「TT」と一致するもの

Ronin Arkestra - ele-king

 勢いが止まらない。去る2019年、ソロ浪人アーケストラにと精力的に活動を繰り広げ、果敢に今日のジャズを拡張し続けているマーク・ド・クライヴ=ロウが、後者、すなわち浪人アーケストラとして初めての公演をおこなう。4月15日、会場は渋谷 WWW。彼と彼のもとに集った日本の精鋭たちによるプレイ──これは必見です。

伝統的なジャズからクラブ・ソウルミュージックと多岐なシーンで長年活躍を続け、現在はLAのジャズ/ビート・シーンの中心にいるキーボード奏者/プロデューサー "MARK DE CLIVE-LOWE" の呼びかけで、ジャズを中心とした日本の精鋭プレイヤーが集結した "RONIN ARKESTRA" の初公演が開催決定!

伝統的なジャズからクラブ・ソウルミュージックと多岐なシーンで長年活躍を続け、現在はLAのジャズ/ビート・シーンの中心にいるキーボード奏者/プロデューサー "MARK DE CLIVE-LOWE"。

今年1月には自身が主催する、セッション・イベント「CHURCH」のライヴを収めた『CHURCH Sessions』をリリースするなど精力的に活動を続ける彼の呼びかけで、ジャズを中心した日本の精鋭プレイヤーが集結し、昨年9月にはデビューアルバム『Sonkei』をリリースした "RONIN ARKESTRA" の初公演が開催決定!
                      
日程:2020年4月15日(水)
会場:WWW
タイトル:「RONIN ARKESTRA LIVE IN TOKYO
時間:open 18:30 / start 19:30
料金:前売¥3,800 / 当日券¥4,300 (税込 / ドリンク代別 / オールスタンディング)

RONIN ARKESTRA
Member:
Mark de Clive-Lowe - keyboards, electronics
Kohei Ando - alto sax
Wataru Hamasaki - tenor sax
Hiroyuki Ishikawa - trumpet
Tsuyoshi Kosuga - guitar
Kenichi Ikeda - bass
Nobuaki Fujii - drums

チケット発売日:2月26日(水)10:00
e+ / チケットぴあ / ローソンチケット / iFLYER / WWW店頭
問合:WWW 03-5458-7685
公演詳細ページ:https://www-shibuya.jp/schedule/012392.php


                                
マーク・ド・クライヴ・ロウが『Heritage』に続いて、自身のルーツである「日本」にフォーカスしたプロジェクトが、浪人アーケストラです。
LAから東京へと場所を移し、日本人のプレイヤーたちと作り上げたアルバムは、日本のジャズの歴史に新しいページを刻む作品となりました。(原 雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : RONIN ARKESTRA (浪人アーケストラ)
タイトル : Sonkei (ソンケイ)
発売日 : 2019/9/25
価格 : 2,800円+税
レーベル/品番 : rings (RINC56)
フォーマット : CD
JAZZ / SOUL / CLUB

TSUBAKI FM - ele-king

 先日お伝えしたように、いよいよ TSUBAKI FM のアニヴァーサリー・ツアーがはじまる。とくにすごいのはツアー・ファイナルにあたる3月7日~8日で、なんと24時間連続のイヴェントとなっている。30組以上が出演、青山蜂~Red Bar~Tunnel~COMMUNE 表参道にて開催。チケットも安いし、これは行くしかないでしょ!

R.I.P. Andrew Weatherall - ele-king

野田努

 1997年初夏、日曜日の晩、場所はロンドンはカムデンタウンのライヴハウス。新代田FEVERぐらいのフロアに客は20人いるかいないか。DJはアンドリュー・ウェザオール。彼は映画音楽や古いラウンジ・ミュージック、そしてダウンテンポのトラックをおよそ1時間以上にわたってプレイしながら、その日の目玉であるレッド・スナッパーのライヴのためのサポートに徹していた。
 「あれだけの大物でありながら、彼は自分の好きなバンドのためなら、こうした小さな場所でも率先してDJをやるんだよ」、イギリスの音楽業界のひとりがぼくにそう自慢げに語った。ライヴが終わると再びウェザオールは彼の信念のこもったDJを再開した。客がいなくなるまで。
 WARPの創業者のひとり、スティーヴ・ベケットはウェザオールのことを「アンダーワールドやケミカル・ブラザース以上にビッグになれたのに、敢えてそれとは逆の方向のマイナーなほうに走った」と説明したことがある。こう付け加えながら。「レーベルとしては残念だったけれど、アーティストとしては尊敬に値する」

 アンドリュー・ウェザオールとはそういう人だった。
 彼の名声は、1990年、プライマル・スクリームのこれ以上ないほど素晴らしい“Loaded”によってたしかなものとなった。負け犬のソウルを歌ったあの魅力たっぷりのオリジナル曲(I'm Losing More Than I'll Ever Have)を、ウェザオールは薄汚れていながらも崇高な高まりへとみごとに変換させた。冒頭の映画『ワイルド・エンジェル』の科白、そして70年代のアメリカのソウル・グループ、ジ・エモーションズの“I Don't Wanna Lose Your Love”のコーラス、こうしたカットアップによる彼のリミックスは、たんなる曲の再構築ではなく、別の意味をはらんだあらたな曲の創造だった。そして言うまでもなく、それはあの時代の最高中の最高のアンセムとなった。

 2月17日、アンドリュー・ウェザオールがロンドンの病院で他界したことが発表された。死因は肺塞栓症。56歳だった。これまた言うまでもないことだが、アンドリュー・ウェザオールは歴史を変えたDJのひとりである。UKダンス・カルチャーを代表するDJであり、挑戦と努力を惜しまないプロデューサーだった。“Loaded”以外でも、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン“Soon”やニュー・オーダー“Regret”、セイント・エチエンヌ“Only Love Can Break Your Heart”やイエロや……挙げたらキリがないが、まだハウスを知らないインディキッズにそれを教えた第一人者でもある。イギリス人から「Andrew Weatherall is my hero」という言葉を、これまで何度聞かされてきたことか……。
 日本においてもその影響は計り知れない。渋谷系からテクノやダブのシーンにいたるまで、インディからクラバーにいたるまで広範囲に及んでいる。とてつもなく重要なDJがこの世界からいなくなってしまった。

 アシッド・ハウスの狂騒のなかから登場したアンドリュー・ウェザオールだが、その延長であるバレアリックのシーンが巷でもてはやされると、ハッピーではなく、軽快でもなく、そしてノリノリでもない、おそらくその当時の誰もがあまり望んでいなかったダークでアブストラクトな方向性=ザ・セイバース・オブ・パラダイスへとシフトした。レイヴの季節が終わり、厳しい時代の到来を予見していたかのように。
 彼はそういうプロデューサーだった。ときのトレンドがどうであれ、まわりにどう思われていようと自分がやりたいことをやる。ダブであれロカビリーであれIDMであれ、そのときの自分が本気で愛情を注げるものしかやらない。ほとんどすべてのDJがスポーティーなクラブ・ファッションで身を包んでいた90年代初頭にただひとりラバーソウルを履いていたように。彼は結局最後まで、ソロ・アルバムとしては最後となってしまった2017年の『Qualia』まで、そのやり方を曲げなかった。

