあまり隔たりがないのですが、ここでは敢えて、前者を中心に活動するロック/ ポップス系と、DJを中心としたクラブシーンに分けて、書いてみたいと思います。


アンカーソングのライヴ風景

 まずロック/ポップス系のシーンでは、やはりオルタナティヴ/インディー系が人気です。東ロンドンに店を構える〈Rough Trade Records〉に足を運べば、スタッフによって厳選された世界中のアーティ ストによる作品の数々が、有名無名を問わず、所狭しと並べられています。なかでも現在とりわけ注目を集めているのは、いまやトレンドの発信地として認識されつつある、NYはブルックリン出身のバンドです。MGMTVampire Weekend、Grizzly Bear、それにAnimal Collective等々、メジャーで成功しているバンドのみならず、Bear In Heaven、 The Hundred In The Hands、Pains of Being Pure At Heartなど、現地でまさに人気に火が点こうとしているバンドまで幅広く取り扱っていて、流行に敏感な音楽ファンで店内は常に賑わっています。個人的には、〈XL Records〉傘下の〈Young Turks〉から新作を発売したばかりのHoly Fuck、また彼らと同じくカナダ出身のBorn Ruffiansというバンドに注目しています。

 クラブ/ダンスミュージック系のリスナーがよく足 を運ぶのは、Central Londonにある〈Phonica Records〉です。テクノ、ハウス、エレクトロ、どれをとってもまさにダンスミュージックの本場であるロンドンならではの洗練されたセレクトで、現場でプレイするDJたちにとっても欠かせないレコード屋となっています。なかでもやはり、いまもっとも勢いがあるのはDubstepのシーンで、SkreamやBengaはもちろんのこと、Burialを擁する〈Hyperdub〉を主催するKode 9ScubaIkonikaJoy Orbison等々、ユニークな才能が次から次へと登場して、シーンに更なる活気を与えています。
 個人的に注目しているのは、「Vacuum EP」のリリースで一躍脚光を浴びたFloating Points、デトロイトの新星Kyle Hall、そしてAaron Jeromeの変名プロジェクトであるSBTRKTなどです。

 レコード業界も不況の煽りを受けているというのは紛れもない事実のようですが、クラブやライヴハウスといった現場では、その事実を感じさせないほどに、連日大いに賑わっています。
 先日は〈Heaven〉にて開催された、Holy Fuckのライブに足を運んできました。ロンドンではクラブとライブハウスのあいだにあまり大きな隔たりがないというのは先に述べましたが、今回のイヴェントはまさにその事実を体現するかのような内容で、先述のSBTRKTがサポートとして出演していました。レーベルメイトであるという点を除けば、両者のあいだにはさほど共通点がないようにも思われますが、集まったHoly Fuckのファンたちはラップトップを使用したSBTRKTのパフォーマンスにもしっかり反応してい て、ロンドンのオーディエンスの懐の広さを、あらためて感じさせてくれました。生演奏とエレクトロニクスをユニークなバランスで組み合わせたHoly Fuckのパフォーマンスはとてもパワフルかつ新鮮で、満員御礼となった会場は大いに盛り上がっていました。

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 過去もいまも変わらず、音楽ファンにとってロンドンは本当に刺激的な街で、僕自身、シーンを外から見ているだけでなく、その一部になりたいという希望を胸に、この街にやってきました。
 とくに頼れそうなアテがあるわけでもなかった僕は、渡英したばかりの頃はブッキングを見つけるのに苦労した時期も、少なからずありました。当時は駆け出しのバンドらに混じって、街の小さなパブでよくライヴをしていました。ロンドンには小さなパブが星の数ほどあって、そのなかには簡易なステージを設置しているところがたくさんあるため、それだけアーティストにとって演奏する場が多いということでもあります。
 また日本とは違い、出演する上でバンドにノルマがかせられることはまずなく、それは若者たちが気楽に音楽をはじめるのを促す要因にもなっていると思います。
 ロンドンではアーティストのブッキングやマネージメントが、アンダーグランドにまでしっかりと行き渡っていて、どんな小さなパブであってもエージェントやプロモーターを通して出演するというのが一般的です。

