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interview with Gonjasufi

interview with Gonjasufi

政治は大嫌いだし、政治にはいっさい関わりたくないと思っている。アメリカではつねに政治は偽善で、ハリウッドのような腐ったシーンも生み出している。それには常に反抗していたいと

――〈ワープ〉が送る西海岸からのサイケデリックの魔術師、ゴンジャスフィ

野田 努    Apr 13,2010 UP

 ラスヴェガスで暮らすヨガの先生がフライング・ロータスやその仲間たちと一緒にアルバムを作った――君はいったいどんな音楽を想像する?

 彼の名前はゴンジャスフィ(この名前の意味を、君はこの先のインタヴューで知ることになる。そう、素晴らしいその意味をね)、そして僕たちの多くは彼の歌をフライング・ロータスのセカンド・アルバム『ロスアンジェルス』に収録された"Testament"によって知しっている。フライング・ロータスはその歌を「時間を超越した、驚くべき汚物である」と表現しているが、聴けばわかるように、それはたしかにソウルフルだがまるで亡霊の声のようでもある。


Gonjasufi
A Sufi & A Killer

Warp / Beat

Amazon

 この度〈ワープ〉からリリースされるゴンジャスフィのデビュー・アルバム『ア・スーフィ&ア・キラー(A Sufi & A Killer)』が話題だ。『ガーディアン』は発売前から「今年何回も繰り返し聴くであろうアルバム」と賞賛し、あるいはまたゴンジャスフィを「電子のヘンドリックス」として再三にわたって紹介している。〈ストーンズ・スロウ〉以降におけるポスト・ヒップホップの音の冒険、〈ワープ〉におけるIDMの実験、この両者のおそるべきドラッギーな結合によって生まれらこの音楽は、さまざまな文化の衝突(イスラム教、トルコ、インド、ブルース、レゲエ等々)という文脈からTV・オン・ザ・レイディオやM.I.A.などとも比肩されている。が、そのどれとも違っている。西海岸のBボーイたちの実験とアシッド・ロックとの接続は、ヨガとイスラム教のスーフィという管を通して......とにかく世にも奇妙なサイケデリック・サウンドを創出したのである。

最初にのめり込んだのは、アイス・キューブやトゥー・ショートなんかの90年代の西海岸ヒップホップだったよ。ラップに誠実さや愛を感じて、すごく魅了されたんだ。

普段はヨガの先生をしているってホントですか?

ゴンジャスフィ:そうだよ、期間でいうと1年で半年間くらいは教えているんだけど、いまはちょうどこれから自分の修行にまた戻ろうかなと思ってる。すごく好きなんだ。

アルバムの話の前に、あなたのプロフィールについて教えてください。生まれはサンディエゴですよね。メキシコ人の母とエチオピア人の父のあいだに生まれている。あってますか? 

ゴンジャスフィ:あってるよ。

ご両親からの影響について教えてください。

ゴンジャスフィ:父はマイルズとかジャズをよく聴いていて、母はスペインやメキシコのラヴ・ソングをよく聴いていて、ふたりからの音楽的影響はとても大きいよ。

どんな10代を過ごされたのですか?

ゴンジャスフィ:学校に行って、普通にスポーツとかもしていたんだけど、マリファナを吸い出してから音楽の世界へ完全にのめり込んだね。そこから完全に音楽が人生の中心になっていったよ。

あなたの音楽との出会いについて教えてください。どんな音楽が好きになって、そしてどういう経緯で歌い、演奏し、音楽制作をするようになったのか?

ゴンジャスフィ:いろいろ音楽は聴いていたけど、最初にのめり込んだのは、アイス・キューブやトゥー・ショートなんかの90年代の西海岸ヒップホップだったよ。ラップに誠実さや愛を感じて、すごく魅了されたんだ。そして彼らを聴くにつれて、自分のなかから表現したい音や歌が生まれてきて、それを制作するようになったんだ。いまはレコーディングの知識もつけたし、いろいろできる幅が増えてきたと思うよ。

とても素敵な声をしていますが、影響を受けたヴォーカリストはいますか?

ゴンジャスフィ:そうだね、高校にいたときにレゲエ・ムーヴメントがあって、ボブ・マーリーはよく聴いたよ。あとはもちろんジミ・ヘンドリックス。彼はつねにヒーローだ。いまも生きているアーティストでいえば、ベス・ギボンス、ジャック・ホワイト、トム・ヨークの3人かな。

『A Sufi & A Killer』ではいろんな音楽をやっていますね。ヒップホップ的なものだけではなく、"Sheep"のようなアシッド・フォーク調の曲もあるし、"She's Gone"みたいなビートルズ調の曲もある。"Suzie Q"みたいなハード・ロックもあるし、"Stardustin'"みたいなジミヘンみたいな曲もある。あなたにとっての音楽的アイデンティティとは何になるのでしょうか?

ゴンジャスフィ:うーん、もちろんさまざまな音楽に影響を受けてきたんだけど、ヒップホップ以外でいえばレゲエとロックが大きいと思う。1995年から2003年くらいまではすごいレゲエに魅了されていたし、それ以降、とくに最近はロックにはまっているよ。さっき挙げたトム・ヨークやジャック・ホワイトなんかのね。

あなたにとっての最大の音楽的ヒーローは? ジミ・ヘンドリックス?

ゴンジャスフィ:もちろん。ジミは世界いち最高にクレイジーなマザー・ファッカー野郎さ。

ちなみに20代はどのように過ごされていたのですか? マスターズ・オブ・ザ・ユニヴァース(Masters Of The Universe)というヒップホップ・クルーとして活動していたと聞きますが、音楽活動はずっと続けていたのですか?

ゴンジャスフィ:とにかくマリファナを吸いまくった。もうそればかりやっていたし、ドラッグからなにからすべてやり尽くしたね。活動としてはマスターズ・オブ・ザ・ユニヴァースのクルーとしてラップしたり、ビートを作って、CDを自主制作して、それを路上で売ってマリファナを買う足しにしていたよ。Orko(マスターズ・オブ・ザ・ユニヴァース)とThavius Beck(グローバル・フロウテイションズ)と一緒にベイ2に住んでいて、あいつらにMPCの使い方とかを教えてもらったんだ。その頃は、いろんな家のソファを転々としていて、そのときもずっとそのふたりとつるんでいたから本当にかけがえのない仲間だと思ってる。

野田 努(2010年4月13日)

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