 ぼくがウェザオールのDJを初めて聴いたのは1992年のロンドンの映画館を貸し切って開催された、あの時代特有の狂ったレイヴ・パーティ(High on Hope=希望ある高揚という、いま思えばふざけた名前のパーティ)だった。その後もロンドンのテクノ・イベントや彼自身が主宰していたクラブ(テムズ川を越えたいまは無き、人気などまったくない倉庫街にあった)でのDJなど、さまざまな場所で聴いているけれど、ウェザオールは同じようなセットを二度と繰り返していなかった。
 おそらく94年かそれくらい、当時彼が主宰していたレーベル〈Sabres Of Paradise〉の事務所も忘れがたい。それは再開発されるずっと前のソーホーの、ポルノショップなどが並ぶいかがわしい一角のビルの2階にあった。イビサでDJしたらたった2曲でデッキから降ろされたという経験を持つ彼のセンスは、リゾート地の太陽からは100万光年離れていたし、大勢を喜ばすためにレコードバッグのなかに好きでもないレコードを2~3枚入れることもできない人だった。いまでこそそうした態度を格好いいと言える人も少なくないのだろうが、当時としては極めて異端だった。
 また、90年代前半はエイフェックス・ツインやマイケル・パラディナスのような、クラブで踊っているというよりは自室に籠もって機材をいじくり倒している、いわばオタクなプロデューサーが出てきているが、ウェザオールはこうした新しい才能も積極的に評価した。これもいまとなっては当たり前に思えるだろうが、当時はダンス至上主義がまかり通っていたので、とくにハウス系の玄人連中の一部からは、あの手の踊れないサウンドは低級だと見なされていた、そんな時代のことである。

 ぼくが彼と初めて対面取材したのは90年代末のことで、場所はロンドンのトゥー・ローン・スウォーズメンのスタジオだった。シャイな人柄で、格好付けたところもなく、ひとつひとつの質問に正直に答える人だった。スタジオのなかには大量のレコードとCDが散乱しており、取材が終わると彼はそのとき自分が気に入っているレコードやCDをいくつか教えてくれた。その1枚は60年代の電子音楽の発掘もので、ほかの1枚にはまだ出て来たばかりのキャレクシコのレコードがあった。これまたよく知られていることだが、彼は本当に幅広く、いろんな音楽を愛していた。

 ぼくは彼の音楽をこの30年間ずっと聴いてきている。とくに思い入れのあるウェザオール作品は、トゥー・ローン・スウォーズメンの初期作品だ。『The Fifth Mission』(1996)、「Swimming Not Skimming」(1996)、「The Tenth Mission」(1996)、「Stockwell Steppas」(1997)。
 セイバースのときもそうだったが、『The Fifth Mission』を初めて聴いたときは、どう捉えていいのかよくわからなかった。しかし、時間が経つとその素晴らしさに気が付くのである。自らを孤独な剣士だと名乗ったこの頃の作品は、とことん地味で、そしてとことんメランコリックで圧倒的に美しい。

 「恋に落ち、恋に冷め、誰かを愛し、誰かを愛するのをやめる、誰かに愛されなくなる……人間の人生経験は、芸術経験と同じくらい大切なものだ」、7年前のぼくのインタヴューで彼はこう語っている。
 アンドリュー・ウェザオールは、古き人間だった。そのことは彼自身も自覚していたし、〈Rotters Golf Club〉になってからの彼は19世紀趣味をむしろ強く打ち出していた。インターネットが世界を変えてしまうちょうどその渦中にあって、つねに3種類の書物(小説、歴史、芸術)を身近に置いていた本の虫は、テクノロジーの利便性に何も考えずに身を委ねるような真似はしなかった。19世紀のネオゴシック運動のように、テクノロジーの快適さに対する疑いの目を忘れなかった。それがたとえ怒りであっても感情を持つことを賞揚し、人びとの感情の劣化を案じてもいた。
 「パソコンでアートを作ってもいいと思う。そのアートがパソコン以外の世界でも存在できると感じられることができるならね」、液晶画面を眺めていさえすれば、24時間買い物のできるし、ポルノもニュースも他人がどう思っているかも自分がどう思われているかも見ることができる世界が日常化している現代において、アンドリュー・ウェザオールには明らかにやるべきことがまだまだあった。彼は表現すべきこと、打ち出すべき声明を持っていた。
 「状況が不安定で、世界がダークになってくると、作られるアートはより興味深いものになる。最高のアートは困難との闘いから生まれるものだ」、ブッシュとブレア時代の2002年のインタヴューで彼はこう語っている。「俺たちはいま恐ろしいほど興味深く危険な時代に生きている。俺は世界の状況を心配をしながらも、毎日をすごくエンジョイしているんだ」

 「人生にはいろんな道があるだろ、人はそれを選択するわけだけど、俺が選んだ道はいつも難道だった」、これは2009年のインタヴューで語っていたことだ。刺青を入れたために実家を追い出された彼の若かりし日々は、決して平坦なものではなかっただろう。
 以下、同じインタヴューからの抜粋。「アンダーグランドの音楽的先駆者たちは、厳しい道を突き進んで来た。俺も好きでそれを追いかけてきたけど、それは厳しい道で、必ずしも楽な生活とは言えない。だから、その道にガイドした先駆者たちをたまに恨んだりする(笑)」
 「もっとポップな曲を書いていたら金を儲けていたかもしれないけど、俺はハードワークな状況を楽しめるタイプなんだ。若いときにやった最初のバイトが肉体労働だったから、キツさや困難な状況から得る満足感みたいなものが好きなんだよ」

 “Loaded”があまりにも名曲なのは、あれは人生を表現しているからだろう。「あなたの愛を失いたくない」とジ・エモショーンズは繰り返す。愛の喪失はアンドリュー・ウェザオールが生涯いだき続けたオブセッションのようなものだったのではないだろうか。
 「人生こそ愛と死だね」。2007年のインタヴューで彼はこう言っている。「自分の音楽のテーマには“生と死”がいつもあって、歳を重ねるごとにその“死すべき運命”がさらに現実味をましてくる」

 しかしそれが来るのは早すぎた。2016年のアルバム『コンヴェナンザ』のなかで彼はこう歌っている。「どうかこの手紙を許して欲しい、これが最後だから、友よ/どんな祈りも僕を救えなかった/もう一度亡霊を呼び出そう」

 さようなら、アンドリュー・ウェザオール。そして、あまりにも多くの音楽をありがとう。今夜はきっと世界中で“Loaded”が、そしてあなたの深く美しく素晴らしい音楽が流れているのだろう。

!!! (Chk Chk Chk) - ele-king

 昨年の来日公演でもサイコーのパフォーマンスを披露してくれたチック・チック・チックが、今年も日本へやってくる!!! 今回は5月23日~24日にかけて横浜赤レンガ倉庫野外特設会場で開催される《GREENROOMFESTIVAL ’20》への出演というかたちだ!!! またみんなでダンスに明け暮れようぜ!!!