 現在、僕はSOUNDCRASHというプロモーターにマネージメントを担当してもらっています。彼らは〈KOKO〉や〈Cargo〉といったロンドンのクラブを中心に、〈Ninja Tune〉や〈WARP Records〉のアーティストを軸にした、数多くのコンサートやイヴェントをオーガナイズしていて、僕はこれまでに、DJ Krush, Jaga Jazzist,Hexstatic, DJ Vadimなどのアーティストのサポートを務めてきました。つい先日には、収容人数3,000人を誇るロンドン市内でも最大規模の会場のひとつ、〈The Roundhouse〉にて、〈Ninja Tune〉から新作を発売したばかりのBonoboのサポートを務めさせてもらいました。

ザ・ラウンドハウス
会場となったザ・ラウンドハウス

 ロンドンのオーディエンスはとても素直で、いいと思ったときにはとても熱のこもったレスポンスを見せてくれますが、逆に退屈したときには、たとえそれがヘッドライナーのパフォーマンスであっても、冷ややかな反応を見せます。とくに今回の僕のようなサポートアクトの場合は、オーディエンスの多くが事前に予備知識を持たずに来ているため、彼らを楽しませることができるかどうかは、まさにその日のパフォーマンス次第と言えます。
 そういう意味でもソールドアウトになった今回の公演は、これまででもっともやり甲斐のあるショーのひとつになりました。開演直後は様子を伺っていたオーディエンスが、どんどん盛り上がっていくのが手に取るように見え、最初は5割程度しか埋まっていなかったフロアも、演奏を終える頃には超満員になっていて、3,000人のオーディエンスから大きな拍手と歓声を頂きました。こういうシチュエーションは、本当にいいパフォーマンスが披露できたときにだけ経験できることなので、僕にとって非常に忘れ難い夜になりました。

 そして満を持して登場したBonoboは、集まったお客さんをさらに盛り上げる、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。今回はストリングスやホーンセクションを交えた、総勢12名によるフルバンド編成での公演で、マルチインストゥルメンタリストであるBonoboことSimon Green本人はベースを中心に演奏しつつ、バンドを見事にまとめあげていました。
 また今回の公演にはFlying Lotusの"Tea Leaf Dancers"のシンガーとしても知られるAndreya Trianaが全面的に参加していて、新世代の歌姫として大きな支持を得つつある彼女が、その抜群の存在感を誇る歌声で、オーディエンスを大いに湧かせていました。終演後、いつまでも鳴り止まない歓声と拍手を前に、ステージ上のSimonはとても嬉しそうな表情を浮かべていました。SOUDCRASHのクルーも「これまでにオーガナイズしたコンサートのなかでも最高のもののひとつになった」と、大いに満足している様子でした。

Bonobo
白熱したステージを展開するボノボ

 ロンドンに来て約2年半、シーンの刺激を毎日のように肌で感じられるこの街での生活は、本当に魅力的だと思います。非常に競争率が高い業界であることは事実ですが、実力のあるアーティストが評価され、そしてのし上がっていくという古き良き体制が、この街のアンダーグランドシーンには、いまもしっかりと根付いています。
 最近、日本では海外に出たがる若者が少なくなったという話を時折耳にしますが、僕の知る限りでは、そういうった刺激を求めてこの街にやってきている日本のアーティストはたくさんいて、それぞれがさまざまな形で、その個性を表現しています。この記事を読んでくれた方が、この街で音楽をするということに少しでも興味を抱いてくれたのであれば、この上なく幸いです。

 

アンカーソングのサード・シングル「The Lost & Found EP」は〈Lastrum〉より発売中。また、アンカーソングは7月29日、ele-king@DOMMUNEに出演決定!

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