フランク・オーシャンの周囲が騒がしい。
8月18日、唐突に『Endless』と題されたヴィジュアル・アルバムが Apple Music で独占公開された。その後、新曲 "Nikes" のMVが公開され、20日にはこれまで何度も延期されていた4年ぶりとなるアルバム『Blonde』がリリースされた。それと同時に、LA、ニューヨーク、シカゴ、ロンドンの4都市では「Boys Don't Cry」という名のポップアップ・ショップが展開され、そこでは『Boys Don't Cry』と題されたジン(冊子)が無料で配布された。そのジンには写真や詩が掲載されているほか、新アルバム『Blonde』のフィジカル・ヴァージョンとなるCDも同梱されている。オンライン版『Blonde』には17曲が収録されているのに対しCD版『Blonde』は全12曲で構成されているが、後者にはオンライン版には収録されていない "Mitsubishi Sony" および "Easy" の2曲が収録されていたり、曲順が大幅に異なっていたりと、両者の間には目立った違いがある。なかでも注目すべきは、CD版では "Nikes" がオンライン版とは異なるエクステンデッド・ヴァージョンで収録されていることだろう。そのCD版 "Nikes" には、なんと、あのKOHHが参加しているのである。彼は同曲の終盤で日本語のラップを披露している。
『Blonde』にはビヨンセやケンドリック・ラマー、アンドレ3000やジェイムス・ブレイクなどが客演しており、それだけでも十分豪華な面子なのだけれど、アルバムのコントリビューター(貢献者)の欄には、タイラー・ザ・クリエイターやファレル・ウィリアムスやカニエ・ウエスト、アルカやジェイミー・XX、エリオット・スミスやジョニー・グリーンウッドやリック・ルービン、はたまたデヴィッド・ボウイやブライアン・イーノ、ビートルズやギャング・オヴ・フォーの名前まで記載されている。それらビッグネームの中に KOHH と Loota の名前が侵入していることは、日本の音楽シーンにとって大事件と言っていいだろう。特に KOHH の参加は『FADER』誌でも大々的に取り上げられ、海外でも大きな話題となっている。すでに世界的な注目を集めていた KOHH だが、今回のフランク・オーシャンのフックアップによって、海外での彼の活躍がその加速度を増すのは必至だろう。現状、CD版の『Blonde』を入手するのは困難であるが(ネット・オークションではすでに10万円もの値がついているそうだ)、もしかしたら今後別の形でオフィシャルにリリースされる可能性もあるかもしれない……と思いたい。
フランク・オーシャンとKOHH──しばらくかれらから目が離せなさそうだ。
