GREENROOMFESTIVAL ’20に !!! (Chk Chk Chk)が出演決定!!!
最強&狂のライブバンドが赤レンガ倉庫をダンスフロアに変える!
最新作『WALLOP』好評発売中!

毎年国内外から豪華アーティストが集結する「GREENROOM FESTIVAL ’20」の第2弾出演アーティストが発表され、!!! (chk chk chk) の出演が決定! NYの馬鹿げたダンス規制法を痛烈に批判し一躍脚光を浴びた名曲 “Me And Giuliani Down By The School Yard (A True Story)” から16年、突き抜けてエネルギッシュかつ痛快に反体制の姿勢を示し続けているチック・チック・チック。最新作『Wallop』をひっさげ、〈Warp〉30周年の一環として敢行された来日ツアーでも集まったファンを踊り狂わせた最狂のライブバンドが、今度は赤レンガ倉庫をダンスフロアに変える!

GREENROOM FESTIVAL ’20
場所:横浜赤レンガ倉庫野外特設会場
日時:2020年5月23日(土)、24日(日)

第2弾出演アーティスト
Tash Sultana
!!!
Oscar Jerome
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Suchmos
EGO-WRAPPIN'
PUFFY
SPECIAL OTHERS
D.A.N.
LUCKY TAPES
TRI4TH
TENDER
showmore
みゆな

5月23日(土)、24日(日)に開催となる GREENROOM FESIVAL に第2弾として新たに14組のアーティストの出演が決定しました! パワフルなラインナップの発表とともに、完売必至のチケットの先行販売も開始! 今後も MUSIC に加え、ART や FILM の発表がありますので、どうぞお見逃しなく。パワーアップし続ける「GREENROOM FESTIVAL ’20」に是⾮ご期待ください!

事務局一般先行チケット販売開始!
[1日券各日] 価格 ¥12,000
[2日通し券] 価格 ¥19,000
https://greenroom.jp/tickets/

Lineup
MGMT / Tash Sultana / !!! / Sigrid / Oscar Jerome
ASIAN KUNG-FU GENERATION / Suchmos / never young beach / EGO-WRAPPIN’
佐野元春 & THE COYOTE BAND / RHYMESTER / PUFFY / 平井大 / SIRUP / LOVE PSYCHEDELICO
GLIM SPANKY / SPECIAL OTHERS / TENDRE / LUCKY TAPES / D.A.N. / TRI4TH / showmore / みゆな and more...

label: WARP RECORDS/BEAT RECORDS
artist: !!!
title: Wallop

国内盤CD BRC-608 ¥2,200+tax
国内盤特典: ボーナストラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

[ご購入はこちら]

Nightmares On Wax - ele-king

 これはたまらない。昨年はリカルド・ヴィラロボスによるリミックス盤を発表、12月の来日公演も記憶に新しいナイトメアズ・オン・ワックスだけれど、なんと、1995年の名作『Smokers Delight』の25周年記念盤が4月3日にヴァイナルでリリースされることになった。ザ・KLFの『Chill Out』をヒップホップで再現するというコンセプトにもとづいて制作されたこのセカンド・アルバムは、それまでのブリープ~ハウス路線から一気にスモーキーかつソウルフルなダウンテンポへと舵を切った転機作で、現在われわれがよく知るNOWサウンドの原点にあたる。今回の記念盤には、2曲の新曲を含む計4曲がボーナストラックとして収録されるとのことで、そちらのほうも楽しみ。

[3月11日追記]
 発売が近づいてきた『Smokers Delight』の25周年アニヴァーサリー盤より、ボーナストラックとして収録される新曲2曲のうちの1曲 “Aquaself” が公開されました。ん~、気持ちいい~。安心のNOW印、炸裂です。

NIGHTMARES ON WAX
歴史的傑作『SMOKERS DELIGHT』のリリース25周年を記念し、
新曲を追加収録した再発盤のリリースが決定!

マッシヴ・アタック『Blue Lines』、ポーティスヘッド『Dummy』、トリッキー『Maxinquaye』と並び、その時代を象徴する名盤として絶大なる評価を受けているナイトメアズ・オン・ワックスの歴史的名盤『Smokers Delight』。リリースから25周年となる今年、新曲を追加収録した25周年記念盤が、4月3日に発売決定!

英 Fact Magazine が「80年代後半のレイヴ・シーンの黎明期を生んだムーヴメントが、リラックスした部屋の中でも、イビザの夕暮れにも合うようにと、CDウォークマン世代にとってのセカンド・サマー・オブ・ラブを再定義した作品」と称賛した本作『Smokers Delight』は、当時まだ新興レーベルだった〈Warp〉周辺の勢力図を大きく塗り替え、〈Warp〉初期を支えたロングセラー作品であり、UKでシルバーディスクの認定を受けている大名盤であると同時に、デビュー作『A Word of Science』でジャンルを横断した独特なエレクトロニック・サウンドで注目を集めていたナイトメアズ・オン・ワックスが、ソウル、ヒップホップ、ダブからの影響を吸収したチル〜ダウンテンポの巨匠として歩み始めるキャリアの礎となった代表作。

バックボーンは、レゲエ、ソウル、そしてサンプリングとディギングを通したヒップホップだった。だからダブの影響や、ラヴァーズ・ロックのソウルフルな影響が感じられるんだよ。俺を音楽に向かわせたすべてのDNAが詰まってる。当時みんなから、ナイトメアズのサウンドを見つけたな、と言われたけど、「本当? なにそれ?」って感じだった。でも今振り返ると、感覚だったり、スピリチュアルな意味合いで、その意味がわかる気がするよ。そのゾーンに入った瞬間に自分でもわかるんだ。 ──George Evelyn (Nightmares On Wax)

今回25周年記念盤をリリースするにあたって、ジョージは再び「ゾーン」に入り、“Let’s Ascend” と “Aquaself” という2曲の新曲、“Dreddoverboard” のファンク・ヴァージョン、“Nights Introlude” のライヴ・ヴァージョンが追加収録される。赤と緑のカラー盤となる2LP盤は、シルバーのゲートフォールド・ミラーボード・スリーブに収納され、アルバムとボーナストラックがダウンロードできるダウンロード・コード付となっている。

label: WARP RECORDS
artist: Nightmares On Wax
title: Smokers Delight (25th Anniversary Edition)
release date: 2020.04.03 FRI ON SALE

輸入盤2LP WARPLP36RX

BEATINK:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10846

Tracklisting
A1. Nights Introlude
A2. Dreddoverboard
A3. Pipes Honour
B1. Me And You
B2. Stars
B3. Wait A Minute / Praying For A Jeepbeat
B4. Groove St.
C1. Time (To Listen)
C2. (Man) Tha Journey
C3. Bless My Soul
C4. Cruise (Don't Stop)
D1. Mission Venice
D2. What I'm Feelin (Good)
D3. Rise
D4. Rise (Reprise)
D5. Gambia Via Vagator Beach

*Bonus tracks on download card
01. Aquaself
02. Let’s Ascend
03. Dreddoverboard (Funk Mix)
04. Nights Introlude (Live In Chicago)

DJ Marcelle & Kampire (Nyege Nyege) - ele-king

 これまで20回以上開催されてきた WWW のレジデント・パーティ《Local World》ですが、今年もやる気満々です。今回は、これまで都内のクラブで開催されてきた YELLOWUHURU 主宰の《FLATTOP》と Celter 主宰の《Eclipse》との共同パーティで、話題のウガンダのフェス/コレクティヴ〈Nyege Nyege〉主宰の Kampire と、そのレジデントでもあるアムステルダムの DJ Marcelle を初来日で迎えます(Marcelle は大阪公演も)。これまたすごい一夜になりそうです。

Local XX2 World FLATTOP x Eclipse - Super Freedom -

新しい伝統と自由への狂騒。アフリカからダンス・ミュージックの未来を切り開くウガンダの新興フェスティバル/コレクティブ〈Nyege Nyege〉主宰の Kampire と、そのレジデントでもあり、今最も “越境する” 奇矯のアーティストとして話題の DJ Marcelle を初来日で迎え、Local World、FLATTOP、Eclipse によるハイブリッド共同パーティ “Super Freedom” が開催。

Local XX2 World FLATTOP x Eclipse - Super Freedom -
2019/03/28 sat at WWW / WWWβ
OPEN / START 23:30
Early Bird @RA ¥1,800
ADV ¥2,300@RA | DOOR ¥3,000 | U23 ¥2,000

【詳細】https://www-shibuya.jp/schedule/012322.php
【前売】https://www.residentadvisor.net/events/1386693

DJ Marcelle / Another Nice Mess [Netherlands]
Kampire [Nyege Nyege / Uganda]
YELLOWUHURU [FLATTOP / GHPD]
Celter [Eclipse]

+ many more

※ You must be 20 or over with Photo ID to enter

【DJ Marcelle 大阪公演】

AltPass feat. DJ MARCELLE
2020.3.27.fri. 22:00-7:00 at Club Daphnia
ADV ¥2,500 | DOOR ¥3,000

GUEST DJ:
DJ MARCELLE / ANOTHER NICE MESS
(JAHMONI) from Nederland

DJ:
Toshio Bing Kajiwara
7e
Gyoku
Gunilla
KA4U

LIVE:
USK

Visual Effect:
catchpulse

and more act.

FOOD: カカト飯店

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Local 1 World EQUIKNOXX
Local 2 World Chino Amobi
Local 3 World RP Boo
Local 4 World Elysia Crampton
Local 5 World 南蛮渡来 w/ DJ Nigga Fox
Local 6 World Klein
Local 7 World Radd Lounge w/ M.E.S.H.
Local 8 World Pan Daijing
Local 9 World TRAXMAN
Local X World ERRORSMITH & Total Freedom
Local DX World Nídia & Howie Lee
Local X1 World DJ Marfox
Local X2 World 南蛮渡来 w/ coucou chloe & shygirl
Local X3 World Lee Gamble
Local X4 World 南蛮渡来 - 外伝 -
Local X5 World Tzusing & Nkisi
Local X6 World Lotic - halloween nuts -
Local X7 World Discwoman
Local X8 World Rian Treanor VS TYO GQOM
Local X9 World Hyperdub 15th
Local XX World Neoplasia3 w/ Yves Tumor Local XX1 World AI2X2X w/ ???


■DJ Marcelle / Another Nice Mess [Netherlands]

「異なるカルチャーに対してオープンでありながらも、そこのオーディエンスや自分の期待感に意識を向けすぎないこと。自分の道を進むためにね」@RA https://jp.residentadvisor.net/podcast-episode.aspx?id=679

アムステルダムを拠点にDJ、プロデューサー、ラジオ放送、ミュージシャンと多岐に渡って活動を続けるベテランDJ Marcelle / Another Nice Mess。

サプライズ、アドベンチャー、エンターテイメント、教育:オランダのDJ/プロデューサーの DJ Marcelle / Another Nice Mess を説明するためによく使用される4つのキーワードであり、ライブ(およびスタジオ内)では3つのターンテーブルとレコードを使用して、ミックスの可能性を高みに引き上げる稀有なDJであり、またそれ以上のミュージシャンでもある。 2016年以降、ドイツのレーベル〈Jahmoni〉から「In The Wrong Direction」、「Too」、「Psalm Tree」、「For」(Mark. E. Smith へのオマージュ)の一連のEPリリースを経て、昨年最新LP『One Place For The First Time』をリリース。2008年から2014年の間には、ドイツの〈Klangbad〉から伝説のクラウトロック・バンド Faust の創設メンバーである Hans-Joachim Irmler によってセットアップされた4枚のダブル・バイナルのアルバムをリリースしている。

異なるスタイルの音楽を異なるコンテキストに配置することにより、個々のスタイル変化させ、他に類を見ない音楽スタイルを融合し、3つのターンテーブルと膨大なコレクションであるレコードを使いながらオーディエンスに3つの同時演奏ではなく1つのトラックであると感じさせる。そのスタイルは環境音、アバンギャルド・ノイズ、動物の音、レフトフィールド・テクノ、フリージャズ、奇妙なヒップホップ、最先端のエレクトロニカ、新しいアフリカのダンス・ミュージック、ダブステップ、ダンス・ホールなどと組み合わせれている。

独創的で熟練したミキサーであり、独自のスタイルを持ち、ほとんどのDJのクリシエやこれまでのルールを回避し、フラクサス、ダダなどのアバンギャルドな芸術運動やモンティパイソンの不条理な現実に触発されるように、ダブ、ポスト・パンク、最新のエレクトロニック/ダンス・ミュージックの進化など、常に、非常に、密接に、音楽の発展を追い続け、革新的な “新しい” サウンドに耳を傾けている。創造と発展の芸術性と高まりを強く信じ、約2万枚のレコードと数えきれないほどの膨大なレコード・コレクションは過去と現代のアンダーグラウンド・ミュージックに関する強力な歴史的知識を体現している。

ステージにおいてはマルセルは開放と自由を超越し、しばしば「圧倒的な豊かさ」、「真の耳を開ける人」、「真の開拓者」と表現されている。ヨーロッパ中のクラブ、美術館、ギャラリーを回りながら、ウィーン、ベルリン、ミュンヘン、バーゼル、チューリッヒなど、多くの都市のレジデントDJ、 2015年と2016年には Barcelona circus / performance group のライブDJを務め、ウガンダの Nyege Nyege フェステイバルでは「ライフタイムのレジデントDJ」として任命され、最近では欧州の Dekmantel、Unsound、USの Sustain Release 等のフェステイバルに出演しワールドワイドな活躍を展開。

また Red Light Radio、FSK、DFM など、ヨーロッパのさまざまなラジオ局向けにウィークリーおよびマンスリーのラジオ番組も開催し、インターネット上の John Peel ディスカッション・グループでは「best post-Peel DJ」と評される。マルセルにとって、何らかの緊急性や固定する必要がない限り、音楽形式は意味をなさない。分類が難しいことでブッカー、ジャーナリスト、オーディエンスを最初は混乱させられる。もしマルセルを適切な言葉で説明するのであれば「アバンギャルド・エスノ・ベース」と言えるだろう。

https://soundcloud.com/marcelle


■Kampire [Nyege Nyege / Uganda]

「私が望むのは、ジェンダーや性的指向に関わらず、その人となりの本質をしっかり見極め、誰もが平等にチャンスを得られるようになること」@i-d https://i-d.vice.com/jp/article/kzvn4v/uganda-dj-kampire-interview

東アフリカで最もエキサイティングなDJであり、ウガンダはカンパラの Nyege Nyege コレクティブのコアメンバーであるKampire。活気に満ち溢れたそのサウンドは世界中のクラブやフェスティバルへの出演を呼ぶ。Mixmag 2018年のトップ10のブレイクスルーDJに選出され、Nyege Nyege フェスティバルでの Boiler Room での放送は合法的な「インターネットの瞬間」であり、SNSで何千ものシェアをされ、オンラインで視聴している世界中の電子音楽ファンからフォローされる。

Kampire のDJミックスは Resident Advisor、Dekmantel、Fact Magazine で紹介され、Pitchfork & Fact の年末のリストで2019年のベスト・ミックスにも選出。Rinse FM ラジオのレジデンシーは、Hibotep、Faisal Mostrixx、Catu Diosis など、東アフリカのDJやアーティストにフォーカスしている。

2019年には4大陸でツアーを行い、ヨーロッパ全土のすべての有力フェスティバルに出演、ニューヨークの Redbull Music Festival の Nyege Nyege のショーケースでアメリカでデビューを果たし、Best friend & Nyege Nyege day one Decay と共に2020年の夏には、彼らのショー「Bunu Bop」でヨーロッパのフェスティバル・ステージにウガンダの最高のパーティー・カルチャーをもたらすであろう。

科学、文化、芸術として “黒髪” を探求するアート・インスタレーション「Salooni」の共同設立者であり、その体験プロジェクトは La Ba Arts Festival、ウガンダ、ガーナ、Chale Wote Street Art Festival、East African Soul Train (E.A.S.T) のレジデンシー、ケニア、Africa Utopia、ロンドン、キガリ、ルワンダ、 Women’s day、Burkina Faso and N’GOLÁ Biennial、São Tomé e Príncipe などで展開されている。

https://soundcloud.com/kkaybie


■YELLOWUHURU [FLATTOP / GHPD]

棍底にHOUSEを抱えながら電子音と生音を有機的に混ぜる男。

https://soundcloud.com/yellowuhuru


■Celter [Eclipse]

2019年2月より自身の主宰するイベント “Eclipse” をCONTACTにて始動。エクスペリメンタル、アバンギャルドを軸としたプレイを得意とする。

https://soundcloud.com/cel_ter

felicity - ele-king

 日本のインディ・シーンを支えてきた〈felicity〉が、レーベルとしての企画ライヴを3月12日に開催する。ご存じ七尾旅人と、先日EP「ざわめき」をリリースしたばかりの新世代ロック・バンドの羊文学、そしてこちらも昨秋アルバム『けものたちの名前』を発表したばかりの ROTH BART BARON の計3組が出演する。9年ぶりの企画とのことなので、きっと熱気あふれる一夜になるにちがいない。詳しくは下記より。

2002年の発足以来、個性的で良質なアーティストの作品をリリースし続ける音楽レーベル〈felicity〉が9年ぶりとなるレーベル企画ライブを開催!

七尾旅人、羊文学、そして ROTH BART BARON の3組が出演いたします。

[公演概要]

felicity live 2020

2020年3月12日(木) 渋谷WWW X

act:七尾旅人、羊文学、ROTH BART BARON

■OPEN 18:15 / START 19:00
■オールスタンディング ¥4,000(ドリンク別)
■前売りチケット:チケットぴあローソンチケットイープラスにて
 2月1日(土)10:00より一般発売開始
■問い合わせ:WWW X 03-5458-7688

※このコラムには映画『パラサイト 半地下の家族』のネタバレが含まれています。

 洗面台の蛇口で水を汲む。小さいプラスチックのひしゃくは開けたときからべこっと折れていて、指でへこみを戻してから使った。足でドアを開け、こぼさないように気をつけながら水を「1のこな」の上に落とす。付属のおもちゃみたいなスプーンでよくかき回し、まとまってきたら淡い青色をした「2のこな」を加えた。1枚写真を撮ってから、さらにかき混ぜる。
 粘りけがじゅうぶんになったら、となりのトレイに「3のこな」を入れる。これはトッピング用のラムネだ。左で作ったとろろ芋状のものを右のラムネにつけて食べる。それがねるねるねるねである。口に入れる。ガムと同じソーダ味がする。
「うまい」
 そう口に出しながら隣を見ると、親友が別の友達と通話しながら通信対戦でゲームをプレイしていた。いわく「こうしないと勝てない」らしい。私はほとんど対戦ゲームをしないので、「へえ」と言ってねるねるねるねを食べる。テレビでは紅白歌合戦が放映されている。パソコンで1月半ば締め切りの原稿を書きながら、Foorin “パプリカ” が「大人が求める〈よい子ども〉像」の提示みたいで怖い、怖すぎる、怖えよ! と叫んで笑う。「すげえわかる」と言って親友も笑う。「この、なんだ、ちょっと民族っぽい衣装は一体なんなの……」そう言いながら親友はちゃんとゲームをプレイしているから器用だ。ときどきねるねるねるねを掬ったスプーンを親友の口元に差し出す。
「食べる?」
「食べる」
 親友はゲームから手を離さずに食べる。私も残りのねるねるねるねを食べて、またパソコンに戻る。
 ここ数年、私と親友はホテルで年を越すようになった。ビジネスホテルに篭ってだらだら喋る。何をするでもない一泊ばかりの会だが、これは我らにできる最大限の逃避だ。
 年末年始、家に「居る」ことができない。

 「年末年始の空気」は確かに独特である。あなたのことなんか何も気にしてませんよ、と言いたげな静かな乾きを伴って忍び寄りながら、その内側は巨大な心臓のようにどくどくと振動し、人を何かへ駆り立てる。ふと気がついた頃には見慣れた風景のなかに年賀状売り場や正月飾りが生じていて、私の意識にそっと割り込み/割り込み/割り込み/割り込み続ける/その連続の最中に「ああ、もう年末か」と思う。空が低く、息が白い。全てが遠ざかるような気がする。
 別に誰が悪いわけでもないのだ。ただ「そう」なっている。なぜ「明けまして」がおめでたいのかを問う人はいない。社会という巨大な儀礼空間に「年末年始の空気」が隅々まで注がれ、代わりにそれまで入っていた空気が押し流されていく。この空気の入れ替えが強制的に実施されるのが苦しい。私のなかにはまだある、年が明けても引きずらねばならないものがたくさんあるはずなのに、「押し流す」パワーに当てられずに生きるのは奇妙に難しい。他人が決めた暦でスイッチが押される。ぐべべべべべ。
 そして最大の問題は、年末年始の空気が「家族」の論理を増幅させることだ……これがとにかくキツい。実家にはさんざん迷惑も負担もかけているので、こういうことを「言ってしまう」のは本当に身勝手だと、思う、思うのだが……家にずっと人がいる、祝祭に備えた自宅の冷蔵庫がぱんぱんに身を詰まらせている、そういう諸要素に、毎年毎年ざわついている。お前はこの家の人間だと、強烈に突きつけられている気がする。それがものすごく怖くて、落とし所のない不安でいっぱいになる。部屋の中を歩き回っても落ち着かない。何も責められず、また責める必要も理由もないことはわかっている。ただ苦しくてきつくて、叫びながら走り出したくなるのだ。
 無理だ無理だ……頼む、ここから逃してくれ……うわああああ……と絶叫した結果が、ねるねるねるね・イン・ビジネスホテルだった。なんでねるねるねるねかといえば、年越し蕎麦なんか食べたくなかったからだ。

 そういう性分なので、映画『パラサイト 半地下の家族』を見たときも、真っ先に気になったのは「なんでこの家族は崩壊しないんだろう」ということだった。私がギウ(兄)やギジュン(妹)なら、たぶん数ヶ月パク家で仕事をしてお金を貯めたあと、多少無理してでもひとりで家を出るだろう。しかし二人とも実家にいる。そして誰も父親のギテクを責めないのがそれなりに怖かった。仕事を探せとか、無責任だとか偉そうだとか、そういう文句が出ない。みんな「普通に仲がいい」のである。そんなことあるか? 気になって映画館を出てからレビューを検索したら、同様の感想を2件見つけることができた(注1)。1件はシェイクスピア研究者の北村紗衣さん、もう1件は社会学者の韓東賢さんの文章で、いずれも強固すぎる家族の絆を指摘している。本当に、他人の家で楽しく一家団欒するキム家の姿は、私にとっては鳥肌が立つぐらい怖かった。
 「それも含めて意図的に、批判としてやっているんだと思います」
 一方で映画好きの知人にはそのように言われた。言われた当初は「批判的な要素ってあったかなあ」と首を傾げたが、改めてストーリーを反芻してみると、確かに「批判」の軸が作中のキーアイテムによって立ち上がってくるのではないか、と思い至った。
 それが山水景石である。多分この石は、家父長制社会のしがらみを示しているのではないかと思う。

 山水景石とは、景色を表すものとして鑑賞される自然石、らしい。調べたが鑑賞方法はよくわからなかった。要は盆栽のような、「趣味」の物品ということになるだろう。
 冒頭、全ての発端となる「家庭教師のバイト」を長男ギウに紹介する友人・ミニョクが、何やら立派な箱を抱えてキム家にやってくる。この箱の中身が例の山水景石だ。陸軍将校だったというミニョクの祖父が趣味で収集していた逸品で、金運と学業運をもたらす縁起ものらしい。キム家の母・チュンスクは「食べ物がよかった」とぼやくが、父・ギテクは「この石は我が家にぴったりだ、おじいさんによくお礼を言ってくれ」と感激する。
 会話から察するに、ミニョクの祖父とキム一家は特に親交があるわけではないようだ。ミニョクの祖父はミニョクからキム一家の状況を聞いて当該の石を譲渡すると決めたのだろう。しかし「仕事がなく、切実に困窮している一家」に対して「財力と学業運をもたらす石」をプレゼントするのは、どう考えても現実的な援助ではない。山水景石は場所も取るし重いし、明らかに「趣味の世界」のものだから、他人に突然贈る品としては不適だ。一家の困窮に本気で心を寄せているのであれば、チュンスクが言うように食べ物を贈るほうがよほどよい。
 しかしギテクとギウは山水景石を大喜びで受け取ってリビングに飾り、生活費のために売り飛ばすこともせず、大洪水の夜にも大事に抱えて持ち出す。一方でチュンスクのある意味真っ当な不平は娘のギジョンからたしなめられ、「失礼」な言動として扱われる。
 この流れからして象徴的だった……山水景石は軍人であるミニョクの祖父、すなわち極めて男性社会的な権威をまとった存在から降りてきて、全ての発端となる偽家庭教師の誘いとともにギウに手渡される。ミニョク留学中の代理家庭教師に大学の同級生を差し置いてギウが選ばれたのは、ミニョクが教え子のダヘを「工学部の狼」に奪われたくなかったからだ。高校生の教え子に手を出すミニョクの(悲しいがな)平凡な「やばい男」ムーブに直面しても、ギウはなんの追及もせず、ギウ自身もダヘに流されていく。
 そして大洪水の夜、ギウは山水景石を持ち出した。重くて実用性のない山水景石は、あの緊急時に持ち出すものではない気がするが、ギウにとってはそうではなかったのである。避難所となった体育館の冷たい床に石を抱いて横たわり、父に話しかける。こうなったら自分が責任を取って全て終わらせます、と覚悟した表情で話すギウに、ギテクは言う。絶対に失敗しない計画とは、無計画のことだ。計画を立てるから失敗するのだと……。それまで自信満々に「俺に計画がある」と語っていたギテクは、実際には何も練っていなかったのだ。どう考えてもキム一家はピンチを迎えているのだが、ギテクはむしろ考えて行動することを放棄し、運に任せた行動を採択する。ギウはまた流される。
 例の山水景石はグンセ殺害の凶器としてギウに見出されるが、ギウは地下室へ伸びる階段に山水景石を取り落とす。石を落としたことでギウはグンセに反撃され、最終的に石はギウの頭を砕くための凶器としてその一生を終える。ギウは「責任を取る」機会を失い、それが全ての悲劇へ連結していく。

 家族の空気は、本当に怖い。キム一家は追い詰められれば追い詰められるほどみごとなチームアップを見せる。そしてこの結束は最後まで終わらない。
 事件のあと、ギウは大金持ちになって家を買い取り、ギテクと再会する日を想像する。もし本当に決意ひとつで豪邸を買えるほどの金持ちになれるなら、そもそもこんな惨劇は起きなかっただろう。なぜまだそんな夢を見ていられるのだろう。
 『パラサイト』において、登場人物の社会的地位は最後まで変動しない。ギウとチュンスクはもちろん、稼ぎ頭の父親を失ったパク一家も、精神的なダメージはもちろん計り知れないのであるが、露頭に迷うことはおそらくない。遺産はヨンギョの手に入るだろうし、パク一家がダソンの誕生日をヨンギョの実家で過ごしていることから、ヨンギョの実家もかなり裕福、かつパク一家との関係が良好だと考えられる。
 そして「リスペクトおじさん」ことグンセは、明確にキム一家だけを狙って殺害に及んでいる。庭に出て最初に目につくパーティ客を殺さず、まっすぐにギジョンを殺しに行ったグンセは、発狂していない。パク社長への「リスペークト!」は自嘲でも狂乱でもなく、本気の尊敬なのだ。グンセの目的は自分以外の寄生虫を排除して、寄生虫としての安寧を得ることである。地上で金を稼ぐパク社長によって自分の生活──他人から見れば一見悲惨だが、グンセは生まれたときから地下にいたような気がするほどに馴染んでいる──が保たれている、その仕組みにグンセは納得・感謝しているし、変化を望んでいないのだ。「上の人」を「上にいる」という理由で「リスペクト」する、それが地下の住人・グンセなのである。
 ここまで立場が固定されているなかで、唯一格差を超えて振るわれた暴力は、ギテクによるパク社長の殺害だった。自分の息子を連れて逃げるために車の鍵を渡せと叫ぶパク社長と、まさに傷ついて命を落とそうとしている自分の娘を前にして、ギテクは殺傷に及ぶ。
 もちろん傷ついた娘を置いて逃げる状況が許せない父親は、一面には頼もしい人物だと思われるし、この態度自体がおかしいとは言わない。しかし、今まで格差に従順だったギテクがその方針を変えるきっかけが家族であるなら、家族の論理は格差の論理以上に個人を縛る強烈な問題として韓国社会に根付いているのだと読み取れはしないか。
 どんなに大変な状況になっても放棄されない「家族」という結合こそ、ある意味この惨劇の根本に根ざしているのだが、その問題には誰も触れない。それはおそらく意図的な沈黙なのだ。

 1月1日の午前10時にホテルをチェックアウトして、ぶらぶらと神社に向かう。親友はわりと形式的な振る舞いが好きなので、私も親友がそうしたいならそれがいいかなと思って初詣をする。人気のない商店街に、ぱん、ぱぱぱぱぱぱぱん……と「正月ミュージック」が流れている。
 神社のそばまでくると人の流れが多少できていた。交差点には政治家ののぼりが立っていて、支援者がビラ配りしている。自民党だ。選挙期間以外は見ない人だが、正月だからわざわざ出てきたのだろう。殊勝なことだ。こういう振る舞いが好きなんだろうな。
 神社の入り口には神社本庁のポスターが貼ってある。教訓だか名言だか、何か文句が書き付けてあって、毎月入れ替わるやつだ。なんだかなあ。昨夜の着替えをぱんぱんに詰め込んだリュックを背負って人間の列に紛れつつ、すでに私はホテルに戻りたいと思っていた。

注1……「絆」ってこれだよね~『パラサイト 半地下の家族』(ネタバレあり) https://saebou.hatenablog.com/entry/2020/01/23/223209(最終アクセス2020年2月15日)、家族を疑わない『パラサイト──半地下の家族』が、逆説的に示唆する格差社会の厳しさと家族という宿痾 https://news.yahoo.co.jp/byline/hantonghyon/20200115-00158962/(最終アクセス2020年2月15日)

Answer To Remember - ele-king

 何となくチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーを連想させてしまう語呂のアンサー・トゥ・リメンバー。リリース元のレコード会社は「今までに聴いたことがない新しいエクスペリメンタル・ミュージック・プロジェクト」と紹介しているが、これは日本の若手ジャズ・ドラマーの中でもっとも才能溢れるひとりと言われる石若駿によるニュー・プロジェクトである。

 石若駿は日野皓正などに見いだされて本格的なジャズ・ドラマーの道を志し、バークリー音楽院に学んで東京芸大の打楽器専攻科を首席で卒業するなど、音楽家としてのエリート・コースを進んできたと言える。プロ・デビュー後は日野皓正、大西順子、TOKU やジェイソン・モランなど国内外のトップ・ミュージシャンと共演してきたが、その中でもテイラー・マクファーリンカート・ローゼンウィンケルとの共演がいろいろと話題を呼んだ。彼らとの共演を通して日本から登場した世界基準の新世代ジャズ・ドラマーと脚光を集め、また純粋なジャズの枠にとどまらない幅広い音楽の可能性も示唆することになる。自身の活動ではリーダー作の『クリーンアップ』(2015年)や石若駿トリオ名義で作品をリリースするほか、芸大時代の同級生だった常田大希らとジャズ、オルタナ・ロックなどのミクチャー・バンドの King Gnu (キング・ヌー)の前身である Srv.Vinci (サーヴァ・ヴィンチ)を結成し、小西遼や小田朋美らとのポップ・ユニットの CRCK/LCKS (クラック・ラックス)でも演奏する。WONK、MELRAW(安藤康平)、桑原あいなど同世代の若いジャズ・バンドやミュージシャンとのセッションも活発で、くるり、ものんくる、森山直太朗の作品にも参加するなどジャズ界にとどまらない活躍を見せる。『ソングブック』というシリーズ・プロジェクトは、「うた」をテーマに石若駿がさまざまなアーティストたちとコラボレーションを行ったセルフ・プロデュース作品集である。

 2019年もクリーンアップ・カルテットを組んで久しぶりのリーダー・アルバム『CLNUP 4』をリリースしたほか、『ソングブック』の第4集や CRCK/LCKS でのリリースがあり、くるりのツアー・ドラマーにも抜擢され、マーク・ド・クライヴ・ローによるローニン・アーケストラや SOIL & “PIMP” SESSIONS、日野皓正らの新作への参加、〈ブルーノート〉の企画アルバムやサントラへの参加と多方面での活動が続いていたが、そんな多忙な中でアンサー・トゥ・リメンバーをスタートさせた。レコーディングは ATR バンドという石若駿をリーダーとするハウス・バンドが中心となり、ニューヨークで活躍するジャズ・トランペッターの黒田卓也、米津玄師から mabanua らも注目する話題のシンガー・ソングライター/ピアニストの中村佳穂と彼女のバンド、フラッシュバックスのメンバーとしても活動してきたラッパー/トラックメイカーのキッド・フレシノのほか、ermhoi (エルムホイ)、Karai、Jua などのシンガーやラッパーが参加している。

 先行シングルとなった “トーキョー” は ermhoi のフェアリーな歌声がフィーチャーされたプログレとジャズの融合的なナンバーで、まさに新時代のリターン・トゥ・フォーエヴァーとでも言いたくなる趣もあり、現在ならばサンダーキャットスクエアプッシャーあたりの作品にも比類するのだが、中でも立体的で息をつかせないほどに叩きまくる石若駿のドラムが素晴らしい。『ソングブック』ではシンガーの歌声を生かすため、プロデューサー的な立場からシンプルなドラムにしている面も見られるが、ここではとにかく極限まで振り切れたような演奏で、ドラマーとしての可能性を追求している様子が伺える。“スティル・ソー・ワット” はローニン・アーケストラでの演奏に通じるジャズ・ファンク系のインスト曲で、ピアノやホーン・アンサンブルはじめ ATR バンドによる緊密なインタープレイを聴かせる。アグレッシヴなドラムがまわりの楽器を引っ張り、躍動感と高揚感に満ちた演奏を繰り広げるナンバーだ。そうしたダイナミックなジャズ・ロック演奏とキッド・フレシノのクールなラップが結びついたのが “ラン”。ハードバップ調の演奏に Jun のラップを乗せた “410” と共に、日本語ラップとジャズがここまで見事に一体化したナンバーもそうはないだろう。もともとインストのトラックに後からキッド・フレシノがラップを乗せたそうだが、石若駿の手数の多いドラム音とまるで呼吸をするかのようにラップがシンクロしている。中村佳穂バンドと共演した “ライフ・フォー・キッス” は、冒頭にある「今までに聴いたことがない新しいエクスペリメンタル・ミュージック・プロジェクト」を示すような楽曲。ジャズともオルタナ・ロックともインディ・ポップとも何とも形容ができない構成で、どこに向かうのかわからない面白さのある曲だ。比較的オーソドックなジャズ演奏の “GNR” がある一方、こうした実験性に富む “ライフ・フォー・キッス” は石若駿のジャズだけにとどまらないスケールの大きさを再認識させてくれる。

Beatrice Dillon - ele-king

 モーゼは「パンのみに生きるにあらず」とおっしゃるけれど、〈パン〉がなければもはやエレクトロニック・ミュージックを聴くことで精神的な豊かさまで得ることは不可能に近い……とまでは言わないにしても、それほどにベルリンの〈パン〉は心や頭に届いてくる音楽を絶え間なく発信し続けている(ジョークがわからない人への注→小麦粉のパンとレーベル名をかけています)。昨年のスティーン・ジャンヴァンやアースイーターに続いて、2019年も春先にリリースされたヘルム『Chemical Flowers』がまずは素晴らしく、秋にリリースされたスティーヴ・ウォーマック(=ヒートシック)『Moi』も鼻歌交じりの実にとぼけた作風で、さらにビアトリス・ディロンによる実質的なファースト・アルバムが目を見張る出来であった。これまでのキャリアを考えると、レーベルはよりどりみどりだったはずだけれど、そうか、ディロンは〈パン〉を選んだか、と。ダンス・カルチャーと実験音楽を拮抗させ、どちらのジャンルにも刺激を与えているという意味ではこれ以上ない組み合わせだろう(ジョークがわかる人への注→パンがなければケークスで木津毅の連載を読めばいいのよ〜)。

 これまでルパート・クラヴォーと2作続けて制作したコラボレイト・アルバムはどちらかといえば実験的で、リズム・トラックでありながら着地点がダンスフロアのど真ん中ではなかった(テクノ・ジャズと評された「The Same River Twice」はある意味傑作)のに対し、〈ブームキャット〉や〈ヘッスル・オーディオ〉からのシングルではヒネりを効かせたクラブ・ミュージックと両輪を並び立たせてきた彼女がこれらを過不足なくフュージョンさせ、新しいステップを踏み出したものが『Workaround(回避策)』である。『回避策』というタイトルは、そのようにして二刀流で続けてきた試行錯誤の結果、彼女にとって避けられなかった問題をクリアーしたという意味にも受け取れるし、まるでブレクシット(ジットじゃないよシットだよ)に対してエクスキューズを放っているようにも推し測れる。いい意味で思わせぶりなタイトルである。ジェームズ・P・カーズの宗教研究だとかトマ・アブツヨリンデ・フォイクトの抽象画などに影響を受けたそうだから、もっと違う意味があるのかもしれないけれど(リンク先の絵を見ると、なるほどとは思う)。

 全体的にカリビアン・サウンドがモチーフとされ、それはまるで新種のウエイトレスのように再構成されていく。富裕層じゃなかった……浮遊感しかない感触はベンUFOとカップリングでリリースされたカセットのDJミックスやちょうど1年前に〈リヴェンジ・インターナショナル〉の15周年を記念してリリースされたミックステープ『RVNG Intl. At 15: Selects / Dissects』にも通じる内容で、『RVNG Intl. At 15』では同レーベルからの正式リリース(Selects)と未発表曲(Dissects)を素材としていたのに対し、『Workaround』の元ネタはFM音源やアコースティック楽器を使った生演奏だという。ブリティッシュ・バングラのパイオニアとされるクルジット・バムラのタブラやシンケインなどに客演するジョニー・ラムのギター、あるいは昨年、〈モダン・ラヴ〉から猛々しい雰囲気の『Paradise 94』をリリースしたルーシー・レイルトンによるチェロに〈ヘムロック・レコーディングス〉のオーナー、アントールドなどが加わり、‘Workaround Two’ではローレル・ヘイローが金属的なヴォーカルもちらりと披露している。

 タブラをフィーチャーした緩やかな導入から前半は琴を含む様々な弦楽器がいい味を出している。スウィング・ビートを縦横にシンコペートさせるのが本当に楽しいのだろう、“Workaround Four”ではリズムの抜き差しに多くのヴァリエーションをつくりだし、間が抜けてしまうギリギリのタイミングでタムがひらめいたり、忘れた頃にタブラがカツンと鳴る。“Strings Of Life”のビートレス・ヴァージョンをUKガラージにしたらこうなるかなあという感じで、民族楽器を多用しているわりにワールド・ミュージック然としたところはなく、そういう意味では『Mala In Cuba』(12)を実験的な面へと傾かせたというか(本人の意識ではマーク・エルネスタスの『Jeri-Jeri』(13)や〈ナーヴァス・ホライズン〉の新しいコンピレーションでカッコいいドラムを連発していたDJプリードらに負うところが大きいらしい)。“Workaround Eight”からスピード感が増し……と言いつつ、すべての曲はBPM150で統一されているらしく、音数が増えたということでしかないのだけれど、曲が進むにつれてどんどん気持ちが上向いていくのがいい(DJミックス的な構成というか)。明るいというわけではなく、むしろ暗いサウンドなのに2010年代を覆っていた陰鬱なムードとははっきりと隔たりがあり、岩盤浴でもしたようにさっぱりした気分になれるのが嬉しい。『RVNG Intl. At 15』もかなりリピートしたけれど、『Workaround』もしばらくはやめられそうにない〜。

 ちなみに彼女の本名はディオン・ウェンデルで、カッセ・モッセことガンナー・ウェンデルとはコラボ・シングルもリリースしていたりするけれど、この2人は兄妹とか何かそういうものなのだろうか。ビアトリスというのもゲームのキャラクター名なのか、ダンテの『神曲』に出てくるベアトリーチェに由来するのだろうか。はて。

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